JP4736272B2 - 画像入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像入力装置の技術分野に属する。特に、撮像画像における幾何歪みを小さくすることが可能な画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大きな寸法の原稿(=撮像対象)を読み取る画像入力装置のセンサ(撮像素子)としては、1次元の撮像領域を有するラインセンサが使用されることが多い。その理由は、ラインセンサカメラでは、1次元に配列する受光素子数(画素数)を多くすることが容易であり、それだけ高い解像度で読み取ることができためである。2次元の領域を有するエリアセンサで同等の解像度を得るためには、高いコストを払う必要性があるか、技術的に実現することが不可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、画素数が多く高い解像度が得られるセンサ(ラインセンサまたはエリアセ)では幾何歪みが大きくなるという問題がある。たとえば、1つのカメラで撮像する領域を広くする必要性から広角レンズが用いられるが、広角レンズの各種の収差による悪影響を回避することができない。また、ラインセンサでは副走査を必要とするが、機械的な方法で相対的な移動が行なわれ、その移動の誤差による悪影響を回避することができない。
【0004】
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、広角レンズの各種の収差による悪影響や、移動の誤差による悪影響を回避し、幾何歪みの小さな撮像画像を得ることができる画像入力装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は下記の本発明によって達成される。すなわち、本発明の請求項1に係る画像入力装置は、登録手段と、撮像手段と、移動手段と、合成手段とを具備する画像入力装置であって、前記登録手段は、基準マークと方眼基準線が印刷されている校正用の原稿を前記撮像手段が撮像して得た撮像画像においてずれをなくす位置として算出した撮像対象の固定部材に配置された基準マークの位置を登録基準マークの位置として登録し、前記撮像手段は、撮像対象における部分領域の画像と、前記固定部材に配置された基準マークとを撮像し部分撮像画像を生成し、前記移動手段は、前記撮像における撮像領域を変えるように前記固定部材に対して前記撮像手段の移動を行い、前記合成手段は、前記撮像領域を変えた撮像により得られる複数の前記部分撮像画像から、前記基準マークの位置を算出し、その基準マークの位置が前記登録基準マークの位置に一致するように前記部分撮像画像における位置と角度のずれを補正し、前記撮像対象における全体領域の撮像画像を合成する処理を行なうようにしたものである。
【0006】
本発明によれば、登録手段により、基準マークと方眼基準線が印刷されている校正用の原稿を前記撮像手段が撮像して得た撮像画像においてずれをなくす位置として算出した撮像対象の固定部材に配置された基準マークの位置が登録基準マークの位置として登録され、撮像手段により、撮像対象(=原稿)における部分領域の画像と、前記固定部材に配置された基準マークとが撮像され部分撮像画像が生成され、移動手段により、撮像における撮像領域を変えるように固定部材に対して撮像手段の移動が行われ、合成手段により、撮像領域を変えた撮像により得られる複数の部分撮像画像から、基準マークの位置を算出し、その基準マークの位置が登録基準マークの位置に一致するように前記部分撮像画像における位置と角度のずれが補正され、撮像対象における全体領域の撮像画像を合成する処理が基準マークに基づいて行なわれる。すなわち、基準マークと方眼基準線が印刷されている校正用の原稿を前記撮像手段が撮像して得た撮像画像においてずれをなくす位置として算出した登録基準マークの位置に部分撮像画像から算出した基準マークの位置が一致するように前記部分撮像画像における位置と角度のずれが補正される。また、撮像手段で撮像する領域を狭くしたから広角レンズを用いる必要がなく、広角レンズの各種の収差による悪影響を回避することができる。また、撮像手段としてエリアセンサカメラを用いれば、副走査を必要とせず、その副走査の誤差による悪影響を回避することができる。したがって、幾何歪みの小さな撮像画像を得ることができる画像入力装置が提供される。
【0010】
また本発明の請求項2に係る画像入力装置は、請求項1に係る画像入力装置において、前記撮像手段は、複数台配列した2次元の撮像領域を有するエリアセンサカメラまたは1次元の撮像領域を有するラインセンサカメラから成るようにしたものである。本発明によれば、複数台配列したエリアセンサカメラまたはラインセンサカメラによって高い速度での撮像が行なわれる。
【0011】
また本発明の請求項3に係る画像入力装置は、請求項2に係る画像入力装置において、前記移動手段による移動方向は、所定の一方向への前記撮像手段または前記撮像対象の移動であるようにしたものである。本発明によれば、移動手段による移動方向は、所定の一方向だけであり簡略化する。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について実施の形態により説明する。本発明の画像入力装置における撮像系の構成の一例を図1に示す。図1において、1は撮像部、2は処理部である。また、撮像部1において、11a,11b,11c,11d,11eはカメラ、12は移動ステージ、13は移動ガイド、14は移動用モータ、15a,15b,15c,15d,15eは右基準マーク、16a,16b,16c,16d,16eは左基準マーク、17は原稿ステージである。また、処理部2において、21は画像入力部、22は画像処理部、23はハードディスク、24は制御部、25はモータコントローラである。また、100は印刷物(原稿:撮像対象)である。
【0013】
本発明の画像入力装置は、撮像部1と処理部2とを基本的な構成部分としている。撮像部1は撮像対象としての印刷物100を撮像して撮像信号を出力する部分であり、処理部2は、その撮像部1における撮像動作を制御する処理と、撮像信号に基づいて撮像画像を生成する処理とを行なう部分である。
【0014】
撮像部1において、カメラ11a〜11eは、印刷物100の左右方向に配列する複数(図1では5つ)のエリアセンサカメラである。図1に示すように、カメラ11a〜11eの各々における撮像領域は矩形状であって、隣接する撮像領域は左右の部分において、その撮像領域が互いに重複するように設定が行なわれ配置されている。
【0015】
カメラ11a〜11eの全体としての撮像領域は、カメラ11a〜11eが停止しているときには、左右方向については原稿ステージ17の左右範囲とほぼ同程度の範囲となっているが、前後方向(または上下方向)については原稿ステージ17の前後範囲の一部分となる範囲となっている。したがって、そのときには、印刷物100における左右方向の全体と前後方向の一部、右基準マーク15a〜15eのいずれかと、左基準マーク16a〜16eのいずれかとが撮像領域に含まれる。
【0016】
移動ステージ12は、カメラ11a〜11eを所定の配置で支持するとともに、移動機構によって移動が行なわれる部分である。移動ステージ12がカメラ11a〜11eを支持して移動し、複数個所での撮像を行なうことにより、カメラ11a〜11eの撮像領域は前後方向に広がる。すなわち、原稿ステージ17の前後方向についてほぼ同程度の範囲を撮像領域に含めることができる。
【0017】
移動ステージ12の移動は、図1に示す一例においては、間欠的な移動である。すなわち、所定の距離(図1に示すカメラ移動間隔)を移動して停止し、撮像が行なわれた後に再び移動を開始する動作を繰り返す。この繰返し行なわれる撮像において、前後する撮像の撮像領域は前後の部分において、その撮像領域が互いに重複するように移動と停止が行なわれる。
【0018】
移動ガイド13は、移動ステージ12の移動方向を前後方向だけに規定するガイド機構である。また、モータ14は、移動ステージ12の移動を行なう動力原である。移動ガイド13とモータ14は、移動機構を構成する要素である。移動機構は、他の要素として、たとえば、移動ガイド13と平行に配置したボールネジを有する。ボールネジの軸は減速機等を介してモータ14の回転軸に結合しており、また、ボールネジのナット部分は移動ステージ12に結合している。モータ14を回転することにより、ボールネジの軸が回転し、ボールネジのナット部分が移動し、その移動が移動ステージ12に伝達される。
【0019】
移動ガイド13と原稿ステージ17とは撮像部1のフレーム(図示せず)によって支持固定されている。したがって、移動ステージ12と原稿ステージ17との間には、移動による前後方向を除いて相対的な位置変動が生じないことになっている。しかし実際には、移動機構には誤差が存在するため、左右方向、回転方向等の位置の変動が存在する。また、前後方向については、減速機構のバックラッシュ等により停止位置の誤差が存在する。本発明は、このような移動の誤差による悪影響を回避し、幾何歪みの小さな撮像画像を得ることを目的としている。
【0020】
右基準マーク15a〜15eと左基準マーク16a〜16eは、位置と角度、等のずれを補正して部分撮像画像から撮像画像を合成する処理を行なうときの基準マークである。図1に示す一例においては、基準マークは、原稿ステージ17における左右の辺の近傍に配置されている。この基準マークの配置の変形例については詳細を後述する。
原稿ステージ17は、印刷物100等の原稿(=撮像対象)をその表面において保持するステージである。原稿ステージ17の表面に印刷物100が密着するように、真空吸引方式、静電吸着方式、等の密着手段を設けると好適である。
【0021】
処理部2において、画像入力部21は、カメラ11a〜11eの各々が出力する撮像信号を入力して、A/D(analog-to-digital)変換して各々の部分撮像画像を生成する処理を行なう。部分撮像画像の数は、移動ステージ12の停止位置の数(=撮像位置の数)と、カメラの数とを掛け算した数である。カメラ11a〜11eにおける撮像と、移動ステージ12の移動とが所定の順序で行なわれることにより、これらの複数の部分撮像画像の生成が所定の順序で行なわれる。
【0022】
画像処理部22は、画像入力部21が生成した複数の部分撮像画像の各々を合成して撮像画像を生成する処理を行なう。この合成は、複数の過程から成る。第1の過程は、隣接するカメラが撮像した2つの部分撮像画像を合成する処理を繰返し、左右方向に配列するすべてのカメラ11a〜11eの部分撮像画像を合成した左右合成画像を生成する処理の過程である。第2の過程は、基準マークに基づいて、その左右合成画像の位置と角度のずれを補正し補正済み左右合成画像を生成する処理の過程である。第3の過程は、補正済み左右合成画像から所定の領域を切り出して、すでに生成し切り出しを済ませた補正済み左右合成画像に継ぎ足して画像を前後方向に拡大する処理を繰返し、全体画像である撮像画像を生成する処理の過程である。
【0023】
ハードディスク23は、画像処理部22が撮像画像を生成する過程で生じる中間的な画像を記憶する。また、合成を行なって最終的に生成した撮像画像を記憶する。
制御部24は、カメラ11a〜11eにおける撮像と、画像入力部21における撮像信号の入力を制御する。また、移動ステージ12の移動が所定の順序で行なわれるように、モータコントローラ25の動作を制御する。制御部24は、たとえば、プログラマブルシーケンスコントローラによって構成され、プログラムにしたがって、画像入力装置における全体の制御動作を行なう。
モータコントローラ25は、制御部24の出力に基づいて、モータ14の動作を制御する。
【0024】
以上の構成において、次に、本発明の画像入力装置の動作について図2に示すフロー図に基づいて説明する。
まず、図2のステップS1において、ハードディスク23における所定のファイルをオープンする。ファイルをオープンすることにより、ファイルへのデータの書き込み、読み出しが可能となる。
次に、ステップS2において、カメラ11a〜11eを原点位置に移動する。この移動は、制御部24がモータコントローラ25を制御し、モータコントローラ25がモータ14を制御し、そのモータの駆動力によって移動ガイド13に沿って移動ステージ12を移動することにより行なわれる。
【0025】
次に、ステップS3において、カメラ11a〜11eにより撮像を行なう。この撮像は、制御部24が画像入力部21を制御し、画像入力部21がカメラ11a〜11eの撮像信号を入力することにより行なわれる。
次に、ステップS4において、画像入力部21は、撮像信号をA/D変換し、カメラ11a〜11eの撮像画像である部分撮像画像を生成する。画像処理部22は、その部分撮像画像を入力する。そして、画像処理部22は、左右方向に配列するすべてのカメラ11a〜11eの部分撮像画像を合成した左右合成画像を生成する処理を行なう。
【0026】
次に、ステップS5において、画像処理部22は、登録されている基準マークの位置である登録基準マーク位置をハードディスク23のファイルから読み込む。この登録基準マーク位置は、キャリブレーション(校正)用の原稿を撮像して得た撮像画像に基づいて算出される基準マークの位置である。この登録については詳細を後述する(図4、図5参照)。
【0027】
次に、ステップS6において、画像処理部22は、ステップS4で得られた左右合成画像において基準マークを抽出し、その位置である基準マーク位置を算出する。左右合成画像には、右基準マーク15a〜15eの内のいずれか1つと、左基準マーク16a〜16eの内のいずれか1つが含まれている。本発明の画像入力装置は、そうなるように、基準マークの配置、撮像範囲、等の設定が行なわれている。
【0028】
次に、ステップS7において、画像処理部22は、登録基準マーク位置と基準マーク位置とに基づいて、左右合成画像における幾何歪みとしての角度のずれ量、すなわち補正のための回転角度を算出する。この算出については詳細を後述する(図3参照)。
次に、ステップS8において、画像処理部22は、その回転角度に基づいて左右合成画像の回転処理を行なって幾何歪みとしての角度のずれ量を補正し、補正済み左右合成画像を生成する。
【0029】
次に、ステップS9において、画像処理部22は、登録基準マーク位置と基準マーク位置に基づいて補正済み左右合成画像における画像切り出し位置を算出する。この画像切り出しは、前後方向にカメラ11a〜11eを移動して撮像し処理することにより得られる補正済み左右合成画像を、前後方向において合成するために行なわれる。したがって、画像切り出し位置は前後方向において隣接する補正済み左右合成画像における境界となる。この画像切り出しによって幾何歪みとしての位置のずれ量が補正される。
【0030】
次に、ステップS10において、画像処理部22は、補正済み左右合成画像から画像切り出しを行なってハードディスク23に追加保存する。これは、すでに生成し画像切り出しを済ませた補正済み左右合成画像に対して、今回の画像切り出しで得た補正済み左右合成画像を継ぎ足して画像を前後方向に拡大する処理である。
【0031】
次に、ステップS11において、制御部24は、この継ぎ足して画像を前後方向に拡大する処理の繰り返しを所定回数済ませたか否か、すなわち終了とするか否かを判定する。
【0032】
終了としない場合には、ステップS12の処理を行なった後にステップS3に戻り、上述の以降のステップを繰り返す。ステップ12において、カメラ11a〜11eを次の所定の位置へと移動する。この移動は、制御部24がモータコントローラ25を制御し、モータコントローラ25がモータ14を制御し、そのモータの駆動力によって移動ガイド13に沿って移動ステージ12を移動することにより行なわれる。
【0033】
一方、終了とする場合には、ステップS13の処理を行なった後に終了とする。ステップS13において、ハードディスク23における所定のファイルをクローズする。ファイルをクローズすることにより、ファイルへのデータの書き込み、読み出しが不可能となる。
【0034】
以上、本発明の画像入力装置の動作について図2に示すフロー図に基づいて説明を行なった。次に、本発明の画像入力装置における幾何歪みの補正方法についての詳細を、図3〜図7に基づいて説明する。図3(A)は、理想とする左右の基準マークの重心位置(x1,y1)、(x2,y2)と実際に撮像された左右の基準マークの重心位置(x1’,y1’)、(x2’,y2’)の位置関係を示す図である。θは、それら基準マークにおける角度のずれ量である。
【0035】
図3(A)の具体的なイメージを示す図を図6に示す。図6に示すように、カメラ11a〜11eの移動の誤差によって、実際の撮像位置(実線で囲まれた領域)は、理想的な撮像位置(点線で囲まれた領域)とは異なっている。このときの、実際の撮像画像における基準マークの位置と、理想的な撮像画像における基準マークの位置は、図7に絵図で示すように、位置のずれが生じている。
【0036】
この図3(A)に対して、重心位置(x1,y1)と(x1’,y1’)とが一致するように、Δx1=x1’−x1、Δy1=y1’−y1だけ画像を平行移動すると、図3(B)のように位置関係が変化する。
この図3(B)に対して、重心位置(x1,y1)を回転中心として画像の回転をθだけ行なうと、図3(C)のように位置関係が変化する。
これにより位置と角度のずれ量を補正する処理が行なわれたことになる。図3においては、位置ずれ量を補正してから角度のずれ量の補正を行なったが、この順番を入れ替えても結果は変化しない。
【0037】
図3に基づく上述の説明では、幾何歪みの補正において、理想とする左右の基準マークの重心位置(x1,y1)、(x2,y2)を用いている。したがって、この重心位置をあらかじめ定義しておく必要がある。この重心位置は、前述のステップS5において説明した登録基準マークの位置に相当する。次に、基準マークの位置の登録について図4、図5に基づいて説明する。図4は、位置が既知の基準マークと基準線が印刷されているキャリブレーション(校正)用の原稿と、原稿ステージ17に配置されている基準マークとを示す図である。また、図5は、基準マークの位置の登録過程を示すフロー図である。
【0038】
まず、図5のステップS21において、キャリブレーション用の原稿を撮像する。図4に示すように、この撮像画像には、原稿に印刷されている位置が既知の基準マークと基準線、および原稿ステージ17に配置されている基準マークが含まれている。
次に、ステップS22において、原稿に印刷されている基準マークの位置から原稿ステージ17に配置されている基準マークの位置を算出し、ステップS23において、その基準マークの位置を登録する。
【0039】
次に、ステップS24において、再び、キャリブレーション用の原稿を撮像する。そして、登録基準マークの位置に基づいて撮像画像を合成する。
次に、ステップS25において、その撮像画像において、印刷物の方眼(基準線:図4参照)にずれがあるか否かを判定する。わずかな幾何歪みであっても、この方眼のずれによって極めて高感度に検出することができる。
【0040】
ずれがある場合には、ステップS26において、方眼のずれに基づく登録基準マークの位置を修正する処理を行ない、ステップS24に戻って、上述の以降のステップを繰り返す。
一方、ずれがない場合、または許容範囲である場合には、基準マークの位置の登録過程を終了とする。
【0041】
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明を行なったが、本発明は、その実施の形態にのみ限定されるものではない。本発明の技術思想に基づいて様々な態様で実施することができ、それらも本発明に含まれることはいうまでもないことである。そのような本発明の変形例を図8に示す。図8(A)は、カメラを1台とした一例である。原稿の幅が小さい場合には、1台のカメラでも広角レンズを用いる必要がなく、レンズ系における収差の悪影響による撮像画像の幾何歪みを回避することができる。前後方向についてカメラを移動しながら複数の部分撮像画像を撮像し、全体の撮像画像を合成する処理は、実施の形態における一例と同様である。
【0042】
図8(B)は、基準マークを一方の側(左側)だけに配置した一例である。この一例は、角度のずれを補正する必要がない場合に適用することができる。
図8(C)は、カメラが移動するのではなく、原稿(撮像対象)が移動する一例である。この一例においては、基準マークは、印刷する等により、原稿に配置される。
図8(D)は、基準マーク検出用に、専用のカメラを配置した一例である。専用のカメラであるから、撮像画像に基準マーク以外の絵柄が存在しないように撮像を行なうことができる。したがって、基準マークの位置の算出が容易になる、高い精度を得ることができる、撮像範囲の小さいカメラを使用できる、等の利点を有する。
【0043】
【発明の効果】
以上のとおりであるから、本発明の請求項1に係る画像入力装置によれば、部分撮像画像における位置と角度のずれを補正して合成された撮像画像を得ることができ、撮像手段の移動誤差による悪影響が回避され、歪みの小さな撮像画像を得ることができる画像入力装置が提供される。また本発明の請求項2に係る画像入力装置によれば、複数台配列したエリアセンサカメラまたはラインセンサカメラによって高い速度での撮像を行なうことができる。また本発明の請求項3に係る画像入力装置によれば、移動手段による移動方向は、所定の一方向だけであり簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像入力装置における構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の画像入力装置における動作の過程を示すフロー図である。
【図3】理想とする基準マークの位置と実際に撮像された基準マークの位置、およびそれらの角度のずれを示す説明図である。
【図4】基準マークとキャリブレーション用の原稿を示す図である。
【図5】、基準マークの位置の登録過程を示すフロー図である。
【図6】位置と角度のずれを、具体的なイメージで示す絵図である。
【図7】実際の撮像画像における基準マークの位置と理想的な撮像画像における基準マークの位置、およびそれらの位置のずれを示す絵図である。
【図8】本発明の画像入力装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 撮像部
2 処理部
11a,11b,11c,11d,11e カメラ
12 移動ステージ
13 移動ガイド
14 移動用モータ
15a,15b,15c,15d,15e 右基準マーク
16a,16b,16c,16d,16e 左基準マーク
17 原稿ステージ
21 画像入力部
22 画像処理部
23 ハードディスク
24 制御部
25 モータコントローラ
100 印刷物(原稿:撮像対象)

Claims (3)

  1. 登録手段と、撮像手段と、移動手段と、合成手段とを具備する画像入力装置であって、
    前記登録手段は、基準マークと方眼基準線が印刷されている校正用の原稿を前記撮像手段が撮像して得た撮像画像においてずれをなくす位置として算出した撮像対象の固定部材に配置された基準マークの位置を登録基準マークの位置として登録し、
    前記撮像手段は、撮像対象における部分領域の画像と、前記固定部材に配置された基準マークとを撮像し部分撮像画像を生成し、
    前記移動手段は、前記撮像における撮像領域を変えるように前記固定部材に対して前記撮像手段の移動を行い、
    前記合成手段は、前記撮像領域を変えた撮像により得られる複数の前記部分撮像画像から、前記基準マークの位置を算出し、その基準マークの位置が前記登録基準マークの位置に一致するように前記部分撮像画像における位置と角度のずれを補正し、前記撮像対象における全体領域の撮像画像を合成する処理を行なう、
    ことを特徴とする画像入力装置。
  2. 請求項1に記載の画像入力装置において、前記撮像手段は、複数台配列した2次元の撮像領域を有するエリアセンサカメラまたは1次元の撮像領域を有するラインセンサカメラから成ることを特徴とする画像入力装置。
  3. 請求項2に記載の画像入力装置において、前記移動手段による移動方向は、所定の一方向への前記撮像手段または前記撮像対象の移動であることを特徴とする画像入力装置。
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