JP4733593B2 - ベルトガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動プーリの回転を従動プーリに伝える伝動ベルトをプーリに巻回状態に保つベルトガイド装置に関する。
ベルト伝達機構のなかには、テンションプーリで駆動ベルトを押圧/非押圧状態に切り替えて断続状態を切り替えるベルトテンションクラッチ式と称されるものがある。
以下、断状態を「クラッチオフ状態」、続状態を「クラッチオン状態」として説明する。
このベルト伝達機構によれば、駆動プーリおよび従動プーリに伝動ベルトが巻回され、テンションプーリで駆動ベルトを押圧することで、伝動ベルトにテンション(張力)をかけることができる。
伝動ベルトにテンションをかけることで、ベルト伝達機構がクラッチオン状態に切り替わり、駆動プーリの回転が伝動ベルトを介して従動プーリに伝えられる。
一方、テンションプーリを駆動ベルトから離す方向に移動することで、伝動ベルトにかけられているテンションを除去することができる。
伝動ベルトからテンションを除去することで、ベルト伝達機構がクラッチオフに切り替わり、駆動プーリの回転が伝動ベルトを介して従動プーリに伝わらないようにする。
ここで、ベルト伝達機構をクラッチオフ状態に切り替えた際に、駆動プーリや従動プーリから伝動ベルトが外れることが考えられる。
このため、ベルト伝達機構には、クラッチオフ状態に切り替えた際に、伝動ベルトが駆動プーリや従動プーリから外れないように、ベルトガイド装置が備えられている(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭59−142130号公報
このベルトガイド装置は、取付台座に上下のベルトガイドが固定されている。上ベルトガイドが伝動ベルトの上部側に設けられるとともに、下ベルトガイドが伝動ベルトの下部側に設けられている。
よって、クラッチオン状態からクラッチオフ状態に切り替えた際に、駆動プーリや従動プーリから外れないように上下のベルトガイドで伝動ベルトを保持することが可能である。
しかし、特許文献1のベルトガイド装置は、取付台座に上下のベルトガイドが固定されているので、製造公差や、組立公差に対応することが難しいことが考えられる。
この対策として、ベルトガイドの取付け位置を調整可能に構成したベルトガイド装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−27957公報
このベルトガイド装置は、ベルトガイドが支持部材に固定され、支持部材に2個の長孔が形成され、それぞれの長孔にボルトが差し込まれ、差し込んだ2本のボルトを締め付けることで機体フレーム側に取り付けられている。
ベルトガイド装置によれば、クラッチオン状態からクラッチオフ状態に切り替えた際に、駆動プーリや従動プーリから外れないようにベルトガイドで伝動ベルトを保持することが可能である。
加えて、支持部材の長孔にボルトを差し込み、差し込んだボルトで支持部材を機体フレーム側に取り付けたので、支持部材とともにベルトガイドを移動させることができる。
よって、製造公差や、組立公差に対応させてベルトガイドの取付け位置を調整することが可能である。
しかし、特許文献2のベルトガイド装置は、支持部材を2本のボルトで機体フレーム側に取り付けているので、部品点数が多く、この点で改良の余地が残されていた。
この対策として、支持部材を1本のボルトで機体フレーム側に取り付けることも考えられる。
しかし、1本のボルトでは、ボルトを締め付ける際に、ボルトの頭部が支持部材に押し付けられ、支持部材やベルトガイドがボルトとともに回転する。
よって、ベルトガイドの回転を防ぐためには、支持部材を機体フレーム側に取り付ける際に、例えば、手で支えながらボルトを締め付ける必要がある。
このため、支持部材を機体フレーム側に取り付ける作業に手間がかかることが考えられ、この点で改良の余地が残されていた。
本発明は、ベルトガイドの取付け位置を調整することができ、さらに、部品点数を減らすことができ、加えて、取付け作業の容易化を図ることができるベルトガイド装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、本体側に駆動プーリおよび従動プーリが回転自在に支持され、前記駆動プーリおよび前記従動プーリに伝動ベルトが巻回されたベルト伝動機構に用いられるベルトガイド装置において、前記伝動ベルトの外周側に設けられ、前記伝動ベルトを巻回状態に保つガイド部材と、このガイド部材の取付基部を前記本体側に取り付けるボルトと、このボルトおよび前記ガイド部材の間に介在され、前記本体側に係合可能な係合部を有し、前記ボルトの締付けによる回動を阻止可能な中間部材と、を備え、前記ボルトを締め付けて前記ガイド部材を取り付ける際に、前記ボルトの締付けによる前記中間部材の回動を阻止することで前記ガイド部材の回動を阻止可能としたことを特徴とする。
請求項2において、ガイド部材は、前記伝動ベルトの外周側に配置され、伝動ベルトを巻回状態に保つガイド本体と、このガイド本体の基端部から前記ガイド本体に対して略直交する方向に延び、前記ボルトが差し込まれる取付孔が設けられた取付基部と、を有し、前記ガイド本体および前記取付基部が略L字状に形成されたことを特徴とする。
請求項において、前記中間部材は、前記ガイド部材の移動を規制する規制突起部を備え、この規制突起部は、前記ガイド部材を所定の取付位置近傍に配置可能であることを特徴とする。
請求項において、前記中間部材は、反転状態で誤組みされた際に前記本体側に干渉する誤組み防止突起部を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ボルトとガイド部材との間に中間部材を介在させた。中間部材を設けることで、ボルトを締め付ける際にガイド部材の回動を阻止することができる。
よって、ボルトを締め付ける際に、ガイド部材の回動を阻止するために、ガイド部材を手で押さえる必要がない。
これにより、ガイド部材の取付け作業を容易におこなうことができるという利点がある。
さらに、ガイド部材の回動を阻止することで、ガイド部材を2本のボルトで取り付ける必要はない。
これにより、ガイド部材を1本のボルトで取り付けることが可能になり、部品点数を減らすことができるという利点がある。
さらに、請求項1に係る発明では、中間部材に係合部を備えた。この係合部を本体側と係合させることで、ボルトの締付け時に、ボルトの頭部が中間部材に押し付けられても、中間部材がボルトとともに回転することを確実に防ぐことができる。すなわち、係合部は廻止めの役割を果たす。
このように、中間部材に係合部を設けるだけの簡単な構成で、ボルトの締付け時に、ボルトとともに中間部材が回転することを確実に防ぐことができるという利点がある。
加えて、中間部材に係合部を備えることで、中間部材の係合部を本体側に係合させて、中間部材を本体側の所定位置に簡単に取り付けることができる。
これにより、中間部材を本体側に取り付ける作業の容易化を図ることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、ガイド部材をガイド本体および取付基部で略L字状に形成した。そして、取付基部に取付孔を設け、この取付孔に差し込んだボルトで、ガイド部材を本体側に取り付ける構成にした。
よって、取付基部をボルトで仮止めした状態において、ボルトを中心にして取付基部を回動することで、ガイド本体の位置をボルトを中心にして円弧状に移動することができる。
これにより、伝動ベルトに対応させてガイド本体の取付け位置を調整することができるという利点がある。
請求項に係る発明では、中間部材に規制突起部を備え、この規制突起部を用いてガイド部材を所定の取付位置近傍に配置可能にした。
よって、ガイド部材を取り付ける際に、規制突起部を用いてガイド部材を所定の取付位置近傍に簡単に配置することができる。
これにより、ガイド部材を容易に所定の取付位置に位置決めすることができ、ガイド部材の取付け作業の容易化を図ることができるという利点がある。
請求項に係る発明では、中間部材に誤組み防止突起部を備えた。この誤組み防止突起部は、中間部材を反転状態で誤組みした際に本体側に干渉する。
よって、中間部材を誤って取り付けた際に、誤組み防止突起部が本体側に干渉するので、中間部材を誤って取り付けたことを簡単に認識することができる。
これにより、中間部材を誤って取り付けることを防止できるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従い、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係るベルトガイド装置を備えた歩行型管理機を示す側面図である。
歩行型管理機10は、基台11の上部11aに搭載されたエンジン12と、基台11の後部11bに設けられたトランスミッションケース13と、トランスミッションケース13内に設けられた変速機構(図示せず)と、この変速機構にエンジン12の駆動力を伝えるベルト伝達機構15と、トランスミッションケース13の下端部13aに設けられたロータリ作業部16と、トランスミッションケース13の後端部に設けられた抵抗棒17と、トランスミッションケース13の上端部に設けられた操作ハンドル18とを備える。
エンジン12は、エンジン本体21の上部に燃料タンク22、エアクリーナ23および排気マフラー24を備える。
基台11は、前端部11cにフロントカウンタウエイト25が設けられている。フロントカウンタウエイト25を設けることで、歩行型管理機10のバランスを良好に確保する。
ベルト伝達機構15は、エンジン12の出力軸27に駆動プーリ28が設けられ、前記変速機構の入力軸31に従動プーリ32が設けられ、駆動プーリ28および従動プーリ32に伝動ベルト33が巻回されたものである。
よって、出力軸27の回転をベルト伝達機構15を介して入力軸31に伝えることができる。
入力軸31が回転することで、入力軸31の回転が前記変速機構を介してロータリ作業部16に伝わる。
ロータリ作業部16が回転することで、耕耘爪35…が回転して土壌を耕耘する。耕耘爪35…による耕深量は、抵抗棒17を土中に差し込むことで調整する。
なお、ベルト伝達機構15については図2〜図3に基づいて詳しく説明する。
操作ハンドル18は、左グリップ37の近傍にクラッチ操作レバー38が設けられている。
クラッチ操作レバー38は、クラッチ操作ケーブル41およびスプリング42を介してベルト伝達機構15のクラッチアーム43に連結されている。
クラッチ操作レバー38に操作力をかけて、クラッチ操作レバー38をクラッチオフ位置からクラッチオン位置まで引き上げることで、ベルト伝達機構15がクラッチオフ状態からクラッチオン状態に切り替わる。
一方、クラッチ操作レバー38から操作力を除くことで、クラッチ操作レバー38がクラッチオフ位置に戻り、ベルト伝達機構15がクラッチオン状態からクラッチオフ状態に切り替わる。
図2は本発明に係るベルトガイド装置を備えたベルト伝達機構を示す斜視図である。
ベルト伝達機構15は、エンジン本体21およびトランスミッションケース13に渡って設けられた基材46と、エンジン12の出力軸27(図1参照)に設けられた駆動プーリ28と、前記変速機構の入力軸31(図1参照)に設けられた従動プーリ32と、駆動プーリ28および従動プーリ32に巻回された伝動ベルト33と、伝動ベルト33を押圧/非押圧状態に切り替えるクラッチ手段47と、伝動ベルト33を駆動プーリ28および従動プーリ32に巻回した状態に保持するベルトガイド装置48とを備える。
このベルト伝達機構15は、カバー49で覆われている。
基材46は、第1〜第3のボルト51,52,53でエンジン本体21に取り付けられ、第4〜第5のボルト54,55でトランスミッションケース13に取り付けられ、前端部46aに前開口部57(図6参照)が形成され、中央下部に下開口部58が形成され、下開口部58の下端部58aにストッパ片59が形成されている。
図3は本発明に係るベルトガイド装置の駆動プーリ側を示す断面図である。
エンジン12の出力軸27は、基材46の取出開口部57から突出されている。この出力軸27に駆動プーリ28の駆動用ボス部61が嵌合されている。
出力軸27のキー溝27aおよび駆動用ボス部61のキー溝61aにキー62(図5も参照)が設けられている。よって、出力軸27と一体に駆動プーリ28が回転する。
すなわち、駆動プーリ28は出力軸27を介して本体側に回転自在に支持されている。
出力軸27の頂部27bに平ワッシャ(平座金)64を介在させてボルト65がねじ結合されている。この平ワッシャ64で、駆動用ボス部61が出力軸27から抜け出すことを防ぐ。
駆動プーリ28は、基材46の表面から左外側方向に向けて間隔S1だけ離れた状態で取り付けられている。
図2に戻って、トランスミッションケース13から前記変速機構の入力軸31が突出されている。
入力軸31には従動プーリ32の従動用ボス部66が嵌合されている。入力軸31のキー溝および従動用ボス部66のキー溝にキー(図示せず)が設けられている。よって、従動プーリ32と一体に入力軸31が回転する。
すなわち、従動プーリ32は入力軸31を介して本体側に回転自在に支持されている。
入力軸31の頂部に平ワッシャ(平座金)67を介在させてボルト68がねじ結合されている。この平ワッシャ67で、従動用ボス部66が入力軸31から抜け出すことを防ぐ。
この従動プーリ32は、駆動プーリ28と同様に、基材46の表面から左外側方向に向けて間隔S1(図示せず)だけ離れた状態で取り付けられている。
クラッチ手段47は、トランスミッションケース13に第5ボルト55を介して揺動自在に支持されたクラッチアーム43と、クラッチアーム43の先端部43aに回転自在に支持されたテンションプーリ44とを有する。
クラッチアーム43は、後端部43bが基材46の裏面側に配置され、中央部43cが下開口部58を経て基材46の裏面側から表面側まで傾斜状に延出し、前端部43aが基材46の表面側に配置されている。
後端部43bは、第5ボルト55でトランスミッションケース13に回動自在に取り付けられている。基材46の後端部46bも第5ボルト55でトランスミッションケース13に取り付けられている。
前端部43aにテンションプーリ44が回転自在に支持されている。このテンションプーリ44は、伝動ベルト33の下部外周(外周)33aに接触している。
クラッチアーム43の後端部43bに、スプリング42を介してクラッチ操作ケーブル41が連結されている。このクラッチ操作ケーブル41は、クラッチ操作レバー38(図1参照)に連結されている。
スプリング42およびクラッチ操作ケーブル41は、基材46の裏面側に配置されている。
クラッチ手段47によれば、図1に示すクラッチ操作レバー38をクラッチオン位置まで引き上げることで、クラッチアーム43が第5ボルト55を軸にして上方に揺動する。
テンションプーリ44がクラッチオン位置(図示の位置)まで上昇し、テンションプーリ44で伝動ベルト33の下部外周33aを押圧する。
伝動ベルト33にテンション(張力)がかかり、ベルト伝達機構15がクラッチオン状態に切り替わる。これにより、駆動プーリ28の回転を、伝動ベルト33を介して従動プーリ32に伝えることができる。
この駆動プーリ28は矢印A方向に回転している。よって、駆動プーリ28で伝動ベルト33を矢印A方向に移動し、伝動ベルト33の上側部位を矢印B方向に引っ張る。伝動ベルト33の上側部位が矢印B方向に引っ張られることで、従動プーリ32が矢印C方向に回転する。
一方、図1に示すクラッチ操作レバー38をクラッチオフ位置まで戻すことで、クラッチアーム43(具体的には、中央部43c)がストッパ片59に当接するまで下方に揺動する。テンションプーリ44がクラッチオフ位置まで下降し、テンションプーリ44による伝動ベルト33の押圧を解除する。
伝動ベルト33からテンション(張力)が除去され、ベルト伝達機構15がクラッチオフ状態に切り替わる。これにより、駆動プーリ28の回転を、伝動ベルト33を介して従動プーリ32に伝わらないようにできる。
ここで、ベルト伝達機構15がクラッチオフ状態に切り変わった際に、伝動ベルト33のテンションが解除される。テンションが解除されることで、伝動ベルト33に緩みが発生して駆動プーリ28や従動プーリ32から外れることが考えられる。
このため、伝動ベルト33が駆動プーリ28および従動プーリ32から外れないように、伝動ベルト33を保持するベルトガイド装置48が設けられている。
ベルトガイド装置48は、駆動プーリ28側に設けられた駆動側ベルトガイド構造71と、従動プーリ32側に設けられた従動側ベルトガイド構造72とを備える。
以下、駆動側ベルトガイド構造71および従動側ベルトガイド構造72を図4〜図9に基づいて説明する。
まず、駆動側ベルトガイド構造71を図4〜図6に基づいて説明する。
図4は本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を示す側面図、図5は本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を示す斜視図である。
駆動側ベルトガイド装置71は、伝動ベルト33の上部外周(外周)33b側に設けられた上ガイド部材(ガイド部材)75と、上ガイド部材75の上取付基部(取付基部)77をエンジン本体(本体側)21に取り付ける第1ボルト(ボルト)51と、伝動ベルト33の下部外周33a側に設けられた下ガイド部材(ガイド部材)81と、下ガイド部材81の下取付基部(取付基部)83をエンジン本体21に取り付ける第2ボルト(ボルト)52と、第1ボルト51および上ガイド部材75の間に介在させるとともに、第2ボルト52および下ガイド部材81の間に介在させた駆動側中間部材(中間部材)87とを備える。
上ガイド部材75は、上取付基部77が基材46に当接された状態でエンジン本体21に取り付けられている。
上ガイド部材75は、伝動ベルト33の上部外周33b側に配置された上ガイド本体(ガイド本体)76と、基材46に当接された上取付基部77とを有する。
この上ガイド部材75は、上ガイド本体76および上取付基部77で略L字状に形成されている。
上ガイド部材75の上取付基部77が基材46に当接され、上取付基部77に駆動側中間部材87の上部88が当接された状態で、上部88、上取付基部77および基材46が第1ボルト51でエンジン本体21に取り付けられている(図3も参照)。
下ガイド部材81は、上ガイド部材75と同様に、下取付基部83が基材46に当接された状態でエンジン本体21に取り付けられている。
下ガイド部材81は、上ガイド部材75と同一の部材である。すなわち、下ガイド部材81は、伝動ベルト33の下部外周33a側に配置された下ガイド本体(ガイド本体)82と、基材46に当接された下取付基部83とを有する。
この下ガイド部材81は、下ガイド本体82および下取付基部83で略L字状に形成されている。
下ガイド部材81の下取付基部83が基材46に当接され、下取付基部83に駆動側中間部材87の下部89が当接された状態で、下部89、下取付基部83および基材46が第2ボルト52でエンジン本体21に取り付けられている(図3も参照)。
上下のガイド部材75,81を基材46に取り付けた状態において、図3に示すように、駆動側中間部材87は、基材46および駆動プーリ28間の間隔S1内に配置される。
図6は本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を示す分解斜視図である。
上ガイド部材75の上ガイド本体76は、円柱状(ロッド状)に形成され、基端部76aが湾曲状に曲げ形成されている。
湾曲状の基端部76aに上取付基部77が設けられている。上取付基部77は、略矩形状に形成された平坦な部位で、基端部76aから上ガイド本体76に対して略直交する方向に延出されている。
上取付基部77の略中央に、上ガイド取付孔(取付孔)77aが設けられている。上ガイド取付孔77aは、第1ボルト51が差し込まれる孔である。
上取付基部77を基材46に第1ボルト51で取り付けることにより、上ガイド本体76は、基材46に対して略直交するように左外側方向に向けて突出する。
上ガイド取付孔77aの中心から上ガイド本体76の基端部76aまでの上ガイド距離はL1(図3も参照)である。
下ガイド部材81は、上ガイド部材75と同じ形状の下ガイド本体82および下取付基部83を有する。
すなわち、下ガイド部材81の下ガイド本体82は、円柱状(ロッド状)に形成され、基端部82aが湾曲状に曲げ形成されている。
湾曲状の基端部82aに下取付基部83が設けられている。下取付基部83は、略矩形状に形成された平坦な部位で、基端部82aから下ガイド本体82に対して略直交する方向に延出されている。
下取付基部83の略中央に、下ガイド取付孔(取付孔)83aが設けられている。下ガイド取付孔83aは、第2ボルト52が差し込まれる孔である。
下取付基部83を基材46に第2ボルト52で取り付けることにより、下ガイド本体82は、基材46に対して略直交するように左外側方向に向けて突出する。
下ガイド取付孔83aの中心から下ガイド本体82の基端部82aまでの下ガイド距離はL1(図3も参照)である。
駆動側中間部材87は、上下方向に延びるプレートである。駆動側中間部材87は、図4に示すように、駆動プーリ28に備えた駆動用ボス部61の後方に、駆動用ボス部61に対して所定間隔S2をおいて配置されている。
この駆動側中間部材87は、前部91が直線状に形成され、後部92の中央から誤組み防止突起部93が後方に隆起し、上部88に上取付孔88aが形成され、上部88の前端から前部91の上端に渡って上湾曲部95が形成され、上部88の後端から上方に上規制突起部(規制突起部)96が突出され、下部89に下取付孔89aが形成され、下部89の前端から前部91の下端に渡って下湾曲部97が形成され、下部89の後端から下方に下規制突起部(規制突起部)98が突出されている。
なお、駆動側中間部材87に誤組み防止突起部93を設けた理由は図14に基づいて詳しく説明する。
上湾曲部95は、上取付孔88aと同心の円弧状に形成された部位である。
上取付孔88aの中心から上湾曲部95の周縁95aまでの上湾曲距離はL2(図3も参照)である。上湾曲距離L2は上ガイド距離L1より小さい。
また、下湾曲部97は、下取付孔89aと同心の円弧状に形成された部位である。
下取付孔89aの中心から下湾曲部97の周縁97aまでの下湾曲距離はL2(図3も参照)である。下湾曲距離L2は、下ガイド距離L1より小さい。
上規制突起部96は、上取付孔88aの中心から先端96aまでの上規制突起距離がL3になるように形成されている。
上規制突起距離L3は、上ガイド距離L1より大きい。
また、下規制突起部98は、下取付孔89aの中心から先端98aまでの下規制突起距離がL3になるように形成されている。
下規制突起距離L3は、下ガイド距離L1より大きい。
これにより、上ガイド距離L1、上湾曲距離L2および上規制突起距離L3の関係は、上湾曲距離L2<上ガイド距離L1<上規制突起距離L3が成立する。
同様に、下ガイド距離L1、下湾曲距離L2および下規制突起距離L3の関係は、下湾曲距離L2<下ガイド距離L1<下規制突起距離L3が成立する。
駆動側ベルトガイド装置71によれば、駆動側中間部材87の上取付孔88a、上ガイド部材75の上ガイド取付孔77aおよび基材46の前上取付長孔102に第1ボルト51が差し込まれる。
前上取付長孔102から突出したねじ部51aが、エンジン本体21の上取付ねじ101に仮止めの状態でねじ結合される。
同様に、駆動側中間部材87の下取付孔89a、下ガイド部材81の下ガイド取付孔83aおよび基材46の前下取付長孔104に第2ボルト52が差し込まれる。
前下取付長孔104から突出したねじ部52aが、エンジン本体21の下取付ねじ103に仮止めの状態でねじ結合される。
図4に戻って、駆動側中間部材87が第1、第2のボルト51,52でエンジン本体21に仮止めされる。
駆動側中間部材87の上湾曲部95は上部外周33bより僅かに下方に位置する。駆動側中間部材87の下湾曲部97は下部外周33aより下方に位置する。
また、上ガイド部材75が第1ボルト51でエンジン本体21に仮止めされる。
ところで、図6に示す上ガイド距離L1、上湾曲距離L2および上規制突起距離L3の関係は、上湾曲距離L2<上ガイド距離L1<上規制突起距離L3が成立している。
よって、上ガイド部材75の上ガイド本体76が前方に移動すると上規制突起部96に当接する。すなわち、上ガイド本体76は、上規制突起部96で後方に移動することが規制される。
後方への移動が規制された上ガイド本体76は、上湾曲部95から左外側方向に向けて(基材46から離れる方向に)突出するように配置される。
これにより、上ガイド部材75を取り付ける際に、上規制突起部96を用いて上ガイド本体76を所定の取付位置近傍(すなわち、伝動ベルト33の上部外周33b側の上側)に簡単に配置することができる。
ここで、上ガイド部材75は、第1ボルト51でエンジン本体21に仮止めされている。よって、上ガイド本体76を第1ボルト51を中心にして円弧状に移動させることができる。
これにより、上ガイド本体76を所定の取付位置(すなわち、伝動ベルト33の上部外周33b側から上クリアランスS3(図4参照)離れた位置)に簡単に調整(位置決め)することができる。
また、下ガイド部材81が第2ボルト52でエンジン本体21に仮止めされる。
図6に示す下ガイド距離L1、下湾曲距離L2および下規制突起距離L3の関係は、下湾曲距離L2<下ガイド距離L1<下規制突起距離L3が成立している。
よって、下ガイド部材81の下ガイド本体82が後方に移動すると下規制突起部98に当接する。すなわち、下ガイド本体82は、下規制突起部98で後方に移動することが規制される。
後方への移動が規制された下ガイド本体82は、下湾曲部97から左外側方向に向けて(基材46から離れる方向に)突出するように配置される。
これにより、下ガイド部材81を取り付ける際に、下規制突起部98を用いて下ガイド本体82を所定の取付位置近傍(すなわち、伝動ベルト33の上部外周33a側の下側)に簡単に配置することができる。
ここで、下ガイド部材81は、第2ボルト52でエンジン本体21に仮止めされている。よって、下ガイド本体82を第2ボルト52を中心にして円弧状に移動させることができる。
これにより、下ガイド本体82を所定の取付位置(すなわち、伝動ベルト33の下部外周33a側から下クリアランスS4(図4参照)離れた位置)に簡単に調整(位置決め)することができる。
下クリアランスS4は上クリアランスS3と比較して大きく設定されている。下クリアランスS4を上クリアランスS3と比較して大きく設定した理由は後述する。
上ガイド部材75の上ガイド本体76を所定の取付位置に位置決めするとともに、下ガイド部材81の下ガイド本体82を所定の取付位置に位置決めした状態で、第1、第2のボルト51,52が所定の締付けトルクまで締め付けられる。
ところで、駆動側中間部材87は、第1ボルト51の頭部51bと上取付基部77との間に上部88が介在され、第2ボルト52の頭部52bと下取付基部83との間に下部89が介在されている(図5も参照)。
この駆動側中間部材87は、第1、第2のボルト51,52で仮止めされている。
よって、第1ボルト51を時計回り方向に回転させて所定の締付けトルクまで締め付ける際に、第2ボルト52が係合部(廻止め)としての役割を果たす。
これにより、第1ボルト51を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、駆動側中間部材87が回転することを第2ボルト52で阻止できる。駆動側中間部材87の回転を阻止することで、上ガイド部材75が回転することを阻止できる。
したがって、第1ボルト51を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、上ガイド部材75を手で押さえて、上ガイド部材75の回動を阻止する必要がない。
同様に、第2ボルト52を時計回り方向に回転させて所定の締付けトルクまで締め付ける際に、第1ボルト51が係合部としての役割を果たす。
これにより、第2ボルト52を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、駆動側中間部材87が回転することを第2ボルト52で阻止できる。駆動側中間部材87の回転を阻止することで、下ガイド部材81が回転することを阻止できる。
したがって、第2ボルト52を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、下ガイド部材81を手で押さえて、下ガイド部材81の回動を阻止する必要がない。
このように、駆動側中間部材87に第1、第2ボルト51,52を差し込む(設ける)だけの簡単な構成で、第1、第2のボルト51,52を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、駆動側中間部材87が回転することを確実に防ぐことができる。
さらに、駆動側中間部材87を用いて上下のガイド部材75,81の回転を防ぐことができるので、上ガイド部材75を1本の第1ボルト51で取り付け、かつ下ガイド部材81を1本の第2ボルト52で取り付けることができる。
すなわち、従来技術のように、上下のガイド部材75,81が回転することを阻止するために、上下のガイド部材75,81をそれぞれ2本のボルトで取り付ける必要がない。
加えて、駆動側中間部材87は、平板状のプレートであり、基材46に沿って取り付けられている。
よって、駆動側中間部材87を設けるために、本体側部材のレイアウトや形状を変更させて設置スペースを確保する必要がない。
ここで、図4に示す下クリアランスS4を上クリアランスS3と比較して大きく設定した理由について説明する。
すなわち、図4に示すベルトガイド装置48は、伝動ベルト33の下部外周33aにテンションプーリ44を押圧することでクラッチオン状態に切り替え、下部外周33aに対するテンションプーリ44の押圧を解除することでクラッチオフ状態に切り替える。
テンションプーリ44の押圧を解除した際に、伝動ベルト33の下部外周33a側は下方に移動する。
そこで、下クリアランスS4を上クリアランスS3と比較して大きく設定することで、伝動ベルト33の下部外周33a側が下方に移動することを許容するようにした。
つぎに、従動側ベルトガイド構造72を図7〜図10に基づいて説明する。
図7は本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す斜視図、図8は本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す断面図である。
従動側ベルトガイド構造72は、伝動ベルト33の上部外周33b側に設けられたガイド部材111と、ガイド部材111の取付基部113を基材(本体側)46に取り付けるボルト115と、ボルト115およびガイド部材111の間に介在させた従動側中間部材(中間部材)116とを備える。
ガイド部材111は、図6に示す上ガイド部材75と同じ部材であり、伝動ベルト33の上部外周33b側に配置されたガイド本体112と、基材46に取り付けられた取付基部113とを有する。
このガイド部材111は、ガイド本体112および取付基部113で略L字状に形成されている。
ガイド部材111の取付基部113が基材46に当接され、取付基部113に従動側中間部材116の上部116aが当接された状態で、上部116aおよび取付基部113がボルト115およびナット118(図8参照)で基材46に取り付けられている。
ガイド部材111を基材46に取り付けた状態において、図8に示すように、従動側中間部材116は、基材46および伝動ベルト33間の間隔S5内に配置される。
図9は本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す分解斜視図である。
基材46は、従動プーリ32(図2参照)の前方に取付孔121が形成され、取付孔121の下方に係合孔122が略矩形状に形成されている。
ガイド部材111のガイド本体112は、円柱状(ロッド状)に形成され、基端部112aが湾曲状に曲げ形成されている。
湾曲状の基端部112aに取付基部113が設けられている。取付基部113は、略矩形状に形成された平坦な部位で、基端部112aからガイド本体112に対して略直交する方向に延出されている。
取付基部113の略中央に、ガイド取付孔(取付孔)113aが設けられている。ガイド取付孔113aは、ボルト115が差し込まれる孔である。
取付基部113を基材46にボルト115およびナット118で取り付けることにより、ガイド本体112は、基材46に対して略直交するように左外側方向に向けて突出する。
ガイド取付孔113aの中心からガイド本体112の基端部112aまでのガイド距離はL1である。
従動側中間部材116は、略矩形状に形成された縦長のプレートであり、従動プーリ32(図2参照)の前方に配置されている。
この従動側中間部材116は、上部116aに上部取付孔124が形成され、上部116aの前コーナに前規制突起部(規制突起部)125が形成され、上部116aの後コーナに後規制突起部(規制突起部)126が形成され、下部116bに係合部128が形成されている。
上部取付孔124の中心から前規制突起部125までの前規制突起距離はL4である。また、上部取付孔124の中心から後規制突起部126までの後規制突起距離はL4である。
前後の規制突起距離L4はガイド距離L1より大きい。
係合部128は、下部116bから係合孔122に向けて、下部116bに対して略直交するように折り曲げられた折曲片である。
従動側ベルトガイド構造72によれば、従動側中間部材116の上部取付孔124、ガイド部材111のガイド取付孔113aおよび基材46の取付孔121にボルト115が差し込まれる。
取付孔121から突出したねじ部115aが、ナット118に仮止めの状態でねじ結合される。
図10は本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す側面図である。
従動側中間部材116がボルト115・ナット118(ナット118は図9参照)で基材46に仮止めされる。
従動側中間部材116は、係合部128の前端128aが係合孔122の前縁122aに当接され、上部116aが上部外周33bより僅かに上方に位置する。
係合部128の前端128aが係合孔122の前縁122aに当接することで、係合部128が基材46の係合孔122(本体側)に係合する。
このように、従動側中間部材116の係合部128を係合孔122に係合させて、従動側中間部材116を基材46の所定位置(本体側の所定位置)に簡単に取り付けることができる。
これにより、従動側中間部材116を基材46に取り付ける作業の容易化を図ることができる。
また、ガイド部材111がボルト115・ナット118で基材46に仮止めされる。
ここで、ガイド距離L1および前後の規制突起距離L4の関係は、ガイド距離L1<前後の規制突起距離L4が成立している。
よって、ガイド部材111のガイド本体112が前方に移動すると前規制突起部125に当接し、後方に移動すると後規制突起部126に当接する。
すなわち、ガイド本体112は、前規制突起部125で前方に移動することが規制され、後規制突起部126で後方に移動することが規制される。
このように、ガイド本体112の前後方向の移動を規制することで、ガイド本体112は、上部116aの中央116cから左外側方向に向けて(基材46から離れる方向に)突出するように配置される。
これにより、ガイド部材111を取り付ける際に、前後の規制突起部125,126を用いてガイド本体112を所定の取付位置近傍(すなわち、伝動ベルト33の上部外周33b側の上側)に簡単に配置することができる。
ここで、ガイド部材111は、ボルト115で基材46に仮止めされている。よって、ガイド本体112をボルト115を中心にして円弧状に移動させることができる。
これにより、ガイド本体112を所定の取付位置(すなわち、伝動ベルト33の上部外周33b側から上クリアランスS5離れた位置)に簡単に調整(位置決め)することができる。
ガイド部材111のガイド本体112を所定の取付位置に位置決めした状態で、ボルト115を時計回り方向に回転させて所定の締付けトルクまで締め付ける。
ところで、従動側中間部材116は、ボルト115の頭部115bと取付基部113との間に上部116aが介在されている。
また、係合部128の前端128aが係合孔122の前縁122aに当接することで、係合部128が係合孔122に係合されている。
よって、ボルト115を時計回り方向に回転させて所定の締付けトルクまで締め付ける際に、係合部128が廻止めとしての役割を果たす。
これにより、ボルト115を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、従動側中間部材116が回転することを係合部128で阻止できる。従動側中間部材116の回転を阻止することで、ガイド部材111が回転することを阻止できる。
したがって、ボルト115を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、ガイド部材111を手で押さえて、ガイド部材111の回動を阻止する必要がない。
このように、従動側中間部材116に係合部128を設けるだけの簡単な構成で、ボルト115を時計回り方向に回転させて所定の締付けトルクまで締め付ける際に、ボルト115とともに従動側中間部材116が回転することを確実に防ぐことができる。
さらに、従動側中間部材116を用いてガイド部材111の回転を防ぐことができるので、ガイド部材111を1本のボルト115で取り付けることができる。
すなわち、従来技術のように、ガイド部材111が回転することを阻止するために、ガイド部材111を2本のボルトで取り付ける必要がない。
加えて、従動側中間部材116は、平板状のプレートであり、基材46に沿って取り付けられている。
よって、従動側中間部材116を設けるために、本体側部材のレイアウトや形状を変更させて設置スペースを確保する必要がない。
つぎに、駆動側ベルトガイド構造71および従動側ベルトガイド構造72の取付け手順を図11〜図13に基づいて説明する。
まず、駆動側ベルトガイド構造71の取付け手順を図11〜図12に基づいて説明する。
図11(a),(b)は本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を本体側にセットする手順を説明する図である。
(a)において、エンジン本体21に基材46を当て、エンジン本体21の上取付ねじ101に基材46の前上取付長孔102を合わせるとともに、エンジン本体21の下取付ねじ103に基材46の前下取付長孔104を合わせる。
上取付ねじ101および前上取付長孔102に、上ガイド部材75の上ガイド取付孔77aを合わせる。同様に、下取付ねじ103および前下取付長孔104に、下ガイド部材81の下ガイド取付孔83aを合わせる。
(b)において、上ガイド取付孔77aに駆動側中間部材87の上取付孔88aを合わせる。同様に、下ガイド取付孔83aに駆動側中間部材87の下取付孔89aを合わせる。
上取付孔88a、上ガイド取付孔77aおよび前上取付長孔102に第1ボルト51を差し込み、上取付ねじ101に仮止めの状態でねじ結合する。
同様に、下取付孔89a、下ガイド取付孔83aおよび前下取付長孔104に第2ボルト52を差し込み、下取付ねじ103に仮止めの状態でねじ結合する。
図12(a),(b)は本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を本体側にボルト止めする手順を説明する図である。
(a)において、上ガイド部材75および駆動側中間部材87の上部88を第1ボルト51でエンジン本体21に仮止めする。
同様に、下ガイド部材81および駆動側中間部材87の下部89を第2ボルト52でエンジン本体21に仮止めする。
上ガイド部材75の上ガイド本体76は、上規制突起部96で後方への移動が規制され、所定の取付位置近傍に配置される。
一方、下ガイド部材81の下ガイド本体82は、下規制突起部98で後方への移動が規制され、所定の取付位置近傍に配置される。
(b)において、出力軸27(図12(a)参照)に駆動プーリ28を取り付け、入力軸31に従動プーリ32(図2参照)を取り付ける。
駆動プーリ28および従動プーリ32に伝動ベルト33を巻回する。伝動ベルト33の下部外周33aをテンションプーリ44で押圧してクラッチオン状態に保つ。
上ガイド本体76を第1ボルト51を軸にして円弧状に移動して、所定の取付位置(すなわち、伝動ベルト33の上部外周33b側から上クリアランスS3離れた位置)に調整(位置決め)する。
さらに、下ガイド本体82を第2ボルト52を軸にして円弧状に移動して、所定の取付位置(すなわち、伝動ベルト33の下部外周33a側から上クリアランスS4離れた位置)に調整(位置決め)する。
上下のガイド本体76,82を所定の取付位置に位置決めした状態で、第1、第2のボルト51,52をそれぞれ時計回り方向に回転させて所定の締付けトルクまで締め付ける。
第1ボルト51を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、駆動側中間部材87が第2ボルト(係合部)52で非回転状態に保持され、上ガイド部材75の回転を阻止する。
また、第2ボルト52を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、駆動側中間部材87が第1ボルト(係合部)51で非回転状態に保持され、下ガイド部材81の回転を阻止する。
したがって、第1、第2のボルト51,52を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、上下のガイド部材75,81を手で押さえて、上下のガイド部材75,81の回動を阻止する必要がない。
つぎに、従動側ベルトガイド構造72の取付け手順を図13に基づいて説明する。
図13(a)〜(c)は本発明に係る従動側ベルトガイド構造を取り付ける手順を説明する図である。
(a)において、基材46の取付孔121にガイド部材111のガイド取付孔113aを合わせる。
(b)において、ガイド取付孔113aに、従動側中間部材116の上部取付孔124を合わせる。
この際、従動側中間部材116の係合部128を係合孔122に差し込む。係合部128を係合孔122に係合させることで、従動側中間部材116を基材46の所定位置(本体側の所定位置)に簡単にセットすることができる。
上部取付孔124、ガイド取付孔113aおよび取付孔121に、ボルト115を差し込み、ナット118(図9参照)に仮止めの状態でねじ結合する。
(c)において、ガイド部材111および従動側中間部材116をボルト115・ナット118(図9参照)で基材46に仮止めする。
従動側中間部材116は、係合部128の前端128aが係合孔122の前縁122aに当接される。
ガイド部材111のガイド本体112は、前規制突起部125(図9参照)で前方への移動が規制され、後規制突起部126(図9参照)で後方への移動が規制される。
よって、ガイド本体112は、所定の取付位置近傍に配置される。
ガイド本体112をボルト115を中心にして円弧状に移動して、所定の取付位置(すなわち、伝動ベルト33の上部外周33b側から上クリアランスS5離れた位置)に調整(位置決め)する。
ガイド本体112を所定の取付位置に位置決めした状態で、ボルト115を時計回り方向に回転させて所定の締付けトルクまで締め付ける。この際、係合部128の前端128aが係合孔122の前縁122aに当接されている。
よって、ボルト115を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、従動側中間部材116が非回転状態に保持され、ガイド部材111の回転を阻止する。
したがって、ボルト115を所定の締付けトルクまで締め付ける際に、ガイド部材111を手で押さえて、ガイド部材111の回動を阻止する必要がない。
つぎに、駆動側中間部材87に誤組み防止突起部93を設けた理由を図14に基づいて説明する。
図14は本発明に係る駆動側中間部材が誤組みされた状態を説明する図である。
駆動側中間部材87に誤組み防止突起部93が備えられている。この誤組み防止突起部93は、基材46に駆動側中間部材87が正常に取り付けられると、図4に示すように駆動側中間部材87の後側に配置される。
一方、図14に示すように、駆動側中間部材87を反転した状態に誤って取り付けると(すなわち、誤組みすると)、誤組み防止突起部93が駆動側中間部材87の前側に配置される。
よって、誤組み防止突起部93が、図1に示すエンジン12の出力軸(本体側)27に干渉する。
このように、駆動側中間部材87を誤って取り付けた際に、誤組み防止突起部93を出力軸27に干渉させることで、駆動側中間部材87を誤って取り付けたことを簡単に認識することができる。
これにより、駆動側中間部材87を誤って取り付けることを防止できる。
なお、前記実施の形態では、ベルトガイド装置48を歩行型管理機10に採用した例について説明したが、これに限らないで、歩行型芝刈機や歩行型草刈機などのベルトテンションクラッチを備えた他の作業機に適用することも可能である。
また、前記実施の形態では、ベルトガイド装置48として駆動プーリ28側に上下のガイド部材75,81を設けるとともに、従動プーリ32側にガイド部材111を設けた例について説明したが、ガイド部材の個数は適宜変更が可能である。
さらに、前記実施の形態で例示した部材、特に、駆動側中間部材87、誤組み防止突起部93、上下の規制突起部96,98、上下のガイド部材75,81、従動側中間部材116、前後の規制突起部125,126、ガイド部材111および係合部128などの形状は適宜変更が可能である。
また、前記実施の形態では、駆動側中間部材87、上下のガイド部材75,81、従動側中間部材116およびガイド部材111を取り付ける際に、第1、第2のボルト51,52およびボルト115を所定の締付けトルクまで締め付ける例について説明したが、締付けトルクを規定せずに、第1、第2のボルト51,52およびボルト115を十分に締め付けることで各部材を取り付けるようにすることも可能である。
本発明のベルトガイド装置は、駆動プーリの回転を伝動ベルトを介して従動プーリに伝えるベルト伝動機構を備えた作業機への適用に好適である。
本発明に係るベルトガイド装置を備えた歩行型管理機を示す側面図である。 本発明に係るベルトガイド装置を備えたベルト伝達機構を示す斜視図である。 本発明に係るベルトガイド装置の駆動プーリ側を示す断面図である。 本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を示す側面図である。 本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を示す斜視図である。 本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を示す分解斜視図である。 本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す斜視図である。 本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す断面図である。 本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す分解斜視図である。 本発明に係る従動側ベルトガイド構造を示す側面図である。 本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を本体側にセットする手順を説明する図である。 本発明に係る駆動側ベルトガイド構造を本体側にボルト止めする手順を説明する図である。 本発明に係る従動側ベルトガイド構造を取り付ける手順を説明する図である。 本発明に係る駆動側中間部材が誤組みされた状態を説明する図である。
符号の説明
10…歩行型管理機、12…エンジン、13…トランスミッションケース、15…ベルト伝動機構、21…エンジン本体(本体側)、27…出力軸(本体側)、28…駆動プーリ、32…従動プーリ、33…伝動ベルト、33a…下部外周(外周)、33b…上部外周(外周)、46…基材(本体側)、48…ベルトガイド装置、51…第1ボルト(ボルト、係合部)、52…第2ボルト(ボルト、係合部)、71…駆動側ベルトガイド構造、72…従動側ベルトガイド構造、75…上ガイド部材(ガイド部材)、76…上ガイド本体(ガイド本体)、76a,82a,112a…基端部、77…上取付基部(取付基部)、81…下ガイド部材(ガイド部材)、82…下ガイド本体(ガイド本体)、83…下取付基部(取付基部)、87…駆動側中間部材(中間部材)、93…誤組み防止突起部、96…上規制突起部(規制突起部)、98…下規制突起部(規制突起部)、111…ガイド部材、112…ガイド本体、113…取付基部、115…ボルト、116…従動側中間部材(中間部材)、128…係合部、125…前規制突起部(規制突起部)、126…後規制突起部(規制突起部)。

Claims (4)

  1. 本体側に駆動プーリおよび従動プーリが回転自在に支持され、前記駆動プーリおよび前記従動プーリに伝動ベルトが巻回されたベルト伝動機構に用いられるベルトガイド装置において、
    前記伝動ベルトの外周側に設けられ、前記伝動ベルトを巻回状態に保つガイド部材と、
    このガイド部材の取付基部を前記本体側に取り付けるボルトと、
    このボルトおよび前記ガイド部材の間に介在され、前記本体側に係合可能な係合部を有し、前記ボルトの締付けによる回動を阻止可能な中間部材と、
    を備え、
    前記ボルトを締め付けて前記ガイド部材を取り付ける際に、前記ボルトの締付けによる前記中間部材の回動を阻止することで前記ガイド部材の回動を阻止可能としたことを特徴とするベルトガイド装置。
  2. 前記ガイド部材は、
    前記伝動ベルトの外周側に配置され、伝動ベルトを巻回状態に保つガイド本体と、
    このガイド本体の基端部から前記ガイド本体に対して略直交する方向に延び、前記ボルトが差し込まれる取付孔が設けられた取付基部と、を有し、
    前記ガイド本体および前記取付基部が略L字状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のベルトガイド装置。
  3. 前記中間部材は、前記ガイド部材の移動を規制する規制突起部を備え、
    この規制突起部は、前記ガイド部材を所定の取付位置近傍に配置可能であることを特徴とする請求項1記載のベルトガイド装置。
  4. 前記中間部材は、反転状態で誤組みされた際に前記本体側に干渉する誤組み防止突起部を備えたことを特徴とする請求項1記載のベルトガイド装置。
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