JP4724156B2 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法 - Google Patents
電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法 Download PDFInfo
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Description
電子部品実装用フィルムキャリアテープ」と言う。)の搬送装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法に関する。
特に、パーソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が高まっている。
すなわち、先ず、ポリイミドフィルムのような基材となる絶縁フィルムをプレス機でパターン打ち抜きを行った後、この絶縁フィルムに接着剤を介して銅箔を熱圧着により貼着する。そして、この銅箔の上面にフォトレジストを全面に塗布して、このフォトレジストをフォトレジストマスクを使用して所望のパターン形状に紫外線により露光し、この露光されたフォトレジスト部分を現像液によって溶解除去する。このフォトレジストで覆われていない銅箔部分を、エッチング液である酸で化学的に溶解(エッチング処理)して除去するとともに、フォトレジストをアルカリ液にて溶解除去することによって絶縁フィルム上に残った銅箔により所望の配線パターンを形成する。
すなわち、フォトレジストで覆われていない銅箔部分が表面に露出したTABテープフィルムTが、連続的にエッチング処理装置110内に送給されるようになっている。
このエッチング処理装置110には、図9に示したように、フィルムTの上方に、フィ
ルムTの送給方向に複数のエッチング液吐出ノズル122(124)が一定間隔離間して配置され、これらのエッチング液吐出ノズル122(124)が、フィルムTの送給方向に平行に二列配置されている。
しかしながら、この場合、エッチング処理装置110内に送給されたフィルムTは、エッチング処理装置110内に配設されたエッチングプレート114上を搬送されるとともに、上方に配置されたエッチング液吐出ノズル122(124)からのエッチング液Eの吐出圧が下方にかかることになる。
そのため、エッチング処理装置110内でのフィルムTの搬送速度が不均一となる、すなわち滞留時間が一定ではなく不均一となり、エッチングの度合いが変化して、リードの線幅が均一でなくなることになる。また、エッチングの度合いによっては、メッキ液に配線パターンが浸食されすぎて線幅が狭くなりすぎたり、破断することにもなり、機械的強度が低下して接触不良などを起こす原因ともなり、TABテープの品質が低下することになる。このような現象は、リードの線幅がファインピッチ化しているTABテープにとっては、その影響が大きくなっている。
さらに、エッチングプレート114上に、フィルムTが強く押し付けられた際には、リードが折曲してしまい、機械的強度が低下するとともに、接触不良などを起こす原因ともなっていた。
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートを備え、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側に潤滑用液体を噴出する噴出孔を搬送用プレートに形成したことを特徴とする。
連続的に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートから、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側に潤滑用液体を噴出しつつ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを走行させることを特徴とする。
これにより、線幅の仕上がりが均一となるので、配線パターンの機械的強度が低下して接触不良などを起こすこともなく、電子部品実装用フィルムキャリアテープの品質を極めて向上することが可能である。
ルム上に残った銅箔により配線パターンが形成されるようになっている。
そして、エッチング装置10のエッチング処理チャンバー14(以下「チャンバー14」と言う。)を通過したフィルムTは、従来と同様に、アルカリ液によるフォトレジストの溶解除去、ソルダーレジスト層の形成、リード部分の共晶合金メッキ処理などを施すことにより、最終的にTABテープが製造されるようになっている。
このエッチング液吐出装置16には、図1〜図3に示したように、フィルムTの送給方向に延びるフィルムの幅方向に一定間隔離間したエッチング液輸送配管18が配設されている。そして、これらのエッチング液輸送配管18には、複数のエッチング液吐出ノズル22が、フィルムTの送給方向に一定間隔離間して配置されている。
さらに、図1〜図3に示したように、チャンバー14内には、チャンバー14の長手方向にわたって、平行な二列のエッチングプレート40を備えており、この上面を、図8に示したように、フィルムTが走行するように構成されている。
この場合、チャンバー14内に送給されたフィルムTは、チャンバー14内上方に配置されたエッチング液吐出ノズル22からのエッチング液Eの吐出圧が下方にかかることになる。
また、エッチングプレート部材42は、図4〜図6に示したように、その内部に空洞部46が設けられており、図8に示したように、エッチング液貯留タンク26から、ポンプPを介して、エッチング液供給配管34を介して、エッチング液が一定圧力で空洞部46内に供給されるようになっている。
さらに、図7に示したように、エッチングプレート部材42の両端部は、テーパ部45が形成されており、フィルムTの走行が円滑に行えるように端部での摩擦、フィルムの損
傷が防止できるようになっている。
これにより、線幅の仕上がりが均一となるので、リード同士が接触して短絡が生じたり、通電特性が変化するなどの電気諸特性への悪影響を生じることがなく、また、配線パターンの機械的強度が低下して接触不良などを起こすこともなく、TABテープの品質を極めて向上することが可能である。
この場合、噴出孔44の孔径は0.2〜1.5mmφとするのが適切で、噴出圧力が、1〜3kgf/cm2の範囲、噴出量が5〜15l/minとなるように設定すればよい。
また、フィルムTの送給速度としては、噴出するエッチング液E’がエッチングプレート上面43とフィルムTのエッチングプレートの走行面側T2との間で、膜状に拡開して潤滑油として機能するためには、1〜5m/minの速度とするのが望ましい。
また、上記実施例では、潤滑用液体として、エッチング液を用いたが、水、その他の液体を用いることもできる。
12 ロール
14 エッチング処理チャンバー
16 エッチング液吐出装置
18 エッチング液輸送配管
22 エッチング液吐出ノズル
26 エッチング液貯留タンク
28 エッチング液供給配管
30 回収配管
34 エッチング液供給配管
40 エッチングプレート
42 エッチングプレート部材
43 エッチングプレート上面
44 噴出孔
45 テーパ部
46 空洞部
Claims (4)
- 連続的に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置であって、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートを備え、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側に潤滑用液体を噴出する噴出孔を搬送用プレートに形成したことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。 - 前記噴出孔が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅方向にわたって、一定間隔離間した複数の噴出孔から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
- 前記噴出孔が、電子部品実装用フィルムキャリアテープの長手方向にわたって、一定間隔離間した複数の噴出孔から形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送装置。
- 連続的に供給される電子部品実装用フィルムキャリアテープを搬送するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法であって、
前記電子部品実装用フィルムキャリアテープが上面に走行する搬送用プレートから、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送用プレートの走行面側に潤滑用液体を噴出しつつ、電子部品実装用フィルムキャリアテープを走行させることを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの搬送方法。
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