JP6443738B2 - 可変容量型過給機付きエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、可変容量型過給機付きエンジンに関する。
本願出願人は、エンジンの運転状態が、吸気通路の圧力が排気通路の圧力より高くなる状態にあるときに、排気再循環が可能な可変容量型過給機付きエンジンを提案している。かかる可変容量型過給機付きエンジンは、タービン動翼の上流に可変ノズルベーンを備えた可変容量型過給機と、コンプレッサの下流側の吸気通路から可変ノズルベーンとタービンとの間の排気通路に接続されるバイパス通路と、バイパス通路に介装され、バイパス通路を開閉するバイパスバルブと、エンジンの運転状態に応じて可変ノズルベーンの開度を制御するノズルベーン制御手段と、エンジンの運転状態に応じてバイパスバルブの開度を制御するバイパスバルブ制御手段と、を備えている。また、可変容量型過給機付きエンジンは、ノズルベーン制御手段による可変ノズルベーンの制御が実行され、かつ、エンジンの運転状態が、吸気通路の圧力が排気通路の圧力より高くなる状態にあるときに、バイパスバルブ制御手段にバイパスバルブを開作動させる制御装置を更に備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−355502号公報
しかしながら、上述した可変容量型過給機付きエンジンは、エンジンの始動直後のように、エンジンの回転数が極低回転で、かつ、エンジンの負荷が極小である場合に、タービン動翼を回転させるのに足りる排ガスをタービンに供給できない。かかる場合にタービン動翼は無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域となり、タービン動翼が抵抗となるので、排ガスの掃気を阻害する。
本発明は、上記実情を鑑みて、タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにできる可変容量型過給機付きエンジンを提供することを目的とする。
本発明は、タービン動翼の上流に可変ノズルベーンを備えた可変容量型過給機と、前記可変ノズルベーンの上流側の排気通路と前記タービン動翼の下流側の排気通路とに接続され、前記可変ノズルベーン及び前記タービン動翼をバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路に介装され、前記バイパス通路を開閉するバイパスバルブと、エンジンの運転状態に応じて前記可変ノズルベーンの開度を制御するノズルベーン制御手段と、前記エンジンの運転状態に応じて前記バイパスバルブの開度を制御するバイパスバルブ制御手段と、を備え、前記ノズルベーン制御手段による可変ノズルベーンの制御が実行され、かつ、前記タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域で、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブを開作動させる制御装置を更に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ノズルベーン制御手段による可変ノズルベーンの制御が実行され、かつ、タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域で、バイパスバルブ制御手段にバイパスバルブを開作動させるので、排ガスはタービン動翼をバイパスし、タービン動翼が抵抗となるのを回避する。これにより、タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにすることができる。
本発明の一態様では、前記制御装置は、前記エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブの開度を全開で開作動させる。
このようにすれば、エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、バイパスバルブ制御手段にバイパスバルブの開度を全開で開作動させるので、排ガスはタービン動翼をバイパスし、タービン動翼が抵抗となるのを回避する。これにより、タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにすることができる。
本発明の一態様では、前記ノズルベーン制御手段は、前記エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、前記可変ノズルベーンの開度を最小開度とする。
このようにすれば、エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、可変ノズルベーンの開度を最小開度とするので、タービン動翼に分配される排ガスが最小となり、排ガスの大半はタービン動翼をバイパスし、タービン動翼が抵抗となるのを回避する。これにより、タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにすることができる。
本発明の一態様では、前記可変ノズルベーンの上流側の排気通路と前記可変容量型過給機のコンプレッサの下流側の吸気通路とを接続するEGR通路と、前記EGR通路に介装され、前記可変ノズルベーンの上流側の排気通路から前記コンプレッサの下流側の吸気通路に流入する排ガス流量を調整するEGRバルブと、前記エンジンの運転状態に応じて前記EGRバルブの開度を制御するEGRバルブ制御手段と、を備え、前記制御装置は、前記ノズルベーン制御手段による可変ノズルベーンの制御が実行されるとともに、前記EGRバルブ制御手段によるEGRバルブの制御が実行され、かつ、前記エンジンの運転状態が中回転以上又は中負荷以上であるときに、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブを開作動させる。
このようにすれば、エンジンの運転状態が、コンプレッサより下流側の吸気通路の圧力が可変ノズルベーンより上流側の排気通路の圧力より高くなる状態にあるときに、バイパスバルブ制御手段にバイパスバルブを開作動させるので、排ガスの一部がバイパス流路に分流され、タービンへの流入量が調整される。これにより、コンプレッサの過給圧が低下し、コンプレッサより下流側の吸気通路の圧力が可変ノズルベーンより上流側の排気通路の圧力より低くなり、可変ノズルベーンより上流側の排気通路からコンプレッサより下流側の吸気流路に排ガスが導入され、排気再循環が可能となる。
また、本発明の一態様では、前記コンプレッサの下流側の吸気通路に設けられ、前記吸気通路を開閉するスロットルバルブと、前記エンジンの運転状態に応じて前記スロットルバルブの開度を制御するスロットルバルブ制御手段と、を備え、前記制御装置は、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブを開作動させる際に、前記スロットルバルブ制御手段に前記スロットルバルブを閉作動させる。
このようにすれば、エンジンの運転状態が、コンプレッサより下流側の吸気通路の圧力が可変ノズルベーンより上流側の排気通路の圧力より高くなる状態にあるときに、バイパスバルブ制御手段にバイパスバルブを開動作させるとともに、スロットルバルブ制御手段にスロットルバルブを閉作動させるので、排ガスの一部がバイパス通路に分流されるとともに、エンジンに吸入される吸気流量が制限される。これにより、エンジンの運転状態に応じてバイパスバルブとスロットルバルブとが協調制御され、バイパスバルブの開動作で排ガスの一部がバイパスバルブに分流されることによるタービン回転数の低下を少なく制御することも可能となる。
本発明の一態様では、更に、前記制御装置は、前記エンジンの運転状態が過負荷であるときに、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブを開作動させるとともに、前記エンジンの回転数の増大に応じて前記バイパスバルブの開度を大開度とする。
このようにすれば、エンジンの運転状態が過負荷であるときに、バイパスバルブ制御手段にバイパスバルブが開作動させるので、排ガスの一部がバイパス流路に分流され、タービンへの流量が調整される。これにより、コンプレッサの過給圧が低下し、コンプレッサが流量限界(チョークライン)を超えるのを防止することができる。
本発明の一態様では、前記ノズルベーン制御手段及び前記バイパスバルブ制御手段は、前記エンジンの回転数及び負荷に開度が関連づけられたマップに基づいて前記可変ノズルベーン及び前記バイパスバルブの開度を制御する。
このようにすれば、エンジンの回転数及び負荷に開度が関連づけられたマップに基づいて、可変ノズルベーン及びバイパスバルブの開度が制御されるので、可変ノズルベーン及びバイパスバルブの開度を簡単に調整できる。
以上説明したように、本発明によれば、ノズルベーン制御手段による可変ノズルベーンの制御が実行され、かつ、タービンが無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域で、バイパスバルブ制御手段にバイパスバルブを開作動させるので、排ガスはタービンをバイパスし、タービンが抵抗となるのを回避する。これにより、タービンが無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにすることができる。
本発明の実施形態に係る可変容量型過給機付きエンジンの機械構成を示す模式図である。 図1に示した可変容量型過給機の要部を示す断面図である。 図2に示した可変容量型過給機の要部のIII−III線矢視図である。 図1に示した可変容量型過給機付きエンジンの制御構成を示すブロック図である。 図4に示した制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 図4に示した可変ノズルベーン及びバイパスバルブの作動マップを示す図である。 可変容量型過給機の選定に際して考慮されるコンプレッサの性能曲線を示す図である。 本発明の実施形態に係る可変容量型過給機の選定に際して考慮されるコンプレッサの性能曲線を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る可変容量型過給機付きエンジンに好適な実施形態を詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、本実施形態で説明する構成の全てが本発明の解決手段として必須とされるものではない。また、本実施形態は、本発明による効果が得られる範囲で、求められる性能、機能に応じて本実施形態に示す構成や構造、制御仕様は変更される。
図1は、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機付きエンジンの機械構成を示す模式図である。図2は、図1に示した可変容量型過給機の要部を示す断面図であり、図3は、図2に示した可変容量型過給機のIII−III線矢視図である。
本発明の実施形態に係る可変容量型過給機付きエンジンは、自動車一般に搭載可能であって、図1に示すように、エンジン本体2、可変容量型過給機3、排気通路4、吸気通路5、スロットルバルブ54、EGR通路6、EGRバルブ61、バイパス通路7、及びバイパスバルブ71を備えている。
エンジン本体2は、ディーゼルエンジンのほかガソリンエンジンであってもよいが、ここでは、可変容量型過給機3によりエンジン出力の増大、ダウンサイジング、及び燃費性能の向上が効果的に発現するコンパクトクラスからミドルクラスの乗用自動車に搭載される多気筒のディーゼルエンジンを想定して説明するが、これに限られるものではない。
図2に示すように、可変容量型過給機3(以下、「VGターボ3」ともいう)は、可変容量ターボ或いは可変ノズルターボと称されるもので、タービン31とコンプレッサ36とを備えている。
タービン31は、エンジン本体2から排出された排ガスの内部エネルギーを利用してコンプレッサ36を駆動するためのものであり、図2及び図3に示すように、可変容量型過給機3のタービン31は、ハウジング(タービンハウジング)32とタービンハウジング32内に回転可能に収容されたタービン動翼(タービンインペラ)33のほか、タービンハウジング32内の排ガス通路面積を可変する可変ノズルベーン34(以下、「VGベーン34」ともいう)を備えている。可変ノズルベーン34は、タービンハウジング32の外部に設けられたアクチュエータ35(図1参照)により開度が任意に調整可能であり、後述する制御装置8からの指令により任意の開度に調整される。これにより、可変ノズルベーン34は、タービンハウジング32内の排ガス通路面積を任意に可変する。
コンプレッサ36は、圧縮した空気をエンジン本体2に供給するためのものであり、タービンインペラ33と同軸に設けられたコンプレッサ動翼(コンプレッサインペラ)(図示せず)とコンプレッサインペラを回転可能に収容するハウジング(コンプレッサハウジング)(図示せず)とを備えている。これにより、可変容量型過給機3は、エンジンの回転数に応じてタービンハウジング32内の排ガス通路面積を変化させることで、タービンインペラ33への流速を制御し、過給効果を高めている。
排気通路4は、エンジン本体2に設けられた各気筒(図示せず)から排出された排ガスを外部に排出するためのものであり、図1に示すように、エキゾーストマニホールド41と排気管42とを備えている。
エキゾーストマニホールド41は、エンジン本体2に設けられた各気筒から排出された排ガスを一つに纏める多気管であって、本実施形態に係るエキゾーストマニホールド41は、エンジン本体2と可変容量型過給機3のタービン31との間に設けられている。これにより、エンジン本体2に設けられた各気筒から排出された排ガスは一つに纏まり可変容量型過給機3のタービン31に供給される。
排気管42は、エキゾーストマニホールド41で一つに纏められた排ガスを無害化して外部に排出する単管であって、本実施形態に係る排気管42は、可変容量型過給機3のタービン31の下流に設けられている。これにより、可変容量型過給機3のタービン31に供給された排ガスは、可変ノズルベーン34を通りタービンインペラ33を回転させた後、排気管42を通り外部に排出される。
吸気通路5は、外部から供給された空気をエンジン本体2に設けられた各気筒に供給するためのものであり、吸気管51とインテークマニホールド52とを備えている。吸気管51は、外部の空気を清浄化して吸入する単管であって、本実施形態に係る吸気管51は、可変容量型過給機3のコンプレッサ36の上流に設けられている。これにより、清浄化された空気は吸気管51を通り可変容量型過給機3のコンプレッサ36に供給される。
インテークマニホールド52は、エンジン本体2に設けられた各気筒に空気を分配する多気管であって、本実施形態に係るインテークマニホールド52は、可変容量型過給機3のコンプレッサ36の下流に設けられたインタークーラ53とエンジン本体2との間に設けられている。これにより、可変容量型過給機3のコンプレッサ36に供給された空気は、コンプレッサ36で圧縮され、インタークーラ53で冷却された後、インテークマニホールド52を通り、エンジン本体2に設けられた各気筒に分配される。
スロットルバルブ54は、エンジン本体2への吸気(空気)の流入量を調整し、エンジン本体2の出力を調整するためのものであり、コンプレッサ36の下流側となる吸気通路5、インタークーラ53とインテークマニホールド52との間に介装されている。スロットルバルブ54は、開閉可能、かつ、任意の開度に調整可能であり、後述する制御装置8からの指令により、任意の開度に調整される。
EGR通路6は、排ガス中の窒素酸化物(NOX)の低減や燃費性能の向上を目的として、エンジン本体2から排出された排ガスの一部をエンジン本体2に再度供給させるための通路で、本実施形態では、可変容量型過給機3のタービン31の上流となるエキゾーストマニホールド41とコンプレッサ36の下流となるインテークマニホールド52とに接続されている。
EGRバルブ61は、エンジン本体2の排気側からエンジン本体2の吸気側に供給される排ガス流量を調整するためのものであり、EGR通路6に介装されている。EGRバルブ61は、開閉可能、かつ、任意の開度に調整可能であり、後述する制御装置8からの指令により、任意の開度に調整される。
バイパス通路7は、可変容量型過給機3のタービン31をバイパスするためのものであり、タービン31の上流側となるエキゾーストマニホールド41とタービン31の下流側となる排気管42とに接続されている。
バイパスバルブ71は、可変容量型過給機3のタービン31をバイパスする排ガス流量を調整するためのものであり、バイパス通路7に介装されている。バイパスバルブ71は、開閉可能、かつ、任意の開度に調整可能であり、後述する制御装置8からの指令により、任意の開度に調整される。
図4は、図1に示した可変容量型過給機付きエンジンの制御構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る可変容量過給機付きエンジンは、エンジンの回転数、エンジンの負荷、吸気通路の圧力(吸気圧)、及び排気通路の圧力(排気圧)を含むエンジンの運転状態に応じてスロットルバルブ54、可変ノズルベーン34、EGRバルブ61、及びバイパスバルブ71を制御するもので、本実施形態に係る可変容量過給機付きエンジンの各種制御は、図4に示す制御装置(ECU(Engine Control Unit))8により実現される。
制御装置8は、各種演算処理を実行するCPU(図示せず)、その制御に必要なプログラムやデータが記憶されたROM(図示せず)、CPUの演算結果が一時記憶されるRAM(図示せず)、外部との間で信号を入出力するための入・出力ポート(図示せず)を備えて構成される。入力ポートには、エンジン回転数検出器81、エンジン負荷検出器82、吸気通路圧力検出器83、及び排気通路検出器84が接続され、出力ポートには、上述した、スロットルバルブ54、可変ノズルベーン34、EGRバルブ61、及びバイパスバルブ71が接続される。そして、制御装置8、すなわち、CPU、ROM、及びRAMは、図4に示すように、スロットルバルブ制御手段8G、ノズルベーン制御手段8A、EGRバルブ制御手段8B、及びバイパスバルブ制御手段8Cを構成する。
スロットルバルブ制御手段8Gは、スロットルバルブ54の開度を制御するためのものであり、スロットルバルブ54の開度は、アクセルの踏込量等に基づいて制御される。
ノズルベーン制御手段8Aは、エンジンの運転状態に応じて可変ノズルベーン34の開度を制御するためのものであり、可変ノズルベーン34の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに基づいて制御される。より具体的には、可変ノズルベーン34の開度は、可変ノズルベーン34の開度がエンジンの回転数とエンジンの負荷に関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御される。尚、可変ノズルベーン34の開度は、可変ノズルベーン34の最大開度を100%とし、最小開度を0%とした場合に、約70〜100%を大開度、約30〜約70%を中開度、0〜約30%を小開度とするが、大、中、小の関係にあれば任意に設定可能である。
EGRバルブ制御手段8Bは、エンジンの運転状態に応じてEGRバルブ61の開度を制御するためのものであり、EGRバルブ61の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに基づいて制御される。
バイパスバルブ制御手段8Cは、エンジンの運転状態に応じてバイパスバルブ71の開度を制御するためのものであり、バイパスバルブ71の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに基づいて制御される。より具体的には、バイパスバルブ71の開度は、バイパスバルブ71の開度がエンジンの回転数とエンジンの負荷に関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御される。ここで、バイパスバルブ71の開度は、バイパスバルブ71の最大開度を100%とした場合に、約70〜100%を大開度、約30〜約70%を中開度、0〜約30%を小開度とするが、大、中、小の関係にあれば任意に設定可能である。
また、制御装置8は、ノズルベーン制御手段8Aによる可変ノズルベーン34の制御が実行され、かつ、タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域で、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させる極低回転領域制御手段8Dを備えている。タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域(以下、「極低回転領域」ともいう)でバイパスバルブ制御手段8Cが開作動させるバイパスバルブ71の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷に基づいて制御される。具体的には、バイパスバルブ71の開度がエンジンの回転数とエンジンの負荷に関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御され、本実施形態では、バイパスバルブ71の開度が全開で開作動するように制御される。
また、制御装置8は、ノズルベーン制御手段8Aによる可変ノズルベーン34の制御が実行されるとともに、EGRバルブ制御手段8BによるEGRバルブ61の制御が実行され、かつ、エンジンの運転状態がコンプレッサ36の下流側の吸気通路5の圧力がタービン31の上流側の排気通路4の圧力より高くなる領域(以下「圧力逆転領域」ともいう)にあるときに、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させる圧力逆転領域制御手段8Eを備えている。圧力逆転領域でバイパスバルブ制御手段8Cが開作動させるバイパスバルブ71の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに基づいて制御される。具体的には、バイパスバルブ71の開度がエンジンの回転数とエンジンの負荷とに関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御され、本実施形態では、エンジンが中回転以上又は中負荷以上であるときに、バイパスバルブ71の開度が小開度で開作動するように制御される。また、圧力逆転領域制御手段8Eは、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開動作させる際に、スロットルバルブ制御手段8Gにスロットルバルブ54を閉作動させる手段を備えてもよい。
また、制御装置8は、エンジンの負荷が過負荷となり、コンプレッサ36の流量が流量限界に近づくと、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させる流量限界制御手段8Fを備えている。コンプレッサ36が流量限界に近づいたときにバイパスバルブ制御手段8Cが開作動させるバイパスバルブ71の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御される。本実施形態では、低回転で小開度、中回転で中開度、高回転で大開度で開作動するように制御される。
図5は、図4に示した制御装置の制御手順を示すフローチャートであり、図6は、図4に示した可変ノズルベーン及びバイパスバルブの作動マップを示す図である。尚、図5及び図6では、可変ノズルベーンを「VG」と表記し、バイパスバルブを「B/V」と表記する。
図5に示すように、本実施形態に係る可変容量型過給機付きエンジンを始動すると、ノズルベーン制御手段8Aが可変ノズルベーン34の制御を実行するとともに、EGRバルブ制御手段8BがEGRバルブ61の制御を実行する(ステップS1及びステップS2)。エンジンの始動直後は、エンジンが極低回転で極小負荷であるから、可変容量型過給機3のタービンインペラ33は無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域となる(ステップS3:YES)。したがって、極低回転領域制御手段8Dは、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させる(ステップS4)。
タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域でバイパスバルブ制御手段8Cが開作動させるバイパスバルブ71の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに基づいて制御される。具体的には、バイパスバルブ71の開度がエンジンの回転数とエンジンの負荷とに関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御される。したがって、本実施形態に係るバイパスバルブ制御手段8Cは、バイパスバルブ71の開度が全開となるように制御し、ノズルベーン制御手段8Aは、可変ノズルベーン34の開度が最小開度となるように制御する。これにより、エンジン本体2から排出された排ガスは、エキゾーストマニホールド41からバイパス通路7を通り排気管42に排出され、可変容量型過給機3のタービンインペラ33が抵抗となるのを抑制することができる。
そして、タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域を抜け(ステップS3:NO)、エンジンが加速すると(ステップS5:YES)、バイパスバルブ制御手段8Cはバイパスバルブ71を全閉とする(ステップS6)。これにより、エンジン本体2から排出された排ガスは、可変容量型過給機3のタービンインペラ33を通り排気管42に排出される。
また、タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域を抜け(ステップS3:NO)、エンジンが加速しない場合(ステップS5:NO)でも、コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より高くならない場合には(ステップS7:NO)、バイパスバルブ制御手段8Cはバイパスバルブ71を全閉とする(ステップS8)。
一方、エンジンが加速せず(ステップS5:NO)に、コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より高くなると(ステップS7:YES)、圧力逆転領域制御手段8Eは、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させる。コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より高くなるとバイパスバルブ制御手段8Cが開作動させるバイパスバルブ71の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに基づいて制御される。
具体的には、バイパスバルブ71の開度がエンジンの回転数とエンジンの負荷とに関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御される。本実施形態では、エンジンが過負荷でない(ステップS9:NO)ことを条件に、エンジンの回転数が低回転である場合に(ステップS10:YES)にバイパスバルブ71の開度が全閉から小開度となるように制御される(ステップS11)。そして、エンジンの回転数が中回転である場合(ステップS12)にバイパスバルブ71の開度が全閉から中開度となるように制御され(ステップS13)、エンジンの回転数が中回転でない場合、すなわち、エンジンの回転数が高回転である場合(ステップS12:NO)にバイパスバルブ71の開度が全閉から大開度となるように制御される(ステップS14)。
これにより、少なくともエンジンが中回転又は中負荷であるときに、バイパスバルブ71の開度が全閉から小開度となるように制御され(図6参照)、可変ノズルベーン34の開度は、小開度から中開度の範囲で制御される。
この結果、エンジン本体2から排出された排ガスの一部は、エキゾーストマニホールド41からバイパス通路7を通り排気管42に排出され、タービンインペラ33の回転が抑制される。このようにタービンインペラ33の回転が抑制されると、コンプレッサインペラの回転も抑制されるので、やがて、コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より低くなり、可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4からEGR通路6を通りコンプレッサ36より下流側の吸気通路5に排ガスの一部が供給され、排ガスが再循環する。
尚、圧力逆転領域制御手段8Eは、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開動作させる際に、スロットルバルブ制御手段8Gにスロットルバルブ54を閉作動させてもよい。具体的には、圧力逆転領域制御手段8Eは、バイパスバルブ制御手段8Cとスロットルバルブ制御手段8Gとを協調制御させ、バイパスバルブ71の開作動で排ガスの一部がバイパス通路7に分流されることによるタービン31の回転数の低下を少なく制御しながら排ガスの再循環量を確保してもよい。
また、本実施形態では中回転又は中負荷領域で排ガスの一部(EGR)を導入することとしたが、例えば排ガス圧力のより高くなる中回転以上の回転領域あるいは、中負荷以上の負荷領域で可変ノズルベーン34を大開度としてEGRを導入してもよい。
一方、エンジンの負荷が過負荷となり(ステップS9:YES)、コンプレッサ36で過給される空気の流量が流量限界に近づくと、流量限界制御手段8Fは、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させる。コンプレッサ36で過給される空気の流量が流量限界に近づいたときにバイパスバルブ制御手段8Cが開作動させるバイパスバルブ71の開度は、エンジンの回転数とエンジンの負荷とに基づいて制御される。具体的には、バイパスバルブ71の開度がエンジンの回転数に関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて制御される。本実施形態に係るバイパスバルブ制御手段8Cは、エンジンの回転数が低回転である場合に(ステップS15:YES)にバイパスバルブ71の開度が小開度となるように制御される(ステップS16)。そして、エンジンの回転数が中回転である場合(ステップS17)にバイパスバルブ71の開度が中開度となるように制御され(ステップS18)、エンジンの回転数が中回転でない場合、すなわち、エンジンの回転数が高回転である場合(ステップS17:NO)にバイパスバルブ71の開度が大開度となるように制御される(ステップS19)。
図7は、可変容量型過給機の選定に際して考慮されるコンプレッサの性能曲線を示す図であり、図8は、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機の選定に際して考慮されるコンプレッサの性能曲線を示す図である。
図7に示すように、可変容量型過給機は、エンジンの運転範囲でコンプレッサ36がサージラインSLとチョークラインCLに囲まれた領域で稼働するように選択される。したがって、可変容量型過給機3は、エンジンが低回転から高回転に至る範囲、及び低負荷から高負荷に至る範囲でコンプレッサ36が稼働するように選択される。このように、エンジンが低回転から高回転に至る範囲、及び低負荷から高負荷に至る範囲でコンプレッサ36が稼働するように可変容量型過給機を選択すると、効率が良い領域でコンプレッサ36を稼働することができない。
一方、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機付きエンジンは、バイパスバルブ71を備えることから、図8に示すように、可変容量型過給機3は、コンプレッサ36が効率の良い領域で稼働するように選択することができる。このように、コンプレッサ36が効率の良い領域で稼働するように選択すると、エンジンを高回転で回転させると空気流量と給気圧力比とがチョークラインCLに近づく。この場合に、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機付きエンジンは、流量限界制御手段8Fがバイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させるので、空気流量及び給気圧力比が制限され、コンプレッサ36がチョークラインCLを超えることはない。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機付きエンジンは、ノズルベーン制御手段8Aによる可変ノズルベーン34の制御が実行され、かつ、タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域で、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させるので、排ガスはタービンインペラ33をバイパスし、タービンインペラ33が抵抗となるのを回避する。これにより、タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにすることができる。
また、エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71の開度を全開で開作動させるので、排ガスはタービンインペラ33をバイパスし、タービンインペラ33が抵抗となるのを回避する。これにより、タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにすることができる。
また、エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、可変ノズルベーン34の開度を最小開度とするので、タービンインペラ33に分配される排ガスが最小となり、排ガスの大半はタービンインペラ33をバイパスし、タービンインペラ33が抵抗となるのを回避する。これにより、タービンインペラ33が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにすることができる。
また、エンジンの運転状態が、コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より高くなる状態にあるときに、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開作動させるので、排ガスの一部がバイパス通路7に分流され、タービンインペラ33への流入量が調整される。これにより、コンプレッサ36の過給圧が低下し、コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より低くなり、可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4からコンプレッサ36より下流側の吸気通路5に排ガスが導入され、排気再循環が可能となる。
尚、圧力逆転領域制御手段8Eがバイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71を開動作させる際に、スロットルバルブ制御手段8Gにスロットルバルブ54を閉作動させれば、タービン31の回転数の低下を少なく制御しながら排ガスの再循環量を確保することが可能となる。
具体的には、エンジンの運転状態が中回転以上又は中負荷以上であり、かつ、コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より高くなる状態にあるときに、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71の開度を小開度で開作動させるので、排ガスの一部がバイパス通路7に分流され、タービンインペラ33への流入量が調整される。これにより、コンプレッサ36の過給圧が低下し、コンプレッサ36より下流側の吸気通路5の圧力が可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4の圧力より低くなり、可変ノズルベーン34より上流側の排気通路4からコンプレッサ36より下流側の吸気通路5に排ガスが導入され、排気再循環が可能となる。尚、圧力逆転領域制御手段8Eがバイパスバルブ制御手段8Cとスロットルバルブ制御手段8Gとを協調制御させ、バイパスバルブ71の開作動で排ガスの一部がバイパス通路7に分流されれば、タービン31の回転数の低下を少なく制御しながら排ガスの再循環量を確保することが可能となる。
また、エンジンの運転状態が過負荷であるときに、バイパスバルブ制御手段8Cにバイパスバルブ71が開作動させるので、排ガスの一部がバイパス通路7に分流され、タービンインペラ33への流量が調整される。これにより、コンプレッサ36の過給圧が低下し、コンプレッサ36が流量限界(チョークライン)を超えるのを防止することができる。
また、エンジンの回転数及び負荷に開度が関連づけられたマップ(図6参照)に基づいて、可変ノズルベーン34及びバイパスバルブ71の開度が制御されるので、マップを変更することにより、可変ノズルベーン34及びバイパスバルブ71の開度を簡単に変更できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
以上説明したように、本発明に係る可変容量型過給機付きエンジンは、タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転領域でも排ガスの掃気を良好なものにできるので、燃費の改善に有効である。
2 エンジン本体
3 可変容量型過給機(VGターボ)
31 タービン
32 タービンハウジング
33 タービンインペラ(タービン動翼)
34 可変ノズルベーン(VGベーン)
35 アクチュエータ
36 コンプレッサ
4 排気通路
41 エキゾーストマニホールド
42 排気管
5 吸気通路
51 吸気管
52 インテークマニホールド
53 インタークーラ
54 スロットルバルブ
6 EGR通路
61 EGRバルブ
7 バイパス通路
71 バイパスバルブ
8 制御装置
8A ノズルベーン制御手段
8B バルブ制御手段
8C バイパスバルブ制御手段
8D 極低回転領域制御手段
8E 圧力逆転領域制御手段
8F 流量限界制御手段
8G スロットルバルブ制御手段
81 エンジン回転数検出器
82 エンジン負荷検出器
83 吸気通路圧力検出器
84 排気通路検出器

Claims (5)

  1. タービン動翼の上流に可変ノズルベーンを備えた可変容量型過給機と、
    前記可変ノズルベーンの上流側の排気通路と前記タービン動翼の下流側の排気通路とに接続され、前記可変ノズルベーン及び前記タービン動翼をバイパスするバイパス通路と、
    前記可変ノズルベーンの上流側の排気通路と前記可変容量型過給機のコンプレッサの下流側の吸気通路とを接続するEGR通路と、
    前記バイパス通路に介装され、前記バイパス通路を開閉するバイパスバルブと、
    前記EGR通路に介装され、前記可変ノズルベーンの上流側の排気通路から前記コンプレッサの下流側の吸気通路に流入する排ガス流量を調整するEGRバルブと、
    エンジンの運転状態に応じて前記可変ノズルベーンの開度を制御するノズルベーン制御手段と、
    前記エンジンの運転状態に応じて前記バイパスバルブの開度を制御するバイパスバルブ制御手段と、
    前記エンジンの運転状態に応じて前記EGRバルブの開度を制御するEGRバルブ制御手段と、
    を備え、
    前記ノズルベーン制御手段による可変ノズルベーンの制御が実行され、かつ、前記タービン動翼が無回転又はエンジン性能向上に寄与しない極低回転となる領域で、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブを開作動させ
    前記ノズルベーン制御手段による可変ノズルベーンの制御が実行されるとともに、前記EGRバルブ制御手段によるEGRバルブの制御が実行され、かつ、前記コンプレッサの下流側の吸気通路の圧力が前記可変ノズルベーンの上流側の排気通路の圧力よりも高くなる状態で前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブを開作動させる制御装置を更に備えたことを特徴とする可変容量型過給機付きエンジン。
  2. 前記制御装置は、前記エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブの開度を全開で開作動させることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型過給機付きエンジン。
  3. 前記ノズルベーン制御手段は、前記エンジンの運転状態が極低回転で極小負荷であるときに、前記可変ノズルベーンの開度を最小開度とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変容量型過給機付きエンジン。
  4. 更に、前記制御装置は、前記エンジンの運転状態が過負荷であるときに、前記バイパスバルブ制御手段に前記バイパスバルブを開作動させるとともに、前記エンジンの回転数の増大に応じて前記バイパスバルブの開度を大開度とすることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の可変容量型過給機付きエンジン。
  5. 前記ノズルベーン制御手段及び前記バイパスバルブ制御手段は、前記エンジンの回転数及び負荷に開度が関連づけられたマップに基づいて前記可変ノズルベーン及び前記バイパスバルブの開度を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の可変容量型過給機付きエンジン。
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