JP2007294393A - 管球、反射鏡付き管球、および照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記各発光部が前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ各発光部が前記光軸に沿って配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが少なくとも0.5mm有り、前記扁平率が1を超え5以下のときに、前記発光部間の間隔が、図7において、線C5と線S5とで上下方向に挟まれる領域(線C5、線S5上を含む)内の値に設定されている。
【選択図】図7
Description
ハロゲン電球は、気密封止されたバルブ内にフィラメント体が収納されてなる構成を有している。ハロゲン電球を反射鏡と組み合わせて使用する場合には、フィラメント体をできるだけコンパクトにして、その発光領域を可能な限り反射鏡の焦点位置に集中させることによって、集光効率を向上させることができる。この場合に、発光領域を特に反射鏡の光軸方向に縮小することが、集光効率を向上させるためには効果的であることが知られている。
この問題を解決しつつ、フィラメント体のコンパクト化(光軸方向の短縮化)を図れると思われるハロゲン電球として、特許文献2には、複数個の一重コイルが全体的に反射鏡の光軸に対して対称となるように各々の一重コイルをそのコイル軸心が反射鏡の光軸と平行になる姿勢で配したものが開示されている。これにより、当該複数個の一重コイルに相当するものを、1個の一重コイルで作製した場合と比較して、光軸方向の長さが短縮されるので、集光効率が向上することとなり、また、各々のコイルは一重なので、上記振動に因る問題も軽減されるものと思われる。
ところで、近年の店舗照明における演出手法の多様化から、反射鏡付きハロゲン電球が多用される傾向にあり、そのため、省エネルギ等の観点からも一層の集光効率の向上が求められている。
そこで、本願の発明者らは、複数個の一重コイルを反射鏡の光軸と交差する方向に間隔を置いて配すると共に、各一重コイルを前記光軸と略平行に配し、かつ、各々の一重コイルを、素線を扁平な筒状に巻回してなるものとしたフィラメント体を創作した。
そこで、本発明は、フィラメント体の仕様の最適な範囲を画定し、実用化されている管球以上の集光性と耐衝撃性を有する管球を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような管球を有する反射鏡付き管球、および照明装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る照明装置は、反射鏡を有する照明器具と、前記反射鏡内に組み込まれている、上記管球とを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る照明装置は、照明器具と、前記照明器具に取り付けられている、上記反射鏡付き管球とを有することを特徴とする。
(i)同図(a)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、トラック形状のもの、つまり二つの平行な線分とそれらの各々の両端を略半円で結んだもの
(ii)同図(b)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、円形を押し潰した形状のもの
(iii)同図(c)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、略楕円形状のもの
(iv)同図(d)に示すように、コイル軸心CX方向から見て、略長方形のもの。但し、四隅は、加工上、丸みを帯びる。
また、本発明に係る反射鏡付き管球および照明装置によれば、上記従来の管球を有するもの以上の集光性と耐衝撃性が得られる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る照明装置10の概略構成を示す一部切欠き図である。なお、図1を含む全ての図面において、各部材間の縮尺は統一していない。
照明装置10は、例えば、住宅、店舗、あるいはスタジオ等におけるスポットライトとして用いられる。照明装置10は、照明器具12と管球の一例として示すハロゲン電球14とを有する。
器具本体16の底部には、ハロゲン電球14の口金30(図2参照)を取り付けるための受け具(図示せず)が設けられている。なお、器具本体16は、円筒状に限らず、種々の公知形状とすることができる。
反射鏡18は、漏斗状をした硬質ガラス製基体20を有する。基体20において回転楕円面または回転放物面等に形成された凹面部分20Aには、反射面を構成する多層干渉膜22が形成されている。多層干渉膜22は、アルミニウムやクロム等の金属膜の他、二酸化ケイ素(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)、フッ化マグネシウム(MgF)、硫化亜鉛(ZnS)等で形成することができる。反射鏡18の開口径(ミラー径)は100mmである。なお、反射面には必要に応じてファセットを形成してもよい。
ハロゲン電球14は、前記受け具(不図示)に取り付けられ、反射鏡18内に組み込まれて使用される。組み込まれた(取り付けられた)状態で、ハロゲン電球14の後述するバルブ26の中心軸Bが反射鏡18の光軸Rとが略同軸上に位置することとなる。ハロゲン電球14は、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された電球である。
ハロゲン電球14は、気密封止されたバルブ26と、バルブ26の後述する封止部38側に接着剤28によって固着された、例えばE型の口金30とを有している。
バルブ26は、封止切りの残痕であるチップオフ部32、後述するフィラメント体60等を収納するフィラメント体収納部34、略円筒状をした筒部36、および公知のピンチシール法によって形成された封止部38がこの順に連なった構造をしている。
なお、フィラメント体収納部34の外面には赤外線反射膜が形成されている。もっとも、この赤外線反射膜は必ずしも必要なものではなく、適宜形成されるものである。
ハロゲン物質は、点灯中、ハロゲンサイクルによって、フィラメント体60から蒸発したその構成物質であるタングステンを再びフィラメント体60に戻し、バルブ26の黒化を防止するためのものである。ハロゲン物質の濃度は10[ppm]〜300[ppm]の範囲内にあることが好ましい。また、ハロゲンサイクルを活性化させるためには、バルブ26内面における最冷点温度が200[℃]以上であることが好ましい。さらに、ハロゲンサイクルを適切に機能させるためには、バルブ26内の酸素濃度を100[ppm]以下にすることが好ましい。
特に、封入ガスは、クリプトンを主成分とした、窒素ガスおよびハロゲン物質を含むものとし、バルブ26内での常温時におけるガス圧を2[atm]〜10[atm]の範囲内に設定することが好ましい。当該ガス圧が10[atm]を超えると、万一バルブ26が破損した場合に、飛散する破片で照明器具12が破損するおそれがあり、一方、2[atm]未満であると、フィラメント体60の構成物質であるタングステンが蒸発し易く、ランプ寿命が短くなるからである。換言すると、ガス圧の上記範囲は、当該ガス圧が適度に抑制されているため、万一バルブ26が破損したとしても、照明器具12が破損するほどの勢いで破片が飛散せず、かつ、当該ガス圧が適度に高いため、フィラメント体60の構成物質であるタングステンが蒸発しにくく、長寿命化を実現でき、さらには、点灯時に隣接する発光部間の任意の場所で点灯時にアーク放電が発生して、断線するのを抑制することができる範囲である。
金属箔40の一端部には外部リード線44の一端部が、金属箔42の一端部には外部リード線46の一端部が、それぞれ接合されて電気的に接続されている。外部リード線44,46は、タングステン製である。外部リード線44,46の他端部は、バルブ26の外部に導出されていて、それぞれ、口金30の端子部48,50に電気的に接続されている。
図3に示すように、フィラメント体60の一部を直接に支持する支持部材としては他に、サポート線56,58がある。サポート線56,58は、タングステン製である。
内部リード線52,54、サポート線56,58は、一対の円柱状ステムガラス57,59で挟持されている。これによって、サポート線56,58が支持されると共に、内部リード線52,54、サポート線56,58相互間の相対的な位置が保持されることとなる。
内部リード線52,54、サポート線56,58の各々は、フィラメントコイル62,64,66のいずれかの端部部分に挿入されて、いずれかのフィラメントコイル62,64,66を支持するための「コ」字状に屈曲した部分(以下、この部分を「コイル支持部」と称する。)を1箇所または2箇所有する。
フィラメントコイル64は、サポート線56のコイル支持部56Bとサポート線58のコイル支持部58Aとで支持されている。
フィラメントコイル66は、サポート線58のコイル支持部58Bとリード線54のコイル支持部54Aとで支持されている。
ハロゲン電球14を照明器具12に取り付けた状態(図1)で、発光領域LAが反射鏡18の焦点を内包するような位置にくるように、ハロゲン電球14および照明器具12の関係各部材の形状や寸法が定められている(設計されている)。ここで、「焦点を内包する」とは、柱体状をした発光領域LAの柱体の内部または表面に焦点が位置していることを意味する。本例では、発光領域LAの中心点(発光部64Aの中心点)が反射鏡18の焦点と略一致する位置にある。すなわち、フィラメントコイル64のコイル軸心が反射鏡の光軸と略一致するように、フィラメントコイル64が配されている。以下、フィラメントコイル64をセンターコイル64と称し、その短軸方向両側に配されたフィラメントコイル62,66をサイドコイル62,66と称することがある。また、センターコイル64の発光部64Aをセンター発光部64A、サイドコイル62,66の発光部62A,66Aをサイド発光部62A,66Aと称することがある。
具体的に、例えば、定格電圧[V]および定格電力[W]とタングステン線の素線径および有効長との関係は以下のようになる。
(ii)定格電圧110[V]、定格電力55[W]の場合における、タングステン線の素線径は0.04[mm]〜0.06[mm]、有効長は450[mm]〜550[mm]の範囲に定まる。
(iv)定格電圧110[V]、定格電力40[W]の場合における、タングステン線の素線径は0.03[mm]〜0.05[mm]、有効長は380[mm]〜480[mm]の範囲に定まる。
(vi)定格電圧120[V]、定格電力65[W]の場合における、タングステン線の素線径は0.04[mm]〜0.06[mm]、有効長は510[mm]〜610[mm]の範囲に定まる。
(viii)定格電圧120[V]、定格電力50[W]の場合における、タングステン線の素線径は0.033[mm]〜0.053[mm]、有効長は410[mm]〜510[mm]の範囲に定まる。
(x)定格電圧120[V]、定格電力30[W]の場合における、タングステン線の素線径は0.02[mm]〜0.04[mm]、有効長は355[mm]〜455[mm]の範囲に定まる。
すなわち、図5に示すように、円柱状をした芯線(マンドレル)68を複数本(図示例では3本)、平行かつ一列に密着させて並べたものの外周に、タングステン線70を巻回した後、芯線68を抜いて作製する。あるいは、芯線68は、溶解して除去することとしても構わない。
短軸長さと扁平率の組み合わせは、以下の通りとした。すなわち、短軸長さは、0.1[mm]、0.2[mm]、0.3[mm]、0.4[mm]、0.5[mm]の5つとし、扁平率は、1、2、3、4、5、6、7、8の8つとして、この二つを漏れなく組み合わせた。すなわち、40(=5×8)通りの組み合わせとした。そして、40個の組み合わせ毎に、コイル間隔の異なるものを作製して試験に供した。以下、試験に供したハロゲン電球を単に「試験電球」と称する。なお、試験電球におけるタングステン線の素線径は0.056[mm]、有効長は539[mm]とし、コイルピッチは、全て略同ピッチ(0.08[mm])とした。
また、耐衝撃性の評価は以下のようにして行った。反射鏡付きハロゲン電球を点灯させた状態で、反射鏡の光軸と直交する方向から加速度40[G]の衝撃力を加え、フィラメント体における断線の有無を調べた。10回の衝撃力に耐えて、断線しなかったものを合格とし、1〜10回の間に断線したものを不合格とした。そして、上記40通りの組み合わせ毎に、合格となるコイル間隔(発光部間隔)の境界を画定した。因みに、当然のことながら、上記品番の反射鏡付きハロゲン電球は、上記衝撃試験に合格するものである。
図7は、x軸(横軸)に扁平率を、y軸(縦軸)にコイル間隔(発光部間隔)をとったx−y直交座標系である。図中のプロット点記号は、先ず、フィラメントコイルの短軸長さによって使い分けている。短軸長さ=0.1は菱形「◆、◇」、短軸長さ=0.2は四角「■、□」、短軸長さ=0.3は三角「▲、△」、短軸長さ=0.4は丸「●、○」、短軸長さ=0.5は逆三角「▼、▽」で、それぞれプロットしている。そして、黒塗りと白抜きの使い分けについては、黒塗りの記号が集光性に関する上記境界上の点を、白抜きの記号が耐衝撃性に関する上記境界上の点を、それぞれ示している。また、同じ記号のプロット点同士を、横軸方向に線分で順次結んでいる。
また、短軸長さ=0.1で耐衝撃性に関する境界線上の点「◇」を順次結んでなる線分列を線S1と称することとする。以下、同様に、短軸長さ=0.2、0.3、0.4、0.5に対応する線分列を、それぞれ、線S2、線S3、線S4、線S5と称することとする。
先ず、集光性に関して、図7を参照しながら説明する。
例えば、短軸長さ0.5[mm]の試験電球において、コイル間隔(発光部間隔)が、線C5よりも上の領域に入るものは基準照度よりも低くなり、線C5以下の領域(線C5上を含む)に入るものは基準照度と同等かそれ以上となる。
以上説明したように、集光性に関して、少なくとも短軸長さが0.5[mm]あり、扁平率が1を超え8以下のときに、コイル間隔(発光部間隔)が線C5以下の領域(線C5を含む)に有れば、基準照度以上を得られることになる。
線C1〜線C5間の関係の考察をするに、短軸長さ=0.5(線C5)から短軸長さ=0.1(線C1)へと短軸長さが短くなるのに従って、コイル間隔(発光部間隔)が短くなっているのは、扁平率が同じであれば、短軸長さが短いほどコイル1ターン当たりの素線長が短くなる関係上、コイル全長(発光部全長)が長くなる。すなわち、反射鏡の光軸方向における発光領域LA(図3)が長くなるので、必要な集光性を確保するためには、コイル間隔(発光部間隔)を縮小する必要があるからである。
以下、耐衝撃性に関しては、1≦扁平率≦5の場合と5<扁平率≦8の場合とに分けて説明する。両者の場合で、衝撃を受けたときに生じる断線のメカニズムが異なるからである。
(i)先ず、1≦扁平率≦5における耐衝撃性に関して説明する。
耐衝撃性に関して、短軸長さ=0.4、0.3、0.2、0.1(線S4、線S3、線S2、線S1)の場合も、上記した短軸長さ=0.5(線S5)の場合と同様のことが言える。
(ii)続いて、5<扁平率≦8における耐衝撃性に関して説明する。
図7に示す試験結果について、短軸長さ0.5[mm]の試験電球を例に説明すると、線S5よりも下の領域に入るものはコイル間隔(発光部間隔)が狭すぎて隣接するコイル間でアーク放電が起きやすく耐衝撃試験で不合格となり、線S5以上の領域(線S5上を含む)に入るものは、コイル間隔(発光部間隔)が十分あり耐衝撃試験に合格となることを示している。
耐衝撃性に関して、短軸長さ=0.4、0.3、0.2、0.1(線S4、線S3、線S2、線S1)の場合も、上記した短軸長さ=0.5(線S5)の場合と同様のことが言える。
そこで、扁平率が5以下の場合と扁平率が5を超える場合とに分けて、短軸長さおよび扁平率とコイル間隔(発光部間隔)との間の好ましい関係(組み合わせ)について説明する。
(I)1<扁平率≦5
(1)短軸長さ≧0.5[mm]
少なくとも短軸長さが0.5[mm]有れば、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C5と線S5とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。
少なくとも短軸長さが0.4[mm]有れば、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C4と線S4とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。
具体的には、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、(x,y)座標で表される点(1,0.7)、点(2,1.9)、点(3,2.2)、点(4,2.3)、点(5,2.4)、点(5,0.3)、点(4,0.23)、点(3,0.25)、点(2,0.4)、点(1,0.6)、点(1,0.7)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=1上は除く。)のy座標値に設定すればよい。
少なくとも短軸長さが0.3[mm]有れば、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C3と線S3とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。線C3と線S3とは、x=1〜x=2の間で交差しており、その交点P3の(x,y)座標は、(1.33,0.83)である。
少なくとも短軸長さが0.2[mm]有れば、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C2と線S2とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。線C2と線S2とは、x=1〜x=2の間で交差しており、その交点P2の(x,y)座標は、(1.65,0.88)である。
少なくとも短軸長さが0.1[mm]有れば、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C1と線S1とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。線C1と線S1とは、x=1〜x=2の間で交差しており、その交点P1の(x,y)座標は、(1.89,0.82)である。
(II)5<扁平率≦8
(1)短軸長さ=0.5[mm]
短軸長さが0.5[mm]の場合、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C5と線S5とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。
短軸長さが0.4[mm]の場合、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C4と線S4とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。
具体的には、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、(x,y)座標で表される点(5,2.4)、点(6,2.4)、点(7,2.3)、点(8,2.2)、点(8,0.8)、点(7,0.55)、点(6,0.39)、点(5,0.3)、点(5,2.4)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定すればよい。
短軸長さが0.3[mm]の場合、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C3と線S3とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。
具体的には、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、(x,y)座標で表される点(5,2.1)、点(6,2.2)、点(7,2.2)、点(8,2.1)、点(8,0.7)、点(7,0.5)、点(6,0.38)、点(5,0.3)、点(5,2.1)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定すればよい。
短軸長さが0.2[mm]の場合、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C2と線S2とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。
具体的には、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、(x,y)座標で表される点(5,1.9)、点(6,2.0)、点(7,2.0)、点(8,2.0)、点(8,0.6)、点(7,0.45)、点(6,0.37)、点(5,0.3)、点(5,1.9)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定すればよい。
短軸長さが0.1[mm]の場合、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、線C1と線S1とで上下方向に挟まれる領域内の値(y座標値)に設定することにより、必要な集光性、必要な耐衝撃性を備えたハロゲン電球とすることができる。
具体的には、図7において、コイル間隔(発光部間隔)を、(x,y)座標で表される点(5,1.6)、点(6,1.7)、点(7,1.8)、点(8,1.8)、点(8,0.5)、点(7,0.4)、点(6,0.35)、点(5,0.3)、点(5,1.6)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定すればよい。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2に係る反射鏡付きハロゲン電球100の概略構成を示す縦断面図である。
反射鏡104は、硬質ガラスまたは石英ガラス等からなり、漏斗状をした基体106を有する。基体106において回転楕円面または回転放物面等に形成された凹面部分106Aには、反射面を構成する多層干渉膜108が形成されている。多層干渉膜108は、アルミニウムやクロム等の金属膜の他、二酸化ケイ素(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)、フッ化マグネシウム(MgF)、硫化亜鉛(ZnS)等で形成することができる。反射鏡104の開口径(ミラー径)は100mmである。なお、反射面には必要に応じてファセットを形成してもよい。
なお、基体106の口金114への取り付けに先立って、バルブ26が、口金114に取り付けられている。
(1)上記実施の形態1では、反射鏡を備える照明器具とハロゲン電球とで照明装置を構成したが、これに限らず、反射鏡を有しない照明器具と反射鏡付きハロゲン電球とで照明装置を構成することとしても構わない。具体的には、例えば、図1に示す照明装置における反射鏡18とハロゲン電球14の代わりに、図9に示す反射鏡付きハロゲン電球100を取り付けて、照明装置を構成することとしても構わない。
(2)上記実施の形態では、管球の一例としてハロゲン電球を示したが、本発明は、ハロゲン電球以外の管球にも適用可能である。要は、フィラメント体に電流を流して白熱発光させる光源であれば構わないのである。
12 照明器具
14,102 ハロゲン電球
18,104 反射鏡
16 バルブ
60 フィラメント体
62,64,66 フィラメントコイル
62A,64A,66A 発光部
100 反射鏡付きハロゲン電球
Claims (13)
- 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記反射鏡の光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが少なくとも0.5mm有り、前記扁平率が1を超え5以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(1,1.0)、点(2,2.3)、点(3,2.6)、点(4,2.7)、点(5,2.7)、点(5,0.3)、点(4,0.2)、点(3,0.2)、点(2,0.3)、点(1,0.4)、点(1,1.0)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=1上は除く。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記反射鏡の光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが少なくとも0.4mm有り、前記扁平率が1を超え5以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(1,0.7)、点(2,1.9)、点(3,2.2)、点(4,2.3)、点(5,2.4)、点(5,0.3)、点(4,0.23)、点(3,0.25)、点(2,0.4)、点(1,0.6)、点(1,0.7)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=1上は除く。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記反射鏡の光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが少なくとも0.3mm有り、前記扁平率が1を超え5以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(1.33,0.83)、点(2,1.5)、点(3,1.9)、点(4,2.0)、点(5,2.1)、点(5,0.3)、点(4,0.25)、点(3,0.3)、点(2,0.5)、点(1.33,0.83)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記反射鏡の光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが少なくとも0.2mm有り、前記扁平率が1を超え5以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(1.65,0.88)、点(2,1.2)、点(3,1.6)、点(4,1.8)、点(5,1.9)、点(5,0.3)、点(4,0.28)、点(3,0.35)、点(2,0.6)、点(1.65,0.88)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記反射鏡の光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが少なくとも0.1mm有り、前記扁平率が1を超え5以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(1.89,0.82)、点(2,1.2)、点(3,1.6)、点(4,1.8)、点(5,1.9)、点(5,0.3)、点(4,0.28)、点(3,0.35)、点(2,0.6)、点(1.89,0.82)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが0.5mmで、前記扁平率が5を超え8以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(5,2.7)、点(6,2.6)、点(7,2.5)、点(8,2.3)、点(8,0.9)、点(7,0.6)、点(6,0.4)、点(5,0.3)、点(5,2.7)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが0.4mmで、前記扁平率が5を超え8以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(5,2.4)、点(6,2.4)、点(7,2.3)、点(8,2.2)、点(8,0.8)、点(7,0.55)、点(6,0.39)、点(5,0.3)、点(5,2.4)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが0.3mmで、前記扁平率が5を超え8以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(5,2.1)、点(6,2.2)、点(7,2.2)、点(8,2.1)、点(8,0.7)、点(7,0.5)、点(6,0.38)、点(5,0.3)、点(5,2.1)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが0.2mmで、前記扁平率が5を超え8以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(5,1.9)、点(6,2.0)、点(7,2.0)、点(8,2.0)、点(8,0.6)、点(7,0.45)、点(6,0.37)、点(5,0.3)、点(5,1.9)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 凹面状の反射面を有する反射鏡内に組み込まれて使用され、定格電圧が100[V]以上150[V]以下で、かつ定格電力が100[W]以下に設定された管球であって、
気密封止されたバルブと当該バルブ内に設けられたフィラメント体とを備え、
前記フィラメント体は、扁平な筒状に巻回されてなる一重のコイル状をした複数の発光部を有し、各発光部は前記反射鏡の光軸と交差する方向に互いに間隔を置き、かつ、そのコイル軸心が前記光軸と略平行となる姿勢で配されていて、
x−y直交座標系において、前記発光部内周の長軸長さを短軸長さで除して得られる扁平率[無次元]をx軸上にとり、前記発光部間の間隔[mm]をy軸上にとった場合、
前記短軸長さが0.1mmで、前記扁平率が5を超え8以下のときに、前記発光部間の前記間隔が、
(x,y)座標で表される点(5,1.6)、点(6,1.7)、点(7,1.8)、点(8,1.8)、点(8,0.5)、点(7,0.4)、点(6,0.35)、点(5,0.3)、点(5,1.6)を順次、線分で結んで囲まれる領域内(前記線分上を含む。但し、x=5上は除く。)のy座標値に設定されていることを特徴とする管球。 - 反射鏡と、
前記反射鏡内に組み込まれている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の管球と、
を有することを特徴とする反射鏡付き管球。 - 反射鏡を有する照明器具と、
前記反射鏡内に組み込まれている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の管球と、
を有することを特徴とする照明装置。 - 照明器具と、
前記照明器具に取り付けられている、請求項11記載の反射鏡付き管球と、
を有することを特徴とする照明装置。
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