JP4728268B2 - 配送伝票 - Google Patents

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Description

本発明は、配送作業で使用する配送伝票に関し、特に、非接触型ICチップを備えた配送伝票に関する。
従来の配送伝票は、表面に配送情報を記入し、この配送情報を目視により確認して配送作業を行う一方、着店コードと称される配送地域を特定する番号や、配送伝票に固有の伝票番号を、各別に手書きによる数字やバーコードで表示しておき、バーコード表示の場合にはこれをバーコードリーダで読み取って配送作業の管理を行っているのが一般的である(例えば特許文献1参照)。また、非接触方式でデータの送受信を行うアンテナとICチップ設けたICラベルを配送伝票の表面に貼付して配送作業にともなうデータ管理を行うことも知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2003−341256号公報 特開平11−134460号公報
配送作業を効率的に行うには、機械読み取りしたデータの活用が不可欠であるが、従来のバーコード情報は、情報量が少なく、着店コードまたは伝票番号程度しか情報化できないために、配送作業の充分な効率化はできなかった。また、バーコードリーダで読み取るために、バーコード自体を表面に表示する必要があり、汚れなどによる読み取りエラーを生じることがあるという問題もあった。一方、ICラベルを表面に貼付した配送伝票は、ICラベルを貼付した状態では円滑な印字作業を行えないので、ICラベルのICチップに対する配送情報のデータ入力と、配送伝票に対する配送情報の印字記入を、貼付する前に互いに関連性を持たずに各別に行うため、これら情報のマッチングミスが起きやすいという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ICチップを利用して、配送作業の効率化に貢献できるとともに、入力情報のマッチングミスを起こさない配送伝票を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載した配送伝票は、表面に配送情報を記入する一方、裏面には、非接触型ICチップとこのICチップをはさんで分離状態とした2つの第1のアンテナとを設けてなるICチップ接着片を接着してなる配送伝票であって、配送伝票裏面には、分離状態とした2つの第2のアンテナを設けるとともに、粘着剤を設け、この粘着剤を前記ICチップ接着片の全体が露出するように切り欠いた剥離紙で被覆し、前記2つの第1のアンテナと前記2つの第2のアンテナが、分離状態とした各部分同士で互いに接触するように、前記ICチップ接着片を前記粘着剤によって配送伝票裏面の剥離紙切り欠き部分に対応して接着したものである。
本発明の請求項1に記載した配送伝票によれば、ICチップを内蔵したまま印字できるので、配送伝票に印字後、別途データ入力したICチップを接着する際に生じるマッチングミスがないとともに、前記ICチップのデータに基づいて確実な配送管理を行うことができ、さらにまた、ICチップの記憶容量が異なる複数種類のICチップ接着片を用意することにより、要求される機能に応じたICチップ接着片を選択的に設けることができるという効果を奏する。
以下、添付図面に基づいて本発明に係る配送伝票をデパートや、通信販売会社における商品の大量配送に適用した場合の好適な実施形態を説明する。ここにおいて、図1は必要な情報を印字した配送伝票の表面側を示す概略的な平面図、図2は同じくその裏面側を示す概略的な平面図、図3はアンテナの印刷状態を示す概略的な平面図、図4はICチップ接着片を示す平面図、図5は配送伝票の概略的な断面図である。
本実施形態は特に、宅配便で、印刷物などの届け先での受領印が不要な商品を、大量に配送するのに用いると好適なものである。図1に示すように、配送伝票1は、感熱紙からなり、その表面には、届け先記入欄2と、依頼主記入欄3と、品名記入欄4とを設けている。追って、前記届け先記入欄2には届け先情報12を印字し、前記依頼主記入欄3には依頼主情報13を印字し、前記品名記入欄4には品名情報14を印字するとともに、前記品名記入欄4の下には伝票番号を示すバーコード5を印字するものである。
図3に示すように、配送伝票1の裏面には、印刷によって、左右対称的に分離している面状のアンテナ6をほぼ全面的に設けている。図4に示す、非接触型のICチップ7を設けたICチップ接着片8には、前記アンテナ6と接触する、左右対称的で前記ICチップ7を挟んで分離している面状のアンテナ6aを印刷で設けている。このICチップ接着片8は、配送伝票裏面の、図3に示す仮想線Pで示す位置に接着する。
この配送伝票1の裏面には、ICチップ7対応部分を除いて、粘着剤9を塗布し(図5参照)、この粘着剤9によって、ICチップ接着片8を、アンテナ6とアンテナ6aとが接触するように所定位置Pに接着している。このアンテナ6,6aは静電容量タイプのもので、左右に分離した部分の静電容量の差によって、ICチップ7に信号が流れる。
及び図5に示すように、配送伝票1裏面の粘着剤9は、剥離紙10で被覆している。そして、この剥離紙10のICチップ接着片8に対応する部分は、切り欠かれている。この剥離紙10を剥離して、露出した粘着剤9により、配送伝票1は配送品に貼付されるものである。
続いて、配送伝票1の使用方法について説明する。まず、商品配送元では、商品配送管理データをあらかじめ入力してあるメインコンピュータの出力装置である感熱プリンタに大量の配送伝票1を順次かけて、図1に示すように、届け先記入欄2、依頼主記入欄3、品名記入欄4にそれぞれ、届け先情報12、依頼主情報13、品名情報14を印字するとともに、伝票番号を示すバーコード5も印字する。この印字動作に際しては、ICチップ7は露出していないので、感熱プリンタの移送は円滑になされ、印字も正確になされる。
次いで、ICチップ7に、印字したバーコードによる伝票番号を含む配送情報と同一内容の情報及び配送地域を特定するコードを、メインコンピュータに接続したリーダライタからの無線通信信号により書き込む。なお、この情報の書き込みを印字前に行い、その後、同一内容を感熱プリンタで印字するようにしてもよいほか、印字と同時に、書き込み動作を行ってもよいものである。
そして、各記入欄2,3,4に配送情報を印字し、バ−コード5をも印字してICチップ7にデータ入力した配送伝票1の裏面側の剥離紙10を剥離し、露出した粘着剤9で前記配送伝票1の裏面側を所定の配送品あるいはその包装容器の適所に貼付する。配送伝票1を貼付した配送品は、配送センターに送られ、配送センターでは、到達時に各配送品毎にICチップ7のデータ及びバーコード5を読み取って確認するとともに、この読み取ったデータに基づいて配送先の属する地域センター毎に仕分けし、当該地域センターへの出荷をメインコンピュータに記録して、配送する。
各地域センターでは、同様に、到着した配送品のICチップ7のデータ及びバーコード5を読み取って確認するとともに、この読み取ったデータに基づいて配送先毎にさらに仕分けしたうえ、メインコンピュータに出荷を記録して、届け先情報12として記載された届け先に配送し、配送作業を終了する。
このように、配送伝票1に設けた伝票番号を示すバーコード5を、上述のICチップ7のデータ読み取り時に読み取って、前記ICチップ7のデータと併用するので、配送作業の管理をより確実に行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、バーコード5は設けなくてもよい。また、アンテナ6の形状は図示のものに限定されないが、好ましくは面状で、その面積はなるべく広いことが望ましい。さらに、アンテナ6は静電容量タイプのものに限らない。またさらに、上述の実施形態では、感熱紙を用いたので、プリンタは感熱プリンタを用いたが、他の用紙を採用する場合には、レーザプリンタやインキジェットプリンタなどの他のプリンタを使用することができる。
一実施形態を示す必要な情報を記入した配送伝票の表面側を示す概略的な平面図。 同じく裏面側を示す概略的な平面図。 同じくアンテナの印刷状態を示す概略的な平面図。 同じくICチップ貼着片を示す平面図。 同じく配送伝票の概略的な断面図。
1 配送伝票
2 届け先記入欄
3 依頼主記入欄
4 品名記入欄
5 バーコード
6,6a アンテナ
7 ICチップ
8 ICチップ接着片
9 粘着剤
10 剥離紙
12 届け先情報
13 依頼主情報
14 品名情報

Claims (1)

  1. 表面に配送情報を記入する一方、裏面には、非接触型ICチップとこのICチップをはさんで分離状態とした2つの第1のアンテナとを設けてなるICチップ接着片を接着してなる配送伝票であって、配送伝票裏面には、分離状態とした2つの第2のアンテナを設けるとともに、粘着剤を設け、この粘着剤を前記ICチップ接着片の全体が露出するように切り欠いた剥離紙で被覆し、前記2つの第1のアンテナと前記2つの第2のアンテナが、分離状態とした各部分同士で互いに接触するように、前記ICチップ接着片を前記粘着剤によって配送伝票裏面の剥離紙切り欠き部分に対応して接着したことを特徴とする配送伝票。
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