JP4731063B2 - 内視鏡の光学繊維束 - Google Patents
内視鏡の光学繊維束 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4731063B2 JP4731063B2 JP2001249833A JP2001249833A JP4731063B2 JP 4731063 B2 JP4731063 B2 JP 4731063B2 JP 2001249833 A JP2001249833 A JP 2001249833A JP 2001249833 A JP2001249833 A JP 2001249833A JP 4731063 B2 JP4731063 B2 JP 4731063B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- optical fiber
- fiber bundle
- endoscope
- spiral tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数の光学繊維を束ねて内視鏡の挿入部内に挿通配置される内視鏡の光学繊維束に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の光学繊維束は、単に光学繊維を束ねた状態のままで内視鏡の挿入部内に挿通配置すると、光学繊維がいろいろな部分に引っ掛かって折れてしまうので、端部の口金部以外の部分は可撓性の被覆チューブで被覆してある。
【0003】
しかし、遠隔操作によって小さな曲率半径で不規則な方向に頻繁に曲げられる湾曲部内においては、光学繊維束がチューブ類等のような他の内蔵物によって押圧されて動きが悪くなり、その結果、内部の光学繊維が折損してしまう場合が少なくない。
【0004】
そこで、湾曲部内に位置する部分において、光学繊維束を被覆する可撓性の被覆チューブの周囲を、さらに金属帯材製の螺旋管で囲んで補強したものがある。しかし、単純にそのような構成にすると、被覆チューブが螺旋管の隙間に挟まれて破れ、かえってその部分で光学繊維が折損してしまう場合がある。
【0005】
そこで従来は、そのような現象を防止する方策として、螺旋管の隣り合う金属帯材の間の隙間に接着剤を充填して、被覆チューブが挟まれないようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、螺旋管の隣り合う金属帯材の間の隙間に接着剤を充填すると、螺旋管が本来の柔軟性を失って著しく剛体化してしまうので、細径の内視鏡等においては湾曲部や可撓管部の円滑な屈曲動作を妨げてしまう場合がある。
【0007】
そこで本発明は、被覆チューブが螺旋管に挟まれず、しかも螺旋管が円滑に屈曲して湾曲部や可撓管部の円滑な屈曲動作の妨げにならない内視鏡の光学繊維束を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の光学繊維束は、多数の光学繊維を束ねて内視鏡の挿入部内に挿通配置される内視鏡の光学繊維束であって、少なくとも一方の端部が筒状の口金内に挿入固着され、その口金に一端が固定された可撓性の被覆チューブによって光学繊維の束が被覆されると共に、断面形状が薄板状の金属帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成されて被覆チューブを囲むように配置された螺旋管の一端が口金に固定された内視鏡の光学繊維束において、螺旋管を、隣り合う金属帯材が隙間なく側縁どうしで当接する密接巻状に形成すると共に、螺旋管の他端側を被覆チューブに対して移動自在な自由端にしたものである。
【0009】
なお、螺旋管の他端側付近において螺旋管の内面と被覆チューブの外面との間に隙間を確保するためのスペーサが、被覆チューブの外面に固着されていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2は内視鏡を略示しており、操作部1に連結された挿入部可撓管2の先端に連結された湾曲部3は、操作部1に配置された操作ノブ4を回転操作することによって、任意の方向に任意の角度だけ屈曲させることができる。
【0011】
湾曲部3の先端には、図示されていない対物光学系等が内蔵された先端部本体5が連結されており、湾曲部3と挿入部可撓管2の内部に挿通配置された像伝達用光学繊維束10と照明用光学繊維束20の先端部分が先端部本体5に固定されている。
【0012】
図1は、像伝達用光学繊維束10の先端側寄りの部分を示しており、一束にされた多数の光学繊維11の先端部が金属製のパイプ状の口金12内に挿入され、接着剤によりそこに固着されて、先端面は研磨されている。口金12は、先端部本体5に後方から差し込まれて固定されている。
【0013】
13は、光学繊維11を全長にわたって被覆する例えばシリコンゴムチューブ等からなる可撓性の被覆チューブであり、その先端部分は口金12の後端近傍に緊縛等の手段により固定されている。
【0014】
湾曲部3内に位置する部分においては、被覆チューブ13の周囲が螺旋管15によって囲まれている。螺旋管15は、断面形状が薄板状の例えばステンレス鋼製金属帯材を全長にわたって一定の径で螺旋状に巻いて形成されており、隣り合う帯材どうしが隙間なく側縁どうしで当接する密接巻状に巻いて形成されている。
【0015】
螺旋管15は、被覆チューブ13の周囲を緩く囲むように、被覆チューブ13の外面との間に少し隙間があく内径寸法に形成されており、螺旋管15の先端部分は口金12の後端近傍に緊縛又はレーザ溶接等の手段により固定されている。
【0016】
自由端である螺旋管15の後端部分は、湾曲部3から挿入部可撓管2側に少し入った位置にあり、その部分には、被覆チューブ13の外周面に短い可撓性のスペーサチューブ17が接着されていて、螺旋管15の内面と被覆チューブ13の外面との間に隙間を確保している。
【0017】
また、螺旋管15の内面と被覆チューブ13の外面との間の隙間には、二硫化モリブデン粉等のような潤滑剤が塗布されており、被覆チューブ13と螺旋管15との軸線方向の相対的移動は、両部材が口金12に固定されている先端部分を除いて妨げられないようになっている。
【0018】
このような構成により、内視鏡が使用されて湾曲部3が繰り返し屈曲されても、被覆チューブ13が螺旋管15によって囲まれているので、像伝達用光学繊維束10が他の内蔵物によって押圧されない。
【0019】
そして、螺旋管15の隣り合う帯材どうしの間に隙間がないので被覆チューブ13が挟まれる現象が発生せず、その隣り合う帯材どうしは接合されておらず、螺旋管15の後端部分は自由端なので、螺旋管15は曲げられればカーブの外側になる部分が軸線方向に自由に伸びて円滑に屈曲し、湾曲部3や挿入部可撓管2の円滑な屈曲動作を妨げない。
【0020】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば本発明を照明用光学繊維束20に適用してもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、断面形状が薄板状の金属帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成されて被覆チューブの一部を囲むように配置された螺旋管を、隣り合う金属帯材が隙間なく側縁どうしで当接する密接巻状に形成して、口金に固定されていない方の端部を被覆チューブに対して移動自在な自由端にしたことにより、被覆チューブが螺旋管に挟まれることに起因する光学繊維の折損が防止され、しかも螺旋管が円滑に屈曲して湾曲部や可撓管部の円滑な屈曲動作の妨げにならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内視鏡の光学繊維束の先端部分の側面半断面図である。
【図2】本発明の実施例の内視鏡の外観略示図である。
【符号の説明】
3 湾曲部
10 像伝達用光学繊維束
11 光学繊維
12 口金
13 被覆チューブ
15 螺旋管
17 スペーサチューブ
20 照明用光学繊維束
Claims (2)
- 多数の光学繊維を束ねて内視鏡の挿入部内に挿通配置される内視鏡の光学繊維束であって、上記光学繊維束の少なくとも一方の端部が筒状の口金内に挿入固着され、その口金に一端が固定された可撓性の被覆チューブによって上記光学繊維の束が被覆されると共に、断面形状が薄板状の金属帯材を一定の径で螺旋状に巻いて形成されて上記被覆チューブを囲むように配置された螺旋管の一端が上記口金に固定された内視鏡の光学繊維束において、
上記螺旋管を、隣り合う金属帯材が隙間なく側縁どうしで当接する密接巻状に形成すると共に、上記螺旋管の他端側を上記被覆チューブに対して移動自在な自由端にしたことを特徴とする内視鏡の光学繊維束 - 上記螺旋管の他端側付近において上記螺旋管の内面と上記被覆チューブの外面との間に隙間を確保するためのスペーサが、上記被覆チューブの外面に固着されている請求項1記載の内視鏡の光学繊維束。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249833A JP4731063B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 内視鏡の光学繊維束 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249833A JP4731063B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 内視鏡の光学繊維束 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003052617A JP2003052617A (ja) | 2003-02-25 |
JP4731063B2 true JP4731063B2 (ja) | 2011-07-20 |
Family
ID=19078771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001249833A Expired - Fee Related JP4731063B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 内視鏡の光学繊維束 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4731063B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012231886A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Olympus Corp | 内視鏡の可撓管部と、この可撓管部を有する内視鏡 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60160801U (ja) * | 1984-04-05 | 1985-10-25 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡 |
JPH10111463A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡用光学繊維束 |
JPH10311955A (ja) * | 1997-05-13 | 1998-11-24 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡の光学繊維束 |
JP2000214337A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-04 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡の光学繊維束 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60160801A (ja) * | 1984-02-01 | 1985-08-22 | 井関農機株式会社 | 耕耘装置 |
-
2001
- 2001-08-21 JP JP2001249833A patent/JP4731063B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60160801U (ja) * | 1984-04-05 | 1985-10-25 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡 |
JPH10111463A (ja) * | 1996-10-08 | 1998-04-28 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡用光学繊維束 |
JPH10311955A (ja) * | 1997-05-13 | 1998-11-24 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡の光学繊維束 |
JP2000214337A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-04 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡の光学繊維束 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003052617A (ja) | 2003-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5299562A (en) | Endoscope having a controllable distal end piece | |
JP3590539B2 (ja) | 内視鏡の光学繊維束 | |
JP4731063B2 (ja) | 内視鏡の光学繊維束 | |
US20180317751A1 (en) | Shape measuring cylindrical flexible body apparatus | |
JPH0655601U (ja) | 内視鏡用可撓管 | |
JP2875583B2 (ja) | 湾曲操作装置用湾曲部 | |
JP3967422B2 (ja) | 内視鏡の光学繊維束 | |
JPS61246716A (ja) | 内視鏡光学繊維束の保護装置 | |
JPH0125927Y2 (ja) | ||
JP4648583B2 (ja) | 可撓性内視鏡 | |
JPS6348243Y2 (ja) | ||
JP4021041B2 (ja) | 内視鏡の挿入部 | |
JPWO2019004005A1 (ja) | 内視鏡用可撓管及び内視鏡 | |
JPH0546723Y2 (ja) | ||
JPS6330404Y2 (ja) | ||
JP7398293B2 (ja) | 内視鏡の挿入体及びこれを用いた内視鏡 | |
JP2002034896A (ja) | 内視鏡の光学繊維束 | |
JPH0142085Y2 (ja) | ||
JPH04347816A (ja) | 内視鏡の光学繊維束 | |
JP2001137178A (ja) | 内視鏡 | |
JPH11164836A (ja) | 内視鏡用処置具 | |
JP3601351B2 (ja) | 内視鏡の可撓部 | |
JP2594811Y2 (ja) | 内視鏡の光学繊維束 | |
JP4017735B2 (ja) | 内視鏡の挿入部 | |
JPH057023B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080430 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110406 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110419 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |