JP4740623B2 - 慣らし後rroの推定方法、回転数上昇に起因する慣らし後のrro成長量の推定方法、慣らし後rfvの推定方法、及び、慣らし後avvの推定方法 - Google Patents
慣らし後rroの推定方法、回転数上昇に起因する慣らし後のrro成長量の推定方法、慣らし後rfvの推定方法、及び、慣らし後avvの推定方法 Download PDFInfo
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なお、外挿するとは、外挿法(補外法)により求めることであり、回転回数とRRO成長量とによって得られる複数のプロット点に基づいて、回転回数が多くなったときのRRO成長量の推定値を求めることである。
また、最小二乗法で近似する近似式は、一次式、多項式、或いは一次式と指数関数との和であることが多い。
また、タイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるRRO計測値の平均値を求めることは、上記設定角度からタイヤ一周分におけるRRO計測値の平均値を求めることと同じである。また、設定角度としては、回転初期段階で変化の不安定な状態が終了する角度を選定することが望ましい。また、RRO計測値の平均値を移動平均により順次求めるとは、360°の回転角度範囲を順次ずらしてRRO計測値の平均値を順次算出することである。
まず、第1実施形態について説明する。図1は、RRO測定対象である空気入りタイヤのタイヤ径方向断面図である。図1に示すように、本実施形態では乗用車用の空気入りタイヤ10を用いる。空気入りタイヤ10は、実質上ラジアル方向に延びるコードを含み、両端部がそれぞれビードコア11で折り返されたカーカス12を備えている。カーカス12は、1層又は複数層で構成される。カーカス12のクラウン部12Cのタイヤ径方向外側には、複数枚のベルトプライが重ねられたベルト層14が埋設されている。ベルト層14のタイヤ径方向外側には、溝を配設したトレッド部18が形成されている。
ここで、Xはタイヤの回転を開始してからの経過時間であり、YはRRO成長量推定値である。また、A〜Dの定数は以下の値である。
B:−0.000003121
C: 0.021213545
D:−0.019239341
この近似式(1)を図3に破線で示す。なお、図3に示した実線は、計測したRRO波形に基づき、タイヤ一周分についてのRROの平均値(中心値)を順次プロットして線で結んだものである。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、移動平均することまでは第1実施形態と同じである。
ここで、Xはタイヤの回転を開始してからの経過時間であり、Yはタイヤ慣らし後のRRO推定値である。また、A〜Dの定数は以下の値である。
B: 0.000027104
C:−0.000616394
D:−0.604526398
この近似式(2)を図4に破線で示す。なお、図4に示した実線は、計測したRRO波形に基づき、移動平均によって求めたRRO平均値をタイヤ一周分でフーリエ変換したものを順次プロットし、線で結んだものである。
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第2実施形態で説明した方法により変換値近似式(2)を求めることを、2つの互いに異なるタイヤ回転数についてそれぞれ行う。更に、この求めた2つの変換値近似式による変換値推定値の差を求める。
Claims (4)
- RRO測定対象のタイヤをタイヤ中心軸回りに複数回にわたって回転させて、前記タイヤの複数の特定箇所についてタイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるRRO計測値の平均値を移動平均により順次求め、前記平均値に基づいて、経時変化によるRRO成長量推定値を与える近似式を最小二乗法により求めると共に、前記RRO計測値の計測時間が40秒以内であるRRO成長量推定方法、又は、
RRO測定対象のタイヤをタイヤ中心軸回りに複数回にわたって回転させて前記タイヤのRRO波形を計測し、前記RRO波形に基づいて、タイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるRRO計測値の平均値を移動平均により順次求め、前記平均値に基づいて、経時変化によるRRO成長量推定値を外挿により求めると共に、前記RRO計測値の計測時間が40秒以内であるRRO成長量推定方法で求めたタイヤ一周分の前記平均値をフーリエ変換し、
前記フーリエ変換で得られた変換値の1〜N次成分の少なくとも1つの経時変化を示す変換値近似式を最小二乗法により求め、
前記変換値近似式に基づいて、慣らし後のRRO推定値を求めることを特徴とする慣らし後RROの推定方法。 - RRO測定対象のタイヤをタイヤ中心軸回りに複数回にわたって回転させて、前記タイヤの複数の特定箇所についてタイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるRRO計測値の平均値を移動平均により順次求め、前記平均値に基づいて、経時変化によるRRO成長量推定値を与える近似式を最小二乗法により求めると共に、前記RRO計測値の計測時間が40秒以内であるRRO成長量推定方法で求めたタイヤ一周分の前記平均値をフーリエ変換し、前記フーリエ変換で得られた変換値の1〜N次成分の少なくとも1つの経時変化を示す変換値近似式を最小二乗法により求めることを、2つの互いに異なるタイヤ回転数についてそれぞれ行い、
前記変換値近似式による変換値推定値の差を求めることにより、回転数上昇に起因するRRO成長量推定値を算出することを特徴とする、回転数上昇に起因する慣らし後のRRO成長量の推定方法。 - RFV測定対象のタイヤをタイヤ中心軸回りに複数回にわたって回転させて、前記タイヤの複数の特定箇所についてタイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるRFV計測値の平均値を移動平均により順次求め、前記平均値に基づいて、経時変化によるRFV成長量推定値を与える近似式を最小二乗法により求めると共に、前記RFV計測値の計測時間が40秒以内であるRFV成長量推定方法、又は、
RFV測定対象のタイヤをタイヤ中心軸回りに複数回にわたって回転させて前記タイヤのRFV波形を計測し、前記RFV波形に基づいて、タイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるRFV計測値の平均値を移動平均により順次求め、前記平均値に基づいて、経時変化によるRFV成長量推定値を外挿により求めると共に、前記RFV計測値の計測時間が40秒以内であるRFV成長量推定方法で求めたタイヤ一周分の前記平均値をフーリエ変換し、
前記フーリエ変換で得られた変換値の1〜N次成分の少なくとも1つの経時変化を示す変換値近似式を最小二乗法により求め、
前記変換値近似式に基づいて、慣らし後のRFV推定値を求めることを特徴とする慣らし後RFVの推定方法。 - AVV測定対象のタイヤをタイヤ中心軸回りに複数回にわたって回転させて、前記タイヤの複数の特定箇所についてタイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるAVV計測値の平均値を移動平均により順次求め、前記平均値に基づいて、経時変化によるAVV成長量推定値を与える近似式を最小二乗法により求めると共に、前記AVV計測値の計測時間が40秒以内であるAVV成長量推定方法、又は、
AVV測定対象のタイヤをタイヤ中心軸回りに複数回にわたって回転させて前記タイヤのAVV波形を計測し、前記AVV波形に基づいて、タイヤ回転開始からの総回転角度が設定角度から360°増加するまでにおけるRFV計測値の平均値を移動平均により順次求め、前記平均値に基づいて、経時変化によるAVV成長量推定値を外挿により求めると共に、前記AVV計測値の計測時間が40秒以内であるAVV成長量推定方法で求めたタイヤ一周分の前記平均値をフーリエ変換し、
前記フーリエ変換で得られた変換値の1〜N次成分の少なくとも1つの経時変化を示す変換値近似式を最小二乗法により求め、
前記変換値近似式に基づいて、慣らし後のAVV推定値を求めることを特徴とする慣らし後AVVの推定方法。
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