JP3406388B2 - 管路の補修用管体 - Google Patents
管路の補修用管体Info
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Description
などの、主として地中に埋設された管路に対し、その管
路内に新たに硬質の管を形成し、管路を補修するために
使用する合成樹脂製管体に関するものである。
修する方法として、その管路内に硬質ポリエチレンや硬
質ポリ塩化ビニルなどの硬質の熱可塑性樹脂よりなる管
体を挿通し、その管体を加熱軟化させて加圧して膨ま
せ、管路内に硬質の管を形成することが行われている。
管路内に挿通するために、管体を管路内径より小径のも
のを使用するか、又は管体を扁平に折畳みさらにそれを
U字状に折曲げるなどして、管路内に大きな抵抗を生じ
ることなく挿通できるようになし、管体を管路内に挿通
した後、管体内に加熱加圧流体を送入し、管体を軟化さ
せると共に膨ませ、管路内面に沿わせることが行われて
いる。
921号明細書、第4985196号明細書、特開昭5
8−88281号公報、特開昭64−64827号公
報、特開平2−202431号公報などに記載されてい
る。
内に加熱流体を送入することにより管体を加熱するの
で、管体をその全長全周に亙って均一に加熱することが
困難であり、部分的に加熱にムラが生じ、管体の一部が
過度に加熱されて柔かくなり過ぎたり、また他の部分で
は十分に加熱されず、十分に軟化されない部分が生じた
りするため、この状態で管体に内圧がかかると、部分的
な軟化の程度によって膨脹の仕方にムラが生じ、強く軟
化された部分が部分的に膨脹して肉厚が薄くなったり、
クラックが生じたりしていた。
れを略U字状に曲げて管路に挿通する方法においては、
かかる状態の管体を再度筒状に膨ませる必要があるが、
加熱にムラが生じると、折畳み部分が適切に延ばされな
いままで過度に加熱された部分のみが膨脹してしまう恐
れがあった。
と筒状の織布とを一体化し、加熱加圧流体の送入により
部分的に加熱のムラが生じても、膨脹の仕方にばらつき
が生じることがなく、全長全周に亙って均等に膨脹し、
管路内面に適切に密着し得る管体を発明し、先に実願平
4−93770として出願している。
のものにおいても、管体を管路に引込むときの熱によ
る、硬質管の軟化の程度や筒状織布の強度低下により、
必ずしも適切な挙動を示すとは限らない。
場合においては、管体の軟化の程度が不十分であるとそ
の管体が屈曲部に追従して屈曲することが困難となり、
摩擦抵抗が大きくて大きな引込み力が働き、管体が破断
する可能性がある。また過度に軟化すると硬質管の強度
が不足するため、引込み力の大きな部分を筒状織布が負
担することとなり、筒状織布の強度が不十分であると引
込み力を支えることができず、破断する。
あって、前述の構造の管体において、合成樹脂の硬質管
の熱時の弾性率及び、筒状織布の熱時の強度を適切に設
定することにより、過大な引込み力が作用することがな
く、適切に管路内に引込むことのできる管体を提供する
ことを目的とするものである。
塑性樹脂を主体とする硬質の管体を挿通し、これを加熱
軟化させて膨脹させ、管路内に硬質の管を形成して管路
を補修する方法において使用する前記管体であって、9
0℃に加熱した状態における曲げ弾性率が1500kg/
cm2 以下である熱可塑性樹脂よりなる硬質管の、内面、
外面又は肉厚内に、90℃に加熱した状態における筒長
方向の強度が30kg/cm 以上である筒状の織布を配し、
当該筒状織布を前記硬質管に一体化してなることを特徴
とするものである。
状態を示すものであって、管体1は扁平に折畳まれた状
態で略U字状に曲げられている。そしてこの管体1に加
熱加圧流体を送入することにより加熱軟化させ、膨脹さ
せて管路2に密着させ、管路2を補修するものである。
て、熱可塑性樹脂よりなる硬質管3の肉厚内に筒状の織
布4を配し、当該筒状織布4を前記硬質管3に一体化し
たものである。
可塑性樹脂は、90℃に加熱した状態における曲げ弾性
率が1500kg/cm2 以下であることが必要である。加
熱時の曲げ弾性率が1500kg/cm2 を越えるものであ
ると、屈曲の多い管路系に挿通するときに硬質管3が剛
直であるため屈曲に追従して曲りにくく、大きな引込み
力を必要とする。
硬質のポリエチレンやポリ塩化ビニルなどを使用すると
こができる。
維を織成したもので、比較的目の粗い組織のものが適当
であり、90℃に加熱した状態における筒長方向の強度
が30kg/cm 以上であることが必要である。
張り力は、前記硬質管3と筒状織布4とで負担するので
あるが、本発明においては前述のように加熱時における
硬質管3の曲げ弾性率が低く、荷重を受けたときに変形
し易いものであるため、管体1に加わる引張り力は主と
して筒状織布4が負担することとなる。従って筒状織布
4の熱時の強度が大きいことを必要とするのである。
ではあるが、筒状織布4の筒長方向の破断時伸度が10
%以上であることが好ましく、その筒状織布4のたて糸
としてアラミド繊維などの極端に高強度低伸度の繊維を
使用し、破断時伸度を低下させることは好ましくない。
筒状織布4を押出し機のヘッド中を通し、その筒状織布
4の外面から合成樹脂を押出し、当該合成樹脂を押出し
圧力で筒状織布4の布目を通して内側にまで押込み、筒
状織布4の内外面を合成樹脂で被覆して一体化し、硬質
管3内に筒状織布4を埋入した管体1を形成することが
できる。
厚内に埋入した構造として示されているが、本発明の管
体1はこの構造に限らず、筒状織布4を硬質管3の内面
又は外面に配置して一体化したものであってもよい。
率が低く柔軟であるので、屈曲部の多い管路2に挿通す
る場合に、管路2の屈曲に容易に追従することができ、
過度の摩擦抵抗が生じることがなく、小さい引込み力で
管路2に挿通することができる。
が大きいので、加熱により硬質管3が軟化して強度が低
下しても、管路2への引込み力を筒状織布4が負担する
ことができ、破断したり過度に伸長したりすることがな
い。
4とが一体化されているため、管路2に引込むときや加
圧したときに、硬質管3と筒状織布4とが一体となって
伸縮・膨脹する。
径されることがないので、硬質管3が部分的に軟化の程
度が異っても局部的に膨脹することがなく、全体に亙っ
て均一に膨脹し、管路2に密着する。
に挿通し、その管体1に加熱加圧流体を送入した場合、
折畳み部分が十分に加熱されず、軟化が不十分で円形に
膨みにくくなるが、本発明によれば部分的に過度に膨脹
することなく十分な内圧をかけることができるので、部
分的に軟化が不十分であっても確実に円形に膨ませ、管
路2に密着させることが可能である。
の破断時伸度が10%以上であることが好ましい。
部が開いたとき、筒状織布4の破断時伸度が極端に小さ
いと、管体1が管路2の変位に追従して伸長することが
できないため、筒状織布4が破断する恐れがある。
%以上とすることにより、筒状織布4が硬質管3を均等
に伸長させ、且つ管路2の変位に追従することができる
ので、管体1が破断することなく、管体1により管路2
の流路を確保することができ、管路2に免震性を付与す
ることができる。
あるような管路系においても、小さい力で管体1を引込
むことができ、過度の摩擦抵抗により引込み力が大きく
なったり、引込み力が筒状織布4に過度に集中したりし
て、管体1が破断するようなことがない。
10%以上とすることにより、地震などにより管路2が
破断したような場合にも管体1は破断することなく、管
路2の内側に流路を確保することができる。
りなる硬質管3の肉厚内に、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)繊維よりなる筒状織布4を埋入して、実施
例及び比較例1、2の管体1を製作した。この管体1の
外径は150mm、肉厚は3.3mmとした。またこの管体
1の物性を併せて表1に示した。
ベンド管を使用して、図3に示す試験用の管路2を構築
した。図3において5a 〜5k はそれぞれ図3に表示し
た長さを有する直管であり、6a 〜6h はそれぞれ45
°ベンド管であって、この管路2の全長は30.2m で
ある。
から蒸気で80〜90℃に加熱しつつ、断面略U字状に
変形しながら、管路2に挿通された紐体により、図3の
左端から引込み速度4m/分で管路2内に引込んだ。
2の全長に亙って引込まれることができ、引込み時の最
大荷重は1.3t であった。
は、管体1の先端が管路2におけるベンド管6f の位置
に到達したときに破断した。またそのときの最大荷重は
約2.0t であった。
の先端が管路2におけるベンド管6g の位置に到達した
ときに破断した。そしてそのときの管体1の最大荷重は
1.1t であった。
す横断面図
図
Claims (2)
- 【請求項1】 管路(2)内に熱可塑性樹脂を主体とす
る硬質の管体(1)を挿通し、これを加熱軟化させて膨
脹させ、管路(2)内に硬質の管を形成して管路(2)
を補修する方法において使用する前記管体(1)であっ
て、90℃に加熱した状態における曲げ弾性率が150
0kg/cm2 以下である熱可塑性樹脂よりなる硬質管
(3)の、内面、外面又は肉厚内に、90℃に加熱した
状態における筒長方向の強度が30kg/cm 以上である筒
状の織布(4)を配し、当該筒状織布(4)を前記硬質
管(3)に一体化してなることを特徴とする、管路の補
修用管体 - 【請求項2】 筒状織布(4)の筒長方向の破断時伸度
が10%以上であることを特徴とする、請求項1に記載
の管路の補修用管体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17018794A JP3406388B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 管路の補修用管体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17018794A JP3406388B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 管路の補修用管体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0814438A JPH0814438A (ja) | 1996-01-16 |
JP3406388B2 true JP3406388B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=15900302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17018794A Expired - Fee Related JP3406388B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 管路の補修用管体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3406388B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4396521B2 (ja) | 2002-10-30 | 2010-01-13 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置 |
JP4908246B2 (ja) * | 2007-01-31 | 2012-04-04 | 芦森工業株式会社 | 管路更生工法 |
JP4909795B2 (ja) * | 2007-04-20 | 2012-04-04 | 芦森工業株式会社 | 管路更生工法 |
-
1994
- 1994-06-28 JP JP17018794A patent/JP3406388B2/ja not_active Expired - Fee Related
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