JP4536753B2 - 管球および反射鏡付き管球 - Google Patents

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Description

本発明は、管球および反射鏡付き管球に関し、特に、フィラメントコイルの支持構造に関する。
従来、管球の一種であるハロゲン電球は、コイルフィラメントと気密封止されたバルブとを有し、封止部分からバルブ内に延出された導電性支持部材である二本の内部リードによって、コイルフィラメントは、バルブの中心軸と略平行となる姿勢で、その両端部がバルブ内で支持されている。
一般的な、二重コイルフィラメントにおける、前記封止部分に近い側の端部の支持構造について、図19(a)、図19(b)を参照しながら説明する。
図19(a)に示すように、二重コイルフィラメント200は、通電中に発光する二重コイル部200Aと内部リード線202に取り付けるための継線部となる単コイル部200Bとを有しており、二重コイル部200Aと単コイル部200Bとを結ぶ部分がコイル状に巻かれていない直線状をした(直線状部200E)ままの構成となっている。
一方、バルブ(不図示)から延出された内部リード線202は、もう一方の内部リード線(不図示)等との間の相対的な位置決め等のため、その一部がステムガラス204に固着されている。ステムガラス204から延出された内部リード線202は、「く」字状に屈曲した屈曲部202Aを有していて、当該延出部分に対し、図19(a)の矢印Hで示す方向に、単コイル部200Bを完全に嵌装することにより、二重コイルフィラメント200の一端部が内部リード線202に支持される(図19(b))。ここで、屈曲部202Aは、単コイル部200Bの内部リード線202からの抜け防止のために設けられている。
ところで、ハロゲン電球は、凹面状をした反射面を有する反射鏡と組み合わせされて、例えば、店舗などのスポット照明用として使用されている。ハロゲン電球を反射鏡と組み合わせて使用する場合には、フィラメントをできるだけコンパクトにして、その発光領域を可能な限り反射鏡の焦点位置に集中させることによって、集光効率を向上させることができる。この場合に、発光領域を特に反射鏡の光軸方向に縮小することが、集光効率を向上させるためには効果的であることが知られている。
この意味で、上記二重コイルフィラメントは、単コイルフィラメントと比較して、集光効率の向上のためには有効であり、集光効率をより一層向上させるため、二重コイルフィラメントをさらにらせん状に巻いて光軸方向に短縮した三重コイルフィラメントも出現している。
しかしながら、コイルの重ね巻数を増やせば増やすほど、ハロゲン電球に外力(衝撃力)が加えられた際に生じるコイルの振動の振幅が大きくなり、これが原因で断線し易くなるといった問題が生じる。
この問題を解決しつつ、フィラメントのコンパクト化(光軸方向の短縮化)を図れるハロゲン電球として、特許文献1、特許文献2には、複数個の単コイルを全体的に反射鏡の光軸に対して対称となるように各々の単コイルを反射鏡の光軸と平行に配したフィラメントが開示されている。これにより、複数個の単コイルに相当するものを1個の単コイルで作製した場合(単コイルフィラメント)と比較して、光軸方向の長さが短縮されるので、集光効率が向上することとなる。また、各々のコイルは一重なので、上記振動に因る問題も軽減される。
さらに、本願発明者らは、単コイルを、素線を扁平な筒状に巻回してなるもの(以下、「扁平コイル」と称する。)としたフィラメント体を創作した。これによれば、素線を円筒状に巻回してなる従来の単コイル(以下、「円筒コイル」と称する。)と比較して、(扁平な筒の短軸長さと円筒の直径とが等しいとした場合)1ターン当たりの素線長を長くすることができる関係上、タングステン線の素線長が同じであれば、コイル長を短くできることとなり、光軸方向に一層短縮でき、もって集光効率が向上することとなる。
特表平6−510881号公報 特開2002−63869号公報
そして、扁平コイルの支持構造は、二重コイルフィラメントにおける前述した単コイル部の例(図19(a)、(b))に倣い、図20に示すような構造とした。
すなわち、内部リード線210のステムガラス212からの延出部分を、扁平コイル214の長内径に合わせて「コ」字状に曲げると共に、抜け防止のため、「く」字状に屈曲した屈曲部210Aを設けることとした。屈曲部210Aにより抜け防止には成功したものの、以下の不具合が生じた。「コ」字の幅W1を扁平コイルに長内径W2に合わせると、扁平コイル(継線部)が嵌装しづらいことから、幅W1は長内径W2よりも若干短い目にした。そうすると、継線部214Bにおけるフィラメント線の内部リード線210への接触状態が不安定になり、継線部214Bが発光するものが出現し、消費電力にばらつきが生じることとなった。これでは、発光部214Aを安定させるため、継線部214Bと発光部214Aとの間に発光部214Aよりもコイルピッチを広げた拡開部214Eを設けた意味がなくなってしまう。
本発明は、上記した課題に鑑み、フィラメントに扁平コイルを採用した管球において、継線部の内部リード線からの抜けを防止すると共に、継線部における不用意な発光を抑制できる管球を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような管球を有する反射鏡付き管球を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る管球は、気密封止されたバルブと、短軸と長軸とを有する扁平な横断面の筒状に巻かれた単フィラメントコイルであって、略一様なピッチでフィラメント線が巻かれた中間部の両側に、前記略一様なピッチよりも広げられた拡開部を介して継線部を有する単フィラメントコイルを少なくとも一個含むフィラメント体と、封止部分から前記バルブ内空間に延出され、前記単フィラメントコイルにおける一方の前記継線部を支持する内部リード線と、を有する管球において、前記継線部の端部から前記単フィラメントコイル内に導入された前記内部リード線が、前記拡開部から前記単フィラメントコイル外へ導出されていて、当該導出部分が、前記継線部における当該拡開部側の最終巻き線部分との接触位置を基点として、当該継線部の前記端部側に折り曲げられており、さらに、前記内部リード線は、前記継線部内に存する部分で、前記長軸方向に屈曲されていることを特徴とする。
また、前記内部リード線と同様の構成を有し、前記単フィラメントコイルにおける他方の前記継線部を支持する内部リード線と、前記単フィラメントコイルを、その長手方向ほぼ中央で支持する中間支持部材と、を有し、前記フィラメント体は、前記単フィラメントコイルが、前記中間支持部材の支持位置を基点に、略V字状に屈曲された姿勢で、前記バルブ内で支持されてなるものであることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る反射鏡付き管球は、反射鏡と、前記反射鏡内に組み込まれている、上記した管球と、を有することを特徴とする。
上記構成からなる管球によれば、継線部の端部から導入され、拡開部から導出された内部リード線の当該導出部分が、前記継線部における前記拡開部側の最終巻き線部分との接触位置を基点として、前記継線部の前記端部側に折り曲げられているので、前記最終巻き線と内部リード線との接触状態が可能な限り保持できることとなり、その結果、継線部における不用意な発光の抑制が可能となる。また、内部リード線が、上記のように折り曲げられていることにより、継線部の内部リード線からの抜けが防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る管球の一例として示すハロゲン電球14を有する照明装置10の概略構成を示す一部切欠き図である。なお、図1を含む全ての図面において、各部材間の縮尺は統一していない。
照明装置10は、例えば、住宅、店舗、あるいはスタジオ等におけるスポットライト照明として用いられる。照明装置10は、照明器具12とハロゲン電球14とを有する。
照明器具12は、有底円筒状をした器具本体16と器具本体16に収納された反射鏡18とを有する。
器具本体16の底部には、ハロゲン電球14の口金30(図2参照)を取り付けるための受け具(図示せず)が設けられている。なお、器具本体16は、円筒状に限らず、種々の公知形状とすることができる。
反射鏡18は、ハロゲン電球14を取替え可能とするため、器具本体16に対し、着脱可能である。
反射鏡18は、漏斗状をした硬質ガラス製基体20を有する。基体20において回転楕円面または回転放物面等に形成された凹面部分20Aには、反射面を構成する多層干渉膜22が形成されている。多層干渉膜22は、二酸化ケイ素(SiO)、二酸化チタン(TiO)、フッ化マグネシウム(MgF)、硫化亜鉛(ZnS)等で形成することができる。また、多層干渉膜22に代えてアルミニウムやクロム等からなる金属膜で反射面を構成することもできる。反射鏡18の開口径(ミラー径)は100mmであり、ビームの開き(ビーム角)が、狭角(約10°)のものである。なお、反射面には必要に応じてファセットを形成してもよい。
反射鏡18は、基体20の開口部(光照射開口部)に設けられた前面ガラス24を有する。本例では、前面ガラス24は基体20に固着されており、ハロゲン電球14の取替えのため、基体20部分が器具本体16と着脱自在な構成となっているが、これに限らず、基体を器具本体に固定し、前面ガラスを基体に対し着脱自在な構成としても構わない。
ハロゲン電球14は、前記受け具(不図示)に取り付けられ、反射鏡18内に組み込まれて使用される。組み込まれた(取り付けられた)状態で、ハロゲン電球14の後述するバルブ26の中心軸Bと反射鏡18の光軸Rとが略同軸上に位置することとなる(中心軸Bと光軸Rとが略一致することとなる)。ハロゲン電球14は、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された電球である。
図2に、ハロゲン電球14の一部切欠き正面図を示す。
ハロゲン電球14は、気密封止されたバルブ26と、バルブ26の後述する封止部38側に接着剤28によって固着された、例えばE型の口金30とを有している。
バルブ26は、封止切りの残痕であるチップオフ部32、後述するフィラメント体61等を収納するフィラメント体収納部34、略円筒状をした筒部36、および公知のピンチシール法によって形成された封止部38がこの順に連なった構造をしている。
フィラメント体収納部34は、図2に示すように、略回転楕円体形状をしている。ここで言う「略回転楕円体形状」とは、完全な回転楕円体形を含むことはもちろんのこと、ガラスの加工上ばらつく程度分、完全な回転楕円体形からずれた形状を含むことを意味している。なお、フィラメント体収納部は、上記した形状に限らず、例えば、略円筒形状や略球形状、あるいは略複合楕円体形状としても構わない。
また、バルブの構造も上記したものに限らず、例えば、チップオフ部(場合によっては無い場合もある)、フィラメント体収納部、封止部がこの順に連なったものとすることができる。
なお、フィラメント体収納部34の外面には赤外線反射膜が形成されている。もっとも、この赤外線反射膜は必ずしも必要なものではなく、適宜形成されるものである。
バルブ26内には、ハロゲン物質と希ガスとがそれぞれ所定量封入されている。これに加えて、窒素ガスを封入することとしても構わない。
ハロゲン物質は、点灯中、ハロゲンサイクルによって、フィラメント体61から蒸発したその構成物質であるタングステンを再びフィラメント体61に戻し、バルブ26の黒化を防止するためのものである。ハロゲン物質の濃度は10[ppm]〜300[ppm]の範囲内にあることが好ましい。また、ハロゲンサイクルを活性化させるためには、バルブ26内面における最冷点温度が200[℃]以上であることが好ましい。さらに、ハロゲンサイクルを適切に機能させるためには、バルブ26内の酸素濃度を100[ppm]以下にすることが好ましい。
希ガスには、クリプトンガスを用いることが好ましい。クリプトンガスを用いることにより、集光効率を高める目的でフィラメントを全体的にコンパクト化するため、後述するような形態を採用しているにもかかわらず、対向する発光部(後述)間の任意の場所で点灯時にアーク放電が発生して、断線するのを抑制するといった効果が得られる。
特に、封入ガスは、クリプトンを主成分とした、窒素ガスおよびハロゲン物質を含むものとし、バルブ26内での常温時におけるガス圧を2[atm]〜10[atm]の範囲内に設定することが好ましい。当該ガス圧が10[atm]を超えると、万一バルブ26が破損した場合に、飛散する破片で照明器具が破損するおそれがあり、一方、2[atm]未満であると、フィラメント体61の構成物質であるタングステンが蒸発し易く、ランプ寿命が短くなるからである。換言すると、ガス圧の上記範囲は、当該ガス圧が適度に抑制されているため、万一バルブ26が破損したとしても、照明器具が破損するほどの勢いで破片が飛散せず、かつ、当該ガス圧が適度に高いため、フィラメント体61の構成物質であるタングステンが蒸発しにくく、長寿命化を実現でき、さらには、点灯時に隣接する発光部間の任意の場所で点灯時にアーク放電が発生して、断線するのを抑制することができる範囲である。
また、封入ガスに窒素ガスを含ませる場合、窒素ガスの組成比率は8[%]〜40[%]の範囲内に設定することが好ましい。窒素ガスの組成比率が40[%]を超えると、点灯中にフィラメント体61で発生する熱が窒素ガスを介して過度に放出され、効率が低下するおそれがあり、一方、8[%]未満であると、点灯時に対向する発光部(後述)間でアーク放電が起きやすく、断線が発生し易いからである。換言すると、窒素ガスの上記組成比率範囲は、窒素ガスの組成比率が適度に抑制されているため、点灯中にフィラメント体61で発生する熱が窒素ガスを介して過度に放出されることにより効率が低下するのを防止することができると共に、窒素ガスが適度に含まれているため、点灯時に対向する発光部(後述)間でアーク放電が発生し、断線するのを抑制することができる範囲である。
封止部38内には、一対の金属箔40,42が封着されている。金属箔40,42はモリブデン製である。なお、封止部38に封着されている金属箔40,42の過熱による酸化が原因で、バルブ26の気密性が損なわれるのを防止するため、封止部38の表面を凹凸にして、当該表面積を増やし、封止部38での放熱性を向上させることが好ましい。
金属箔40の一端部には外部リード線44の一端部が、金属箔42の一端部には外部リード線46の一端部が、それぞれ接合されて電気的に接続されている。外部リード線44,46は、タングステン製である。外部リード線44,46の他端部は、バルブ26の外部に導出されていて、それぞれ、口金30の端子部48,50に電気的に接続されている。
ここで、2本の外部リード線44,46の内、少なくとも一方の外部リード線と口金30の対応する端子部(48または50)との間に、ヒューズ(図示せず)を設けておくことが好ましい。当該ヒューズを設けることにより、万一、発光部(後述)で断線が生じ、その断線箇所でアーク放電が発生したとしても、即座にヒューズが溶断されてアーク放電の継続を絶ち、もってアーク放電の衝撃でバルブ26が破損等するのを防止できる。特に、発光部の対向間隔をできる限り短縮する場合には、両方の外部リード線44,46と口金30の対応する端子部48,50とのそれぞれの間にヒューズを設けることが好ましい。この場合には、発光部での断線に起因するアーク放電が発生しなくても、対向する発光部間でアーク放電が発生するおそれがあるからである。
金属箔40の他端部には内部リード線52の一端部が、金属箔42の他端部には内部リード線54の一端部が、それぞれ接合されて電気的に接続されている。内部リード線52,54は、金属線の一例として示すタングステン線からなり、その径は、例えば、0.5[mm]である。内部リード線52,54の一端部は、バルブ26の封止部38で支持されていて、当該封止部38からバルブ26内空間に延出されている。内部リード線52,54は、口金30を介して供給される外部電力をフィラメント体61に給電すると共に、フィラメント体61の一部を直接に支持する導電性支持部材としての役割を果たす。
図3に、フィラメント体61が支持されてなるマウント55の斜視図を示す。
フィラメント体61は、単フィラメントコイル60一個で構成されている。
図3に示すように、フィラメント体61の一部を直接に支持する支持部材としては他に、フィラメント体61を、その長手方向ほぼ中央で支持する中間支持部材であるサポート線56がある。サポート線56は、タングステン線からなる。
内部リード線52,54、サポート線56は、一対の柱状ステムガラス57,59で挟持されている。これによって、サポート線56が支持されると共に、内部リード線52,54、サポート線56相互間の相対的な位置が保持されることとなる。
フィラメント体61は、フィラメント線が、短軸と長軸とを有する扁平な横断面をした筒状に巻かれた単フィラメントコイル60を、その長手方向ほぼ中央部で、短軸方向に略V字状に屈曲させ、当該屈曲部を中間支持部材であるサポート線56で支持し、サポート線56と両内部リード線52,54との間で懸架したものである。本例で示す略V字状は、ステムガラス57,59(封止部38(図2))側に開いている。ここで、「略V字状」とは、厳密に文字「V」の形状を意味していないことは言うまでもなく、コイルを鋭角に屈曲させた際に必然的に形成されるおおよその形状を意味するものである。したがって、屈曲部も丸みを帯びていることは勿論であり、屈曲部から端部に至る部分も完全に直線である必要はなく、若干湾曲している状態を含むものである。また、鋭角に屈曲させず、積極的に円弧状に屈曲させて、全体的に略U字状とすることも可能である。
単フィラメントコイル60として、扁平な筒状に巻かれたコイル(以下、「扁平コイル」と言う。)を採用したのは、以下の理由による。すなわち、円筒状に巻回されてなる単コイル(以下、「円筒コイル」と略称する。)と比較して、(扁平な筒の短軸長と円筒の直径が等しいとした場合)1ターン当たりの素線長を長くすることができる関係上、タングステン線の素線長が同じであれば、コイル長を短縮でき、もって、反射鏡の光軸方向(バルブ中心軸)におけるコイルフィラメント(発光部)の縮小化が図れることとなるからである。また、単純に扁平にしただけでは、従来の二重コイルフィラメント程には、光軸方向の短縮化を図ることは困難なため、中央部で屈曲させることにより、二重コイルフィラメントと同等かそれ以上の光軸方向の短縮化を図ることとしたのである。
扁平コイルである単フィラメントコイル60は、以下のようにして作製される。
すなわち、図4に示すように、円柱状をした芯線(マンドレル)62を複数本(図示例では4本)、平行かつ一列に密着させて並べたものの外周に、タングステンからなるフィラメント線64を、後述する拡開部を除き全体的に所定の等ピッチ(一様ピッチ)で巻回した後、芯線62を溶解して作製する。なお、フィラメント線の径は、例えば、0.05mmで、前記所定の等ピッチは、例えば、0.079mmに設定される。
図5の上部に示すのは、屈曲前の単フィラメントコイル60をそのコイル軸心CX方向から視た平面図を模式的に表したものであり、図5の下部に示すのは、同正面図を模式的に表したものである。
図5の上部に示すように、単フィラメントコイル60は、そのコイル軸心CX方向から見て、平行に配された2本の線分の対応する端同士を半円で結んでなる、いわゆる(陸上競技の)トラック形状をしている。この形状は、上記した作製方法に由来するものであり、芯線62の本数が多いほど、より扁平したトラック形状となる。すなわち、芯線62の本数で、扁平の度合い(扁平率)を調整することができる。
ここで、扁平率は、単フィラメントコイル60内周における長軸LXの長さを短軸SXの長さで除して得られる値と規定する。本例では、上記した製作法を採る関係上、扁平率は整数の値となり、一例として、扁平率を「4」としている。
また、単フィラメントコイル60は、全体的には、略一様なピッチで巻かれているのであるが、その中間部の両側に、上記略一様なピッチよりも拡げられた拡開部60E1,60E2を有する。拡開部60E1,60E2は、1〜2巻(ターン)の範囲で形成される。拡開部60E1,60E2は、前述した単フィラメントコイル60の作製工程において、芯線62にフィラメント線64を巻く際に形成される。なお、「拡開部」は、コイルにおいてピッチがとんでいる(ピッチが大きくなっている)部分であることから「とばし部」と称することもある。
単フィラメントコイル60において、拡開部60E1,60E2よりも端部側の部分が、それぞれ、内部リード線52,54に接続される(内部リード線52,54で支持される)継線部60B1,60B2となる。
拡開部60E1,60E2を設ける目的は、フィラメント体61において、発光領域(発光するフィラメント線部分の長さ)を安定させるためである。内部リード線52,54と接触するフィラメント線部分は、通電状態において発光しない。拡開部60E1,60E2を設けない場合(すなわち、継線部となるべき部分と発光部となるべき部分とが、拡開部を介することなく、連続している場合)、両継線部60B1,60B2間が発光すべきなのであるが、発光部と継線部60B1,60B2との境界が不明確となり、継線部となるべき部分が不用意に発光したり、その逆に、発光すべき部分が発光しなかったりする事態が生じる。そこで、拡開部60E1,60E2を設け、継線部60B1,60B2と発光部との間に存するフィラメント線部分(すなわち、拡開部60E1,60E2に存するフィラメント線部分)は、積極的に発光させないこととすることにより、発光部の基端(フィラメント線の発光端)を明確にすることとしているのである。これにより、発光するフィラメント線部分の長さが安定する関係上、消費電力が安定することとなる。
ここで、上記の目的を確実に達成するためには、継線部60B1,60B2における、単フィラメントコイル60の中央側(拡開部60E1,60E2側)の最終ターン(巻き線部分)を、内部リード線52,54に確実に接触させる必要がある。
図3に戻り、単フィラメントコイル60の端部から導入された内部リード線52,54は、拡開部60E1,60E2から導出されていて、導出部52A,54Aが、単フィラメントコイル60の対応する端部側に折り曲げられている。
内部リード線52,54の単フィラメントコイル60内における形態は同様なので、内部リード線54の単フィラメントコイル60内(継線部60B2内)での形態を代表として、図6に示す。図6は、図3に示す矢印Aの向きに継線部60B2を見た図であり、継線部60B2を断面で表し、そのにおける内部リード線54部分の形態を分かり易くした図である。なお、継線部60B2は、両端以外の同一形状部分を一部省略したものであり、当該同一形状部分については、コイルの内径と外径を一点鎖線で表したものである。
内部リード線54は、扁平な横断面を有する筒状に巻かれた単フィラメントコイル60内において、前記横断面の長軸方向に「く」字状に屈曲された屈曲部54Bを有する。屈曲部54Bを設けない場合、単フィラメントコイル60が内部リード線を中心として回転してしまうのであるが、当該屈曲部54Bを設けることにより、当該回転を防止できる。回転を防止するのは、回転してしまうと、継線部60B1,60B2(図3)同士が異常に接近したり、接触したりして、継線部60B1,60B2間での放電や、短絡が生じる恐れがあり、好ましくないからである。屈曲部54Bの高さHは、前記長軸の長さと略等しいことが好ましい。
なお、屈曲部54Bにおいて「く」字状の屈曲角度βは特に限定されるものではなく、図示した角度より小さくても大きくても構わない。
また、屈曲の形態も「く」字状に限定されるものではなく、上述した目的が達成できる(効果が得られる)形態であれば構わない。上記の例では、内部リード線54を3箇所で折曲して「く」字状にしたが、例えば、4箇所で折曲して「コ」字状としても構わない。あるいは、円弧状や蛇行状等としても構わない。
屈曲部54B両側にストレート部54C,54Dが、継線部60B2の前記長軸方向一端部側内周に沿い、継線部60B2(単フィラメントコイル60)の軸心方向に延びている。ストレート部54Dに続く部分は、拡開部60E2から単フィラメントコイル60外へ導出されていて、当該導出部54Aが、前述したように、単フィラメントコイル60の端部側に折り曲げられている。当該折り曲げは、内部リード線54の、継線部60B2における拡開部60E2側の最終巻き線(最終ターン)60T1と接触する位置を基点としてなされている。折り曲げ角度αは、45度以下が好ましい。
このように、導出部54Aを折り曲げることにより、内部リード線54を最終巻き線60T1と確実に接触させることができ、もって、継線部60B2が不用意に発光することを防止できる。
また、導出部54Aを折り曲げることで、継線部60B2が内部リード線54から脱落するのを防止できる。図6において、二点鎖線で示す折り曲げない状態のままであると、ハロゲン電球14に外力が加わって、例えば、フィラメント体61が扁平の長軸方向に振動した場合に導出部54Aから継線部60B2が抜け出してしまう事態が生じるのであるが、上記のように折り曲げることで、フィラメント線が内部リード線54の端部を越えて振動することが無いので、上記のような事態を防止できるのである。
なお、継線部60B2が内部リード線54から脱落するのを防止するためであれば、導出部54Aをもっと長くすればよいように思われるが、そうすると、後述するようにして継線部54Aを内部リード線54に取り付ける際の作業が困難になり、現実的ではない。
継線部60B2の内部リード線54への取り付け方法について、図7を参照しながら説明する。
図7(a)に示すように、先ず、継線部60B2をその端部から矢印Eの向きに進行させ、サポート線54において導出部54Aとなる部分へ被せる。導出部54Aの先端が拡開部60E2から露出した後は、矢印Fの向きに進行方向を変えて、図7(b)に示す状態まで継線部60B2をサポート線54端部部分に被せる。その後、導出部54Aを矢印Gの向きに二点鎖線で示す状態まで折り曲げて、取り付けが完了する。
図8の上部に示すのは、内部リード線52,54、サポート線56に取り付けられた状態、すなわち、図3に示す状態のフィラメント体61を、図3の矢印Cの向きに見た平面図を模式的に表したものであり、図8の下部に示すのは、矢印Dの向きに見た正面図を模式的に表したものである。ここで、図8は、フィラメント体61における通電中の発光箇所等を説明する目的で用いるため、本図において、内部リード線52,54の図示は省略し、サポート線56は、フィラメント体61を直接支持する部分で切断した切断端面で表している。図8では、また、上部の平面図および下部の正面図の両方において、フィラメント体61における発光部(60A1,60A2)を実線で、非発光部(60C1,60C2,60C3)を二点鎖線で表した。
フィラメント体61(単フィラメントコイル60)は、継線部60B1、拡開部60E1および継線部60B2、拡開部60E2で発光しない(非発光部60C1,60C2)ことは、前述した通りである。
また、フィラメント体61の屈曲部において、サポート線56に支持されて接触している数巻き(数ターン)部は、隣接するターン同士の一部が接触して電気的に短絡状態となるため通電中においても発光しない。発光しない範囲は、屈曲部の態様、屈曲の程度(屈曲角度)、サポート線の形状等に拠るが、少なくとも屈曲部の一部は非発光部60C3となる。すなわち、フィラメント体61では、非発光部60C3を含む屈曲部からフィラメント体61の一端部に至る間に第1発光部60A1が、他端部に至る間に第2発光部60A2が存することとなる。
ここで、図9に示すように、サポート線56に、導電性を有する円筒状部材の一例として示す支持コイル58を加えて中間支持部材を構成することとしても構わない。図9は、図8と同様にして、フィラメント体61等を表した図である。
サポート線56の外径は、例えば、0.25mmといったように小さい(細い)ため、サポート線56に、単フィラメントコイル60を直接引っ掛けたのでは、当該引っ掛け部分における隣接するターン同士の接触が安定せず、その結果、設計上意図したように非発光部が形成されない場合がある。そこで、隣接するターン同士が安定して接触する程度に太い外径(例えば、0.5mm)を有する支持コイル58をサポート線56に挿通して、支持コイル58に単フィラメントコイル60を直接引っ掛ける(巻き掛ける)ようにするのである。
なお、上記の目的のためであれば、支持コイル58に代えて金属性の円筒部材を用いても構わない。
なお、サポート線210は、内部リード線52,54とは異なり、導電性を有する必要はなく、フィラメント体61を機械的に支持できれば構わないため、絶縁性部材、例えばセラミック材料やガラス材料で形成することも可能である。この場合であっても、フィラメント体61の屈曲部の内側では、隣接する巻き線同士(ターン同士)が接触するほどにコイルピッチが狭くなるので、当該コイルピッチが狭くなり接触する部分で短絡が生じる。その結果、当該短絡部分は、発光しないこととなる。
フィラメント体61では、第1発光部60A1と第2発光部60A2間の中心軸Bと直交する方向の間隔が、ステムガラス57,59(封止部38)から遠ざかるほど狭くなる(言い換えれば、ステムガラス57,59(封止部38)に近づくほど広くなる)なるようにしていて、図8に示すように、第1発光部60A1と第2発光部60Aとが「ハ」状をなすようにしているが、これとは反対に、逆「ハ」字状をなすようにしても構わない。
そのように構成した、変形例に係るフィラメント体66を図10に示す。なお、図10に示すのは、図9と同様、支持コイル58を用いた例である。図10は、フィラメント体66の正面図を模式的に表したものであり、図9の下部の図と同様な態様で描いたものである。フィラメント体66(図10)は、第1発光部60A1と第2発光部60A2の開く向きが異なる以外は、フィラメント体61(図9)と基本的に同様な構成である。したがって、図10に示すフィラメント体66では、フィラメント体61と実質的に同様な構成部分に同符号を付して、その説明については省略する。なお、フィラメント体66を支持するサポート線68や、内部リード線(不図示)は、タングステン線を適宜屈曲加工することにより実現することができる。
<実施の形態2>
実施の形態1に係るハロゲン電球14では、単フィラメントコイル60一個でフィラメント体61を構成したが(図3)、実施の形態2に係るハロゲン電球では、単フィラメントコイル二個でフィラメント体を構成している。
実施の形態2に係るハロゲン電球は、マウントが異なる以外は、実施の形態1のハロゲン電球と基本的に同じ構成である。したがって、以下、異なる部分を中心に説明する。
図11(a)に、実施の形態2に係るハロゲン電球のマウント70を示す斜視図を、図11(b)に、マウント70における後述するサポート線78の一部の斜視図を示す。図11に示すマウント70おいて、実施の形態1のマウント55(図3)と実質的に同じ構成の部材には、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
マウント70を構成するフィラメント体72は、二個の単フィラメントコイル74,76からなる。単フィラメントコイル74,76の各々は、中間部の長さ等が異なる以外は、基本的に単フィラメントコイル60(図3、図5)と同様である。すなわち、単フィラメントコイル74,76の各々は、略一様なピッチでフィラメント線が巻かれた中間部74A,76Aの両側に、拡開部74E1,74E2,76E1,76E2を介して継線部74B1,74B2,76B1,76B2を有する構成とされている。
継線部74B2,76B2は、それぞれ、実施の形態1と同様にして、内部リード線52,54で支持されている。
サポート線78の一端部部分は、ステムガラス57,59で挟持されており、他端部部分に、図11(b)に示すように、「コ」字状に屈曲したコイル支持部78A,78Bを有する。
単フィラメントコイル74は、その拡開部74E1からサポート線78のコイル支持部78Aが継線部74B1へ挿入されることによって、継線部74B1がコイル支持部78Aに取り付けられ、単フィラメントコイル76も、同様に、その拡開部76E1からサポート線78のコイル支持部78Bが挿入されることによって、継線部76B1がコイル支持部78Bに取り付けられる。サポート線78によって、単フィラメントコイル74,76は、機械的に連結されると共に、電気的に直列接続されることとなる。この意味で、サポート線78は、連結線と捉えることもできる。
上記の構成からなるマウント70において、内部リード線52,54を介して給電すると、単フィラメントコイル74,76の各々において、中間部74A,76Aの全体が発光する(中間部74A,76Aの全長に渡って発光する)こととなる。
なお、上記の例では、図11(a)に示すように、2つの中間部74A,76Aは、ステムガラス57,59から遠ざかるほど、その間隔が狭くなるように構成したが、この逆に、広くなるように構成しても構わない。あるいは、2つの中間部74A,76Aが略平行となるように構成しても良い。この場合、中間部74A,76Aの各々がバルブ中心軸Bと略平行となるように構成することが好ましい。
<実施の形態3>
実施の形態2が、フィラメント体72を二個の単フィラメントコイル74,76で構成したのに対し、実施の形態3では、フィラメント体を三個の単フィラメントコイルで構成することとした。実施の形態3に係るハロゲン電球も、実施の形態2と同様、マウントの構成が異なる以外は、実施の形態1のハロゲン電球と基本的に同様の構成である。したがって、以下、異なる部分を中心に説明する。
図12に、実施の形態3に係るハロゲン電球のマウント80の斜視図を、図13に、マウント80から単フィラメントコイル81,82,83を除いた状態を示す斜視図をそれぞれ示す。図12、図13に示すマウント80において、実施の形態1のマウント55(図3)と実質的に同じ構成の部材には、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
上記したように、実施の形態3のフィラメント体84は、3個の単フィラメントコイル81,82,83からなる。単フィラメントコイル81,82,83の各々も、実施の形態2の場合と同様、基本的に実施の形態1の単フィラメントコイル60(図3、図5)と同様である。すなわち、単フィラメントコイル81,82,83の各々は、略一様なピッチでフィラメント線が巻かれた中間部81A,82A,83Aの両側に、拡開部81E1,81E2,82E1,82E2,83E1,83E2を介して継線部81B1,81B2,82B1,82B2,83B1,83B2を有する構成とされている。
上記構成からなる単フィラメントコイル81,82,83のマウント80における取付態様について、図13も参照しながら説明する。
フィラメントコイル81の継線部81B2は、実施の形態1と同様の内部リード線52によって支持されている。
サポート線85の一端部部分は、ステムガラス57,59で挟持されており、他端部部分は、他端部部分に、「コ」字状に屈曲したコイル支持部85A,85Bを有する。
単フィラメントコイル81の継線部81Bは、コイル支持部85Aで支持され、単フィラメントコイル82の継線部83B1は、コイル支持部85Bで支持されている。これによって、単フィラメントコイル81と単フィラメントコイル82とが、サポート線85で、機械的に連結されるとともに、電気的に直列接続されることとなる。この意味で、サポート線85は、連結線と捉えることもできる。
図13の矢印Fの向きに見て、「コ」字状に屈曲しているサポート線86の当該屈曲部の一部が、ステムガラス57,59で挟持されている。サポート線86の両端部分は、図13に示すように、内部リード線52の端部部分と同様の形態に屈曲されている(屈曲部86A,86B)。
単フィラメントコイル82の継線部82B2は、サポート線86の屈曲部86Aで支持されており、単フィラメントコイル83の継線部83B2は、屈曲部86Bで支持されている。これによって、単フィラメントコイル82と単フィラメントコイル83とが、サポート線86で、機械的に連結されるとともに、電気的に直列接続されることとなる。この意味で、サポート線86は、連結線と捉えることもできる。
バルブの封止部から延出された内部リード線87は、途中部分がステムガラス57,59で挟持されており、延出端部部分に、「コ」字状に屈曲したコイル支持部87Aを有する。
単フィラメントコイル83の継線部83B1は、内部リード線87のコイル支持部87Aで支持されている。
上記の構成からなるマウント80において、内部リード線52,87を介して給電すると、単フィラメントコイル81,82,83の各々において、中間部81A,82A,83Aの全体が発光する(中間部81A,82A,83Aの全長に渡って発光する)こととなる。
<実施の形態4>
実施の形態1では、フィラメント体61を、単フィラメントコイル60を略V字状に屈曲させたものとして構成したが、実施の形態4では、単フィラメントコイルを屈曲させることなく、ストレートのままでフィラメント体を構成することとした。
実施の形態4に係るハロゲン電球も、実施の形態2、3と同様、マウントの構成が異なる以外は、実施の形態1のハロゲン電球と基本的に同様の構成である。したがって、以下、異なる部分を中心に説明する。
図14(a)に、実施の形態4に係るハロゲン電球のマウント90の斜視図を、図14(b)に、マウント90における後述する内部リード線94の一部の斜視図を示す。図14に示すマウント90おいて、実施の形態1のマウント55(図3)と実質的に同じ構成の部材には、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
マウント90を構成するフィラメント体92は、一個の単フィラメントコイル94からなる。単フィラメントコイル94は、中間部の長さ等が異なる以外は、実施の形態1の単フィラメントコイル60(図3、図5)と基本的に同様である。すなわち、単フィラメントコイル94は、略一様なピッチでフィラメント線が巻かれた中間部94Aの両側に、拡開部94E1,94E2を介して継線部94B1,94B2を有する構成とされている。
継線部94B2は、実施の形態1と同様にして、内部リード線52で支持されている。
バルブの封止部から延出された内部リード線96は、途中部分がステムガラス57,59で挟持されており、延出端部部分に、「コ」字状に屈曲したコイル支持部96Aを有する。
単フィラメントコイル94の継線部94B1は、内部リード線96のコイル支持部96Aで支持されている。
上記の構成からなるマウント90において、内部リード線52,96を介して給電すると、単フィラメントコイル94の中間部94Aの全体が発光する(中間部94Aの全長に渡って発光する)こととなる。
実施の形態5のフィラメント体92は、その中間部94Aが全長に渡って発光する点において、中間部の一部(略真ん中部分)に非発光部60C3(図8)を有する実施の形態1のフィラメント体61(図3、図8)と異なっている。
<実施の形態5>
図15は、実施の形態5に係る反射鏡付きハロゲン電球100の概略構成を示す縦断面図である。
反射鏡付きハロゲン電球100は、反射鏡一体型のハロゲン電球であるが、これに用いているハロゲン電球102は、主として口金が異なる以外は、実施の形態1に係るハロゲン電球14(図2)と基本的に同じ構成なので、共通部分には、同じ符号を付して、その説明については省略する。なお、実施の形態1のハロゲン電球に限らず、実施の形態2〜4のいずれかのハロゲン電球の構成を用いても構わない。
反射鏡104は、硬質ガラスまたは石英ガラス等からなり、漏斗状をした基体106を有する。基体106において回転楕円面または回転放物面等に形成された凹面部分106Aには、反射面を構成する多層干渉膜108が形成されている。多層干渉膜108は、二酸化ケイ素(SiO)、二酸化チタン(TiO)、フッ化マグネシウム(MgF)、硫化亜鉛(ZnS)等で形成することができる。また、多層干渉膜108に代えてアルミニウムやクロム等からなる金属膜で反射面を構成することもできる。反射鏡104の開口径(ミラー径)は100mmである。なお、反射面には必要に応じてファセットを形成してもよい。
反射鏡104は、基体106の開口部(光照射開口部)に設けられた前面ガラス110を有する。前面ガラス110は、基体106に公知の止め金具112によって係止されている。なお、止め金具112に代えて、接着剤で固着してもよい。あるいは、両方を併用しても構わない。もっとも、前面ガラスは、反射鏡付きハロゲン電球の必須の構成部材ではなく、無くても構わない。
基体106のネック部106Bは、ハロゲン電球102の口金114の端子部116,118とは反対側に設けられた基体受け部122と嵌合された上、接着剤124で固着されている。なお、基体106の口金114への取り付けに先立って、バルブ26が、口金114に取り付けられている。言うまでも無く、口金114にバルブ26と基体106(反射鏡104)とが取り付けられた状態で(すなわち、反射鏡104内にハロゲン電球102が組み込まれた状態で)、バルブ26の中心軸と反射鏡104の光軸とが略同軸上に位置する(前記中心軸と前記光軸とが略一致する)こととなる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態とすることもできる。
(1)継線部を支持するための内部リード線の屈曲形態は、上記のものに限らず、例えば、以下のような形態とすることもできる。
(i)図16は、変形例に係る内部リード線98のフィラメント体61(継線部60B)内外部における形態を示した図であり、図6に対応する図である。
内部リード線54(図6)では、拡開部60E2から、屈曲部54Bの屈曲方向と反対方向に、内部リード線54を導出し(導出部54A)したが、図16に示す内部リード線98では、屈曲部98Bの屈曲方向と同じ方向に内部リード線98を拡開部60E2から導出し(導出部98A)、導出部98Aがフィラメント体61の端部に向かって折り曲げられている。当該折り曲げは、内部リード線98の、継線部60B2における拡開部60E2側の最終巻き線(最終ターン)60T1と接触する位置を基点としてなされている。
(ii)図17(a)は、別の変形例に係る内部リード線302,304を有するマウント300の斜視図を、図17(b)は、一方の内部リード線304のフィラメント体61(継線部60B)内外部における形態を示した図であり、図6に対応する図である。なお、図17に示す変形例は、図3に示したマウント55とは、内部リード線の形態が異なる以外は、基本的に同様の構成である。したがって、図17において、図3に示すのと同じ構成部材には同じ符号を付して、その説明については省略する。
図6に示したマウント55では、図7(a)に示すように、内部リード線54への継線部60B2の嵌装に先立って、内部リード線54は、その端部部分が略「L」字状に屈曲されていた。これに対し、図17に示すマウント300では、予め、内部リード線304(302)の端部部分を略「コ」字状に屈曲させておく。
そして、当該「コ」字に屈曲された屈曲部の一部(導出部304Aとなる部分)を拡開部60E2から導出させた後、当該導出部304Aを単フィラメントコイル60の端部側に折り曲げることとした。なお、当該折り曲げは、内部リード線304の、継線部60B2における拡開部60E2側の最終巻き線(最終ターン)60T1と接触する位置を基点としてなされる。
すなわち、本例では、継線部60B2の端部から単フィラメントコイル60内に導入された内部リード線の端部部分が略「コ」字状に屈曲されており、当該「コ」字屈曲部が拡開部60E2から単フィラメントコイル60外へ導出されていて、導出部304Aが、継線部60Bにおける拡開部60E2側の最終巻き線60T1部分との接触位置を基点として、継線部60B2の前記端部側に折り曲げられているのである。
(2)フィラメントコイルは、上記したトラック形状に限らず、他の扁平形状でも構わない。要は、互いに直交する長軸と短軸を有する扁平な横断面をした筒状に巻回されていれば構わない。また、扁平率も整数に限らず、任意の小数をとり得る。
ここで、本発明において「短軸と長軸とを有する扁平な横断面」とは、以下に記すような形状のものを含む。当該形状について図18を参照しながら説明する。なお、図18では、短軸に符号「SX」を、長軸に符号「LX」を、また、短軸および長軸の両軸と略直交する中心軸(すなわち、コイル軸心)に符号「CX」をそれぞれ付している。
(i)同図(a)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、上記したトラック形状のもの、つまり二つの平行な線分とそれらの各々の両端を略半円で結んだもの。
(ii)同図(b)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、円形を押し潰した形状のもの。
(iii)同図(c)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、略楕円形状のもの
(iv)同図(d)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、略長方形のもの。但し、四隅は、加工上、丸みを帯びる。
(v)その他、コイル軸心CX方向から見て、上記(i)〜(iv)に類似した形状のもの。例えば上記(i)において、同図(e)に示すように、二つの平行な線分が内方向に湾曲していても上記(i)に類似した形状として含む。また、ここでは、加工ばらつきによる上記(i)〜(iv)の変形形状も含む。
(3)上記実施の形態では、管球の一例としてハロゲン電球を示したが、本発明は、ハロゲン電球以外の管球にも適用可能である。要は、コイルフィラメントに電流を流して白熱発光させる光源であれば構わないのである。
本発明に係る管球は、例えば、スポット照明用の光源として好適に利用可能である。
実施の形態1に係るハロゲン電球を有する照明装置の概略構成を示す一部切欠き図である。 上記ハロゲン電球を示す図である。 単フィラメントコイルを有するマウントを示す斜視図である。 上記単フィラメントコイルの製作方法を説明するための図である。 屈曲前の単フィラメントコイルの平面図(上部)と正面図(下部)を表す模式図である。 図3に示す矢印Aの向きに継線部を見た図であり、継線部を簡易断面で表し、その内部における内部リード線部分の形態を分かり易くした図である。 継線部を内部リード線に取り付ける方法を説明するための図である。 フィラメント体を平面図(上部)と正面図(下部)で表した模式図である。 変形例に係る中間支持部材で支持されたフィラメント体を平面図(上部)と正面図(下部)で表した模式図である。 変形例に係るフィラメント体を正面図で表した模式図である。 実施の形態2に係るハロゲン電球のマウントを示す斜視図である。 実施の形態3に係るハロゲン電球のマウントを示す斜視図である。 実施の形態3に係るハロゲン電球のマウントにおいて、3個の単フィラメントコイルを取り除いた上体を示す斜視図である。 実施の形態4に係るハロゲン電球のマウントを示す斜視図である。 実施の形態5に係る反射鏡付きハロゲン電球の概略構成を示す図である。 変形例に係る内部リード線を示した図である。 (a)は、別の変形例に係る内部リード線を有するマウントを示す斜視図でり、(b)は、当該内部リード線の部分を示す図である 扁平な筒(状)の横断面の形状を例示した図である。 従来の二重コイルフィラメントの内部リード線による支持方法を示す図である。 扁平コイルの内部リード線による支持方法の一例を示す図である。
符号の説明
14 ハロゲン電球
26 バルブ
38 封止部
52,54,98 内部リード線
56,68 サポート線
58 支持コイル
60,74,76,81,82,83,94 単フィラメントコイル
61,66,70,84,92 フィラメント体
64 フィラメント線

Claims (3)

  1. 気密封止されたバルブと、
    短軸と長軸とを有する扁平な横断面の筒状に巻かれた単フィラメントコイルであって、略一様なピッチでフィラメント線が巻かれた中間部の両側に、前記略一様なピッチよりも広げられた拡開部を介して継線部を有する単フィラメントコイルを少なくとも一個含むフィラメント体と、
    封止部分から前記バルブ内空間に延出され、前記単フィラメントコイルにおける一方の前記継線部を支持する内部リード線と、
    を有する管球において、
    前記継線部の端部から前記単フィラメントコイル内に導入された前記内部リード線が、前記拡開部から前記単フィラメントコイル外へ導出されていて、当該導出部分が、前記継線部における当該拡開部側の最終巻き線部分との接触位置を基点として、当該継線部の前記端部側に折り曲げられており、
    さらに前記内部リード線は、前記継線部内に存する部分で、前記長軸方向に屈曲されていることを特徴とする管球。
  2. 前記内部リード線と同様の構成を有し、前記単フィラメントコイルにおける他方の前記継線部を支持する内部リード線と、
    前記単フィラメントコイルを、その長手方向ほぼ中央で支持する中間支持部材と、
    を有し、
    前記フィラメント体は、前記単フィラメントコイルが、前記中間支持部材の支持位置を基点に、略V字状に屈曲された姿勢で、前記バルブ内で支持されてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の管球。
  3. 反射鏡と、
    前記反射鏡内に組み込まれている、請求項1または2に記載の管球と、
    を有することを特徴とする反射鏡付き管球。
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