JP4735655B2 - 反射鏡付き管球 - Google Patents

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Description

本発明は反射鏡付き管球に関する。
反射鏡付き管球、例えば反射鏡付きハロゲン電球は、凹面状の反射鏡内にハロゲン電球が組み込まれた構成を有し、例えば商業施設におけるスポットライト等の一般照明用として広く使用されている。近時、この種の反射鏡付きハロゲン電球に対して省エネルギー化が要望されている。具体的には、反射鏡付きハロゲン電球の中心照度を向上させ、その分、消費電力を低減することが提案されている。例えば、現在市販されている定格電力65[W]の反射鏡付きハロゲン電球に対して中心照度を向上させる技術を採用した上で、中心照度が定格電力65[W]の反射鏡付きハロゲン電球と同程度を維持しつつ消費電力を低減し、定格電力40[W]の反射鏡付きハロゲン電球として提供するものである。
ここで、ハロゲン電球は、バルブとこのバルブ内に配置されたフィラメントとを備えている。このフィラメントがコンパクトであればあるほどフィラメントを点光源に近づけることができ、反射鏡との組み合わせにおいて集光効率を向上させることができる。しかし、一般的に定格電圧[V]および定格電力[W]、さらには定格寿命時間(例えば3000時間)が決定されると、フィラメントを構成しているタングステン線の素線長や素線径がその定格電圧、定格電力および定格寿命時間に応じて実質的に定まってしまうので、例えば単純に素線長を短くしてフィラメントをコンパクト化することは困難である。
なお、ここで言う「集光効率」とは、電力当たりの照度[lx/W]を示している。
また、「定格電圧」、「定格電力」、および「定格寿命時間」のそれぞれの関係については次のとおりである。すなわち、定格電圧と定格電力が決定すると、フィラメントの抵抗値が決定する。したがって、素線長を短くすると、抵抗値を維持するために素線径を細くする必要が生じる。ところが、素線径を細くすると点灯中、タングステンの蒸発によってタングステン線が細って断線しやすくなり、寿命時間は短くなる傾向にある。一方、寿命時間を確保するために素線径を太くした場合、抵抗値を維持するために素線長を長くする必要が生じる。ところが、素線長が長くなりすぎると、バルブの大きさ等に応じてフィラメントの寸法を一定の範囲内に収める必要があるので、ピッチを狭くしたり、バルブ内に設けられた状態におけるフィラメントにかかるテンションを小さくしなくてはならなくなり、フィラメントの機械的強度が弱くなって断線してしまうおそれがある。したがって、所定の定格電圧、定格電力、および定格寿命時間を満足するためには、実質的に素線長および素線径がほぼ一義的に決定される。
そこで、一般的に定格電圧100[V]以上、例えば110[V]のハロゲン電球においては、コンパクト化を図るためにフィラメントに二重巻きコイルが用いられていることが多い。そして、上述したとおり省エネルギー化の要望を実現するべく、さらに一層のコンパクト化を図るために、このフィラメントに三重巻きコイルを用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−345077号公報
しかしながら、コイルを三重巻きとその巻き数を多くしていくに従って、耐衝撃性が低くなっていく。そこで、特に三重巻きコイルをバルブ内に設けるに当たっては、耐衝撃性を向上させるために三重巻きコイルをその長手方向に引っ張った状態で、つまりテンションをかけた状態で内部リード線等に電気的に、かつ機械的に接続する必要がある。しかしながら、そうしたときには三重巻きコイルにおける三次コイルのピッチが大きくなり、三重巻きコイル全体としてその長手方向に長くなって十分なコンパクト性が得られなくなるという問題が起こる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、フィラメントの耐衝撃性を十分に確保しつつ、中心照度をほとんど低下させることなく、低消費電力の反射鏡付き管球を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の管球は、反射鏡と、この反射鏡内に組み込まれ、かつ内部にフィラメントが配置されたバルブを有するハロゲン電球とを備えた定格電圧が110[V]であり、定格電力が略40[W]の反射鏡付き管球であって、前記フィラメントは前記反射鏡の光軸方向に延びる略直線状の二重巻きコイル部を有し、かつ前記二重巻きコイル部の素線が前記反射鏡の光軸と交差しており、前記フィラメントにおける二重巻きコイル部のコイル長をL[mm]、コイル外径をR[mm]とした場合、前記コイル長Lおよび前記コイル外径Rは座標(L,R)で表される点(5.50,1.85)、点(7.50,1.65)、点(7.50,0.85)、点(5.50,1.05)を順次結んだ線分で囲まれた範囲内(ただし、前記線分上を含む)から選択された値を有し、前記二重巻きコイル部は、その素線長が340[mm]以上500[mm]以下の範囲内、素線径が0.032[mm]以上0.042[mm]以下の範囲内、一次コイルのマンドレル径が0.20[mm]以上0.32[mm]以下の範囲内、一次コイルのピッチが0.03[mm]以上0.12[mm]以下の範囲内、二次コイルのマンドレル径が0.3[mm]以上1.2[mm]以下の範囲内、二次コイルのピッチが0.5[mm]以上0.9[mm]以下の範囲内にそれぞれ設定される。
なお、本発明に係る反射鏡付きハロゲン電球は定格電圧110[V]とし、すなわち商用電源で点灯されるものを対象としている。また、定格電力は「略40[W]」としているが、ここでの「略」はそのばらつきの範囲を含むことを意味し、実質的には36.8[W]以上43.2[W]以下の範囲内は含む。
また、本発明に係る反射鏡付きハロゲン電球は、フィラメントにおいて「反射鏡の長手方向に延びる直線状の二重巻きコイル部を有し」ているが、ここでいう「略直線状」とは厳密な意味での直線状を含むことはもちろんのこと、設計上は直線状とするものの製造上のばらつきによって例えば弓形状や蛇行状になったものも含む。
本発明は、フィラメントの耐衝撃性を十分に確保しつつ、中心照度をほとんど低下させることなく、低消費電力の反射鏡付き管球を提供することができるものである。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態である反射鏡付きハロゲン電球1は、一例として主にスポットライト等の一般照明用として使用されているものであって、反射鏡2と、この反射鏡2内に組み込まれた定格電圧が110[V]であり、定格電力が略40[W]のハロゲン電球3とを備えている。
反射鏡2は、その基体が硬質ガラスまたは石英ガラス等からなり、一端部に光を照射する開口部4を、他端部に筒状のネック部5をそれぞれ有し、かつ内面に回転楕円体面または回転放物体面等からなる回転体の反射面6が形成されている。
開口部4には、前面ガラス7が設けられ、かつ接着剤8によって固定されている。前面ガラス7の固定方法としては、接着剤8に代えて公知の止め金具(図示せず)を用いたり、止め金具と接着剤8とを併用したりすることもできる。もっとも、前面ガラス7は必ずしも設ける必要はない。
ネック部5の外側には、照明器具のソケット(図示せず)に装着される口金9がこのネック部5の端部を覆うように設けられ、接着剤(図示せず)を介して固着されている。一方、ネック部5内には、ハロゲン電球3の後述する封止部14が挿入され、同じく接着剤(図示せず)を介して固着されている。
反射面6には、アルミニウムやクロム等の金属膜の他、二酸化ケイ素(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)、フッ化マグネシウム(MgF)、硫化亜鉛(ZnS)等からなる多層干渉膜が形成されている。また、この反射面6には必要に応じてファセットを形成してもよい。
なお、一例として、反射鏡2は、その最大外径(口径)D0が50[mm]であり、ビーム角が中角のタイプである。
ハロゲン電球3は、図2に示すように、石英ガラスや硬質ガラス等からなるバルブ10と、このバルブ10の内部に配置されたフィラメント11とを有している。
バルブ10には、封止切りの残痕であるチップオフ部12、略円筒状の発光部13、および公知のピンチシール法によって形成された封止部14がそれぞれ順次連なるように形成されている。発光部13内には、ハロゲン物質と希ガス、またはハロゲン物質と希ガスと窒素ガスとがそれぞれ所定量封入されている。
フィラメント11は、タングステンからなり、略直線状に延びるように略円形形状に巻かれた二重巻きコイル部15とその両端部にとばし部16を介して形成された脚部17とを有している。このフィラメント11は、バルブ10内において略直線状の二重巻きコイル部15が反射鏡2の光軸X(図1参照)の方向に延びるように位置されているとともに、一端部がそれぞれの脚部17に電気的にかつ機械的に接続された2本の内部リード線18,19によって支持されている。
なお、とばし部16は非発光の部分であり、フィラメント11における発光部分(二重巻きコイル部15)と非発光の部分との境を明確にし、発光部分の消費電力を安定化させ、ハロゲン電球3個体間でのフィラメント11からの発光光束のばらつきを抑制する機能を有している。
内部リード線18,19の他端部は、封止部14に封着された金属箔20,21を介して外部リード線22,23の一端部に接続されている。外部リード線22,23の他端部は、図1に示すように、封止部14の端面から外部に導出しており、必要に応じてヒューズ等を介して口金9の端子部24,25にそれぞれ電気的に接続されている。
ここで、図2および図3に示すように、二重巻きコイル部15と反射鏡2の光軸Xとの位置関係は、二重巻きコイル部15の長手方向の中心軸Yが反射鏡2の光軸Xと一致しないように平行にずらされて、二重巻きコイル部15と光軸Xとが交差するようになっている。すなわち、二重巻きコイル部15の素線と光軸Xとを直接的に交差させるものであり、ここで光軸Xと交差する二重巻きコイル部15の部分には、二重巻きコイル部15の長手方向の中心軸Yが通過する二重巻きコイル部15の内径(二次コイルのマンドレル径)部分の空間は含まない。その際、図2に示すようにバルブ10の長手方向の中心軸Zと二重巻きコイル部の中心軸Yとは略一致させつつ、バルブ10の長手方向の中心軸Zを光軸Xからずらすことにより、二重巻きコイル部15を光軸Xと交差させてもよいし、図示はしていないが反射鏡2の光軸Xとバルブ10の長手方向の中心軸Zとは略一致させつつ、二重巻きコイル部15の中心軸Yをバルブ10の長手方向の中心軸Zからずらすことにより、二重巻きコイル部15を光軸Xと交差させてもよい。
また、二重巻きコイル部15のコイル長をL[mm](図3参照)、コイル外径をR[mm](図3参照)とした場合、図4に示すようにコイル長Lおよびコイル外径Rは座標(L,R)で表される点(5.50,1.85)、点(7.50,1.65)、点(7.50,0.85)、点(5.50,1.05)を順次結んだ線分で囲まれた範囲内(ただし、前記線分上を含む)から選択された値を有する。その際、二重巻きコイル部15における他の寸法パラメータとして、定格電圧が110[V]であり、定格電力が略40[W]のハロゲン電球3において、二重巻きコイル部15(フィラメント11における発光部分)はその素線長が340[mm]以上500[mm]以下の範囲内で、素線径が0.032[mm]以上0.042[mm]以下の範囲内のものが用いられる。このとき、コイル長Lおよびコイル外径Rが前記範囲内に設定された場合、一次コイルのマンドレル径が0.20[mm]以上0.32[mm]以下の範囲内で、一次コイルのピッチが0.03[mm]以上0.12[mm]以下の範囲内で、二次コイルのマンドレル径が0.3[mm]以上1.2[mm]以下の範囲内で、二次コイルのピッチが0.5[mm]以上0.9[mm]以下の範囲内でそれぞれ設定される。
以上のとおり本発明の実施の形態にかかる反射鏡付きハロゲン電球1の構成によれば、フィラメント11に三重巻きコイルを用いることなく二重巻きコイルを用いながら、フィラメント11を耐衝撃性を十分に確保しつつコンパクト化することができ、消費電力(定格電力)を40[W]としながらも、従来の定格電圧110[V]、定格電力65[W]の反射鏡付きハロゲン電球の中心照度とほぼ同じ程度の中心照度を確保することができる。特に、フィラメント11をコンパクト化するに当たり、従来、コイル長Lを短くするとコイル外径Rを大きくせざるを得ず、そのために耐衝撃性が著しく低下する傾向にあったが、コイル長Lとコイル外径Rとを最適化する中で二重巻きコイル部15を反射鏡2の光軸Xと交差させることにより、コイル長Lおよびコイル外径Rをフィラメント11全体の機械的強度を確保できる程度に留めて耐衝撃性が低下するのを抑制し、上記したように所望の中心照度を確保することができる。
また、このような反射鏡付きハロゲン電球1の配光特性を評価したところ、照射面の輪郭がはっきりとした配光特性が得られ、空間照明における明暗をはっきりとさせたい場合の用途に適切である。
次に、本発明の実施の形態である反射鏡付きハロゲン電球1(以下、単に「本発明品」という)の作用効果を確認するための実験を行った。
上記した本発明品において、表1に示すようにフィラメント11の二重巻きコイル部15の寸法のみを、すなわちコイル長Lを5.0[mm]以上8.0[mm]以下の範囲内で、同じくコイル外径Rを0.60[mm]以上2.20[mm]以下の範囲内で種々変化させたサンプル(No.1〜No.35)をそれぞれ5本ずつ作製し、それらの中心照度[lx]を測定するとともに、それらの耐衝撃性について評価を行った。その結果をそれぞれ表1に示す。
「中心照度」の評価は、各サンプルを定格どおりで点灯させ、サンプルから距離1[m]離れた照射面における中心照度[lx]を測定した。そして、表1では、各サンプルの中心照度の値を絶対値ではなく、従来の定格電力65[W](定格電圧110[V])の反射鏡付きハロゲン電球の中心照度(3000[lx])を100とした場合の相対値で表している。ただし、その相対値は5本のサンプルの平均値であり、表1中「−」で示したサンプルは後述するように耐衝撃性が得られなかったので評価していない。また評価の際、相対値として95以上であれば、実用上、従来の定格電力65[W]の反射鏡付きハロゲン電球の中心照度とほぼ同じであるといえるために、95以上を良否の判定基準とした。
「耐衝撃性」の評価には次のような振動試験を用いた。まず、上記した各サンプルを、口金を上方にして定格どおりで点灯させる。この状態のままで各サンプルに0.6[G]の力を加え、かつ10[Hz]以上100[Hz]以下の範囲で20分間振動させる。この動作を1回として連続して60回繰り返す。そして、この振動試験によるフィラメント11の断線有無を評価する。ただし、5本のサンプルのうち1本でも断線したものがあった場合は「有」の評価とした。
なお、上記したようにコイル長Lおよびコイル外径Rを種々変化させるに当たり、二重巻きコイル部15の他の寸法パラメータ(マンドレル径やピッチ)については上記した範囲内で適宜設定した。通常、コイル長Lを一定にした場合、一次コイルのマンドレル径を小さくし、かつ二次コイルのマンドレル径を大きくすることによってコイル外径Rを大きくすることができる。一方、コイル長Lを一定にした場合、一次コイルのマンドレル径を大きくし、かつ二次コイルのマンドレル径を小さくすることによってコイル外径Rを小さくすることができる。
反射鏡2には最大外径(口径)が50[mm]、ビーム角が20[°]のものを用いている。また、バルブ10には可視光透過赤外線反射膜等のような光干渉膜は形成していない。
Figure 0004735655
表1から明らかなように、フィラメント11における二重巻きコイル部15のコイル長Lおよびコイル外径Rが座標(L,R)で表される点(5.50,1.85)、点(7.50,1.65)、点(7.50,0.85)、点(5.50,1.05)を順次結んだ線分で囲まれた範囲内(ただし、前記線分上を含む)から選択された値、例えば点(5.50,1.85)、点(5.50,1.45)、点(5.50,1.05)、点(6.00,1.80)、点(6.00,1.40)、点(6.00,1.00)、点(6.50,1.75)、点(6.50,1.35)、点(6.50,0.95)、点(7.00,1.70)、点(7.00,1.30)、点(7.00,0.90)、点(7.50,1.65)、点(7.50,1.25)、および点(7.50,0.85)である場合、中心照度が従来の定格電力65[W]の反射鏡付きハロゲン電球の中心照度とほぼ同じであるとともに、耐衝撃性も実用上十分耐え得るものであることが確認された。一方、コイル長Lおよびコイル外径Rが座標(L,R)で表される点(5.50,1.85)、点(7.50,1.65)、点(7.50,0.85)、点(5.50,1.05)を順次結んだ線分で囲まれた範囲外(ただし、前記線分上を含まない)の値、例えば点(5.00,2.20)、点(5.00,1.90)、点(5.00,1.50)、点(5.00,1.10)、点(5.00,0.90)、点(5.50,2.15)、点(5.50,0.85)、点(6.00,2.10)、点(6.00,0.80)、点(6.50,2.05)、点(6.50,0.75)、点(7.00,2.00)、点(7.00,0.70)、点(7.50,1.95)、点(7.50,0.65)、点(8.00,1.90)、点(8.00,1.60)、点(8.00,1.20)、点(8.00,0.80)および点(8.00,0.60)である場合、上記した振動試験によってフィラメントが断線し、一部のものについては中心照度が従来の定格電力65[W]の反射鏡付きハロゲン電球の中心照度に比してかなり下回ることが確認された。このような結果となったのは、特にコイル長Lが5.00[mm]の場合、二次コイルのピッチ間隔が狭くなりすぎて両者間で容易にピッチタッチし、それに起因して消費電力が過剰に上昇してフィラメントが溶断したためであると考えられる。また、座標(L,R)が点(5.50,0.85)、点(6.00,0.80)、点(6.50,0.75)、点(7.00,0.70)、点(7.50,0.65)、および点(8.00,0.60)の場合、一次コイルおよび二次コイルともにピッチ間隔が狭くなりすぎて上記と同様にフィラメントが溶断したためであると考えられる。もっとも、これらの場合においてフィラメントの機械的強度の不足も影響していると考えられる。
なお、上記した実施の形態では、反射鏡2としてビーム角が20[°]のものを用いた場合について説明したが、これに限らずビーム角が例えば7[°]以上13[°]以下の狭角のものや、例えば26[°]以上44[°]以下の広角のものを用いた場合でもそれぞれのビーム角に応じて上記と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、フィラメントをコンパクト化し、中心照度をほとんど低下させることなく、低消費電力化させることが必要な用途にも適用することができる。
本発明の第1の実施の形態である反射鏡付きハロゲン電球の一部切欠正面図 同じく反射鏡付きハロゲン電球に用いられているハロゲン電球の一部切欠正面図 同じく反射鏡付きハロゲン電球に用いられているフィラメントの正面図 同じく反射鏡付きハロゲン電球に用いられているフィラメントにおけるコイル長Lとコイル外径Rとの関係を座標(L,R)で表した図
符号の説明
1 反射鏡付きハロゲン電球
2 反射鏡
3 ハロゲン電球
4 開口部
5 ネック部
6 反射面
7 前面ガラス
8 接着剤
9 口金
10 バルブ
11 フィラメント
12 チップオフ部
13 発光部
14 封止部
15 二重巻きコイル部
16 とばし部
17 脚部
18,19 内部リード線
20,21 金属箔
22,23 外部リード線
24,25 端子部

Claims (1)

  1. 反射鏡と、この反射鏡内に組み込まれ、かつ内部にフィラメントが配置されたバルブを有するハロゲン電球とを備えた定格電圧が110[V]であり、定格電力が略40[W]の反射鏡付き管球であって、
    前記フィラメントは前記反射鏡の光軸方向に延びる略直線状の二重巻きコイル部を有し、かつ前記二重巻きコイル部の素線が前記反射鏡の光軸と交差しており、
    前記フィラメントにおける二重巻きコイル部のコイル長をL[mm]、コイル外径をR[mm]とした場合、前記コイル長Lおよび前記コイル外径Rは座標(L,R)で表される点(5.50,1.85)、点(7.50,1.65)、点(7.50,0.85)、点(5.50,1.05)を順次結んだ線分で囲まれた範囲内(ただし、前記線分上を含む)から選択された値を有し、
    前記二重巻きコイル部は、その素線長が340[mm]以上500[mm]以下の範囲内、素線径が0.032[mm]以上0.042[mm]以下の範囲内、一次コイルのマンドレル径が0.20[mm]以上0.32[mm]以下の範囲内、一次コイルのピッチが0.03[mm]以上0.12[mm]以下の範囲内、二次コイルのマンドレル径が0.3[mm]以上1.2[mm]以下の範囲内、二次コイルのピッチが0.5[mm]以上0.9[mm]以下の範囲内にそれぞれ設定される、
    ことを特徴とする反射鏡付き管球。
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