JP4741692B2 - 対向ピストン型キャリパボディ - Google Patents
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Description
本発明は、ディスクロータの両側に配置される一対の作用部にそれぞれピストンを内挿するシリンダ孔が形成された対向ピストン型キャリパボディに関する。
四輪自動車等の車両には、キャリパボディに設けたピストンの押圧作用下に、車輪と一体に回転するディスクロータをパッドで挟持する機構を採用したブレーキキャリパを有するディスクブレーキ装置が搭載されている。通常、ブレーキキャリパは、ブリッジ部で連結した一対の作用部でディスクロータを挟むようにして配置され、作用部に配設した液圧駆動ピストンでパッドを押圧する機構からなる。
このようなブレーキキャリパとしては、一方側の作用部にのみピストンを配置し、他方側の作用部を前記ピストンの駆動による反力で引き寄せるフローティング型(コレットタイプ)が一般的であるが、さらなる制動力の向上等を目的として、両側の作用部にそれぞれピストンを配置する対向ピストン型も実用化されている。
特許文献1には、キャリパボディを2分割で成型すると共に、両ボディをボルトで結合し、結合した両作用部にそれぞれ2つのピストンを並列した対向ピストン型ディスクブレーキが記載されている。
上記特許文献1に記載の従来技術では、2分割で成型したキャリパボディをボルトで結合する構成であり、部品点数が多い。また、その組立過程では、例えば、両キャリパボディをボルト止めした後、ブレーキパッドを配置するための隙間から合計4本のピストンを作用部に形成したシリンダ孔に配設する必要がり、該ピストンの組み付け性が悪い。さらに、各キャリパボディにピストン内挿用のシリンダ孔を切削加工する際、キャリパボディが2分割形状であることから、一般的なフローティング型の切削装置や治具等をそのまま転用することが難しく、切削加工の作業効率も低い。
本発明は上記従来の課題を考慮してなされたものであり、部品点数を削減することができ、さらに製造効率を向上させることができる対向ピストン型キャリパボディを提供することを目的とする。
本発明に係る対向ピストン型キャリパボディは、ディスクロータの両側に配置される一対の作用部と、前記両作用部を連結するブリッジ部と、前記両作用部にそれぞれ1以上ずつ形成され、ピストンが内挿されるシリンダ孔とを備える対向ピストン型キャリパボディであって、前記シリンダ孔は、前記両作用部にて軸方向に重ならないように形成され、一方側の前記作用部側の前記シリンダ孔に対向する他方側の前記作用部に、貫通孔を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、両作用部にて軸方向に重ならないように各シリンダ孔が設けられると共に、各シリンダ孔に対向する作用部に貫通孔を設けたことにより、例えば、当該対向ピストン型キャリパボディの鋳造時、各シリンダ孔を成型する金型を各貫通孔を介して配置することができる。このため、キャリパボディを2分割で成型する必要がなく、部品点数を削減することができる。さらに、2分割されたキャリパボディ同士を結合する工程も省略することができ、製造効率も向上する。しかも、各貫通孔を利用して各シリンダ孔の切削加工を容易に行うことができると共に、各貫通孔を利用して各ピストンをシリンダ孔に組み付けることができ、切削作業や組立作業の効率を向上させることができる。
この場合、前記両作用部に設けるシリンダ孔の数を異ならせ、一方側の前記シリンダ孔の総断面積と、他方側の前記シリンダ孔の総断面積とを同一にすると、前記貫通孔を設けながらも、両側のピストンによる加圧バランスを略均等にすることが可能となる。
また、前記各シリンダ孔を連通する液圧パイプが、前記両作用部及び前記ブリッジ部に渡って鋳込まれて一体に成型されると、キャリパボディの成型後に液圧経路を加工する等の工程が不要となり、製造効率を向上させることができる。さらに、キャリパボディを2分割で成型した場合に必要な液圧パイプの連結部をなくすことができ、液圧パイプでの液漏れ等を可及的に抑制することができる。
本発明によれば、ディスクロータの両側に配置される両作用部に、軸方向に重ならないように各シリンダ孔が設けられると共に、各シリンダ孔に対向する作用部に貫通孔を設けることにより、例えば、当該対向ピストン型キャリパボディの鋳造時、各シリンダ孔を成型する金型を各貫通孔を介して配置することができる。このため、キャリパボディを2分割で成型する必要がなく、部品点数を削減することができる。さらに、2分割されたキャリパボディ同士を結合する工程も省略することができ、製造効率も向上する。
以下、本発明に係る対向ピストン型キャリパボディについて、該対向ピストン型キャリパボディを適用したブレーキキャリパとの関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る対向ピストン型キャリパボディ10を適用したブレーキキャリパ12の斜視図であり、図2は、図1に示すブレーキキャリパ12の分解斜視図である。また、図3は、図1に示すブレーキキャリパ12の液圧系統を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、ブレーキキャリパ12は、自動車等の車輪と共に回転するディスクロータを挟持して制動する制動機構であり、対向ピストン型キャリパボディ10(以下、「キャリパボディ10」ともいう)と、該キャリパボディ10内に配置される一対のブレーキパッド14a、14bと、該ブレーキパッド14a、14bをディスクロータ16(図5参照)に押し付ける複数(本実施形態では3個)のピストン18a〜18cとを備える。
キャリパボディ10は、ディスクロータ16の両側にそれぞれ配置される一対の作用部24a、24bと、両作用部24a、24bの長手方向両端をそれぞれ連結する一対のブリッジ部26a、26bとを有し、これら作用部24a、24b及びブリッジ部26a、26bが、例えば鋳造により一体的に成型される。
図2及び図3に示すように、一方側の作用部24aに配設されるピストン18aは、他方側の作用部24bに配設される2個のピストン18b、18cより大径となっている。一方側の作用部24aには大径のピストン18aが内挿される大径のシリンダ孔28aが形成され、他方側の作用部24bには小径のピストン18b、18cがそれぞれ内挿される一対の小径のシリンダ孔28b、28cが形成されている。
これらシリンダ孔28a〜28cは、両作用部24a、24bの対向方向に沿った軸方向が互いに重ならないように配置されると共に(図4も参照)、各シリンダ孔28a〜28cに対向する各作用部24a、24bには、各シリンダ孔28a〜28cと同径又は多少大径の貫通孔30a、30b、30cが形成されている。大径の貫通孔30aはシリンダ孔28aの同軸上で反対側の作用部24bに形成されており、同様に、小径の貫通孔30b、30cはシリンダ孔28b、28cの同軸上で反対側の作用部24aに形成されている。
図3に示すように、キャリパボディ10には、各シリンダ孔28a〜28cに連通した液圧パイプ32が、作用部24a、24b及びブリッジ部26aに渡って埋め込まれている。液圧パイプ32は、図示しないマスタシリンダ等から一端側の入口32aに供給されるブレーキフルード等の液圧(油圧)を、シリンダ孔28a〜28c内(ピストン18a〜18cの背圧側)に付与する経路である。図3中の参照符号32bは、液圧パイプ32の入口32aと反対側の端部を塞ぐ封止部である。
図1及び図2に示すように、ブレーキパッド14a、14bは、作用部24a、24b及びブリッジ部26a、26bで囲まれたキャリパボディ10中央の開口36内に配置される。すなわち、開口36は、ディスクロータ16が挿入されて回転する部分である(図5参照)。
ブレーキパッド14a、14bは、作用部24a、24bに形成された一対の取付孔38a、38a及び38b、38bに嵌挿される一対のピン40、40により、各取付孔42a、42a及び42b、42bを介してキャリパボディ10に固定される。取付孔38a、38bは、作用部24a、24bの図2中で上方にそれぞれ同軸上に並設されており、取付孔42a、42bも図2中でブレーキパッド14a、14bの上方に並設されている。さらに、各ブレーキパッド14a、14bは、その上部とピン40との間に介装される板ばね状のリテーナ(パッド押さえ部材)44によって開口36内で支持される。
従って、一方側のブレーキパッド14aは作用部24aの内面に配置されて大径のピストン18aで押圧され、他方側のブレーキパッド14bは作用部24bの内面に配置されて小径のピストン18b、18cで押圧され、これにより、ディスクロータ16との間で生じる摩擦力により車両に制動力が付与される。
この際、大径のピストン18aの作用面(押圧面)の面積と、小径のピストン18b、18cの作用面の合計面積とは、同一又は略同一に設定されている。換言すれば、キャリパボディ10では、シリンダ孔28aの断面積と、シリンダ孔28b、28cの合計断面積とが同一又は略同一に設定される。本実施形態の場合、例えば、ピストン18aの直径を57mm程度に設定し、ピストン18b、18cの直径を40mm程度に設定する。
図4は、図1に示す対向ピストン型キャリパボディ10の製造方法の一例を示す説明図であり、キャリパボディ10の鋳造工程を概略的に示している。
本実施形態の場合、キャリパボディ10は、作用部24a側からブリッジ部26a、26bを含む下面側(ディスクロータ16側)までを成型する第1金型46と、作用部24b側からブリッジ部26a、26bを含む前記下面側まで成型する第2金型48と、これら第1金型46及び第2金型48の上部に配置される第3金型(上型)50とによって一体的に鋳造成型される。第1金型46には、小径の貫通孔30b、30c及び小径のシリンダ孔28b、28cを成型するための一対の円柱金型46a、46bが第2金型48との対向方向に向かって並列に突設されている。同様に、第2金型48には、大径の貫通孔30a及び大径のシリンダ孔28aを成型するための円柱金型48aが第1金型46との対向方向に向かって突設されている。
従って、第1金型46、第2金型48及び第3金型50で形成されるキャビティ内に所定の溶融材料(例えば、アルミニウム)を注湯することにより、各シリンダ孔28a〜28c及び各貫通孔30a〜30cを備えたキャリパボディ10を一挙に鋳造することができる。また、鋳造後の型開きの際には、上部の第3金型50を離間させ、さらに第1金型46及び第2金型48を互いに離間させるだけで、当該キャリパボディ10を容易に取り出すことができる。
このようなキャリパボディ10の鋳造時、図3に示すように、各シリンダ孔28a〜28cを連通可能な形状に成形された液圧パイプ32を、注湯前の前記キャビティ内に配置しておく。これにより、内部に液圧パイプ32が鋳込み成型されたキャリパボディ10を容易に成型することができる。
そこで、内部に鋳込まれる液圧パイプ32の材質としては、その周囲に注湯される作用部24a等の材質に比べて融点が高いものを選定しておくとよい。これにより、注湯によって液圧パイプ32が溶融することが防止され、所定の経路形状を持つ液圧パイプ32をキャリパボディ10内に確実に配設することができる。例えば、液圧パイプ32は鉄製(融点は約1535℃)とし、注湯される作用部24a等はアルミニウム製(融点は約660℃)とするとよい。
ところで、ピストン18a〜18cがそれぞれ内挿されるシリンダ孔28a〜28cは所定の高精度で形成する必要があり、キャリパボディ10の鋳造後、所定の工具(例えば、エンドミル)による切削加工が必要となる。この場合、当該キャリパボディ10では、各シリンダ孔28a〜28cに対向した同軸上に貫通孔30a〜30cが形成されているため、該貫通孔30a〜30cに工具を挿通させることができ、シリンダ孔28a〜28cの切削加工を容易に行うことができる。なお、当該切削加工と同時に又は別工程で、必要に応じて液圧パイプ32の各シリンダ孔28a〜28cに対応した部位を切除することにより、液圧パイプ32を各シリンダ孔28a〜28cに容易に連通させることができる。
以上のように、本実施形態に係る対向ピストン型キャリパボディ10では、対向するシリンダ孔28a〜28cをそれぞれ軸方向に重ならないように配置すると共に、各シリンダ孔28a〜28cに対向する位置(作用部24a、24b)に貫通孔30a〜30cを設けて構成される。これにより、キャリパボディ10の鋳造時、シリンダ孔28a〜28cを成型する円柱金型46a、46b、48aを貫通孔30a〜30bを介して配置することができるため、該キャリパボディ10を上記従来技術のように2分割で構成する必要がなく、さらに、分割ボディの結合ボルト等も不要となることから、部品点数を削減することができる。当然、2分割された作用部同士を結合する工程も省略することができ、製造効率も一層向上する。なお、シリンダ孔28a〜28c及び貫通孔30a〜30cは、円柱金型46a、46b、48aで成型する以外にも、これら円柱金型46a、46b、48aを省略した金型で当該キャリパボディ10を鋳造した後、切削加工等で形成することもできる。
キャリパボディ10では、シリンダ孔28a〜28cの切削時、各貫通孔30a〜30cに切削工具を挿通させ、容易に加工を行うことができる。ここで、従来から多く使用されている一般的なフローティング型(コレットタイプ)の場合、一方側のピストンの駆動による反力でブレーキパッドを押圧する他方側の作用部に設けられた一対の爪部の隙間から切削工具を挿通させてシリンダ孔の切削を行っており、本実施形態のシリンダ孔28a〜28cの切削加工と類似している。つまり、キャリパボディ10では、フローティング型のキャリパボディの製造装置を容易に転用することができるという利点もある。
また、キャリパボディ10では、各貫通孔30a〜30cを利用して各ピストン18a〜18cを各シリンダ孔28a〜28cに組み付けることができる(図2参照)。すなわち、上記従来技術のようにキャリパボディ中央の隙間(開口36)を介してピストンを組み付ける必要がなく、ピストンの組立作業性も向上する。さらに、貫通孔30a〜30cは、キャリパボディ10の軽量化や放熱用の孔部としても機能する。勿論、貫通孔30a〜30cを蓋体(図示せず)で封止してもよい。
キャリパボディ10では、両作用部24a、24bに設けるシリンダ孔28a〜28cの数が異なると共に、一方側の作用部24a側のシリンダ孔28aの総断面積と、他方側の作用部24bのシリンダ孔28b、28cの総断面積とが同一又は略同一に設定される。これにより、当該キャリパボディ10を備えるブレーキキャリパ12では、両側のブレーキパッド14a、14bをピストン18a〜18cによりバランスよく加圧することができ、良好な制動特性を得ることができる。なお、両作用部に設けるシリンダ孔の数は、本実施形態では1個:2個となっているが、当然これ以外の数であってもよく、要は、各シリンダ孔に対向して貫通孔を設けることができるよう、両作用部に設けるシリンダ孔の数は、奇数個:偶数個であればよい。
上記従来技術に係る2分割構成の対向ピストン型キャリパボディでは、各シリンダ孔を連通する液圧経路の途中に必ず連結部が生じ、ここでの液漏れ防止のためのシールが必須となっている。これに対して、本実施形態に係るキャリパボディ10では、当該キャリパボディ10自体を一体に成型しつつ、その成型時に液圧パイプ32を鋳込み成型することができる。このため、キャリパボディ10の成型後に液圧経路を加工する等の工程がないため製造効率が高く、しかも上記したシール等が不要であり、構造の簡素化と共に、信頼性や耐久性も向上する。
ここで、図5に、キャリパボディ10を備えるブレーキキャリパ12を車体52に取り付けた状態の模式説明図を示す。
図5に示すように、通常、自動車の車輪周辺では、車体52(アッパーアーム、ロアアームや等速ジョイント等)に回転可能に軸支されたディスクロータ16に、タイヤ54を装着したホイール56がボルト止めされ、該ディスクロータ16を両作用部24a、24bで挟み込むようにしてブレーキキャリパ12が搭載される。
この場合、本実施形態に係るキャリパボディ10を適用したブレーキキャリパ12では、小径のピストン18b、18c側の作用部24bが車体外側に配置され、大径のピストン18a側の作用部24aが車体内側に配置される。換言すれば、軸方向(車幅方向)に比較的短尺な小径のピストン18b、18c側の作用部24bを車体外側に配置し、軸方向に長尺になり易い大径のピストン18a側の作用部24aを車体内側に配置する。
これにより、キャリパボディ10とホイール56との間の距離(隙間)Lが小さい車種やホイール形状の場合にも、作用部24bとホイール56との間の干渉を可及的に避けつつ、当該ブレーキキャリパ12を組み付けることができ、その汎用性や組立性が向上する。さらに、図示しないマスタシリンダ等からの液圧経路58が連結される液圧パイプ32の入口32aを、大径のピストン18aが設けられる作用部24a側に設定しておくことにより(図2及び図3も参照)、車体内側から延びた液圧経路58を入口32aに対して容易に連結することができる。
本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至工程を採り得ることは勿論である。
10…対向ピストン型キャリパボディ 12…ブレーキキャリパ
14a、14b…ブレーキパッド 16…ディスクロータ
18a〜18c…ピストン 24a、24b…作用部
26a、26b…ブリッジ部 28a〜28c…シリンダ孔
30a〜30c…貫通孔 32…液圧パイプ
14a、14b…ブレーキパッド 16…ディスクロータ
18a〜18c…ピストン 24a、24b…作用部
26a、26b…ブリッジ部 28a〜28c…シリンダ孔
30a〜30c…貫通孔 32…液圧パイプ
Claims (3)
- ディスクロータの両側に配置される一対の作用部と、
前記両作用部を連結するブリッジ部と、
前記両作用部にそれぞれ1以上ずつ形成され、ピストンが内挿されるシリンダ孔と、
を備える対向ピストン型キャリパボディであって、
前記シリンダ孔は、前記両作用部にて軸方向に重ならないように形成され、
一方側の前記作用部側の前記シリンダ孔に対向する他方側の前記作用部に、貫通孔を設けたことを特徴とする対向ピストン型キャリパボディ。 - 請求項1記載の対向ピストン型キャリパボディにおいて、
前記両作用部に設けるシリンダ孔の数を異ならせ、
一方側の前記シリンダ孔の総断面積と、他方側の前記シリンダ孔の総断面積とを同一にしたことを特徴とする対向ピストン型キャリパボディ。 - 請求項1又は2記載の対向ピストン型キャリパボディにおいて、
前記各シリンダ孔を連通する液圧パイプが、前記両作用部及び前記ブリッジ部に渡って鋳込まれて一体に成型されていることを特徴とする対向ピストン型キャリパボディ。
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