JP2008175115A - 内燃機関の過給機制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つのターボ過給機の回転数バランスを維持して、過給圧の制御性を向上させるとともに、ターボ過給機の過回転を防止する。
【解決手段】内燃機関には、吸気通路と排気通路に並列に2つの過給機が設けられる。2つの過給機は、小容量の第1の過給機と、第1の過給機より大容量の第2の過給機を含む。また、通常の制御では、低速域では小容量である第1の過給機のみが動作し(1個ターボモード)、高速域では第1及び第2の過給機がともに動作する(2個ターボモード)。ここで、2個ターボモードにおいては、2つの過給機の回転数が検出され、その回転数差が監視される。そして、回転数差が予め決定された所定値を超えた場合には、大容量である第2の過給機を流れる排気の流量を減少させる。これにより、2つの過給機の回転数差が抑制され、過給圧の制御性が向上するとともに、過給機が過回転となることが防止される。
【選択図】図3
【解決手段】内燃機関には、吸気通路と排気通路に並列に2つの過給機が設けられる。2つの過給機は、小容量の第1の過給機と、第1の過給機より大容量の第2の過給機を含む。また、通常の制御では、低速域では小容量である第1の過給機のみが動作し(1個ターボモード)、高速域では第1及び第2の過給機がともに動作する(2個ターボモード)。ここで、2個ターボモードにおいては、2つの過給機の回転数が検出され、その回転数差が監視される。そして、回転数差が予め決定された所定値を超えた場合には、大容量である第2の過給機を流れる排気の流量を減少させる。これにより、2つの過給機の回転数差が抑制され、過給圧の制御性が向上するとともに、過給機が過回転となることが防止される。
【選択図】図3
Description
本発明は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された2つの過給機に対する排気流量を制御する装置に関する。
従来から、吸気系及び排気系に2つの過給機を並列に配置し、これらの過給機の作動個数を適宜切り替える技術が提案されている。例えば、特許文献1には、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機とを並列に配置した内燃機関の例が記載されている。上記の内燃機関では、セカンダリターボ過給機はプライマリターボ過給機よりも大容量に構成されている。そして、エンジン運転領域が低速域のときにはプライマリターボ過給機のみを動作させ、高速域のときには2つの過給機を同時に動作させる。これにより、低速域から高速域にわたって出力性能を向上させている。
しかしながら、上記のような過給システムでは、セカンダリターボ過給機のタービン容量がプライマリターボ過給機のタービン容量よりも大きいため、エンジン運転領域が高速域となって排気ガス量が増加すると、排気抵抗の小さいセカンダリターボ過給機側に多量の排気が流れやすくなる。このため、過給圧の制御が難しくなるとともに、セカンダリターボ過給機が過回転となる恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、2つのターボ過給機の回転数バランスを維持して、過給圧の制御性を向上させるとともに、ターボ過給機の過回転を防止することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の過給機制御装置は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び前記第1の過給機より容量が大きい第2の過給機と、前記第1及び第2の過給機がともに動作しているときに、前記第1の過給機の回転数と前記第2の過給機の回転数との回転数差を取得する回転数差取得手段と、前記回転数差が所定値より大きいときに、前記第2の過給機を流れる排気の流量を減少させる排気流量制御手段と、を備える。
上記の過給機制御装置では、内燃機関には、吸気通路と排気通路に並列に2つの過給機が設けられる。2つの過給機は、小容量の第1の過給機と、第1の過給機より大容量の第2の過給機を含む。また、通常の制御では、低速域では小容量である第1の過給機のみを動作させ(1個ターボモード)、高速域では第1及び第2の過給機をともに動作させる(2個ターボモード)。ここで、2個ターボモードにおいては、2つの過給機の回転数が検出され、その回転数差が監視される。そして、回転数差が予め決定された所定値を超えた場合には、大容量である第2の過給機を流れる排気の流量を減少させる。これにより、2つの過給機の回転数差が低減し、過給圧の制御性が向上するとともに、過給機が過回転となることが防止される。
上記の過給機制御装置の一態様では、前記内燃機関は、前記第2の過給機が設けられた排気通路に排気流量制御弁を備え、前記排気流量制御手段は、前記排気流量制御弁の開度を制御する。
この態様では、第2の過給機側の排気通路上に排気流量制御弁が設けられており、その開度を制御することにより、第2の過給機を流れる排気流量が制御される。なお、排気流量制御弁は、第2の過給機側の排気通路において、第2の過給機のタービンの上流側にあっても下流側にあってもよい。また、排気流量制御弁は、排気通路のバイパス通路に設けられたバイパス弁を含んでもよい。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
まず、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。なお、図1においては、1個ターボモードに設定した場合のガスの流れを示している。
車両は、主に、エアクリーナ2と、吸気通路3と、ターボ過給機4、5と、吸気切替弁6と、リード弁7と、内燃機関8と、過給圧センサ9と、排気通路10と、EGR通路11と、EGR弁14と、排気切替弁15と、排気バイパス弁16と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3は途中で吸気通路3a、3bに分岐されており、吸気通路3aにはターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気通路3bにはターボ過給機5のコンプレッサ5aが配設されている。コンプレッサ4a、5aは、それぞれ、吸気通路3a、3bを通過する吸気を圧縮する。
また、吸気通路3b中には、吸気切替弁6、及びリード弁7が設けられている。吸気切替弁6は、ECU50から供給される制御信号S6によって開閉が制御され、吸気通路3bを通過する吸気の流量を調整可能に構成されている。例えば、吸気切替弁6を開閉させることにより、吸気通路3bにおける吸気の流通/遮断を切り替えることができる。リード弁7は、通路中の圧力が所定以上となった際に開弁するように構成されている。更に、コンプレッサ4a、4bの下流側の吸気通路3には、過給圧センサ9が設けられている。過給圧センサ9は、過給された吸気の圧力(以下、「実過給圧」とも呼ぶ。)を検出し、この実過給圧に対応する検出信号S9をECU50に供給する。
内燃機関8は、左右のバンク(気筒群)8L、8Rにそれぞれ4つずつの気筒(シリンダ)8La、8Raが設けられたV型8気筒のエンジンとして構成されている。内燃機関8は、吸気通路3より供給される吸気と燃料との混合気を燃焼することによって、動力を発生する装置である。内燃機関8は、例えばガソリンエンジンやデーゼルエンジンなどによって構成される。そして、内燃機関8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10に排出される。なお、内燃機関8を、8気筒で構成することに限定はされない。
排気通路10中には、EGR通路11が接続されている。EGR通路11は、一端が排気通路10に接続されており、他端が吸気通路3に接続されている。EGR通路11は、排気ガス(EGRガス)を吸気系に還流するための通路である。具体的には、EGR通路11には、EGRクーラ12と、EGR弁14と、バイパス通路11aと、バイパス弁13とが設けられている。EGRクーラ12はEGRガスを冷却する装置であり、EGR弁14はEGR通路11を通過するEGRガスの流量を調節する弁、言い換えると吸気系に還流させるEGRガスの量を調節する(即ちEGR率を調節する)弁である。この場合、EGR弁14は、ECU50から供給される制御信号S14によって開度が制御される。また、バイパス通路11aは、EGRクーラ12をバイパスする通路であり、通路上にはバイパス弁13が設けられている。このバイパス弁13によって、バイパス通路11aを通過するEGRガスの流量が調節される。なお、図1においては、EGR弁14が閉に設定されているため、EGRガスは還流されない。
排気通路10は途中で排気通路10a、10bに分岐されており、排気通路10aにはターボ過給機4のタービン4bが配設されており、排気通路10bにはターボ過給機5のタービン5bが配設されている。タービン4b、5bは、それぞれ、排気通路10a、10bを通過する排気ガスによって回転される。このようなタービン4b、5bの回転トルクが、ターボ過給機4内のコンプレッサ4a及びターボ過給機5内のコンプレッサ5aに伝達されて回転することによって、吸気が圧縮される(即ち過給される)こととなる。なお、ターボ過給機4は、低中速域で過給能力の大きい小容量の低速型の過給機として構成され、ターボ過給機5は、中高速域で過給能力の大きい大容量の高速型の過給機として構成されている。
また、ターボ過給機4には、ターボ回転数、即ちタービン4bの回転数を検出する回転数センサ4cが設けられている。同様に、ターボ過給機5には、ターボ回転数、即ちタービン5bの回転数を検出する回転数センサ5cが設けられている。回転数センサ4c、5cからそれぞれ出力される回転数検出信号S18、S19は、ECU50に供給される。
更に、排気通路10bには、排気切替弁15が設けられていると共に、排気バイパス通路10baが接続されている。排気切替弁15は、ECU50から供給される制御信号S15によって開閉が制御され、排気通路10bを通過する排気ガスの流量を調整可能に構成されている。例えば、排気切替弁15を開閉させることにより、排気通路10bにおける排気ガスの流通/遮断を切り替えることができる。また、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bをバイパスする通路として構成されている。具体的には、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bよりも、通路の径が小さく構成されている。また、排気バイパス通路10ba中には排気バイパス弁16が設けられており、この排気バイパス弁16によって、排気バイパス通路10baを通過する排気ガスの流量が調節される。
なお、前述した吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16が全て閉である場合には、ターボ過給機4にのみ吸気及び排気ガスが供給され、ターボ過給機5には吸気及び排気ガスが供給されない。そのため、ターボ過給機4のみが作動し、ターボ過給機5は作動しない。一方、吸気切替弁6が開であり、排気切替弁15及び排気バイパス弁16のいずれかが開である場合には、ターボ過給機4、5の両方に吸気及び排気ガスが供給される。そのため、ターボ過給機4、5の両方が作動する。
ECU50は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。ECU50は、車両内の各種センサから供給される出力等に基づいて、車両内の制御を行う。具体的には、ECU50は、過給圧センサ9から実過給圧を取得し、この実過給圧などに基づいて、吸気切替弁6、EGR弁14、及び排気切替弁15、並びに排気バイパス弁16などに対する制御を行う。
本実施形態では、ECU50は、主に、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって、ターボ過給機4のみを作動させるモード(「1個ターボモード」と呼ぶ。)と、ターボ過給機4、5の両方を作動させるモード(「2個ターボモード」と呼ぶ。)とを切り替える制御を行う。詳しくは、ECU50は、運転状態等、例えばエンジン回転数及び要求トルクに基づいて、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え、及び2個ターボモードから1個ターボモードへの切り替えを実行する。
ここで、1個ターボモードと2個ターボモードとを切り替える際に実行される基本的な制御について、簡単に説明する。前述したように、モードの切り替えは、ECU50が、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって行う。具体的には、1個ターボモードから2個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を閉から開に制御する。この場合、ECU50は、基本的には、排気バイパス弁16、排気切替弁15、吸気切替弁6の順に弁を開にすることによって、切り替えを実行する。より詳しくは、まず排気バイパス弁16を少しずつ開いていき、この状態において所定の条件が満たされたときに排気切替弁15を開いていき、その後に吸気切替弁6を開く。この場合、最初に排気バイパス弁16を少し開くのは、比較的小流量の排気ガス(排気バイパス通路10baの径が小さいため)をターボ過給機5に供給することで、ターボ過給機5を徐々に作動(即ち、助走)させるためである。言い換えると、最初に排気切替弁15を開くことによって、比較的大流量の排気ガスがターボ過給機5に一気に流れて、トルクショックなどが生じてしまうことを防止するためである。一方、1個ターボモードから2個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、上記と同様にして、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を開から閉に制御する。
図2は、1個ターボモードと2個ターボモードの動作領域マップを概略的に示す。図2のグラフにおいて、横軸はエンジン回転数を示し、縦軸は要求トルク(燃料噴射量)を示す。図2において、細い実線61及び太い実線63は小容量であるターボ過給機4の動作特性を示し、破線62及び太い実線64は大容量であるターボ過給機5の動作特性を示す。エンジン回転数及び要求トルク(燃料噴射量)によって定まる動作点が実線61より下側にある場合、内燃機関は1個ターボモードで動作する。また、エンジン回転数及びトルクが増加し、動作点が実線61より上側の斜線領域に入った場合、内燃機関は2個ターボモードで動作する。
[排気流量制御]
次に、本発明による排気流量制御について説明する。上述のように、2個ターボモードにおいてエンジン回転数が高速域になり、排気ガス量が増加した場合、その排気ガスは、大容量であるために排気抵抗が小さいターボ過給機5側に流れやすくなる。その結果、ターボ過給機4と比べてターボ過給機5の回転数が増大し、過給圧の制御性が低下する。また、ターボ過給機5の回転数が急激に増大し、過回転となる恐れもある。
次に、本発明による排気流量制御について説明する。上述のように、2個ターボモードにおいてエンジン回転数が高速域になり、排気ガス量が増加した場合、その排気ガスは、大容量であるために排気抵抗が小さいターボ過給機5側に流れやすくなる。その結果、ターボ過給機4と比べてターボ過給機5の回転数が増大し、過給圧の制御性が低下する。また、ターボ過給機5の回転数が急激に増大し、過回転となる恐れもある。
そこで、本発明では、2個ターボモードにおいて、各ターボ過給機4、5の回転数差を監視する。そして、回転数差が所定値以上となった場合には、回転数差を減少させるように、大容量であるターボ過給機5の排気流量を減少させる。
具体的に、ECU50は、各ターボ過給機4、5に設けられた回転数センサ4c、5cに基づいて回転数差を算出する。回転数差の比較対象となる所定値は、実験などにより予め決定され、少なくとも大容量であるターボ過給機5が過回転とならない値に設定される。また、所定値は、ターボ過給機5が過回転とならず、かつ、2個ターボモードにおける過給圧の所望の制御性が確保できる範囲に回転数差を抑制するような値に設定してもよい。
ターボ過給機5の排気流量の制御は、具体的には、排気切替弁15及び排気バイパス弁16の開閉制御により実現される。以下の説明では、排気切替弁15と排気バイパス弁16を併せて「排気流量制御弁」と呼ぶこともある。
図3は、本発明による排気流量制御のフローチャート例を示す。なお、この制御は、ECU50が予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、ECU50は、例えばエンジン回転数及び要求トルクに基づいて、内燃機関の運転状態が1個ターボ作動域にあるか否かを判定する(ステップS101)。この判定は、具体的には、図2に示した動作領域マップを参照することにより実行される。運転状態が1個ターボ作動域にある場合、ECU50は小容量のターボ過給機4を作動させ、1個ターボモードで内燃機関を運転する(ステップS102)。この際には、前述のように、吸気切替弁7、排気切替弁15及び排気バイパス弁16はいずれも閉状態とされる。
次に、ECU50は、内燃機関の運転状態が2個ターボ作動域にあるか否かを判定する(ステップS103)。この判定も図2に示した動作領域マップを参照することにより実行される。運転状態が2個ターボ作動域にある場合、ECU50は大容量のターボ過給機5を作動させ、2個ターボモードで内燃機関を運転する(ステップS104)。この際、ECU50は、吸気切替弁7、排気切替弁15及び排気バイパス弁16をいずれも開とする。
次に、ECU50は、各ターボ過給機4、5に設けられた回転数センサ4c、5cからの回転数検出信号S18、S19に基づいて、2つのターボ過給機の回転数差を算出し、当該回転数差が所定値より大きいか否かを判定する(ステップS105)。前述のように、この所定値は、少なくともターボ過給機5が過回転とならないように、また、好ましくは2つの過給機の回転数を適度にバランスさせて過給圧の制御性が維持できるように決定されている。よって、回転数差がこの所定値を超えた場合は、ECU50は2つのターボ過給機4、5の回転数が不適切なアンバランス状態にあると判定し、ターボ過給機5の下流にある排気流量制御弁、即ち、排気切替弁15及び排気バイパス弁16の開度を調整(閉じ側に変更)する。なお、この際の閉じ量は、内燃機関の状態(エンジン回転数、燃料噴射量など)に依存し、マップなどの形態で予め設定されている。このように排気流量制御弁をある程度閉じることにより、ターボ過給機5の回転数が減少し、回転数差が所定値以内に収まるようなフィードバック制御が実行される。
排気流量制御弁の開度を調整した後、ECU50は、再度回転数差が所定値より大きいか否かを判定する(ステップS107)。こうして、回転数差が所定値より大きい間(ステップS107;Yes)は、ECU50はさらに排気流量制御弁の開度を小さくしていき、回転数差を減少させる。そして、回転数差が所定値以下となったとき(ステップS107;No)、ECU50は排気流量制御弁を元の全開状態に戻す(ステップS108)。
以上説明したように、本発明では、2つのターボ過給機4、5の回転数差が所定値より大きい場合には、その差を減少させるように、大容量のターボ過給機5を通過する排気流量を減少させる。よって、2つのターボ過給機4、5は常にその回転数がある範囲でバランスした状態で動作することになる。これより、過給圧の制御性が向上するとともに、ターボ過給機、特に大容量のターボ過給機が過回転となることが防止できる。
[変形例]
上記の例では、図1に示す車両の構成において、排気流量制御弁として動作する排気切替弁15及び排気バイパス弁16がターボ過給機5のタービン5bよりも上流側に設けられている。その代わりに、排気流量制御弁がターボ過給機5のタービン5bより下流側に設けられた構成であってもかまわない。また、排気流量制御弁として、排気バイパス弁を有さず、排気切替弁のみが設けられた構成であってもかまわない。
上記の例では、図1に示す車両の構成において、排気流量制御弁として動作する排気切替弁15及び排気バイパス弁16がターボ過給機5のタービン5bよりも上流側に設けられている。その代わりに、排気流量制御弁がターボ過給機5のタービン5bより下流側に設けられた構成であってもかまわない。また、排気流量制御弁として、排気バイパス弁を有さず、排気切替弁のみが設けられた構成であってもかまわない。
また、上記の例では、2個ターボモードにおいて排気バイパス弁16を開いた状態としている。その代わりに、排気バイパス16を主として2個ターボモードへ移行する際のターボ過給機5の助走の目的で使用する場合には、2個ターボモードへ移行完了後、排気バイパス弁16を閉じることとしてもよい。この場合には、本発明の排気流量制御は排気切替弁15のみの開閉により実施されることとなる。
また、上記の例では、図3に示す排気流量制御のステップS103において、2個ターボ作動域であるか否かを内燃機関の運転状態に基づいて判定している。その代わりに、または、それに加えて、ターボ過給機5に設けられた回転数センサ5cの出力に基づいてターボ過給機5が動作しているか否かを検出することにより、2個ターボモードであるか否かを判定してもよい。また、ターボ過給機5のコンプレッサ5aの出口の圧力を検出し、この圧力が所定圧力値以上である場合に2個ターボモードであると判定してもよい。
2 エアクリーナ
3 吸気通路
4、5 ターボ過給機
4a、5a コンプレッサ
4b、5b タービン
4c、5c 回転数センサ
6 吸気切替弁
8 内燃機関
8a 気筒
9 過給圧センサ
10 排気通路
11 EGR通路
14 EGR弁
15 排気切替弁
16 排気バイパス弁
50 ECU
3 吸気通路
4、5 ターボ過給機
4a、5a コンプレッサ
4b、5b タービン
4c、5c 回転数センサ
6 吸気切替弁
8 内燃機関
8a 気筒
9 過給圧センサ
10 排気通路
11 EGR通路
14 EGR弁
15 排気切替弁
16 排気バイパス弁
50 ECU
Claims (3)
- 吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び前記第1の過給機より容量が大きい第2の過給機と、
前記第1及び第2の過給機がともに動作しているときに、前記第1の過給機の回転数と前記第2の過給機の回転数との回転数差を取得する回転数差取得手段と、
前記回転数差が所定値より大きいときに、前記第2の過給機を流れる排気の流量を減少させる排気流量制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。 - 前記内燃機関は、前記第2の過給機が設けられた排気通路に排気流量制御弁を備え、
前記排気流量制御手段は、前記排気流量制御弁の開度を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給機制御装置。 - 前記所定値は、前記第2の過給機の回転数が過回転とならない値であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給機制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008315A JP2008175115A (ja) | 2007-01-17 | 2007-01-17 | 内燃機関の過給機制御装置 |
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JP (1) | JP2008175115A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013194541A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Yanmar Co Ltd | エンジン |
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- 2007-01-17 JP JP2007008315A patent/JP2008175115A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013194541A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Yanmar Co Ltd | エンジン |
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