JP4037206B2 - 画像入力装置及び画像入力方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入力装置及び画像入力方法に関し、特に被写体を分割撮影することにより、広範囲に被写体全体の画像を得ることができる画像入力装置及び画像入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PC(Personal Computer)の処理能力が飛躍的に向上しており、画像デ−タを容易に操作できるようになった。それに伴い、画像デ−タはオフィスでの文書作成などにも数多く使われ非常に重要なものとなった。このような状況下、どこにいても手元にある文書や物体を画像として簡単に取り込みたいと言う要求が高まりつつある。画像デ−タを取得するツ−ルとして、スキャナとデジタルカメラがある。スキャナは高解像で紙面を入力できるものの、立体物やその表面の文字などを撮ることはできず、入力サイズにも制限がある。また、占有面積も大きいので、持ち運びには不便である。一方、デジタルカメラでは上記の問題点は解決されるものの、解像度が低いという問題がある。この問題を解決するため、被写体を分割撮影し、その分割画像を合成する技術がある。特公平8−13088号公報に記載された発明では、2軸の回転機構により撮像装置を回転させて分割撮影し、分割画像を合成する画像取込手段に関する発明が記載されている。しかし特公平8−13088号公報に記載された発明では、分割撮影時のあおりによるボケ領域が発生するという問題が新たに発生するが、このボケ領域の発生を抑制するための技術が特開平10−210272号公報に記載されている。同公報に記載されている発明によれば、分割撮影時の各画像よりボケの少ない領域を抽出し、その後で抽出した画像を合成処理することにより分割撮影時のあおりによるボケ領域を抑制することができ、被写体のサイズに制限されない機器構成で高解像度の撮影をすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−210272号公報に記載された発明によると、撮影時のあおりが大きく被写界深度が狭い条件にて撮像する場合には、撮影画像領域内でボケの少ない領域が狭くなる。従って、ボケの少ない領域を抽出し、合成処理を行い全体画像を生成するには分割数を多くする必要がある。また、ボケ画像領域を除去した後で隣接する画像と合成させて全体画像を生成するので、撮影時に各領域画像を広めに撮影する必要があり、そのため、分割撮影の枚数が多くなり撮影時間が長くなる。更に、分割画像毎にボケ画像領域を削除する必要があるので、処理に時間がかかるという問題がある。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、分割画像から良好な全体画像を効率的かつ簡単に得ることができる画像入力装置及び画像入力方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、被写体を重複を許して複数の領域に分割して撮影する分割撮影手段と、前記分割撮影手段により撮影された複数の重複部分における複数の分割画像の合焦状態を比較する合焦状態比較手段と、前記分割撮影手段により撮影された複数の分割画像を合成する分割画像合成手段とを有する画像入力装置であって、前記画像合成手段は、前記複数の重複部分のそれぞれについて、前記合焦状態比較手段により合焦状態が最も良好と判定された前記分割画像の重複部分を用いて合成することを特徴とする。
【0006】
このような画像入力装置では、被写体を分割して撮影する際の重複部分のみを処理対象とするため、効率的な合成処理を実現することができる。また、重複部分について、合焦状態が最も良好な画像データの重複部分を用いるため、画質の良好な全体画像を生成することができる。
【0007】
また、上記課題を解決するため、本発明は、被写体を複数の領域に分割して撮影する分割撮影手段と、前記分割撮影手段により撮影された複数の分割画像を合成する分割画像合成手段とを有する画像入力装置であって、前記分割撮影手段は、撮像面と被写体が平行でない一の領域を複数の部分に更に分割し、各部分毎に焦点を合わせて撮影し、前記分割画像合成手段は、前記一の領域を構成するそれぞれの部分について焦点が合わせられた部分を用いて合成して当該領域の分割画像とすることを特徴とする。
【0008】
このような画像入力装置では、分割撮影した一つの領域毎に、合焦状態の良好な画像を生成し、その画像を合成して全体画像を生成するため、画質の良好な全体画像を生成することができる。
【0009】
また、上記課題を解決するため、本発明は、被写体を重複を許して複数の領域に分割して撮影する分割撮影手順と、前記分割撮影手順により撮影された複数の重複部分における複数の分割画像の合焦状態を比較する合焦状態比較手順と、前記分割撮影手順により撮影された複数の分割画像を合成する分割画像合成手順とを有する画像入力方法であって、前記画像合成手順は、前記複数の重複部分のそれぞれについて、前記合焦状態比較手順により合焦状態が最も良好と判定された前記分割画像の重複部分を用いて合成することを特徴とする。
【0010】
このような画像入力方法では、請求項1記載の画像入力装置における画像入力方法を提供することができる。
【0011】
また、本発明は、前記分割撮影手順において撮影された少なくとも一つの前記分割画像は、撮像面と前記被写体とが平行となるように撮影された画像であることを特徴とする。
【0012】
このような画像入力方法では、少なくとも一つの分割画像は撮像面と被写体が平行となるように撮影するため、ボケの少ない画像となる。そのためこのように撮影された分割画像データは重複部分における処理は行う必要はなく、他の分割画像データについてのみ処理を行えばいいため、簡単に処理を行うことができる。
撮像面と被写体を平行にして撮影した画像を基準として補正処理を行うことにより、補正処理の品質を向上させることが可能になり、合焦状態の良好な全体画像を生成することができる。
【0013】
また、本発明は、前記撮影手順は、撮像面からの距離が撮像中心よりも遠い領域を、合焦中心とすることを特徴とする。
【0014】
このような画像入力方法では、分割撮影における分割領域毎に、撮像面からの距離が遠い領域に合焦中心を合わせて撮影するため、合焦状態が悪くなり易い、撮像面からの距離が遠い領域の合焦状態を良好にすることができる。一方、撮像面からの距離が近い領域については合焦状態が悪化するため、分割画像を合成する際の重複部分における合焦状態の良し悪しの判断が容易となり、効率的に画質の良好な全体画像を生成することができる。
【0015】
また、上記課題を解決するため、被写体を複数の領域に分割して撮影する分割撮影手順と、前記分割撮影手順により撮影された複数の分割画像を合成する分割画像合成手順とを有する画像入力方法であって、前記分割撮影手順は、撮像面と被写体が平行でない一の領域を複数の部分に更に分割し、各部分毎に焦点を合わせて撮影し、前記分割画像合成手順は、前記一の領域を構成するそれぞれの部分について焦点が合わせられた部分を用いて合成して当該領域の分割画像とすることを特徴とする。
【0016】
このような画像入力方法では、請求項2記載の画像入力装置における画像入力方法を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1は、画像入力装置の全体構成例を示す図である。図1の画像入力装置100は、撮像装置14と、撮像装置14を支持するための支持柱21aと、支持ユニット21bと、撮像装置14を移動させる為の駆動部20と、外部機器との通信を行う為のインタフェース27を有する制御ユニット26から構成される。
【0019】
撮像装置14は、駆動部20における図示しないコネクタにより制御ユニット26に電気的に接続されている。制御ユニット26は、MPU(Micro Processing Unit)とハ−ドディスク及び半導体メモリ等の記録媒体より構成され、撮像装置14 の動作制御、撮像装置14の内蔵メモリから転送された画像デ−タの画像処理や編集及び記録等を行う。また、制御ユニット26は、インタフェース24を介して外部機器との通信が可能となっている。インタフェース27は、PC(Personal Computer)用の汎用インタフェース、例えば、RS−232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、ネットワ−クアダプタ、IrDA(Infrared Data Association)を用いる。
【0020】
画像入力装置100は、駆動部20を用いて撮像装置14を移動し、被写体22を、例えばA〜Hで示される分割撮影領域23に分割して撮影する。駆動部20は、互いに回転軸を直行させた2個のステッピングモータと、所定の減衰比を有するギアを用いることにより、所定の軸の回転駆動が可能となっている。撮像装置14を左右方向に移動すると撮影領域をAからBに変えることができ、更に上下方向の回転とを組み合わせれば、C、D、E、F、G及びHの領域を撮影することができる。被写体を高解像に撮影する場合は、撮像系の画角をできるだけ狭くし、このような複数の位置での撮影、即ち分割撮影をする。この場合、被写体のすべての部分は、分割画像デ−タのいずれかに撮影されるように撮影することが望ましい。
【0021】
画像入力装置100は、分割撮影した画像デ−タを必要に応じて合成し、1枚の画像デ−タを生成する。画像入力装置100により大面積の被写体の画像入力、及び撮像装置14により高倍率撮影を行うことで、より高解像度な画像の入力が可能になる。
【0022】
次に、制御ユニット26のハードウェア構成例について説明する。図2は、制御ユニット26のハードウェア構成例を示す図である。図2の制御ユニットは、システムコントローラ50、CPU51、SDRAM52,ハードディスク59及び画像処理ユニット65等から構成される。その他の構成部品については後述し、ここでの説明は省略する。
【0023】
ハードディスク59には、撮像装置14が分割撮影した分割画像データが撮影条件等の属性情報と共に格納され、また、画像処理ユニット65が合成した全体画像データが格納される。
【0024】
画像処理ユニット65は、ハードディスク59に格納されている分割画像データを取り出して、後述の処理によって合成し、合成した画像データをハードディスク59に格納する。即ち、制御部26が駆動部20を制御することにより、駆動部20が撮像装置14を各分割撮影の位置に移動し、撮像装置14は各分割領域において分割撮像を実行する。分割撮影された分割画像データが、ハードディスク59に格納され、画像処理ユニット65が合成することにより、全体画像データが生成される。
【0025】
次に、第一の実施の形態における画像処理ユニット65の詳細について説明する。図3は、第一の実施の形態における画像処理ユニットの機能構成例を示す。図3の画像処理ユニット65aは、例えばDSP(Digital Signal Processor)等の画像処理に適したICにより構成され、画像入力部651と、重なり領域判定部652と、合焦状態比較部653と、画像選択部654と、画像合成演算部655と、画像出力部656とから構成される。
【0026】
画像入力部651には、所定の条件にて被写体を複数領域に分割して撮影した分割画像デ−タがその属性情報(分割数、配置情報、解像度等)と共にハ−ドディスク59から入力される。重なり領域判定部652は、画像入力部651に入力された分割画像デ−タの各領域について、重なり領域の有無及び範囲を判定する。
【0027】
合焦状態比較部653は、重なり領域判定部652が重なり領域と判定した領域について合焦状態を比較する。画像選択部654は、合焦状態比較部653の比較結果に基づいて、重なり領域の合成対象として合焦状態が最も良好な分割画像データの重なり領域を採用する。また、重なり領域判定部652が重ならない領域と判定した領域については、画像合成演算部655にそのまま出力される。
【0028】
画像合成演算部655は、各分割画像デ−タを合成することにより全体画像デ−タを生成する。画像出力部656は、画像合成演算部655が生成した全体画像デ−タを外部に出力する。出力された全体画像デ−タは、ハ−ドディスク59に記録される。
【0029】
次に、従来の問題点を明確にするために、従来の手法による分割画像データの合成について説明する。図4は、従来の手法により分割画像データを合成した例を示す図である。図4の分割画像デ−タ81、82及び83は、分割画像データ82が撮像面と平行となるように、図5の被写体80を3分割にして撮影したものである。図5は被写体を示す図であり、図5の被写体80は、平面上に「ABCD」の文字が記載されている。なお、ここで平行とは厳密に平行である必要はないため、以下略平行と記載する。ここで、略平行の条件は、分割撮像領域内での被写体面−撮像面距離が撮像装置の実際の撮影条件における被写界深度の幅以内、即ち分割画像データ内にボケ領域が発生しない状態をいう。
【0030】
分割画像デ−タ81と分割画像デ−タ83とは、それぞれ、「A」と「D」の文字が小さくなっているのが分かる。これは、撮像装置14が回転駆動により被写体80を撮影しているためである。即ち、撮影時のあおり(撮像面と被写体が略平行にならない状態)により、撮影した画像データに台形状の歪(あおり歪)が発生するためである。従って、このあおり歪を補正すべく分割画像データ81及び83に所定の射影変換を行い、分割画像データ82と共に合成し、ノイズ除去を行うことで全体画像84が生成される。
【0031】
ここで、従来の手法により生成された全体画像84では、ボケ画像領域が各分割画像の重なり領域に発生しているのがわかる。これは、分割画像データ81及び83のボケ画像領域がそのまま合成されているからである。
【0032】
なお、分割画像データ81及び83のボケ画像領域は、撮影時のあおりにより、撮像距離が被写界深度の範囲外となるため発生する。図6は、被写界深度を説明するための図である。一般的な撮像光学系では図6に示したように被写界深度(前方被写界深度Lf, 後方被写界深度Lr)が存在し、この範囲内でのみ合焦するので、撮影時のあおりにより撮像距離が被写界深度の範囲外となった部分は、ボケ画像となってしまう。
【0033】
次に、この重なり領域におけるボケ画像を解消するための本発明の画像処理ユニット65aによる分割画像データの合成処理について説明する。
【0034】
図7は、第一の実施の形態における画像処理ユニットによる分割画像データの合成例を示す図である。撮像装置14が、被写体80を分割画像データ132と撮像面とが平行となるように3分割して撮影すると、分割画像データ131、132及び133が、制御ユニット26のハードディスク59に格納される。
【0035】
続いて画像処理ユニット65aの画像入力部651に、分割画像デ−タ131、132及び133がその属性情報(分割数、配置情報、解像度等)と共にハ−ドディスク59から入力される。
【0036】
続いて重なり領域判定部652が、画像入力部651に入力された分割画像デ−タについて、重なり領域の有無及び範囲の判定を以下に示す方法で実行する。
【0037】
図8は、分割画像データの重なり領域を示す図である。図8(A)は、分割画像データ91と分割画像データ92が重なっている様子を表しており、(B)は、各分割画像データの重なり領域93及び94を示している。ここで、重なり領域93及び94の有無及び範囲については、図9に示すようなルックアップテーブル(LUT)を用いることにより求めることができる。
【0038】
図9は、ルックアップテーブルを示す図である。図9のルックアップテーブル(LUT)200は、互いに重なり領域を共有する二つの分割画像データのそれぞれの重なり領域の範囲を管理しており、第一の分割画像データの撮像位置(例えば撮像中心)としての撮像位置(A)と、第二の分割画像データの撮像位置としての撮像位置(B)と、第一の分割画像データにおける重なり領域の範囲(A)と、第二の分割画像データにおける重なり領域(B)とをデータ項目として有している。従って互いに重なり領域を共有する二つの分割画像データを撮影した場合には、LUT200により、各分割画像データの重なり範囲を求めることができる。
【0039】
例えば、LUT200の一行目を図8(B)と対応づけて説明すると、撮像位置が(X,Y)である分割画像データ91と、撮像位置が(X,Y)である分割画像データ92とが重なり領域を共有する場合、LUT200より分割画像データ91における重なり領域93の範囲は(a,b)〜(a,b)であり、分割画像データ92における重なり領域94の範囲は(a,b)〜(a,b)であることが分かる。なお、重なり領域の各画像における座標値の算出は、各領域画像の相互相関関数を用いる等の一般的なパタ−ンマッチング手法を用いても良い。
【0040】
重なり領域判定部652により分割画像データにおける重なり領域が判定されると、合焦状態比較部653が分割画像データ131及び132と、分割画像データ131及び133のそれぞれの重なり領域における合焦状態を比較する。分割画像データ131と132との重なり領域については分割画像データ132の重なり領域の方が合焦状態が良好と判定され、分割画像データ132と133との重なり領域については分割画像データ132の重なり領域の方が合焦状態が良好と判定される。
【0041】
合焦状態を比較するには、ボケ量を定量的に示す関数として、例えばFFT(高速フーリエ変換), DCT(離散コサイン変換)等により画素値を周波数領域に変換する手段を用いる。前記周波数領域におけるピ−ク周波数の大小関係により、ボケ量の比較を定量的に行うことが可能である。同一領域の画像なので、ボケ量の比較の信頼性が高い。予め分割撮影における重なり領域の画像とボケ量の大小関係を定めておき、ルックアップテーブルとしてもよいが、一連の処理として実装するようにしても良い。
【0042】
図10は、画像処理ユニットの合焦状態比較部による合焦状態の比較の原理を示す図(その1)である。図10(A)はボケ画像を、(B)はその2次元フーリエ変換スペクトルを示す。
【0043】
また、図11は、画像処理ユニットの合焦状態比較部による合焦状態の比較の原理を示す図(その2)である。図11(A)は合焦画像を、(B)はその2次元フーリエ変換スペクトルを示す。このスペクトルは中心付近が低周波で、周辺ほど高周波であるものとする。図10(B)、図11(B)のスペクトルの相違より、ボケ量の比較ができる。実際には、各方向のスペクトルの半値幅等を算出する関数として実装すれば良い。
【0044】
合焦状態比較部653により重なり領域における合焦状態が比較されると、画像選択部654は合焦状態が良好と判定された分割画像132の重なり領域を合成対象とし、それ以外の分割データ131と133の重なり領域を除去する。その結果、分割データ131から抽出データ134が、分割データ133から抽出データ135が生成される。
【0045】
続いて画像合成演算部655が、抽出データ134及び135のあおり歪を補正し、更に分割画像データ132と共に合成処理することにより全体画像デ−タ136を生成する。全体画像データ136は、分割画像データの重なり領域については、合焦状態が良好な方を用いて合成しているため、重なり領域における画質が改善しているのが分かる。
【0046】
続いて画像出力部656は、合成された全体画像136を外部に出力し、ハ−ドディスク59に記録する。
【0047】
上述したように、第一の実施の形態における画像処理ユニット65aよれば、分割画像データの重なり領域において、合焦状態の良好な分割画像データの重なり領域を用いて合成するため、重なり領域におけるボケを解消することがき、画質の良好な全体画像を得ることができる。
【0048】
また、分割撮影において、少なくとも1枚以上の画像の撮影時は被写体面と撮像面が略平行にすると、そのように撮影した分割画像データはボケの少ない画像データとなる。従って、略平行で撮影した画像の重なり領域については除去処理を行う必要がなく、その両隣の画像の重なり領域についてのみ除去処理すればよいので、効率的な合成処理を実現することができる。
【0049】
更に、分割撮影時にあおり撮影になる場合で、重なり領域が一方向に偏って存在する、即ち、重なり領域が分割画像端の一方向側にのみ存在する場合には、合焦中心を撮像中心より重なり領域の逆側の領域にシフトさせるとより、効率的な合成処理を行うことができる。
【0050】
図12は、被写体を三分割で撮影する状況を示す図である。図12において、(a)、(b)、(c)の順に撮影を行うものとする。一般に、カメラのAF(Auto Focus,自動焦点調節)では、撮像領域の中心を合焦中心とする((a)におけるA。(b)におけるB)。従って、(a)や(c)のようにあおりが存在する場合には、ボケ領域が二つの領域、即ち分割撮影の重なり領域と重なり領域の反対側の画像領域に発生する。このボケ領域を無くす為には二つの領域の画像データを削除する必要があるが、そうすると各画像データの使用領域が狭くなってしまい非効率である。
【0051】
一方、あおり撮影では、(撮像距離の最大(L)−撮像中心での撮像距離(L))>(撮像中心での撮像距離(L)−撮像距離の最小(L))となるので、撮像中心に合焦させると、撮像距離が遠い領域のピントが甘くなり易いという特性がある。
【0052】
そこで、あおり撮影になる場合には、撮像面からの距離が撮像中心よりも遠い領域に合焦中心をシフトさせることにより撮像距離が遠い領域のピントが甘くなることを防止できる。即ち、(a)の場合の合焦中心をAからA’へ、(c)の場合の合焦中心をCからC’へシフトさせことにより、重なり領域とは反対側の画質が良好となる一方、重なり領域においてよりボケ画像が発生することになり、重なり領域における合焦状態の比較が容易となる。従って、合成処理した全体画像におけるボケ領域を少なくすることができる。
【0053】
なお、あおり歪を補正するための射影変換の詳細について以下に説明する。図13は、あおり歪の補正方法を示す図である。図13では被写体80を、説明の便宜上2分割(第一画像、第二画像)して撮影する例を示している。図13の第一画像上の点と第二画像上の点をそれぞれ、
【数1】
Figure 0004037206
とすると、被写体が平面の場合、両者には次の関係が成り立つ。
【数2】
Figure 0004037206
ここで、
【数3】
Figure 0004037206
は射影変換行列と呼ばれるもので、画像が撮影される二つの位置が同じ場合、この関係は一定である。従って、予め既知の組(u,v)、(u,v)からh〜hを算出すれば良い。(1)式、(2)式を用いることにより、第二画像の各点が第一画像の位置で撮影された場合の位置を算出することができるため、第一画像を基準とし、第一画像上に第二画像の画素をマッピングすることができる。分割画像が三枚以上の場合も、例えば第一画像と第n画像との射影変換行列を予め算出しておけばよく、同様の方法で順次合成していくことができる。
【0054】
図4において、撮像面と略平行となるように撮影された分割画像82を基準とした分割画像81及び分割画像83との間の射影変換行列により、分割画像81及び分割画像83のあおり歪を補正することができる。
【0055】
次に、画像処理ユニット65における処理をソフトウェアにより実現する場合について説明する。図14は、画像処理ユニットの処理をソフトウェアで実現する場合の制御ユニットのハードェア構成例を示す図である。図14の制御ユニット1026は、図2の制御ユニット26から画像処理ユニット65が除かれた構成となっている。制御ユニット1026においては、ハードディスク59に格納されている図示しない画像処理プログラムがSDRAM52にロードされ、CPU51により実行される。画像処理プログラムはシステムコントローラ50を介して種々の制御を行い画像処理ユニット65に代わる処理を実行する。その他の各部については、図2の制御ユニット26と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0056】
以下、画像処理プログラムの処理について図5、図7及び図15を参照しつつ説明する。図15は、画像処理プログラムの処理を説明するためのフローチャートを示す。
【0057】
ユ−ザが解像度と撮像領域を指定(S10,S20)すると、画像処理プログラムは、図5の被写体80の分割数、撮像装置14の回転角度について決定する(S30、S40、S50)。ここで、分割数、回転角度は、分割領域に重なり領域ができるように決定される。
【0058】
ステップS60において画像入力装置10は、被写体80の分割領域毎に図7の分割画像データ131、132及び133を撮影し、制御ユニット26のハードディスク59に格納する。
【0059】
ステップS60に続いてステップS70に進み、画像処理プログラムは、分割画像データ131〜133において重なり領域がないか判断する。重なり領域が有ると判断した場合は、ステップS80に進み、重なり領域が無いと判断した場合はステップS90に進む。
【0060】
ステップS80において、画像処理プログラムは、分割画像データ131と132との重なり領域と、分割画像データ132と133との重なり領域の合焦状態比較し、合焦状態の良くない分割画像データの重なり領域を除去する。その結果、分割画像データ131からは抽出データ134が生成され、分割画像データ133からは抽出データ135が生成される。
【0061】
ステップS90において、画像処理プログラムは、抽出データ134及び135についてあおり歪を補正し、更に分割画像データ132と共に合成処理することにより全体画像デ−タ136を生成する。
【0062】
ステップS90に続いてステップS100に進み、画像処理プログラムは、合成した全体画像136を画像出力部656により外部に出力し、ハ−ドディスク59に記録する。
【0063】
次に、第二の実施の形態として、分割領域毎に画質の良好な分割画像データを生成し、その分割画像データを合成することで全体画像データを生成する例について説明する。
【0064】
第二の実施の形態における画像入力装置100の全体構成及びハードェア構成については、第一の実施の形態における図1及び図2と同様であるので説明は省略し、図2の画像処理ユニット65の機能構成例について説明する。
【0065】
図16は、第二の実施の形態における画像処理ユニットの機能構成例を示す図である。図16の画像処理ユニット65bは、例えばDSP等の画像処理に適したICにより構成され、画像入力部661、あおり撮影判定部662、合焦判定部667、使用可能領域選択部668、同一領域画像演算部669、画像合成演算部670及び画像出力部671から構成される。
【0066】
画像入力部661には、被写体を所定の条件で複数領域に分割して撮影した分割画像データが入力される。あおり撮影判定部662は、画像入力部661に入力された分割画像データが、あおりを有する撮影条件であるか否かを判定する。なお、あおり撮影判定部662があおり撮影であると判断した場合は、一つの分割領域が、複数の異なる焦点位置において撮影される。あおり撮影判定部662があおらない撮影であると判断した場合は、分割画像データは後述する画像合成演算部670に出力される。
【0067】
合焦判定部667は、焦点位置調整により焦点位置を変えて撮影した同一領域の分割画像について分割領域を更に分割した各部分毎の合焦状態を判別する。使用可能領域選択部668は、合焦判定部667により合焦状態が最も良好と判断された分割画像データの部分画像を合成の対象とする。
【0068】
同一領域演算部669は、合焦判定分667が合成対象とした部分画像を合成して同一領域の分割画像データを生成する。
【0069】
画像合成演算部670は、同一領域演算部669により生成された分割画像データについてあおり歪を補正すると共に、あおり撮影判定部662によりあおりのない条件で撮影されたと判断された分割画像データと合成し、全体画像データを生成する。
【0070】
画像出力部671は、画像合成演算部670により生成された全体画像データを出力する。出力された全体画像データは、図2に示す同じ制御ユニット26内のハードディスク59に記録される。
【0071】
次に、画像処理ユニット65bの分割画像データの合成について、図17を参照しつつ説明する。
【0072】
図17は、第二の実施の形態における画像処理ユニットによる分割画像の合成例示す図である。撮像装置14が、被写体80を分割画像データ182が撮像面と平行となるように3分割して撮影すると、分割画像データ181、182及び183が、制御ユニット26のハードディスク59に格納される。
【0073】
分割画像データ181と183の領域については、あおり撮影判定部662が撮影時のあおりを検出し、合焦位置を変えてそれぞれ分割画像データ184と185とが撮影されハードディスク59に格納される。
【0074】
続いて合焦判定部667が、分割画像データ181と184についてそれぞれの部分(右側領域、左側領域)毎の合焦状態を比較する。その結果、分割画像データ181と分割画像データ184について、左側の領域は分割画像データ181の、右側の領域は分割画像データ184の方の合焦状態が良好であることが判定される。また、分割画像データ183と185についても同様にして合焦状態を比較し、右側の領域は分割画像データ183の、左側の領域
は分割画像データ185の方の合焦状態が良好であることが判定される。
【0075】
続いて使用可能領域選択部668が、合焦判定部667の比較結果に基づいて、合焦状態が最も良好と判定された領域を合成対象として抜き出す。即ち、分割画像データ181と184については、分割画像データ181の左側の領域と分割画像データ184の右側の領域を、分割画像データ183と185については、分割画像データ183の右側の領域と分割画像データ185の左側の領域が抜き出される。
【0076】
続いて同一領域演算部669が、合焦判定部667が抜き出した部分画像領域を合成して分割領域毎の分割画像を生成する。即ち、分割画像データ181の左側の領域と分割画像データ184の右側の領域を合成して分割画像データ186を生成し、分割画像データ183の右側の領域と分割画像データ185の左側の領域を合成して分割画像データ187を生成する。
【0077】
続いて画像合成演算部670が、同一領域演算部669により生成された分割画像186及び187のあおりを補正し、あおり撮影判定部662によりあおりのない条件で撮影されたと判断された分割画像データ182と合成し、全体画像データ188を生成する。
【0078】
続いて画像出力部669が全体画像データ188を出力し、同じ制御ユニット26内のハードディスク59に記録する。
【0079】
上述したように、第二の実施の形態における画像処理ユニット65bでは、分割画像データ毎にボケ画像領域の少ない画像データを生成するため、より画質の良好な全体画像データを得ることができる。
【0080】
次に、画像処理ユニット65bにおける処理をソフトウェアにより実現する場合について説明する。画像処理ユニット65bの処理をソフトウェアで実現する場合の制御ユニットのハードウェア構成例は図14に示したものと同じである。
【0081】
図18は、第二の実施の形態における画像処理プログラムの処理を説明するためのフローチャートを示す。
【0082】
ユ−ザが解像度と撮像領域を指定(S200,S210)すると、図示しない画像処理プログラムは、図5の被写体80の分割数、撮像装置14の回転角度を決定する(S220、S230、S240)。
【0083】
ステップS250において画像処理プログラムは、撮影対象となっている分割領域の撮影があおり撮影であるかどうかを判断する。あおり撮影でない場合、例えば図17の分割画像182の撮影の場合は、ステップS330に進み、撮像装置14が分割画像182を撮影する。
【0084】
ステップS250において画像処理プログラムが、あおり撮影であると判断した場合は、一つの分割領域について焦点位置を変更して複数回撮影する(S260〜S290)。即ち、分割画像181と184とが同一の分割領域について撮影され、分割画像183と185とが同一の分割領域について撮影される。
【0085】
分割撮影が終了するとステップS300に進み、画像処理プログラムは、分割画像データ181と184について部分毎の合焦状態を判定し、合焦状態の良好な方を合成対象として抜き出す。その結果、分割画像データ181の左側の領域と分割画像データ184の右側の領域が抜き出される。同様にして分割画像データ183と185については、分割画像データ183の右側の領域と分割画像データ185の左側の領域が抜き出される。
【0086】
ステップS300に続いてステップS310に進み、画像処理プログラムは、ステップS300で抜き出した部分画像領域を合成して分割領域毎の分割画像データを生成する。即ち、分割画像データ181の左側の領域と分割画像データ184の右側の領域を合成して分割画像データ186を生成し、分割画像データ183の右側の領域と分割画像データ185の左側の領域を合成して分割画像データ187を生成する。
【0087】
ステップS310に続いてステップS320に進み、画像処理プログラムは、ステップS310で生成した分割画像186及び187のあおり歪を補正し、あおり撮影判定部662によりあおりのない条件で撮影されたと判断された分割画像データ182と合成し、全体画像データ188を生成する。
【0088】
ステップS320に続いてステップS340に進み、画像処理プログラムは、ステップS320で生成した全体画像データ188を出力し、ハードディスク59に記録する。
【0089】
なお、撮像装置14、駆動部20及び制御ユニット26のハードウェア構成例について以下に示す。
【0090】
図19は、撮像装置、駆動部及び制御ユニットの詳細なハードウェア構成例を示す図である。図19の撮像装置14は、固定レンズ1と、ズ−ムレンズ2と、絞り機構3と、シャッタ4と、フォ−カスレンズ5と、撮像素子6と、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)回路7と、A/D変換機8と、TG(Timing Generator)9と、IPP(Image Pre−Processor)10と、メモリ11と、MPU12と、I/Oコントローラ13と、USB15と、シリアルコネクタ16とから構成される。
【0091】
被写体像は、シャッタ4により露光時間が制御され、固定レンズ1、ズ−ムレンズ2、絞り機構3、フォ−カスレンズ5を通して撮像素子6上に形成される。撮像素子6からの画像信号はCDS7でサンプリングされた後、A/D変換器8でデジタル信号化される。この時のタイミングはTG9で生成される。デジタル信号化された画像信号は、IPP10でアパ−チャ補正などの画像処理、圧縮などを行いメモリ11に保存される。各ユニットの動作は、MPU12にて制御される。
【0092】
駆動部20は、撮像装置14を移動させるための駆動機構であり、ステッピングモータX70と、ステッピングモータX70の回転軸に直行する回転軸を有するステッピングモータY71と、ステッピングモータX70の回転量を検出するロータリエンコーダX74と、ステッピングモータY71の回転量を検出するロータリエンコーダY75と、検出回路73とから構成される。所定の回転位置で静止するような基準位置を設け、ステッピングモータの回転位置をキャリブレ−ションすれば、ロータリエンコーダX74、ロータリエンコーダY75及び検出回路73は設けなくてもよい。
【0093】
制御ユニット26は、システムコントローラ50、CPU(Central Processing Unit)51、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)52、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス53、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)54、I/O(Input/Output)入出力デバイス55、PCI/ISA(Industry Standard Architecture)ブリッジIDE(Integrated Drive Electronics)USB(Universal Serial Bus)変換インタフェース56、USB58、ハ−ドディスク59、ISAバス60、I/Oコントロ−ラ61、シリアルコネクタ62、パラレルコネクタ63及びLAN(Local Area Network)コネクタ64を有する小型のボードコンピュータユニットから構成される。
【0094】
被写体を撮影する場合、I/O入出力デバイス55が、駆動部20の駆動回路72にパルス電圧を印加し、所定の角度になるように検出回路73の回転検出値をフィ−ドバックすると、USB58が、撮像装置14のへ撮影コントロ−ル信号を送信する。撮影が行われると、撮影された画像デ−タが撮影条件等の属性情報と共にハ−ドディスク59に記録される。被写体を分割撮影する場合は以上の処理が枚数分繰り返される。画像処理ユニット65は、ハ−ドディスク59に記録された複数の分割撮影された画像デ−タを合成して一枚の画像デ−タを生成する。生成された画像デ−タは、ハ−ドディスク59に記録される。
【0095】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0096】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、被写体を分割して撮影する際の重複部分のみを処理対象とするため、効率的な合成処理を実現することができる。また、重複部分について、合焦状態が最も良好な画像データの重複部分を用いるため、画質の良好な全体画像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入力装置の全体構成例を示す図である。
【図2】制御ユニットのハードウェア構成例を示す図である。
【図3】第一の実施の形態における画像処理ユニットの機能構成例を示す図である。
【図4】従来の手法により分割画像データを合成した例を示す図である。
【図5】被写体の一例を示す図である。
【図6】被写界深度を説明するための図である。
【図7】第一の実施の形態における画像処理ユニットによる分割画像データの合成例を示す図である。
【図8】分割画像データの重なり領域を示す図である。
【図9】ルックアップテーブルを示す図である。
【図10】画像処理ユニットの合焦状態比較部による合焦状態の比較の原理を示す図(その1)である。
【図11】画像処理ユニットの合焦状態比較部による合焦状態の比較の原理を示す図(その2)である。
【図12】被写体を三分割で撮影する状況を示す図である。
【図13】あおり歪の補正方法を説明するための図である。
【図14】画像処理ユニットの処理をソフトウェアで実現する場合の制御ユニットのハードウェア構成例を示す図である。
【図15】画像処理プログラムの処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図16】第二の実施の形態における画像処理ユニットの機能構成例を示す図である。
【図17】第二の実施の形態における画像処理ユニットによる分割画像の合成例を示す図である。
【図18】第二の実施の形態における画像処理プログラムの処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】撮像装置、駆動部及び制御ユニットの詳細なハードウェア構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 固体レンズ
2 ズームレンズ
3 絞り機構
4 シャッタ
5 フォーカスレンズ
6 撮像素子
7 CDS
8 A/D変換器
9 TG
10 IPP
11 メモリ
12 MPU
13 I/Oコントローラ
14 撮像装置
15、58 USB
16 シリアルコネクタ
20 駆動部
21a 支持柱
21b 支持ユニット
22 被写体
27 インタフェース
50 システムコントローラ
51 CPU
52 SDRAM
53 PCIバス
54 PCMCIA
55 I/O入出力デバイス
56 PCI/ISAブリッジIDE、USB変換インタフェース
57 IDE
59 ハードディスク
60 ISAバス
61 I/Oコントローラ
62 シリアルコネクタ
63 パラレルコネクタ
64 LANコネクタ
70 ステッピングモータX
71 ステッピングモータY
72 駆動回路
73 検出回路
74 ロータリケンコーダX
75 ロータリエンコーダY
100 画像入力装置
651、661 画像入力部
652 重なり領域判定部
653 合焦状態比較部
654 画像選択部
655 画像合成演算部
656、671 画像出力部
662 あおり撮影判定部
667 合焦判定部
668 使用可能領域選択部
669 同一領域画像演算部
670 画像合成演算部

Claims (4)

  1. 回転駆動により被写体を重複を許して複数の領域に分割して撮影する分割撮影手段と、
    前記分割撮影手段により撮影された複数の重複部分における複数の分割画像の合焦状態を比較する合焦状態比較手段と、
    前記分割撮影手段により撮影された複数の分割画像を合成する分割画像合成手段とを有する画像入力装置であって、
    前記分割撮影手段は、撮像面からの距離が撮像中心よりも遠い領域を合焦中心とし、
    前記分割画像合成手段は、前記複数の重複部分のそれぞれについて、前記合焦状態比較手段により合焦状態が最も良好と判定された前記分割画像の重複部分を用いて合成することを特徴とする画像入力装置。
  2. 回転駆動により被写体を重複を許して複数の領域に分割して撮影する分割撮影手順と、
    前記分割撮影手順により撮影された複数の重複部分における複数の分割画像の合焦状態を比較する合焦状態比較手順と、
    前記分割撮影手順により撮影された複数の分割画像を合成する分割画像合成手順とを有する画像入力方法であって、
    前記分割撮影手順は、撮像面からの距離が撮像中心よりも遠い領域を合焦中心とし、
    前記分割画像合成手順は、前記複数の重複部分のそれぞれについて、前記合焦状態比較手順により合焦状態が最も良好と判定された前記分割画像の重複部分を用いて合成することを特徴とする画像入力方法。
  3. 前記分割撮影手順において撮影された少なくとも一つの前記分割画像は、撮像面と前記被写体とが平行となるように撮影された画像であることを特徴とする請求項2記載の画像入力方法。
  4. 前記分割撮影手順は、あおり撮影になる場合に撮像面からの距離が撮像中心よりも遠い領域を合焦中心とすることを特徴とする請求項2又は3記載の画像入力方法。
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