JP4732612B2 - 像担持体ユニット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電ローラと像担持体のギャップ管理について改良した像担持体ユニット及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子写真方式の画像形成装置、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等では、像担持体である感光体の表面に静電潜像を形成するのに先立って、感光体をいろいろな方法で均一に帯電させている。帯電方法の一つとして、近年では導電性の部材でローラ状に形成した帯電ローラを感光体の表面に接触させ、その状態で帯電ローラと感光体との間に電圧を印加することにより、感光体の表面を帯電させる接触帯電方式の接触帯電装置が、低オゾン化と低電力化が図れるという利点があることから、実用化されてきている。
【0003】
しかしながら、このような接触帯電装置に使用されている帯電ローラは、金属製の芯金の外側に導電性のゴムで弾性ローラ部を形成したものであるため、弾性ローラ部が感光体の表面に押し付けられた状態で長期間放置され続けると、弾性ローラ部の中に含まれている物質、例えば可塑剤が表面に滲み出てきてしまい、それが感光体の表面を汚してしまうことがある。
【0004】
また、接触帯電の場合には帯電ローラ等の帯電部材が感光体等の像担持体の表面に接触した状態で帯電が行われるため、像担持体の表面に画像転写後に残った転写残トナー等が帯電部材の表面に転移することがあり、これによって帯電部材が汚れ、それが原因で帯電性能が低下してしまう恐れもある。
【0005】
そこで、このような問題を解決するため、帯電部材である帯電ローラのローラ部分の両端部に、中央部に比べて大径の凸部をスペーサやテープ等で形成し、それによって帯電ローラの両端部を除く他の部分が像担持体である感光体の表面に対して非接触となるようにし、その状態で感光体を帯電するようにした非接触式の帯電装置が提案されている(例えば特開平3−240076号公報、特開平4−360167号公報、特開平5−107871号公報等参照)。
【0006】
これらの非接触の帯電装置によれば、帯電ローラの帯電有効領域に対応する部分は感光体に接触しないため、上述した接触帯電装置の欠点、すなわち帯電部材の弾性ローラ部中に含まれる物質の感光体への付着や、感光体の表面に付着したトナー等が帯電ローラの表面に転移しやすいという問題を解決することができる。
【0007】
このような非接触式の帯電装置では、帯電ローラの回転を確実にするため、例えば帯電ローラの芯金の一端部に伝達ギヤを固定し、これを感光体の一端部に固定した駆動ギヤに噛み合わせ、感光体の回転に同期して回転する駆動ギヤにより伝達ギヤを回転させ、それにより帯電ローラが感光体との間でスリップを生じないように回転させる等している。
【0008】
しかしながら、この回転伝達構造の場合には、感光体側の駆動ギヤを回転させたときに伝達ギヤが駆動ギヤから離れる方向に分力が働くことにより、駆動ギヤから離れる方向に移動してしまい、帯電ローラの帯電有効領域部分と感光体表面との間のギャップが設定値よりも広くなってしまうという問題点がある。
【0009】
例えば図5に示す帯電装置4では、帯電ローラ14は、その弾性ローラ部17の両端部にギャップ管理部材であるフィルム材18a、18bを周方向にそれぞれ巻き付けて固定してあり、芯金16の両端部は加圧スプリング19a、19bにより滑り軸受30a、30bを介して感光体ドラム5側に所定の加圧力で加圧され、両側のフィルム材18a、18bの部分が感光体ドラム5の表面に接触している。また、帯電ローラ14の芯金16の一端部に伝達ギヤ62を固定し、その伝達ギヤ62を感光体ドラム5の一端部に固定されている駆動ギヤ61に噛み合わせている。図中49は帯電ローラクリーナである。
【0010】
駆動ギヤ61を回転させると、駆動ギヤ61に噛み合う伝達ギヤ62が回転する。その際、滑り軸受30a、30bが感光体ドラム5から離れる方向に移動可能であるため、駆動ギヤ61の回転時に伝達ギヤ62に働く分力Faにより、一方の滑り軸受30aが加圧スプリング19aの付勢力に抗して矢示J方向に帯電ローラ14の一端部(図5で右方側の端部)と共に移動する。それにより、帯電ローラ14の弾性ローラ部17の帯電有効領域部分(両側のフィルム材18a、18bの内側間の領域)と感光体ドラム5の表面との間のギャップGが、図5で右方側が設定値よりも広くなり、それによって帯電性能が低下する。
【0011】
本発明は、上記従来の問題点にかんがみてなしたものであり、帯電ローラがその両端部に巻き付けられたフィルム材等のギャップ管理部材を介して感光体ドラム等の像担持体に接触し、かつ帯電ローラの一端に固定された伝達ギヤが像担持体と一体で回転する駆動ギヤに噛み合って回転する構成の像担持体ユニットにおいて、帯電ローラの回転時に、帯電ローラと像担持体との間の帯電有効領域部分におけるギャップを全域にわたって略均一に保つことができるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る像担持体ユニットは、上記目的を達成するために、帯電ローラと像担持体とを備え、前記帯電ローラの両端部にそれぞれ付勢部材を設けるとともに該両端部の外周にそれぞれ所定厚さのギャップ管理部材を取り付け、前記付勢部材の付勢力により前記帯電ローラを前記像担持体側に対して前記ギャップ管理部材を介して接触付勢し、前記帯電ローラの一端部に固定した伝達ギヤと、前記像担持体の端部に固定した駆動ギヤとを噛み合せ、該駆動ギヤの回転により前記伝達ギヤを回転駆動する像担持体ユニットにおいて、前記ギャップ管理部材のうち前記伝達ギヤ側のギャップ管理部材の厚みより、他側のギャップ管理部材を厚くしてなることを特徴とする。
【0013】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1の像担持体ユニットにおいて、前記ギャップ管理部材を、前記駆動ギヤにより前記伝達ギヤを回転駆動しているときに前記帯電ローラと前記像担持体との間に形成されるギャップが、帯電有効領域の全域にわたって略均一となる厚さで形成してなることを特徴とする。
【0014】
同請求項3に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1または2の像担持体ユニットにおいて、前記伝達ギヤと前記駆動ギヤがはすばギヤであることを特徴とする。
【0015】
同請求項4に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1ないし3のいずれかの像担持体ユニットを備えてなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分には共通する符号を付して説明する。
図1は、本発明に係る像担持体ユニットの一実施形態を複数備えた画像形成装置である小型カラープリンタを示す全体構成図、図2は、図1に示した小型カラープリンタの書き込みユニットと感光体ユニット付近を示す斜視図、図3は同じく感光体ユニットの断面図、図4は同じく帯電装置の斜視図(A)と正面図(B)である。
【0017】
図示の小型カラープリンタは、4ドラムフルカラーの電子写真方式の画像形成装置であり、装置本体1内には、像担持体ユニットとして4個の感光体ユニット2A、2B、2C、2Dを、装置本体1に対してそれぞれ着脱可能に装着している。
【0018】
また、装置本体1内の略中央に転写ベルト3を複数のローラ間に矢示A方向に回転可能に張装してある。さらに、4個の感光体ユニット2A、2B、2C、2Dは、それぞれの像担持体である感光体ドラム5が転写ベルト3の図1において上側の面に接触するようにそれぞれ配設してある。感光体ユニット2A〜2Dに対しては、それぞれ使用するトナーの色が異なる現像装置10A〜10Dを対応させて配設してある。また感光体ユニット2A〜2Dの上方には書き込みユニット6が、下方には両面ユニット7がそれぞれ配設してある。
【0019】
さらにこの小型プリンタは、装置本体1の図1で左方に、画像形成後の転写紙Pを反転させて排出したり、両面ユニット7へ搬送したりする反転ユニット8を装着してある。転写ベルト3と反転ユニット8との間には、画像が転写された転写紙の画像を定着する定着装置9が設けてある。また定着装置9の転写紙搬送方向下流側には、反転搬送路20を分岐させて形成し、搬送してきた転写紙Pを排紙ローラ対25により排紙トレイ26上に排出可能としてある。
【0020】
また、装置本体1内の下部には、サイズの異なる転写紙Pを収納可能な給紙カセット11、12を上下2段に配設してある。さらに装置本体1の右側面には、手差しトレイ13を矢示B方向で開閉可能に設け、手差しトレイ13を開放することにより、そこから手差し給紙ができるようにしてある。
【0021】
各感光体ユニット2A〜2Dは同一の構成を有し、感光体ユニット2Aはマゼンタ色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Bはシアン色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Cはイエロー色に対応する画像を形成し、感光体ユニット2Dはブラック色に対応する画像を形成する。そして、それらを転写紙の搬送方向に間隔を置いて配置してある。
【0022】
各現像装置10A〜10Dも同一の構成を有し、使用するトナーの色のみが異なる。現像装置10Aはマゼンタ、現像装置10Bはシアン、現像装置10Cはイエロー、そして現像装置10Dはブラックのようにそれぞれ異なる色のトナーを使用するようになっている。
【0023】
書き込みユニット6は、図2に示すようにレーザダイオード(LD)方式のカラー1ビーム、モノクロ2ビームで、2つの6面の回転多面鏡22a、22bを有する1ポリゴンモータの書き込みユニットである。この書き込みユニット6では、光源となる図示せぬレーザダイオードから射出したレーザ光を、ポリゴンモータ21により回転させる回転多面鏡22a、22bにより、イエロー用の走査光及びマゼンタ用の走査光と、シアン用の走査光及びブラック用の走査光とを右、左に分けて反射させる。
【0024】
シアン用の走査光及びマゼンタ用の走査光は、それぞれ2層fθレンズ23を通り、シアン用の走査光はミラー31に反射されて長尺WTL32を通り、ミラー33、34を介して感光体ユニット2Bの感光体ドラム5上に照射される。またマゼンタ用の走査光は、ミラー27で反射して長尺WTL24を通り、ミラー28、29を介して感光体ユニット2Aの感光体ドラム5上に照射される。さらに、イエロー用の走査光及びブラック用の走査光は、それぞれ2層fθレンズ35を通り、イエロー用の走査光はミラー36で反射されて長尺WTL37を通り、ミラー38、39を介して感光体ユニット2Cの感光体ドラム5上に照射される。また、ブラック用の走査光は、ミラー41で反射されて長尺WTL42を通り、ミラー43、44を介して感光体ユニット2Dの感光体ドラム5上に照射される。
【0025】
両面ユニット7は、対をなす搬送ガイド板45a、45bと、対をなす複数(図示の例では4組)の搬送ローラ46とからなり、転写紙Pの両面に画像を形成する両面画像形成モード時には、片面に画像が形成されて反転ユニット8の反転搬送路54に搬送されてスイッチバック搬送された転写紙Pを受け入れて、それを感光体ユニット2A〜2Dが設けられている作像部に向けて再搬送する。
【0026】
反転ユニット8は、それぞれ対をなす複数の搬送ローラ81と、対をなす複数の搬送ガイド板82とからなり、上述したように両面画像形成する際の転写紙Pを表裏反転させて両面ユニット7へ搬出したり、画像形成後の転写紙Pをそのままの向きで機外に排出したり、表裏を反転させて機外に排出したりする。
【0027】
給紙カセット11、12を備える給紙部には、転写紙Pを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙部55、56が、それぞれ設けてある。
【0028】
なおこの小型プリンタは、転写ベルト3を使用したローラ曲率分離方式を採用しており、転写ベルト3の内側には4つの転写ブラシ57が4個の感光体ドラム5に対応してそれぞれ設けられている。
【0029】
この小型プリンタは、作像動作を開始させると、各感光体ドラム5が図1中で時計回り方向にそれぞれ回転する。そして、各感光体ドラム5と各帯電装置の帯電ローラ14との間に電圧が印加されることにより各感光体ドラム5の表面が一様に帯電される。そして、感光体ユニット2Aの感光体ドラム5の帯電面には書き込みユニット6によりマゼンタ色の画像に対応するレーザ光が、感光体ユニット2Bの感光体ドラム5の帯電面には書き込みユニット6によりシアン色の画像に対応するレーザ光が、感光体ユニット2Cの感光体ドラム5の帯電面にはイエロー色の画像に対応するレーザ光が、さらに感光体ユニット2Dの感光体ドラム5の帯電面にはブラック色の画像に対応するレーザ光がそれぞれ照射され、そこに各色に対応した潜像がそれぞれ形成される。各潜像は、各感光体ドラム5が回転することにより現像装置10A、10B、10C、10Dの位置に達し、そこでマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各トナーにより現像されて各色のトナー像となる。
【0030】
一方、給紙カセット11あるいは給紙カセット12のうち、選択された給紙カセットから転写紙Pが分離給紙部55あるいは分離給紙部56により給紙され、それが感光体ユニット2Aの直前に設けられているレジストローラ対59により、各感光体ドラム5上に形成されているトナー像と一致する正確なタイミングで感光体ユニット2Aの感光体ドラム5と転写ベルト3との間に向けて搬送される。その際、転写紙Pは、転写ベルト3の入口付近に配設している紙吸着ローラ58によりプラスの極性に帯電され、それにより転写ベルト3の表面に静電的に吸着される。
【0031】
そして、転写紙Pは、転写ベルト3に吸着した状態で図中矢示A方向への転写ベルト3の回転とともに搬送されながら、図1で上側の面にイエロー、マゼンタ、シアン及びブラック色の各トナー像が順次転写されていき、感光体ユニット2Dを通過したときには4色を重ね合わせたフルカラーのトナー画像が形成される。
【0032】
画像が形成された転写紙Pは、定着装置9で熱と加圧力が加えられることによりトナー像が溶融定着され、その後は指定されたモードに応じた排紙系を通って、装置本体上部の排紙トレイ26に反転排紙されたり、定着装置9から直進して反転ユニット8内を通ってストレート排紙されたりする。もちろん、両面画像形成モードが選択されているときには、前述した反転ユニット8内の反転搬送路54に送り込まれた後にスイッチバックされて両面ユニット7に搬送され、そこから再給紙されて感光体ユニット2A〜2Dが設けられている作像部で、裏面に画像が形成された後に排出される。以後、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
【0033】
次に、感光体ユニット2A〜2Dについて説明する。
感光体ユニット2A〜2Dは、図3に示すようにそれぞれ帯電装置4の帯電ローラ14と、帯電ローラ14によって表面が帯電され、露光により静電潜像が形成されるOPCドラム方式の像担持体である感光体ドラム5と、感光体ドラム5の表面をクリーニングするクリーニング装置を構成するブラシローラ15とを一体のユニットに構成し、それを装置本体1に対して着脱可能にしたものである。
【0034】
各感光体ユニット2A〜2Dは、感光体ドラム5の表面に先端を摺接させて転写残トナーを掻き落とすクリーニングブレード47を備えており、このクリーニングブレード47により掻き落としたトナーを、ブラシローラ15でトナー搬送オーガ48側に移動させ、トナー搬送オーガ48を回転させることにより、回収した廃トナーを図示せぬ廃トナー収納部に搬送するようになっている。
【0035】
また感光体ユニット2A〜2Dは、帯電ローラ14の弾性ローラ部17の表面にも、例えばスポンジからなる帯電ローラクリーナ49を接触させ、機内に浮遊するトナーやゴミ等が弾性ローラ部17の表面に付着したときでも、それをクリーニングできるようにしている。なお、これら感光体ユニット2A〜2Dには、それを装置本体1に対して着脱する際の基準として、位置決め主基準部51を設けると共に、手前側位置決め従基準部52と奥側位置決め従基準部53とをブラケット50にそれぞれ一体に設け、感光体ユニット2A〜2Dを装置本体1に装着する際に、それらの基準部により、感光体ユニット2A〜2Dを所定の装着位置に確実に位置決めできるようにしてある。
【0036】
これら感光体ユニット2A〜2Dの各感光体ドラム5は、前述したようにそれぞれ矢示C方向に回転するが、その回転線速はモノクロ速度優先モード、モノクロ画質優先モード、カラー速度優先モード、カラー画質優先モード、厚紙・OHP通紙モード等いくつかのモードによって185mm/秒、125mm/秒、62.5mm/秒の三段階に調整することができるようになっている。
【0037】
なお、各感光体ユニット2A〜2Dは、ブラシローラ15を構成から外して、帯電ローラ14と感光体ドラム5とで一体のユニットに構成することもできる。
【0038】
帯電装置4は、その構成要素そのものは図5に示した従来のものと同様であり、例えば外径をφ9mmに形成し、SUM−Niメッキ(鋼の表面をニッケルメッキ仕上げ)で形成した芯金16の外周に、例えばエピクロルヒドリンゴムからなり、体積固有抵抗値を1×103〜1×108Ω・cmとした導電性を有し、肉圧を1.5mmとした弾性ローラ部17を設けた帯電ローラ14を有している。
【0039】
また帯電装置4は、図4(B)に示す帯電ローラ14の帯電有効領域Acが、感光体ドラム5の表面に対して非接触(ギャップGを形成)となるが、このギャップGは、弾性ローラ部17の両端部の外周にそれぞれ所定の厚さのギャップ管理部材であるフィルム材18a、18bを巻き付けて固定することにより形成してある。
【0040】
すなわち、帯電ローラ14の弾性ローラ部17の両端部の外周に、例えばポリプロピレン、ポリエステル又はポリエチレンテレフタレートからなる片面が粘着面に形成されたフィルム材18a、18bを、粘着面側が弾性ローラ部17に接するように巻き付け、その両側の各フィルム材18a、18bのそれぞれ両端を斜めにカットして、それらが互いに重なり合わないように貼着固定している。一方のフィルム材18aの厚みを他方のフィルム材18bの厚みよりも大きくしている。例えば、フィルム材18aの厚みを50μmとし、フィルム材18bの厚みを60μmとし、粘着面の粘着層の厚みを20μmとする。
【0041】
そして帯電ローラ14を、図4(A)に示したように芯金16の両端部にそれぞれ対応させて設けた加圧スプリング19a、19bにより滑り軸受30a、30bを介して感光体ドラム5側に所定の加圧力で付勢し、両側のフィルム材18a、18bを介して感光体ドラム5の表面に接触させている。
【0042】
帯電ローラ14は、芯金16の一端部に固定した伝達ギヤ62が感光体ドラム5の一端部に固定した駆動ギヤ61に噛み合っており、駆動ギヤ61の回転により伝達ギヤ62が回転するようになっている。そして、駆動ギヤ61に、図示せぬモータからの駆動力を伝達し、それにより駆動ギヤ61と感光体ドラム5とが一体で図4(A)中の矢示E方向に回転するようにしている。
【0043】
駆動ギヤ61が矢示E方向に回転すると、駆動ギヤ61には伝達ギヤ62が噛み合っているので、伝達ギヤ62が帯電ローラ14と一体で矢示K方向に回転する。帯電ローラ14の両端部にそれぞれ設けたフィルム材18a、18bは、一方のフィルム材18aの厚みが他方のフィルム材18bより厚く、帯電ローラ14が加圧スプリング19a、19bによってドラム5に押し当てられている際には、フィルム材18a、18bの粘着層が若干潰れている。したがって、両フィルム材18a、18bは、駆動ギヤ61により伝達ギヤ62が回転駆動されているときに、帯電ローラ14と感光体ドラム5との間に形成されるギャップGを帯電有効領域Acの全域にわたって略均一にする。
【0044】
この状態で帯電ローラ14の芯金16と感光体ドラム5との間に、例えばDC−700Vを定電圧制御で印加すると共に、AC電圧を定電流制御で印加して、感光体ドラム5の表面を所定の電位に一様に帯電する。
【0045】
すなわち図示の小型プリンタは、感光体ドラム5からの回転力を駆動ギヤ61により伝達ギヤ62に強制的にギヤの噛み合いを利用した確実な方法で伝達し、それにより帯電ローラ14を矢示K方向に回転させる。帯電ローラ14を両フィルム材18a、18bと感光体ドラム5との摩擦力だけを利用して回転させる構成(連れ回り回転のみの構成)にしている場合には、僅かなフィルム材の幅の部分に生じる摩擦力だけで帯電ローラ14が回転駆動されるため、帯電ローラ14が帯電ローラクリーナ49から受ける負荷や、滑り軸受30a、30bの部分における摩擦負荷等により感光体ドラム5の表面に対してスリップし、それによって画像に縦スジができたりして画像品質が低下する恐れがあるが、本実施形態によれば、上述したギヤを用いた確実な駆動により帯電ローラ14を確実に回転させることができるので、上記のようなスリップを防止して良好な画像を得ることができる。
【0046】
また、感光体ドラム5を回転させて駆動ギヤ61を矢示E方向に回転させると、その駆動ギヤ61の伝達ギヤ62と噛み合っている歯が伝達ギヤ62の歯を回転方向(矢示K方向)に押し回すように力を加える。その際に、伝達ギヤ62には駆動ギヤ61から離れる方向に分力Faが働く。そのため、本実施形態のように駆動ギヤ61と伝達ギヤ62を感光体ドラム5と帯電ローラ14の片側のみに設けている場合には、伝達ギヤ62は軸受等により許容されるガタ、及び滑り軸受30aが加圧スプリング19aの付勢力に抗して感光体ドラム5から離れる方向に移動可能な範囲で、駆動ギヤ61から離れる方向(図1に示す分力Faの作用方向)に移動しようとする。したがって、この場合には、駆動ギヤ61と伝達ギヤ62が設けられている片側のみについて、帯電ローラ14と感光体ドラム5との間のギャップGが大きくなる。そこで、帯電ローラ14の図2に示した帯電有効領域Ac内でギャップGの値に差が生じてしまう。
【0047】
ところが本実施形態では、前述したように、フィルム材18a、18bの厚みを異ならせ、加圧スプリング19bが設けられている側を厚くしているので、帯電ローラ14の加圧スプリング19aが設けられている側が伝達ギヤ62に働く分力Faによって感光体ドラム5から離れる方向へ移動し、加圧スプリング19a側のギャップが広がっても、若干潰れていた加圧スプリング19b側のフィルム材18bの粘着層が広がるので、結果的にギャップGを全域で略均一な寸法のものにすることができ、良好な帯電性能が得られる。
【0048】
なお、伝達ギヤ62と駆動ギヤ61を共に直歯のギヤのように図示しているが、これらをはすばギヤとして、ギヤのかみ合いを滑らかにし、歯の噛み合い時に起こる振動でギャップGが変動することを防止する構造にすることができる。この構成では、騒音や画像ムラも低減でき、したがってギャップGを安定した状態で略一定に維持し続けることができるようになる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の請求項1、2に係る像担持体ユニットは、以上説明してきたように、帯電ローラの両端部にそれぞれ設けたギャップ管理部材を、伝達ギヤ側のギャップ管理部材の厚みよりも他端側のギャップ管理部材の厚みを大きくしているので、像担持体の回転に伴って回転する駆動ギヤにより伝達ギヤが回転駆動されることにより、伝達ギヤに駆動ギヤから離れる方向の分力が作用し、ギヤを設けた側のギャップが広がっても、他方に厚いギャップ管理部材を設けていることによってギャップが広くなるようにしていることで、結果的に帯電ローラの全域で略均一なギャップにすることができ、良好な帯電性能が得られるようになるという効果がある。
【0050】
本発明の請求項3に係る像担持体ユニットは、以上説明してきたように、伝達ギヤと駆動ギヤを共にはすばギヤとするので、ギヤの噛み合いが滑らかになり、歯の噛み合い時に起こる振動でギャップが変動するのを防止でき、また騒音や画像ムラも低減できるので、上記共通の効果に加え、帯電ローラの全域でギャップを安定した状態で略一定に維持し続けることができるという効果がある。
【0051】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、以上説明してきた請求項1ないし3に係る像担持体ユニットが奏する効果を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像担持体ユニットの一実施形態を複数備えた画像形成装置である小型カラープリンタを示す全体構成図である。
【図2】図1に示した小型カラープリンタの書き込みユニットと感光体ユニット付近を示す斜視図である。
【図3】同じく感光体ユニットの断面図である。
【図4】同じく帯電装置の斜視図(A)と正面図(B)である。
【図5】従来の帯電装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2A〜2D 感光体ユニット
3 転写ベルト
4 帯電装置
5 感光体ドラム
6 書き込みユニット
7 両面ユニット
8 反転ユニット
9 定着装置
10A〜10D 現像装置
11、12 給紙カセット
13 手差しトレイ
14 帯電ローラ
15 ブラシローラ
16 芯金
17 弾性ローラ部
18a、18b フィルム材
19a、19b 加圧スプリング
20 反転搬送路
21 ポリゴンモータ
22a、22b 回転多面鏡
23、35、37 2層fθレンズ
24、32、42 長尺WTL
25 排紙ローラ対
26 排紙トレイ
27〜29 ミラー
30a、30b 滑り軸受
31、33、34、36、38、39、41、43、44 ミラー
45a、45b 搬送ガイド板
46 搬送ローラ
47 クリーニングブレード
48 トナー搬送オーガ
49 帯電ローラクリーナ
50 ブラケット
51 位置決め主基準部
52 手前側位置決め従基準部
53 奥側位置決め従基準部
54 反転搬送路
55、56 分離給紙部
57 転写ブラシ
58 紙吸着ローラ
59 レジストローラ対
61 駆動ギヤ
62 伝達ギヤ
81 搬送ローラ
82 搬送ガイド板
Ac 帯電有効領域
G ギャップ
P 転写紙

Claims (4)

  1. 帯電ローラと像担持体とを備え、前記帯電ローラの両端部にそれぞれ付勢部材を設けるとともに該両端部の外周にそれぞれ所定厚さのギャップ管理部材を取り付け、前記付勢部材の付勢力により前記帯電ローラを前記像担持体側に対して前記ギャップ管理部材を介して接触付勢し、前記帯電ローラの一端部に固定した伝達ギヤと、前記像担持体の端部に固定した駆動ギヤとを噛み合せ、該駆動ギヤの回転により前記伝達ギヤを回転駆動する像担持体ユニットにおいて、前記ギャップ管理部材のうち前記伝達ギヤ側のギャップ管理部材の厚みより、他側のギャップ管理部材を厚くしてなることを特徴とする像担持体ユニット。
  2. 請求項1の像担持体ユニットにおいて、前記ギャップ管理部材を、前記駆動ギヤにより前記伝達ギヤを回転駆動しているときに前記帯電ローラと前記像担持体との間に形成されるギャップが、帯電有効領域の全域にわたって略均一となる厚さで形成してなることを特徴とする像担持体ユニット。
  3. 請求項1または2の像担持体ユニットにおいて、前記伝達ギヤと前記駆動ギヤがはすばギヤであることを特徴とする像担持体ユニット。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの像担持体ユニットを備えてなることを特徴とする画像形成装置。
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