JP4738398B2 - 内燃機関のオイルポンプ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のオイルポンプ構造に関する。
内燃機関のクランクケースがクランク軸に直交する平面に沿う合せ面で結合される一対のケース半体で構成され、その合せ面に潤滑系のオイルポンプが構成される例がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−61386号公報
同特許文献1では、クランクケースが左右割りで構成されていて、トロコイド型オイルポンプのインナロータおよびアウタロータを収容するロータ収容凹部が、合せ面に臨んで左ケース半体に形成されている。
このように左ケース半体にのみロータ収容凹部が合せ面から抉り取られるように掘削されるので、大型化してポンプ容量を増やそうとする場合、加工精度を維持してより深く掘削することが容易でなく、大型化を図ることが困難である。
また、クランクケースの中央から潤滑油を吐出することができず、左ケース半体側から偏って吐出されるので、油路を短く効果的にレイアウトすることが難しい。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、ロータおよびロータ収容凹部に高い加工精度を要求されず大型化が容易であり、油路を極力短く効率的にレイアウトすることができる内燃機関のオイルポンプ構造を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クランク軸の両側ジャーナル部を軸支する一対の第1ケースと第2ケースが前記クランク軸に直交する平面に沿う合せ面で結合されてクランクケースが構成され、オイルポンプのロータを収容するロータ収容室が前記第1ケースと前記第2ケースの合せ面に沿って形成される内燃機関のオイルポンプ構造において、前記第1ケースに前記合せ面に臨んで形成される第1ロータ収容凹部と前記第2ケースに前記合せ面に臨んで形成される第2ロータ収容凹部とがポンプ駆動軸方向に連通して前記ロータ収容室が構成され、前記第1ロータ収容凹部に収容される第1ロータと前記第2ロータ収容凹部に収容される第2ロータとが共通の前記ポンプ駆動軸により回動する内燃機関のオイルポンプ構造とした。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のオイルポンプ構造において、前記第1ケースと前記第2ケースの結合により前記クランク軸を収納するクランク室が形成され、前記オイルポンプは、前記クランク室の底部に配置されてクランク室内のオイルを排出するスカベンジンポンプとしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の内燃機関のオイルポンプ構造において、前記クランク室の下方にオイルパンが形成され、前記スカベンジポンプの吐出油口は前記ロータ収容室の上壁部に位置し略上方に向いて前記オイルパン内の上部空間に開口していることを特徴とする。
請求項1記載の内燃機関のオイルポンプ構造によれば、第1ケースと第2ケースの合せ面に跨って形成される第1ロータ収容凹部と第2ロータ収容凹部にそれぞれ第1ロータと第2ロータとが収容されて共通のポンプ駆動軸により回動されるので、ロータ収容室を第1ロータ収容凹部と第2ロータ収容凹部の双方で構成することで、各ロータ収容凹部は深く形成することなく所要のポンプ容量を確保し易く、それぞれに別体のロータが収容されるので、ロータおよびロータ収容凹部に高い加工精度が要求されず、大型化してポンプ容量を増加することが容易にできる。
また、第1ケースと第2ケースの合せ面であるクランクケースの中央から潤滑油を吐出することができ、油路を極力短くし効率的にレイアウトすることができる。
請求項2記載の内燃機関のオイルポンプ構造によれば、第1ケースと第2ケースの結合により形成されるクランク室の中央底部にオイルポンプがスカベンジンポンプとして配置されてクランク室内のオイルを排出するので、クランク室の底部中央からクランク室内のオイルを効率良く排出することができる。
請求項3記載の内燃機関のオイルポンプ構造によれば、クランク室の下方にオイルパンが形成され、スカベンジポンプの吐出油口はロータ収容室の上壁部に位置してスカベンジ吐出油路を簡素化して内燃機関の軽量化を図ることができる。
そして、スカベンジポンプの吐出油口は略上方に向いてオイルパン内の上部空間に開口しているので、オイルパン内のオイルがスカベンジポンプ内に浸入することが極力防止され、オイルパン内のオイルが攪拌されるのを抑え気泡の混入を防止することができる。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図20に基づいて説明する。
本実施の形態に係る内燃機関Eは、内燃機関Eの後方に変速機Mを一体に備えて自動二輪車に搭載される。
なお、本実施の形態において、前後左右は、車両を基準としたときの前後左右に一致するものとする。
自動二輪車の一部省略した部分側面図である図1および同平面図である図2を参照して、車体フレーム1のヘッドパイプ2から2股に分かれて後方へ斜め下向きに延出したメインフレーム3が後部を下向きに屈曲させてピボットプレート3pを形成しており、同左右一対のメインフレーム3の中央よりヘッドパイプ2寄り位置から垂設されたブラケット3bの下端の支軸4aとピボットプレート3pの上下部位の支軸4b,4cの3支軸4a,4b,4cで内燃機関Eは、メインフレーム3に懸架される。
左右一対のピボットプレート3p,3pの中央高さ位置に架設されたピボット軸5に、図示しない後輪を支持するリヤフォーク6が揺動自在に前端を軸支されている。
内燃機関Eは、水冷式の単気筒4ストローク内燃機関であり、図5を参照して、車両の車幅方向でもある左右方向に指向してクランク軸20を軸支するクランクケース11は、クランク軸20が配置されるクランク室Ccを形成するとともに、クランク室Ccの後方には垂直な仕切壁11mで仕切られて変速機Mを収容するミッション室Cmが形成され、クランク室Ccの下方には略水平な仕切壁11oで仕切られてオイルを貯留するオイルパン室Coが一体に形成される構造をしている。
単気筒4ストローク内燃機関Eは、上記クランクケース11のクランク室Ccの上に、1本のシリンダ12aを有するシリンダブロック12と、シリンダブロック12の上部にガスケットを介してヘッドボルトh1,h2により結合されるシリンダヘッド13と、シリンダヘッド13の上部に結合されるシリンダヘッドカバー14とから構成される機関本体を備える。
クランクケース11の上に重ねられるシリンダブロック12,シリンダヘッド13,シリンダヘッドカバー14は、クランクケース11から若干後傾した姿勢で上方に延出している。
このようにシリンダが後傾姿勢にある内燃機関Eのクランクケース11の前半上部がクランク室Ccであり、後半部がミッション室Cmとなっている。
なお、クランク室Ccの下方のオイルパン室Coは、クランクケース11の下方に延出して一体に形成されたオイルパン15の内側の室である。
メインフレーム3に支持された内燃機関Eは、メインフレーム3より下方で、ブラケット3bとピボットプレート3pとの間に懸架され、下方のクランクケース11から後傾して上方に延出したシリンダブロック12,シリンダヘッド13,シリンダヘッドカバー14のうちシリンダヘッド13とシリンダヘッドカバー14が、左右一対のメインフレーム3,3間に位置している。
クランクケース11のミッション室Cmには、変速機Mのメイン軸21とカウンタ軸22とが、クランク軸20と平行に左右水平方向に指向して配設されており、カウンタ軸22はクランクケース11を左方に貫通して外部に突出して出力軸となっており、突出した左端に駆動チェーンスプロケット23が嵌着されている。
カウンタ軸22はリヤフォーク6を軸支するピボット軸5の前方近い位置にあり、カウンタ軸22に嵌着された駆動チェーンスプロケット23に巻き掛けられる駆動チェーン24が、リヤフォーク6の後端に設けられる図示されない被動チェーンスプロケットに架渡されてチェーン伝達機構が構成され後輪側に動力が伝達される。
シリンダヘッド13は、前面から斜め上方に吸気ポート13iの延長である吸気通路16iが延出し、同吸気通路16iにスロットルボディ17が左右一対のメインフレーム3,3間で連結されており、スロットルボディ17の吸気通路上流側は開放されている。
また、若干後傾したシリンダヘッド13の後面からは、排気ポート13eの延長である排気通路16eが後方に略水平に延出しており、同排気通路16eに排気管18が左右一対のメインフレーム3,3間で連結されている。
排気通路17の連結出口は車体の右寄りに位置して、図2に示すように排気管18の上流連結端18aは、車体の左右方向中心軸Lbに対して右寄りの位置(内燃機関Eのシリンダ軸線Lcの存在する左右方向位置)で排気通路16eに連結されている。
このように後傾したシリンダヘッド13の後面の排気通路17に連結されて略水平に後方へ延出した排気管18は、クランクケース11の後半部の変速機Mが収納されるミッション室Cmの上方空間を左方向に湾曲し徐々に下降しながら前方に向きを変えて、左側のメインフレーム3の下を通り、内燃機関Eのシリンダブロック12の左側面に沿って前方斜め下向きに延び、クランクケース11の前面に回り込んだ後に急角度に下方に延びてクランクケース11の下端(オイルパン15の下端)に至ると、車体の左右方向中央でオイルパン15の下端を後方に回り込んでマフラー19に連結されている(図1,図2参照)。
クランクケース11の下面は、オイルパン15の前部が下方に突出して最低位置にあり、後方に行くに従い上昇する傾斜面をなし、後部のミッション室11の下方では概ね水平となっており、排気管18に連結されたマフラー19はこのクランクケース11の下面に沿って後方に延びている。
車体フレーム1は、各部に分割された合成樹脂製のカバー部材を連結した車体カバーにより全体が覆われており、特に内燃機関Eの左右側方はボディカバー7で覆われている。
左右のボディカバー7は、下部に行くにしたがい互いに接近して、最下端が互いに連結された先細形状を形成しており、前記排気管18およびマフラー19が下方をボディカバー7で覆われて保護されている(図7,図8参照)。
シリンダブロック12の下部に結合されるクランクケース11は、シリンダ軸線Lcを含むと共にクランク軸20と直交する平面で左右に2分割された1対のケースである左クランクケース11Lと右クランクケース11Rとが、互いの合せ面11Ls,11Rs(図5,図9も参照)が合わせられた状態で、ボルトにより結合されて構成される。
左右クランクケース11L,11Rが合わされて形成されるクランク室Ccに左右方向に指向して回転自在に軸支されるクランク軸20は、クランクピン20pで連結された左右クランクウエブ20w,20wから左右に軸体20L,20Rが同軸に延びた形状の一体に成型されたものである。
かかるクランク軸20における左右軸体20L,20Rのクランクウエブ20w,20wと隣接する部分が軸受されるジャーナル部20Lj,20Rjである。
左右クランクケース11L,11Rの主軸受部11Lb,11Rbに挟まれた空間がクランク室Ccで、左右クランクウエブ20w,20wが収容され、その左右のジャーナル部20Lj,20Rjがそれぞれメタル軸受25,25を介して主軸受部11Lb,11Rbに軸支される。
左右クランクケース11L,11Rの合体でクランク室Ccの上方に形成された円開口に、シリンダブロック12のシリンダ12aの下部が嵌入され、シリンダ12aのシリンダボア12b内にピストン30が往復摺動自在に嵌合される。
ピストン30のピストン頂部31の裏面に突出された一対のピンボス33,33間にピストンピン37が架設され、同ピストンピン37に小端部が軸支されクランク軸20のクランクピン20pに大端部が大端メタル39を介して軸支されたコンロッド38によりピストン30とクランク軸20が連接されてクランク機構が構成されている。
左クランクケース11Lは左側主軸受部11Lbより左側にチェーン室Cccが形成され、クランク軸20の左側主軸受部11Lbより左方に突出した左軸体20Lは、チェーン室Cccを貫通し、さらに左クランクケース11Lの左側壁の開口を貫通しており、チェーン室Cccに相当する部分にはオイルポンプ駆動スプロケット20osと駆動カムチェーンスプロケット20csが形成され、左端にはACジェネレータ26のアウタロータ26rが嵌着されている。
左クランクケース11Lの左側壁におけるクランク室Ccおよびオイルパン15の側方の開口を塞ぐ左サイドカバー40に、ACジェネレータ26のコイルが巻回されるインナステータ26sが固定されて、その周囲に磁石を保持したアウタロータ26rが回転するACジェネレータ26が構成される。
左サイドカバー40は椀状をして、その底面中央から突出した円筒部41がクランク軸20の左端部に被せられて、同円筒部41にボルト26bによりインナステータ26sの固定子鉄心が固着される。
他方、クランク軸20における右クランクケース11Rの右側主軸受部11Rbより右方に突出した右軸体20Rには、主軸受部11Rb寄りからバランサ駆動ギヤ27aと主駆動ギヤ28aが嵌合されてワッシャ29wを介してフランジボルト29により固着されている(図6,図7参照)。
バランサ駆動ギヤ27aは、左クランクケース11Lおよび右クランクケース11Rに1対の軸受55b,55bを介して回転可能に支持されるバランサ軸55の右軸端部に設けられるバランサ被動ギヤ27bに噛合する(図7参照)。
なお、バランサ軸55の右軸端部には、バランサ被動ギヤ27bのほかに水ポンプ駆動ギヤ59aが嵌着されている。
左右クランクウエブ20w,20w間を回転するバランスウエイト55wを有するバランサ軸55は、クランク軸20の前方の斜め上方位置に配置され、バランサ駆動ギヤ27aとバランサ被動ギヤ27bの噛合を介してクランク軸20により該クランク軸20と等速で逆方向に回転駆動されて、ピストン30の往復運動により発生する1次振動を低減する。
クランク室Ccの後方のミッション室Cmに配設される変速機Mは、メインギヤ群21gおよびカウンタギヤ群22gがそれぞれ設けられた前記メイン軸21およびカウンタ軸22と、変速操作機構により操作されるシフトドラム53およびシフトフォーク54a,54b,54cを有する変速切換え機構52とを備える(図4参照)。
メイン軸21は、クランク軸20と略同じ上下位置にあって、左右クランクケース11L,11Rに軸受21b,21bを介して回転可能に軸支され、右側軸受21bより右方に突出した部分に多板摩擦式の変速クラッチ50が配置され、同変速クラッチ50に設けられる主被動ギヤ28bが前記主駆動ギヤ28aと噛合して1次減速機構が構成されている。
変速クラッチ50は、多数のクラッチ板50pを備え、クラッチ操作機構により操作されて変速機Mへのクランク軸20の動力の伝達および遮断を行う。
カウンタ軸22は、メイン軸21の後方の斜め上方に位置して、左右クランクケース11L,11Rに軸受22b,22bを介して回転可能に軸支され、左側軸受22bより外部に突出した左端に前記チェーン駆動スプロケット23が嵌着される。
したがって、内燃機関Eの動力は、クランク軸20から、1次減速機構28a,28bおよびクラッチ45を介して変速機Mに伝達され、変速機Mのメインギヤ群21gとカウンタギヤ群22gとの噛合において変速された出力が、カウンタ軸22からチェーン伝達機構を介して図示されないチェーン被動スプロケットに伝達され、さらに2次減速機構(図示されず)を介して後輪に伝達される。
右クランクケース11Rの右側面には、オイルパン15を除くクランク室Ccと変速室Cmの側方に右サイドカバー45が被せられる。
右サイドカバー45は、前記変速クラッチ50の周囲を覆い開口する円筒部45a、クランク軸20の軸方向箇所に円開口45bが形成されるとともに、円開口45bの上方に水ポンプ56のポンプボディ45cが形成されており、円筒部45aの開口にはクラッチカバー46が被せられ、円開口45bには蓋部材47が嵌合され、水ポンプボディ45cには水ポンプカバー48が被せられる。
なお、水ポンプ56は、水ポンプ駆動軸57が左右方向に指向して水ポンプボディ45cおよび右クランクケース11Rに回転自在に軸支され、同水ポンプ駆動軸57の右端に嵌着されたインペラ58が水ポンプカバー48に覆われる。
水ポンプ駆動軸56aには水ポンプ被動ギヤ59bが嵌着されていて、同水ポンプ被動ギヤ59bはより前方の前記バランサ軸55の右軸端部に嵌着された水ポンプ駆動ギヤ59aと噛合し、バランサ軸55の回転動力が水ポンプ56の駆動に伝達される。
内燃機関Eは、DOHC型の動弁機構を備え、図5および図6を参照して、シリンダヘッド13には、シリンダ12aに対応して、シリンダ軸線方向でピストン30に対向して燃焼室60が構成され、該燃焼室60に前記吸気ポート13iが前半部左右に1対開口し、前記排気ポート13eが後半部左右に1対開口しており、燃焼室60の天井壁中央には点火栓61が先端を燃焼室60に臨ませて取り付けられる。
シリンダヘッド3に一体に嵌着された弁ガイド64i,64eにそれぞれ摺動可能に支持される吸気弁62および排気弁63は、内燃機関Eに備えられる動弁装置65により駆動されて、吸気ポート13iの吸気開口および排気ポート27の排気開口をクランク軸20の回転に同期して開閉する。
動弁装置65は、シリンダヘッド13とシリンダヘッドカバー14により形成される動弁室14v内に設けられ、左右1対の吸気弁62の上を左右方向に指向して配設された吸気カム軸66と左右1対の排気弁63の上を左右方向に指向して配設された排気カム軸67が、シリンダヘッド13とカムホルダ68i,68eに挟まれるようにして回転自在に軸支されている。
吸気カム軸66のカムロブ66cが弁ばね62sにより上方に付勢された吸気弁62の上端に被せられたバルブリフタ62lの上面に接し、吸気カム軸66と一体のカムロブ66cの回転により吸気弁62が所要のタイミングで開閉駆動し、同様に排気カム軸67のカムロブ67cが弁ばね63sにより上方に付勢された排気弁63の上端に被せられたバルブリフタ63lの上面に接し、排気カム軸67と一体のカムロブ67cの回転により排気弁63が所要のタイミングで開閉駆動する。
吸気カム軸66と排気カム軸67は、それぞれの左軸端部に被動カムチェーンスプロケット66s,67sが嵌着されて、この2つの被動カムチェーンスプロケット66s,67sと前記クランク軸20の左軸体20Lに形成された駆動カムチェーンスプロケット20csとの間にカムチェーン69が架渡され(図6参照)、クランク軸20の回転動力がカムチェーン69を介して吸気カム軸66と排気カム軸67の回転に伝達され、クランク軸20に同期して吸気カム軸66と排気カム軸67が回転して吸気弁62と排気弁63が開閉駆動する。
次に、内燃機関Eに備えられて潤滑油が循環する潤滑系について説明する。
図5および図9を参照して、クランクケース11のクランク室Ccと下方のオイルパン室Coとを仕切る仕切壁11oは、クランクウエブ20wの回転軌跡に沿ってクランク室Ccの下半部を略円弧状に仕切っており、その後部にトロコイド型のスカベンジポンプ70のロータ収容室71が形成されている。
このロータ収容室71は、左右クランクケース11L,11Rの両合せ面11Ls,11Rsに臨んで形成されている。
ロータ収容室71は、左クランクケース11Lに合せ面11Lsに臨んで凹出形成される左ロータ収容凹部71Lと右クランクケース11Rに合せ面11Rsに臨んで凹出形成される右ロータ収容凹部71Rとがポンプ駆動軸72の軸方向に連通して構成されている(図7参照)。
本スカベンジポンプ70の左右ロータ収容凹部71L,71Rには、それぞれ左右アウタロータ73L,73Rが収容され、左右アウタロータ73L,73Rの内側にそれぞれ左右インナロータ74L,74Rが収容されており、左右インナロータ74L,74Rは共通のポンプ駆動軸72に嵌着されて一体に回動する。
このロータ収容室71から前方に仕切壁11oの上側に仕切壁11oに沿って延びる水平壁11hにより仕切壁11oとの間に吸入油路A1が形成され、ロータ収容室71の上壁部に吐出油口A2が上方に向けて開口している。
スカベンジポンプ70は、オイルパン室Coの上部にあって、吐出油口A2はオイルパン室Coの後方の上部空間に開口している。
したがって、クランク室Ccおよびシリンダブロック12等のクランク室Ccより上方の各潤滑部位から仕切壁11o,11mで仕切られたクランク室Ccに戻ってきたオイルは、仕切壁11oの上に溜り、クランクウエブ20wの回転で掻き揚げられてクランク軸20等の潤滑部位に再び散布されるとともに、スカベンジポンプ70の駆動により仕切壁11oに沿って形成されたクランクケース11の左右中央の吸入油路A1から吸入され、吐出油口A2から上向きに吐出してオイルパン室Coの上部空間に効率良く排出される。
この左右クランクケース11L,11Rの両合せ面11Ls,11Rsに構成されるスカベンジポンプ70の左方にトロコイド型のフィードポンプ80が、左クランクケース11Lにロータ収容室81を形成して設けられている(図7参照)。
ロータ収容室81の左側開口を蓋部材82が閉塞して内部にアウタロータ83とインナロータ84を収容する。
このフィードポンプ80と前記スカベンジポンプ70は、図7に示すように、ポンプ駆動軸72を共通とし、同ポンプ駆動軸72にフィードポンプ80のインナロータ84が嵌着されるとともに、スカベンジポンプ70の左右インナロータ74L,74Rが嵌着されて、一体に回動する。
ポンプ駆動軸72の蓋部材82より左方に突出した端部にオイルポンプ被動スプロケット86sが嵌着され、同オイルポンプ被動スプロケット86sと前記クランク軸20に形成されたオイルポンプ駆動スプロケット20osとの間にオイルポンプ駆動チェーン87が架渡され、クランク軸20の回転動力がスカベンジポンプ70とフィードポンプ80の駆動に伝達される。
図10を参照して、フィードポンプ80のロータ収容室81は、その吸入ポートから前方に通路壁81aが延出しており、その前端開口に吸油管91の上端が連結される。
図8に示すように、吸油管91は、左クランクケース11L内で、上端が通路壁81aの前端開口に連結されて左方に延出し、次いで下方へ湾曲した後にオイルパン室Co内を斜め下方に直線的に延び、下端に設けられたオイルストレーナ90がオイルパン室Coの前部の最低底面の近傍に配置されている。
したがって、オイルパン15のオイルパン室Coに貯留されたオイルは、フィードポンプ80の駆動によりオイルストレーナ90で浄化されて吸油管91内の吸入油路B1を吸い上げられ、通路壁81a内の吸入ケース油路B2を通って吸入される。
以下、図3,図7,図10および図11を参照して、左クランクケース11Lにおけるフィードポンプ80のロータ収容室81の吐出ポート81eからは、後方斜め下向きに吐出ケース油路B3が形成され、同吐出ケース油路B3の後部から左クランクケース11Lの周壁に沿って左方に屈曲して吐出ケース油路B4が形成されている。
なお、吐出ケース油路B3の途中にはリリーフ弁85が設けられており、吐出油圧が設定圧を超えたときは吐出油の一部をオイルパン室Coに戻すようになっている。
左クランクケース11Lに左方から被せられる左サイドカバー40には、その合せ面で前記吐出ケース油路B4に連通する吐出ケース油路B5が、オイルフィルタ92まで延出形成されている(図3,図13,図14,図15参照)。
オイルフィルタ92は、左クランクケース11Lにおけるクランク軸20の左端部を覆う円筒部41と後端の吐出ケース油路B4に対応する部分との間に有底円筒状のフィルタハウジング93を形成して設けられる。
図7を参照して、フィルタエレメント92eを収容するフィルタハウジング93の左方開口に嵌挿されるフィルタ蓋部材94に、オイルフィルタ92から流出するオイルを案内する流出ケース油路B6が形成されており、同流出ケース油路B6に連通するケース油路B7が、左サイドカバー40に前記クランク軸20の左端部を覆う円筒部41内まで延びて形成されている。
フィルタ蓋部材94は、外周円周面に周方向に流出ケース油路B6を挟んで内外2条の溝条が形成されて、それぞれに内側シール部材95と外側シール部材96が嵌合されて、フィルタハウジング93の左方開口に嵌挿される。
内側シール部材95は、フィルタエレメント92eを通過しない浄化されていないオイルが流出ケース油路B6に漏れて下流に流出するのを防止し、外側シール部材96は、流出ケース油路B6から外部にオイルが漏れるのを防止している。
クランク軸20が挿入された有底円筒部41は、クランク軸20の周囲に嵌装されたオイルシール100により底部の内空間41sが油密に仕切られて形成されており、この内空間41sにケース油路B7が連通している(図7参照)。
クランク軸20は、左軸体20L、左クランクウエブ20w、クランクピン20p、右クランクウエブ20w、右ジャーナル部20Rjの各内部に連続した軸油路C1,C2,C3が穿設されており、左軸体20L内部の軸油路C1は、左端が内空間41sに開口し、右側の左ジャーナル部20Ljからは枝軸油路Cjが径方向に分岐して延び左ジャーナル部20Ljの外周面に開口している。
軸油路C2と軸油路C3が交差するクランクピン20pからは枝軸油路Cpが径方向に分岐して延びクランクピン20pの外周面に開口し、軸油路C3の右端の右ジャーナル部20Rjからは径方向に軸油路C4が軸油路C3の延長として延び右ジャーナル部20Rjの外周面に開口している。
したがって、オイルフィルタ92から流出しケース油路B7を通って内空間41sに至ったオイルは、クランク軸20の左軸体20Lの左端の開口から軸油路C1に入り、さらに連続する軸油路C2,C3,C4と流れ、右ジャーナル部20Rjの外周のメタル軸受25による軸受部を潤滑するとともに、途中枝軸油路Cjで分流したオイルが左ジャーナル部20Ljの外周のメタル軸受25による軸受部を潤滑し、枝軸油路Cpで分流したオイルがクランクピン20pの外周の大端メタル39による軸支部を潤滑する。
図18を参照して、右クランクケース11Rにおける右側主軸受部11Rbのクランク軸20の右ジャーナル部20Rjをメタル軸受25を介して軸支する軸受孔の軸方向右方に段差101dをなして内径を拡大した拡径孔部101が形成されていて、同拡径孔部101にオイルシール102が嵌着されて軸受孔内を油密に仕切っている。
右側主軸受部11Rbにおいて、この軸受孔の段差101d部位に一端を開口したピストンジェット油路J1がシリンダボア12b内に向けて斜め上方に延び、他端開口にジェットノズルN1が装着されている。
したがって、クランク軸20内の軸油路C1,C2,C3を左クランクケース11L側から右クランクケース11R側に流れたオイルは、右ジャーナル部20Rjの外周のメタル軸受25による軸受部を潤滑し、さらに右側主軸受部11Rbの軸受孔のオイルシール102により閉塞された段差101d部位からピストンジェット油路J1を通ってジェットノズルN1に供給され、該ジェットノズルN1からシリンダボア12b内に向けて斜め上方に噴射され(図5,図6参照)、シリンダボア12b内を往復摺動するピストン30の裏面にオイルが当たり飛散してピストン30を裏面から冷却する。
一方で、図3および図15を参照して、左サイドカバー40のクランク軸20の左端が挿入される内空間41sから左サイドカバー40の側壁内を後方斜め上向きにケース油路D1が延び、次いで右方向に屈曲したケース油路D2が左クランクケース11Lとの合せ面まで延びている。
左クランクケース11Lには、図12に図示するように、ケース油路D2に直線的に連通するケース油路D3が形成され、ケース油路D3はさらに左クランクケース11Lの左側主軸受部11Lbのピストンジェット油路J2に連通している。
ピストンジェット油路J2が開口する左側主軸受部11Lbの右方に向いた垂直面にジェットノズル部材105がボルト106により固着されており、ジェットノズル部材105のジェットノズルN2がピストンジェット油路J2に連通する。
ジェットノズルN2は、ピストンジェット油路J2からオイルの供給を受け、シリンダボア12b内に向けて斜め上方にオイルを噴射し(図5,図6参照)、シリンダボア12b内を往復摺動するピストン30の裏面に当てピストン30を裏面から冷却する。
図19および図20を参照して、ピストン30は、ピストン頂部31の外周部から下方に扁平円筒状をなすピストン周壁32が若干延出し、同ピストン周壁32の互いに対向する前後部分から前後対をなすピストンスカート33,33が下方にさらに延出形成されるとともに、ピストン頂部31の裏面31bから前記左右一対のピンボス34,34が下方に突出している。
ピンボス34,34は、ピストンスカート33,33より下方に突出している。
ピストン頂部31の裏面31bにおいて、ピンボス34,34のピン支持孔の中心軸に略垂直な左右一対の縦リブ35,35が、左右一対のピンボス34,34の対向する各内側部分から前後両側に延出してピストンスカート33,33に連結して形成されている。
この左右一対の縦リブ35,35間を連結する前後一対の横リブ36,36が、左右一対のピンボス34,34に架設されるピストンピン38の前後両側にピン孔中心軸に平行に形成されるとともに、横リブ36,36の各々から更に縦リブ35,35間の両外側に延長した横延長リブ37,37が、ピストン周壁32まで延び、同ピストン周壁32に連結して形成されている。
したがって、ピストン30は、ピストン頂部31の裏面31bにおいて縦リブ35,35と横リブ36,36および横延長リブ37,37が全体として井桁形状に形成され、ピストン周壁32内が井桁状に仕切られて9つの分室に分割されている。
このようにピンボス34,34およびピストン全体の強度と剛性を確保するために、ピストン頂部31の裏面に井桁形状に縦リブ35,35と横リブ36,36および横延長リブ37,37を形成しているが、このピストン頂部31の裏面に2つのジェットノズルN1,N2からオイルが噴射されることで、ピストン裏面のリブ35,36,37により井桁状に仕切られた複数の分室空間に隈なくオイルを噴射可能で該ピストン30を効率良く冷却することができる。
また、左右の主軸受部11Lb,11RbのジェットノズルN2,N1からピストン30の裏面に噴射されるオイルは、ピストン30を冷却するとともに、ピストンピン38のピンボス34,34による軸支部の潤滑およびシリンダ12aの内壁面とピストン30との潤滑にも供される。
なお、左クランクケース11Lのケース油路D3とピストンジェット油路J2の連結部から上方にケース油路E1が分岐している(図12参照)。
図3を参照して、ケース油路E1は、シリンダブロック12との合せ面に形成されたケース油溝E2に開口し、ケース油溝E2は左後のヘッドボルトh2のボルト孔を利用したシリンダ油路E3に連通しており、シリンダ油路E3の上端がシリンダヘッド13との合せ面においてシリンダヘッド13に形成されたヘッド油路E4に連通し、上方に延びるヘッド油路E4からカムホルダ68e,68iにオイルが供給され、動弁装置65の所要部が潤滑される。
本内燃機関Eの主な潤滑構造は、以上のように構成されており、クランク軸20の軸内に形成される軸油路C1,C2,C3が、左側の左ジャーナル部20Ljを経てクランクピン20pに延び、さらに同クランクピン20pから右側の右ジャーナル部20Rjに延出され、かかる1本の軸油路C1,C2,C3から枝軸油路Cj,Cp,軸油路C4を介して左ジャーナル部20Ljの軸受とクランクピン20pの大端部と右ジャーナル部20Rjの軸受にオイルを順次供給して潤滑するとともに、右ジャーナル部20Rjの軸受からピストンジェット油路J1を通ってジェットノズルN1にオイルを供給してピストン30にオイルを噴射することができる。
したがって、右クランクケース11Rおよび右サイドカバー45の壁内を大きく迂回するケース油路を必要とせず、クランク軸20の軸油路C1,C2,C3により効率良く左右ジャーナル部20Lj,20Rjの軸受の潤滑およびピストン30の冷却を行うことができる。
図18を参照して、右側主軸受部11Rbの軸受孔の軸方向でクランクウエブ20wと反対側に段差101dをなしてオイルシール102を嵌着する拡径孔部101が形成され、ピストンジェット油路J1は軸受孔における段差101d部位に開口するので、軸受幅を十分確保して軸支持を良好に維持しながら、ピストンジェット油路J1の軸受孔に形成される開口による軸方向の拡張を極力抑えて内燃機関Eの大型化を防止することができる。
左クランクケース11Lに形成されたケース油路B2,B3,B4および左サイドカバー40に形成されたケース油路B5,B7が、クランク軸20の軸端部開口に連通して軸油路C1,C2,C3にオイルを供給するので、左側機関ケース(左クランクケース11L、左サイドカバー40)に集中してケース油路を形成して、右側機関ケースにはケース油路を極力形成していないので、潤滑構造を簡素化して効率良くオイルを所要部に供給することができる。
左側主軸受部11Lbに第2のジェットノズルN2が設けられるとともに、同ジェットノズルN2と左クランクケース11Lに形成されたケース油路D3とを連通する第2のピストンジェット油路J2が形成されるので、ケース油路D3およびピストンジェット油路J2は短くてすみ、左側主軸受部11Lbに第2のジェットノズルN2を追加しても、短尺のケース油路D3とピストンジェット油路J2以外に新たなケース油路を殆ど形成する必要がなく、簡単な油路構造で、2つのジェットノズルN1,N2から噴射されるオイルによりピストン30の裏面全体を効率良く十分に冷却することができる。
以上のような潤滑構造において、本スカベンジポンプ70は、ロータ収容室71を左右ロータ収容凹部71L,71Rの双方で構成することで、各ロータ収容凹部71L,71Rは深く形成することなく所要のポンプ容量を確保し易く、それぞれに別体の左右アウタロータ73L,73Rおよび左右インナロータ74L,74Rが収容されるので、ロータ73L,73R,74L,74Rおよびロータ収容凹部71L,71Rに高い加工精度が要求されず、大型化してポンプ容量を増加することが容易にできる。
また、左右クランクケース11L,11Rの両合せ面11Ls,11Rsであるクランクケース11の中央から潤滑油を吐出することができることから、油路を極力短くしてオイル供給を効率的に行うレイアウトを容易に構成することができる。
左右クランクケース11L,11Rの結合により形成されるクランク室Ccの左右方向中央の底部にスカベンジンポンプ70が配置されてクランク室Cc内のオイルを吸入油路A1を介して吸入し排出するので、クランク室Ccの底部中央からクランク室Cc内のオイルを効率良く排出することができる。
クランク室Ccの下方にオイルパン室Coが形成され、スカベンジポンプ70の吐出油口A2がロータ収容室71の上壁部に位置してスカベンジ吐出油路を簡素化して内燃機関Eの軽量化を図っている。
そして、スカベンジポンプ70の吐出油口A2は略上方に向いてオイルパン室Co内の上部空間に開口しているので、オイルパン室Co内のオイルがスカベンジポンプ70内に浸入することが極力防止され、オイルパン室Co内のオイルが攪拌されるのを抑え気泡の混入を防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関を搭載した自動二輪車の一部省略した部分側面図である。 同平面図である。 内燃機関の左側面図である。 内燃機関の一部省略した右側面図である。 内燃機関のクランクケースの合せ面で切断した左断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 左クランクケースの右側面図である。 左クランクケースの左側面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図10のXII−XII線断面図である。 左サイドカバーの左側面図である。 左サイドカバーの右側面図である。 図13、図14のXV−XV線断面図である。 右クランクケースの右側面図である。 右クランクケースの左側面図である。 図16、図17のXVIII−XVIII線断面およびクランク軸等の断面を合わせた断面図である。 ピストンの前面図である。 同下面図である。
符号の説明
A1…吸入油路、A2…吐出油口、
11…クランクケース、Cc…クランク室、Cm…ミッション室、Co…オイルパン室、11m…仕切壁、11o…仕切壁、11L…左クランクケース、11R…右クランクケース、12…シリンダブロック、12a…シリンダ、15…オイルパン、20…クランク軸、
70…スカベンジポンプ、71…ロータ収容室、72…ポンプ駆動軸、73L,73R…アウタロータ、74L,74R…インナロータ、
80…フィードポンプ。

Claims (3)

  1. クランク軸の両側ジャーナル部を軸支する一対の第1ケースと第2ケースが前記クランク軸に直交する平面に沿う合せ面で結合されてクランクケースが構成され、
    オイルポンプのロータを収容するロータ収容室が前記第1ケースと前記第2ケースの合せ面に沿って形成される内燃機関のオイルポンプ構造において、
    前記第1ケースに前記合せ面に臨んで形成される第1ロータ収容凹部と前記第2ケースに前記合せ面に臨んで形成される第2ロータ収容凹部とがポンプ駆動軸方向に連通して前記ロータ収容室が構成され、
    前記第1ロータ収容凹部に収容される第1ロータと前記第2ロータ収容凹部に収容される第2ロータとが共通の前記ポンプ駆動軸により回動することを特徴とする内燃機関のオイルポンプ構造。
  2. 前記第1ケースと前記第2ケースの結合により前記クランク軸を収納するクランク室が形成され、
    前記オイルポンプは、前記クランク室の底部に配置されてクランク室内のオイルを排出するスカベンジンポンプとしたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
  3. 前記クランク室の下方にオイルパンが形成され、
    前記スカベンジポンプの吐出油口は前記ロータ収容室の上壁部に位置し略上方に向いて前記オイルパン内の上部空間に開口していることを特徴とする請求項2記載の内燃機関のオイルポンプ構造。
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