JP4733412B2 - 埋設取付管の更生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地中に埋設された埋設取付管を更生する方法に関する。
地中には下水用等の各種管路が埋設されている。この管路は、一般に、マンホール間を連通する埋設本管と、この埋設本管に接続された複数本の埋設取付管(枝管)とから構成されている。
埋設取付管は、通常、地表付近に設けられた桝と地中の埋設本管とを連通するように設けられるが、埋設本管やマンホールとは異なり、管径が小さく簡易的に構成されている。
そのため、埋設取付管の老朽化に伴ってその内面に破損や亀裂が生じることが多い。そこで、老朽化した埋設取付管を更生する方法が考えられている(例えば特許文献1参照。)。
この方法は、熱可塑性樹脂製の更生管を桝側から埋設取付管内に挿入し、その先端部分を埋設本管内まで引き込んだ後に(更生管挿入工程)、更生管の内部を加熱及び加圧して更生管を拡張させて埋設取付管の内周面に密着させる(更生管拡径工程)。その後、埋設本管内において更生管の先端部分を切断して、この切断端部分を埋設本管の埋設取付管口の周縁に向かって押し広げてフランジ状の鍔返し部を成形し、これによって埋設本管と埋設取付管との接続箇所の止水性を確保するようにしている。
この他、更生管を埋設本管側から挿入して埋設取付管側に引き込む施工方法が考えられている(例えば特許文献2参照。)。
なお、この施工方法では、更生管の引き込み方向後端側(挿入工程完了時に埋設取付管口に対応する箇所)に予めフランジを成形しており、それによって、上記特許文献1における鍔返し工程を省略している。
特開2003−159750号公報 特開2003−11223号公報
上記特許文献2に係る従来例では、更生管の引き込み方向後端部分を埋設取付管の内端側開口部に倣わせて配置させることが困難な場合がある。このように位置合わせがラフになった場合には、更生管の引き込み方向後端のフランジと埋設本管の埋設取付管口との間に大きな隙間ができるため、止水性能が不十分となりかねない。
そこで、この更生管の引き込み方向後端部分に対し、上記特許文献1に係る従来例のような鍔返し工程を行うことで対処できると考えられるが、その場合でも、上述したように位置合わせがラフになっていると、鍔返ししたときに、そこが弛みやすくなって、上記同様に止水性能が不十分となるおそれがある。
本発明は、埋設本管の埋設取付管口側から埋設取付管内へ引き込まれる更生管において、更生作業を簡単かつ迅速に行えるようにしたうえで、止水性能を高めることを可能とすることを目的としている。
本発明(請求項1)に係る埋設取付管の更生方法は、埋設本管に形成された埋設取付管口に接続される埋設取付管を、熱可塑性樹脂製の更生管を埋設本管側から埋設取付管内に引き込んで更生する埋設取付管の更生方法であって、更生管は、その引き込み方向後端側に、端縁へ向けて漸次拡径する円錐形状の拡径部を有し、伸縮や撓みを伴う首振り動作が許容される折り返し伸縮部を有しており、更生管を加熱することにより更生管を軟化させ、更生管の拡径部を埋設取付管口の周縁に向けて押圧して円錐形状から鍔状に塑性変形させることを特徴としている。
この構成によれば、更生管を埋設本管側から埋設取付管側へ引き込む際に、更生管の拡径部が埋設取付管の内側開口の角部に当接すると、自動的に拡径部の一部が伸びるとともに撓むことになって拡径部が更生管の本体部分に対し傾くようになるので、当該拡径部がその中心軸線が埋設本管の中心軸線に対し略直交するような姿勢になる。このような状態で更生管を埋設取付管に挿入できれば、その後で、更生管の拡径部を径方向外向きに鍔状に拡げて埋設取付管口の周縁に押さえ付けるように塑性変形させる作業を行う際に、拡径部を拡げやすくなるとともに、鍔状に塑性変形された拡径部を埋設取付管口の周縁に隙間なく密着させやすくなる。
特に、更生対象となる埋設取付管の少なくとも内側部分の中心軸線が、埋設本管の中心軸線と略直交する面に対し傾いているような場合において、本発明のように更生管の拡径部が自動首振りするようになっていれば、上記塑性変形作業を容易に行うようにするうえで有利となる。
本発明(請求項2)に係る埋設取付管の更生方法は、埋設本管に形成された埋設取付管口に接続される埋設取付管を、熱可塑性樹脂製の更生管を埋設本管側から埋設取付管内に引き込んで更生する埋設取付管の更生方法であって、更生管は、その引き込み方向後端側に、端縁へ向けて漸次拡径する円錐形状の拡径部を有し、伸縮や撓みを伴う首振り動作が許容される蛇腹形状を有しており、更生管を加熱することにより更生管を軟化させ、更生管の拡径部を埋設取付管口の周縁に向けて押圧して円錐形状から鍔状に塑性変形させることを特徴としている。
本発明(請求項3)に係る埋設取付管の更生方法は、埋設本管に形成された埋設取付管口に接続される埋設取付管を、熱可塑性樹脂製の更生管を埋設本管側から埋設取付管内に引き込んで更生する埋設取付管の更生方法であって、更生管は、その引き込み方向後端側に、端縁へ向けて漸次拡径する円錐形状の拡径部を有し、この拡径部は更生管の本体部分と別体に形成されて該本体部分に相対回動可能に取り付けられかつ拡径部の端縁が更生管の本体部分の中心軸線と直交する面に対し所定角度傾いた形状とされ、更生管を加熱することにより更生管を軟化させ、更生管の拡径部を埋設取付管口の周縁に向けて押圧して円錐形状から鍔状に塑性変形させることを特徴としている。
この構成によれば、特に、更生対象となる埋設取付管の少なくとも内側部分の中心軸線が、埋設本管の中心軸線と略直交する面に対し傾いているような場合において、更生管を埋設本管側から埋設取付管側へ引き込む際に、更生管の拡径部が埋設取付管の内側開口の角部に当接すると、自動的に更生管の拡径部が更生管の本体部分に対し相対回転することになって、当該拡径部がその中心軸線が埋設本管の中心軸線に対し略直交するような姿勢になる。これにより、上述した塑性変形作業を容易に行えるようになる。
この構成によれば、更生管を埋設本管側から埋設取付管側へ引き込む際に、更生管の拡径部が埋設取付管の内側開口の角部に当接すると、自動的に拡径部の一部が伸びるとともに撓むことになって拡径部が更生管の本体部分に対し傾くようになるので、当該拡径部がその中心軸線が埋設本管の中心軸線に対し略直交するような姿勢になる。このような状態で更生管を埋設取付管に挿入できれば、その後で、更生管の拡径部を径方向外向きに鍔状に拡げて埋設取付管口の周縁に押さえ付けるように塑性変形させる更生管拡径工程を行う際に、鍔状に塑性変形された拡径部を埋設取付管口の周縁に隙間なく密着させやすくなる。
特に、更生対象となる埋設取付管の少なくとも内側部分の中心軸線が、埋設本管の中心軸線と略直交する面に対し傾いているような場合において、本発明のように更生管の拡径部が自動首振りするようになっていれば、上記更生管拡径工程での塑性変形作業を容易に行うようにするうえで有利となる。
しかも、上記方法では、更生管の内部に加熱媒体(例えば水蒸気)を導入可能としているから、更生管の引き込み過程において、継続的あるいは間欠的に更生管を柔軟にすることが可能になり、更生管の拡径部が撓みやすくなる。
上記更生方法において、前記フランジ成形装置は、内部に水蒸気または空気が導入されて膨張するパッカにより構成されており、止水工程では、このパッカが埋設本管内の埋設取付管口近傍に位置した状態でパッカ内に水蒸気または空気を導入して、パッカ外面により更生管の拡径部を埋設取付管口周辺に押さえ付けるようにすることができる。
この構成によれば、更生管の拡径部を埋設取付管口周辺に隙間なく密に押さえ付けることが可能になり、そのため、埋設取付管口周辺の止水性能を向上するうえで有利となる。
本発明によれば、更生管を埋設本管側の埋設取付管口から挿入して埋設取付管内に引き込むと、更生管の拡径部が自動的に首振り動作して当該拡径部がその中心軸線が埋設本管の中心軸線に対し略直交するような姿勢になる。これにより、後で更生管の拡径部を径方向外向きに鍔状に塑性変形させる際に、拡径部を鍔状に拡げやすくなるとともに、拡径部が従来例のように弛んで皺になりにくくなるので、止水性能の向上に貢献できるようになる。
以下、本発明の一実施の形態を図1から図11に示して説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る更生管を示している。図示するように、更生管1は、例えば地中等に埋設される管が老朽化または破損した場合等に該埋設管を更生するのに使用されるものであり、円筒形に形成されているとともに、その一端側に端縁へ向けて漸次拡径する円錐形状の拡径部11が設けられている。
この更生管1の本体部分に対する拡径部11との連接部分には、径方向外側に折り返されて重ねられた折り返し伸縮部12が設けられている。
この実施形態では、拡径部11および折り返し伸縮部12についての肉厚は、更生管1の本体部分の肉厚に比べて薄く設定されていて、柔軟性を可及的に向上させるようになっている。
なお、更生管1は、ポリ塩化ビニルや高密度ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなり、その断面形状は略楕円形に形成されているが、所定の形状記憶温度(例えば80℃)に加熱及び加圧されることによって円筒状態に形状回復する性能を有している。
このような更生管1であれば、後で詳細に説明するが、状況に応じて更生管1の本体部分に対し拡径部11が伸縮や撓みを伴って首振り動作するようになる。
次に、上記更生管1を用いて例えば地中に埋設している管を更生する方法(ライニング作業)について、図2から図11を参照して説明する。
まず、図2において、4は地表面に開放するよう略垂直方向に沿って設けられるマンホール、5は地中に水平方向に埋設される埋設本管、6は地表面に開放する桝61と埋設本管5とを繋ぐ埋設取付管である。
図2では、埋設取付管6の内側部分の中心軸線を、埋設本管5の中心軸線Pに対し約60°傾いたものを例に挙げている。このような埋設取付管6を更生する際に、上述した更生管1は好適に用いられる。
更生方法としては、要するに、更生管1をマンホール4から挿入し、埋設本管5を経て埋設取付管6内に引き込むようにし、埋設取付管6内で更生管1を加熱拡張することによって更生管1の外周面を埋設取付管6の内周面に密着させるようにする。
以下、具体的に説明する。
ライニング作業は、埋設取付管6内面の高圧水洗浄及びテレビカメラによる管内調査が行われた後に実行される。また、ライニング作業は、更生管挿入工程、後端栓入れ換え工程、埋設取付管口止水工程、更生管拡径工程からなる。更に、ライニング作業は、埋設本管5の内面が同様の更生管によってライニングされた後に行われる場合もあるし、埋設本管をライニングすることなしに行う場合もある。ここでは、説明を簡単にするために後者の場合について説明する。
<更生管挿入工程>
準備段階として、図3に示すように、更生管1の引き込み方向先端に先端栓(先端部材)2を、また、更生管1の拡径部11に第1後端栓(第1後端部材)3を閉塞状態で取り付けることにより、更生管1の内部を略気密状態とする。なお、第1後端栓3は、後で第2後端栓(第2後端部材)7に取り替えられる。
先端栓2には、更生管1を引っ張るための牽引用ワイヤ(牽引材)21が連結されるとともに、更生管1を柔軟にするための加熱媒体(例えば水蒸気)を供給する蒸気ホース(図9の状態における符号31参照)が接続される。この先端栓2には、蒸気ホースから水蒸気が導入される際の過剰の水蒸気やドレン水を管外に排出するための排気チューブ(図11の状態における符号32参照)を挿通する開口(図示省略)が形成されている。
一方、第1後端栓3は、更生管1の素材よりも軟化点の高いゴムや合成樹脂等からなり、中実の円錐台形状の挿入部3Aと、この挿入部3Aの底部に一体的に形成された円盤状の平板部3Bとを備えている。挿入部3Aの形状は、上記更生管1の拡径部11の内側空間の形状に略一致している。また、平板部3Bは、その外径寸法が更生管1の拡径部11の外径寸法よりも大きく設定されている。第1後端栓3には、蒸気ホース(加熱媒体導入管)31が固定状態で接続される貫通孔3Cが設けられていると共に、排気チューブ32が挿通される比較的小径の貫通孔3Dが形成されている。蒸気ホース31は地上に設置された蒸気発生加熱機42に接続されている。また、この第1後端栓3の先端(挿入部3Aの先端面)には後端栓用ワイヤ33が接続されている。具体的には、挿入部3Aの先端面に後端栓用ワイヤ33の着脱を可能にする接続金具34が取り付けられており、後端栓用ワイヤ33の端部がこの接続金具34に接続されている。また、上記先端栓2には、この後端栓用ワイヤ33を挿通するための比較的小径の開口(図示省略)が形成されており、この開口に後端栓用ワイヤ33が挿通されることによって、この後端栓用ワイヤ33が更生管1の先端側に引き出されている。
さらに、第2後端栓7は、中実の円錐台形状に形成されており、その大きさは、更生管1の拡径部11の内側空間の形状に略一致している。この第2後端栓7の先端面には、後端栓用ワイヤ33が接続可能な接続金具71が取り付けられ、第2後端栓7の後端面には、ライニング作業完了後に第2後端栓7を回収するための回収用ワイヤ72が接続されている。
このような準備をした所定長さの更生管1をマンホール4側の地上に配置する。なお、このときの更生管1の長さは、更生対象となる埋設取付管6の長さより僅かに長く(500mm程度長く)するのが好ましい。
そして、牽引用ワイヤ21及び後端栓用ワイヤ33の先端側を、桝61側から挿入してマンホール4の地表面開口に導いておき、牽引用ワイヤ21の先端を先端栓2に、また、後端栓用ワイヤ33の先端を第1後端栓3にそれぞれ取り付ける。
牽引用ワイヤ21の基端は、桝61の上部に設置された矢倉64に吊り下げられる滑車64aに巻き掛けられており、必要に応じてウィンチ62で引っ張られる。
この後、更生管1の内部に蒸気発生加熱機42で水蒸気を導入して予熱することにより更生管1を軟化しておいて、この更生管1をマンホール4内に送り出しながら、先端栓2に連結した牽引用ワイヤ21をウィンチ62で引っ張ることにより、図4に示すように、更生管1が埋設本管5を経て埋設取付管6内に引き込むとともに、更生管1の拡径部11を埋設取付管口63の角部に当接させる。
なお、上記更生管1の引き込み過程において、更生管1の可撓性が不足すると、蒸気発生加熱機42で発生した水蒸気を更生管1の内部に導入するようにしており、更生管1の内部の過剰な水蒸気やドレン水は排気チューブ32から排出される。
<後端栓入れ換え工程>
更生管1に装着されている第1後端栓3を第2後端栓7と入れ換える。
先ず、図4において、マンホール4側から蒸気ホース31を引っ張って、図5に示す第1後端栓3を更生管1の後端部から離脱させてマンホール4側から回収する。この回収時には、第1後端栓3がマンホール4側に移動するのに伴って後端栓用ワイヤ33及び排気チューブ32もマンホール4側に移動していく。
このようにして回収された第1後端栓3から後端栓用ワイヤ33を取り外し、予め用意しておいた第2後端栓7の接続金具71に後端栓用ワイヤ33の先端を接続する。この作業はマンホール4内またはこのマンホール4上の地上で行われる。
その後、図6に示すように後端栓用ワイヤ33を桝61側から引っ張ることにより、第2後端栓7は埋設取付管口63に向けて埋設本管5内を移動していき、この埋設取付管口63に達した際に、図7に示すように、更生管1の後端部、つまり拡径部11の内部に嵌め込まれる。これにより、再び、更生管1の内部は略気密状態とされる。また、この拡径部11の内部に第2後端栓7が嵌め込まれる。
このように拡径部11に第2後端栓7を装着してから、後端栓用ワイヤ33を引っ張ると、図7に示すように、更生管1の拡径部11が埋設取付管6の内側開口の角部に当接しているので、図8に示すように、自動的に拡径部11の一部が折り返し伸縮部12により伸びるとともに撓むことになって、拡径部11の中心軸線S2が更生管1の本体部分の中心軸線S1に対し所定角度θ傾き、結果的に、拡径部11がその中心軸線S2が埋設本管5の中心軸線Pに対し略直交するような姿勢になる。
このような状態にできれば、後で説明する更生管拡径工程(更生管1の拡径部11を径方向外向きに鍔状に拡げて埋設取付管口63の周縁に押さえ付けるように塑性変形させる作業)を行う際に、拡径部11を拡げやすくなるとともに、鍔状に塑性変形された拡径部11を埋設取付管口63の周縁に隙間なく密着させやすくなる。
<埋設取付管口止水工程・更生管拡径工程>
本形態では、埋設取付管口止水工程と更生管拡径工程とを略同時に行うようにしている。
つまり、図9および図10に示すように、埋設本管5内における埋設取付管口63の近傍位置にパッカ8を搬入するとともに、先端栓2に設けられているホース接続部に蒸気ホース31を接続し、この蒸気ホース31を蒸気発生加熱機42に接続する。
なお、パッカ8とは、ゴム製袋体からなり、内部に圧力流体(例えば空気)を導入していないときに埋設本管5の内径寸法より小径の円筒形状になっているが、エアポンプ(図示省略)を駆動してエア導入管81から空気を導入すると埋設本管5の内径寸法程度またはそれ以上の径まで拡径する。このパッカ8の搬入は、パッカ8の側面に取り付けられた牽引用のワイヤ82の一端を、マンホール側(埋設取付管6よりも下流側(図9における右側)のマンホール側)に引き出しておいて、このワイヤ82を引っ張ることにより行う。
このような準備をしてから、蒸気発生加熱機42を駆動することによって更生管1の内部にその先端側から水蒸気を吹き込んで、更生管1の全体を軟化させる。
その後、上記エアポンプを駆動することによってパッカ8内に空気を導入してパッカ8を拡張させる。これにより、図11に示すように、パッカ8の外周面が更生管1の拡径部11を埋設取付管口63の周縁に向けて押圧し、この拡径部11をフランジ形状に塑性変形させて埋設取付管口63の周縁に密着させる。この際、更生管1は蒸気発生加熱機42からの水蒸気によって加熱されて可撓性を有しており、拡径部11は容易にフランジ形状に塑性変形されて埋設取付管口63の周縁に密着する。また、この拡径部11の外周面(埋設取付管口63の周縁に密着する箇所)には、予めブチルゴム等の粘着性を有する材料が塗布されている。このため、この塑性変形によってフランジ形状となった拡径部11は埋設取付管口63の周縁に接着することになり、この部分の止水性が良好に得られることになる。
その後、蒸気ホース31から高圧の空気が更生管1内に導入されて更生管1が拡径される。これにより、更生管1は、外径が拡大していき埋設取付管6の内面に密着する。また、上記高圧空気の導入に伴って更生管1は冷却され、この埋設取付管6の内面に密着した状態で更生管1が硬化してこの形状が保持される。これにより、埋設取付管6の内面がライニングされる。この過程での更生管1内における過剰の水蒸気やドレン水は、先端栓2から更生管1内部に挿入された排気チューブ32をから管外に排出される。
その後、桝61内に存在する余剰の更生管1を先端栓2と共に切除し、この切断縁の仕上げ加工を行う。また、パッカ8からエアを抜いてパッカ8を地上に回収し、第2後端栓7を回収用ワイヤ72を引っ張ることによってマンホール4側に引き抜いて回収し、更に、矢倉64を撤去することによってライニング作業が完了する。
以上説明したように、本実施形態では、埋設取付管6内に更生管1を引き込んだ状態において、更生管1の拡径部11をその中心軸線S2が埋設本管5の中心軸線Pに対し略直交するような姿勢にできる。
換言すれば、拡径部11の開口端縁が埋設本管5の中心軸線Pに対し略平行になるので、後で更生管拡径工程において、拡径部11の開口端縁をパッカ8の外周面と略平行となってパッカ8の拡張に伴い拡径部11の全周に略均等に圧力を付加できるようになる等、作業が行いやすくなる。
これにより、鍔状に塑性変形された拡径部11を埋設取付管口63の周縁に隙間なく密着させやすくなるので、埋設取付管口63周辺の止水性能を向上するうえで有利となる。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。
(1)図12に示すように、更生管1の拡径部11を蛇腹形状とすることができる。この場合でも、図13および図14に示すように、上記実施形態と同様、拡径部11が蛇腹によって容易に伸縮したり撓んだりすることで拡径部11の中心軸線S2が更生管1の本体部分の中心軸線S1に対し所定角度θ傾いて、拡径部11の開口端縁が埋設本管5の中心軸線Pに対し略平行になる。このような好ましい姿勢となるので、更生管拡径工程を簡単かつ迅速に行えるとともに、止水性能の向上が可能となる。
(2)図15に示すように、更生管1の拡径部11の外周に同心円形状の突条部14を設けることによって、蛇腹形状と同様の可撓性を得るようにすることができる。この場合も、図16および図17に示すように、上記各実施形態と同様、拡径部11が蛇腹状に容易に伸縮したり撓んだりすることで、拡径部11の開口端縁が埋設本管5の中心軸線Pに対し略平行となるので、更生管拡径工程を簡単かつ迅速に行えるとともに、止水性能の向上が可能となる。
(3)図18に示すように、更生管1の拡径部11を、更生管1の本体部分と別体に形成して更生管1の本体部分に相対回動可能に取り付けかつ拡径部11の端縁を更生管1の本体部分の中心軸線S1と直交する面Fに対し所定角度α傾かせている。そして、拡径部11の最小径側には、径方向内向きの鍔13が設けられており、更生管1の本体部分の端縁には、径方向外向きの鍔1aが設けられている。これらの両鍔15、1aがOリング16を介して中心軸線S1方向に引っ掛けられている。
この場合、図19に示すように、拡径部11が、斜めに延びる埋設取付管6の内側開口部と合致しない状態になったとしても、更生管1の引き込み動作に伴い拡径部11が自動的に所定方向に回転することによって、図20に示すように、上記各実施形態と同様、拡径部11の開口端縁が埋設本管5の中心軸線Pに対し略平行になる。したがって、更生管拡径工程を簡単かつ迅速に行えるとともに、止水性能の向上が可能となる。
(4)図21から図24に示すように、図1、図12、図15、図18に示した実施形態の拡径部11の先端に径方向外向きの鍔部18を設けてもよい。この場合、上述した拡径工程を省略することができる。この場合も、更生管1を埋設取付管6内に引き込むだけで、拡径部11の鍔部18が埋設本管5の中心軸線Pと略平行となるから、更生管1を深く引き込むだけで、鍔部18を埋設取付管口63の周縁に隙間なく密着させることが可能になる。
(5)上記各実施形態では、更生管1に可撓性を得るための加熱媒体として水蒸気を使用したが、熱風等の気体を使用してもよい。
(6)上記各実施形態では、埋設本管5の中心軸線Pに対して約60°の傾斜角度をもって接続された埋設取付管6を更生する場合について説明したが、埋設本管5の中心軸線Pに対して約90°の角度をもって接続された埋設取付管6など、種々の接続角度を有する場合であっても適用可能である。
(7)上記各実施形態で用いる第1後端栓3の挿入部3A及び第2後端栓7の形状を円錐台形状としたが、これに限らず半球体状など種々の形状が採用可能である。
(8)上記各実施形態で用いる第1後端栓3としては、内部にエア等の流体を導入することによって外径が可変とされる部材(所謂パッカ部材)で構成してもよい。この場合、第1後端栓3を更生管1に装着している時には第1後端栓3の内部に流体を導入して拡径させておき、上記後端栓入れ換え工程時には、第1後端栓3から流体を抜いて縮径させるようにする。
実施形態に係る更生管を一部破断して示す側面図である。 図1の更生管で埋設取付管を更生する作業風景全体を示す断面図である。 図1の更生管を用いて埋設取付管を更生する過程で使用する第1、第2後端栓を示す図である。 図1の更生管の挿入完了状態を示す作業風景全体の断面図である。 図4の状態から第1後端栓を離脱する様子を示す要部の断面図である。 図5の状態から第2後端栓を装着する様子を示す要部の断面図である。 図6の状態から第2後端栓を装着した状態を示す要部の断面図である。 図7の状態から更生管の拡径部が首振りした状態を拡大して示す要部の断面図である。 図8の状態から埋設本管内にパッカを引き込んだ状態を示す作業風景全体の断面図である。 図9の更生管の内側部分を拡大して示す要部の断面図である。 図10の更生管の拡径部を塑性変形させるとともに更生管全体を拡張した状態を示す要部の断面図である。 他の実施形態に係る更生管を一部破断して示す側面図である。 図12の更生管で、図7に対応する図である。 図13の続きで、図10に対応する図である。 さらに他の実施形態に係る更生管を一部破断して示す側面図である。 図15の更生管で、図7に対応する図である。 図16の続きで、図10に対応する図である。 さらに他の実施形態に係る更生管を一部破断して示す側面図である。 図18の更生管で、図7に対応する図である。 図19の続きで、図10に対応する図である。 図1の実施形態に係る更生管の応用例で、図1に対応する図である。 図12の実施形態に係る更生管の応用例で、図12に対応する図である。 図15の実施形態に係る更生管の応用例で、図15に対応する図である。 図18の実施形態に係る更生管の応用例で、図18に対応する図である。
1 更生管
11 拡径部
12 折り返し伸縮部
5 埋設本管
6 埋設取付管
63 埋設取付管口

Claims (3)

  1. 埋設本管に形成された埋設取付管口に接続される埋設取付管を、熱可塑性樹脂製の更生管を埋設本管側から埋設取付管内に引き込んで更生する埋設取付管の更生方法であって、
    更生管は、その引き込み方向後端側に、端縁へ向けて漸次拡径する円錐形状の拡径部を有し、伸縮や撓みを伴う首振り動作が許容される折り返し伸縮部を有しており、
    更生管を加熱することにより更生管を軟化させ、更生管の拡径部を埋設取付管口の周縁に向けて押圧して円錐形状から鍔状に塑性変形させることを特徴とする埋設取付管の更生方法。
  2. 埋設本管に形成された埋設取付管口に接続される埋設取付管を、熱可塑性樹脂製の更生管を埋設本管側から埋設取付管内に引き込んで更生する埋設取付管の更生方法であって、
    更生管は、その引き込み方向後端側に、端縁へ向けて漸次拡径する円錐形状の拡径部を有し、伸縮や撓みを伴う首振り動作が許容される蛇腹形状を有しており、
    更生管を加熱することにより更生管を軟化させ、更生管の拡径部を埋設取付管口の周縁に向けて押圧して円錐形状から鍔状に塑性変形させることを特徴とする埋設取付管の更生方法。
  3. 埋設本管に形成された埋設取付管口に接続される埋設取付管を、熱可塑性樹脂製の更生管を埋設本管側から埋設取付管内に引き込んで更生する埋設取付管の更生方法であって、
    更生管は、その引き込み方向後端側に、端縁へ向けて漸次拡径する円錐形状の拡径部を有し、この拡径部は更生管の本体部分と別体に形成されて該本体部分に相対回動可能に取り付けられかつ拡径部の端縁が更生管の本体部分の中心軸線と直交する面に対し所定角度傾いた形状とされ
    更生管を加熱することにより更生管を軟化させ、更生管の拡径部を埋設取付管口の周縁に向けて押圧して円錐形状から鍔状に塑性変形させることを特徴とする埋設取付管の更生方法。
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