JP4723718B2 - 製版方法・製版装置・孔版印刷装置・孔版印刷方法 - Google Patents

製版方法・製版装置・孔版印刷装置・孔版印刷方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、該孔版印刷用マスタの製版方法、該孔版印刷用マスタの製版装置、該孔版印刷用マスタを用いた孔版印刷装置、該孔版印刷用マスタを用いた孔版印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷装置では、印刷ドラム(版胴)の外周面に製版装置により穿孔製版した孔版印刷用マスタ(以下、単にマスタともいう)を巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給し、印刷用紙をプレスローラ等の押圧部材により印刷ドラムの外周面に押圧することで印刷がなされる。
印刷ドラムは、多孔性の支持円筒体と、樹脂若しくは金属繊維の網体であるメッシュスクリーン層を有しており、該メッシュスクリーン層の上にマスタが巻装されるようになっている。プレスローラ等の押圧部材により印刷用紙が印刷ドラムに押圧されると、印刷ドラムの内周面に供給されたインキが印刷ドラムの開孔部及びマスタの穿孔部より滲み出し、印刷用紙に転移する。
【0003】
孔版印刷装置で使用されるマスタは、熱可塑性樹脂フィルム(以下、単にフィルムともいう)にインキ通過性支持体(以下、単に支持体ともいう)としての多孔性薄葉紙などを貼り合わせ、且つ、フィルム表面にサーマルヘッドとのスティック防止のためのスティック防止層を設けた構造となっている。
実際上、多孔性薄葉紙として麻繊維又は麻繊維と合成繊維、木材繊維とを混抄したものにフィルムを接着剤で貼り合わせ、且つ、フィルム表面にスティック防止層を設けた感熱孔版印刷用マスタが広く用いられている。
【0004】
特開平10−24667号公報には、高画質化を図るべく、熱可塑性樹脂フィルムの一方の面上に、塗工、乾燥して支持体としての多孔性樹脂膜を積層した感熱孔版印刷用マスタが提案されている。
多孔性薄葉紙等の支持体には、30μm程度の和紙繊維等が使用されており、印刷ドラムへの製版済みのマスタ巻装時には、印刷ドラムの開孔部と対応する支持体部分にインキが充填される。
従って、排版時にはインキはその支持体と共に廃棄されるので、例えば画像比率が10%程度の印刷物の場合、数十枚印刷できるインキが排版毎に廃棄されることになり、インキの消費量が増大するという問題があった。
また、支持体としての多孔性樹脂膜もその厚さが5〜100μm程度のものが用いられ、該厚みに応じたインキが同様に排版毎に廃棄されている。
【0005】
特開昭54−33117号公報には、支持体を用いない実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる感熱孔版印刷用マスタが提案されている。
このマスタによれば、支持体が存在しないので、支持体に起因した上記インキ消費量増大の問題も解消される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなる感熱孔版印刷用マスタの場合、新たな問題を生じている。
すなわち、フィルムの熱収縮率が高く、フィルム厚みが3μm以下のフィルムではサーマルヘッドによる穿孔性も良好で印刷品質は優れているが、腰が弱く搬送が困難であるという問題を有している。搬送性を良くするために厚いフィルムを使用すると、サーマルヘッドによる穿孔性が低下し、印刷ムラが発生する。
【0007】
また、孔版印刷装置では一般に、顔料、樹脂、溶剤、界面活性剤及び水等を含むエマルジョンインキが用いられている。このエマルジョンインキは温度によってその粘性が変化し、高温環境時はその粘性が低下してインキ転移量が過剰にあることにより、画像の滲みや裏移り等の不具合を生じていた。
このような過剰なインキ転移を防止するために、製版エネルギーを低下させてマスタのフィルムの穿孔径を小さくするといった試みもなされているが、穿孔確立と両立して穿孔孔径を小さくすることは難しく、白抜けが発生してしまう不具合を生じていた。
【0008】
そこで、本発明は、支持体を有するマスタを用いながらも支持体に起因したインキ消費量の増大の問題を解消できるとともに、環境条件の変化に拘らずインキ転移量を略均一にできる孔版印刷用マスタの製版方法、製版装置、該製版装置を有する孔版印刷装置、該マスタを用いた孔版印刷方法の提供を、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、孔版印刷用マスタの支持体の印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分以外の部分をインキが通過できないようにして、余分なインキの充填を防止することを特徴としている。
また、本発明は、孔版印刷用マスタの支持体の印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分を、環境条件に応じて適宜インキが通過できないようにしてインキ転移量を調整することを特徴としている。
【0010】
具体的には、請求項1記載の発明では、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版方法において、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域以外の非画像領域に対応する部分を、上記印刷ドラムの内部から供給されるインキが通過できないように処理しながら製版する、という手順を採っている。
【0011】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の製版方法において、インキが通過できないように処理することが、樹脂液を塗布することである、という手順を採っている。
【0012】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の製版方法において、上記樹脂液を塗布した後に強制的に乾燥させる、という手順を採っている。
【0013】
請求項4記載の発明では、請求項1記載の製版方法において、上記支持体が多孔性樹脂膜であり、インキが通過できないように処理することが溶剤を塗布することである、という手順を採っている。
【0014】
請求項5記載の発明では、請求項4記載の製版方法において、上記溶剤を塗布した後に強制的に乾燥させる、という手順を採っている。
【0015】
請求項6記載の発明では、請求項4又は5記載の製版方法において、上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を溶解させるものである、という手順を採っている。
【0016】
請求項7記載の発明では、請求項4又は5記載の製版方法において、上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を膨潤させるものである、という手順を採っている。
【0017】
請求項8記載の発明では、請求項1記載の製版方法において、上記支持体が多孔性樹脂膜であり、インキが通過できないように処理することが加熱溶融手段により加熱溶融することである、という手順を採っている。
【0018】
請求項9記載の発明では、請求項8記載の製版方法において、加熱溶融した後に強制的に乾燥させる、という手順を採っている。
【0019】
請求項10記載の発明では、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版装置において、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域以外の非画像領域に対応する部分を、上記印刷ドラムの内部から供給されるインキが通過できないように処理するインキ不通過部形成手段を有している、という構成を採っている。
【0020】
請求項11記載の発明では、請求項10記載の製版装置において、上記インキ不通過部形成手段が、非画像領域に対応する部分に樹脂液を塗布する樹脂液塗布手段である、という構成を採っている。
【0021】
請求項12記載の発明では、請求項11記載の製版装置において、上記樹脂液塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している、という構成を採っている。
【0022】
請求項13記載の発明では、請求項10記載の製版装置において、上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が非画像領域に対応する部分に溶剤を塗布する溶剤塗布手段である、という構成を採っている。
【0023】
請求項14記載の発明では、請求項13記載の製版装置において、上記溶剤塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している、という構成を採っている。
【0024】
請求項15記載の発明では、請求項13又は14記載の製版装置において、上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を溶解させるものである、という構成を採っている。
【0025】
請求項16記載の発明では、請求項13又は14記載の製版装置において、上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を膨潤させるものである、という構成を採っている。
【0026】
請求項17記載の発明では、請求項10記載の製版装置において、上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が非画像領域に対応する部分を加熱溶融する加熱溶融手段である、という構成を採っている。
【0027】
請求項18記載の発明では、請求項17記載の製版装置において、上記加熱溶融手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している、という構成を採っている。
【0028】
請求項19記載の発明では、画像情報に基づいて製版装置により孔版印刷用マスタを製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻き付けて印刷を行う孔版印刷装置において、上記製版装置が、請求項10乃至18のうちの一つに記載のものである、という構成を採っている。
【0029】
請求項20記載の発明では、画像情報に基づいて製版装置により孔版印刷用マスタを製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻き付けて印刷を行う孔版印刷装置において、上記製版装置が請求項10乃至18のうちの一つに記載のものであり、インキの粘度を検出するインキ粘度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ粘度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、該制御手段は、上記インキ粘度検出手段によって検出されたインキ粘度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御する、という構成を採っている。
【0030】
請求項21記載の発明では、画像情報に基づいて製版装置により孔版印刷用マスタを製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻き付けて印刷を行う孔版印刷装置において、上記製版装置が請求項10乃至18のうちの一つに記載のものであり、インキの温度を検出するインキ温度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ温度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、該制御手段は、上記インキ温度検出手段によって検出されたインキ温度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御する、という構成を採っている。
【0031】
請求項22記載の発明では、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版装置を有する孔版印刷装置において、インキの粘度を検出するインキ粘度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ粘度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、上記製版装置は上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側をインキが通過できないように処理するインキ不通過部形成手段を有し、該制御手段は、上記インキ粘度検出手段によって検出されたインキ粘度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御する、という構成を採っている。
【0032】
請求項23記載の発明では、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版装置を有する孔版印刷装置において、インキの温度を検出するインキ温度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ温度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、上記製版装置は上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側をインキが通過できないように処理するインキ不通過部形成手段を有し、該制御手段は、上記インキ温度検出手段によって検出されたインキ温度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御する、という構成を採っている。
【0033】
請求項24記載の発明では、請求項22又は23記載の孔版印刷装置において、上記インキ不通過部形成手段が、画像領域に対応する部分に樹脂液を塗布する樹脂液塗布手段である、という構成を採っている。
【0034】
請求項25記載の発明では、請求項24記載の孔版印刷装置において、上記樹脂液塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している、という構成を採っている。
【0035】
請求項26記載の発明では、請求項22又は23記載の孔版印刷装置において、上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が画像領域に対応する部分に溶剤を塗布する溶剤塗布手段である、という構成を採っている。
【0036】
請求項27記載の発明では、請求項26記載の孔版印刷装置において、上記溶剤塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している、という構成を採っている。
【0037】
請求項28記載の発明では、請求項26又は27記載の孔版印刷装置において、上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を溶解させるものである、という構成を採っている。
【0038】
請求項29記載の発明では、請求項26又は27記載の孔版印刷装置において、上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を膨潤させるものである、という構成を採っている。
【0039】
請求項30記載の発明では、請求項22又は23記載の孔版印刷装置において、上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が画像領域に対応する部分を加熱溶融する加熱溶融手段である、という構成を採っている。
【0040】
請求項31記載の発明では、請求項30記載の孔版印刷装置において、上記加熱溶融手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している、という構成を採っている。
【0041】
請求項32記載の発明では、請求項20乃至30のうちの一つに記載の孔版印刷装置において、上記支持体の画像領域に対応する部分におけるインキ不通過部の形成割合が50%以下である、という構成を採っている。
【0042】
請求項33記載の発明では、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づく上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域以外の非画像領域に対応する部分をインキが通過できないように処理しながら製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給して印刷を行う、という手順を採っている。
【0043】
請求項34記載の発明では、請求項33記載の孔版印刷方法において、インキ粘度を検出し、該インキ粘度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する、という手順を採っている。
【0044】
請求項35記載の発明では、請求項33記載の孔版印刷方法において、インキ温度を検出し、該インキ温度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する、という手順を採っている。
【0045】
請求項36記載の発明では、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを画像情報に基づいて製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給して印刷を行う孔版印刷方法において、インキ粘度を検出し、該インキ粘度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する、という手順を採っている。
【0046】
請求項37記載の発明では、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを画像情報に基づいて製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給して印刷を行う孔版印刷方法において、インキ温度を検出し、該インキ温度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する、という手順を採っている。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
先ず、図1に基づいて本実施形態における孔版印刷装置の全体構成の概要を説明する。
孔版印刷装置1は、マスタ2を製版する製版装置110と、印刷手段120と、排版手段130と、押圧手段170等から主に構成されている。
製版装置110は、孔版印刷装置本体の略中央部上方に配設されており、ロール状に巻成されたマスタ2を回転自在に支持するマスタ支持部材20と、入力された画像情報に基づいてマスタ2の熱可塑性樹脂フィルム(後述)を選択的に加熱穿孔するサーマルヘッド3と、該サーマルヘッド3にマスタ2を押圧しつつマスタ2を搬送するプラテンローラ4と、インキ不通過部形成手段としての樹脂液塗布手段21と、乾燥手段23と、マスタ2を所定長さの位置で切断する切断手段5と、マスタ2の搬送をガイドするガイド板6と、マスタ2を搬送する搬送ローラ7等を有している(請求項10,11,12,19,24)。
サーマルヘッド3は図示しない接離手段によりプラテンローラ4に対して接離自在に設けられている。プラテンローラ4は孔版印刷装置本体に回転自在に支持されており、図示しないステッピングモータにより回転駆動される。
【0048】
樹脂液塗布手段21は、入力された画像情報に基づいてマスタ2の一面(支持体側の面)上に選択的に支持体を固める樹脂液を塗布するもので、図示しないが、樹脂液が充填されたタンクと、発熱素子や圧電素子等からなる吐出ヘッドを有している。
乾燥手段23は、樹脂液塗布手段21のマスタ搬送方向下流に位置し、送風ファンを有しており、樹脂液塗布部位の乾燥・固化を早める機能を有している。乾燥手段23としては、加熱手段を用いて温風を吹き付ける構成としてもよい。
切断手段5は、乾燥手段23のマスタ搬送方向下流に位置し、上刃5aと、下刃5bを有している。搬送ローラ7はマスタ2をガイド板6に当接させつつ、マスタ2の先端部を後述する保持手段14に保持させるべく搬送する。
【0049】
印刷手段120は製版装置110の図中左側下方に配設されており、印刷ドラム8と、該印刷ドラム8の内部に設けられたインキ供給手段9とから主に構成されている。図示しないが、印刷ドラム8は、多孔性の支持円筒体と、樹脂若しくは金属繊維の網体であるメッシュスクリーン層を有しており、その外周面には開孔部が形成され、インキ供給パイプを兼ねた支持軸10の周りを回転自在に設けられている。
支持軸10はその表面に複数の開孔を有しており、その開孔よりインキをインキ供給手段9に供給する。
インキ供給手段9は、インキローラ11と、ドクターローラ12等を有しており、支持軸10より供給されて楔状をなしたインキ溜まり13のインキを印刷ドラム8の内周面に供給する周知の構成となっている。
【0050】
印刷ドラム8の外周面上には、保持手段14が設けられている。保持手段14は、印刷ドラム8の母線に沿って延在する平面によって構成されたステージ部15と、マスタ2の先端部を挟持するクランパ16を有している。クランパ16は、印刷ドラム8の外周面上に回動自在に支持された支軸16aに設けられており、図示しない開閉手段で所定のタイミングの下開閉駆動される。
排版手段130は印刷ドラム8の左側に配設されており、上部排版ローラ17と、下部排版ローラ18と、使用済みのマスタ2を貯める排版ボックス19等を有している。上部排版ローラ17と下部排版ローラ18は図示しない駆動手段で回転駆動され、且つ、上部排版ローラ17は図示しない接離手段により印刷ドラム8の外周面に対して接離自在に設けられている。排版ボックス19は、孔版印刷装置本体に対して着脱自在に設けられている。
【0051】
印刷ドラム8の下方に設けられた押圧手段170は、プレスローラ38と、アーム軸39と、プレスローラアーム対40等を有している。アーム軸39は図示しない筐体側板に回転自在に支持されており、プレスローラアーム対40は一端部をアーム軸39に固定されている。プレスローラ38はその軸部をプレスローラ38の他端部に回転自在に支持されており、図示しないバネ部材により印刷ドラム8に向けて付勢されているとともに、図示しないカムにより印刷ドラム8に対して接離するようになっている。また、図示しない係止手段により、プレスローラ38は通紙時以外は印刷ドラム8から離間した位置に保持されている。
【0052】
製版装置110の下方には、レジストローラ対41が設けられている。図示しない給紙手段により給紙された印刷用紙42はレジストローラ対41で一旦止められてスキュー等を矯正された後、所定のタイミングで印刷ドラム8の印圧部へ向けて搬送される。このタイミングに同期して上記プレスローラ38が印刷ドラム8に当接する。
印刷ドラム8の両端部の下方近傍には、印刷ドラム8の外周面より印刷用紙42を剥離させる剥離爪43が設けられており、各剥離爪43は図示しない駆動手段により回動されてその先端部が印刷ドラム8の外周面に対して接離する。
印刷ドラム8の左方には、印刷済みの印刷用紙を積載する排紙トレイ46が配設されており、該排紙トレイ46は孔版印刷装置本体に固定されている。
【0053】
本実施形態におけるマスタ2は、図2に示すように、熱可塑性樹脂フィルム2aに可撓性の多孔性支持体2bを貼り合わせた構造となっている。熱可塑性樹脂フィルム2aとしては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。また、熱可塑性樹脂フィルム2aとしては、熱可塑性樹脂フィルムに帯電防止剤等の微量成分を含有させたもの、あるいは熱可塑性樹脂フィルムの表面及び裏面のうち少なくとも一方にオーバーコート層等の薄膜層を1層又は複数層被着してなるものを用いることもできる。
多孔性支持体2bとしては、和紙、合成繊維、あるいは和紙と合成繊維とを混抄したもの等が一般的である。
【0054】
上記構成に基づく孔版印刷装置1の印刷動作を以下に説明する。
孔版印刷装置1の図示しない原稿読取部に原稿47(図3参照)を載置し、印刷ドラム8で印刷する原稿47の画像領域48をデジタイザー等の印刷エリア指定装置により設定する操作を行い、図示しない操作パネル上のスタートキーを押すことでスタート信号が発信される。
原稿47は、図示しない原稿搬送装置で搬送され、その光学情報が図示しないCCD(電荷結合素子)等で電気信号に変換され、図示しないA/D変換器を経由してそのデジタル信号が図示しないメモリー装置に書き込まれる。
これと同時に、印刷ドラム8の図示しない駆動手段が作動し、印刷ドラム8が反時計回り方向に回転するとともに、排版手段130の上部排版ローラ17が図示しない揺動手段で揺動され、印刷ドラム8の外周面に当接する。上部排版ローラ17により印刷ドラム8の外周面より使用済みのマスタ2が剥離され、剥離されたマスタ2は排版ボックス19内に収容される。
【0055】
次に、印刷ドラム8を回転駆動する駆動手段が作動し、保持手段14が所定の給版位置に達するまで印刷ドラム8を回転させて停止する。保持手段14が所定の給版位置に達すると、図示しない開閉手段が作動してクランパ16をステージ部15から離れる方向に回動させる。これと略同時に、図示しないステッピングモータが作動し、プラテンローラ4が回転を開始してマスタ2を搬送する。
前記メモリー装置から前記デジタル信号が読み出されつつサーマルヘッド3が駆動され、マスタ2への製版が開始される。マスタ2には、図3に示すように、原稿47の画像領域48に対応する穿孔部49(但し、図3はマスタ2を多孔性支持体2b側から見た図であり、実際には裏面が穿孔部49となる)が、その熱可塑性樹脂フィルム2a上に形成される。
【0056】
樹脂液塗布手段21まで搬送されたマスタ2には、多孔性支持体2bにおける画像領域48以外の非画像領域に対応する部分50(図3においてハッチングで表示)に対して、吐出ヘッドから樹脂液22が塗布される。塗布された樹脂液22は乾燥手段23により送風、乾燥される(請求項3,12,25)。これにより、図4に示すように、非画像領域に対応する部分50に固化したインキ不通過部としての樹脂膜2cが形成される(請求項1,2,33)。
これにより、非画像領域の印刷ドラム8の開孔部と当接するマスタ2の多孔性支持体2bが樹脂膜2cにて覆われ、インキ不通過部となるので、多孔性支持体2bに余分なインキが充填されず、インキ13を節約することができる。
また、多孔性支持体2bを樹脂にて補強することにもなるため、耐久性〔耐刷性〕が向上する。
樹脂液を用いる代わりに、樹脂を加熱溶融して吐出ヘッドより塗布する構成としてもよい。
【0057】
樹脂液22の種類としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸系樹脂、ジエン系プラスチック、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアセタール、フッ素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、各種天然プラスチック、天然ゴム系プラスチック、各種熱可塑性エラストマー、セルロース系プラスチック、微生物プラスチックなどや、これらのポリマーを含むコポリマーなどが挙げられる。その他、各種脂肪酸、ワックスなどの各種炭水化物、各種タンパク質も使用できる。
【0058】
製版済みのマスタ2は、その先端部をガイド板6で案内されつつ搬送ローラ7で搬送され、やがてその先端部は保持手段14のステージ部15上に到達する。マスタ2の先端部が保持手段14の保持位置まで達したことを図示しない制御装置(例えば孔版印刷装置1のメインコントローラ)が認識すると、図示しない開閉手段に対して作動命令が出力される。これにより開閉手段が作動してクランパ16が閉じ、マスタ2の先端部がステージ部15とクランパ16との間で挟持される。
マスタ2の先端部が保持手段14により保持されると、印刷ドラム8を駆動する駆動手段が作動し、印刷ドラム8を時計回り方向に、プラテンローラ4のマスタ搬送速度とほぼ同じ速度で回転させる。これにより、印刷ドラム8の外周面にマスタ2が巻装され始める。マスタ2が所定長さ巻装されると、切断手段5がマスタ2を切断し、印刷ドラム8へのマスタ2の巻装が完了する。
【0059】
給版完了後、印刷が行われる。レジストローラ対41に挟持されて待機している印刷用紙42は、タイミングをとられて印刷ドラム8とプレスローラ38との当接部(印圧部)へ送られる。
印刷用紙42がプレスローラ38により印刷ドラム8の外周面(厳密にはマスタ2の熱可塑性樹脂フィルム2a面)に押圧されると、インキ供給手段9により供給されたインキがマスタ2の多孔性支持体2bの画像領域48に対応する部位を通過し、熱可塑性樹脂フィルム2aの穿孔部から滲み出て転写され、印刷用紙42の表面に画像が形成される。
画像を形成された印刷用紙42は、剥離爪43により印刷ドラム8の外周面から剥離され、排紙トレイ46に排出されてスタックされる。
【0060】
次に、図5及び図6に基づいて他の実施形態を説明する。
上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略する。
本実施形態では使用するマスタが異なるだけであるので、マスタのみ説明し、その他の構成については説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態におけるマスタ61は、熱可塑性樹脂フィルム61aの上に、支持体としての熱可塑性の多孔性樹脂膜61bを積層した構造を有している(請求項4,13,19,26)。熱可塑性樹脂フィルム61aの材質は、上記実施形態におけるマスタ2と同様である。
【0061】
多孔性樹脂膜61bは、樹脂部61c(黒ベタ部)と、膜の内部及び表面に多数形成された空隙61d(白抜き部)から構成されている。インキの通過性の観点から、膜内において厚さ方向に空隙61dが連続する構造が望ましい。
【0062】
多孔性樹脂膜61bの平均孔径、すなわち空隙61dの平均径は、2μm以上50μm以下、望ましくは5μm以上30μm以下である。平均孔径が2μmに満たない場合にはインキ通過性が悪い。そのため、十分なインキ通過量を得るために低粘度インキを用いれば、画像に滲みが生じたり、印刷中に印刷ドラム8の側部や巻装されているマスタ61の後端からインキが染み出す現象が生じる。
また、多孔性樹脂膜61b内の空隙率が低くなることが多く、インキの通過性を阻害し易くなる。
【0063】
一方、平均孔径が50μmを超える場合には、多孔性樹脂膜61bによるインキの転写量の抑制効果が低くなり、印刷時に印刷ドラム8との間のインキが過剰に押し出され、裏汚れや滲み等の不具合が発生する。
すなわち、平均孔径は小さすぎても大きすぎても良好な印刷品質が得られない。特に、多孔性樹脂膜61b内の空隙61dの平均孔径が20μm以下である場合、多孔性樹脂膜61bが厚い程インキが通りにくくなるので、多孔性樹脂膜61bの厚みによってインキの印刷用紙への転写量を制御することができる。
【0064】
多孔性樹脂膜61bの厚みが不均一であると印刷ムラを生じることがあるので、厚みは均一であることが望ましい。
本実施形態における多孔性樹脂膜61bの厚みは、2μm以上、100μm以下、望ましくは5μm以上、50μm以下である。5μmに満たない場合は、耐刷性が低下する場合があり画像に伸びが発生する場合もある。
多孔性樹脂膜61bの密度は、通常0.01g/cm3 以上、1g/cm3 以下で、望ましくは0.1g/cm3 以上、0.7g/cm3 以下である。密度が0.01g/cm3 未満であると膜の強度が不足し、また膜自体も壊れやすい。
多孔性樹脂膜61bの付着量は、0.1g/m2 以上、35g/m2 以下、望ましくは0.5g/m2 〜25g/m2 、特に、1〜11g/m2 が望ましい。付着量の増大はインキの通過を妨げて画質を悪くし、0.1g/m2 以下ではインキ転写量の抑制が困難となり、逆に35g/m2 以上ではインキの通過を妨げて画質を悪くする。
【0065】
多孔性樹脂膜61bを構成する樹脂材料としては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル−塩化ビニリデンコポリマー、塩化ビニル−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー等のようなビニル系樹脂、ポリブチレン、ナイロン等のポリアミド、ポリフェニレンオキサイド、(メタ)アクリル酸エステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース、アセチルプロピルセルロース等のセルロース誘導体等が挙げられる。各樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。
【0066】
多孔性樹脂膜61bの形成、強度、孔径の大きさ等を調節するために、多孔性樹脂膜61b中に必要に応じてフィラーなどの添加剤を添加することが望ましい。ここにおいてフィラーとは、顔料、粉体や繊維状物質を含む概念である。
その中で特に針状のフィラーが好ましい。その具体例としては、ケイ酸マグネシウム、セピオライト、チタン酸カリウム、ウオラストナイト、ゾノライト、石膏繊維等の鉱物系針状フィラー、非酸化物系針状ウイスカ、酸化物系ウイスカ、複酸化物系ウイスカ等の人工鉱物系針状フィラー、マイカ、ガラスフレーク、タルク等の板状フィラーが挙げられる。
顔料は、無機のみならず有機の顔料、あるいはポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸メチル等の有機ポリマー粒子、そして酸化亜鉛、二酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカである。松本油脂製薬株式会社製のマイクロカプセル、マツモトマイクロスファイアーも有効に利用できる。
【0067】
これらの添加剤の添加量としては、好ましくは樹脂に対して5%〜200%である。5%以下では添加剤を加えることによる曲げ剛度が高くならない。逆に200%以上では曲げ剛度が高くなりすぎる。
多孔性樹脂膜61bには、後述するインキ不通過部形成機能を阻害しない範囲内で、帯電防止剤、スティック防止剤、界面活性剤、防腐剤、消泡剤等などを併用することができる。
【0068】
次に、本実施形態における多孔性樹脂膜61bの形成方法について説明する。
(第1の形成方法)
樹脂を良溶媒と貧溶媒との混合溶媒中に溶解及び/又は分散して得た塗工液を非密着性の支持体に塗布して乾燥過程で多孔質膜を形成する。このとき、良溶媒は相対的に貧溶媒より低温で蒸発し易い組み合わせが必要である。良溶媒と貧溶媒をそれぞれ一種ずつ用いる場合には、良溶媒の沸点は相対的に貧溶媒の沸点より低くなければならない。
良溶媒と貧溶媒の選定は任意であるが、一般には沸点差が15〜40℃である場合に所望の特性を持つ多孔性樹脂膜が形成されやすい。沸点差が10℃未満の場合には、両溶媒の蒸発時間差が小さく、形成される膜が多孔構造になりにくい。貧溶媒の沸点が高すぎる場合には、乾燥に時間がかかり生産性に劣るため、貧溶媒の沸点は150℃以下であることが望ましい。
【0069】
塗布液中の樹脂濃度は使用する材料によって異なるが、5〜30%である。5%未満では開口径が大きくなりすぎたり、多孔性樹脂膜の厚みのむらが生じやすい。逆に、30%を超えると多孔性樹脂膜が形成されにくく、あるいは形成されても孔径が小さくなり所望の特性は得られにくい。
多孔性樹脂膜の平均孔径の大きさは雰囲気中の貧溶媒の影響を受け、一般にその良溶媒に対する割合が高いほど凝結量が多くなり、平均孔径は大きくなる。貧溶媒の添加比率は、樹脂、溶媒により異なるので、実験により適宜決定する必要がある。一般的に、貧溶媒の添加量が多くなるに従い、多孔性樹脂膜の孔径が大きくなる。貧溶媒の添加量が多すぎると、樹脂が析出して塗布液が不安定になる。
【0070】
(第2の形成方法)
特開平11−235885号に開示されている、W/O型エマルジョンを主体とする流動体を非密着性の支持体上に塗布、乾燥して形成する。主として水の部分が乾燥後インキが通過する孔となり、溶剤中の樹脂(フィラー、乳化剤等の添加物が含まれていてもよい)が構造体となる方法である。
この方法においても多孔質膜の形成、強度、孔径の大きさ、コシ等を調節するために、多孔質膜中に必要に応じて前記フィラーなどの添加剤を添加することができる。その中で特に針状、板状、もしくは繊維状のフィラーが好ましい。
W/O型エマルジョンの形成には、比較的親油性の強い、HLB(Hydrophiric Lyophiric Balance)が4〜6の界面活性剤が有効であるが、水層にもHLBが8〜20の界面活性剤を使用するとより安定で均一なW/O型エマルジョンが得られる。
【0071】
高分子界面活性剤の使用も、より安定で均一なエマルジョンを得る方法の一つである。また、水系にはポリビニルアルコール、ポリアクリル酸等の増粘剤の添加がエマルジョンの安定化に有効である。なお、多孔性樹脂膜61bの形成方法は上述した方法に限定されるものではない。
多孔性樹脂膜形成用塗布液の塗布方式としては、ブレード、トランスファーロール、ワイヤーバー、リバースロール、グラビア、ダイ等の従来一般的に用いられている塗布方式を採用でき、特に限定されるものではない。
【0072】
本実施形態では、図1で示した構成において、樹脂液塗布手段に代えて溶剤塗布手段21が設けられ、吐出ヘッドからは樹脂液の代わりに溶剤22が塗布される(請求項4,13,26)。
溶剤塗布手段21まで搬送されたマスタ61には、多孔性樹脂膜61bにおける画像領域48以外の非画像領域に対応する部分50(図3においてハッチングで表示)に対して、吐出ヘッドから溶剤22が塗布される。
溶剤22は、多孔性樹脂膜61の樹脂部61cに対して良溶媒なものが選択されている。図6に示すように、溶剤22により非画像領域に対応する樹脂部61cは溶解して変形し(請求項6,15,28)、空隙61dが塞がれてマスタ61上にインキ不通過部としての樹脂膜61eが形成される。樹脂膜61eは、乾燥手段23にて送風、乾燥され、早期に固化する(請求項5,14,27)。
これにより、非画像領域の印刷ドラム8の開孔部と当接するマスタ61の多孔性樹脂膜61bが樹脂膜61eにて覆われ、インキ不通過部となるので、多孔性樹脂膜61bに余分なインキが充填されず、インキ13を節約することができる。
【0073】
上記実施形態と同様に樹脂液を塗布する構成としてもインキ不通過部を形成することができるが、多孔性樹脂膜61bが溶剤により溶解可能なため、溶剤を塗布する構成にした方が好ましい。また、溶解させるに至らなくても、膨潤させることによって多孔性樹脂膜61bの空隙61dを塞ぎ、インキ不通過部を形成するような溶剤を用いてもよい(請求項7,16,29)。
【0074】
次に、図7に基づいて他の実施形態を説明する。
上記各実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り、既にした構成上及び機能上の説明は省略する。
本実施形態における製版装置180は、溶剤塗布手段21に代えて、インキ不通過部形成手段で加熱溶融手段としてのサーマルヘッド59を有している(請求項8,17,30)。該サーマルヘッド59の対向位置には、多孔性樹脂膜61bを有するマスタ61を搬送するプラテンローラ60が設けられている。サーマルヘッド59とプラテンローラ60との関係構成及び機能は、画像情報に基づいて熱可塑性樹脂フィルム61aを穿孔するサーマルヘッド3とプラテンローラ4との関係と同様である。
【0075】
サーマルヘッド59まで搬送されたマスタ61は、多孔性樹脂膜61bにおける画像領域48以外の非画像領域に対応する部分50(図3においてハッチングで表示)が加熱溶融される。非画像領域に対応する樹脂部61cは溶融して変形し、空隙61dが塞がれてマスタ61上にインキ不通過部としての樹脂膜61eが形成される(図6参照)。樹脂膜61eは、乾燥手段23にて送風、乾燥され、早期に固化する(請求項9,18,31)。
これにより、非画像領域の印刷ドラム8の開孔部と当接するマスタ61の多孔性樹脂膜61bが樹脂膜61eにて覆われ、インキ不通過部となるので、多孔性樹脂膜61bに余分なインキが充填されず、インキ13を節約することができる。
多孔性樹脂膜61bには、本実施形態における機能を阻害しない範囲内で、帯電防止剤、スティック防止剤、界面活性剤、防腐剤、消泡剤などを併用することができる。
【0076】
第2の実施形態以降の実施形態では、熱可塑性樹脂フィルム61aの上に多孔性樹脂膜61bを積層したマスタ61を用いたが、補強の為、多孔性薄葉紙やメッシュスクリーン、多孔性シートやその他のインキ通過性を有する多孔性支持体を多孔性樹脂膜61bの上にさらに積層してもよい。
この場合、多孔性樹脂膜61bにおける非画像領域に対応する部分は溶剤による溶解、又は加熱溶融手段による溶融によってインキ不通過部となるが、積層した多孔性支持体の対応部分には余分なインキが含まれることになるので、最初の実施形態と同様に、樹脂液を塗布するようにした方がよい。
【0077】
次に、図8及び図9に基づいて他の実施形態を説明する。
上記各実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り、既にした構成上及び機能上の説明は省略する。また、全体構成は図1で示した構成と同様であるので、要部のみ説明する。
孔版印刷装置において、インキ転移量は、インキの粘度とマスタのインキ通過性により決定される。既述の如く、高温環境時にインキ粘度が低下すると、インキ転移量は過剰となり、滲みや裏移りが発生する。
本実施形態では環境条件に応じた最適なインキ転移量を得ることを目的としており、上記各実施形態と異なる点は、支持体の画像領域に対応する部分にインキ不通過部を形成することである。
【0078】
本実施形態における孔版印刷装置は、図8に示すように、インキの粘度を検出するインキ粘度検出手段80を有している。インキ粘度検出手段80は、インキ供給手段9のドクターローラ12とインキローラ11によって形成されるインキ溜まり13の中に浸漬されたインキ粘度検出ローラ81と、該インキ粘度検出ローラ81を一定の回転速度で回転駆動するインキ粘度検出モータ82と、該インキ粘度検出モータ82に電力を供給する図示しない電源83と、該電源83からインキ粘度検出モータ82に供給される電流値を検出する電流値検出手段84等を有している。
インキ粘度検出ローラ81は、インキローラ11の軸線方向と略平行に且つインキローラ11の長さ方向に延びている。インキ粘度検出ローラ81の一端部は、図示しない軸を介してインキ粘度検出モータ82の図示しない出力軸端部に連結されている。該出力軸は図示しないインキローラ側板に、インキ粘度検出ローラ81の他端部は図示しない軸を介して反対側のインキローラ側板に回動自在に支持されている。
【0079】
インキの粘度状態は、インキ粘度検出ローラ81を一定の回転速度で回転させた場合の電源83からの出力電流値を電流値検出手段84により検出することにより捉えることができる。
例えば、インキの粘度が低くなった場合には、インキ粘度検出ローラ81の回転負荷トルクが小さくなることにより、一定の回転速度で回転させるための電流値が減少する。すなわち、電源83からインキ粘度検出モータ82に供給される電流値の変化を検出することによってインキの粘度を検出することが可能となる。
【0080】
本実施形態における製版装置110は、図9に示すように、制御手段90を有している。ここでの制御手段90は、CPU,ROM,RAM,I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータを意味する。制御手段90は孔版印刷装置1のメインコントローラが兼ねる構成としてもよい。
制御手段90の図示しないROMには、予め実験的に決定されたインキ粘度と多孔性支持体2bのインキ通過性との対応関係データが記憶されている。
【0081】
制御手段90は、インキ粘度検出モータ82を回転させ、電流値検出手段84による検出値からインキ粘度を算出ないし決定し、且つ該インキ粘度に対応する多孔性支持体2bのインキ通過性を判断し、該判断に基づいて、多孔性支持体2bの画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するようにインキ不通過部形成手段としての樹脂液塗布手段21を制御する(請求項20,34)。
本実施形態では図1で示した実施形態を基本としているので、同時に、多孔性支持体2bにおける画像領域以外の非画像領域に対応する部分をインキ不通過部とする処理も行われる。
【0082】
画像領域に対応する部分におけるインキ不通過部の形成は、例えば、図10に示すように、多孔性支持体2bの画像領域に対応する部分70に対し、複数のインキ不通過部71を均等分布状態に形成する。
多孔性支持体2b内には多くの空隙があることにより、流動性のあるインキは多孔性支持体2b内である程度平面方向に拡散されるため、多孔性支持体2bにインキ不通過部71があっても熱可塑性樹脂フィルム2aの穿孔部にインキが到達することが可能である。
多孔性支持体2bの画像領域に対応する部分70におけるインキ不通過部71の割合は、50%以下が好ましい(請求項32)。インキ不通過部の割合が50%を超える場合は、インキの拡散が不十分となり画像に白抜けが発生してしまう等の不具合が生じるからである。
この場合、小さな画像部にも対応できるように、画像解像度よりもインキ不通過部を形成する解像度の方が高解像度である方が好ましい。
【0083】
インキ粘度に応じて支持体の画像領域に対応する部分にインキ不通過部を形成することは、図1の構成においてマスタ61と溶剤塗布手段21を用いる実施形態、図7で示した実施形態等においても同様に実施できる。
また、支持体における画像領域以外の非画像領域に対応する部分にインキ不通過部を形成することなく、インキ粘度に応じて支持体の画像領域に対応する部分にのみインキ不通過部を形成する構成としてもよい(請求項22,36)。
【0084】
次に、図11に基づいて他の実施形態を説明する。
本実施形態は支持体の画像領域に対応する部分にインキ不通過部を形成する実施形態の変形例である。全体構成は図1で示した構成と同様であるので、要部のみ説明する。
インキの粘度の変化はインキ温度によっても捉えることができる。かかる観点から本実施形態ではインキ温度検出手段としてのサーミスタ92を有しており、サーミスタ92による検出値は制御手段94(制御手段90と同様の構成)に入力される。サーミスタ92はインキの周辺温度を検出するように設定してもよく、インキに直接接触するように設定してもよい。
本実施形態における「インキ温度」とは、インキ自体の温度、インキ周辺の雰囲気温度、孔版印刷装置の使用環境温度等を包含する意味である。
制御手段94の図示しないROMには、予め実験的に決定されたインキ温度と多孔性支持体2bのインキ通過性との対応関係データが記憶されている。
【0085】
制御手段94は、サーミスタ92による検出値に基づいて該インキ温度に対応する多孔性支持体2bのインキ通過性を判断し、該判断に基づいて、多孔性支持体2bの画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するようにインキ不通過部形成手段としての樹脂液塗布手段21を制御する(請求項21,35)。
本実施形態では図1で示した実施形態を基本としているので、同時に、多孔性支持体2bにおける画像領域以外の非画像領域に対応する部分をインキ不通過部とする処理も行われる。
【0086】
画像領域に対応する部分におけるインキ不通過部の形成方法及び割合は上記実施形態と同様である。
インキ温度に応じて支持体の画像領域に対応する部分にインキ不通過部を形成することは、図1の構成においてマスタ61と溶剤塗布手段21を用いる実施形態、図7で示した実施形態等においても同様に実施できる。
また、支持体における画像領域以外の非画像領域に対応する部分にインキ不通過部を形成することなく、インキ温度に応じて支持体の画像領域に対応する部分にのみインキ不通過部を形成する構成としてもよい(請求項23,37)。
【0087】
上記実施形態では、インキ粘度、インキ温度に応じてマスタのインキ通過性を調整する構成としたが、ユーザーが任意にそのインキ通過性を調整する構成としてもよい。例えば、ユーザーが印刷コストを抑えるために、インキ消費量を節減するといった場合に用いられる。この場合、画像品質とコスト(インキ消費量)との優先順位によってユーザーが数段階に選択できることが好ましい。
【0088】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、支持体の画像領域以外の非画像領域に対応する部分をインキが通過できないように処理しながら製版することとしたので、支持体の画像領域に対応する部分以外に余分なインキが充填されず、無駄なインキ消費を抑制することができる。
【0089】
請求項2記載の発明によれば、インキが通過できないように処理することが、樹脂液を塗布することであることとしたので、繊維系の支持体でも容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0090】
請求項3記載の発明によれば、樹脂液を塗布した後に強制的に乾燥させることとしたので、樹脂液の塗布部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0091】
請求項4,6又は7記載の発明によれば、支持体が多孔性樹脂膜であり、インキが通過できないように処理することが溶剤を塗布することであることとしたので、樹脂の溶剤反応を利用して容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0092】
請求項5記載の発明によれば、溶剤を塗布した後に強制的に乾燥させることとしたので、溶剤の塗布部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0093】
請求項8記載の発明によれば、支持体が多孔性樹脂膜であり、インキが通過できないように処理することが加熱溶融手段により加熱溶融することであることとしたので、樹脂の加熱溶融現象を利用して容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0094】
請求項9記載の発明によれば、加熱溶融した後に強制的に乾燥させることとしたので、溶融部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0095】
請求項10又は19記載の発明によれば、支持体の画像領域以外の非画像領域に対応する部分をインキが通過できないように処理するインキ不通過部形成手段を有している構成としたので、支持体の画像領域に対応する部分以外に余分なインキが充填されず、無駄なインキ消費を抑制することができる。
【0096】
請求項11又は19記載の発明によれば、インキ不通過部形成手段が、非画像領域に対応する部分に樹脂液を塗布する樹脂液塗布手段である構成としたので、繊維系の支持体でも容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0097】
請求項12又は19記載の発明によれば、樹脂液塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している構成としたので、樹脂液の塗布部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0098】
請求項13,15,16又は19記載の発明によれば、支持体が多孔性樹脂膜であり、インキ不通過部形成手段が非画像領域に対応する部分に溶剤を塗布する溶剤塗布手段である構成としたので、樹脂の溶剤反応を利用して容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0099】
請求項14又は19記載の発明によれば、溶剤塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している構成とし、溶剤を塗布した後に強制的に乾燥させることとしたので、溶剤の塗布部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0100】
請求項17又は19記載の発明によれば、支持体が多孔性樹脂膜であり、インキ不通過部形成手段が非画像領域に対応する部分を加熱溶融する加熱溶融手段である構成としたので、樹脂の加熱溶融現象を利用して容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0101】
請求項18又は19記載の発明によれば、加熱溶融手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している構成としたので、溶融部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0102】
請求項20記載の発明によれば、インキ粘度検出手段によって検出されたインキ粘度に対応する支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する構成としたので、無駄なインキ消費を抑制することができるとともに、インキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【0103】
請求項21記載の発明によれば、インキ温度検出手段によって検出されたインキ温度に対応する支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する構成としたので、無駄なインキ消費を抑制することができるとともに、環境条件に応じたインキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【0104】
請求項22記載の発明によれば、インキ粘度検出手段によって検出されたインキ粘度に対応する支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する構成としたので、インキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【0105】
請求項23記載の発明によれば、インキ温度検出手段によって検出されたインキ温度に対応する支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理する構成としたので、インキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【0106】
請求項24記載の発明によれば、インキ不通過部形成手段が、画像領域に対応する部分に樹脂液を塗布する樹脂液塗布手段である構成としたので、繊維系の支持体でも容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0107】
請求項25記載の発明によれば、樹脂液塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している構成とし、樹脂液を塗布した後に強制的に乾燥させることとしたので、樹脂液の塗布部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0108】
請求項26,28又は29記載の発明によれば、支持体が多孔性樹脂膜であり、インキ不通過部形成手段が画像領域に対応する部分に溶剤を塗布する溶剤塗布手段である構成としたので、樹脂の溶剤反応を利用して容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0109】
請求項27記載の発明によれば、溶剤塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している構成とし、溶剤を塗布した後に強制的に乾燥させることとしたので、溶剤の塗布部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0110】
請求項30記載の発明によれば、支持体が多孔性樹脂膜であり、インキ不通過部形成手段が画像領域に対応する部分を加熱溶融する加熱溶融手段である構成としたので、樹脂の加熱溶融現象を利用して容易にインキ不通過部を形成することができる。
【0111】
請求項31記載の発明によれば、加熱溶融手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有している構成としたので、溶融部位の固化を早めることができ、インキ不通過部を高精度に形成することができる。
【0112】
請求項32記載の発明によれば、支持体の画像領域に対応する部分におけるインキ不通過部の形成割合が50%以下である構成としたので、画像に白抜けが発生する等の不具合を防止することができる。
【0113】
請求項33記載の発明によれば、熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなる孔版印刷用マスタを、画像情報に基づく上記支持体の画像領域以外の非画像領域に対応する部分をインキが通過できないように処理しながら製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給して印刷を行うこととしたので、支持体の画像領域に対応する部分以外に余分なインキが充填されず、無駄なインキ消費を抑制することができる。
【0114】
請求項34記載の発明によれば、インキ粘度を検出し、該インキ粘度に対応する予め実験的に決定された支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することとしたので、インキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【0115】
請求項35記載の発明によれば、インキ温度を検出し、該インキ温度に対応する予め実験的に決定された支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することとしたので、インキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【0116】
請求項36記載の発明によれば、インキ粘度を検出し、該インキ粘度に対応する予め実験的に決定された支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することとしたので、無駄なインキ消費を抑制することができるとともに、インキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【0117】
請求項37記載の発明によれば、インキ温度を検出し、該インキ温度に対応する予め実験的に決定された支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することとしたので、無駄なインキ消費を抑制することができるとともに、インキ転移量の最適化を図ることができ、滲みや裏移りの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る孔版印刷装置の概要正面図である。
【図2】繊維系の多孔性支持体の概要断面図である。
【図3】原稿の画像領域に対するマスタの穿孔部等の関係を示す斜視図である。
【図4】繊維系の多孔性支持体の図3のA−A線における断面図である。
【図5】多孔性支持体が多孔性樹脂膜である場合の概要断面図である。
【図6】多孔性支持体が多孔性樹脂膜である場合の図3のA−A線における断面図である。
【図7】他の実施形態における孔版印刷装置の概要断面図である。
【図8】他の実施形態における要部斜視図である。
【図9】図8で示した実施形態における制御ブロック図である。
【図10】支持体の画像領域に対応する部分におけるインキ不通過部の分布状態を示す平面図である。
【図11】他の実施形態における制御ブロック図である。
【符号の説明】
2a,61a 熱可塑性樹脂フィルム
2b 支持体としての多孔性支持体
21 インキ不通過部形成手段としての樹脂液塗布手段、溶剤塗布手段
22 樹脂液、溶剤
23 乾燥手段
50 非画像領域に対応する部分
59 加熱溶融手段としてのサーマルヘッド
61b 支持体としての多孔性樹脂膜
80 インキ粘度検出手段
90,94 制御手段
92 インキ温度検出手段としてのサーミスタ

Claims (37)

  1. 熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版方法において、
    上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域以外の非画像領域に対応する部分を、上記印刷ドラムの内部から供給されるインキが通過できないように処理しながら製版することを特徴とする製版方法。
  2. 請求項1記載の製版方法において、
    インキが通過できないように処理することが、樹脂液を塗布することであることを特徴とする製版方法。
  3. 請求項2記載の製版方法において、
    上記樹脂液を塗布した後に強制的に乾燥させることを特徴とする製版方法。
  4. 請求項1記載の製版方法において、
    上記支持体が多孔性樹脂膜であり、インキが通過できないように処理することが溶剤を塗布することであることを特徴とする製版方法。
  5. 請求項4記載の製版方法において、
    上記溶剤を塗布した後に強制的に乾燥させることを特徴とする製版方法。
  6. 請求項4又は5記載の製版方法において、
    上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を溶解させるものであることを特徴とする製版方法。
  7. 請求項4又は5記載の製版方法において、
    上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を膨潤させるものであることを特徴とする製版方法。
  8. 請求項1記載の製版方法において、
    上記支持体が多孔性樹脂膜であり、インキが通過できないように処理することが加熱溶融手段により加熱溶融することであることを特徴とする製版方法。
  9. 請求項8記載の製版方法において、
    加熱溶融した後に強制的に乾燥させることを特徴とする製版方法。
  10. 熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版装置において、
    上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域以外の非画像領域に対応する部分を、上記印刷ドラムの内部から供給されるインキが通過できないように処理するインキ不通過部形成手段を有していることを特徴とする製版装置。
  11. 請求項10記載の製版装置において、
    上記インキ不通過部形成手段が、非画像領域に対応する部分に樹脂液を塗布する樹脂液塗布手段であることを特徴とする製版装置。
  12. 請求項11記載の製版装置において、
    上記樹脂液塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有していることを特徴とする製版装置。
  13. 請求項10記載の製版装置において、
    上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が非画像領域に対応する部分に溶剤を塗布する溶剤塗布手段であることを特徴とする製版装置。
  14. 請求項13記載の製版装置において、
    上記溶剤塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有していることを特徴とする製版装置。
  15. 請求項13又は14記載の製版装置において、
    上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を溶解させるものであることを特徴とする製版装置。
  16. 請求項13又は14記載の製版装置において、
    上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を膨潤させるものであることを特徴とする製版装置。
  17. 請求項10記載の製版装置において、
    上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が非画像領域に対応する部分を加熱溶融する加熱溶融手段であることを特徴とする製版装置。
  18. 請求項17記載の製版装置において、
    上記加熱溶融手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有していることを特徴とする製版装置。
  19. 画像情報に基づいて製版装置により孔版印刷用マスタを製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻き付けて印刷を行う孔版印刷装置において、
    上記製版装置が、請求項10乃至18のうちの一つに記載のものであることを特徴とする孔版印刷装置。
  20. 画像情報に基づいて製版装置により孔版印刷用マスタを製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻き付けて印刷を行う孔版印刷装置において、
    上記製版装置が請求項10乃至18のうちの一つに記載のものであり、インキの粘度を検出するインキ粘度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ粘度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、該制御手段は、上記インキ粘度検出手段によって検出されたインキ粘度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  21. 画像情報に基づいて製版装置により孔版印刷用マスタを製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻き付けて印刷を行う孔版印刷装置において、
    上記製版装置が請求項10乃至18のうちの一つに記載のものであり、インキの温度を検出するインキ温度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ温度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、該制御手段は、上記インキ温度検出手段によって検出されたインキ温度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  22. 熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版装置を有する孔版印刷装置において、
    インキの粘度を検出するインキ粘度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ粘度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、上記製版装置は上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側をインキが通過できないように処理するインキ不通過部形成手段を有し、該制御手段は、上記インキ粘度検出手段によって検出されたインキ粘度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  23. 熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づいて加熱手段により上記熱可塑性樹脂フィルムを穿孔して製版する製版装置を有する孔版印刷装置において、
    インキの温度を検出するインキ温度検出手段と、予め実験的に決定されたインキ温度と上記支持体のインキ通過性との対応関係データを記憶した制御手段を有し、上記製版装置は上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側をインキが通過できないように処理するインキ不通過部形成手段を有し、該制御手段は、上記インキ温度検出手段によって検出されたインキ温度に対応する上記支持体のインキ通過性を判断し、該判断に基づいて上記支持体の画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理するように上記インキ不通過部形成手段を制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  24. 請求項22又は23記載の孔版印刷装置において、
    上記インキ不通過部形成手段が、画像領域に対応する部分に樹脂液を塗布する樹脂液塗布手段であることを特徴とする孔版印刷装置。
  25. 請求項24記載の孔版印刷装置において、
    上記樹脂液塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有していることを特徴とする孔版印刷装置。
  26. 請求項22又は23記載の孔版印刷装置において、
    上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が画像領域に対応する部分に溶剤を塗布する溶剤塗布手段であることを特徴とする孔版印刷装置。
  27. 請求項26記載の孔版印刷装置において、
    上記溶剤塗布手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有していることを特徴とする孔版印刷装置。
  28. 請求項26又は27記載の孔版印刷装置において、
    上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を溶解させるものであることを特徴とする孔版印刷装置。
  29. 請求項26又は27記載の孔版印刷装置において、
    上記溶剤が上記多孔性樹脂膜を膨潤させるものであることを特徴とする孔版印刷装置。
  30. 請求項22又は23記載の孔版印刷装置において、
    上記支持体が多孔性樹脂膜であり、上記インキ不通過部形成手段が画像領域に対応する部分を加熱溶融する加熱溶融手段であることを特徴とする孔版印刷装置。
  31. 請求項30記載の孔版印刷装置において、
    上記加熱溶融手段のマスタ搬送方向下流に乾燥手段を有していることを特徴とする孔版印刷装置。
  32. 請求項20乃至30のうちの一つに記載の孔版印刷装置において、
    上記支持体の画像領域に対応する部分におけるインキ不通過部の形成割合が50%以下であることを特徴とする孔版印刷装置。
  33. 熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを、画像情報に基づく上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域以外の非画像領域に対応する部分をインキが通過できないように処理しながら製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給して印刷を行うことを特徴とする孔版印刷方法。
  34. 請求項33記載の孔版印刷方法において、
    インキ粘度を検出し、該インキ粘度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することを特徴とする孔版印刷方法。
  35. 請求項33記載の孔版印刷方法において、
    インキ温度を検出し、該インキ温度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することを特徴とする孔版印刷方法。
  36. 熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを画像情報に基づいて製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給して印刷を行う孔版印刷方法において、
    インキ粘度を検出し、該インキ粘度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することを特徴とする孔版印刷方法。
  37. 熱可塑性樹脂フィルムの上にインキ通過性の支持体を積層してなり、上記支持体側を印刷ドラムの外周面に巻き付けて使用される孔版印刷用マスタを画像情報に基づいて製版し、製版した孔版印刷用マスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、印刷ドラムの内部からインキを供給して印刷を行う孔版印刷方法において、
    インキ温度を検出し、該インキ温度に対応する予め実験的に決定された上記支持体のインキ通過性に基づいて、上記支持体の上記印刷ドラムの外周面に接触する側における画像領域に対応する部分の一部をインキが通過できないように処理することを特徴とする孔版印刷方法。
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