JP4731523B2 - 自動車エンジンの排気系継手構造 - Google Patents

自動車エンジンの排気系継手構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4731523B2
JP4731523B2 JP2007152909A JP2007152909A JP4731523B2 JP 4731523 B2 JP4731523 B2 JP 4731523B2 JP 2007152909 A JP2007152909 A JP 2007152909A JP 2007152909 A JP2007152909 A JP 2007152909A JP 4731523 B2 JP4731523 B2 JP 4731523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
cover member
flanges
spherical
exhaust pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007152909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008303828A (ja
JP2008303828A5 (ja
Inventor
朋之 片岡
幸雄 羽田
保 高群
哲男 平岡
智也 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Hirotec Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Hirotec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Hirotec Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2007152909A priority Critical patent/JP4731523B2/ja
Publication of JP2008303828A publication Critical patent/JP2008303828A/ja
Publication of JP2008303828A5 publication Critical patent/JP2008303828A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4731523B2 publication Critical patent/JP4731523B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Description

本発明は、自動車エンジンの排気系継手構造に関する。
一般に、自動車エンジンの排気系統において、エンジンの排気マニホールドから下流側では、排気ガスの通路が複数の排気管によって構成されており、各排気管は、その上流側あるいは下流側に位置する排気管と継手を介して接続されている。
ここで、車両の走行時にはエンジン等から発生する振動が排気管に伝わるが、この振動により排気管の接続部からガス漏れが生じないように、前記継手として、排気管の振動を揺動変位にて吸収する球面継手が広く用いられている。
このような球面継手の例として、特許文献1には、一方の排気管の外周に設けた球面ガスケットに、他方の排気管の外周に設けた球面カバーを被せることで2つの排気管の間の隙間をシールする球面継手が開示されている。この球面継手では、球面ガスケット及び球面カバーを一対のフランジにより挟む込むとともに、両フランジを互いに接近する方向に加圧することで、球面ガスケットと球面カバーとの密着性が高められている。
特開2001−050046号公報
ところで、自動車エンジンの排気管が配置されるエンジンルーム内では、砂等の固形粒状物が浮遊しているため、特許文献1に開示された球面継手では、一対のフランジが間隔を空けて配置されており、そのフランジの間を介して球面ガスケットと球面カバーとの接合部が外部に露出している。これにより、特許文献1の球面継手では、前記浮遊した固形粒状物がフランジの間に進入して、該フランジ間に進入した固形粒状物の一部が球面ガスケットの上に積もることが生じる。そうして、この場合には、排気管の振動に伴い球面カバーが球面ガスケット上を摺動することに応じて、前記球面ガスケットの上に積もった固形粒状物が、球面ガスケットと球面カバーとの間に入り込むことが生じ、この結果、球面ガスケットと球面カバーとがこれらの間に入り込んだ固形粒状物を噛むことにより異音が生じ得る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、球面ガスケットと該球面ガスケットに摺動自在に接する球面座とにより、上流側排気管と下流側排気管との間の隙間をシールする自動車エンジンの排気系継手構造であって、球面ガスケットと球面カバーとの間に固形粒状物が入り込むことを防止できる自動車エンジンの排気系継手構造を提供することにある。
請求項1の発明は、上流側排気管および下流側排気管のそれぞれの端部に対向するように設けられた一対のフランジが設けられるとともに、球面座が摺動自在に接する球面ガスケットが前記一対のフランジの間に介在する球面継手において、前記一対のフランジの間における天地方向の上方をカバー部材により覆うようにしたものである。
具体的には、上流側排気管および下流側排気管のそれぞれの端部に設けられ、かつ管軸方向に所定の間隔を空けて相対する一対のフランジと、前記上流側排気管と前記下流側排気管とのいずれか一方に設けられ、前記一対のフランジの間に介在する球面ガスケットと、前記上流側排気管と前記下流側排気管とのいずれか他方に設けられ、前記球面ガスケットの球状表面に摺動自在に接することで、前記球面ガスケットとともに上流側排気管と下流側排気管との間の隙間をシールする球面座と、前記一対のフランジを互いに接近方向に付勢することによって前記球面ガスケットと前記球面座とを密着させる付勢手段とを有し、前記一対のフランジのうち一方のフランジには、前記一対のフランジの間における天地方向の少なくとも上方を覆うカバー部材が固定されていることを特徴とする。
そうして、前記付勢手段は、基端が前記一方のフランジに螺合締結されているとともに、先端側が前記基端から前記他方のフランジへ向けて延びて前記他方のフランジを貫通した後、前記一方のフランジの反対側へ所定長さ延びるスタッドと、前記スタッドにおける先端と前記他方のフランジとの間に挟み込まれたスプリングとを有し、前記カバー部材は、前記スタッドが前記一方のフランジに螺合締結されることで前記一方のフランジに固定される脚部と、該脚部に連なり、前記一対のフランジの間における天地方向の上方を覆うカバー部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、前記一対のフランジの間に前記球面ガスケットが介在し、この球面ガスケットに前記球面座が接しているが、少なくとも前記一対のフランジの間における天地方向の少なくとも上方が前記カバー部材によって覆われている。このため、前記2つのフランジの間へ向かって落下してくる固形粒状物が前記一対のフランジの間に進入することが前記カバー部材により阻止される。これにより、前記球面ガスケットと前記球面座との間に固形粒状物が入り込むことを防止できるため、前記球面ガスケットと前記球面座とがこれらの間の固形粒状物を噛むことで生じる異音を防止できる。
また、本発明によれば、前記上流側排気管と前記下流側排気管とを接続すべく、前記スタッドを前記一方のフランジに螺合締結する際に、前記カバー部材の脚部が前記一方のフランジに同時に固定される。これにより、前記カバー部材を前記一方のフランジに固定する工程の簡略化が図られる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記カバー部材は、前記一対のフランジのうち他方のフランジとの間に隙間を介して配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記カバー部材は、前記他方のフランジと隙間を介して配置されているため、該隙間の幅が適切に設定されることによって、例えばエンジン振動に起因する前記2つのフランジの変位時においても、前記カバー部材と前記他方のフランジとの接触することが回避される。これにより、前記カバー部材と前記他方のフランジとの接触により、前記上流側および下流側排気管の動きの自由度が失われることはない。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記一方のフランジには、雌螺子孔が形成された雌螺子部が設けられ、前記スタッドの基端には、前記雌螺子孔に螺合する雄螺子が形成されているとともに、前記雄螺子よりも大きな径を有する大径部が前記雄螺子に隣接して形成され、前記カバー部材は、前記雄螺子が前記雌螺子孔に螺合した状態において前記脚部が前記雌螺子部と前記大径部との間に挟み込まれることで、前記一方のフランジに固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、排気系継手構造が前記構成を有することで、前記一方のフランジと前記大径部との間に前記脚部を配置した状態で、前記雄螺子を前記雌螺子孔に螺合することで、前記カバー部材を前記一方のフランジに固定することができる。
請求項の発明は、請求項2の発明において、前記一方のフランジは、前記他方のフランジよりも車体の前側に配置され、前記カバー部材には、前記一方のフランジの天地方向の上方を車体前方向に延びて、車体前側の端部が前記一方のフランジよりも車体前側に位置する庇部が設けられ、前記庇部と前記一方のフランジとの間には隙間が存在するとともに、前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間において最も狭い位置における幅は、前記カバー部材と前記他方のフランジとの間の隙間において最も狭い位置における幅よりも小さいことを特徴とする。
車両の前進時には、エンジンルーム内に浮遊する固形粒状物は上流側及び下流側排気管に対して後方へ向かって流れることから、前記一対のフランジの間に向けて落下する固形粒状物の中には、前記一対のフランジの間の斜め前上方から落下してくる固形粒状物が存在し得る。本発明によれば、前記庇部が、前記一対のフランジのうち車体前側に位置する前記一方のフランジの天地方向の上方を車体前方向に延びているとともに、前記庇部の車体前側の端部が前記一方のフランジよりも車体前側に位置している。このため、前記一対のフランジの間の斜め前上方から落下してくる固形粒状物が前記一対のフランジの間に進入することを、前記庇部により阻止することができる。これにより、前記一対のフランジの間に固形粒状物が進入することが、より確実に防止されるために、前記異音をより確実に防止できる。
また、本発明によれば、前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間において最も狭い位置における幅は、前記カバー部材と前記他方のフランジとの間の隙間において最も狭い位置における幅よりも小さくなっている。ここで、前記カバー部材は、前記一方のフランジに固定されているため、車両走行時にエンジンが振動することに伴い前記2つのフランジが変位する際には、前記カバー部材は、前記一方のフランジの変位に伴い動く。このため、前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間の幅が上述のように小さくても、前記2つのフランジが変位する際に、前記庇部と前記一方のフランジとが接触することはない。これに対して、前記カバー部材と前記他方のフランジとの間の隙間は比較的広くなるため、前記カバー部材と前記他方のフランジとが接触することもない。これにより、前記カバー部材は、前記2つのフランジのいずれとも接触することがないため、前記カバー部材と前記2つのフランジとの接触音を防止できる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記庇部は、前記カバー部材の車体前側部分が、前記一方のフランジ側に折れ曲がることで形成され、前記庇部の車体前側端部は、前記一方のフランジの天地方向の上端よりも下方に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、前記庇部の車体前側端部は、前記一方のフランジの天地方向の上端よりも下方に位置しているため、前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間は、前記一方のフランジの上側位置から斜め下方へ向けて延びている。すなわち、前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間は、固形粒状物が落下してくる上方へは延びていない。これにより、固形粒状物は前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間内へ進入しにくくなるため、前記一対のフランジの間に固形粒状物が進入することをより確実に防止することができる。この結果、前記異音をより確実に防止できる。
また、前記庇部は、前記カバー部材の車体前側部分が排気管側に折れ曲がることで形成されているため、前記カバー部材の面剛性が向上する。
請求項1の発明によれば、前記2つのフランジの間へ向かって落下してくる固形粒状物が前記一対のフランジの間に進入することが前記カバー部材により阻止される。これにより、前記球面ガスケットと前記球面座との間に固形粒状物が入り込むことを防止できるため、前記球面ガスケットと前記球面座とがこれらの間の固形粒状物を噛むことで生じる異音を防止できる。また、前記カバー部材を前記一方のフランジに固定する工程の簡略化が図られる。
請求項2の発明によれば、前記2つのフランジの変位時においても、前記カバー部材と前記他方のフランジとの接触を回避することができる。これにより、前記カバー部材と前記他方のフランジとの接触により、前記上流側および下流側排気管の動きの自由度が失われることはない。
請求項の発明によれば、前記一方のフランジと前記大径部との間に前記脚部を配置した状態で、前記雄螺子を前記雌螺子孔に螺合することで、前記カバー部材を前記一方のフランジに固定することができる。
請求項の発明によれば、前記一対のフランジの間の斜め前上方から落下してくる固形粒状物が前記一対のフランジの間に進入することを、前記庇部により阻止することができる。これにより、前記一対のフランジの間に固形粒状物が進入することを、より確実に防止することができるために、前記異音をさらに抑制できる。
また、前記カバー部材は、前記2つのフランジのいずれとも接触することがないため、前記カバー部材と前記2つのフランジとの接触音が発生することを防止できる。
請求項の発明によれば、固形粒状物は前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間内へ進入しにくくなるため、前記一対のフランジの間に固形粒状物が進入することを、より確実に防止することができる。この結果、前記異音をより確実に防止できる。
また、前記庇部は、前記カバー部材の車体前側部分が排気管側に折れ曲がることで形成されているため、前記カバー部材の面剛性が向上する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の排気系継手構造を備えた排気系統1を示す側面図であり、図2は、本発明の排気系継手構造を備えた排気系統1を示す平面図であり、図3は、本発明の排気系継手構造を備えた排気系統1を示す後面図である。
排気系統1は、多気筒エンジンの排気ポートに上流部が接続された排気マニホールド3と、該排気マニホールド3の下流部に連通する触媒コンバータ5と、該触媒コンバータ5の下流部に接続される排気管7(下流側排気管)とを備えている。便宜のため、図3には、排気管7の図示を省略している。
排気マニホールド3は、エンジンの各排気ポートに接続される分岐管部9と、その下流側に排気ガスを集合させる集合部11とを備え、図1に示すように、分岐管部9と集合部11とは車体後方へ向けて略水平に延びている。
触媒コンバータ5は、内部に触媒担体を保持し、集合部11の下流端から斜め下方に延びるコンバータケース13と、該コンバータケース13の下流端から上方へ屈曲する屈曲管15(上流側排気管)とを備えており、該屈曲管15と、その下流側に位置する排気管7とは、球面継手17によって接続されている。
図4は、屈曲管15と排気管7とが球面継手17によって接続された状態を示す平面図であり、図5は、屈曲管15と排気管7とが球面継手17によって接続された状態を上から見た斜視図である。図6は、図5に示すA−A線に沿って切断した断面図、すなわち、屈曲管15及び排気管7を上下に半割する水平面に沿って、球面継手17等を切断した断面図である。
球面継手17は、屈曲管15の後端部に固着された前側フランジ19と、排気管7の前端部に固着された後側フランジ21と、屈曲管15に固着され、前側フランジ19と後側フランジ21との間に介在する球面ガスケット23(図6参照)とを有している。前側フランジ19と球面ガスケット23とは、屈曲管15の全周に取り付けられ、また、後側フランジ21は、排気管7の全周に取り付けられている。
後側フランジ21において、排気管7の径方向における内周側部分25(図6参照)は、球面ガスケット23の球状表面に対応した形状を呈し、該球状表面に接する球面座を構成している(以下、球面座を球面座25と記す)。また、後側フランジ21には、図6に示す断面の高さ位置(すなわち、屈曲管15及び排気管7を上下に半割する高さ位置)において、貫通孔27が形成されている。貫通孔27は、図6に示す断面の高さ位置において、排気管7を中心に左右対称的に配置された一対の孔である。
前側フランジ19において、屈曲管15の径方向における内周側部分29(図6参照)は、球面ガスケット23側へ膨出する形状を呈し、その先端が球面ガスケット23の前端面に当接している(以下、内周側部分29について、膨出部29と適宜示す)。また、前側フランジ19において、貫通孔27の各々に対向する位置には、貫通孔31(図6参照)が形成されている。さらに、前側フランジ19において、後側フランジ21と反対側の端面33(図5,6参照)には、雌螺子孔35を有するナット36が溶接されており、該ナット36が溶接された状態において、ナット36の先端部は貫通孔31内に挿入され、雌螺子孔35は、後側フランジ21側を向いて、貫通孔27と前後に並んでいる。
また、球面継手17には、スタッド37とスプリング39とから構成される付勢手段41が設けられている。
スタッド37は、図6に示すように、その基端43が前側フランジ19に締結されているとともに、先端側が該基端43から後側フランジ21側へ延びて、貫通孔27を通過することで後側フランジ21を貫通した後、前側フランジ19と反対側へ所定長さ延びている。
スタッド37の基端43には雄螺子45が形成されており、該雄螺子45がナット36の雌螺子孔35に螺合されることによって、スタッド37の基端43は、前側フランジ19に螺合締結されている。また、スタッド37の基端43には、雄螺子35よりも大きな径を有する大径部47が雄螺子45に隣接して形成されている。また、スタッド37において、先端49(基端43と反対側の端)には、ナット51が取り付けられている。スタッド37の先端49には雄螺子50が形成されており、この雄螺子50がナット51の雌螺子孔52に螺合することによって、ナット51が先端49に取り付けられている。
スプリング39は、ナット51と後側フランジ21との間に挟み込まれており、ナット51と後側フランジ21とにより圧縮されることによって、ナット51と後側フランジ21とを互いに反対方向に押圧している。
球面継手17が以上の構成を有することで、屈曲管15と排気管7との間の隙間53は球面ガスケット23と球面座25とによってシールされている。また、スプリング39が後側フランジ21とナット51とを押圧することにより、前側フランジ19と後側フランジ21とは、互いに接近する方向に付勢されており、この付勢により、球面ガスケット23は、膨出部29により後側フランジ21側に押圧され、さらに球面座25により前側フランジ19側に押圧されており、この結果、球面ガスケット23と球面座25との密着性が高められている。
ここで、図1〜3に示した排気系統1が自動車のエンジンルーム内に配置された状態では、車両走行時にエンジン等から発生する振動が伝わることで屈曲管15や排気管7が振動するが、球面ガスケット23と球面座25との接触面が球面を呈していることで、屈曲管15と排気管7とには、前記屈曲管15等の振動に応じて動く自由度が与えられている。そうして、前側フランジ19や後側フランジ21が変位する際には、球面座25は、球面ガスケット23上を摺動する。
また、排気系統1が配置されるエンジンルーム内では、上述したように砂などの固形粒状物が浮遊している。本実施形態では、この固形粒状物が前側フランジ19と後側フランジ21との間(以下では、フランジ19,21の間と記す)に進入することを防止するために、球面継手17に、カバー部材55が取り付けられている(図4,5参照)。
図7は、図5に示すB−B線で切断した縦断面図、すなわち屈曲管15及び排気管7を左右に半割する鉛直面に沿って、球面継手17等を切断した断面を示している。また、図8は、カバー部材55を示す斜視図である。なお、以下では、図4〜6も参照しながら説明する。
カバー部材55は、図8に示すように、一対の脚部57と、各脚部57に連なるカバー部59とから構成されている。このカバー部材55は、図4に示すように、脚部57の各々が、前側フランジ19の雌螺子孔35が形成された雌螺子部(前側フランジ19の中央部)と大径部47との間に挟み込まれることで、前側フランジ19に固定されており、この状態において、脚部57は、前記前側フランジ19の雌螺子部と大径部47との間から上方(図4,5において手前側)へ延び、カバー部59は、図7に示すように、フランジ19,21の間における天地方向の上方を覆っている。このカバー部材55が球面継手17に取り付けられたことにより、フランジ19,21の間へ向かって落下してくる固形粒状物はフランジ19,21の間に進入することがカバー部59により阻止される。これにより、球面ガスケット23と球面座25との間に固形粒状物が入り込むことが防止されるため、球面ガスケット23と球面座25とがこれらの間の固形粒状物を噛むことで生じる異音を防止できる。なお、本実施形態では、脚部57が大径部47と前側フランジ19との間から上方に延び、この脚部57に連なるようにカバー部59が形成されていることから、カバー部59は、図7に示すように、屈曲管15及び排気管7を上下に半割する水平面Hよりも上方の範囲Eに設けられ、水平面Hよりも下方の範囲Fには設けられていない。これは、水平面Hよりも下方の範囲Fではフランジ19,21の間に進入した固形粒状物は、落下することでフランジ19,21の間から出ていくため、カバー部59が水平面Hよりも下方の範囲Fに設けられていなくても、上述した異音の低減効果は縮小されないためである。
また、図8に示すように、脚部57には、脚部57を前側フランジ19と大径部47との間に挟み込む際に、脚部57を位置決めするための位置決め孔61が形成されており、図4に示すように、脚部57が前側フランジ19と大径部47との間に挟み込まれた状態においては、脚部57の位置決め孔61には、スタッド37の雄螺子45が挿入されている。
また、図7に示すように、カバー部59は、後側フランジ21との間に隙間Cを介して配置されている。このため、該隙間Cの幅が適切に設定されることにより、例えばエンジン振動に起因するフランジ19,21の変位時においても、カバー部材55と後側フランジ21とが接触することが回避される。このため、カバー部材55と後側フランジ21とが接触することで、排気管7や屈曲管15の動きの自由度が失われることはない。
また、車両の前進時には、エンジンルーム内に浮遊する固形粒状物は屈曲管15や排気管7に対して後方へ向かって流れる。このことから、フランジ19,21の間に向けて落下する固形粒状物の中には、図7の矢印Iに示すように、フランジ19,21の間の斜め前上方から落下してくる固形粒状物が存在し得る。そこで、本実施形態では、カバー部59に庇部65が設けられている。庇部65は、前側フランジ19の天地方向の上方を車体前方向に延びて、車体前側の端部63が前側フランジ19の前端よりも車体前側に位置している。これにより、前記フランジ19,21の間の斜め前上方から落下してくる固形粒状物がフランジ19,21の間に進入することは、庇部65により阻止される。この結果、フランジ19,21の間に固形粒状物が進入することがより確実に防止されるため、前記異音は、さらに確実に防止される。
また、本実施形態では、図7に示すように、庇部65と前側フランジ19との間には隙間Dが存在し、隙間Dにおいて最も狭い位置における幅は、上述した隙間Cにおいて最も狭い位置における幅よりも小さくなっている。これは、カバー部材55は、前側フランジ19に固定されているため、フランジ19,21が変位する際には、カバー部材55は、前側フランジ19の変位に伴い動くことから、上述したように隙間Dの幅を隙間Cの幅に比して小さくしても、前側フランジ19や後側フランジ21が変位する際に、庇部65と前側フランジ19とが接触しないことによる。また、上述のように隙間Cと隙間Dとの幅が調整されることで、隙間Cは比較的広くなるため、カバー部材55と後側フランジ21とが接触することもない。これにより、カバー部材55は、前側フランジ19と後側フランジ21のいずれとも接触しないため、カバー部材55とフランジ19,21との接触音を防止できる。
また、図7に示すように、庇部65は、カバー部59の車体前側部分が排気管7側に折れ曲がることで形成され、さらに、庇部65の車体前側端部63は、前側フランジ19の天地方向の上端よりも、下方に位置している。このように庇部65が設けられることで、庇部65と前側フランジ19との間の隙間Dは、前側フランジの上側位置から斜め下方へ向けて延びるものとなる。すなわち、隙間Dは、固形粒状物が落下してくる上方へ向かっては延びない。これにより、隙間D内に固形粒状物は進入しにくくなるため、フランジ19,21の間に固形粒状物が進入することをより確実に防止することができ、この結果、前記異音がより確実に防止される。また、庇部65は、カバー部59の車体前側部分が排気管7側に折れ曲がることで形成されているため、カバー部59の面剛性が向上する。
次に、エンジンルーム内に配置された屈曲管15に排気管を接続する工程を、図9を用いて説明する。なお、図9では、便宜のため、カバー部材55は破線で示している。
まず、エンジンに排気マニホールド3が接続されることに伴い、前側フランジ19と球面ガスケット23とが固着された屈曲管15が、エンジンルーム内の所定箇所に配置される((a)に相当)。次に、(b)に示すように、カバー部59が屈曲管55の上方に位置するとともに、2つの脚部57の各々が前側フランジ19の後方に位置するように、カバー部材55を配置する。この際には、脚部57の位置決め孔61が前側フランジ19の各雌螺子孔35の後方に位置するように、カバー部材55を配置する。次に、(c)に示すように、各脚部57の後方に配置したスタッド37を、前側フランジ19側へ移動することで、雄螺子45を、位置決め孔61に挿入し、さらに雌螺子孔35内に挿入する。この際において、スタッド37には、スプリング39とナット51とは取り付けられていない。次に、(d)に示すように、後側フランジ21が取り付けられた排気管7を、球面座25が球面ガスケット23に接するように屈曲管7の後方に配置する。この際には、スタッド37が後側フランジ21の貫通孔27を通り抜けるように、排気管7を屈曲管15の後方から屈曲管15側に移動させる。次に、(e)に示すように、スタッド37に、スプリング39とナット51とを取り付ける。この際には、まず、スタッド37にスプリング39を取り付け、その後、スプリング39の後方にナット51を取り付ける。次に(f)に示すように、ナット51を例えば矢印Jのように周方向に回転させることで、ナット51の螺子孔52にスタッド37の雄螺子50を螺合させる(図6参照)。これにより、屈曲管15と排気管7との接続作業は完了し、この状態において、スプリング39は、後側フランジ21とナット51により圧縮されて、後側フランジ21とナット51とを押圧し、この押圧に起因して、球面座25と球面ガスケット23との密着性が高められる。また、脚部57は、雌螺子孔35が形成された前側フランジ19の雌螺子部と大径部47とにより挟み込まれることで、大径部47により前側フランジ19に押し付けられて、前側フランジ19に固定されている。
このように本実施形態では、スタッド37が前側フランジ19に螺合締結されることに応じて、カバー部材55の脚部57が前側フランジ19に固定される。より具体的には、上述したように、カバー部材55の脚部57を、前記前側フランジ19と大径部47との間に配置した状態で、雄螺子45を雌螺子孔35内に挿入して、雄螺子45を雌螺子孔35に螺合することで、脚部57は前側フランジ19に固定される。これにより、カバー部材55を前側フランジ19に固定する工程の簡略化が図られる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
例えば、カバー部材55は、排気管7に設けられるフランジに固定されてもよい。この場合、上述した前側フランジ19に相当するフランジと球面ガスケット23とが、排気管7に設けられ、また、上述した後側フランジ21に相当するフランジが、屈曲管15に設けられる。そうして、スタッド37は、その基端43が屈曲管15に設けられるフランジに締結され、カバー部材55は、脚部57が屈曲管15側のフランジと大径部47との間に挟み込まれることで、排気管7に設けられるフランジに固定される。このようにしても、前記実施形態と同様の効果が得られる。
また、例えば、カバー部材55を2つ用意し、そのうちの一方を、図7に示す水平面Hよりも上方の範囲Eに取り付ける一方、他方を水平面Hよりも下方の範囲Fに取り付けてもよい。この場合には、2つのカバー部材55が上下に対称となるように、2つのカバー部材55の脚部57を重ねるとともに、重ねた脚部57を、スタッド37の大径部47と前側フランジ19との間に挟み込むことで、前側フランジ19に固定すればよい。こうすることで、水平面Hよりも上方の範囲Eと下方の範囲Fとのいずれにおいても、フランジ19,21の間の天地方向の上方がカバー部材55によって覆われる。これにより、前記上方の範囲Eと下方の範囲Fとのいずれにおいても、フランジ19,21の間に固形粒状物が進入することを阻止することができる。
本発明の排気系継手構造を備えた排気系統を示す側面図である。 本発明の排気系継手構造を備えた排気系統を示す平面図である。 本発明の排気系継手構造を備えた排気系統を示す後面図である。 屈曲管と排気管とが球面継手によって接続された状態を示す平面図である。 屈曲管と排気管とが球面継手によって接続された状態を上から見た斜視図である。 図5に示すA−A線に沿って切断した断面図である。 図5に示すB−B線に沿って切断した断面図である。 カバー部材を示す斜視図である。 カバー部材を前側フランジに締結する順序を示す工程図である。
1 排気系統、
7 排気管(下流側排気管)、
15 屈曲管(上流側排気管)、
17 球面継手、
19 前側フランジ(フランジ)、
21 後側フランジ(フランジ)、
23 球面ガスケット、
25 球面座、
37 スタッド、
39 スプリング、
41 付勢手段、
43 基端、
47 大径部、
49 先端、
55 カバー部材、
57 脚部、
59 カバー部、
63 庇部の車体前側端部、
65 庇部、
C カバー部材と他方のフランジとの間の隙間、
D 庇部と一方のフランジとの間の隙間。

Claims (5)

  1. 上流側排気管および下流側排気管のそれぞれの端部に設けられ、かつ管軸方向に所定の間隔を空けて相対する一対のフランジと、
    前記上流側排気管と前記下流側排気管とのいずれか一方に設けられ、前記一対のフランジの間に介在する球面ガスケットと、
    前記上流側排気管と前記下流側排気管とのいずれか他方に設けられ、前記球面ガスケットの球状表面に摺動自在に接することで、前記球面ガスケットとともに上流側排気管と下流側排気管との間の隙間をシールする球面座と、
    前記一対のフランジを互いに接近方向に付勢することによって前記球面ガスケットと前記球面座とを密着させる付勢手段とを有し、
    前記一対のフランジのうち一方のフランジには、前記一対のフランジの間における天地方向の少なくとも上方を覆うカバー部材が固定され
    前記付勢手段は、基端が前記一方のフランジに螺合締結されているとともに、先端側が前記基端から前記他方のフランジへ向けて延びて前記他方のフランジを貫通した後、前記一方のフランジの反対側へ所定長さ延びるスタッドと、前記スタッドにおける先端と前記他方のフランジとの間に挟み込まれたスプリングとを有し、
    前記カバー部材は、前記スタッドが前記一方のフランジに螺合締結されることで前記一方のフランジに固定される脚部と、該脚部に連なり、前記一対のフランジの間における天地方向の上方を覆うカバー部とを有することを特徴とする自動車エンジンの排気系継手構造。
  2. 前記カバー部材は、前記一対のフランジのうち他方のフランジとの間に隙間を介して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車エンジンの排気系継手構造。
  3. 前記一方のフランジには、雌螺子孔が形成された雌螺子部が設けられ、前記スタッドの基端には、前記雌螺子孔に螺合する雄螺子が形成されているとともに、前記雄螺子よりも大きな径を有する大径部が前記雄螺子に隣接して形成され、
    前記カバー部材は、前記雄螺子が前記雌螺子孔に螺合した状態において前記脚部が前記雌螺子部と前記大径部との間に挟み込まれることで、前記一方のフランジに固定されていることを特徴とする請求項に記載の自動車エンジンの排気系継手構造。
  4. 前記一方のフランジは、前記他方のフランジよりも車体の前側に配置され、
    前記カバー部材には、前記一方のフランジの天地方向の上方を車体前方向に延びて、車体前側の端部が前記一方のフランジよりも車体前側に位置する庇部が設けられ、
    前記庇部と前記一方のフランジとの間には隙間が存在するとともに、前記庇部と前記一方のフランジとの間の隙間において最も狭い位置における幅は、前記カバー部材と前記他方のフランジとの間の隙間において最も狭い位置における幅よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の自動車エンジンの排気系継手構造。
  5. 前記庇部は、前記カバー部材の車体前側部分が、前記一方のフランジ側に折れ曲がることで形成され、前記庇部の車体前側端部は、前記一方のフランジの天地方向の上端よりも下方に位置していることを特徴とすることを特徴とする請求項に記載の自動車エンジンの排気系継手構造。
JP2007152909A 2007-06-08 2007-06-08 自動車エンジンの排気系継手構造 Expired - Fee Related JP4731523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007152909A JP4731523B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 自動車エンジンの排気系継手構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007152909A JP4731523B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 自動車エンジンの排気系継手構造

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008303828A JP2008303828A (ja) 2008-12-18
JP2008303828A5 JP2008303828A5 (ja) 2010-07-08
JP4731523B2 true JP4731523B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=40232761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007152909A Expired - Fee Related JP4731523B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 自動車エンジンの排気系継手構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4731523B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6098657B2 (ja) * 2015-03-12 2017-03-22 マツダ株式会社 多気筒エンジンの排気装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2499151B1 (fr) * 1981-02-02 1985-12-13 Peugeot Cycles Coupelle de fermeture pour silencieux d'echappement automobile et silencieux comportant une telle coupelle
JP4177479B2 (ja) * 1998-04-20 2008-11-05 オイレス工業株式会社 球面管継手
JP2001050046A (ja) * 1999-08-06 2001-02-23 Yutaka Giken Co Ltd 排気管の球面継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008303828A (ja) 2008-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070107707A1 (en) Crosstalk device for an exhaust system
JP4731523B2 (ja) 自動車エンジンの排気系継手構造
US8950178B2 (en) Exhaust device of multi-cylinder engine
JP2008303828A5 (ja)
JP2010150947A (ja) 排気系部材の支持構造
US3468560A (en) Connection for tubular members
US8672090B1 (en) Exhaust component with vibration isolated pipe
JP4546871B2 (ja) 車載エンジンの排気系構造
JP2020193674A (ja) ガスケット付きフランジ及び管の接続方法
JP2006336587A (ja) 自動車排気系用フレキシブルチューブ
US20100011755A1 (en) Collecting part structure of exhaust manifold
CN112814773A (zh) 内燃机搭载车辆的排气管结构及内燃机搭载车辆制造方法
JP4265457B2 (ja) 管保持用ブラケット
JP2004190610A (ja) 二重配管のジョイント構造
JP4232011B2 (ja) 触媒装置
JP7268527B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP2005180403A (ja) 車両用の排気管
JP2007285151A (ja) 排気管の接続構造
JP4496470B2 (ja) 車両の排気装置
JP3092380B2 (ja) エンジンの排気管
JP6818562B2 (ja) 接続装置
JP2009179305A (ja) 車輌用クランプ装置
JP2008082319A (ja) 排気マニホールド
JP2008008244A (ja) 管継手
JP4110944B2 (ja) 蛇腹管の溶接構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100521

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4731523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees