JP4726534B2 - 排水栓装置の操作用スラストロック機構 - Google Patents
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Description
この操作筒はその下端にショックアブソーバを収容する第1接続筒を接続し、その第1接続部にスラストロック機構を内蔵した第2接続筒を接続している。
ショックアブソーバを具備しない場合には、操作筒に前記第2接続部を接続している。
このスラストロック機構(開閉機構)は、軸戻し弾機の弾撥力に抗する操作ボタン押動の度に操作軸を進行させて、操作軸に連絡するレリースワイヤを伝達手段にして進行端でロックして排水栓を開栓し、同進行端でそのロックを解除して排水栓を閉栓する。
そのため、例えば浴槽の上縁面(取付面)下に取付(設置)スペースを必要とするばかりでなく、取付(設置)時に浴室壁のモルタル等の躯体と干渉して、破損したり、作業不良になる虞れがある。
また、操作筒内に長期的使用で水が浸入して、その水垢がその作動不良の原因になることもある。
その際、操作筒全体を交換する必要があるし、その交換も浴槽裏空間に手を伸ばしたり、屈み込んだ無理な姿勢で接続を解いたり、洗面器等のキャビネット裏空間内の収容物を取除いたり、引き出しを外してからでない行えない面度なものである。
また、いちいち槽部を覗き込んででないと排水栓の開閉状態が確認できないので、浴槽のように槽部が深いと排水栓開閉が見極めし難く、閉栓状態を開栓状態と錯覚して操作して給湯してしまい、無駄に水を消費してしまうことがあった。
他の目的とする処は、操作ボタンを操作するオープンスペースから簡単に分解できる清掃性に優れた排水栓装置の操作用スラストロック機構を提供することにある。
更に他の目的とする処は、操作ボタンから開閉状態が簡単に確認することのできる排水栓装置の操作用スラストロック機構を提供することにある。
具体的には、操作軸の一端に連結され取付面に設けたボタンガイド凹部に進退可能で且つ回転不能に係合される操作ボタンと、
前記ボタンガイド凹部内において該操作ボタンまたは操作軸に操作軸芯を中心に回転可能に設けられ、操作ボタンの操作力で、操作ボタン、操作軸に同行して進行してその進行端で所定角度回転してロックとロック解除を交互に繰り返す回転駒と、
前記ボタンガイド凹部内に設けられ該回転駒を操作ボタンの進行端でのロック、ロック解除させるようにその回転をガイドするガイド駒とを備える構成、
操作軸の一端に連結され取付面に設けたボタンガイド凹部に進退可能に設けられる操作ボタンと、
前記ボタンガイド凹部底を挿通する操作軸の軸芯を中心にして前記ボタンガイド凹部内に回転不能に設けられ外周面または内周面にスラストロック用溝を有する筒状ガイド駒と、前記筒状ガイド駒の外周面または内周面に嵌挿されると共に操作軸芯を中心に回転可能に設けられ、前記スラストロック用溝に係合して案内されるロックピンを突出状に備えて、操作ボタン、操作軸に同行する筒状回転駒とを備え、
該筒状回転駒と、筒状ガイド駒とは、ロックピンの前記スラストロック用溝での係合案内による操作軸のその進行端でのロック、ロック解除を交互に繰り返す度に筒状回転駒を周方向に所定角度回転するように構成(請求項1)、
前記操作軸の一端に連結される操作ボタンを前記ボタンガイド凹部に進退可能で且つ回転不能に係合させる構成(請求項2)、
前記操作軸の一端に連結され取付面に設けたボタンガイド凹部に進退可能で且つ回転不能に係合される操作ボタンと、
前記ボタンガイド凹部底を挿通する操作軸の軸芯を中心にして前記ボタンガイド凹部内に回転可能に設けられ外周面にスラストロック用溝を有する筒状ガイド駒と、
前記ボタンガイド凹部内の操作ボタン部分に突出状に設けられ、前記スラストロック用溝での係合案内による操作軸のその進行端でのロック、ロック解除を交互に繰り返す度に周方向に前記筒状ガイド駒を所定角度回転させるロックピンとを備える構成(請求項3)、
等を採用することができる。
前記筒状回転駒(請求項1、2)、筒状ガイド駒(請求項3)のスラストロック用溝は、操作ボタンの操作に伴って進行するロックピンを係合案内すると同時に筒状回転駒(請求項1、請求項2)や筒状ガイド駒(請求項3)を所定角度回転させてその進行端でロックし、再度操作ボタンを操作すると進行端でロック解除してロックピンを係合案内すると同時に筒状回転駒(請求項1、請求項2)や筒状ガイド駒(請求項3)を更に所定角度回転させる配溝構成にしている。そして、筒状回転駒(請求項1、2)や筒状ガイド駒(請求項3)周面にロック、ロック解除を1サイクルとして数サイクル繰り返す配溝構成にするのが好適なものである。
また、請求項3にあっては、操作ボタンを操作して筒状ガイド駒を所定角度回転させてその進行端でロック、ロック解除する度に操作軸に連絡されるレリースワイヤを移動させて、排水栓を開栓、閉栓する。
ここで、前記確認部は「開」、「閉」等の文字や着色等であり、ロック、ロック解除する所定回転角度毎に「開」、「閉」を交互に施したり、「開」用の着色、「閉」用の着色を交互に施している。
そして、操作ボタンは、前記ロック、ロック解除時共に軸戻し弾機の弾撥力に抗して押動操作される構成になっていると(請求項7)、好適なものである。
(請求項1〜3)操作ボタンのボタンガイド凹部内のスペースを有効利用して設置する排水栓装置の操作用スラストロック機構を提供できる。
そのため、浴槽の上縁面(取付面)下等に取付(装設)スペースを全く必要とせず、装設時に浴室壁のモルタル等の躯体と干渉して破損したり、作業不良になる虞れを回避できる。
(請求項3)その上、ロックピンを有する操作ボタンと、スラストロック用溝(出し入れ溝付)を有する筒状ガイド駒とで構成されるため、構造簡単で安価に提供することができる。
(請求項4)しかも、操作部によって排水栓が開栓状態なのか閉栓状態なのか一目で解るので、排水栓の開閉操作ミスが無くなり、排水栓を見て開閉状態を見極める時のように閉栓状態を開栓状態と錯覚して操作して給湯水を無駄に消費してしまう虞れがなくなる。
(請求項5、6)その上、操作ボタンを操作するオープンスペースから操作ボタン、ガイド駒(筒状ガイド駒)、回転駒(筒状回転駒)等を取り出し、分解して、隅々まで外で洗浄し再セットできる便利な排水栓装置の操作用スラストロック機構を提供することができる。
この図1〜図6は、請求項2、4、5、7の実施の形態を示している。
この排水栓装置Aは、図1に示すように排水口部材1に、排水継手2を螺嵌し、その排水口部材1内の排水栓Cの作動部cと操作部3とをレリースワイヤLで連絡した構成になっている。
そのロックピン案内用第1傾斜溝19a下端からその位置のロックピン10dの中心よりも時計回り方向寄りの位置を下端にする上側ガイド面19b’を有する反時計回り方向上向きに傾斜するロックピン案内用第1傾斜短溝19bと、
そのロックピン案内用第1傾斜短溝19b上端からロックピン10dの中心よりも時計回り方向寄りの位置を上端にする下側ガイド面19c’を有する反時計回り方向下向きに傾斜するロックピン案内用第2傾斜短溝19cと、
そのロックピン案内用第2傾斜短溝19cの下端からロックピン10dの中心よりも時計回り方向寄りの位置を下端にする上側ガイド面19d’を有する反時計回り方向上向きに傾斜するロックピン案内用第2傾斜溝19dとを1サイクルとして2サイクルを連続して備え、
該ロックピン案内用第2傾斜溝19dの上端を前記ロックピン案内用第1傾斜溝19aの上端よりもロックピン10dの直径以下の変位量分の高い位置関係をもって前記出し入れ溝29に連通させてある。
再度、操作ボタン7を押動操作すると、ロックピン案内用第2傾斜短溝19cに係合案内されて筒状回転駒10を反時計回り方向に回転させながら下方に進行してロックを解除し、押動操作力を解除することによってロックピン案内用第2傾斜溝19dにその下端から軸戻し弾機Sの弾撥力を受けて進入し筒状回転駒10を反時計回り方向に回転させながら出し入れ溝29内まで戻して1サイクルとなる。
操作ボタン7押動操作の度に前記ロック、ロック解除し、その度に筒状回転駒10を所定角度宛回転させる。
そして、ボタンガイド凹部6内を有効利用して筒状の操作ボタン7に隠れて筒状回転駒10、筒状ガイド駒9が収容される。
尚、前記接続筒5の案内筒下半部26bとの接続は、前記スナップフィットに限らず、ネジ込み方式や、他の接続方式で行うこと自由なものである。
更に、操作ボタン7を押動操作すると、ロックピン10dがロックピン案内用第2傾斜短溝19cの下降端(進行端)でロック解除され、軸戻し弾機Sの弾撥力でロックピン案内用第2傾斜溝19dを経て出し入れ溝29内に再び復帰する。この時、操作軸8は軸戻し弾機Sの弾撥力を受けてインナーワイヤL1と共に後退し、排水栓Cを閉栓する。それと同時に筒状回転駒10が反時計回り方向に所定角度回転して窓口37から「閉」の文字または閉用の着色等の閉状態を特定する確認部Dを視認させる(図3(a)、図4(a))。
従って、操作ボタン7を押動操作する度に、排水栓Cの開栓状態、閉栓状態が操作ボタン7の窓口37から視認される文字や色等の確認部Dで判別される。
また、操作軸8との係合力に抗してボタンガイド凹部6上方のオープンスペースに引っ張ることで、操作ボタン7は引抜かれ、筒状回転駒10はロックピン10dを出し入れ溝29に位置させてから筒状カイド駒9から引抜かれ、更に筒状ガイド駒9は、案内筒26に対して係合力に抗する力で引き上げることで、引抜くことができる。
そのため、スラストロック用溝19、出し入れ溝29を有する筒状ガイド駒9、ロックピン10dを有する筒状回転駒10を分解して隅々まで洗浄して、再度組み付けることができる。
操作ボタンを操作軸の一端に前記実施の形態と同様な構成や他の構成で着脱可能に連結し、筒状ガイド駒をボタンガイド凹部にその開放部から抜き差し可能とし、スラストロック用溝は、筒状回転駒から突設するロックピンをボタンガイド凹部の開放部から抜き差し可能に差し入れる出し入れ溝を連通して開溝して、ボタンガイド凹部上方のオープンスペースに、操作ボタン、筒状ガイド駒、筒状回転駒を外して洗浄することができる。
この実施の形態もそして窓口や確認部を具備しない構成にするも、操作ボタンを操作軸の一端に前記図示する実施の形態と同様に着脱可能に連結すると共にボタンガイド凹部にその開放部から抜き差し可能に設け、前記筒状ガイド駒をボタンガイド凹部に同様にその開放部から抜き差し可能に設け、前記スラストロック用溝は前記ロックピンをボタンガイド凹部の開放部から抜き差し可能に差し入れる出し入れ溝を連通して開溝して、ボタンガイド凹部上方のオープンスペースに、操作ボタン、筒状ガイド駒を外して洗浄することができるようにしている。
この実施の形態の筒状ガイド駒は、前記案内筒の上半部外面高さ方向にリング状の係合凸部または凹部を間隔をおいて周設して、その係合凸部または凹部に遊係合する被係合凹部または凸部を筒状ガイド駒の内周面に形成して、軸戻し弾機の弾撥力を受けても筒状ガイド駒が回転可能でありながら案内筒の上半部から外れず、筒状ガイド駒においてスラストロック用溝を配溝しない位置に等間隔をおいて上端部、下端部から切入した割り溝の拡開作用によって、その強制的に引き抜いたり、押し入れることで、案内筒の上半部から外れたり、同上半部にセットできるようにしている。
また、本発明のスラストロック機構のロック、ロック解除方式は溝とピンと係合方式に限るものではなく、前記筒状ガイド駒に固定歯を設け、その固定歯に対して係合する回転歯を筒状回転駒に設けて、軸戻し弾機の弾撥力に抗する操作ボタンの押動操作で筒状回転駒や、筒状ガイド駒を所定角度宛回転させる方式でも良いものである。
6:ボタンガイド凹部 7:操作ボタン
8:操作軸 10:筒状回転駒(回転駒)
9:筒状ガイド駒(ガイド駒) SL:スラストロック機構
10d:ロックピン 37:窓口
29:出し入れ溝 D:確認部
S:軸戻し弾機 19:スラストロック用溝
A:排水栓装置 L:レリースワイヤ
L1:インナーワイヤ L2:アウターチューブ
4:ジョイント部材 C:排水栓
7‘:操作面 26:案内筒
Claims (7)
- 操作軸の一端に連結され取付面に設けたボタンガイド凹部に進退可能に設けられる操作ボタンと、
前記ボタンガイド凹部底を挿通する操作軸の軸芯を中心にして前記ボタンガイド凹部内に回転不能に設けられ外周面または内周面にスラストロック用溝を有する筒状ガイド駒と、
前記筒状ガイド駒の外周面または内周面に嵌挿されると共に操作軸芯を中心に回転可能に設けられ、前記スラストロック用溝に係合して案内されるロックピンを突出状に備えて、操作ボタン、操作軸に同行する筒状回転駒とを備え、
該筒状回転駒と、筒状ガイド駒とは、ロックピンの前記スラストロック用溝での係合案内による操作軸のその進行端でのロック、ロック解除を交互に繰り返す度に筒状回転駒を周方向に所定角度回転するように構成していることを特徴とする排水栓装置の操作用スラストロック機構。 - 前記操作軸の一端に連結される操作ボタンを前記ボタンガイド凹部に進退可能で且つ回転不能に係合させていることを特徴とする請求項1記載の排水栓装置の操作用スラストロック機構。
- 操作軸の一端に連結され取付面に設けたボタンガイド凹部に進退可能で且つ回転不能に係合される操作ボタンと、
前記ボタンガイド凹部底を挿通する操作軸の軸芯を中心にして前記ボタンガイド凹部内に回転可能に設けられ外周面にスラストロック用溝を有する筒状ガイド駒と、
前記ボタンガイド凹部内の操作ボタン部分に突出状に設けられ、前記スラストロック用溝での係合案内による操作軸のその進行端でのロック、ロック解除を交互に繰り返す度に周方向に前記筒状ガイド駒を所定角度回転させるロックピンとを備えていることを特徴とする排水栓装置の操作用スラストロック機構。 - 前記操作ボタンはその操作面に窓口を開口し、前記筒状回転駒における前記窓口が臨む同一円周上に排水栓の開閉状態を確認する確認部を設け、各確認部はロック、ロック解除する所定回転角度毎に前記窓口から視認されることを特徴とする請求項2記載の排水栓装置の操作用スラストロック機構。
- 前記操作ボタンを操作軸の前記一端に着脱可能に連結すると共にボタンガイド凹部にその開放部から抜き差し可能に設け、前記筒状ガイド駒をボタンガイド凹部底からボタンガイド凹部内に突設する操作軸用の案内筒に回転不能で且つ係脱可能に設けてボタンガイド凹部にその開放部から抜き差し可能とし、前記スラストロック用溝は前記ロックピンをボタンガイド凹部の開放部から抜き差し可能に差し入れる出し入れ溝を連通して開溝していることを特徴とする請求項1または2記載の排水栓装置の操作用スラストロック機構。
- 前記操作ボタンを操作軸の前記一端に着脱可能に連結すると共にボタンガイド凹部にその開放部から抜き差し可能に設け、前記筒状ガイド駒をボタンガイド凹部底からボタンガイド凹部内に突設する操作軸用の案内筒に回転可能で且つ係脱可能に設けてボタンガイド凹部にその開放部から抜き差し可能とし、前記スラストロック用溝は前記ロックピンをボタンガイド凹部の開放部から抜き差し可能に差し入れる出し入れ溝を連通して開溝していることを特徴とする請求項3記載の排水栓装置の操作用スラストロック機構。
- 前記操作ボタンは、前記ロック、ロック解除時に軸戻し弾機の弾撥力に抗して押動操作されることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の排水栓装置の操作用スラストロック機構。
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