JP4738623B2 - 孔版印刷機および孔版印刷方法 - Google Patents

孔版印刷機および孔版印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4738623B2
JP4738623B2 JP2001117125A JP2001117125A JP4738623B2 JP 4738623 B2 JP4738623 B2 JP 4738623B2 JP 2001117125 A JP2001117125 A JP 2001117125A JP 2001117125 A JP2001117125 A JP 2001117125A JP 4738623 B2 JP4738623 B2 JP 4738623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate cylinder
plate
paper
stencil printing
master clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001117125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002307797A (ja
Inventor
壽希 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duplo Seiko Corp filed Critical Duplo Seiko Corp
Priority to JP2001117125A priority Critical patent/JP4738623B2/ja
Publication of JP2002307797A publication Critical patent/JP2002307797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4738623B2 publication Critical patent/JP4738623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷機および孔版印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、輪転孔版印刷機において、製版された原紙を版胴に取り付けるために、例えば図1に示すように、版胴1にはマスタークランプ4が設けられている。
【0003】
マスタークランプ4は、図1に示した開位置と、クランプ台5側に倒れて原紙を挟持する閉位置との間で回動するようになっている。マスタークランプ4は、ねじりバネ4cにより、常時は閉位置に保持されるようになっている。
【0004】
装置本体には、マスタークランプ4を開閉するためのマスタークランプ開閉機構6が設けられている。すなわち、マスタークランプ4の一端に設けられたレバーから突出する係合ピン4bに、マスタークランプ開閉機構6のアーム部材7が係合し、アーム部材7の回転により、マスタークランプ4が開閉される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、用紙に綴じ代を設ける場合や、試し刷りを見て印刷の位置をずらしたい場合等に、用紙と版胴の相対的な位置を変更できれば、用紙に対する印刷の位置を調整することができ、便利である。そのためには、用紙の搬送位置を可動とする構成と、版胴の位置を可動とする構成とが考えられる。
【0006】
前者の構成では、例えば種々のサイズの用紙を搭載する孔版印刷機においては、用紙の搬送経路を可動すべき範囲が広くなり、構成が複雑になる。これに対し、後者の構成であれば、版胴だけを可動とすればよく、構成が簡単になる。
【0007】
しかし、後者の構成において、版胴の可動範囲内の任意位置で版胴のマスタークランプを開閉することができるようにすると、マスタークランプと、マスタークランプ開閉機構との間の距離が長くなり、両者間を解除可能に接続するための構成が複雑になる。例えば、版胴のマスタークランプを長くして、どの位置でもマスタークランプ開閉機構のアーム部材と係合できるようにすることが必要となる。また、版胴が可動であれば、可動範囲分だけ装置本体が大きくなるが、その場合でも、装置本体の大型化はできるだけ抑えるようにすることが好ましい。
【0008】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、装置の大型化を抑え、簡単な構成で版胴を可動とした孔版印刷機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の孔版印刷機を提供する。
【0010】
本発明に係る孔版印刷機は、装置本体(12)に対して軸方向に移動自在に配置された版胴(52)と、上記版胴(52)に回動可能に設けられており、製版された原紙(2)を該版胴(52)に取り付けるために開閉するマスタークランプ(53)と、上記版胴(52)を上記軸方向に第1端と第2端との間の移動領域内で移動させる版胴駆動手段(120,121,122〜126,128)と、上記版胴(52)が上記第1端にあるときにのみ、上記マスタークランプ(53)に係合し、係合している該マスタークランプ(53)を開閉できるマスタークランプ開閉機構(102)と、上記版胴(52)が上記第1端にあるときに、上記マスタークランプ開閉機構(102)と協働しながら、製版された原紙(2)を上記版胴(52)に装着する給版手段と、上記給版手段により上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、上記版胴駆動手段(120,121,122〜126,128)を動作させて、上記第1端から上記第2端側に移動させ、移動後の上記版胴(52)の位置によって上記版胴(52)と用紙との相対的な位置を調整する位置制御手段(180)と、操作パネルと、を備えており、上記位置制御手段(180)は、まず、上記版胴(52)を、上記第2端よりも上記第1端側にある基準位置に、上記原紙(2)を装着した上記第1端から移動させ、次に、操作パネルからの操作に基づいて、上記基準位置を中心に上記第1端側と上記第2端側の両側に上記版胴(52)の位置を調整することによって、上記給版手段により上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を上記第1端から上記第2端側に移動させることを特徴とする。
【0011】
上記構成において、第1端から移動した後の版胴の位置を適宜に設定することによって、用紙に対する印刷の位置を調整することができる。この場合、版胴は、少なくとも、第1端から第2端側(第2端より第1端側であってもよい)に移動すればよく、段階的に第2端側に移動しても、途中で第1端側に移動することがあってもよい。
【0012】
上記構成によれば、例えば、版胴に原紙を装着するときには、第1端にある版胴と給版手段とが接近して両者の間の接続機構が接続状態となる一方、印刷時には版胴が給版手段から離れて両者の間の接続機構が解除状態となるようにすることができる。このように版胴の接離を利用すれば、給版手段との接続・解除のための構成を簡素化することができる。
上記構成によれば、版胴が基準位置にあるときの用紙に対する印刷位置を基準とし、印刷位置を両側に調整することができる。
【0013】
例えば図1に示した従来装置では、安全性を考慮して、印刷時にはクランプレバー7が版胴1の中心側に余裕をもって退避し(例えば図示した位置から約180度回転し)、版胴1上の係合ピン4bと干渉しないように構成されている。これに対し、本発明の上記構成によれば、版胴1が軸方向に移動し、印刷時にはクランプレバー7から離れた位置にあるようになるので、クランプレバー7を退避させる必要がなく、機構的に簡易となる。
【0014】
また、版胴は第1端から第2端側に移動し、原紙装着時および印刷時に駆動が特定位置に集中しないので、駆動部の摩耗が少ない。
【0015】
また、給版手段は、第1端側に寄せて配置でき、第2端側の配置スペースが大きくならないようにすることができる。
【0016】
したがって、装置の大型化を抑え、簡単な構成で版胴を可動とすることができる。
【0017】
好ましくは、上記孔版印刷機は、印刷時における上記版胴(52)の位置を検出する位置制御手段(121,214)と、上記位置制御手段(121,214)により検出された上記位置を記憶する位置記憶手段(184)とを備え、上記位置制御手段(180)は、上記給版手段により上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、上記版胴駆動手段(120,121,122〜126,128)を動作させて上記第1端から上記位置記憶手段(184)に記憶された上記位置に移動させる。
【0018】
上記構成によれば、版胴の印刷時の位置を記憶しておき、原紙を交換した後に、同じ位置に版胴を復帰させることができる。これにより、原紙が替わっても用紙と印刷との相対位置関係は同じでよい場合等には、原紙が替わる毎に版胴の位置を調整する作業を省くことができ、便利である。
【0021】
好ましくは、版胴の印刷時の位置を調整可能な範囲は、基準位置を基準として両側に等しくなるようにして、印刷位置を用紙両側に等しく調整できるようにする。この場合、版胴の移動領域の全領域において印刷可能とし、第1端までの距離と第2端までの距離とが等しい中央位置を基準(基準位置)とすれば、版胴に原紙を装着する第1端と、版胴の印刷時の位置を調整可能な範囲との間の隙間を無くし、版胴の移動領域をできるだけ小さくし、装置を小型化することが可能である。
【0022】
好ましくは、印刷終了後に、上記版胴を上記第1端に移動させる版胴復帰制御手段を備える。
【0023】
上記構成によれば、印刷後、版胴は必ず第1端に戻されるので、次の印刷のために版胴に原紙を装着する時間を短縮することができる。
【0024】
また、本発明は、以下の孔版印刷方法を提供する。
【0025】
本発明に係る孔版印刷方法は、装置本体(12)に対して軸方向に移動自在に配置された版胴(52)と、版胴(52)に回動可能に設けられており、製版された原紙(2)を該版胴(52)に取り付けるために開閉するマスタークランプ(53)と、上記版胴(52)が所定位置にあるときに、上記マスタークランプ(53)に係合し、係合している該マスタークランプ(53)を開閉できるマスタークランプ開閉機構(102)と、を備える孔版印刷機の孔版印刷方法であって、上記所定位置において、製版された原紙(2)を上記版胴(52)に装着する第1ステップと、上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、装置本体(12)に対して上記所定位置からその軸方向に移動させて用紙に印刷を行う第2ステップとを備えており、上記第2ステップにおいて、まず、上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、上記所定位置から一方向で離れた位置にある基準位置に移動させ、次に、上記版胴(52)を、上記基準位置を中心に、上記所定位置側又はその反対側に移動させることによって、上記版胴(52)を、上記所定位置から上記一方向で離れた印刷位置に移動させることを特徴とする。
【0026】
上記構成において、所定位置から一方向に移動した後の版胴の位置によって、用紙に対する印刷の位置を調整することができる。
【0027】
上記構成によれば、例えば、版胴に原紙を装着するときには、版胴に原紙を装着するための給版手段と版胴とが接近して両者の間の接続機構が接続状態となる一方、印刷時には版胴が給版手段から離れて両者の間の接続機構が解除状態となるようにすることができる。このように版胴の接離を利用すれば、給版手段との接続・解除のための構成を簡素化することができる。また、給版手段は、第1端側に寄せて配置でき、第2端側の配置スペースが大きくならないようにすることができる。
上記方法によれば、版胴が基準位置にあるときの用紙に対する印刷位置を基準とし、印刷位置を両側に調整することができる。
【0028】
したがって、装置の大型化を抑え、簡単な構成で版胴を可動とすることができる。
【0029】
好ましくは、印刷時の上記版胴の位置を記憶する位置記憶ステップをさらに備える。上記第2ステップにおいて、上記原紙が装着された上記版胴を、上記所定位置から、位置記憶ステップにより記憶した上記位置に移動させる。
【0030】
上記構成によれば、版胴の印刷時の位置を記憶しておき、原紙を交換した後に、同じ位置に版胴を復帰させることができる。これにより、原紙が替わっても用紙と印刷との相対位置関係は同じでよい場合等には、原紙が替わる毎に版胴の位置を調整する作業を省くことができ、便利である。
【0033】
好ましくは、印刷終了後に、上記版胴を上記所定位置まで移動させる第3ステップを備える。
【0034】
上記方法によれば、印刷後、版胴は必ず所定位置に戻されるので、次の印刷のために版胴に原紙を装着する時間を短縮することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る孔版印刷機について、図2〜図6を参照しながら説明する。
【0036】
図2は、孔版印刷機10の全体斜視図である。装置本体12の上部には、製版する原稿をセットする原稿台12aが配置され、図において手前の操作側には、操作ボタン12aと表示部12cとが配置されている。装置本体12の前面は、中央12kがその両側12s,12tよりも前方に突出するようになっている。
【0037】
図3の構成図に示すように、この印刷機10は、概略的には、用紙を1枚ずつ供給する給紙部20と、供給された用紙に印刷する印刷機本体40と、印刷済み用紙を積み重ねた状態で回収する紙受部60とからなる。
【0038】
給紙部20は、装置本体12の下部に設けた第1および第2の2つの給紙台22,24と、装置本体12の片側に設けられた手差し給紙台26とを有する。第1および第2給紙台22,24は、常時は装置本体12内に収納され、用紙補給時に装置本体12の前面側から引き出せる不図示の用紙カセットの底板として構成されている。手差し給紙台26は、必要に応じて、図示したように装置本体12の側面から外部に露出した状態で用いられ、常時は装置本体12の片側に折り畳んだ状態で収納されている。第1および第2給紙台22,24は、大量の用紙23,25(例えば1000枚)を載置できるのに対し、手差し給紙台26には少量の用紙27(例えば数枚〜数十枚)を載置することができる。
【0039】
また、給紙部20は、給紙リング32a,32b,32cと、さばき板33a,33b,33cと、搬送ローラ34a〜34fと、給紙センサ36a,36b,36cと、監視センサ37a,37bと、タイミングセンサ38とを備えている。
【0040】
給紙リング32a,32b,32cは、各給紙台22,24,26の端部に配置され、各給紙台22,24,26に載置された用紙23,25,27の一番上の用紙の端部に当接するようになっている。さばき板33a,33b,33cは、各給紙リング32a,32b,32cにそれぞれ対向して配置されいて、給紙リング32a,32b,32cが回転して給紙台22,24,26から用紙23,25,27が送り出されるときに、用紙が重なっていれば下の用紙の通過を摩擦によって阻止するようになっている。これによって、給紙台22,24,26からは1枚ずつ用紙23,25,27が送り出される。給紙リング32a,32b,32cには選択的に回転が伝達され、選択された給紙台22,24,26からのみ用紙23,25,27が送り出されるようになっている。図3は、給紙リング32bだけが回転し、第2給紙台24から用紙25a,25bが送り出されるときを示している。給紙センサ36a,36b,36cは、給紙リング32a,32b,32cに隣接して設けられ、その出力信号を利用して、用紙23,25,27が所定間隔を設けて送り出されるようになっている。
【0041】
給紙リング32a,32b,32cによって1枚ずつ送り出された用紙は、回転する搬送ローラ34a〜34fに挟持されて、タイミングローラ35まで送られる。監視センサ37a,37bは用紙搬送経路に設けられ、用紙の搬送状態を監視するために用いられる。タイミングローラ35は、用紙の先端を揃え、用紙の所定位置に印刷するために設けられていて、印刷機本体40の動作に連動して回転し、版胴52とプレスローラ54との間に用紙を送す。タイミングセンサ38は、用紙をタイミングローラ35の手前の待機位置39に停止させるために用いられる。
【0042】
印刷機本体40は、給版部42と、排版部44と、印刷部50と、搬送部46とを有する。
【0043】
給版部42は、装置本体12の上部の原稿台12a(図1参照)にセットされた原稿を読み取り、その画像に基づき、必要ならば拡大・縮小して、孔版原紙(以下、原紙という)を製版し、製版した原紙を版胴52に装着する。排版部44は、版胴52に装着された原紙を取り外す。
【0044】
印刷部50は、その外周面に原紙が装着される版胴52と、版胴52の下方に接離可能に配置されたプレスローラ54と、版胴52の内部に配置されたインクローラ56およびスキージローラ58と、インクローラ56とスキージローラ58との間に上方から適宜量のインク59を供給する不図示のインク供給装置とを有する。給紙部20から送り出された用紙は、版胴52とプレスローラ54との間を通過するときに、上昇してきたプレスローラ54によって版胴52側に押し付けられ、これによって版胴52および原紙を透過したインクが用紙に付着して印刷されるようになっている。搬送部46は、印刷済み用紙の印刷されていない下面を支持して搬送するベルトコンベアであり、印刷済み用紙は排紙部49から紙受部60へ排出されるようになっている。
【0045】
紙受部60は、排紙部49の下方から大略排紙方向92に沿って延在する紙受台62と、紙受台62の上面に突設された止めガイド板64と一対の横ガイド板66とを有し、印刷済み用紙はガイド板64,66によって3辺が揃った状態で紙受台62上に順に重ねられていくようになっている。給紙台62には、その上に用紙が重ねられているか否かを検出する用紙有無センサ78が設けられている。
【0046】
版胴52は、図4の要部断面図に示したように構成され、軸方向に駆動されるようになっている。図において下方が操作側である。
【0047】
版胴52は、大略、円筒状の版胴本体52aと、版胴本体52aの両端に固定されたフランジ部200,210とを備え、装置本体12内のフレーム106(片方のみ図示)の間に配置される。
【0048】
一方のフランジ部200は、軸方向位置が規制されることなく、駆動軸110により回転駆動されるようになっている。駆動軸110は、軸受120を介して回転自在にフレーム104に支持される。駆動軸110は、メインモータ150(図5参照)により駆動され、その回転はメインモータエンコーダー152(図5参照)により監視されるようになっている。フランジ部200には、駆動軸110に固定されたフランジ部112から軸方向に突出する駆動伝達部材114が、軸方向移動自在に係合するようになっている。
【0049】
他方のフランジ部210は、その内周面に設けられたベアリング212を介して相対回転自在に、移動部材128の外周と係合し、移動部材128に対して回転するが、軸方向には移動部材128ともに一体的に移動するようになっている。
【0050】
移動部材128には内ねじが形成され、外ねじが形成されたねじロッド126と螺合するようになっている。ねじロッド126は、ウォームギヤ123およびギヤ124,125を介して、左右微動モータ120(図5参照)により回転駆動される。移動部材128は、不図示の機構により回転が阻止されるようになっている。ねじロッド126が回転すると、移動部材128とこれに係合するフランジ部210とがねじロッド126に沿って移動し、その結果、版胴52全体が軸方向に移動するようになっている。
【0051】
版胴52の位置を検出するために、移動部材128には遮光板129が設けられ、遮光板129と干渉する位置に、不図示の支持部材により支持されたフォトインタラプタであるドラム基準位置センサ214が配置されている。また、左右微動モータ120(図5参照)の出力軸121には、左右微動モータエンコーダー122が設けられている。版胴52は、実線で示した位置から矢印94で示した方向に鎖線で示した位置までの間の距離Xの範囲内で、往復移動するように制御される。
【0052】
好ましくは、版胴52は、距離Xの範囲内のどの位置にあっても、印刷可能とし、版胴52が実線で示した位置と鎖線で示した位置との中央位置(距離Xの中点)にあるときを基準に、用紙に対する印刷位置を両側に等しく調整できるようにする。
【0053】
なお、左右微動モータ120(図5参照)にステッピングモータを用いれば、エンコーダー122は不要である。
【0054】
版胴52内に配置されるインクローラ56とスキージローラ58とは、一対の内フレーム230,232により支持される。
【0055】
駆動軸110と反対側の内フレーム232には複数のベアリング受軸234が立設され、各ベアリング受軸234の先端に設けられたベアリング236の外周面が、版胴52のフランジ部210の内周面211に当接し、支持されるようになっている。
【0056】
駆動軸110側の内フレーム230は、不図示の軸受を介して駆動軸110に支持され、駆動軸110が回転しても静止状態を保つようになっている。インクローラ56には、不図示の回転伝達ギヤを介して、駆動軸110の回転が伝達され、回転駆動されるようになっている。
【0057】
版胴52の外周には、図6の模式図に示したように、図1の従来例と同様に構成されたマスタークランプ53が設けられている。また、装置本体12の操作側とは反対側、すなわち後側100には、版胴52の軸端に対向して、図1の従来例と同様に構成されたマスタークランプ開閉機構102が設けられている。マスタークランプ開閉機構102は、クランプモータ160(図5参照)により駆動される。また、版胴52に沿って、給版部42と排版部44とが配置されている。
【0058】
版胴52は、フレーム104、駆動軸110、ギヤ125等とともにユニット化されていて、装置本体から操作側(図4において下側)に抜き差し可能に構成されている。
【0059】
図6(a)では、版胴52はマスタークランプ開閉機構102に最も接近した退避位置にある。このとき、マスタークランプ開閉機構102は、マスタークランプ53の係合ピン53aに係合して、マスタークランプ53を開閉することができるようになっている。
【0060】
版胴52は、矢印96で示したように、退避位置から一方向(操作側)にのみ移動し、マスタークランプ開閉機構102から離れ、マスタークランプ開閉機構102とマスタークランプ53の係合ピン53aとの係合が解除されるようになっている。
【0061】
図5は、孔版印刷機10の制御系のブロック図である。孔版印刷機10の制御を統括するCPU(中央演算装置)180には、操作パネル12bと、表示部12cと、基本プログラムを記憶するROM182と、データを一時的に記憶するRAM184と、制御プログラムやパラメータ等を記憶するEEPROM186と、メインモータ150と、クランプモータ160と、左右微動モータ120と、メインモータエンコーダー152と、左右微動モータエンコーダー122と、ドラム基準位置センサ214と、給版および排版時に版胴52の回転角度を検出するためのクランプ角度検出センサ162,164とが接続されている。
【0062】
版胴52の位置は、CPU180により、以下のように制御される。
【0063】
図6(a)に示した退避位置で、版胴52に装着された原紙2が交換される。CPU180は、版胴52が退避位置でなければ、左右微動モータ120を回転させ、版胴を退避位置まで移動させる。版胴52の位置は、左右微動モータエンコーダー122とドラム基準位置検出センサ214との出力に基づいて検出する。
【0064】
版胴52に使用済みの原紙が装着されている場合には、排紙部44がマスタークランプ開閉機構102と協働しながら、版胴52から原紙を取り除くように制御する。新しい原紙を装着する場合には、給版部42がマスタークランプ開閉機構102と協働しながら、版胴52に原紙を装着するように制御する。このとき、CPU180は、クランプ角度検出センサ162又は164とメインモータエンコーダー152との出力を監視しながら、版胴52を回転させ、給紙部42又は排紙部44とクランプ開閉機構102とが協働しながら動作するように制御する。
【0065】
印刷するときには、まず、矢印96で示すように、マスタークランプ開閉機構102から遠ざかる一方向に、版胴52を移動させる。このとき、通常モードか、キープモードかで、以下のように動作が異なる。
【0066】
通常モードでは、まず、版胴52を、図(b)において点線で示した退避位置から基準距離Yだけ移動させ、実線で示した印刷基準位置まで移動させる。次に、操作パネル12bからの操作に基づいて、矢印98a,98bで示すように、印刷基準位置を中心に軸方向両側に版胴52を移動させる。これにより、用紙に対する印刷の位置を、用紙の搬送方向に対して直角方向両側に調整することができる。
【0067】
キープモードでは、予め印刷時の版胴52の位置を検出しておき、RAM184に記憶させておく。そして、版胴52を退避位置に移動させ、次の原紙を版胴52に装着させた後、その前に印刷したときの版胴52の位置をRAM184から読み出し、その位置に版胴52を移動させる。キープモードでは、原紙が替わっても用紙と印刷との相対位置関係は同じでよい場合等に、原紙が替わる毎に版胴52の位置を調整する作業を省くことができ、便利である。
【0068】
以上説明したように、孔版印刷機10は、用紙に対する印刷の位置を調整するために版胴52だけを移動するので、用紙の搬送経路全体を移動する場合に比べ、可動範囲が少なく、構成が簡単になる。また、版胴52だけが、退避位置から常に一方向(操作側)に移動するので、給版部42、排版部44、マスタークランプ開閉機構102を操作側とは反対側に寄せて配置することができ、図2に示したように、版胴52のスペースに対応する中央12kだけが突出するように構成し、装置の大型化を抑えることができる。
【0069】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0070】
例えば、版胴のマスタークランプを開閉するための機構を給版部と排紙部とにそれぞれ設け、版胴の軸端に対向して配置するマスタークランプ開閉機構を無くすようにしてもよい。
【0071】
また、印刷終了後、図6(a)に示した退避位置に版胴52が自動的に移動するように制御してもよい。この場合、製版時に、版胴52を移動することなく、直ぐに原紙を交換できるので、時間短縮が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の孔版印刷機の版胴を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る孔版印刷機の全体斜視図である。
【図3】 図2の孔版印刷機の構成図である。
【図4】 図2の孔版印刷機の版胴の断面図である。
【図5】 図2の孔版印刷機の制御系のブロック図である。
【図6】 図2の孔版印刷機の版胴の模式図である。
【符号の説明】
10 孔版印刷機
12 装置本体
42 給版部(給版手段)
52 版胴
102 マスタークランプ開閉機構(給版手段)
120 左右微動モータ(版胴駆動手段)
121 出力軸(版胴駆動手段)
122 エンコーダー(位置検出手段)
123 ウォームギヤ(版胴駆動手段)
124,125 ギヤ(版胴駆動手段)
126 ねじロッド(版胴駆動手段)
128 移動部材(版胴駆動手段)
180 CPU(位置制御手段)
184 RAM(位置記憶手段)
214 ドラム基準位置センサ(位置検出手段)

Claims (6)

  1. 装置本体(12)に対して軸方向に移動自在に配置された版胴(52)と、
    上記版胴(52)に回動可能に設けられており、製版された原紙(2)を該版胴(52)に取り付けるために開閉するマスタークランプ(53)と、
    上記版胴(52)を上記軸方向に第1端と第2端との間の移動領域内で移動させる版胴駆動手段(120,121,122〜126,128)と、
    上記版胴(52)が上記第1端にあるときにのみ、上記マスタークランプ(53)に係合し、係合している該マスタークランプ(53)を開閉できるマスタークランプ開閉機構(102)と、
    上記版胴(52)が上記第1端にあるときに、上記マスタークランプ開閉機構(102)と協働しながら、製版された原紙(2)を上記版胴(52)に装着する給版手段と、
    上記給版手段により上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、上記版胴駆動手段(120,121,122〜126,128)を動作させて、上記第1端から上記第2端側に移動させ、移動後の上記版胴(52)の位置によって上記版胴(52)と用紙との相対的な位置を調整する位置制御手段(180)と
    操作パネルと、を備えており、
    上記位置制御手段(180)は、まず、上記版胴(52)を、上記第2端よりも上記第1端側にある基準位置に、上記原紙(2)を装着した上記第1端から移動させ、次に、操作パネルからの操作に基づいて、上記基準位置を中心に上記第1端側と上記第2端側の両側に上記版胴(52)の位置を調整することによって、上記給版手段により上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を上記第1端から上記第2端側に移動させることを特徴とする、孔版印刷機。
  2. 印刷時における上記版胴(52)の位置を検出する位置制御手段(121,214)と、
    上記位置制御手段(121,214)により検出された上記位置を記憶する位置記憶手段(184)とを備え、
    上記位置制御手段(180)は、上記給版手段により上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、上記版胴駆動手段(120,121,122〜126,128)を動作させて上記第1端から上記位置記憶手段(184)に記憶された上記位置に移動させることを特徴とする、請求項1記載の孔版印刷機。
  3. 印刷終了後に、上記版胴(52)を上記第1端に移動させる版胴復帰制御手段を備えたことを特徴とする、請求項1又は2記載の孔版印刷機。
  4. 装置本体(12)に対して軸方向に移動自在に配置された版胴(52)と、
    版胴(52)に回動可能に設けられており、製版された原紙(2)を該版胴(52)に取り付けるために開閉するマスタークランプ(53)と、
    上記版胴(52)が所定位置にあるときに、上記マスタークランプ(53)に係合し、係合している該マスタークランプ(53)を開閉できるマスタークランプ開閉機構(102)と、を備える孔版印刷機の孔版印刷方法であって、
    上記所定位置において、製版された原紙(2)を上記版胴(52)に装着する第1ステップと、上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、装置本体(12)に対して上記所定位置からその軸方向に移動させて用紙に印刷を行う第2ステップとを備えており、
    上記第2ステップにおいて、
    まず、上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、上記所定位置から一方向で離れた位置にある基準位置に移動させ、
    次に、上記版胴(52)を、上記基準位置を中心に、上記所定位置側又はその反対側に移動させることによって、
    上記版胴(52)を、上記所定位置から上記一方向で離れた印刷位置に移動させることを特徴とする、孔版印刷方法。
  5. 印刷時の上記版胴(52)の位置を記憶する位置記憶ステップをさらに備え、
    上記第2ステップにおいて、上記原紙(2)が装着された上記版胴(52)を、上記所定位置から、位置記憶ステップにより記憶した上記位置に移動させることを特徴とする、請求項記載の孔版印刷方法。
  6. 印刷終了後に、上記版胴(52)を上記所定位置まで移動させる第3ステップを備えたことを特徴とする、請求項4又は5記載の孔版印刷方法。
JP2001117125A 2001-04-16 2001-04-16 孔版印刷機および孔版印刷方法 Expired - Lifetime JP4738623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001117125A JP4738623B2 (ja) 2001-04-16 2001-04-16 孔版印刷機および孔版印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001117125A JP4738623B2 (ja) 2001-04-16 2001-04-16 孔版印刷機および孔版印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002307797A JP2002307797A (ja) 2002-10-23
JP4738623B2 true JP4738623B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=18967750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001117125A Expired - Lifetime JP4738623B2 (ja) 2001-04-16 2001-04-16 孔版印刷機および孔版印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4738623B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07137418A (ja) * 1993-11-12 1995-05-30 Riso Kagaku Corp 印刷画像左右位置調節手段を備えた孔版印刷機
JPH09156193A (ja) * 1995-12-13 1997-06-17 Deyupuro Seiko Kk 孔版印刷機の原紙係止装置及び原紙係止方法
JP2001038998A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置とその制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07137418A (ja) * 1993-11-12 1995-05-30 Riso Kagaku Corp 印刷画像左右位置調節手段を備えた孔版印刷機
JPH09156193A (ja) * 1995-12-13 1997-06-17 Deyupuro Seiko Kk 孔版印刷機の原紙係止装置及び原紙係止方法
JP2001038998A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置とその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002307797A (ja) 2002-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07237782A (ja) 孔版印刷装置
JP4738623B2 (ja) 孔版印刷機および孔版印刷方法
JP4298003B2 (ja) 印刷装置
JP2542489B2 (ja) 孔版印刷装置の画像左右位置調節装置
US6356293B1 (en) Printer including a plurality of print drums
US6520078B1 (en) Stencil printing machine
JP2625435B2 (ja) 孔版式製版印刷装置
JPH1160028A (ja) 輪転孔版印刷機の紙受装置および給紙装置
JP3645132B2 (ja) 孔版印刷装置とその制御方法
JP3655529B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2002029656A (ja) 印刷装置
JP2001328335A (ja) 孔版印刷装置
JP3287909B2 (ja) 給紙装置
JP3672801B2 (ja) 印刷装置
JPH0512061Y2 (ja)
JP2519712Y2 (ja) ロール状フィルムの保持装置
JP4332265B2 (ja) 孔版印刷機
JPH09169154A (ja) 孔版印刷装置
JP2001270212A (ja) 孔版印刷装置の印刷位置調整機構
JP2002002080A (ja) 孔版印刷装置
US6510789B2 (en) Stencil printing machine and method for printing in one-sided and two-sided printing modes
JP2001322342A (ja) 孔版印刷装置
JPH03211134A (ja) 給紙機構
JP2001072283A (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP2731702B2 (ja) プリンタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110307

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4738623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term