JP2000036152A - 光ディスク装置および光ディスク装置が内蔵されたコンピュ―タ - Google Patents

光ディスク装置および光ディスク装置が内蔵されたコンピュ―タ

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JP2000036152A
JP2000036152A JP11112595A JP11259599A JP2000036152A JP 2000036152 A JP2000036152 A JP 2000036152A JP 11112595 A JP11112595 A JP 11112595A JP 11259599 A JP11259599 A JP 11259599A JP 2000036152 A JP2000036152 A JP 2000036152A
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Tetsuya Shihara
哲也 紫原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生専用光ディスクおよび記録型光ディスクの
両方から情報を再生できる光ディスク装置およびそのよ
うな光ディスク装置が内蔵されたコンピュータを提供す
る。 【解決手段】 本発明による光ディスク装置は、光源
と、光ディスクが装填される光ディスク装填部と、光源
から出射された光ビームを光ディスク上に収束する収束
光学系と、光ディスク装填部に装填された光ディスクが
記録型光ディスクまたは再生専用光ディスクのいずれで
あるかを示す情報を含む光ディスク判別信号を生成する
判別回路とを有し、光ディスク判別信号に基づいて、光
ビームの光ディスク上での照射強度を変化させる照射強
度調整機構をさらに備えている。本発発明によるコンピ
ュータは、上記の構成を有する光ディスク装置と前記光
ディスク装置に記録するための情報および/または前記
光ディスク装置から再生された情報を処理する演算回路
とが内蔵されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを用いて
ディスク上に記録された情報を再生する光ディスク装置
および光ディスク装置が内蔵されたコンピュータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやAV機器のための
情報記録媒体として光ディスクが広く利用されている。
現在使用されている光ディスクは、再生専用光ディスク
と記録型光ディスクに大別される。
【0003】本願明細書における「再生専用光ディス
ク」は、光ディスクの情報記録面に情報がピット(物理
的な凹または凸)として記録されている光ディスク(C
D−ROMやDVD−ROM)を指す。本願明細書にお
ける「記録型光ディスク」は、1回のみ書き込みが可能
な光ディスク(CD―RやDVD―R)および繰り返し
記録可能な光ディスク(CD−RAMやDVD−RA
M)のいずれをも含む。本願明細書において、1回のみ
書き込みが可能な(ライトワンス型)光ディスクをレコ
ーダブル光ディスクと称し、繰り返し記録可能な光ディ
スクをRAM光ディスクと称する。レコーダブル光ディ
スクは、有機色素材料からなる記録層を有し、有機色素
は所定の波長の光を吸収し不可逆な構造変化を起こす。
RAM光ディスクは、光照射によって可逆的な相変化を
起こす材料からなる記録層を有している。
【0004】記録密度や再生/記録に用いられる光の波
長は、光ディスクの種類によって異なる。CD(CD−
ROM、CD−R、CD−RAMを含む)のトラックピ
ッチは1.6μmであり、CDよりも記録密度が高く大
容量のDVD(DVD−ROM、DVD−R、DVD−
RAMを含む)のトラックピッチは0.74μmであ
る。CDの再生/記録波長が780nmであるのに対
し、DVDの再生/記録波長は650nmである。ま
た、DVD−ROMには、1つの情報記録層を有する一
層式と2つの情報記録層を有する二層式がある。さらな
る記録密度の向上のために、SHG(Second Harmonic
Generation)等を用いた青色レーザ光に対応する光ディ
スクの開発が進められている。
【0005】現在、上述の種々のタイプの光ディスクが
利用されており、種々のタイプの光ディスクを再生でき
る、すなわち互換性を有する光ディスク装置の開発が望
まれている。例えば、特開平9−312057号公報
(対応米国特許5,831,952号)は、CD−RO
MとDVD−ROMとを判別する機構を有する光ディス
ク装置を開示している。本発明による光ディスク装置に
おける光ディスク判別機構および光ディスク装置の基本
構造および動作の説明のために上記特開平9−3120
57号公報および米国特許5,831,952号を本願
明細書に援用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の光ディス
ク装置は、装填された光ディスクの種類を判別し、CD
−ROMおよびDVD−ROMから情報を再生すること
ができるが、例えば発振波長が670nmのレーザが搭
載された光ディスク装置では、CD−Rから情報を再生
することはできない。装填された光ディスクがCD−R
であると判断すると、CD−Rに記録された情報が損傷
を受けるのを防止するために、装填された光ディスクは
排出される。すなわち、上記光ディスク装置は、異なる
種類の再生専用光ディスクから情報を再生するための光
ディスク装置であり、記録型光ディスクから情報を再生
(および記録)することはできない。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、再生専用光ディスクお
よび記録型光ディスクの両方から情報を再生できる光デ
ィスク装置およびそのような光ディスク装置が内蔵され
たコンピュータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、光源と、光ディスクが装填される光ディスク装填部
と、前記光ディスク装填部に装填された前記光ディスク
と前記光源との間に設けられ、前記光源から出射された
光ビームを収束する収束光学系と、前記光ディスク装填
部に装填された光ディスクが記録型光ディスクまたは再
生専用光ディスクのいずれであるかを示す情報を含む光
ディスク判別信号を生成する判別回路とを有し、前記光
ディスク判別信号に基づいて、前記光ビームの前記光デ
ィスク上での照射強度を変化させる照射強度調整機構を
さらに備え、そのことによって上記目的が達成される。
【0009】前記照射強度調整機構は、前記光ディスク
判別信号に基づいて、前記光源から出射される光ビーム
の出射強度を変化させる機構であってもよい。
【0010】前記照射強度調整機構は、前記光ディスク
判別信号に基づいて、前記光源から出射された光ビーム
の前記光ディスク上でのスポットサイズを変化させる機
構であってもよい。
【0011】前記照射強度調整機構は、前記光ディスク
判別信号に基づいて、前記光源から出射された光ビーム
の強度を変化させる光学素子を、前記光源から前記光デ
ィスクに至る光路上に挿入または排除または前記光学素
子の光透過率を変化する機構であってもよい。
【0012】前記判別回路は、前記光ディスク装填部に
装填された光ディスクからの信号に基づいて前記光ディ
スクの種類を判別し、判別結果に基づいて前記判別信号
を出力することが好ましい。
【0013】前記照射強度調整機構は、前記光ディスク
判別信号が記録型光ディスクを示す場合、前記光ビーム
の前記光ディスク上での照射強度を前記光ディスク判別
信号が再生専用光ディスクを示す場合の前記光ビームの
前記光ディスク上での照射強度よりも低くすることが好
ましい。
【0014】上記の光ディスク装置と、前記光ディスク
装置に記録するための情報および/または前記光ディス
ク装置から再生された情報を処理する演算回路とを有す
るコンピュータを構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による実施形態を説明する。
【0016】本発明による光ディスク装置100を模式
的に図1に示す。光ディスク装置100は、光源10
と、光ディスク22が装填される光ディスク装填部20
と、光ディスク装填部20に装填された光ディスク22
と光源10との間に設けられ、光源10から出射された
光ビーム12を光ディスク22上に収束する収束光学系
30と、光ディスク装填部20に装填された光ディスク
22が記録型光ディスクまたは再生専用光ディスクのい
ずれであるかを示す情報を含む光ディスク判別信号を生
成する判別回路40とを有している。光ディスク装置1
00は、光ディスク判別信号に基づいて、光ビーム12
の光ディスク22上での照射強度を変化させる照射強度
調整機構50をさらに備えている。本願明細書における
「光ビームの光ディスク上での照射強度(光ビームパワ
ー)」とは、光ディスク上の単位面積当たりの光ビーム
の照射強度を指す。
【0017】照射強度調整機構50は、光ディスク判別
信号に基づいて、光源10から出射される光ビーム12
の出射強度を変化させる機構であってもよい。出射強度
の変化は、例えば、光源10へ供給される駆動電流(ま
たは駆動電圧)を調節することによって行われる。
【0018】あるいは、照射強度調整機構50は、光デ
ィスク判別信号に基づいて、光源10から出射された光
ビーム12の光ディスク22上でのスポットサイズを調
整する機構であってもよい。光ビーム12の光ディスク
22上でのスポットサイズは、例えば、収束光学系30
中の収束レンズの光ディスク22の情報記録面に対する
相対位置を変化させることによって調整される。
【0019】あるいは、照射強度調整機構50は、光源
10から光ディスク22に至る光路中に、光源からの光
の強度を変化する光学素子を挿入または排除、または挿
入された光学素子の光透過率を変化する機構であっても
よい。光学素子は、光ビームの強度を直接的に変化させ
る光学素子だけでなく、光ビームの波長、位相または偏
光方向を変化させる光学素子を用いることができる。ま
た、複数の光源からの光ビームを合成し、干渉によって
照射強度を増大または低下させてもよい。
【0020】さらに、光ディスク装填部20に装填され
た光ディスク22の種類の判別は、光ディスク装填部2
0に装填された光ディスク22からの信号に基づいて行
われてもよい。あるいは、MDの様に、光ディスクがカ
ートリッジに装填された状態で取り扱われる場合には、
カートリッジに設けられた光ディスクの種類を示す穴等
を検出することによって行うようにしてもよい。
【0021】照射強度調整機構50は、光ディスク判別
信号が記録型光ディスクを示す場合、光ビーム12の光
ディスク22上での照射強度を光ディスク判別信号が再
生専用光ディスクを示す場合の光ビーム12の光ディス
ク22上での照射強度よりも低くする。この様に照射強
度を調整することによって、記録型光ディスクに記録さ
れた情報が損傷を受けることを防止することができる。
【0022】現在用いられている記録型光ディスク、特
にレコーダブル光ディスクに記録されている情報は他の
種類の光ディスクに記録されている情報よりも弱い照射
強度で損傷を受ける。従って、装填された光ディスクの
種類がレコーダブル光ディスク以外の何れかであると判
別されるまでは、光ディスク上での照射強度がレコーダ
ブル光ディスクに記録された情報に損傷を与えない照射
強度に維持される。また、光ディスクの種類の判別は、
信頼性の観点から、装填された光ディスクからの信号に
基づいて行われることが好ましい。
【0023】本発明の光ディスク装置は、光ディスク装
填部に装填された光ディスクが記録型光ディスクまたは
再生専用光ディスクのいずれであるか判別し、判別結果
に基づいて、装填された光ディスクの種類に応じて、光
ビームの光ディスク上での照射強度を変化させるので、
記録型光ディスクおよび再生専用型光ディスクの両方か
ら情報を再生することができる。また、光ディスク上で
の照射強度の調整を、光源からの光の出射強度の調整、
収束光学系の焦点位置(スポットサイズ)の調整や、光
路中への光学素子の挿入、排除または光学素子の光透過
率の変化によって行うので、再生専用型光ディスクおよ
び記録型光ディスクの両方から情報を再生できる光ディ
スク装置を簡単な構成で実現できる。
【0024】図1には簡潔さのために図示していない
が、本発明による光ディスク装置は、上記の構成の他
に、ディスクの回転や情報の再生(および記録)のため
に必要な構成を備えている。本願明細書において説明を
省略する構成には、公知の構成を用いることができる
(例えば、上記特開平9−312057号公報および米
国特許5,831,952号参照)。
【0025】(実施形態1)実施形態1の光ディスク装
置は、DVD−ROM、DVD−RAMおよびDVD−
Rから情報を再生することができる。
【0026】本実施形態1の光ディスク装置200を模
式的に図2に示す。光ディスク212は、光ディスク装
置200の光ディスク装填部250に装填される。光デ
ィスク装置200は、レーザ光源210と、カップリン
グレンズ215、偏光ビームスプリッタ218および収
束レンズ216を有する収束光学系とを備える。レーザ
光源210はレーザ駆動回路224からの出力信号に従
って駆動される。レーザ光源210から出射された光ビ
ームの一部(ある一定の比率)は、PINダイオード2
11に入射する。PINダイオード211に入射した光
ビームの強度をモニタすることによって、レーザ光源2
10から出射される光ビーム219の出射強度をモニタ
することができる。PINダイオード211の出力信号
を差動増幅器225の反転入力端子に入力し負帰還をか
けることによって、レーザ駆動回路224の出力信号を
制御し、レーザ光源210から出射される光ビーム21
9の出射強度を制御する。また、収束レンズ216はア
クチュエータ217によって光軸に沿って移動され、光
ビーム219の光ディスク212上での収束状態(すな
わちスポットサイズ)が制御される。
【0027】デジタルシグナルプロセッサ(以下DSP
と称する)235によって、DA変換回路233を介し
て、所定の電圧を差動増幅器225の非反転入力端子に
入力することによって、レーザ光源210の出射強度を
所定の値に設定することができる。レーザ光源210か
ら出射された光ビームはカップリングレンズ215によ
って平行光にされる。この平行光は、偏光ビームスプリ
ッタ218を通過し、収束レンズ216によって、光デ
ィスク212上に所定のスポットサイズに収束される。
図2中の点線で囲まれた要素は光ピックアップ236を
構成する。
【0028】DSP235は、スピンドルモータ制御回
路214に制御信号を出力し、モータ213によって光
ディスク212を所定の回転数で回転させる。
【0029】この光ディスク装置200は、光ディスク
212からの反射光を検出するための光検出素子220
を有している。光ディスク212からの反射光は、収束
レンズ216、偏光ビームスプリッタ218を通過し、
光検出器220に入射する。
【0030】光検出素子220として、例えば4分割光
検出器が用いられる。4分割光検出器は、図3に示すよ
うに、4つの検出領域A〜Dを有している。検出領域A
〜Dのそれぞれは、各検出領域に入射した光の強度に応
じた信号を生成し出力する。検出領域A〜Dからの出力
信号を電流電圧変換アンプ221a、221b、221
cおよび221dによって電流電圧変換し、加算器22
2aおよび222bで、2つの対角和信号を生成する。
それぞれの対角和信号を差動増幅器223に入力し、そ
の出力よりフォーカスエラー信号FEが得られる。
【0031】また、4分割光検出器220の検出領域A
〜Dの出力信号の総和を加算器237によって得る。加
算器237の出力信号は、ローパスフィルタ239を通
過して、全光量信号ASを生成する。4分割光検出器2
20に入射した光の全光量に対応する信号を高帯域用の
加算器238で生成し、加算器238からの出力信号を
エンベロープ検波回路240でエンベロープ検波するこ
とによって、RFエンベロープ検波信号RFENVを生
成する。このRFENV信号は、ゲインコントロールお
よび波形等化処理等の処理がなされた後、光ディスク2
12に記録された情報を再生するために補助的に利用さ
れる。RFENV信号を補助的に利用した情報の再生方
法は、例えば上述のUSP5,831,952等に記載
されている。
【0032】上述の様にして得られたフォーカスエラー
信号FEは、DSP235に入力される。DSP235
は、フォーカスエラー信号FEに対して、加算、遅延お
よび乗算等を含むディジタル演算を実行し、フォーカス
制御の低域ゲイン補償とゲイン交点付近の位相補償を行
う。DSP235は、このようにして得られたフォーカ
ス制御信号FoをDA変換回路230及び加算器228
を介して駆動回路226に出力する。駆動回路226
は、入力されたフォーカス制御信号Foを電流増幅し
て、アクチュエータ217に出力し、光ビーム219が
光ディスク212上で所定の収束状態(スポットサイ
ズ)となるターゲット位置に収束レンズ216を移動す
るようにアクチュエータを制御する。この様にしてフォ
ーカス制御が行われる。フォーカス制御は公知の方法で
実行され得る。
【0033】DA変換器229および加算器228を介
して、DSP235から所定のDCオフセット電圧を駆
動回路226に入力することによって、フォーカス制御
によって得られる収束状態(スポットサイズ)を所定の
収束状態とすることができる。
【0034】DSP235は、DA変換器231を介し
て、トラッキングエラー信号を駆動回路227に出力す
る。駆動回路227はトラッキングエラー信号を増幅
し、トラッキング制御信号Trとしてアクチュエータ2
17に出力する。アクチュエータ217はトラッキング
制御信号Trに従ってトラッキングを調整する。トラッ
キング制御は公知の方法で実行され得る。
【0035】光ディスク装置200に光ディスク212
が装填されると、DSP235は、光ピックアップ23
6の出力信号に基づいて、例えば、FE、ASおよび/
またはRFENVの信号の振幅または積分値を算出す
る。この動作は、光ディスク212が静止している状態
または回転している状態で実行される。
【0036】その後、判別回路(情報担体判別回路)2
34が動作し、装填された光ディスク212がDVD−
ROM、DVD−RおよびDVD−RAMのいずれであ
るかを判別する。判別回路234が出力する判別信号
は、装填された光ディスク212が再生専用光ディスク
であるか記録型光ディスクであるかの情報を含む。
【0037】判別回路234が出力した判別信号に基づ
いて、DSP235は、装填された光ディスク212の
種類に応じた所定の設定値をDA変換回路229、23
0、231および233に出力する。所定の設定値は、
例えば、DSP235内の設けたメモリに予め記憶させ
ておく。所定の設定値は、光ディスクの種類に対応して
再生(および記録)に必要なパラメータを含む。必要な
パラメータは、例えば、それぞれの光ディスクの種類に
対応する所定の照射強度(または出射強度)、及び所定
の照射強度を得るための各種設定値(例えば、フォーカ
スゲイン及びフォーカスバランスパラメータ)、光ディ
スクの判別のための判別レベル(例えば、図6に示した
L1:500mV、L2:200mV)である。
【0038】DA変換回路229、230、231およ
び233は、DSP235から入力された設定値に対応
する所定の電圧をそれぞれ対応する駆動回路226、2
27および224に出力する。駆動回路226、227
および224は、入力された信号に基づき、所定の条件
でアクチュエータ217およびレーザ光源210を駆動
する。その結果、装填された光ディスク212の種類に
応じた所定の照射強度で光ビーム219が光ディスク2
12を照射する。なお、判別動作中は、想定される光デ
ィスクの種々の種類の光ディスクの内、光照射によって
最も情報が損傷を受けやすい光ディスクであっても情報
の損傷が起こらない照射強度(レーザ光の出射強度や収
束状態)に設定しておく。
【0039】上述の様にして設定された照射強度で、従
来の光ディスク装置と同様に、フォーカス制御およびト
ラッキング制御が行われ、光ディスク212上に記録さ
れた情報が再生される。
【0040】(出射強度制御)装填された光ディスク2
12の種類に応じた照射強度を得るために、光ビームの
出射強度を制御する方法を説明する。
【0041】半導体レーザに入力される駆動電流I(m
A)と出射強度P1(mW)とは図4に示すような関係
を有している。駆動電流がしきい値電流Ith(図4の
例では50mA)を超えるとレーザ光が発振され、しき
い値Ithよりも大きい駆動電流Iが供給されると駆動
電流Iの大きさに比例して出射強度P1が増大する。こ
の関係を利用して、レーザ光源の出射強度P1を制御す
ることができる。
【0042】なお、レーザ光源210から光ディスク2
12に至る光学系(収束光学系)によって、光ディスク
212上での照射強度P2またはP3を制御することが
できる。例えば、後述するように、収束光学系による収
束状態(スポットサイズ)を変化させることによって、
照射強度を変化させることができる。また、複数のレー
ザ光源を用いた場合には、複数のレーザ光源から出射さ
れる光線を光学系によって、干渉させる(合成する)こ
とによって、光ディスク212上での照射強度を変化す
ることもできる。
【0043】以下、図5のフローチャートを参照しなが
ら、装填された光ディスクの種類に応じた照射強度を得
るために、光ビームの出射強度を制御する実施例を説明
する。
【0044】図2に示した光ディスク装置200の電源
スイッチ(不図示)がON状態にされると、光ディスク
装置200が初期設定状態となる(step1)。初期
設定は、装填された光ディスク212がどのようなタイ
プの光ディスクであっても、記録された情報に損傷を与
えないように光ディスク装置200の動作パラメータ
(レーザ出射強度、フォーカス制御パラメータ)を設定
する。
【0045】その後、レーザ光源210がON状態とさ
れ、初期設定に従って、光ビーム219出射する(st
ep2)。次に、収束レンズ216を光軸に沿って移動
させながら(step3)、判別回路234は光ピック
アップ236からAD変換回路232、241、242
を介して入力されたFE、ASおよび/またはRFEN
V信号を計測し(step4)、得られた信号の最大値
や所定の演算結果を設定値と比較することにより、装填
された光ディスク212の種類を判別し、光ディスク判
別信号を出力する(step5)。
【0046】判別回路234の動作原理を図6(a)、
図6(b)および図6(c)を参照しながら説明する。
図6(a)、図6(b)および図6(c)は、それぞ
れ、収束レンズ216の光軸方向(光ディスクの情報記
録面に垂直方向)の変位(横軸)と、FE、ASおよび
RFENV信号の振幅(縦軸)との関係を示している。
【0047】図6(a)に示したように、FE信号の振
幅は、DVD−ROM、DVD−RAMおよびDVD−
Rによって異なっている。これは、光ディスクの反射率
が光ディスクの種類によって異なるからである。従っ
て、収束レンズ216を光軸方向に移動させながらFE
信号の強度変化を計測し、得られたFE信号の最大値
(振幅)と予め設定しておいた判定レベルとを比較する
ことによって、装填された光ディスク212の種類を判
別(または特定)することができる。例えば、図6
(a)に示したように、FE信号の最大値が予め設定さ
れていた判定レベルL1よりも大きい場合はDVD−R
OM、判定レベルL1よりも小さく且つ判定レベルL2
よりも大きい場合はDVD−RAM、判定レベルL2よ
りも小さい場合はDVD−Rと判別するように、判定レ
ベルL1およびL2を設定すればよい(図5中のste
p5参照)。
【0048】また、図6(b)および図6(c)に示し
たように、収束レンズ216を光軸方向に移動させなが
らAS信号またはRFENV信号を計測し、それぞれの
信号の最大値(振幅)と予め設定しておいた判定レベル
とを比較することによって、装填された光ディスク21
2の種類を判別(または特定)することができる。例え
ば、図6(b)に示したように、AS信号の最大値が予
め設定されていた判定レベルM1よりも大きい場合はD
VD−ROM、判定レベルM1よりも小さく且つ判定レ
ベルM2よりも大きい場合はDVD−RAM、判定レベ
ルM2よりも小さい場合はDVD−Rとなるように、判
定レベルM1およびM2を設定すればよい。また、例え
ば、図6(c)に示したように、RFENV信号の最大
値が予め設定されていた判定レベルN1よりも大きい場
合はDVD−ROM、判定レベルN1よりも小さく且つ
判定レベルN2よりも大きい場合はDVD−RAM、判
定レベルN2よりも小さい場合はDVD−Rと判別する
ように、判定レベルN1およびN2を設定してもよい。
【0049】さらに、上述したFE、ASまたはRFE
NV信号をそれぞれ単独で用いた場合に十分な精度で光
ディスクの種類の判別ができない場合には、FE、AS
およびRFENV信号の何れかを組み合わせて演算を行
い、演算結果と予め設定した判別レベルとを比較するこ
とによって判別の精度を向上することができる。
【0050】光ディスク212の種類の判別は、上述し
たように、装填された光ディスク212から得られる情
報に基づいて行うことが信頼性の観点から好ましい。し
かしながら、光ディスクがカートリッジに挿入された状
態で、光ディスク装置に装填される場合には、カートリ
ッジから得られる情報に基づいて判別してもよい。判別
方法は、公知の方法(例えば上述の特開平9−3120
57号公報および米国特許5,831,952号に記載
されている方法)を採用することができる。
【0051】図5のstep5に示したように、上記判
別回路234からの出力される光ディスク判別信号が、
装填された光ディスク212がDVD−ROMであるこ
とを示す場合には、レーザ光源210の出射強度が1.
0mWとなるように、DSP235が所定の設定値をD
A変換回路233に出力する。DA変換回路233は入
力された設定値に応じた電圧を差動増幅器225に出力
する。差動増幅器225から信号を受けたレーザ駆動回
路224がDVD−ROMに対応した駆動電流をレーザ
光源210に供給する。
【0052】判別回路234からの出力される光ディス
ク判別信号が、装填された光ディスク212がDVD−
Rであることを示す場合にはレーザ光源210の出射強
度が0.5mWとなるように、DVD−RAMであるこ
とを示す場合にはレーザ光源210の出射強度が0.8
mWとなるように、それぞれ、DSP235が所定の設
定値をDA変換回路233に出力する。以下の動作は上
述と同様である。
【0053】なお、DVD−RAMのコントロールトラ
ックに再生レーザ光強度情報が記録されているので、判
別回路234からの出力される光ディスク判別信号が、
装填された光ディスク212がDVD−RAMであるこ
とを示す場合には、上述したように予め設定されメモリ
等に記憶された値を用いる代わりに、DVD−RAMに
記録されている再生レーザ光強度情報を読み出し、読み
出した情報に基づいてレーザの照射強度を設定するよう
にしてもよい。
【0054】判別回路234の判別結果に従って、装填
された光ディスクの種類に対応した所定の出射強度に設
定された後は、公知の光ディスク装置と同様に、フォー
カス制御(図5中のstep6)、トラッキング制御
(step7)および情報の再生(step8)が実行
される。
【0055】(スポットサイズ制御)装填された光ディ
スク212の種類に応じた照射強度を得るために、光ビ
ーム219の収束状態(光ディスク212上でのスポッ
トサイズ)を制御する。
【0056】DVD−ROM、DVD−RAMおよびD
VD−Rは全て直径が12cmであるが、それぞれの情
報量は4.7GB、2.6GBおよび3.95GBと異
なり、光ディスク上のピット(記録型光ディスクの場合
にはマークと称されることもある)の大きさおよび最短
ピット長はそれぞれ異なる。DVD−ROMの最短ピッ
ト長は0.41μmであり、DVD−RAMの最短ピッ
ト長0.61およびDVD−Rの最短ピット長0.44
μmより短い。従って、DVD−RAMおよびDVD−
Rを再生するための光ビームの光ディスク上でのスポッ
トサイズは、DVD−ROMを再生するための光ビーム
の光ディスク上でのスポットサイズより大きくても、信
号の品質(S/N)を確保できる。また、スポットサイ
ズが大きくなると照射強度は低くなるので、記録されて
いる情報が光照射によって損傷を受けることを防止する
ことができる。なお、DVD−ROMは物理的なピット
として情報が記録されいているので、光照射によって情
報が損傷を受けることは無い。
【0057】装填された光ディスクがDVD−ROMで
あると判別された場合には、再生信号の品質を確保する
ために、光ビーム219の光ディスク上でのスポットサ
イズを最小(オンフォーカス状態)にし、情報の再生を
行う。装填された光ディスクがDVD−RAMまたはD
VD−Rと判断された場合には、それぞれ所定のスポッ
トサイズで、すなわちDVD−ROMを再生するときの
スポットサイズよりも大きくして(オフフォーカス状
態)、情報の再生を行う。更に、高密度記録が可能な最
短ピット長がさらに短い光ディスクにおいても、例えば
高性能な波形等化回路等の再生信号処理回路を設けるこ
とによって再生信号の品質を確保し、光ビームのスポッ
トサイズを大きくなるように設定すれば、記録されてい
る情報が光照射によって損傷を受けることを防止でき
る。
【0058】装填された光ディスクの種類に応じたスポ
ットサイズを得るためのフォーカス制御における目標位
置の設定方法を図7のフローチャートを参照しながら説
明する。図7のstep1〜step4の動作は、図5
のstep1〜step4と同様なのでここでの説明は
省略する。
【0059】判別回路234は装填された光ディスクの
種類を判別し、光ディスク判別信号を出力する(ste
p5’)。この光ディスク判別信号に基づいて、DSP
235は、DA変換回路230およびDA変換回路22
9にそれぞれ所定の設定値を出力する。所定の設定値
は、光ディスクの種類に応じたスポットサイズが得られ
るように予め設定されている。
【0060】光ディスク上の光ビームのスポットを図8
に模式的に示す。判別回路234が装填された光ディス
ク212がDVD−ROMであることを示す光ディスク
判別信号(a)を出力した場合、DSP235は、DA
変換回路230に対して、光ディスク212上のスポッ
トサイズが最小(例えば図8中の直径d1)となるよう
に予め決められた設定値を出力する。また、判別回路2
34が装填された光ディスク212がDVD−RAMで
あることを示す光ディスク判別信号(b)を出力した場
合、DSP235は、DA変換回路230に対して、光
ディスク212上のスポットサイズが所定のサイズ(例
えば図8中の直径d2、d2>d1)となるように予め
決められた設定値を出力する。判別回路234が装填さ
れた光ディスク212がDVD−Rであることを示す光
ディスク判別信号(c)を出力した場合にも同様にスポ
ットサイズが所定のサイズとなるように予め決められた
設定値を出力する。
【0061】DA変換回路230は入力された設定値に
対応する制御信号を出力し、DA変換回路229は入力
された設定値に対応するDCオフセット電圧を出力す
る。DA変換回路230からの制御信号およびDA変換
回路229からのDCオフセット電圧は加算器228に
入力され加算され、その結果が駆動回路226に出力さ
れる。駆動回路226は入力された信号に基づいて、ア
クチュエータ217を駆動することによって、装填され
た光ディスクの種類に応じた照射強度が得られるように
フォーカス制御が行なわれる。
【0062】この後、公知の光ディスク装置と同様に、
フォーカス制御(図7中のstep6)、トラッキング
制御(step7)および情報の再生(step8)が
実行される。
【0063】なお、基準となるDVD−ROMから情報
を再生するためのフォーカス制御の目標位置は、公知の
学習制御等を導入し、ジッターが最小、あるいはRFが
最小、あるいはエラーレートが最小となるように設定し
てもよい。上述のように必ずしも、スポットサイズが最
小(オンフォーカス)である必要はない。
【0064】(その他の例)上記の例に加えて、レーザ
光源から光ディスクへ至る光路上に光ビームの強度を変
化させる光学素子を挿入あるいは排除、あるいは挿入さ
れた光学素子の特性を変化することによっても、光ディ
スク上の照射強度を制御することができる。光学素子と
しては、光学フィルタ、スリット、アパーチャ、偏光素
子(偏光板や偏光プリズム)、位相差素子、波長変換素
子、波長選択素子等を単独または組み合わせて用いるこ
とができる。例えば、図2中の偏光ビームスプリッタ2
18と収束レンズ216との間に偏光板(不図示)を配
置し、偏光板の偏光軸を光軸に垂直な面内で回転するこ
とによって、偏光板を透過する光ビームの強度を変化す
ることができる。
【0065】また、上述の説明においては、簡便さのた
めに光ディスクの回転速度の影響を考慮せず、装填され
た光ディスクの種類に応じて光ビームの光ディスク上で
の照射強度を調節する機構を有する光ディスク装置を説
明した。上述の説明における光ビームの光ディスク上で
の照射強度は、厳密には単位面積の光ディスクに与えら
れる光エネルギーとして評価されるべきである。光ディ
スクの回転速度(周速)は、光ディスクの種類に応じて
それぞれ設定される。光ディスク装置に装填された光デ
ィスクが一定の回転速度で回転される場合、単位面積の
光ディスクに与えられる光エネルギー(単位:J)は、
光ビームの光ディスク上での強度(単位:W)に比例す
る。逆に、光ビームの強度を一定に保ったままであって
も、光ディスクの回転速度を変化することによって光デ
ィスクの単位面積に与えられるエネルギーを調節するこ
とができる。この関係に基づいて、装填された光ディス
クの種類に応じて、所定の光エネルギー(照射強度)が
得られるように光ディスクの回転速度を制御することに
よって、本願発明の効果を得ることができる。
【0066】また、装填された光ディスクの種類に応じ
た照射強度を得るために、上述したレーザ光源の出射強
度を制御する方法、光ビームのスポットサイズを制御す
る方法、光路上に光ビームの強度を変化させる光学素子
を挿入、排除あるいは光学素子の透過特性を制御する方
法、および後述する複数の光ビームを干渉させる方法を
個別に用いても良いし、何れか組み合わせても良い。
【0067】さらに、再生専用光DVDおよび記録型D
VDの両方から情報を再生できる光ディスク装置200
を説明したが、本発明はこの例に限られず、光源(光ビ
ームの波長)、収束光学系、および/または検出系を代
えることによって、再生専用光CDおよび記録型CDの
両方から情報を再生できる光ディスク装置が得られる。
CD用の光源、収束光学系、および/または検出系は公
知のものを用いることができる。
【0068】(実施形態2)本実施形態の光ディスク装
置は、2本の光ビーム(すなわち2つの光源)を用い
る。光学系以外の構成および機能は、実施形態1の光デ
ィスク装置200と実質的に同じであるので、詳細な説
明は省略する。
【0069】図9は、実施形態2の光ディスク装置に用
いられる光学系の例を示す。図9に示した光学系は、6
50nmの波長の光ビームを出射するDVD用光源31
0aと780nmの波長の光ビームを出射するCD用光
源310bとを有している。これらの光学系を光ディス
ク装置200に適用することによって、DVD312a
(厚さ0.6mm)およびCD312b(厚さ1.2m
m)の両方のタイプの再生専用及び記録型光ディスクか
ら情報を再生できる光ディスク装置が得られる。
【0070】実施形態1における照射強度の制御方法を
2つの光源310aおよび310bに独立に適用するこ
とによって、CD及びDVDについてそれぞれ再生専用
と記録型光ディスクの両方から情報を再生できる光ディ
スク装置が得られる。装填された光ディスクの種類の判
別(DVDまたはCDの何れかの判別を含む)は、上記
実施形態1と実質的に同じ方法を適用できる。また、上
記特開平9−312057号公報および米国特許5,8
31,952号に記載の判別方法を採用することができ
る。光ディスクの種類が判別されるまでは、何れか一方
の光源の光源だけをONとしておくことが好ましい。光
ディスクに記録されている情報に損傷を与えることを防
止するためには、光ディスク種類の判別に用いる光源と
して、波長の長い(エネルギーが低い)CD用光源を用
いることが好ましい。また、光ディスクの種類が判別さ
れた後は、所定の光源だけを用いればよい。
【0071】図9に示した光学系において、DVD用レ
ーザ光源310aから出射された光ビームはハーフミラ
ーHM、偏光ビームスプリッタ318a、全反射ミラー
TM、レンズ317a、対物レンズ316を経て、光デ
ィスク312aまたは312b上に収束される。CD用
レーザ光源310bから出射された光ビームは、グレー
ティングGRによって3つのビーム(0次および±1次
ビーム)に分割された後、リレーレンズ319、偏光ビ
ームスプリッタ318a、全反射ミラーTM、レンズ3
17a、対物レンズ316を経て、光ディスク312a
または312b上に収束される。光ディスク312aま
たは312bから反射した光ビームは、光ディテクタ
(例えばOEIC:Opto-Electronic Integrated Circu
it)311上に導かれる。光ディスク装置の用途に応じ
て、光学系を収納するスペース等を考慮して、図9に示
した構成を適宜改変することができる。
【0072】実施形態1および2では、装填された光デ
ィスクからの情報に基づいて光ディスクの種類の判別を
行ったが、本発明はこれに限られない。光ディスクがカ
ートリッジに装填された状態で使用され、且つ、使用者
がカートリッジから光ディスクを取り出さない構成とな
っている場合には、カートリッジからの情報に基づいて
光ディスクの種類の判別を行っても、十分に高い信頼性
が得られる。図10に示す光ディスク312が内装され
たカートリッジ300は、カートリッジ本体315に光
ディスク識別マーク320を有している。光ディスク識
別マーク320は穴、凹部または凸部等として形成され
得る。光ディスク装置に光ディスク識別マークに基づい
て光ディスクの種類を判別する機構を設ければよい。
【0073】本発明による光ディスク装置は、コンピュ
ータに好適に搭載される。図11に本発明によるコンピ
ュータ400を示す。コンピュータ400は、情報を処
理する演算回路(不図示)を含む本体410と、本発明
による光ディスク装置420と、表示装置430とを有
している。演算回路は、光ディスク装置420に装填さ
れた光ディスク422から再生された情報を処理する。
コンピュータ400は、本発明による光ディスク装置4
20を有しているので、再生専用光ディスク(例えばD
VD−ROM)と記録型光ディスク(例えばDVD−R
AM)のいずれの光ディスクが装填されても、光ディス
クに記録されたデータを破壊することなく、再生するこ
とができる。さらに、光ディスク装置420として、実
施形態2の光ディスク装置を用いることによって、CD
およびDVDの両方から情報を再生することが可能とな
る。
【0074】上述の例では、2つの光源としてDVD用
光源310aとCD用光源310bとを用いたが、DV
D用光源またはCD用光源の何れか一方を2つ用いる構
成として、2つの光源からの光ビームを干渉させること
によって、光ビームの光ディスク上での照射強度を制御
することができる。同一波長の光源を2つ用いる光学系
の構成は、図9に示した光学系に基づいて容易に得るこ
とができる。
【0075】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置は、光ディスク
装填部に装填された光ディスクが記録型光ディスクまた
は再生専用光ディスクのいずれであるか判別し、判別結
果に基づいて、装填された光ディスクの種類に応じて、
光ビームの光ディスク上での照射強度を変化させるの
で、記録型光ディスクおよび再生専用型光ディスクの両
方から情報を再生することができる。また、光ディスク
上での照射強度の調整を、光源からの光の出射強度の調
整、収束光学系の焦点位置(スポットサイズ)の調整
や、光路中への光学素子の挿入、排除または光学素子の
光透過率の変化によって行うので、再生専用型光ディス
クおよび記録型光ディスクの両方から情報を再生できる
光ディスク装置を簡単な構成で実現できる。さらに、C
D用の光源とDVD用の光源とを備えることによって、
CDおよびDVDの両方から情報を再生することが可能
となる。
【0076】本発明による光ディスク装置は、コンピュ
ータ、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、MDプレーヤや
CDラジオカセットレコーダ等のAV機器に装備され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク装置を模式的に示す図
である。
【図2】本実施形態1の光ディスク装置を模式的に示す
図である。
【図3】本発明による光ディスク装置に用いられる4分
割光検出器を示す図である。
【図4】半導体レーザに入力される駆動電流I(mA)
と出射強度P1(mW)との関係を示すグラフである。
【図5】装填された光ディスクの種類に応じた照射強度
を得るための出射強度制御の方法を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】(a)は収束レンズの光軸方向の変位(横軸)
とFE信号の振幅(縦軸)との関係を示す図、(b)は
収束レンズの光軸方向の変位(横軸)とAS信号の振幅
(縦軸)との関係を示す図であり、(c)は、収束レン
ズの光軸方向の変位(横軸)とRFENV信号の振幅
(縦軸)との関係を示す図である。
【図7】装填された光ディスクの種類に応じたスポット
サイズを得るためのフォーカス制御における目標位置の
設定方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】光ディスク上の光ビームのスポットを模式的に
示す図である。
【図9】実施形態2の光ディスク装置に用いられる光学
系の例を示す図である。
【図10】光ディスクが内装されたカートリッジを模式
的に示す図である。
【図11】本発明による光ディスク装置が内蔵されたコ
ンピュータを模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 光源 12 光ビーム 22 光ディスク 20 光ディスク装填部 30 収束光学系 40 光ディスク判別信号 50 照射強度調整機構 100 光ディスク装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 光ディスクが装填される光ディスク装填部と、 前記光ディスク装填部に装填された前記光ディスクと前
    記光源との間に設けられ、前記光源から出射された光ビ
    ームを収束する収束光学系と、 前記光ディスク装填部に装填された光ディスクが記録型
    光ディスクまたは再生専用光ディスクのいずれであるか
    を示す情報を含む光ディスク判別信号を生成する判別回
    路とを有し、 前記光ディスク判別信号に基づいて、前記光ビームの前
    記光ディスク上での照射強度を変化させる照射強度調整
    機構をさらに備えた光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記照射強度調整機構は、前記光ディス
    ク判別信号に基づいて、前記光源から出射される光ビー
    ムの出射強度を変化させる、請求項1に記載の光ディス
    ク装置。
  3. 【請求項3】 前記照射強度調整機構は、前記光ディス
    ク判別信号に基づいて、前記光源から出射された光ビー
    ムの前記光ディスク上でのスポットサイズを変化させ
    る、請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記照射強度調整機構は、前記光ディス
    ク判別信号に基づいて、前記光源から出射された光ビー
    ムの強度を変化させる光学素子を、前記光源から前記光
    ディスクに至る光路上に挿入または排除または前記光学
    素子の光透過率を変化する、請求項1に記載の光ディス
    ク装置。
  5. 【請求項5】 前記判別回路は、前記光ディスク装填部
    に装填された光ディスクからの信号に基づいて前記光デ
    ィスクの種類を判別し、判別結果に基づいて前記判別信
    号を出力する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記照射強度調整機構は、前記光ディス
    ク判別信号が記録型光ディスクを示す場合、前記光ビー
    ムの前記光ディスク上での照射強度を前記光ディスク判
    別信号が再生専用光ディスクを示す場合の前記光ビーム
    の前記光ディスク上での照射強度よりも低くする、請求
    項1に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光ディスク装置と、 前記光ディスク装置に記録するための情報および/また
    は前記光ディスク装置から再生された情報を処理する演
    算回路と、 を有するコンピュータ。
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