JP3328317B2 - シーケンシャルターボエンジンの切換制御方法 - Google Patents
シーケンシャルターボエンジンの切換制御方法Info
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- JP3328317B2 JP3328317B2 JP11090692A JP11090692A JP3328317B2 JP 3328317 B2 JP3328317 B2 JP 3328317B2 JP 11090692 A JP11090692 A JP 11090692A JP 11090692 A JP11090692 A JP 11090692A JP 3328317 B2 JP3328317 B2 JP 3328317B2
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- Japan
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- turbocharger
- valve
- control
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンとし
て、複数のターボ過給機を備えてシーケンシャルターボ
式に作動するシーケンシャルターボエンジンにおいて、
シングルターボモードからツインターボモードに移行す
る場合の切換制御方法に関する。
て、複数のターボ過給機を備えてシーケンシャルターボ
式に作動するシーケンシャルターボエンジンにおいて、
シングルターボモードからツインターボモードに移行す
る場合の切換制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用の過給機付エンジンとし
て、多気筒の排気系にプライマリとセカンダリのターボ
過給機を並列的に装備して、このターボ過給機をシーケ
ンシャルターボ式に作動するものが提案されている。こ
のシーケンシャルターボ式では、プライマリターボ過給
機が常に過給することが可能に構成され、セカンダリタ
ーボ過給機側には排気制御弁、吸気制御弁、過給圧リリ
ーフ弁等が設けられる。そして例えば低速域のシングル
ターボモードでプライマリターボ過給機のみを作動し、
高速域のツインターボモードになると、先ずセカンダリ
ターボ過給機を予備回転し、次いで両ターボ過給機を作
動して走行状態に応じた最適なエンジン出力特性を得る
ことを図っている。
て、多気筒の排気系にプライマリとセカンダリのターボ
過給機を並列的に装備して、このターボ過給機をシーケ
ンシャルターボ式に作動するものが提案されている。こ
のシーケンシャルターボ式では、プライマリターボ過給
機が常に過給することが可能に構成され、セカンダリタ
ーボ過給機側には排気制御弁、吸気制御弁、過給圧リリ
ーフ弁等が設けられる。そして例えば低速域のシングル
ターボモードでプライマリターボ過給機のみを作動し、
高速域のツインターボモードになると、先ずセカンダリ
ターボ過給機を予備回転し、次いで両ターボ過給機を作
動して走行状態に応じた最適なエンジン出力特性を得る
ことを図っている。
【0003】従来、上記シーケンシャルターボエンジン
に関しては、例えば特開平2−201023号公報の先
行技術がある。ここで、プライマリとセカンダリの排気
通路が連通路により連通され、この連通路と両過給機の
タービン下流の合流排気通路にバイパス通路が連通さ
れ、このバイパス通路に両過給機の排気を同時に逃がす
ことが可能にウエイストゲート弁が設けられる。またセ
カンダリの排気通路の排気カット弁の下流に、排気洩ら
し通路と共に排気洩らし弁が設けられ、セカンダリター
ボ過給機のブロワ側に吸気リリーフ弁が設けられる。そ
して低速域では、吸気リリーフ弁を開き且つ排気洩らし
弁を開いてセカンダリターボ過給機に少量の排気を導入
して予回転し、その後所定の条件で吸気リリーフ弁を閉
じ、次いで排気カット弁を開き、更に吸気カット弁を開
いてセカンダリターボ過給機も過給するように作動する
ことが示されている。
に関しては、例えば特開平2−201023号公報の先
行技術がある。ここで、プライマリとセカンダリの排気
通路が連通路により連通され、この連通路と両過給機の
タービン下流の合流排気通路にバイパス通路が連通さ
れ、このバイパス通路に両過給機の排気を同時に逃がす
ことが可能にウエイストゲート弁が設けられる。またセ
カンダリの排気通路の排気カット弁の下流に、排気洩ら
し通路と共に排気洩らし弁が設けられ、セカンダリター
ボ過給機のブロワ側に吸気リリーフ弁が設けられる。そ
して低速域では、吸気リリーフ弁を開き且つ排気洩らし
弁を開いてセカンダリターボ過給機に少量の排気を導入
して予回転し、その後所定の条件で吸気リリーフ弁を閉
じ、次いで排気カット弁を開き、更に吸気カット弁を開
いてセカンダリターボ過給機も過給するように作動する
ことが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、予備回転手段として専用の排気洩
らし弁、吸気リリーフ弁を用いて、プライマリターボ領
域で常時予備回転する構成であるから、構造や制御が複
雑になる。また排気洩らし弁を開いた予備回転の特性
と、その後の排気カット弁を開いた際の特性が変化する
ので、モード切換時のトルク変動等が増大する等の問題
がある。
術のものにあっては、予備回転手段として専用の排気洩
らし弁、吸気リリーフ弁を用いて、プライマリターボ領
域で常時予備回転する構成であるから、構造や制御が複
雑になる。また排気洩らし弁を開いた予備回転の特性
と、その後の排気カット弁を開いた際の特性が変化する
ので、モード切換時のトルク変動等が増大する等の問題
がある。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、セカンダリターボ過給機側の予備回転手段の構成、
制御を簡素化し、シングルターボモードからツインター
ボモードへの切換時のトルク変動等を低減することを目
的とする。
で、セカンダリターボ過給機側の予備回転手段の構成、
制御を簡素化し、シングルターボモードからツインター
ボモードへの切換時のトルク変動等を低減することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、第1の特徴として、吸、排気系に並列的に配
置されるプライマリターボ過給機とセカンダリターボ過
給機を、シングルターボモードではプライマリターボ過
給機のみを作動し、ツインターボモードではプライマリ
ターボ過給機とセカンダリターボ過給機を共に作動する
ように制御するシーケンシャルターボエンジンにおい
て、シングルターボモードからツインターボモードへの
切換時に予備回転モードを定め、該予備回転モードは、
予備回転制御開始からの時間のカウント値と第1のディ
レー時間を比較する手順と、その第1のディレー時間に
達しない場合に上記プライマリターボ過給機と上記セカ
ンダリターボ過給機のウエストゲート弁を全閉する手順
と、その第1のディレー時間を経過した際に過給圧リリ
ーフ弁を閉じる手順と、その後上記カウント値と第2の
ディレー時間を比較してその時間を経過した際に排気制
御弁を開く手順と、その後上記カウント値と第3のディ
レー時間を比較してその時間を経過した際に、プライマ
リ過給圧とセカンダリ過給圧の差圧が略零であることを
確認すると吸気制御弁を開く手順とを備えることを特徴
とする。また、第2の特徴として、吸、排気系に並列的
に配置されるプライマリターボ過給機とセカンダリター
ボ過給機を、シングルターボモードではプライマリター
ボ過給機のみを作動し、ツインターボモードではプライ
マリターボ過給機とセカンダリターボ過給機を共に作動
するように制御するシーケンシャルターボエンジンにお
いて、シングルターボモードからツインターボモードへ
の切換時に予備回転モードを定め、該予備回転モード
は、予備回転制御開始後から過給圧リリーフ弁が閉じる
第1のディレー時間、その後排気制御弁が開く第2のデ
ィレー時間、及びその後吸気制御弁が開く第3のディレ
ー時間を、過給圧、車速に対して減少関数的に定め、こ
れらのディレー時間の経過により順次各弁を開閉制御す
ることを特徴とする。
本発明は、第1の特徴として、吸、排気系に並列的に配
置されるプライマリターボ過給機とセカンダリターボ過
給機を、シングルターボモードではプライマリターボ過
給機のみを作動し、ツインターボモードではプライマリ
ターボ過給機とセカンダリターボ過給機を共に作動する
ように制御するシーケンシャルターボエンジンにおい
て、シングルターボモードからツインターボモードへの
切換時に予備回転モードを定め、該予備回転モードは、
予備回転制御開始からの時間のカウント値と第1のディ
レー時間を比較する手順と、その第1のディレー時間に
達しない場合に上記プライマリターボ過給機と上記セカ
ンダリターボ過給機のウエストゲート弁を全閉する手順
と、その第1のディレー時間を経過した際に過給圧リリ
ーフ弁を閉じる手順と、その後上記カウント値と第2の
ディレー時間を比較してその時間を経過した際に排気制
御弁を開く手順と、その後上記カウント値と第3のディ
レー時間を比較してその時間を経過した際に、プライマ
リ過給圧とセカンダリ過給圧の差圧が略零であることを
確認すると吸気制御弁を開く手順とを備えることを特徴
とする。また、第2の特徴として、吸、排気系に並列的
に配置されるプライマリターボ過給機とセカンダリター
ボ過給機を、シングルターボモードではプライマリター
ボ過給機のみを作動し、ツインターボモードではプライ
マリターボ過給機とセカンダリターボ過給機を共に作動
するように制御するシーケンシャルターボエンジンにお
いて、シングルターボモードからツインターボモードへ
の切換時に予備回転モードを定め、該予備回転モード
は、予備回転制御開始後から過給圧リリーフ弁が閉じる
第1のディレー時間、その後排気制御弁が開く第2のデ
ィレー時間、及びその後吸気制御弁が開く第3のディレ
ー時間を、過給圧、車速に対して減少関数的に定め、こ
れらのディレー時間の経過により順次各弁を開閉制御す
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記切換制御方法により、エンジン運転時の低
中速域等のシングルターボモードから高速域等のツイン
ターボモードに切換わる場合は、予備回転モードを判断
する。そしてセカンダリターボ過給機側において先ず過
給圧リリーフ弁を閉じ、次いで排気制御弁を開くように
制御され、これによりセカンダリターボ過給機が予備回
転される。その後吸気制御弁が開くことで、セカンダリ
ターボ過給機は予備回転が終了すると共に実質的に作動
し、弁特性が同一の状態であることからトルク変動の少
ない状態で円滑にツインターボモードに移行するように
なる。
中速域等のシングルターボモードから高速域等のツイン
ターボモードに切換わる場合は、予備回転モードを判断
する。そしてセカンダリターボ過給機側において先ず過
給圧リリーフ弁を閉じ、次いで排気制御弁を開くように
制御され、これによりセカンダリターボ過給機が予備回
転される。その後吸気制御弁が開くことで、セカンダリ
ターボ過給機は予備回転が終了すると共に実質的に作動
し、弁特性が同一の状態であることからトルク変動の少
ない状態で円滑にツインターボモードに移行するように
なる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、水平対向式エンジンにシーケンシ
ャルターボ式過給機を装着した場合の全体の構成につい
て説明する。符号1は水平対向式エンジンのエンジン本
体であり、クランクケース2の左右のバンク3,4に、
燃焼室5、吸気ポート6、排気ポート7、点火プラグ
8、動弁機構9等が設けられている。またこのエンジン
短縮形状により左右バンク3,4の直後に、プライマリ
ターボ過給機40とセカンダリターボ過給機50がそれ
ぞれ配設されている。排気系として、左右バンク3,4
からの共通の排気管10が両ターボ過給機40,50の
タービン40a,50aに連通され、タービン40a,
50aからの排気管11が1つの排気管12に合流して
触媒コンバータ13、マフラ14に連通される。
する。図1において、水平対向式エンジンにシーケンシ
ャルターボ式過給機を装着した場合の全体の構成につい
て説明する。符号1は水平対向式エンジンのエンジン本
体であり、クランクケース2の左右のバンク3,4に、
燃焼室5、吸気ポート6、排気ポート7、点火プラグ
8、動弁機構9等が設けられている。またこのエンジン
短縮形状により左右バンク3,4の直後に、プライマリ
ターボ過給機40とセカンダリターボ過給機50がそれ
ぞれ配設されている。排気系として、左右バンク3,4
からの共通の排気管10が両ターボ過給機40,50の
タービン40a,50aに連通され、タービン40a,
50aからの排気管11が1つの排気管12に合流して
触媒コンバータ13、マフラ14に連通される。
【0009】吸気系として、エアクリーナ15から2つ
に分岐した吸気管16,17はそれぞれ両ターボ過給機
40,50のブロワ40b,50bに連通され、このブ
ロワ40b,50bからの吸気管18,19がインター
クーラ20に連通される。そしてインタークーラ20か
らスロットル弁21を有するスロットルボデー27を介
してチャンバ22に連通され、チャンバ22から吸気マ
ニホールド23を介して左右バンク3,4の各気筒に連
通されている。またアイドル制御系として、エアクリー
ナ15の直下流と吸気マニホールド23の間のバイパス
通路24に、アイドル制御弁25、負圧で開く逆止弁2
6が設けられ、アイドル時や減速時に吸入空気量を制御
するようになっている。
に分岐した吸気管16,17はそれぞれ両ターボ過給機
40,50のブロワ40b,50bに連通され、このブ
ロワ40b,50bからの吸気管18,19がインター
クーラ20に連通される。そしてインタークーラ20か
らスロットル弁21を有するスロットルボデー27を介
してチャンバ22に連通され、チャンバ22から吸気マ
ニホールド23を介して左右バンク3,4の各気筒に連
通されている。またアイドル制御系として、エアクリー
ナ15の直下流と吸気マニホールド23の間のバイパス
通路24に、アイドル制御弁25、負圧で開く逆止弁2
6が設けられ、アイドル時や減速時に吸入空気量を制御
するようになっている。
【0010】燃料系として、吸気マニホールド23のポ
ート近傍にインジェクタ30が配設され、燃料ポンプ3
1を有する燃料タンク32からの燃料通路33が、フィ
ルタ34、燃圧レギュレータ35を備えてインジェクタ
30に連通される。燃圧レギュレータ35は、吸気圧力
に応じて調整作用するものであり、これによりインジェ
クタ30に供給する燃料圧力を吸気圧力に対して常に一
定の高さに保ち、噴射信号のパルス幅により燃料噴射制
御することが可能になっている。点火系として、点火プ
ラグ8にイグナイタ36からの点火信号が入力するよう
に接続されている。
ート近傍にインジェクタ30が配設され、燃料ポンプ3
1を有する燃料タンク32からの燃料通路33が、フィ
ルタ34、燃圧レギュレータ35を備えてインジェクタ
30に連通される。燃圧レギュレータ35は、吸気圧力
に応じて調整作用するものであり、これによりインジェ
クタ30に供給する燃料圧力を吸気圧力に対して常に一
定の高さに保ち、噴射信号のパルス幅により燃料噴射制
御することが可能になっている。点火系として、点火プ
ラグ8にイグナイタ36からの点火信号が入力するよう
に接続されている。
【0011】プライマリターボ過給機40の作動系につ
いて説明する。プライマリターボ過給機40はタービン
40aに導入する排気のエネルギによりブロワ40bを
回転駆動し、空気を吸入、加圧して常に過給するように
作動する。タービン側にはダイアフラム式アクチュエー
タ42を備えたウエイストゲート弁41が設けられる。
またブロワ40bの上、下流との間からアクチュエータ
42の圧力室に、デューティソレノイド弁43を有する
制御圧通路44が設けられ、デューティソレノイド弁4
3で過給圧をリークすることで制御圧を生じてアクチュ
エータ42に作用し、ウエイストゲート弁41の開度を
変化して過給圧を制御する。ここで例えばデューティ比
が大きい場合は、リーク量の増大により制御圧を低下
し、ウエイストゲート弁41の開度を減じて過給圧を上
昇する。逆にデューティ比が小さくなると、高い制御圧
で開度を増して過給圧を低下する。
いて説明する。プライマリターボ過給機40はタービン
40aに導入する排気のエネルギによりブロワ40bを
回転駆動し、空気を吸入、加圧して常に過給するように
作動する。タービン側にはダイアフラム式アクチュエー
タ42を備えたウエイストゲート弁41が設けられる。
またブロワ40bの上、下流との間からアクチュエータ
42の圧力室に、デューティソレノイド弁43を有する
制御圧通路44が設けられ、デューティソレノイド弁4
3で過給圧をリークすることで制御圧を生じてアクチュ
エータ42に作用し、ウエイストゲート弁41の開度を
変化して過給圧を制御する。ここで例えばデューティ比
が大きい場合は、リーク量の増大により制御圧を低下
し、ウエイストゲート弁41の開度を減じて過給圧を上
昇する。逆にデューティ比が小さくなると、高い制御圧
で開度を増して過給圧を低下する。
【0012】一方、スロットル弁急閉時のブロワ回転の
低下や吸気騒音の発生を防止するため、ブロワ40bの
上、下流の間にバイパス通路46が連通される。そして
このバイパス通路46にエアバイパス弁45が、スロッ
トル弁急閉時にマニホールド負圧により開いて、ブロワ
下流に封じ込められる加圧空気を迅速にリークするよう
に設けられる。
低下や吸気騒音の発生を防止するため、ブロワ40bの
上、下流の間にバイパス通路46が連通される。そして
このバイパス通路46にエアバイパス弁45が、スロッ
トル弁急閉時にマニホールド負圧により開いて、ブロワ
下流に封じ込められる加圧空気を迅速にリークするよう
に設けられる。
【0013】セカンダリターボ過給機50の作動系につ
いて説明する。セカンダリターボ過給機50は同様に排
気によりタービン50aとブロワ50bが回転駆動して
過給する。タービン側にウエイストゲート弁51が各別
に設けられ、アクチュエータ52、デューティソレノイ
ド弁53を有する制御圧通路54により過給圧制御す
る。一方タービン50aの上流の排気管10には、ダイ
アフラム式アクチュエータ56を備えた排気制御弁55
が設けられ、ブロワ50bの下流には同様のアクチュエ
ータ57を備えた吸気制御弁58が設けられ、ブロワ5
0bの上、下流の間に過給圧リリーフ弁60を備えたリ
リーフ通路59が連通されている。
いて説明する。セカンダリターボ過給機50は同様に排
気によりタービン50aとブロワ50bが回転駆動して
過給する。タービン側にウエイストゲート弁51が各別
に設けられ、アクチュエータ52、デューティソレノイ
ド弁53を有する制御圧通路54により過給圧制御す
る。一方タービン50aの上流の排気管10には、ダイ
アフラム式アクチュエータ56を備えた排気制御弁55
が設けられ、ブロワ50bの下流には同様のアクチュエ
ータ57を備えた吸気制御弁58が設けられ、ブロワ5
0bの上、下流の間に過給圧リリーフ弁60を備えたリ
リーフ通路59が連通されている。
【0014】これらの各弁の圧力動作系について説明す
ると、吸気マニホールド23からの通路61がチェック
弁62を有してサージタンク63に連通されて、スロッ
トル弁全閉時に負圧を貯え且つ脈動圧を緩衝するように
なっている。過給圧リリーフ弁60の一方のスプリング
室には、サージタンク63からの負圧通路64と吸気制
御弁58の下流の過給圧による正圧通路65が、切換用
ソレノイド弁70と通路66を介して連通され、電気信
号により負圧を作用して開き、正圧を作用して閉じる。
ると、吸気マニホールド23からの通路61がチェック
弁62を有してサージタンク63に連通されて、スロッ
トル弁全閉時に負圧を貯え且つ脈動圧を緩衝するように
なっている。過給圧リリーフ弁60の一方のスプリング
室には、サージタンク63からの負圧通路64と吸気制
御弁58の下流の過給圧による正圧通路65が、切換用
ソレノイド弁70と通路66を介して連通され、電気信
号により負圧を作用して開き、正圧を作用して閉じる。
【0015】吸気制御弁58のアクチュエータ57は、
一方の室に正圧通路67により常に正圧が作用し、スプ
リング室に上記正圧通路65と負圧通路64が、切換用
ソレノイド弁71と通路68を介して連通される。そし
て電気信号によりスプリング室に負圧を作用して吸気制
御弁58を閉じ、両室を正圧にした際のスプリング力に
より吸気制御弁58を開く。排気制御弁55のアクチュ
エータ56は、一方の室に大気圧と負圧を切換える第2
の切換用ソレノイド弁74が通路69を介して連通さ
れ、他方の室に正圧と負圧を切換える第1の切換用ソレ
ノイド弁73が通路75を介して連通される。そして電
気信号により一方の室に大気圧を他方の室に負圧を作用
して排気制御弁55を閉じ、一方の室に負圧を他方の室
に正圧を作用して排気制御弁55を開くように構成され
る。
一方の室に正圧通路67により常に正圧が作用し、スプ
リング室に上記正圧通路65と負圧通路64が、切換用
ソレノイド弁71と通路68を介して連通される。そし
て電気信号によりスプリング室に負圧を作用して吸気制
御弁58を閉じ、両室を正圧にした際のスプリング力に
より吸気制御弁58を開く。排気制御弁55のアクチュ
エータ56は、一方の室に大気圧と負圧を切換える第2
の切換用ソレノイド弁74が通路69を介して連通さ
れ、他方の室に正圧と負圧を切換える第1の切換用ソレ
ノイド弁73が通路75を介して連通される。そして電
気信号により一方の室に大気圧を他方の室に負圧を作用
して排気制御弁55を閉じ、一方の室に負圧を他方の室
に正圧を作用して排気制御弁55を開くように構成され
る。
【0016】各種のセンサについて説明すると、差圧セ
ンサ80が吸気制御弁58の上、下流の差圧を検出する
ように設けられ、絶対圧センサ81が切換用ソレノイド
弁76により吸気管圧力と大気圧を選択して検出するよ
うに設けられる。また、エンジン本体1にクランク角セ
ンサ82、ノックセンサ83、水温センサ84が設けら
れ、動弁機構9のカムシャフトに連設した図示しないカ
ムロータに対向してカム角センサ85が設けられ、排気
管10にO2 センサ86が設けられ、スロットル弁21
にスロットル開度センサ87が設けられ、エアクリーナ
15の直下流に吸入空気量センサ88が設けられてい
る。
ンサ80が吸気制御弁58の上、下流の差圧を検出する
ように設けられ、絶対圧センサ81が切換用ソレノイド
弁76により吸気管圧力と大気圧を選択して検出するよ
うに設けられる。また、エンジン本体1にクランク角セ
ンサ82、ノックセンサ83、水温センサ84が設けら
れ、動弁機構9のカムシャフトに連設した図示しないカ
ムロータに対向してカム角センサ85が設けられ、排気
管10にO2 センサ86が設けられ、スロットル弁21
にスロットル開度センサ87が設けられ、エアクリーナ
15の直下流に吸入空気量センサ88が設けられてい
る。
【0017】図2において、電子制御系の全体の構成に
ついて説明する。先ず、マイクロコンピュータ等からな
る制御ユニット100は、I/O101、CPU10
2、RAM103、バックアップRAM104、ROM
105、定電圧回路106を備えている。またイグニッ
ションスイッチ90をONすると、リレー91をONし
バッテリ92から定電圧回路106に電力を供給して、
制御ユニット100の各種制御を実行し、駆動回路10
7によりリレー93をONし燃料ポンプ31を通電して
駆動する。CPU102はROM105に格納されてい
る演算プログラムに基づいて、I/O101から各種セ
ンサ80〜88の信号を入力し、RAM103に記憶さ
れているデータ,及びROM105に格納されているマ
ップ等の固定データに基づき演算処理する。そして駆動
回路107から各種切換用ソレノイド弁70,71,7
3,74,76に切換信号を、デューティソレノイド弁
43,53にデューティ信号を出力してシーケンシャル
ターボ制御し、インジェクタ30に噴射信号を出力して
燃料噴射制御する。またイグナイタ36に点火信号を出
力して点火時期制御し、アイドル制御弁25に制御信号
を出力してアイドル制御するように構成されている。
ついて説明する。先ず、マイクロコンピュータ等からな
る制御ユニット100は、I/O101、CPU10
2、RAM103、バックアップRAM104、ROM
105、定電圧回路106を備えている。またイグニッ
ションスイッチ90をONすると、リレー91をONし
バッテリ92から定電圧回路106に電力を供給して、
制御ユニット100の各種制御を実行し、駆動回路10
7によりリレー93をONし燃料ポンプ31を通電して
駆動する。CPU102はROM105に格納されてい
る演算プログラムに基づいて、I/O101から各種セ
ンサ80〜88の信号を入力し、RAM103に記憶さ
れているデータ,及びROM105に格納されているマ
ップ等の固定データに基づき演算処理する。そして駆動
回路107から各種切換用ソレノイド弁70,71,7
3,74,76に切換信号を、デューティソレノイド弁
43,53にデューティ信号を出力してシーケンシャル
ターボ制御し、インジェクタ30に噴射信号を出力して
燃料噴射制御する。またイグナイタ36に点火信号を出
力して点火時期制御し、アイドル制御弁25に制御信号
を出力してアイドル制御するように構成されている。
【0018】次に、図3ないし図6のフローチャートを
用いて制御ユニット100によるシーケンシャルターボ
制御について説明する。図3のメインルーチンは所定時
間毎に実行される。先ずステップS1でセカンダリター
ボ過給機作動時に1にセットされるセカンダリターボ過
給機作動判別フラグF1の値を参照し、F1=0の不作
動の場合はステップS2〜S4に進み、図7(a)のタ
ーボモード判定マップに基づいて判定する。
用いて制御ユニット100によるシーケンシャルターボ
制御について説明する。図3のメインルーチンは所定時
間毎に実行される。先ずステップS1でセカンダリター
ボ過給機作動時に1にセットされるセカンダリターボ過
給機作動判別フラグF1の値を参照し、F1=0の不作
動の場合はステップS2〜S4に進み、図7(a)のタ
ーボモード判定マップに基づいて判定する。
【0019】このターボモード判定マップは、エンジン
負荷を示す一例としての基本噴射量Tpとエンジン回転
数Nに対するセカンダリターボ過給機作動開始の設定値
Tps,Nb,Ncにより、予めシングルとツインの各
ターボモードが与えられている。即ち、Tp≦Tps、
N<Ncの低負荷低中速、またはTp>Tps、N<N
bの高負荷低速の条件ではシングルターボモードに設定
される。またこれ以外のTp≦Tps、N≧Ncの低負
荷高速、またはTp>Tps、N≧Nbの高負荷中高速
の条件ではツインターボモードに設定される。尚、セカ
ンダリターボ過給機の作動、停止のハンチングを防止す
るため、作動停止設定値Naにヒステリシスを設けてい
る。
負荷を示す一例としての基本噴射量Tpとエンジン回転
数Nに対するセカンダリターボ過給機作動開始の設定値
Tps,Nb,Ncにより、予めシングルとツインの各
ターボモードが与えられている。即ち、Tp≦Tps、
N<Ncの低負荷低中速、またはTp>Tps、N<N
bの高負荷低速の条件ではシングルターボモードに設定
される。またこれ以外のTp≦Tps、N≧Ncの低負
荷高速、またはTp>Tps、N≧Nbの高負荷中高速
の条件ではツインターボモードに設定される。尚、セカ
ンダリターボ過給機の作動、停止のハンチングを防止す
るため、作動停止設定値Naにヒステリシスを設けてい
る。
【0020】そこでS2で基本噴射量Tpと設定値Tp
sを比較して、Tp≦Tpsの場合にはステップS3へ
進み、エンジン回転数Nと設定値Ncとを比較して、N
<Ncの場合にシングルターボモードと判断してステッ
プ5へ進む。またステップS2でTp>Tpsの場合に
はステップS4へ進み、エンジン回転数Nと設定値Nb
とを比較して、N<Nbの場合に同様にシングルターボ
モードと判断する。
sを比較して、Tp≦Tpsの場合にはステップS3へ
進み、エンジン回転数Nと設定値Ncとを比較して、N
<Ncの場合にシングルターボモードと判断してステッ
プ5へ進む。またステップS2でTp>Tpsの場合に
はステップS4へ進み、エンジン回転数Nと設定値Nb
とを比較して、N<Nbの場合に同様にシングルターボ
モードと判断する。
【0021】このシングルターボ制御ルーチンでは、ス
テップS5で切換用ソレノイド弁70の出力信号G1を
0にして過給圧リリーフ弁60を開く。またステップS
6で切換用ソレノイド弁71の出力信号G2を0にして
吸気制御弁58を閉じ、ステップS7,S8で切換用ソ
レノイド弁73,74の出力信号G3,G4を0にして
排気制御弁55を閉じ、ステップS9でセカンダリ側デ
ューティソレノイド弁53のデューティ比DseをFF
H(100%)にしてウエイストゲート弁51を全閉す
る。その後、ステップS10でエンジン回転数Nとスロ
ットル開度Thとに基づき、予め実験等により得られた
シングルターボモード時の最適値がストアされているR
OM105に格納されたシングルターボモード目標過給
圧マップを補間計算付きで参照して目標過給圧Ptを設
定し、ステップS11でセカンダリターボ過給機作動判
別フラグF1をクリアする。またステップS12でディ
レー時間のカウント値Cをクリアする。
テップS5で切換用ソレノイド弁70の出力信号G1を
0にして過給圧リリーフ弁60を開く。またステップS
6で切換用ソレノイド弁71の出力信号G2を0にして
吸気制御弁58を閉じ、ステップS7,S8で切換用ソ
レノイド弁73,74の出力信号G3,G4を0にして
排気制御弁55を閉じ、ステップS9でセカンダリ側デ
ューティソレノイド弁53のデューティ比DseをFF
H(100%)にしてウエイストゲート弁51を全閉す
る。その後、ステップS10でエンジン回転数Nとスロ
ットル開度Thとに基づき、予め実験等により得られた
シングルターボモード時の最適値がストアされているR
OM105に格納されたシングルターボモード目標過給
圧マップを補間計算付きで参照して目標過給圧Ptを設
定し、ステップS11でセカンダリターボ過給機作動判
別フラグF1をクリアする。またステップS12でディ
レー時間のカウント値Cをクリアする。
【0022】次いで図5、図6の過給圧制御ルーチンで
は、先ずステップS13で目標過給圧Ptと実過給圧P
bの偏差Δpを算出し、ステップS14でその偏差の絶
対値|Δp|を設定値Δpsと比較して小さい場合は、
実過給圧Pbが目標過給圧Ptの許容範囲に収束してい
ると判断してステップS15で積分分制御量Diを零に
し、ステップS16で比例分制御量Dpも零にする。そ
してステップS17でデューティ比Dを、前回の値Do
に積分分及び比例分の制御量Dp,Diを加算して求め
るのであり、この場合は前回の値Doと同一になる。そ
の後ステップS18でフラグF1の値を参照し、既に0
になっているので、ステップS19で上記デューティ比
Dをプライマリ側デューティソレノイド弁43のデュー
ティ比Dprとして出力し、ステップS20でこのデュ
ーティ比Dを前回の値Doとしてストアする。
は、先ずステップS13で目標過給圧Ptと実過給圧P
bの偏差Δpを算出し、ステップS14でその偏差の絶
対値|Δp|を設定値Δpsと比較して小さい場合は、
実過給圧Pbが目標過給圧Ptの許容範囲に収束してい
ると判断してステップS15で積分分制御量Diを零に
し、ステップS16で比例分制御量Dpも零にする。そ
してステップS17でデューティ比Dを、前回の値Do
に積分分及び比例分の制御量Dp,Diを加算して求め
るのであり、この場合は前回の値Doと同一になる。そ
の後ステップS18でフラグF1の値を参照し、既に0
になっているので、ステップS19で上記デューティ比
Dをプライマリ側デューティソレノイド弁43のデュー
ティ比Dprとして出力し、ステップS20でこのデュ
ーティ比Dを前回の値Doとしてストアする。
【0023】このモードにおいて、目標過給圧Ptと実
過給圧Pbの偏差の絶対値|Δp|が設定値Δpsより
大きくなると、ステップS14からステップS21に進
んで実過給圧Pbの目標過給圧Ptに対する大小関係を
チェックする。そこで図8のt1のように実過給圧Pb
が低下した条件では、ステップS22でデューティ比D
のダウン補正時に1にセットされるPI制御判別フラグ
F2の値を参照し、F2=1でありデューティ比Dのア
ップが初回の場合は、ステップS23で積分分制御量D
iを零にする。そしてステップS24でフラグF1の値
を参照してステップS25に進み、偏差Δpに応じた比
例分アップ量Pup1を設定する。
過給圧Pbの偏差の絶対値|Δp|が設定値Δpsより
大きくなると、ステップS14からステップS21に進
んで実過給圧Pbの目標過給圧Ptに対する大小関係を
チェックする。そこで図8のt1のように実過給圧Pb
が低下した条件では、ステップS22でデューティ比D
のダウン補正時に1にセットされるPI制御判別フラグ
F2の値を参照し、F2=1でありデューティ比Dのア
ップが初回の場合は、ステップS23で積分分制御量D
iを零にする。そしてステップS24でフラグF1の値
を参照してステップS25に進み、偏差Δpに応じた比
例分アップ量Pup1を設定する。
【0024】ここでシングルターボモードでは、比例分
制御量Dpが図7(c)の比例分補正量マップの実線の
ように、積分分制御量Diが(d)の積分分補正量マッ
プの実線のように制御量の大きいステップ状に設定され
ている。また、ツインターボモードでは、偏差Δpに対
する比例分制御量Dpと積分分制御量Diが、両ターボ
過給機40,50の作動配分に基づいて設定される。そ
こで例えば両ターボ過給機40,50の作動配分を等分
に設定する場合は、比例分と積分分の制御量Dp,Di
が1種類で済むことになり、このため図7(c)、
(d)の破線のように1つの制御量に設定される。
制御量Dpが図7(c)の比例分補正量マップの実線の
ように、積分分制御量Diが(d)の積分分補正量マッ
プの実線のように制御量の大きいステップ状に設定され
ている。また、ツインターボモードでは、偏差Δpに対
する比例分制御量Dpと積分分制御量Diが、両ターボ
過給機40,50の作動配分に基づいて設定される。そ
こで例えば両ターボ過給機40,50の作動配分を等分
に設定する場合は、比例分と積分分の制御量Dp,Di
が1種類で済むことになり、このため図7(c)、
(d)の破線のように1つの制御量に設定される。
【0025】このためS25では上記マップにより偏差
Δpに応じた比例分アップ量Pup1を大き目に設定
し、ステップS26でこれを比例分制御量Dpに定め、
ステップS27でPI制御判別フラグF2をクリアして
ステップS17以降に進む。従って、プライマリ側デュ
ーティソレノイド弁43のデューティ比Dprが比例分
制御量Dpだけ増大し、ウエイストゲート弁41の開度
が減じて実過給圧Pbが図8のように比較的大きく上昇
される。
Δpに応じた比例分アップ量Pup1を大き目に設定
し、ステップS26でこれを比例分制御量Dpに定め、
ステップS27でPI制御判別フラグF2をクリアして
ステップS17以降に進む。従って、プライマリ側デュ
ーティソレノイド弁43のデューティ比Dprが比例分
制御量Dpだけ増大し、ウエイストゲート弁41の開度
が減じて実過給圧Pbが図8のように比較的大きく上昇
される。
【0026】また、2回目以降はステップS22のフラ
グF2によりステップS28に進みフラグF1の値を参
照して、ステップS29で図7(d)のマップにより偏
差Δpに応じた積分分アップ量Iup1を検索して、ス
テップS30でこれを積分分制御量Diに定め、且つス
テップS31で比例分制御量Dpを零にする。そこで、
図8のt2のような2回目以降の場合は積分分制御量D
iにより実過給圧Pbが徐々に上昇され、これらの補正
により実過給圧Pbが目標過給圧Ptに追従する。そし
て、t3で偏差Δpが設定値Δpsより小さくなって収
束すると、ステップS14からステップS15以降に進
んで制御を中断する。
グF2によりステップS28に進みフラグF1の値を参
照して、ステップS29で図7(d)のマップにより偏
差Δpに応じた積分分アップ量Iup1を検索して、ス
テップS30でこれを積分分制御量Diに定め、且つス
テップS31で比例分制御量Dpを零にする。そこで、
図8のt2のような2回目以降の場合は積分分制御量D
iにより実過給圧Pbが徐々に上昇され、これらの補正
により実過給圧Pbが目標過給圧Ptに追従する。そし
て、t3で偏差Δpが設定値Δpsより小さくなって収
束すると、ステップS14からステップS15以降に進
んで制御を中断する。
【0027】一方、図8のt5のように実過給圧Pbの
高い側で偏差Δpが設定値Δpsより大きくなると、ス
テップS21からステップS32に進み、この場合は上
述の制御でフラグF2が0になっていることで、このフ
ラグF2により初回の場合はステップS33以降に進
む。そこで、ステップS33で積分分制御量Diを0に
し、ステップS34でフラグF1の値を参照してステッ
プS35に進み、同様のマップにより偏差Δpに応じた
比例分ダウン量Pdo1を検索し、ステップS36でこ
れを比例分制御量Dpに定め、ステップS37でPI制
御判別フラグF2を1にしてステップS17以降に進
む。従って、プライマリ側デューティソレノイド弁43
のデューティ比Dprが比例分制御量Dpだけ減少し、
ウエイストゲート弁41の開度が増して実過給圧Pbが
図8のように比較的大きく低下される。
高い側で偏差Δpが設定値Δpsより大きくなると、ス
テップS21からステップS32に進み、この場合は上
述の制御でフラグF2が0になっていることで、このフ
ラグF2により初回の場合はステップS33以降に進
む。そこで、ステップS33で積分分制御量Diを0に
し、ステップS34でフラグF1の値を参照してステッ
プS35に進み、同様のマップにより偏差Δpに応じた
比例分ダウン量Pdo1を検索し、ステップS36でこ
れを比例分制御量Dpに定め、ステップS37でPI制
御判別フラグF2を1にしてステップS17以降に進
む。従って、プライマリ側デューティソレノイド弁43
のデューティ比Dprが比例分制御量Dpだけ減少し、
ウエイストゲート弁41の開度が増して実過給圧Pbが
図8のように比較的大きく低下される。
【0028】また、2回目以降はステップS32のフラ
グF2によりステップS38に進みフラグF1の値を参
照して、ステップS39で同様のマップにより偏差Δp
に応じた積分分ダウン量Ido1を検索し、ステップS
40でこれを積分分制御量Diに定め、且つステップS
41で比例分制御量Dpを0にする。そこで、図8のt
6のような2回目以降の場合は、積分分制御量Diによ
り実過給圧Pbが徐々に低下される。こうしてこのシン
グルターボモードでは、セカンダリターボ過給機50が
不作動でプライマリターボ過給機40のみが作動し、且
つPI制御制御量によるウエイストゲート弁41の開度
変化により、この場合の比較的低い目標過給圧Ptに対
して実過給圧Pbが常に応答良く追従するようにフィー
ドバック制御される。
グF2によりステップS38に進みフラグF1の値を参
照して、ステップS39で同様のマップにより偏差Δp
に応じた積分分ダウン量Ido1を検索し、ステップS
40でこれを積分分制御量Diに定め、且つステップS
41で比例分制御量Dpを0にする。そこで、図8のt
6のような2回目以降の場合は、積分分制御量Diによ
り実過給圧Pbが徐々に低下される。こうしてこのシン
グルターボモードでは、セカンダリターボ過給機50が
不作動でプライマリターボ過給機40のみが作動し、且
つPI制御制御量によるウエイストゲート弁41の開度
変化により、この場合の比較的低い目標過給圧Ptに対
して実過給圧Pbが常に応答良く追従するようにフィー
ドバック制御される。
【0029】次いで、ステップS2〜S4によりTp≦
Tps,N≧Ncの場合、又はTp>Tps,N≧Nb
の場合でツインターボモードと判断すると、図4の予備
回転制御ルーチンを実行する。
Tps,N≧Ncの場合、又はTp>Tps,N≧Nb
の場合でツインターボモードと判断すると、図4の予備
回転制御ルーチンを実行する。
【0030】ここでこのモード切換時には、セカンダリ
ターボ過給機側に設けられている3種類の弁55,5
8,60に着目し、先ず過給圧リリーフ弁60を閉じ、
次いで排気制御弁55を開き、その後吸気制御弁58を
開くように順次開閉制御することで、予備回転制御する
ことができる。またこれらの弁55,58,60を使用
することで弁特性等が同一になって、トルク変動の少な
い状態でツインターボモードに移行することができる。
このことから、予備回転開始後に過給圧リリーフ弁60
を閉じる第1のディレー時間T1、排気制御弁55を開
く第2のディレー時間T2、及び吸気制御弁58を開く
第3のディレー時間T3がそれぞれ定められ、T1<T
2<T3の関係で設定されている。
ターボ過給機側に設けられている3種類の弁55,5
8,60に着目し、先ず過給圧リリーフ弁60を閉じ、
次いで排気制御弁55を開き、その後吸気制御弁58を
開くように順次開閉制御することで、予備回転制御する
ことができる。またこれらの弁55,58,60を使用
することで弁特性等が同一になって、トルク変動の少な
い状態でツインターボモードに移行することができる。
このことから、予備回転開始後に過給圧リリーフ弁60
を閉じる第1のディレー時間T1、排気制御弁55を開
く第2のディレー時間T2、及び吸気制御弁58を開く
第3のディレー時間T3がそれぞれ定められ、T1<T
2<T3の関係で設定されている。
【0031】そこでステップS50で、図9の予備回転
開始時点tsからの時間のカウント値Cを第1のディレ
ー時間T1と比較して、C<T1の場合はステップS5
1に進んでカウント値Cをインクリメントする。そして
ステップS52でプライマリ側デューティソレノイド弁
43のデューティ比DprをFFHに定めてウエイスト
ゲート弁41を全閉し、プライマリターボ過給機40に
よる実過給圧Pbが出力ダウンを生じないように少し高
めに制御される。また、ステップS53でセカンダリ側
デューティソレノイド弁53もデューティ比DseをF
FHに定めてウエイストゲート弁51を全閉し、効率良
く予備回転することが可能に準備される。
開始時点tsからの時間のカウント値Cを第1のディレ
ー時間T1と比較して、C<T1の場合はステップS5
1に進んでカウント値Cをインクリメントする。そして
ステップS52でプライマリ側デューティソレノイド弁
43のデューティ比DprをFFHに定めてウエイスト
ゲート弁41を全閉し、プライマリターボ過給機40に
よる実過給圧Pbが出力ダウンを生じないように少し高
めに制御される。また、ステップS53でセカンダリ側
デューティソレノイド弁53もデューティ比DseをF
FHに定めてウエイストゲート弁51を全閉し、効率良
く予備回転することが可能に準備される。
【0032】カウント値Cが第1のディレー時間T1に
達すると、ステップS50からステップS54に進み、
切換用ソレノイド弁70に対する出力状態をチェック
し、開信号(G1=0)の場合はステップS55で切換
用ソレノイド弁70の出力信号G1を1にして、図9の
ように過給圧リリーフ弁60を閉じる。そこでこれ以降
はステップS54からステップS56に進み、カウント
値Cを第2のディレー時間T2と比較して、その時間に
達しない場合は上述と同様にカウント値Cをインクリメ
ントする。そして第2のディレー時間T2に達すると、
ステップS57で切換用ソレノイド弁73に対する出力
状態をチェックし、閉信号(G3=0)の場合はステッ
プS58で第1の切換用ソレノイド弁73の出力信号G
3を1にして、アクチュエータ56の一方の室に正圧を
供給する。またステップS59で切換用ソレノイド弁7
4に対する出力状態をチェックし、閉信号(G4=0)
ではステップS60で第2の切換用ソレノイド弁74の
出力信号G4を1にして、アクチュエータ56の他方の
室に負圧を供給するのであり、こうして図9のように排
気制御弁55を開く。これにより排気の一部がセカンダ
リターボ過給機50のタービン50aに導入して予備回
転される。
達すると、ステップS50からステップS54に進み、
切換用ソレノイド弁70に対する出力状態をチェック
し、開信号(G1=0)の場合はステップS55で切換
用ソレノイド弁70の出力信号G1を1にして、図9の
ように過給圧リリーフ弁60を閉じる。そこでこれ以降
はステップS54からステップS56に進み、カウント
値Cを第2のディレー時間T2と比較して、その時間に
達しない場合は上述と同様にカウント値Cをインクリメ
ントする。そして第2のディレー時間T2に達すると、
ステップS57で切換用ソレノイド弁73に対する出力
状態をチェックし、閉信号(G3=0)の場合はステッ
プS58で第1の切換用ソレノイド弁73の出力信号G
3を1にして、アクチュエータ56の一方の室に正圧を
供給する。またステップS59で切換用ソレノイド弁7
4に対する出力状態をチェックし、閉信号(G4=0)
ではステップS60で第2の切換用ソレノイド弁74の
出力信号G4を1にして、アクチュエータ56の他方の
室に負圧を供給するのであり、こうして図9のように排
気制御弁55を開く。これにより排気の一部がセカンダ
リターボ過給機50のタービン50aに導入して予備回
転される。
【0033】その後ステップS61でカウント値Cを第
3のディレー時間T3と比較し、その時間T3に達する
と、ステップS62で差圧センサ80の出力電圧Eを設
定値Esと比較する。そして差圧が略零になると、ステ
ップS63で切換用ソレノイド弁71に対する出力状態
をチェックし、閉信号(G2=0)の場合はステップS
64で切換用ソレノイド弁71の出力信号G2を1にし
て、図9のように吸気制御弁58を開き、ステップS6
5でセカンダリターボ過給機作動判別フラグF1を1に
する。このため吸気制御弁58が開いた時点tgで、セ
カンダリターボ過給機50が予備回転を終了して実質的
に作動し、トルク変動の少ない状態で自動的にツインタ
ーボモードに移行するようになる。
3のディレー時間T3と比較し、その時間T3に達する
と、ステップS62で差圧センサ80の出力電圧Eを設
定値Esと比較する。そして差圧が略零になると、ステ
ップS63で切換用ソレノイド弁71に対する出力状態
をチェックし、閉信号(G2=0)の場合はステップS
64で切換用ソレノイド弁71の出力信号G2を1にし
て、図9のように吸気制御弁58を開き、ステップS6
5でセカンダリターボ過給機作動判別フラグF1を1に
する。このため吸気制御弁58が開いた時点tgで、セ
カンダリターボ過給機50が予備回転を終了して実質的
に作動し、トルク変動の少ない状態で自動的にツインタ
ーボモードに移行するようになる。
【0034】このツインターボ制御ルーチンでは、図3
のステップS1からステップS70に進みエンジン回転
数Nをセカンダリターボ過給機作動停止の設定値Naに
対してチェックする。そしてN≧Naの場合には、ステ
ップS71〜74で各弁の切換用ソレノイド弁に対する
出力信号G1〜G4を上述の状態に保持する。またステ
ップS75でエンジン回転数Nとスロットル開度Thと
に基づき、ツインターボモード目標過給圧マップを補間
計算付きで参照して、このモードの目標過給圧Ptを、
図7(b)に示すように高か目に設定し、ステップS1
3,S14,S21で実過給圧Pbの目標過給圧Ptに
対する追従状態を判断する。ところでこのモードの初期
においては、上述の予備回転時のようにプライマリとセ
カンダリのターボ過給機40,50のウエイストゲート
弁41,51が共に全閉してフル作動の状態にあり、こ
のため一般的には実過給圧Pbが上昇して、図8のt5
のようにその高い側で偏差Δpが大きくなる。
のステップS1からステップS70に進みエンジン回転
数Nをセカンダリターボ過給機作動停止の設定値Naに
対してチェックする。そしてN≧Naの場合には、ステ
ップS71〜74で各弁の切換用ソレノイド弁に対する
出力信号G1〜G4を上述の状態に保持する。またステ
ップS75でエンジン回転数Nとスロットル開度Thと
に基づき、ツインターボモード目標過給圧マップを補間
計算付きで参照して、このモードの目標過給圧Ptを、
図7(b)に示すように高か目に設定し、ステップS1
3,S14,S21で実過給圧Pbの目標過給圧Ptに
対する追従状態を判断する。ところでこのモードの初期
においては、上述の予備回転時のようにプライマリとセ
カンダリのターボ過給機40,50のウエイストゲート
弁41,51が共に全閉してフル作動の状態にあり、こ
のため一般的には実過給圧Pbが上昇して、図8のt5
のようにその高い側で偏差Δpが大きくなる。
【0035】そこでこの場合の過給圧制御ルーチンで
は、初回の場合にステップS21からステップS32,
S33,S34を介してステップS76に進み、図7
(c)のマップの破線を用いて偏差Δpに応じた比例分
ダウン量Pdo2を検索し、ステップS77でこれを比
例分制御量Dpとしてデューティ比Dを算出する。また
ステップS18からS78,S79に進み、プライマリ
とセカンダリのデューティソレノイド弁43,53のデ
ューティ比Dpr,Dseが等しく上記デューティ比D
にセットされ、両ウエイストゲート弁41,51の開度
を等しく増して実過給圧Pbが低下される。そして、2
回目以降では、ステップS32からステップS38を介
してステップS80に進み、図7(d)のマップの破線
を用いて積分分ダウン量Ido2を検索し、ステップS
81でこれを積分分制御量Diにすることで、実過給圧
Pbが徐々に低下されて目標過給圧Ptに近ずく。
は、初回の場合にステップS21からステップS32,
S33,S34を介してステップS76に進み、図7
(c)のマップの破線を用いて偏差Δpに応じた比例分
ダウン量Pdo2を検索し、ステップS77でこれを比
例分制御量Dpとしてデューティ比Dを算出する。また
ステップS18からS78,S79に進み、プライマリ
とセカンダリのデューティソレノイド弁43,53のデ
ューティ比Dpr,Dseが等しく上記デューティ比D
にセットされ、両ウエイストゲート弁41,51の開度
を等しく増して実過給圧Pbが低下される。そして、2
回目以降では、ステップS32からステップS38を介
してステップS80に進み、図7(d)のマップの破線
を用いて積分分ダウン量Ido2を検索し、ステップS
81でこれを積分分制御量Diにすることで、実過給圧
Pbが徐々に低下されて目標過給圧Ptに近ずく。
【0036】また図8のt1のように実過給圧Pbの低
い側で偏差Δpが大きくなると、初回の場合は、ステッ
プS21からS22,S23,S24を介してステップ
S82,S83に進み、同様にして偏差Δpに応じた比
例分アップ量Pup2で比例分制御量Dpを定める。2
回目以降では、ステップS22からS28を介してステ
ップS84,S85に進み、同様にして偏差Δpに応じ
た積分分アップ量Iup2で積分分制御量Diを定めて
デューティ比Dを算出する。そして、プライマリとセカ
ンダリのデューティソレノイド弁43,53のデューテ
ィ比Dpr,Dseが等しく上記デューティ比Dにセッ
トされ、両ウエイストゲート弁41,51の開度が等し
く減じて実過給圧Pbが上昇され、実過給圧Pbが目標
過給圧Ptに追従するようになる。こうして、このツイ
ンターボモードでは、プライマリとセカンダリのターボ
過給機40,50がそれらのウエイストゲート弁41,
51により常に等分に作動し、この両ターボ過給機4
0,50の共動により実過給圧Pbが適正な高いレベル
に制御される。
い側で偏差Δpが大きくなると、初回の場合は、ステッ
プS21からS22,S23,S24を介してステップ
S82,S83に進み、同様にして偏差Δpに応じた比
例分アップ量Pup2で比例分制御量Dpを定める。2
回目以降では、ステップS22からS28を介してステ
ップS84,S85に進み、同様にして偏差Δpに応じ
た積分分アップ量Iup2で積分分制御量Diを定めて
デューティ比Dを算出する。そして、プライマリとセカ
ンダリのデューティソレノイド弁43,53のデューテ
ィ比Dpr,Dseが等しく上記デューティ比Dにセッ
トされ、両ウエイストゲート弁41,51の開度が等し
く減じて実過給圧Pbが上昇され、実過給圧Pbが目標
過給圧Ptに追従するようになる。こうして、このツイ
ンターボモードでは、プライマリとセカンダリのターボ
過給機40,50がそれらのウエイストゲート弁41,
51により常に等分に作動し、この両ターボ過給機4
0,50の共動により実過給圧Pbが適正な高いレベル
に制御される。
【0037】次いで、減速時にはステップS70でエン
ジン回転数Nがチェックされ、セカンダリターボ過給機
作動停止設定値Naより低下すると、ステップS70か
らステップS5以降に進む。そして各切換用ソレノイド
弁に対する出力信号G1〜G4を反転して、過給圧リリ
ーフ弁60を開き、吸気制御弁58と排気制御弁55を
閉じてシングルターボモードに戻る。以上、シングルタ
ーボモードとツインターボモードの制御の状態、出力特
性をまとめて示すと、図10のようになる。
ジン回転数Nがチェックされ、セカンダリターボ過給機
作動停止設定値Naより低下すると、ステップS70か
らステップS5以降に進む。そして各切換用ソレノイド
弁に対する出力信号G1〜G4を反転して、過給圧リリ
ーフ弁60を開き、吸気制御弁58と排気制御弁55を
閉じてシングルターボモードに戻る。以上、シングルタ
ーボモードとツインターボモードの制御の状態、出力特
性をまとめて示すと、図10のようになる。
【0038】更に、本発明の他の実施例として、予備回
転モードのディレー時間の可変制御について説明する。
この場合はディレー時間T1〜T3を過給圧、車速等に
より変化すれば良く、例えば車速Vに対してはディレー
時間T1〜T3を図11のように減少関数的に設定し、
図4の予備回転制御ルーチンの初段でこのマップを参照
してディレー時間T1〜T3を定める。そこでこの実施
例では、走行状態により予備回転時間が変化して、更に
円滑にツインターボモードに切換わる。
転モードのディレー時間の可変制御について説明する。
この場合はディレー時間T1〜T3を過給圧、車速等に
より変化すれば良く、例えば車速Vに対してはディレー
時間T1〜T3を図11のように減少関数的に設定し、
図4の予備回転制御ルーチンの初段でこのマップを参照
してディレー時間T1〜T3を定める。そこでこの実施
例では、走行状態により予備回転時間が変化して、更に
円滑にツインターボモードに切換わる。
【0039】以上、本発明の実施例について説明した
が、水平対向式以外のエンジンにも適用できる。また、
過給圧制御の異なるものにも適応できる。
が、水平対向式以外のエンジンにも適用できる。また、
過給圧制御の異なるものにも適応できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シーケンシャルターボエンジンにおいて、セカンダリタ
ーボ過給機側に付設されている過給圧リリーフ弁、排気
制御弁及び吸気制御弁を電気的に順次開閉して、シング
ルターボモードからツインターボモードに切換えるよう
に構成されるので、予備回転手段として特別な弁等が不
要になって、構造、制御が大幅に簡単になる。予備回転
とツインターボモードへの移行が同一の弁特性により行
われるので、トルク変動等が大幅に低減されて、ツイン
ターボモードに円滑に移行する。
シーケンシャルターボエンジンにおいて、セカンダリタ
ーボ過給機側に付設されている過給圧リリーフ弁、排気
制御弁及び吸気制御弁を電気的に順次開閉して、シング
ルターボモードからツインターボモードに切換えるよう
に構成されるので、予備回転手段として特別な弁等が不
要になって、構造、制御が大幅に簡単になる。予備回転
とツインターボモードへの移行が同一の弁特性により行
われるので、トルク変動等が大幅に低減されて、ツイン
ターボモードに円滑に移行する。
【0041】過給圧リリーフ弁、排気制御弁及び吸気制
御弁がディレー時間を有して順次開閉制御されるので、
制御や調整が容易になる。またこのディレー時間を過給
圧、車速等により可変して設定した場合は、更にエンジ
ンや車両走行の状態に応じて円滑に切換わって、トルク
変動等が低減する。
御弁がディレー時間を有して順次開閉制御されるので、
制御や調整が容易になる。またこのディレー時間を過給
圧、車速等により可変して設定した場合は、更にエンジ
ンや車両走行の状態に応じて円滑に切換わって、トルク
変動等が低減する。
【図1】本発明に係るシーケンシャルターボエンジンの
切換制御方法に適した実施例を示す全体の構成図であ
る。
切換制御方法に適した実施例を示す全体の構成図であ
る。
【図2】制御系の全体の回路図である。
【図3】シーケンシャルターボ制御のメインルーチンを
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図4】予備回転制御ルーチンを示すフローチャートで
ある。
ある。
【図5】過給圧制御ルーチンの低下補正等を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図6】過給圧制御ルーチンの上昇補正等を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図7】種々のマップを示す図である。
【図8】過給圧制御の状態を示すタイムチャートであ
る。
る。
【図9】予備回転モードの各弁の開閉状態、過給圧の状
態を示すタイムチャートである。
態を示すタイムチャートである。
【図10】シングルターボモードとツインターボモード
の制御と出力特性を示す図である。
の制御と出力特性を示す図である。
【図11】ディレー時間を可変する他の実施例のマップ
を示す図である。
を示す図である。
1 エンジン本体 10,11,12 排気管 16,17,18,19 吸気管 40 プライマリターボ過給機 50 セカンダリターボ過給機 55 排気制御弁 58 吸気制御弁 60 過給圧リリーフ弁 100 制御ユニット
Claims (2)
- 【請求項1】 吸、排気系に並列的に配置されるプライ
マリターボ過給機とセカンダリターボ過給機を、シング
ルターボモードではプライマリターボ過給機のみを作動
し、ツインターボモードではプライマリターボ過給機と
セカンダリターボ過給機を共に作動するように制御する
シーケンシャルターボエンジンにおいて、 シングルターボモードからツインターボモードへの切換
時に予備回転モードを定め、該予備回転モードは、予備回転制御開始からの時間のカ
ウント値と第1のディレー時間を比較する手順と、その
第1のディレー時間に達しない場合に上記プライマリタ
ーボ過給機と上記セカンダリターボ過給機のウエストゲ
ート弁を全閉する手順と、その第1のディレー時間を経
過した際に過給圧リリーフ弁を閉じる手順と、その後上
記カウント値と第2のディレー時間を比較してその時間
を経過した際に排気制御弁を開く手順と、その後上記カ
ウント値と第3のディレー時間を比較してその時間を経
過した際に、プライマリ過給圧とセカンダリ過給圧の差
圧が略零であることを確認すると吸気制御弁を開く手順
とを備える ことを特徴とするシーケンシャルターボエン
ジンの切換制御方法。 - 【請求項2】 吸、排気系に並列的に配置されるプライ
マリターボ過給機とセカンダリターボ過給機を、シング
ルターボモードではプライマリターボ過給機のみを作動
し、ツインターボモードではプライマリターボ過給機と
セカンダリターボ過給機を共に作動するように制御する
シーケンシャルターボエンジンにおいて、 シングルターボモードからツインターボモードへの切換
時に予備回転モードを定め、 該予備回転モードは、予備回転制御開始後から過給圧リ
リーフ弁が閉じる第1のディレー時間、その後排気制御
弁が開く第2のディレー時間、及びその後吸気制御弁が
開く第3のディレー時間を、過給圧、車速に対して減少
関数的に定め、これらのディレー時間の経過により順次
各弁を開閉制御することを特徴とするシーケンシャルタ
ーボエンジンの切換制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11090692A JP3328317B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | シーケンシャルターボエンジンの切換制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11090692A JP3328317B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | シーケンシャルターボエンジンの切換制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288069A JPH05288069A (ja) | 1993-11-02 |
JP3328317B2 true JP3328317B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=14547660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11090692A Expired - Fee Related JP3328317B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | シーケンシャルターボエンジンの切換制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3328317B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2876155A1 (fr) | 2004-10-06 | 2006-04-07 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Dispositif de controle d'un systeme de suralimentation pour moteur diesel comportant deux turbocompresseurs montes en parallele |
JP4743171B2 (ja) * | 2007-06-20 | 2011-08-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の過給機制御装置 |
JP5530117B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-06-25 | 川崎重工業株式会社 | 過給機付内燃機関の排気再循環システム |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP11090692A patent/JP3328317B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05288069A (ja) | 1993-11-02 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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