JP4736430B2 - 光ヘッド及び光記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク等の光記録媒体に対して各種情報を記録し、又は記録した情報の再生を行う光ヘッド及び光記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
本出願は、日本国において2002年8月29日に出願された日本特許出願番号2002−251795を基礎として優先権を主張するものであり、この出願は参照することにより、本出願に援用される。
【背景技術】
【0003】
従来、光記録媒体として光ディスクが広く用いられている。光ディスクには、情報信号が微小な凹凸パターンにより予め記録された再生専用型のもの、記録層に相変化材料や光磁気材料を用いて情報信号の記録を可能としたものが用いられている。
【0004】
このうち、情報の記録及び再生が可能な光ディスクを記録媒体に用いる光ディスク装置等の光記録媒体駆動装置においては、光ヘッドの光源として、一般に最大出射光量(光出力最大定格)が比較的大きい半導体レーザが用いられている。なお、再生専用の装置では、大きな最大定格の光源は必要ではない。これは、以下のような理由による。
【0005】
すなわち、半導体レーザは、一般的に、出力が小さい場合には、安定な発振が得られにくく、レーザノイズが大きくなってしまう。したがって、情報の再生時にC/N比(Carrier to Noise Ratio)を確保するためには、レーザの光出力をある程度以上の値に設定する必要がある。この値は、通常、2mW乃至5mW程度である。
【0006】
また、情報の記録を可能とする光記録媒体では、この光記録媒体の記録面上に光ビームを集光することによる記録層の熱上昇等を用いて記録が行われる。この場合、再生光パワーでは、記録信号が劣化しないこと及び記録光パワーでは、安定な記録が行われるという2つの条件を満たそうとすると、再生時の光パワーと記録時の光パワーとにおいて、所定以上の出力比を確保する必要がある。通常、記録光の最大パワーは、再生光パワーの5倍乃至20倍程度である。さらに、標準速度よりも高速で記録する場合などでは、より大きな出力比が必要となる。
【0007】
これら2つの理由によって、記録及び再生に対応する光ヘッドに用いられる光源や、複数の種類の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行う光ヘッドに用いられる光源の光出力最大定格は、通常、20mW乃至50mW程度、標準速度の8倍程度の高速で記録する光記録媒体、例えば、いわゆる「CD−R/RW」方式の光ディスク等では、100mW程度にもなっている。
【0008】
上述のように光出力最大定格が大きい光源は、その実現が非常に困難であるばかりでなく、光源における消費電力が大きくなってしまう等の問題がある。また、再生時のように、光出力を小さくして使用しようとすると、レーザノイズが大きくなってしまい、良好な再生特性が得られなくなる。
【0009】
一方、再生専用のDVD(Digital Versatile Disc)であるDVD−ROMディスク等では、すでに、2層の記録層を有する光ディスクが実用化されている。記録及び再生が可能なタイプの光ディスクに関しても、2層、あるいは、4層といった、多層の記録層を有する光ディスクが提案されつつある。
【0010】
これら多層の光記録媒体に記録再生を行うためには、記録層が1層のみの光記録媒体に比べて、約1.5倍乃至2倍以上の記録光パワー及び再生光パワーが必要となっている。そのため、仮に、記録層が1層及び多層の光記録媒体を用いることを可能とするシステムを考えた場合、多層の光記録媒体に記録を行うときの記録最大光パワーと、1層の光記録媒体の再生を行うときの再生光パワーの比は、記録層が1層の光記録媒体のみを扱う場合の2倍程度となってしまう。
【0011】
さらに、光記録媒体の線速度が異なると、光記録媒体を走査する光ビームの必要となる記録光パワー及び再生光パワーが異なってくる。すなわち、光ビームに対する光記録媒体の線速度が大きくなると、より大きな記録光パワー及び再生光パワーが必要となる。
【0012】
このように、今後の記録容量の拡大に伴って、光源の光出力のダイナミックレンジは、より一層広くすべきことが要求される。
【発明の開示】
本発明の目的は、従来の技術が有する問題点を解消することができる新規な光ヘッド及び光記録媒体駆動装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、記録モード及び再生モード時の光源の光パワー比を小さくし、再生時のレーザノイズを十分に小さくするとともに、光出力最大定格が小さい光源を用いて良好な記録再生特性が得られる光ヘッド及び光記録媒体駆動装置を提供することにある。
【0014】
本発明の更に他の目的は、最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる複数種類の光記録媒体、多層の光記録媒体、又は一の記録層が複数の記録領域に分割された光記録媒体などの複数種類の光記録媒体に対しても、再生時のレーザノイズを十分に小さくでき、光出力最大定格の小さい光源を用いても、各種類の光記録媒体、多層の光記録媒体の各記録層、一の記録層の複数の記録領域のそれぞれに対して、良好な記録及び/又は再生特性の得られる光ヘッド及び光記録媒体駆動装置を提供することにある。
【0015】
本発明に係る光ヘッドは、光源と、この光源から出射された光ビームを光記録媒体に集光させて照射する光集光手段と、光源から出射された光ビームと光記録媒体により反射され集光手段を透過した反射光ビームとを分離させる光分離手段と、この光分離手段によって分離された光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、光源と光分離手段との間に設けられ光源から出射する総光量に対する光記録媒体上に集光される光量の比率である光結合効率を変化させる光結合効率可変手段とを備えている。
この光ヘッドに用いられる光分離手段は、光源から出射され光結合効率可変手段を経てこの光分離手段に入射する入射光ビームの光軸に対して傾斜された平面状の反射面を有しており、この反射面に対してP偏光又はS偏光である入射光ビームが入射し、この入射光ビームのうちの一定比率を反射面によって反射又は透過させて分離させて光源の発光パワーを検出するための光検出器に送り、入射光ビームの残部を反射面を透過又は反射させて光集光手段に送るとともに、反射面に対するS偏光又はP偏光である光記録媒体からの反射光ビームのほぼ全量を反射面により反射又は透過させて光検出手段に送る。
【0016】
本発明に係る光ヘッドは、記録モード及び再生モードにおける光源のパワー比を小さくして、再生時のレーザノイズを十分に小さくでき、また、最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる複数種類の光記録媒体、多層の光記録媒体、又は一の記録層が複数の記録領域に分割された光記録媒体などの複数種類の光記録媒体に対しても、再生時のレーザノイズを十分に小さくできる。
【0017】
本発明に係る光ヘッドは、光源から発せられ光結合効率可変手段を経た光ビームにP偏光又はS偏光の変更方向に直交する方向の偏光成分であるS偏光又はP偏光が含まれている場合であっても、光分離手段によって分離されて光記録媒体に照射される光パワーを検出するための光検出器に送られる光ビームの比率が変動しないので、媒体に照射される光パワーの検出を正確に行うことができる。
【0018】
本発明に係る光記録媒体駆動装置は、光源とこの光源から発せられた光ビームを光記録媒体に集光させて照射する光集光手段とを有する光ヘッドを備えている。
【0019】
この光記録媒体駆動装置において、光ヘッドは、光源から出射された光ビームと光記録媒体により反射されて集光手段を経た反射光ビームとの光路を分離させる光分離手段と、この光分離手段によって分離された光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、光源と光分離手段との間に設けられ光源から出射する総光量に対する光記録媒体上に集光される光量の比率である光結合効率を変化させる光結合効率可変手段とを有している。
【0020】
この光記録媒体駆動装置の光ヘッドを構成する光分離手段は、光源から出射され光結合効率可変手段を経てこの光分離手段に入射する入射光ビームの光軸に対して傾斜された平面状の反射面を有しており、この反射面に対してP偏光又はS偏光である入射光ビームが入射し、この入射光ビームのうちの一定比率を反射面によって反射又は透過させて分離させて光源の発光パワーを検出するための光検出器に送り、入射光ビームの残部を反射面を透過又は反射させて光集光手段に送るとともに、反射面に対するS偏光又はP偏光である光記録媒体からの反射光ビームのほぼ全量を反射面により反射又は透過させて光検出手段に送る。
【0021】
本発明に係る光記録媒体駆動装置は、記録モード及び再生モードにおける光源のパワー比を小さくして、再生時のレーザノイズを十分に小さくでき、また、最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる複数種類の光記録媒体、多層の光記録媒体、又は一の記録層が複数の記録領域に分割された光記録媒体などの複数種類の光記録媒体に対しても、再生時のレーザノイズを十分に小さくできる。
【0022】
本発明に係る光記録媒体駆動装置に用いられる光ヘッドは、光源から出射され光結合効率可変手段を経た光ビームにP偏光又はS偏光の変更方向に直交する方向の偏光成分であるS偏光又はP偏光が含まれている場合であっても、光分離手段によって分離されて光記録媒体に照射される光パワーを検出するための光検出器に送られる光ビームの比率が変動しないので、光記録媒体に照射される光パワーの検出を正確に行うことができる。
【0023】
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下において図面を参照して説明される実施の形態の説明から一層明らかにされるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1は、本発明に係る光結合効率可変素子及び光ヘッドを組み込んだ光記録媒体駆動装置の構成を示すブロック図である。
【0025】
図2は、光記録媒体駆動装置に用いられる本発明に係る光ヘッドを示す側面図である。
【0026】
図3は、光ヘッドを構成するアナモルフィックプリズムの構成を示す側面図である。
【0027】
図4は、アナモルフィックプリズムの他の例を示す側面図である。
【0028】
図5は、アナモルフィックプリズムの構成のさらに他の例を示す側面図である。
【0029】
図6は、光記録媒体駆動装置において使用される光記録媒体についての推奨再生パワー及び推奨記録パワーの関係を示すグラフである。
【0030】
図7は、光分離手段を半波長板及びPBSにより構成した場合におけるPBSのS偏光透過率Tsと光結合効率変換時及び非変換時の盤面パワー比との関係を示すグラフである。
【0031】
図8は、光分離手段を半波長板及びPBSにより構成した場合におけるPBSのS偏光透過率TsとPBS出射光ビームの偏光方向のずれ角との関係を示すグラフである。
【0032】
図9は、本発明に係る光ヘッドにおけるPBSのS偏光透過率Tsと光結合効率変換時及び非変換時の盤面パワー比との関係を示すグラフである。
【0033】
図10A〜図10Dは、光記録媒体駆動装置における記録モードと再生モードの切り換え動作に伴うレーザ光の状態を示すタイミングチャートである。
【0034】
図11は、光記録媒体駆動装置において、「待機」状態では、「アッテネート状態」を保持し、「記録」のコマンドを受けてから「アッテネート状態の切換」を行う動作を示すフローチャートである。
【0035】
図12は、光記録媒体駆動装置において、「待機」状態では、それまでの「アッテネート状態」を保持し、「再生」というコマンドを受けてから「アッテネート状態の切換」を行う動作を示すフローチャートである。
【0036】
図13は、光記録媒体駆動装置において、「待機」状態では、常に光結合効率の低い「アッテネート状態」とし、「記録」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える動作であって「記録」というコマンドを受けたときの動作を示すフローチャートである。
【0037】
図14は、光記録媒体駆動装置において、「待機」状態では、常に光結合効率の低い「アッテネート状態」とし、「記録」コマンドを受けたときのみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える動作であって「再生」というコマンドを受けたときの動作を示すフローチャートである。
【0038】
図15は、光記録媒体駆動装置において、「待機」状態では、常に光結合効率の高い「アッテネート状態」とし、「再生」コマンドを受けたときのみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える動作であって「記録」というコマンドを受けたときの動作を示すフローチャートである。
【0039】
図16は、光記録媒体駆動装置において、「待機」状態では、常に光結合効率の高い「アッテネート状態」とし、「再生」コマンドを受けたときのみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える動作であって「再生」というコマンドを受けたときの動作を示すフローチャートである。
【0040】
図17は、光記録媒体駆動装置において、複数の種類の光記録媒体に対応する場合の「アッテネート状態」の切換え動作を示すフローチャートである。
【0041】
図18A〜図18Cは、光ヘッドの光結合効率可変素子の実現方式の第1の具体例を示す斜視図及びグラフである。
【0042】
図19A及び図19Bは、光ヘッドの光結合効率可変素子の実現方式の第2の具体例を示す斜視図である。
【0043】
図20A〜図20Dは、図19A及び図19Bに示す光結合効率可変素子である液晶素子の構造とその作用を示す断面図及びグラフである。
【0044】
図21は、光記録媒体駆動装置に用いられる光ヘッドの他の例を示す側面図である。
【0045】
図22は、光記録媒体駆動装置に用いられる光ヘッドの構成のさらに他の例を示す側面図である。
【0046】
図23は、光記録媒体駆動装置に用いられる光ヘッドの構成のさらに他の例を示す側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下、本発明に係る光ヘッド及び光記録媒体駆動装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0048】
なお、以下に述べる例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0049】
本発明に係る光記録媒体駆動装置101は、図1に示すように、光記録媒体である光ディスク102を回転操作する駆動手段としてのスピンドルモータ103と、本発明に係る光ヘッド104と、この光ヘッド104を光ディスク102の径方向に送り操作する送りモータ105とを備えている。
【0050】
ここで、スピンドルモータ103は、後述するディスク種類判別手段が構成されるシステムコントローラ107及びサーボ回路109により駆動され、所定の回転数で駆動される。
【0051】
ここで用いられる光ディスク102としては、記録再生ディスクである種々の方式の光ディスク、例えば、光磁気記録型の光ディスク、相変化型の光ディスク、色素記録の光ディスクであり、これら光ディスクには、いわゆるCD−R/RWディスク、DVD−RAMディスク、DVD−R/RWディスク、DVD−RWディスク、Blue−ray ディスク等が含まれる。
【0052】
この光ディスク102としては、記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる少なくとも2種以上の光ディスクから選択的に使用してもよく、一の記録面が最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる少なくとも2以上の記録領域に分割された光ディスク、複数の記録層が透明基板を介して積層された光ディスクを使用することができる。
【0053】
記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーの差異は、光ディスクにおける記録方式そのものが異なることによるものの他、光ディスクの回転操作される速度である光ヘッドに対する線速度の違いによるものである標準の回転速度の光ディスクに対するn倍の回転速度の光ディスクであってもよい。
【0054】
光ディスク102としては、最適な記録及び/又は再生光パワーが異なる、又は同一の少なくとも2以上の記録層を有する多層の光ディスクを使用することもできる。この場合には、多層光ディスクの設計により、各記録層についての最適な記録及び/又は再生光パワーの違いが生ずる。
【0055】
これら光ディスクの記録及び/又は再生光の波長としては、400nm程度乃至780nm程度が考えられる。
【0056】
本発明に係る光ヘッド104は、光ディスク102の記録層の記録面に対して光ビームを照射し、この光ビームの記録面から反射される反射光を検出する。光ヘッド104は、光ディスク102の記録面からの反射光に基づいて、後述するような各種の光ビームを検出し、各光ビームに対応する信号をプリアンプ部120に供給する。プリアンプ部120の出力は、信号変復調器及びECCブロック108に送られる。信号変復調器及びECCブロック108は、信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ヘッド104は、信号変復調器及びECCブロック108の指令にしたがって、回転する光ディスク102の記録層の記録面に対して光ビームの照射を行う。このような光ビームの照射により、光ディスク102に対する信号の記録又は再生が行われる。
【0057】
プリアンプ部120は、各光ビームに対応する信号に基づいて、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号等を生成するように構成されている。記録又は再生の対象媒体とされる光記録媒体の種類に応じて、サーボ回路109、信号変復調器及びECCブロック108等により、これらの信号に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。
【0058】
これにより、復調された記録信号は、光ディスク102が、例えばコンピュータのデータストレージ用であれば、インタフェース111を介して外部コンピュータ130等の情報処理装置に送出される。外部コンピュータ130等は、光ディスク102に記録された信号を再生信号として受け取る。
【0059】
また、光ディスク102がいわゆる「オーディオ・ビジュアル」用であれば、D/A、A/D変換器112のD/A変換部でデジタル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジュアル処理部113に供給された信号は、このオーディオ・ビジュアル処理部113においてオーディオ・ビデオ信号処理を行われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介して、外部の撮像・映写機器に伝送される。
【0060】
光ヘッド104は、送りモータ105により、光ディスク102上の所定の記録トラックまで移動操作される。スピンドルモータ103の制御と、送りモータ105の制御と、光ヘッド104において光集光手段となる対物レンズを保持する二軸アクチュエータのフォーカシング方向の駆動及びトラッキング方向の駆動の制御は、それぞれ、サーボ回路109により行われる。
【0061】
サーボ回路109は、本発明に係る光ヘッド104内に配設された光結合効率可変素子を動作させ、光ヘッド104における光結合効率、すなわち、光源となるレーザダイオード等のレーザ光源から出射する光ビームの総光量と光ディスク102上に集光する光量との比率を、記録モード時と再生モード時とで異なるように制御する。
【0062】
レーザ制御部121は、光ヘッド104におけるレーザ光源を制御する。特に、ここでレーザ制御部121は、レーザ光源の出力パワーを、記録モード時と再生モード時とで異ならせる制御を行う。
【0063】
光ディスク102が、記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる少なくとも2種以上の光ディスクから選択的に使用されたものである場合には、ディスク種類判別センサ115が、装着された光ディスク102の種類を判別する。ここで、2種以上の光ディスクには、記録方式の異なるもの、分割された記録領域のいずれであるか、積層された記録面のうちのいずれであるか、光ビームに対する相対線速度が異なるものなどのいずれも含む。光ディスク102としては、上述したように、光変調記録を用いた種々の方式の光ディスク、又は、各種光磁気記録媒体が考えられ、これらは、記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーの異なるものも含んでいる。ディスク種類判別センサ115は、光ディスク102の表面反射率やその他の形状的、外形的な違いなどを検出する。
【0064】
システムコントローラ107は、ディスク種類判別センサ115より送られる検出結果に基づいて、光ディスク102の種類を判別する。
【0065】
さらに、光記録媒体の種類を判別する手法としては、カートリッジに収納された光記録媒体においては、このカートリッジに検出穴を設けておくことが考えられる。また、光記録媒体の、例えば、最内周にあるプリマスタードピットや、グルーブ等に記録された目録情報(Table of Contents:TOC)に記録されたディスク種別や推奨記録パワー及び推奨再生パワーを検出し、その光記録媒体の記録及び再生に適した記録及び再生光パワーを設定することが考えられる。
【0066】
光結合効率制御手段となるサーボ回路109は、システムコントローラ107に制御されることにより、ディスク種類判別センサ115の判別結果に応じて、光ヘッド104における光結合効率を、装着された光ディスク102の種類に応じて制御する。
【0067】
光ディスク102として、最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる少なくとも2以上の記録領域に記録面が分割された光ディスクを使用する場合には、記録領域識別手段により、記録及び/又は再生をしようとする記録領域を検出する。複数の記録領域が光ディスク102の中心からの距離に応じて同心円状に分割されている場合には、記録領域識別手段としては、サーボ回路109を用いることができる。サーボ回路109は、例えば、光ヘッド104と光ディスク102との相対位置を検出する(ディスク102に記録されたアドレス信号をもとに位置検出する場合を含む)ことによって、記録及び/又は再生をしようとする記録領域を判別することができる。そして、サーボ回路109は、記録及び/又は再生をしようとする記録領域の判別結果に応じて、光ヘッド104における光結合効率を制御する。
【0068】
さらに、光ディスク102が、最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる少なくとも2以上の記録層を有する多層光ディスクである場合には、記録面識別手段により、記録及び/又は再生をしようとする記録層を判別する。記録面識別手段としては、サーボ回路109を用いることができる。サーボ回路109は、例えば、光ヘッド104と光ディスク102との相対位置を検出することによって、記録及び/又は再生をしようとする記録層を検出することができる。そして、サーボ回路109は、記録及び/又は再生をしようとする記録層の判別結果に応じて、光ヘッド104における光結合効率を制御する。
【0069】
これら光ディスクの種類、記録領域、記録層についての情報は、各光ディスクに記録されたいわゆるTOCなどの目録情報を読み取ることによっても判別することができる。
【0070】
上述の光記録媒体駆動装置101に用いられる本発明に係る光ヘッドは、図2に示すように、光源となる半導体レーザ素子212、コリメータレンズ213、光結合効率可変手段を構成する液晶素子214及び偏光ビームスプリッタ膜面215Rを有するアナモルフィックプリズム215、偏光状態調整手段となる例えば1/2波長板等により構成される位相板217、光分離手段となるビームスプリッタ218、半導体レーザ素子212の発光パワーを検出するための光検出器であるFAPC(Front Auto Power Control)用検出素子219、1/4波長板224、光集光手段となる対物レンズ220、検出レンズ221、マルチレンズ222、光検出素子223を備えており、これらの各光学部品が個別にマウントされて構成されている。
【0071】
その後に、図6に示すように、複数の種類の記録媒体への対応のために、トータルとして必要とされる盤面パワーのダイナミックレンジがさらに拡大した場合にも、光結合効率可変素子を用いることによって、半導体レーザ素子212に必要とされるダイナミックレンジを小さく抑えることができることについて説明する。この場合には、記録モード及び再生モードの切換えに限らず、それぞれの記録媒体の記録及び/又は再生パワーに応じて、光結合効率可変素子の動作状態を選択して用いることとなる。
【0072】
この光ヘッド104では、半導体レーザ素子212から出射された直線偏光の拡散光は、コリメータレンズ213に入射されて平行な光ビームとなされ、液晶素子214に入射される。そして、この液晶素子214を通過した光ビームは、アナモルフィックプリズム215、位相板217及びビームスプリッタ218に順次入射される。
【0073】
アナモルフィックプリズム215は、半導体レーザ素子212から出射された光ビームの断面形状を、楕円形からほぼ円形に整形する。すなわち、半導体レーザ素子212から出射された光ビームは、直線偏光であって、図2中矢印Pで示す偏光方向を短径方向とする楕円形の光強度分布を有する。この光ビームは、断面形状の短径方向に対して傾斜されたアナモルフィックプリズム215の入射面から入射されることにより、この短径方向についてビーム径を拡げられて、ほぼ円形の強度分布を有する光ビームに整形される。
【0074】
このアナモルフィックプリズム215及び位相板217を経てビームスプリッタ218に入射した入射光ビームは、このビームスプリッタ218が有する入射光ビームの光軸に対して傾斜された平面状の反射面に対してほぼP偏光となされている。なお、位相板217は、入射光ビームの偏光方向をビームスプリッタ218の反射面に対するP偏光とするように、光軸回りに回転調整されている。
【0075】
このビームスプリッタ218において、入射光ビームは、一定の比率、例えば、95%以下の一定の比率が反射面を透過し、1/4波長板224に入射される。ここで反射面によって反射された入射光ビームの、例えば、5%以上の一定の比率の一部は、後述するFAPC用検出素子219に入射する。ビームスプリッタ218を透過した入射光ビームは、1/4波長板224を透過することによって円偏光となされて、対物レンズ220によって光ディスク102の記録面上に集光される。
【0076】
光ディスク102の記録面で反射された反射光ビームは、対物レンズ220を経て、1/4波長板224を透過することによって、往光路の光ビームの偏光方向に対して直交する方向の直線偏光となされて、ビームスプリッタ218に戻る。このとき、反射光ビームは、ビームスプリッタ218の反射面に対してほぼS偏光となされており、この反射面によってほぼ全量が反射され、半導体レーザ素子212からの光路に対して分離される。半導体レーザ素子212からの光路に対して分離された反射光ビームは、検出レンズ221で収束光に変換され、マルチレンズ222によってフォーカスエラー信号を非点収差法によって得るための非点収差を付与され、光検出素子223に入射される。この光検出素子223が受光して出力する信号に基づいて、RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等が生成される。
【0077】
この光ヘッド104においては、半導体レーザ素子212から出射された光ビームは、光結合効率可変素子である液晶素子214及びアナモルフィックプリズム215の偏光ビームスプリッタ膜面215Rの作用により、この液晶素子214を通過した後は、光結合効率を適宜可変制御される。同一の種類の光ディスクにおいて、又は、同一の記録領域、あるいは、同一の記録面において、記録モードから再生モードに変わったときには、記録モード時におけるよりも、小さい光結合効率となされて光ディスク102に入射される。また、再生モードから記録モードに変わったときには、再生モード時におけるよりも、大きい光結合効率となされて光ディスク102に入射される。
【0078】
なお、液晶素子としては、波長板として機能するものに限らず、例えばディスプレイなどに用いられるねじれネマティックタイプの液晶など、ビームスプリッタに入射する偏光の状態を可変にすることができるものであればいずれのものを用いてもよい。
【0079】
この光ヘッド104において、半導体レーザ素子212内の図示しない半導体レーザチップを駆動する電流Iは、光ヘッド104のレーザ制御部121から供給される。なお、レーザ制御部121は、光ヘッド104の外部にあってもよく、光ヘッド104に搭載されていてもよい。
【0080】
液晶素子214は、印加電圧に基づいて透過光の偏光状態を変化させる。液晶素子214に対する印加電圧は、サーボ回路109によって制御される。液晶素子214を透過した光ビームは、偏光の状態が変化された状態で、アナモルフィックプリズム215に入射する。
【0081】
アナモルフィックプリズム215の偏光ビームスプリッタ膜面215Rは、P偏光をほぼ100%透過させ、S偏光をほぼ100%反射するようになされている。したがって、液晶素子214によって透過光ビームに与えられる位相差がちょうどN波長(Nは整数)であるとき(すなわち、記録モード時)には、ほぼ100%の光ビームがアナモルフィックプリズム215の偏光ビームスプリッタ膜面215Rを透過する。
【0082】
一方で、液晶素子214によって透過光ビームに与えられる位相差がN波長からずれた状態にあるとき(すなわち、再生モード時)には、偏光方向が回転し、所定の比率の光ビームがアナモルフィックプリズム215の偏光ビームスプリッタ膜面215Rを透過し、残りの光ビームは偏光ビームスプリッタ膜面215Rによって反射される。例えば、液晶素子214によって透過光ビームに与えられる位相差がN波長から半波長だけずれた場合には、偏光方向が45度回転し、ほぼ50%の光ビームがアナモルフィックプリズム215の偏光ビームスプリッタ膜面215Rを透過し、残り略50%の光ビームは偏光ビームスプリッタ膜面215Rによって反射される。
【0083】
アナモルフィックプリズム215の偏光ビームスプリッタ膜面215Rにおいて反射された光ビームは、全反射防止素子(光出射部)215Tを経て、光結合効率検出手段となる光分岐量モニタ用光検出素子216に受光される。全反射防止素子215Tは、偏光ビームスプリッタ膜面215Rにおいて反射された光ビームがアナモルフィックプリズム215の内面において全反射されることを防ぐようになされ、図3に示すように、光ビームにほぼ直交する複数の面を有する階段状に形成され、アナモルフィックプリズム215に光学的に密着して配設されている。この全反射防止素子215Tは、図4に示すように、光ビームにほぼ直交する面を有する三角プリズムとして形成し、アナモルフィックプリズム215に光学的に密着して配設し、あるいは、図5に示すように、アナモルフィックプリズム215と一体的に形成するようにしてもよい。
【0084】
光分岐量モニタ用光検出素子216の出力は、半導体レーザ素子212の発光出力とアナモルフィックプリズム215の偏光ビームスプリッタ膜面215Rにおける光分岐率との積に対応したものとされ、この光ヘッド104における光結合効率にほぼ対応したものとされている。この光ヘッドにおいては、光結合効率が高いときには、光分岐量モニタ用光検出素子216に入射される光量比率は減り、光結合効率が低いときに、光分岐量モニタ用光検出素子216に入射される光量比率が増える関係となる。光分岐量モニタ用光検出素子216に入射される光量は、100%−〔光結合効率可変手段の通過率(%)〕に比例した量である。この光分岐量モニタ用光検出素子216の出力は、図2に示すように、プリアンプ120に送られる。
【0085】
アナモルフィックプリズム215を透過した光ビームは、ビームスプリッタ218に入射する。ビームスプリッタ218は、半導体レーザ素子212から出射された光ビームを、実際に対物レンズ220を介して光ディスク102の記録面に向かう光ビームと、記録面に向かう光ビームの光量をモニタするためのFAPC用検出素子219に入射する光ビームとに一定の比率で分離させる。このFAPC用検出素子219の出力は、レーザ制御部121に送られ、オートパワーコントロールの動作が実行される。すなわち、レーザ制御部121は、FAPC用検出素子219からの出力が所定の値となるように、半導体レーザ素子212の発光出力を制御する。この制御により、光ディスク102の記録面上における照射光ビームの出力(盤面パワー)が一定となされる。なお、光ディスク102の記録面上において所定の値となされる照射光ビームの出力値は、後述するように、記録モードと再生モードとでは異なる値であり、光ディスクの種類等によっても異なる。なお、光変調記録方式の場合には、パルス発光となる。
【0086】
このビームスプリッタ218を透過した半導体レーザ素子212からの光ビームは、上述したように、対物レンズ220に入射される。対物レンズ220は、入射光を光ディスクの記録面のある一点に収束させて照射する。この対物レンズ220は、図示しない二軸アクチュエータによって、図2中の矢線Fで示すフォーカス方向及び図2中に矢印Tで示すトラッキング方向に駆動される。
【0087】
ところで、この光ヘッド104においては、ビームスプリッタ218において、反射面に対するP偏光が一定の比率で分離されるようになっているため、このビームスプリッタ218への入射光ビームに反射面に対するS偏光成分が若干含まれている場合においても、光ディスク102の記録面に向かう光ビームの光量を正確にモニタすることができる。したがって、液晶素子214の制御によって光結合効率が可変制御されたときに、光ディスク102の記録面への照射光ビームの出力が予定された出力から大きく変動することがない。
【0088】
すなわち、液晶素子214及びアナモルフィックプリズム215からなる光結合効率可変素子を経た光ビームについて、対物レンズ220側(光ディスク102側)とFAPC用検出素子219側とに光路を分岐させて、APC(Auto Power Control)動作をさせる場合、光路の分岐を、波長板及びPBS(偏光ビームスプリッタ膜)という構成を用いて行うことも考えられる。
【0089】
光結合効率可変素子として、液晶素子214(波長板型液晶、ねじれネマティック型液晶、位相板等)及びPBS(偏光ビームスプリッタ膜)という構成を用いる場合には、この光結合効率可変素子のPBS(偏光ビームスプリッタ膜)が理想的な特性であれば存在しないはずの不要成分が実際には存在してしまうことによって、このPBSからの出射光の偏光状態も変化してしまい、光路を分岐させるためのPBSへの入射光の偏光状態が変化することとなる。なお、不要成分とは、光結合効率可変素子のPBSの透過光について光結合効率変換(アッテネート)をする場合には、S偏光の透過率Ts、光結合効率可変素子のPBSにおける反射光について光結合効率変換(アッテネート)をする場合には、P偏光の反射率Rpが、それぞれ0でないことによって生ずるものである。
【0090】
すなわち、光結合効率可変素子のPBSからの出射光の偏光状態の変化によって、その後に光路を分岐させるときの光量比率が変化してしまい、APC動作において、盤面パワーが変化してしまうという不具合が生ずる。
【0091】
例えば、半波長板+PBSという構成を用い、このPBSにおける透過光量と反射光量との比率を3:1としている場合において、図7に示すように、PBSにおけるS偏光の透過率Tsが変化すると、光結合効率変換時と非変換時とでの盤面パワーの変動が生ずる。ここで、PBSにおけるS偏光の透過率Tsが0.5%あったとすると、光量分岐比率が変化し、光結合効率変換時と非変換時とで、APC動作を実行したときの盤面パワーが25%程度変動してしまう。
【0092】
これは、PBSにおいて透過したS偏光の光量tsは、光強度としてみれば微小であるが、振幅としてみると、透過率Tsが0.5%において、√ts≒0.07となり、例えば、P偏光に対して45°(deg)をなす偏光方向の光ビームがPBS膜を出射するときの偏光方向のずれは、図8に示すように、純粋なP偏光に対して、4°(deg)程度ずれることになる。そのために、PBSに入射する光ビームの偏光方向を変えることによってFAPC用検出素子219への光量分岐比率を調整する構成においては、分岐比率が大きく変化してしまうのである。
【0093】
一方、上述したような本発明に係る光ヘッドにおいては、対物レンズ220側(光ディスク102側)とFAPC用検出素子219側との光路の分岐を、対物レンズ220側に向かうのが透過光である場合には「P偏光分離型BS(ビームスプリッタ)」218を用いて行い、対物レンズ220側に向かうのが反射光である場合には「S偏光分離型BS(ビームスプリッタ)」を用いて行っていることにより、光路を分岐させるときの光量比率の変化を微小にすることができる。
【0094】
例えば、上述の構成において、同様にビームスプリッタ18における透過光量と反射光量との比率を3:1とした場合の光結合効率可変素子のPBSにおけるS偏光の透過率Tsと、光結合効率変換時と非変換時とでの盤面パワーの変化との関係は、図9に示すように、S偏光の透過率Tsが0.5%程度あったとしても、盤面パワーの変動は2%程度しかなく、透過率Tsが3%程度あったとしても、盤面パワーの変動は10%程度である。このような本発明に係る光ヘッドの構成を採用した場合においても、P偏光(S偏光)分離型BSであるビームスプリッタ218への入射偏光の変化による影響は皆無ではない。この場合においても、例えば、数%程度の盤面パワーの変化は発生する。
【0095】
そこで、ビームスプリッタ218に入射する前の光路上に位相板217を配置し、この位相板217の光学軸方向を入射光ビームの光軸回りに回転調整することによって、ビームスプリッタ218に入射する偏光の状態を最適化して、光結合効率可変素子のPBSからの出射光の偏光状態によって盤面パワーが変化することを防止することが可能である。
【0096】
このように位相板217を用いてビームスプリッタ218に入射する偏光の状態を最適化する構成は、光結合効率可変素子が、回転操作機構によって光軸回りに回転操作される波長板とPBSとによって構成されている場合においても、適用可能である。
【0097】
位相板217を用いて偏光の状態を最適化することは、上述のような光結合効率可変素子との組合わせのみならず、例えば、光ヘッドの出荷時において、光結合効率を調整して特性のばらつきを抑えることにも応用することができる。
【0098】
本発明に係る光記録媒体駆動装置においては、記録モード時において、半導体レーザ212から出射されて光ディスク102に導かれる光の光結合効率をCEW(Coupling Erficiency write)とし、信号再生モード時において、半導体レーザ212から出射されて光ディスク102に導かれる光の光結合効率をCER(Coupling Erficiency Reed)とした場合、以下の関係が成立する。
【0099】
CEW>CER
また、光記録媒体の種類の違いによって、光ディスク102に導かれる光の光結合効率が異なる場合においても、同様のことがいえる。
【0100】
したがって、光結合効率可変素子における光結合効率を記録時と再生時、及び、光記録媒体の種類の変更時に切り換え制御することにより、半導体レーザ素子212において記録モード時と再生モード時とにおける出力パワー比を極端に大きくせずとも、光ディスク102の記録面に照射される光ビームのレベルを記録モード時と再生モード時とで、及び、光記録媒体の種類の変更に応じて、大幅に変えることが可能となる。また、光結合効率は、光ディスクの種類、記録領域の違い、又は、記録面の違いによって、最適となる記録及び/又は再生時の記録面上における光パワーに応じて、可変制御される。光結合効率は、最適となる記録面上における光パワーが大きいほど、大きくなされる。なお、光学系の構成によっては、光結合効率と記録面上における光パワーとの関係が逆になる場合もある。
【0101】
このように、この光記録媒体駆動装置においては、記録モード時と再生モード時とで、あるいは、選択された光ディスクの種類、記録領域、又は、記録面のそれぞれについて、最適なレベルの光を光ディスクの記録面に照射して、記録又は再生を行うことができ、良好な記録及び再生特性を得ることができる。
【0102】
以下、本発明における光結合効率可変素子の作用について詳細に説明する。
【0103】
まず、光結合効率可変素子を用いない場合の光結合効率をCE0とし、光結合効率可変素子の通過光比率を、信号記録時ではTW、信号再生時ではTRとすると、以下の関係が成立する。
【0104】
(信号記録時の光結合効率)CEW=CE0×TW
(信号再生時の光結合効率)CER=CE0×TR
【0105】
また、必要な記録面集光量を信号記録時ではPW、信号再生時ではPRとすると、光源において必要な出力を、記録時ではLDW、再生時ではLDRとすると、以下の関係が成立する。
【0106】
(信号記録時)LDW=PW/CEW=PW/(CE0×TW)
(信号再生時)LDR=PR/CER=PR/(CE0×TR)
【0107】
次に、光源の光出力に必要なダイナミックレンジLDW/LDRは、以下のように示される。
【0108】
LDW/LDR=(PW/PR)×(TR/TW)
【0109】
なお、光結合効率可変素子を用いない場合には、TR=TWの場合と同様である。このように、この光記録媒体駆動装置においては、光源の光出力に必要なダイナミックレンジは、光結合効率可変素子の透過光比率の比の分だけ、変化させることが可能である。
【0110】
次に、複数種類の光記録媒体を用いる場合について考える。想定される光記録媒体としては、上述のように、多層の光ディスク、高線速度記録光記録媒体等、種々のものが考えられる。
【0111】
光源として半導体レーザを用い、ここでは、レーザ発振が安定になり、十分にレーザノイズが小さくなる光出力が4mWであり、光出力最大定格が60mWであるとする。
また、光記録媒体A(第1の種類の光ディスク)の特性から要求される記録面への集光量PW(A)、PR(A)が、以下のようであるとする。
【0112】
PW(A)=20mW
PR(A)=2mW
【0113】
光記録媒体B(第2の種類の光ディスク)の特性から要求される記録面への集光量PW(B)、PR(B)が、以下のようであるとする。
【0114】
PW(B)=10mW
PR(B)=1mW
【0115】
この場合において、光結合効率可変手段を用いないとすると、光源の光出力のダイナミックレンジについては、以下のように示すことができる。
【0116】
〔光源の光出力のダイナミックレンジ〕=60mW/4mW=15
【0117】
そして、光ディスクの記録面上において必要な光出力のダイナミックレンジは、以下のように示すことができる。
【0118】
〔必要な光出力のダイナミックレンジ〕=LDW(A)/LDR(B)
=PW(A)/PR(B)=20mW/1mW=20
【0119】
すなわち、光源の光出力のダイナミックレンジが、必要な光出力のダイナミックレンジより小さいので、この光源のままでは、良好な記録及び再生が行えないことになる。
【0120】
一方、本発明に係る光記録媒体駆動装置における光結合効率可変手段を用いると、以下のようになる。
【0121】
光結合効率可変手段の通過光比率を、T1=100%、T2=50%とし、光記録媒体Aに対する記録時にT1とし、光記録媒体Bの再生時がT2にすることとすると、必要な光出力のダイナミックレンジについては、以下のように示すことができる。
【0122】
〔必要な光出力のダイナミックレンジ〕=LDW(A)/LDR(B)
=(PW(A)/PR(B))×(T2/T1)
=(20mW/1mW)×(50%/100%)=10
【0123】
このように、必要な光出力のダイナミックレンジが光源の光出力のダイナミックレンジより小さくなるので、光源の光出力のダイナミックレンジ以内で、第1の種類の光ディスク(A)に対する記録及び第2の種類の記録ディスク(B)の再生が可能となる。
【0124】
この場合において、光学系の設計をCE0=40%と設定することによって、以下の関係が成立する。
【0125】
〔光記録媒体A信号記録時の光結合効率〕CE1=CE0×T1=40%
〔光記録媒体B信号再生時の光結合効率〕CE2=CE0×T2=20%
【0126】
したがって、必要な光源光出力は、以下のようになる。
【0127】
〔光記録媒体A信号記録時〕
LDW(A)=PW(A)/CE1=20mW/40%=50mW
〔光記録媒体B信号再生時〕
LDR(B)=PR(B)/CE2=1mW/20%=5mW
【0128】
このように、光出力最大定格60mWに対して、余裕のある光出力50mWで記録ができるとともに、十分にレーザノイズが小さくなる光出力4mWに対しても余裕のある光出力5mWで良好な再生が可能となる。
【0129】
このとき、光記録媒体A信号再生時に関しては、以下のようになる。
【0130】
LDR(A)=PR(A)/CE1=2mW/40%=5mW
LDR(A)=PR(A)/CE2=2mW/20%=10mW
【0131】
光記録媒体B信号記録時に関しては、以下のようになる。
【0132】
LDW(B)=PW(B)/CE1=10mW/40%=25mW
LDW(B)=PW(B)/CE2=10mW/20%=50mW
【0133】
この場合、光結合効率は、CE1及びCE2のいずれを用いてもよい。
【0134】
なお、後述するように、記録及び/又は再生時において光結合効率を変化させる場合、切換には一定の時間を要することから、光記録媒体Aについては、記録及び再生についてCE1、光記録媒体Bについては、記録及び再生についてCE2を用いるのがより簡便であると判断できる。
【0135】
推奨記録・再生パワーの情報があらかじめ光記録媒体に記録されていれば、どのような媒体が装着されても同様に扱える。
【0136】
ここで、ある媒体の推奨記録パワーをPW0、推奨再生パワーをPR0とし、光結合効率可変手段における通過光比率がほぼ100%のときの光結合効率を40%、光結合効率可変手段における通過光比率を下げたときの光結合効率を20%とし、想定されるPW0の範囲を、9mW乃至22.5mW、PR0の範囲を、0.9mW乃至2.25mWとする。
【0137】
そして、図6に示すように、光記録媒体から読み取られたPR0、PW0の組み合わせが、(A)、(B)、(C1)、(C2)の4つの領域のいずれにあるかを判別し、それぞれに応じて、記録モード及び再生モードにおけるアッテネート状態(光結合効率可変手段における通過光比率)をどうするかを決める。
【0138】
すなわち、光源のダイナミックレンジを考えると、PR0≦1.6では、光結合効率可変手段における通過光比率を下げる必要があり、PW0≧12では、光結合効率可変手段における通過光比率を上げる必要がある。
【0139】
したがって、図6中(A)の範囲では、再生モードにおいて光結合効率可変手段における通過光比率を下げる必要があり、記録モードにおいてはどちらでもよいので、切換操作の手間を考えると、光結合効率可変手段における通過光比率を常時下げておくことが望ましい。
【0140】
図6中(B)の範囲では、再生モードにおいて光結合効率可変手段における通過光比率を下げる必要があり、記録モードにおいて光結合効率可変手段における通過光比率を上げる必要があるので、記録モード及び再生モードの切り換えによって、アッテネート状態を切換える必要がある。
【0141】
図6中(C1)の範囲では、再生モードにおいていずれでもよく、記録モードにおいてもいずれでもよいので、光結合効率可変手段における通過光比率を常時上げておいてよい。
【0142】
図6中(C2)の範囲では、再生モードにおいていずれでもよく、記録モードにおいて光結合効率可変手段における通過光比率を上げる必要があるので、切換操作の手間を考えると、光結合効率可変手段における通過光比率を常時上げておくことが望ましい。
【0143】
したがって、図6中(C1)及び(C2)の範囲では、いずれも光結合効率可変手段における通過光比率を常時上げておくことにすればよい。
【0144】
光記録媒体を収納するカートリッジに穴を設けて判別する場合、これら4つの領域を判別できるように、2つの識別穴を設ければ、上述したような処理を行うことができる。
【0145】
これに限らず、光結合効率の値は、光源のダイナミックレンジを満たす範囲内で、適宜設定してもよい。場合によっては、3以上の複数の光結合効率とすることも可能である。この場合には、光源の製造を容易化することができる。また、特殊な光源を用いなくても、容易に良好な特性の得られる光ヘッド、光記録媒体駆動装置を実現することができる。
【0146】
記録面を複数層有する多層の例えば2層の光ディスクに対応する場合における制御の順序としては、まず、光ディスク102の装着時に、多層の光ディスクよりも最適記録パワーの小さい、例えば、1層の光ディスクに対応した再生パワーで、まず光ディスクに記録されたディスク種別データ(目録データ)を再生し、2層の光ディスクであった場合には、2層の光ディスクに対応した、記録及び/又は再生パワー及び光結合効率に設定する。
【0147】
次に、以上のような光記録媒体駆動装置101における記録モードと再生モードの切り換え動作について説明する。
【0148】
図10A〜図10Dは、光記録媒体駆動装置101における記録モードと再生モードの切り換え動作に伴うレーザ光の状態を示すタイミングチャートであり、図10Aは光ディスク102の記録面に集光される光量(盤面パワー)、図10Bは光結合効率可変素子におけるレーザ光の透過率、図10Cは光分岐量モニタ用光検出素子216の出力、図10Dは、レーザ出射パワーの変化を示している。
【0149】
この光記録媒体駆動装置101においては、以下のように、液晶素子214の応答開始後、システムコントローラ107からの指令にしたがってタイミングをはかりながら、レーザ制御部121が記録モード、再生モードの切り換えを行う。
【0150】
すなわち、再生モード時には、液晶素子214が半波長板として機能するような位相差が発生するように、サーボ回路109によって適正な印加電圧が与えられており、光結合効率可変素子の透過率が50%に設定されている。レーザ出射パワーが5mWとなり、レーザノイズが少なく良好な再生特性が得られている。
【0151】
そして、再生モードから記録モードに切り換える際には、まず、システムコントローラ107からの指令にしたがって、サーボ回路109によって液晶素子214に対する印加電圧が変更され、液晶素子214の位相差を変化させる。
【0152】
液晶素子214の応答に伴って、光結合効率可変素子の透過率が50%から100%に変化し、オートパワーコントロールの動作により、レーザ出射パワーは5mWから2.5mWに変化する。このとき、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力も、光結合効率可変素子の透過率の変化及びレーザ出射パワーの変化に応じて、下がる。また、このとき、液晶素子には有限の応答速度があるため、その応答の過渡期においては、ディスク上に集光するパワーは再生パワーとしたままに保たれる。
【0153】
光分岐量モニタからの出力が、プリアンプ120を介してサーボ回路109に入力され、あらかじめ設定した出力レベル基準値Poffを下回った段階で、光結合効率可変手段による透過率が100%に充分近い値になったことを判断し、システムコントローラ107を介して、信号変復調器及びECCブロック108の指令に従って、レーザ制御部121から信号記録パルスが発生され、レーザ出射パワーが変調されて信号の記録が行われる。
【0154】
次に、記録モードから再生モードに切り換える際には、まず、システムコントローラ107からの指令にしたがって、レーザ制御部121が記録モード、再生モードの切り換えを行う。この状態では、レーザ出射パワーは2.5mWと低いためレーザノイズは増加した状態にある。
【0155】
レーザ出力が再生パワーに切り換えられた後、システムコントローラ107からの指令にしたがって、サーボ回路109によって液晶素子214に対する印加電圧が変更され、液晶素子214の位相差を変化させる。
【0156】
液晶素子214の応答にしたがって、光結合効率可変素子の通過率が100%から50%に変化し、オートパワーコントロールの動作により、レーザ出射パワーは2.5mWから5mWに変化し、レーザノイズは減少し、良好な再生信号が検出可能となる。このとき、光分岐量モニタ出力があらかじめ設定された基準値Ponを超えた段階で、充分に光結合効率が低下したと判断し、信号の再生を開始する。場合によっては、再生モードへの切換の際には、即座に信号再生を開始し、レーザノイズにより再生信号にエラーが発生する間はリトライすることとしてもよい。また、このとき、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力も、光結合効率可変素子の透過率の変化及びレーザ出射パワーの変化に応じて、上がる。
【0157】
仮に、記録再生のモードを切り換える際の手順を上記の手順で行わなかった場合、以下のような不具合が生じる。
【0158】
まず、再生モードから記録モードの切り換えでは、光出力が高いまま、すなわち光結合効率が小さいまま記録動作を始めてしまうため、レーザの光出力最大定格を超える出力を得ようとして、場合によってはレーザが破壊される。
【0159】
また、記録モードから再生モードの切り換えでは、光出力が低いまま、すなわち光結合効率が大きいまま再生動作を始めてしまうため、レーザノイズが多く、良好な再生特性が得られない。また、記録動作後、光結合効率を先に小さくしてしまうと、レーザの光出力最大定格を超える出力を得ようとして、場合によってはレーザが破壊されるおそれがある。
【0160】
上述した手順を用いて記録/再生モードの切り換え動作を行うことにより、記録及び再生時のレーザの出力比が小さくても、再生時のレーザノイズを十分に小さくでき、製造性のよい光源、光出力最大定格の小さめな光源を用いても良好な記録、再生特性を得られる光記録媒体駆動装置を提供することが可能となる。すなわち、上述の問題が起きないようにするためには、タイミングを守ることと、光結合効率可変手段の可変動作が確実に完了する時間を待って、記録再生を始めるか、若しくは可変動作のON/OFF(光結合効率の増減)を何らかの手法によって検出し管理すればよい。
【0161】
可変動作のON/OFF(光結合効率の増減)を検出する手法としては、以下のような手法が考えられる。
【0162】
例えば、機構的に可変動作を行う場合には、位置センサ等を用いて、駆動状態を知ることが可能である。また、半導体レーザのリアモニタ端子(出射方向と逆方向に出射する光をモニタする受光素子からの出力)を用いたり、光記録媒体上に到達しないで捨てられる光を受光素子を設けてモニタすることによって、光出力の変化を検出することも可能である。
【0163】
偏光ビームスプリッタ膜面215Rによって光の分岐比率を可変とする場合には、上述のように、分岐された光パワーを受光素子を設けて検出すればよい。
【0164】
次に、フローチャートにより、この光記録媒体駆動装置の動作をさらに詳しく説明する。
【0165】
まず、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力を用いて、記録モード及び再生モード間の切換えにおいて光結合効率を変化させることを考える。光記録媒体駆動装置の動作モードとしては、「記録モード」、「再生モード」及び「待機モード」の3状態が考えられる。「記録モード」を「W」、「再生モード」を「R」、「待機モード」を「−」で示すと、以下のような動作モードの変更が考えられる。
【0166】
〔R−W−W−R−R−R−W−R−W−R−R〕
【0167】
そして、光結合効率を変化させること、すなわち、「アッテネート状態の切換」のタイミングとしては、以下のような、3通りが考えられる。
【0168】
(1)「待機」状態では、それまでの「アッテネート状態」を保持し、次の「再生」又は「記録」というコマンドを受けてから「アッテネート状態の切換」を行う。この場合の動作を図11及び図12に示す。
【0169】
(2)「待機」状態では常に光結合効率の低い「アッテネート状態」とし、「記録」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える。この場合の動作を図13及び図14に示す。
【0170】
(3)「待機」状態では常に光結合効率の高い「アッテネート状態」とし、「再生」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の低い「アッテネート状態」に切換える。この場合の動作を図15及び図16に示す。
【0171】
以下、これら3通りについて説明する。
【0172】
(1)「待機」状態では、それまでの「アッテネート状態」を保持し、次の「再生」又は「記録」というコマンドを受けてから「アッテネート状態の切換」を行う場合(図11及び図12参照)。
【0173】
まず、「待機」状態では、システムコントローラ107は、それまでの「アッテネート状態」を保持し、次の「再生」又は「記録」というコマンドを受けてから「アッテネート状態の切換」を行う場合において、「記録」というコマンドを受けた場合には、図11に示すように、ステップst1でスタートし、次のステップst2では、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧が光結合効率を高くする電圧(「Open」に対応した電圧)であるかを判別し、液晶印加電圧が光結合効率を高くする電圧であればステップst3に進み、光結合効率を低くする電圧であればステップst4に進む。
【0174】
ステップst4では、システムコントローラ107は、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧を光結合効率を高くする電圧(「Open」に対応した電圧)として、ステップst3に進む。ステップst3では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Poff)よりも低いかどうかを判別する。所定の設定値(基準値Poff)よりも低ければステップst5に進み、所定の設定値(基準値Poff)よりも低くなければステップst3に留まる。
【0175】
ステップst5では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力の変化の幅が所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたかどうかを判別する。所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたならばステップst6に進み、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていなかったならばステップst5に留まる。ステップst6では、システムコントローラ107は、記録動作を開始させる。そして、記録動作が終了すべきときになったならば、次のステップst7に進み、記録動作を終了し、再生パワーに戻し、「待機」モードに移行し、ステップst8で動作を終了する。
【0176】
次に、「待機」状態では、システムコントローラ107は、それまでの「アッテネート状態」を保持し、次の「再生」又は「記録」というコマンドを受けてから「アッテネート状態の切換」を行う場合において、「再生」というコマンドを受けた場合には、図12に示すように、ステップst9でスタートし、次のステップst10では、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧が光結合効率を低くする電圧(「Close」に対応した電圧)であるかを判別し、光結合効率を低くする電圧であればステップst11に進み、光結合効率を高くする電圧であればステップst12に進む。
【0177】
ステップst12では、システムコントローラ107は、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧を光結合効率を低くする電圧(「Close」に対応した電圧)として、ステップst11に進む。ステップst11では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Pon)よりも高いかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定値(基準値Pon)よりも高ければステップst13に進み、所定の設定値(基準値Pon)よりも高くなければステップst11に留まる。
【0178】
ステップst13では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力の変化の幅が所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたならばステップst14に進み、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていなかったならばステップst13に留まる。ステップst14では、システムコントローラ107は、再生動作を開始する。そして、システムコントローラ107は、再生動作が終了すべきときになったならば、次のステップst15に進み、再生動作を終了し、「待機」モードに移行し、ステップst16で動作を終了する。
【0179】
(2)「待機」状態では常に光結合効率の低い「アッテネート状態」とし、「記録」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える場合(図13及び図14参照)。
【0180】
そして、システムコントローラ107は、「待機」状態では常に光結合効率の低い「アッテネート状態」とし、「記録」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える動作において、「記録」というコマンドを受けた場合には、図13に示すように、ステップst17でスタートし、次のステップst18では、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧を光結合効率を高くする電圧(「Open」に対応した電圧)として、ステップst19に進む。
【0181】
ステップst19では、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Poff)よりも低いかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定値(基準値Poff)よりも低ければステップst20に進み、所定の設定値(基準値Poff)よりも低くなければステップst19に留まる。
【0182】
ステップst20では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力の変化の幅が所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたならばステップst21に進み、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていなかったならばステップst20に留まる。
【0183】
ステップst21では、システムコントローラ107は、記録動作を開始する。そして、システムコントローラ107は、記録動作が終了すべきときになったならば、次のステップst22に進み、記録動作を終了し、再生パワーに戻し、ステップst23に進む。ステップst23では、システムコントローラ107は、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧を光結合効率を低くする電圧(「Close」に対応した電圧)として、ステップst24に進む。ステップst24では、システムコントローラ107は、「待機」モードに移行し、ステップst25で動作を終了する。
【0184】
さらに、システムコントローラ107は、「待機」状態では常に光結合効率の低い「アッテネート状態」とし、「記録」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の高い「アッテネート状態」に切換える動作において、「再生」というコマンドを受けた場合には、図14に示すように、ステップst26でスタートし、次のステップst27では、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Pon)よりも高いかどうかを判別する。
【0185】
システムコントローラ107は、所定の設定値(基準値Pon)よりも高ければステップst28に進み、所定の設定値(基準値Pon)よりも高くなければステップst27に留まる。ステップst28では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力の変化の幅が所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたかどうかを判別する。
【0186】
システムコントローラ107は、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたならばステップst29に進み、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていなかったならばステップst28に留まる。ステップst29では、システムコントローラ107は、再生動作を開始させる。そして、システムコントローラ107は、再生動作が終了すべきときになったならば、次のステップst30に進み、再生動作を終了させ、「待機」モードに移行し、ステップst31で動作を終了する。
【0187】
(3)「待機」状態では常に光結合効率の高い「アッテネート状態」とし、「再生」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の低い「アッテネート状態」に切換える場合(図15及び図16参照)。
【0188】
そして、システムコントローラ107は、「待機」状態では常に光結合効率の高い「アッテネート状態」とし、「再生」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の低い「アッテネート状態」に切換える動作において、「記録」というコマンドを受けた場合には、図15に示すように、ステップst32でスタートし、次のステップst33では、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Poff)よりも低いかどうかを判別する。
【0189】
システムコントローラ107は、所定の設定値(基準値Poff)よりも低ければステップst34に進み、所定の設定値(基準値Poff)よりも低くなければステップst33に留まる。ステップst34では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力の変化の幅が所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたならばステップst35に進み、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていなかったならばステップst34に留まる。ステップst35では、システムコントローラ107は、記録動作を開始させる。
【0190】
そして、システムコントローラ107は、記録動作が終了すべきときになったならば、次のステップst36に進み、記録動作を終了させ、再生パワーに戻して、「待機」モードに移行し、ステップst37で動作を終了する。
【0191】
次に、システムコントローラ107は、「待機」状態では常に光結合効率の高い「アッテネート状態」とし、「再生」コマンドを受けた時のみ、光結合効率の低い「アッテネート状態」に切換える動作において、「再生」というコマンドを受けた場合には、図16に示すように、ステップst38でスタートし、次のステップst39では、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧を光結合効率を低くする電圧(「Close」に対応した電圧)として、ステップst40に進む。
【0192】
ステップst40では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Pon)よりも高いかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定値(基準値Pon)よりも高ければステップst41に進み、所定の設定値(基準値Pon)よりも高くなければステップst40に留まる。ステップst41では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力の変化の幅が所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたならばステップst42に進み、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていなかったならばステップst41に留まる。ステップst42では、システムコントローラ107は、再生動作を開始する。
【0193】
そして、再生動作が終了すべきときになったならば、システムコントローラ107は、次のステップst43に進み、記録動作を終了し、ステップst44に進む。ステップst44では、システムコントローラ107は、液晶印加電圧を制御して、液晶印加電圧を光結合効率を高くする電圧(「Open」に対応した電圧)として、ステップst45に進む。ステップst45では、「待機」モードに移行し、ステップst46で動作を終了する。
【0194】
また、異なる種類の光記録媒体への対応としては、図17に示すように、システムコントローラ107は、ステップst47でスタートし、次のステップst48では、液晶印加電圧を制御して、光結合効率を低くする電圧(「Close」に対応した電圧)として、光ディスクの記録面上における照射光ビームの出力(盤面パワー)を所定値、例えば、0.9mW(min)に設定し、ステップst49に進む。システムコントローラ107は、ステップst49では、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Pon(0.9mWに対応した値))よりも高いかどうかを判別する。
【0195】
なお、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力は、盤面パワーの設定に応じて変化するので、これに応じて設定値(基準値Pon)の値は適宜設定する。システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力が所定の設定値(基準値Pon)よりも高ければステップst50に進み、所定の設定値(基準値Pon)よりも高くなければステップst49に留まる。ステップst50では、システムコントローラ107は、光分岐量モニタ用光検出素子216の出力の変化の幅が所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたかどうかを判別する。システムコントローラ107は、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていたならばステップst51に進み、所定の設定幅よりも小さくなっていたのが所定の設定時間以上に亘っていなかったならばステップst50に留まる。ステップst51では、システムコントローラ107は、光ヘッドにおけるフォーカスサーボ動作を開始し(フォーカスON)、ステップst52に進む。ステップst52では、システムコントローラ107は、光ヘッドを光ディスクの最内周位置に移動させ、ステップst53に進む。システムコントローラ107は、ステップst53では、推奨記録パワーPW0及び推奨再生パワーPR0を検出し、ステップst54に進む。
【0196】
ステップst54では、システムコントローラ107は、推奨再生パワーPR0が所定値、例えば、1.6mWよりも小さいかどうかを判別する。システムコントローラ107は、推奨再生パワーPR0が所定値よりも小さければステップst55に進み、推奨再生パワーPR0が所定値よりも小さくなければステップst58に進む。ステップst55では、システムコントローラ107は、推奨記録パワーPW0が所定値、例えば、12mWよりも小さいかどうかを判別する。推奨記録パワーPW0が所定値よりも小さければステップst56に進み、推奨記録パワーPW0が所定値よりも小さくなければステップst57に進む。
【0197】
ステップst56では、システムコントローラ107は、「アッテネートタイプ」を図6Aであると判別し、この判別結果に応じて、液晶印加電圧を制御する。ステップst57では、システムコントローラ107は、「アッテネートタイプ」を図6Bであると判別し、この判別結果に応じて、液晶印加電圧を制御する。ステップst58では、システムコントローラ107は、「アッテネートタイプ」を図6Cに示す((C1)又は(C2))であると判別し、この判別結果に応じて液晶印加電圧を制御する。
【0198】
上述した光ヘッドの全ての構成において、ビームスプリッタ218には、位相板217を経たS偏光が入射されるように、構成してもよい。この場合には、この光ヘッドは、図2において、1/4波長板224、対物レンズ220及び光ディスク102と、FAPC用検出素子219との位置関係を入れ替えた状態として構成する。
【0199】
すなわち、この光ヘッド104では、位相板217を経た入射光ビームは、ビームスプリッタ218が有する反射面に対してほぼS偏光となされている。位相板217は、入射光ビームの偏光方向をビームスプリッタ218の反射面に対するS偏光とするように、光軸回りに回転調整されている。このビームスプリッタ218において、入射光ビームは、一定の比率(例えば、95%以下の一定の比率)が反射面により反射され、1/4波長板224に入射される。ここで反射面を透過した入射光ビームの(例えば、5%以上の一定の比率の)一部は、FAPC用検出素子219に入射する。ビームスプリッタ218において反射された入射光ビームは、1/4波長板224を透過することによって円偏光となされて、対物レンズ220によって光ディスク102の記録面上に集光される。
【0200】
そして、光ディスク102の記録面で反射された反射光ビームは、対物レンズ220を経て、1/4波長板224を透過することによって、往光路の光ビームの偏光方向に対して直交する方向の直線偏光となされて、ビームスプリッタ218に戻る。このとき、反射光ビームは、ビームスプリッタ218の反射面に対してほぼP偏光となされており、この反射面をほほ全量が透過して、半導体レーザ素子212からの光路に対して分離される。半導体レーザ素子212からの光路に対して分離された反射光ビームは、検出レンズ221で収束光に変換され、マルチレンズ222によってフォーカスエラー信号を非点収差法によって得るための非点収差を付与され、光検出素子223に入射される。
【0201】
この場合においても、この光ヘッド104においては、ビームスプリッタ218において、反射面に対するS偏光が一定の比率で分離されるようになっているため、このビームスプリッタ218への入射光ビームに反射面に対するP偏光成分が若干含まれている場合においても、光ディスク102の記録面に向かう光ビームの光量を正確にモニタすることができる。したがって、液晶素子214の制御によって光結合効率が可変制御されたときに、光ディスク102の記録面への照射光ビームの出力が予定された出力から大きく変動することがない。
【0202】
上述した全ての構成の光ヘッドにおいて、光結合効率可変手段は、上述したものに限定されず、他の方式の光結合効率可変手段を用いてもよい。
【0203】
以下、光結合効率可変素子の具体的な実現方式について説明する。
【0204】
光結合効率可変素子の実現方式としては、「光ビームを少なくとも2つの光路に分岐する光路分岐手段」を用いることが考えられる。すなわち、この光路分岐手段によって、2つの光路の分岐比率を変化させることにより、光結合効率を変化させるものである。
【0205】
図18A及び図18Bに示すように、光ビームを分岐する光路分岐手段として位相板(偏光状態調整手段)31と偏光ビームスプリッタ32とを設け、波長板31を光軸回りに回転変位させることにより、偏光ビームスプリッタ32の偏光ビームスプリッタ膜において光ビームが分岐される比率を変えることができる。
【0206】
図18Aに示すように、波長板31の光学軸方向P1を入射光L1の偏光方向Psに一致させた場合には、入射光L1は偏光ビームスプリッタ32で反射されず、ほぼ全てが光ディスクに向けて透過する。
【0207】
一方、図18Bに示すように、波長板31の光学軸方向P1を入射光L1の偏光方向Psから一定過度αだけ回転させることにより、入射光L1の一部を偏光ビームスプリッタ32において反射させ、残りの入射光だけを光ディスクの方向に透過させることができる。
【0208】
例えば、偏光ビームスプリッタ膜がPS完全分離膜(Tp(P偏光透過率)=100%、Rs(S偏光反射率)=100%)であり、波長板が半波長板である場合には、回転角αと通過光比率Tとの関係は、以下のようになる。
【0209】
まず、回転角αのとき、偏光方向は2α回転する。このときビームスプリッタに入射するP偏光の比率(すなわち、通過光比率T)は、以下のように、図18Cで表される関係となる。
【0210】
T=cos22α=(1+cos4α)/2
【0211】
したがって、例えば光結合効率を100%乃至50%で用いたければ、α=0度(deg)乃至22.5度(deg)の間で切り換えればよい。これにより、偏光方向が45度(deg)変化し、通過光比率は100%又は50%に制御できる。
【0212】
図19A及び図19Bは、前述した具体例を示す説明図であり、光ビームL1を分岐する光路分岐手段として、液晶素子33と偏光ビームスプリッタ34とを設け、液晶素子33を波長板として作用させることにより、偏光ビームスプリッタ34の偏光ビームスプリッタ膜34Aによって光ビームL1を分岐させるようにしたものである。
【0213】
すなわち、図19Aに示すように、ラビング方向R1を22.5度(deg)に設定した液晶素子33を用い、その位相差について、Nを整数、λを波長とすると、Nλ乃至(N+0.5)λ、又は、Nλ乃至(N−0.5)λと変化させることにより、偏光ビームスプリッタ34に入射する光の偏光方向が45度(deg)変化し、通過光比率を100%乃至50%の範囲で変化させることができる。
【0214】
また、図19Bに示すように、ラビング方向R1を45度(deg)に設定した液晶素子33を用い、その位相差を、Nを整数、λを波長とすると、Nλ乃至(N+0.25)λ、又は、Nλ乃至(N−0.25)λと変化させることにより、ビームスプリッタ34に入射する光ビームをP偏光から円偏光に変化させることができ、通過光比率を100%乃至50%の範囲で変化させることができる。
【0215】
ここで液晶素子によって位相差を発生させる原理について簡単に説明する。
図20A及び図20Bは、液晶素子の断面構造を示す断面図である。図20Cは、印加電圧に対する液晶素子の屈折率の変化を示すグラフであり、図20Dは印加電圧に対する位相差の変化を示すグラフである。
【0216】
ここで、液晶素子40は、図20A、図20Bに示すように、2枚のガラス基板41、42の間に液晶分子49が封止されて構成されており、各ガラス基板41、42の内面に設けられた配向膜43、44によって液晶分子49が配向されている。
【0217】
各ガラス基板41、42と配向膜43、44との間には、透明電極膜45、46が設けられている。そして、これら透明電極膜45、46の間の印加電圧を変化させることにより、液晶分子49は、図20Aに示すように、配向膜43、44に対して平行でラビング方向(図中矢線Aで示す)に沿って配置された状態から、図20Bに示すように、配向膜43、44に対して垂直に起立した状態に変化する。
【0218】
ここで、液晶分子49が配向膜43、44に平行であるときの、ラビング方向に沿った方向の屈折率をN1とし、液晶分子49がラビング方向に直交するときの、ラビング方向に沿った方向の屈折率をN2とすると、印加電圧の変化による液晶分子49の変位に応じて、ラビング方向に沿った方向の屈折率N1は、図20Cに示すように変化する。なお、ラビング方向に直交する方向の屈折率をN2は一定である。
【0219】
その結果、ラビング方向に沿った方向の入射偏光に生じる位相差は、図20Dに示すように変化する。
【0220】
このような原理を応用して、液晶素子を波長板として用いることができ、偏光ビームスプリッタとの組み合わせによって光路分岐手段を実現できる。
【0221】
なお、図19A、図19Bにそれぞれ示す例は、代表的な例を挙げたものに過ぎず、ラビング方向R1や位相差の可変範囲は、必要な通過光比率の変化幅に応じて種々設定できるものである。
【0222】
また、液晶素子の作用としても、波長板として機能するものに限らず、ディスプレイに用いられるねじれネマティックタイプの液晶など、ビームスプリッタに入射する偏光の状態を可変にすることができるものであれば同様の効果が得られる。
【0223】
なお、本発明に係る光ヘッドは、図21に示すように、半導体レーザ素子212、液晶素子214及びアナモルフィックプリズム215を光軸回りに90度回転させて構成してもよい。この場合においても、ビームスプリッタ218に入射する光ビームはこのビームスプリッタ218の反射面に対してほぼP偏光となるように、位相板217によって調整する。
【0224】
本発明に係る光ヘッドは、図22に示すように、アナモルフィックプリズム215への入射光ビームの光軸が、このアナモルフィックプリズム215の入射面に対し、上述した構成よりも大きく傾くように半導体レーザ素子212を位置決めして構成してもよい。この場合には、アナモルフィックプリズム215から光分岐量モニタ用光検出素子216への出射光は、このアナモルフィックプリズム215の側面部に対してほぼ垂直に出射するので、全反射防止素子215Tは不要となる。
【0225】
さらに、本発明に係る光ヘッドは、図23に示すように、アナモルフィックプリズム215に代えて、立方体状の偏光ビームスプリッタ218を用いて構成してもよい。この場合には、半導体レーザ素子212からの出射光ビームの断面形状の円形への整形はなされない。
【0226】
なお、本発明は、上述の例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは当業者にとって明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0227】
上述のように、本発明に係る光ヘッド及び光記録媒体駆動装置においては、記録モード及び再生モードにおける光源のパワー比を小さくして、再生時のレーザノイズを十分に小さくでき、製造性のよい光出力最大定格の小さめな光源を用いても良好な記録及び再生特性を得ることができる。
【0228】
また、本発明に係る光記録媒体駆動装置においては、媒体種類判別手段により判別された光記録媒体の種類に応じて、または、記録面判別手段により判別された光記録媒体の記録面に応じて、あるいは、記録領域判別手段により判別された光記録媒体の記録面上の記録領域に応じて、光結合効率可変手段を制御し、この光記録媒体の記録面上における記録及び/又は再生光パワーを最適化することができる。
【0229】
さらに、本発明に係る光ヘッド及び本発明に係る光記録媒体駆動装置の光ヘッドにおいては、光源から発せられ光結合効率可変手段を経た光ビームに所定の偏光方向(P偏光あるいはS偏光)に直交する方向の偏光成分(S偏光あるいはP偏光)が含まれている場合であっても、光分離手段によって分離されて光記録媒体に照射される光パワーを検出するための光検出器に送られる光ビームの比率が変動しないので、光記録媒体に照射される光パワーの検出を正確に行うことができる。
【0230】
すなわち、本発明は、記録モード及び再生モードにおける光源のパワー比を小さくし、再生時のレーザノイズを十分に小さくでき、製造性のよい光出力最大定格の小さめな光源を用いても良好な記録及び再生特性の得られる光ヘッド及び光記録媒体駆動装置を提供することができる。
【0231】
また、本発明は、最適な記録及び/又は再生光パワーの異なる複数種類の光記録媒体、多層光記録媒体、又は記録面が複数の記録領域に分割された光記録媒体などの複数種類の光記録媒体に対しても、再生時のレーザノイズが十分に小さくでき、製造性のよい光源、光出力最大定格の小さめな光源を用いても、各種類の光記録媒体、多層光記録媒体の各記録面、記録面上の複数の記録領域のそれぞれに対して、良好な記録及び/又は再生特性の得られる光ヘッド及び光記録媒体駆動装置を提供することができる。

Claims (72)

  1. 光源と、
    上記光源から出射された光ビームを光記録媒体に集光させて照射する光集光手段と、
    上記光源から出射された光ビームと上記光記録媒体により反射されて上記光集光手段を経た反射光ビームとを分離させる光分離手段と、
    上記光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、
    上記光源と上記光分離手段との間に設けられ、上記光源から出射する総光量に対する上記光記録媒体上に集光される光量の比率である光結合効率を変化させる光結合効率可変手段と、
    上記光源から上記光分離手段に至る光路上に、上記光源からの入射光ビームの偏光状態を制御する偏光状態調整手段と、
    上記光結合効率可変手段における光結合効率変化を検出する光結合効率検出手段と、
    上記光記録媒体に照射される光ビームの光パワーを、上記照射される光ビームの一部を分離して受光することにより検出する照射光パワー検出手段と、
    上記照射光パワー検出手段により検出された上記光パワーに基づいて上記光源の発光パワーを制御し、上記光記録媒体に照射される光ビームの光パワーを一定に維持する発光パワー制御手段とを備え、
    上記光分離手段は、上記光源から出射され上記光結合効率可変手段を経てこの光分離手段に入射する入射光ビームの光軸に対して傾斜された平面状の反射面を有し、この反射面に対して上記入射光ビームが入射され、この入射光ビームの所定の偏光方向のうちの一定比率を上記反射面によって反射させて分離させ上記照射光パワー検出手段に送り、上記入射光ビームの残部を上記反射面を透過させて上記光集光手段に送り、
    上記光結合効率検出手段は、上記発光パワー制御手段により上記光記録媒体に照射される光ビームの光パワーが一定な状態において、上記光結合効率可変手段による光結合効率を変化させたときの光結合効率変化を検出し、
    上記光結合効率可変手段は、上記光結合効率検出手段が検出した光結合効率変化に応じて上記光結合効率を変化させ
    同一の種類の光記録媒体において、再生モードにおいては、記録モードにおけるよりも、光結合効率を小さくし、
    再生モードから記録モードに切りかえるときには、上記光結合効率を変化させるタイミングを上記光源の出力を変化させるタイミングより先行させるとともに、記録モードから再生モードに切りかえるときには、上記光源の出力を変化させるタイミングを上記光結合効率を変化させるタイミングより先行させる光ヘッド。
  2. 上記光分離手段が、上記入射光ビームのうち上記反射面によって反射させて上記照射光パワー検出手段に送る一定の比率は、5%以上である請求項1記載の光ヘッド。
  3. 上記光結合効率可変手段は、上記光源からの光ビームが入射されこの光ビームの偏光状態を変化させる液晶素子と、この液晶素子を経た光ビームが入射される偏光ビームスプリッタ膜とからなる請求項1記載の光ヘッド。
  4. 上記光結合効率検出手段は、上記偏光ビームスプリッタ膜によって上記光記録媒体に向かう光路より分岐された光ビームを受光する光検出手段からなる請求項3記載の光ヘッド。
  5. 上記光結合効率可変手段は、上記光源からの光ビームが入射されこの光ビームの偏光状態を変化させる波長板と、この波長板を回転変位させる回転変位手段と、上記波長板を経た光ビームが入射される偏光ビームスプリッタ膜とを有している請求項1記載の光ヘッド。
  6. 上記光結合効率検出手段は、上記光結合効率可変手段において上記偏光ビームスプリッタ膜によって上記光記録媒体に向かう光ビームより分岐された光ビームを受光する光検出手段からなる請求項5記載の光ヘッド。
  7. 光源とこの光源から発せられた光ビームを光記録媒体に集光させて照射する光集光手段とを有する光ヘッドを備え、
    上記光ヘッドは、上記光源から出射された光ビームと上記光記録媒体により反射されて上記光集光手段を経た反射光ビームとの光路を分離させる光分離手段と、
    この光分離手段によって分離された上記光記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出手段と、
    上記光源と上記光分離手段との間に設けられ上記光源から出射する総光量に対する上記光記録媒体上に集光される光量の比率である光結合効率を変化させる光結合効率可変手段と、
    上記光源から上記光分離手段に至る光路上に、該光源からの入射光ビームの偏光状態を、制御する偏光状態調整手段と、
    上記光結合効率可変手段における光結合効率変化を検出する光結合効率検出手段と、
    上記光記録媒体に照射される光ビームの光パワーを、上記照射される光ビームの一部を分離して受光することにより検出する照射光パワー検出手段と、
    上記照射光パワー検出手段により検出された上記光パワーに基づいて上記光源の発光パワーを制御し、上記光記録媒体に照射される光ビームの光パワーを一定に維持する発光パワー制御手段とを有し、
    上記光分離手段は、上記光源から発せられ上記光結合効率可変手段を経てこの光分離手段に入射する入射光ビームの光軸に対して傾斜された平面状の反射面を有しており、この反射面に対して上記入射光ビームが入射され、この入射光ビームの所定の偏光方向のうちの一定比率を上記反射面によって反射させて分離させ上記照射光パワー検出手段に送り、上記入射光ビームの残部を上記反射面を透過させて上記光集光手段に送り、
    上記光結合効率検出手段は、上記発光パワー制御手段により上記光記録媒体に照射される光ビームの光パワーが一定な状態において、上記光結合効率可変手段による光結合効率を変化させたときの光結合効率変化を検出し、
    上記光結合効率可変手段は、上記光結合効率検出手段が検出した光結合効率変化に応じて上記光結合効率を変化させ
    同一の種類の光記録媒体において、再生モードにおいては、記録モードにおけるよりも、光結合効率を小さくし、
    再生モードから記録モードに切りかえるときには、上記光結合効率を変化させるタイミングを上記光源の出力を変化させるタイミングより先行させるとともに、記録モードから再生モードに切りかえるときには、上記光源の出力を変化させるタイミングを上記光結合効率を変化させるタイミングより先行させる光記録媒体駆動装置。
  8. 最適な記録及び/又は再生光パワーの互いに異なる少なくとも2種以上の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行う請求項7記載の光記録媒体駆動装置。
  9. 上記光結合効率可変手段は、上記光源からの光ビームが入射されこの光ビームの偏光状態を変化させる液晶素子と、この液晶素子を経た光ビームが入射される偏光ビームスプリッタ膜とからなる請求項7記載の光記録媒体駆動装置。
  10. 上記光結合効率検出手段は、上記偏光ビームスプリッタ膜によって上記光記録媒体に向かう光路より分岐された光ビームを受光する光検出手段からなる請求項9記載の光記録媒体駆動装置。
  11. 上記光結合効率検出手段による検出結果に基づいて、上記光結合効率可変手段の状態を確認する請求項10記載の光記録媒体駆動装置。
  12. 上記光結合効率可変手段の切換を行うための基準値があらかじめ設定されている請求項11記載の光記録媒体駆動装置。
  13. 上記基準値は、最適な再生光パワーに応じて可変して設定される請求項12記載の光記録媒体駆動装置。
  14. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項12記載の光記録媒体駆動装置。
  15. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係及び上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項12記載の光記録媒体駆動装置。
  16. 上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項11記載の光記録媒体駆動装置。
  17. 上記光結合効率検出手段による検出結果に基づいて、記録及び再生を開始して良いかを判定する請求項10記載の光記録媒体駆動装置。
  18. 上記光結合効率可変手段の切換を行うための基準値があらかじめ設定されている請求項17記載の光記録媒体駆動装置。
  19. 上記基準値は、最適な再生光パワーに応じて可変して設定される請求項18記載の光記録媒体駆動装置。
  20. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項18記載の光記録媒体駆動装置。
  21. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係及び上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項18記載の光記録媒体駆動装置。
  22. 上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項17記載の光記録媒体駆動装置。
  23. 上記光結合効率検出手段による検出結果に基づいて、光結合効率可変手段の動作が正常か否かを確認する請求項10記載の光記録媒体駆動装置。
  24. 上記光結合効率可変手段において、光結合効率を下げる動作のほうが上げる動作よりも速い場合には、光結合効率を上げた状態を待機状態とし、光結合効率を上げる動作のほうが下げる動作よりも速い場合には、光結合効率を下げた状態を待機状態し、
    上記待機状態は、記録動作と再生動作との間に存在する状態である請求項10記載の光記録媒体駆動装置。
  25. 上記光結合効率可変手段は、上記光記録媒体の種類に応じて上記光結合効率を変化させる請求項10記載の光記録媒体駆動装置。
  26. 上記光結合効率可変手段は、一の種類の光記録媒体において最適な記録及び/又は再生光パワーよりも、最適な記録及び/又は再生光パワーが小さい他の種類の光記録媒体に対して、記録及び/又は再生するときには、上記一の種類の媒体に対して記録及び/又は再生するときよりも、光結合効率を小さくする請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  27. 該光記録媒体駆動装置が最適な記録及び/又は再生光パワーの互いに異なる少なくとも2種以上の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行い、
    上記2種以上の光記録媒体は、上記光ヘッドと上記光記録媒体との相対速度の違いにより、記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーが異なる請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  28. 該光記録媒体駆動装置が最適な記録及び/又は再生光パワーの互いに異なる少なくとも2種以上の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行い、
    上記2種以上の光記録媒体は、記録方式の違いにより、記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーが異なるものである請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  29. 該光記録媒体駆動装置が最適な記録及び/又は再生光パワーの互いに異なる少なくとも2種以上の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行い、
    上記2種以上の光記録媒体は、少なくとも2以上の記録層を有する多層の光記録媒体である請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  30. 該光記録媒体駆動装置が最適な記録及び/又は再生光パワーの互いに異なる少なくとも2種以上の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行い、
    上記2種以上の光記録媒体の少なくとも一の光記録媒体は、少なくとも2以上の記録層を有する多層の光記録媒体における各記録層である請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  31. 該光記録媒体駆動装置が最適な記録及び/又は再生光パワーの互いに異なる少なくとも2種以上の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行い、
    上記2種以上の光記録媒体は、1の記録層が少なくとも2以上の記録領域に分割された光記録媒体における各記録領域である請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  32. 該光記録媒体駆動装置が最適な記録及び/又は再生光パワーの互いに異なる少なくとも2種以上の光記録媒体に対して記録及び/又は再生を行い、
    上記2種以上の光記録媒体の少なくとも一の光記録媒体は、1の記録層が少なくとも2以上の記録領域に分割された光記録媒体における各記録領域である請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  33. 上記光記録媒体の種類を判別する媒体種類判別手段を備え、
    上記光結合効率可変手段は、上記媒体種類判別手段により判別された光記録媒体の種類に応じて上記光結合効率を変化させる請求項25記載の光記録媒体駆動装置。
  34. 上記媒体種類判別手段は、光記録媒体に記録された目録情報に基づいて上記光記録媒体の種類を判別する請求項33記載の光記録媒体駆動装置。
  35. 上記媒体種類判別手段は、光記録媒体の外形に基づいて上記光記録媒体の種類を判別する請求項33記載の光記録媒体駆動装置。
  36. 上記媒体種類判別手段は、光記録媒体における多層の記録層のうちのいずれの記録層であるかによって光記録媒体の種類を判別する請求項33記載の光記録媒体駆動装置。
  37. 上記媒体種類判別手段は、記録領域が複数の記録領域に分割されたうちのいずれの記録領域であるかに基づいて光記録媒体の種類を判別する請求項33記載の光記録媒体駆動装置。
  38. 上記媒体種類判別手段により判別された光記録媒体に応じた記録パワー及び光記録媒体に応じた再生パワーの組合わせと、光源出力のダイナミックレンジとに基づいて、記録時の光結合効率と再生時の光結合効率とを決定する請求項33記載の光記録媒体駆動装置。
  39. 決定された光結合効率により、記録及び再生動作の切換のときの光結合効率の切換の有無を決定する請求項38記載の光記録媒体駆動装置。
  40. 上記光結合効率可変手段は、上記媒体種類判別手段による判定結果及び選択された動作モードの組合わせに基づいて、上記光結合効率検出手段による検出結果をモニタしながら、上記光結合効率を変化させる請求項33記載の光記録媒体駆動装置。
  41. 上記光結合効率可変手段は、上記光源からの光ビームが入射されこの光ビームの偏光状態を変化させる波長板と、この波長板を回転変位させる回転変位手段と、上記波長板を経た光ビームが入射される偏光ビームスプリッタ膜とを有している請求項7記載の光記録媒体駆動装置。
  42. 上記光結合効率検出手段は、上記偏光ビームスプリッタ膜によって上記光記録媒体に向かう光路より光路を分岐された光ビームを受光する光検出手段からなり、
    上記光結合効率可変手段は、上記光記録媒体の種類に応じて上記光結合効率を変化させる請求項41記載の光記録媒体駆動装置。
  43. 上記光結合効率検出手段による検出結果に基づいて、光結合効率可変手段の状態を確認する請求項42記載の光記録媒体駆動装置。
  44. 上記光結合効率可変手段の切換を行うための基準値があらかじめ設定されている請求項43記載の光記録媒体駆動装置。
  45. 上記基準値は、最適な再生光パワーに応じて可変して設定される請求項44記載の光記録媒体駆動装置。
  46. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項44記載の光記録媒体駆動装置。
  47. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係及び上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項44記載の光記録媒体駆動装置。
  48. 上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項43記載の光記録媒体駆動装置。
  49. 上記光結合効率検出手段による検出結果に基づいて、記録及び再生を開始して良いかを判定する請求項42記載の光記録媒体駆動装置。
  50. 上記光結合効率可変手段の切換を行うための基準値があらかじめ設定されている請求項49記載の光記録媒体駆動装置。
  51. 上記基準値は、最適な再生光パワーに応じて可変して設定される請求項50記載の光記録媒体駆動装置。
  52. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項50記載の光記録媒体駆動装置。
  53. 上記光結合効率検出手段による検出結果と上記基準値との大小関係及び上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項50記載の光記録媒体駆動装置。
  54. 上記光結合効率検出手段による検出結果の時間あたり変化量に基づいて上記光結合効率可変手段の切換時を判定する請求項49記載の光記録媒体駆動装置。
  55. 上記光結合効率検出手段による検出結果に基づいて、光結合効率可変手段の動作が正常か否かを確認する請求項42記載の光記録媒体駆動装置。
  56. 上記光結合効率可変手段において、光結合効率を下げる動作のほうが上げる動作よりも速い場合には、光結合効率を上げた状態を待機状態とし、光結合効率を上げる動作のほうが下げる動作よりも速い場合には、光結合効率を下げた状態を待機状態とし、
    上記待機状態は、記録動作と再生動作との間に存在する状態である請求項42記載の光記録媒体駆動装置。
  57. 上記光結合効率可変手段は、上記光源からの光ビームが入射されこの光ビームの偏光方向を変化させる波長板と、この波長板を回転変位させる回転変位手段と、上記波長板を経た光ビームが入射される偏光ビームスプリッタ膜とからなり、
    上記光結合効率可変手段は、上記光記録媒体の種類に応じて上記光結合効率を変化させる請求項8記載の光記録媒体駆動装置。
  58. 上記光結合効率可変手段は、一の種類の光記録媒体において最適な記録及び/又は再生光パワーよりも、最適な記録及び/又は再生光パワーが小さい他の種類の光記録媒体に対して、記録及び/又は再生するときには、上記一の種類の媒体に対して記録及び/又は再生するときよりも、光結合効率を小さくする請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  59. 上記2種以上の光記録媒体は、光ヘッドと光記録媒体との相対速度の違いにより、記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーが異なる請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  60. 上記2種以上の光記録媒体は、記録方式の違いにより、記録面上における最適な記録及び/又は再生光パワーが異なる請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  61. 上記2種以上の光記録媒体は、少なくとも2以上の記録層を有する多層光記録媒体における各記録層である請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  62. 上記2種以上の光記録媒体の少なくとも一の光記録媒体は、少なくとも2以上の記録層を有する多層光記録媒体における各記録層である請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  63. 上記2種以上の光記録媒体は、一の記録層が少なくとも2以上の記録領域に分割された光記録媒体における各記録領域である請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  64. 上記2種以上の光記録媒体の少なくとも一の光記録媒体は、一の記録層が少なくとも2以上の記録領域に分割された光記録媒体における各記録領域である請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  65. 上記光記録媒体の種類を判別する媒体種類判別手段を備え、
    上記光結合効率可変手段は、上記媒体種類判別手段により判別された光記録媒体の種類に応じて上記光結合効率を変化させる請求項57記載の光記録媒体駆動装置。
  66. 上記媒体種類判別手段は、光記録媒体に記録された目録情報を読み取った結果に基づいて上記光記録媒体の種類を判別する請求項65記載の光記録媒体駆動装置。
  67. 上記媒体種類判別手段は、光記録媒体の外形に基づいて上記光記録媒体の種類を判別する請求項65記載の光記録媒体駆動装置。
  68. 上記媒体種類判別手段は、光記録媒体における多層記録層のうちのいずれの記録層であるかによって光記録媒体の種類を判別する請求項65記載の光記録媒体駆動装置。
  69. 上記媒体種類判別手段は、記録領域が複数の記録領域に分割されたうちのいずれの記録領域であるかに基づいて光記録媒体の種類を判別する請求項65記載の光記録媒体駆動装置。
  70. 上記媒体種類判別手段により判定された光記録媒体に応じた記録パワー及び光記録媒体に応じた再生パワーの組合わせと、光源出力のダイナミックレンジとに基づいて、記録時の光結合効率と再生時の光結合効率とを決定する請求項65記載の光記録媒体駆動装置。
  71. 決定された光結合効率により、記録及び再生動作の切換のときの光結合効率の切換の有無を決定する請求項69記載の光記録媒体駆動装置。
  72. 上記光結合効率可変手段は、上記媒体種類判別手段による判定結果及び選択された動作モードの組合わせに基づいて、上記光結合効率検出手段による検出結果をモニタしながら上記光結合効率を変化させる請求項65記載の光記録媒体駆動装置。
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