JP4722976B2 - 蓄電容量制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計算によって求められた蓄電器の蓄電容量を補正する蓄電容量制御装置に関する。
EV(Electric Vehicle:電気自動車)やHEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)等の車両には、電動機等に電力を供給する蓄電器が搭載される。蓄電器には、直列に接続された複数の蓄電セルが設けられている。蓄電セルには、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の2次電池が用いられる。但し、2次電池を安全に利用するためには、各蓄電セルの残容量(SOC:State of Charge)を常に監視し、過充電や過放電の防止制御を行う必要がある。
蓄電セルのSOCを検出する方法の1つとして、電流積算等に基づいてSOCを算出する方法が知られている。当該方法では、蓄電セルの充電電流及び放電電流を所定期間毎に積算して積算充電量及び積算放電量を算出し、積算充電量及び積算放電量を初期状態又は充放電開始直前のSOCに加算又は減算することによって蓄電セルのSOCを求める。以下、当該方法によって算出されたSOCを「積算SOC」という。
上記方法によって求められた積算SOCの精度は高い。しかし、車両に搭載された蓄電器は、蓄電セルのSOCが所定幅の間で充放電が繰り返され、かつ、長期間使用されるため、積算SOCには誤差が蓄積される。また、積算充電量及び積算放電量を算出する際に、例えば電流検出器の測定誤差等が累積されて積算SOCの誤差が増大してしまう場合がある。さらに、車両が長期間放置されている間の自己放電による容量の低下は積算されないため、これも誤差の一因となる。
蓄電セルのSOCを検出する他の方法として、充放電中の蓄電セルの端子電圧等に基づいてSOCを算出する方法がある。蓄電セルのSOCと開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)には一定の関係があり、その一例を図11に示す。図11中の上限SOC及び下限SOCは、蓄電セルの充放電が繰り返されるSOCの所定範囲の上端値及び下端値を示す。図11に示す特性を有する蓄電セルは、上限SOC及び下限SOCではOCVの変化は大きいが、上限SOCと下限SOCの間の範囲ではOCVの変化が非常に小さい。
このため、図11に示す特性を有する蓄電セルのSOCを端子電圧に基づいて算出したとき、上限SOC及び下限SOCは精度良く求めることができるが、上限SOCから下限SOCまでのSOCを精度良く求めることはできない。また、上述したように、車両に搭載された蓄電器は、蓄電セルのSOCが所定幅の間で充放電が繰り返されるため、拡散抵抗の影響が大きく、蓄電セルのOCV特性も大きく変化する。このように、端子電圧に基づいて算出したSOCの精度は低い場合が多い。
以上説明した2つの方法にはそれぞれ利点と欠点がある。しかし、互いの欠点を補え合えば精度の良いSOCが得られると考えられる。なお、特許文献1に開示された残容量検出装置は、蓄電装置の端子電圧に応じて所定の上限値によって積算残容量をデータ置換し、このデータ置換後に算出される積算残容量と、この積算残容量を補正して得た補正残容量との差が、充放電電流の積算値の増加に伴い増加するように補正処理を行う。このため、例えば充放電電流の積算値の増加に伴い、積算残容量と実際の残容量とのずれが増大する場合であっても、実際の残容量に対する補正残容量の近似の精度を向上させることができる。
特開2002−328154号公報 特開2002−286820号公報 特開2006−215001号公報 特開平11−346444号公報 特許第3864590号明細書 特許第3752879号明細書 特許第3454657号明細書 特許第3767150号明細書
蓄電器のSOCの検出精度が悪いと、蓄電器の充電又は放電の結果、この蓄電器を利用可能なSOCの範囲を逸脱した状態になる可能性がある。例えば、実際のSOCが下限SOC未満の状態でも行われる可能性がある。こうした望ましくない状態は、蓄電器の寿命を短命化したり、蓄電器を利用する電動機等の制御に影響を及ぼす可能性がある。こうした可能性は、蓄電器の使用が開始された初期には低いが、蓄電器の長期間使用され寿命が近づく末期には高くなる。
したがって、特に蓄電器の末期には、良好なSOCの検出精度が求められる。但し、上述のように、電流積算に基づいて算出した積算SOCは、精度は高いが誤差を含む。また、端子電圧に基づいて算出したSOCは、上限SOC及び下限SOC付近ではOCVの変化が大きいため精度は高いが、上限SOCと下限SOCの間の範囲ではOCVの変化が小さいため精度が低い。したがって、通常は電流積算に基づいて算出した積算SOCに基づいて蓄電器のSOCを管理するが、実際のSOCが上限SOC又は下限SOCに近づいた際には、端子電圧に基づいて算出したSOCによって補正する方法が考えられている。
図12は、(a)初期及び(b)末期における蓄電器の制御SOC及び実SOCの範囲を示す図である。また、図13は、(a)初期及び(b)末期における蓄電器の低下する制御SOCの推移を示すグラフである。さらに、図14は、末期の蓄電器での低下する制御SOCの制御によって変化した蓄電器の出力変化を示す図である。制御SOCとは、蓄電器の状態を管理するECUが認識している蓄電器のSOCである。なお、図12及び図13に示す例では、制御SOCが20%〜80%の間で蓄電器が使用される。また、実SOCとは、そのときの蓄電器の実際のSOCである。
図12(a)及び図13(a)に示すように、初期の蓄電器の場合、電動機への電力供給等のための放電によって制御SOCが例えば28%まで低下したとECUが判断しても、実SOCは28%まで低下していない。このため、ECUは、放電は継続して行われているが、制御SOCを28%のまま維持した後、端子電圧に基づいて算出したSOCが20%となった時点で、制御SOCを20%に補正する。
一方、図12(b)及び図13(b)に示すように、末期の蓄電器の容量は、初期の蓄電器の容量に比べて低下している。したがって、末期の蓄電器の場合、制御SOCが例えば53%まで低下したとECUが判断した時点で、実SOCは20%まで低下している。このため、ECUは、端子電圧に基づいて算出したSOC(20%)により、制御SOCを53%から20%に補正する。その結果、図14に示すように、蓄電器の出力は大幅に低下する。
次に、蓄電器の制御SOCが増加する場合について説明する。図15は、(a)初期及び(b)末期における蓄電器の制御SOC及び実SOCの範囲を示す図である。また、図16は、(a)初期及び(b)末期における蓄電器の増加する制御SOCの推移を示すグラフである。さらに、図17は、末期の蓄電器での増加する制御SOCの制御によって変化した蓄電器の出力変化を示す図である。
図15(a)及び図16(a)に示すように、初期の蓄電器の場合、蓄電器の充電によって制御SOCが例えば72%まで増加したとECUが判断しても、実SOCは72%まで増加していない。このため、ECUは、充電は継続して行われているが、制御SOCを72%のまま維持した後、端子電圧に基づいて算出したSOCが80%となった時点で、制御SOCを80%に補正する。
一方、図15(b)及び図16(b)に示すように、末期の蓄電器の容量は、初期の蓄電器の容量に比べて低下している。したがって、末期の蓄電器の場合、制御SOCが例えば47%まで増加したとECUが判断した時点で、実SOCは80%まで増加している。このため、ECUは、端子電圧に基づいて算出したSOC(80%)により、制御SOCを47%から80%に補正する。その結果、図17に示すように、蓄電器の出力は大幅に低下する。
EVやHEV等の車両の駆動源である電動機の出力トルクは、蓄電器のSOCに応じて制御される。図14及び図17に示したように、蓄電器のSOCに応じて出力は異なるためである。このため、蓄電器のSOCに応じた電動機に与える影響は、車両の走行性能に関する運転者の印象を左右する可能性がある。例えば、車両がクルージング走行中は、運転者によるアクセルの踏み込みが少なく、HEVであれば電動機によるアシスト力は小さい。このとき、端子電圧に基づいて算出されたSOCによって制御SOCを補正しても、電動機によるアシスト力に与える影響は小さい。
しかし、例えば、加速時や登坂時には運転者によるアクセルの踏み込みが大きく、HEVであれば電動機によるアシスト力は大きい。このとき制御SOCが補正され、例えば図14に示したように制御SOCが急激に低下すると、蓄電器から電動機に供給される電力が急激に低下して電動機の出力トルクが落ちる。したがって、運転者は、アクセルを踏み込んでいるにもかかわらず所望のトルクが出ない、又は急激にトルクが変化するため、走行性に違和感を感じる。
なお、このような違和感を運転者に感じさせないよう、蓄電器の実SOCが下限SOC以下にもかかわらず電動機に電力を供給し続ければ、蓄電器の性能以上に出力し続けることになる。このような制御は、蓄電器の寿命を短命化したり、蓄電器の耐久性に悪影響を及ぼす原因となるため、望ましくない。
本発明の目的は、蓄電器の蓄電容量を高い精度で検出し、運転者が走行性に違和感を感じない蓄電容量制御装置を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の蓄電容量制御装置は、所定の下限蓄電容量(例えば、実施の形態での下限SOC)付近で蓄電容量(例えば、実施の形態での残容量(SOC))の低下に従って内部抵抗が増加する蓄電器(例えば、実施の形態での蓄電器103)の蓄電容量を推定する蓄電容量推定部(例えば、実施の形態での残容量推定部111)と、前記蓄電器の放電時、前記蓄電器の内部抵抗値と、前記下限蓄電容量時の前記蓄電器の内部抵抗値との差である内部抵抗差が所定値以下になったとき、前記蓄電容量推定部によって推定された推定蓄電容量を下限側の適正値に変更する蓄電容量補正部(例えば、実施の形態での制御部121)と、を備えたことを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記蓄電器の充放電電流を検出する電流検出部(例えば、実施の形態での電流検出部105)と、前記蓄電器の端子電圧を検出する電圧検出部(例えば、実施の形態での電圧検出部107)と、前記蓄電器の蓄電容量が前記下限蓄電容量時の端子電圧を記憶する記憶部(例えば、実施の形態での記憶部119)と、を備え、前記蓄電容量補正部は、前記電圧検出部によって検出された前記蓄電器の端子電圧と、前記下限蓄電容量時の前記蓄電器の端子電圧との差を、前記電流検出部によって検出された前記蓄電器の放電電流の値で除算することによって、前記内部抵抗差を算出することを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記推定蓄電容量に応じて前記蓄電器の充放電を制御する充放電制御部(例えば、実施の形態での制御部121)を備え、前記充放電制御部は、前記蓄電容量補正部が前記推定蓄電容量を前記下限側の適正値に変更したとき、前記蓄電器の充電を開始することを特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記下限側の適正値は、前記推定蓄電容量よりも低い値であり、前記内部抵抗差が前記所定値のときの前記推定蓄電容量に対応する前記蓄電器の連続出力電力と同一の連続出力電力を出力可能な蓄電容量値であることを特徴としている。
さらに、請求項5に記載の発明の蓄電容量制御装置では、所定の上限蓄電容量(例えば、実施の形態での上限SOC)付近で蓄電容量(例えば、実施の形態での残容量(SOC))の増加に従って内部抵抗が増加する蓄電器の蓄電容量を推定する蓄電容量推定部(例えば、実施の形態での残容量推定部111)と、前記蓄電器の充電時、前記蓄電器の内部抵抗値と、前記上限蓄電容量時の前記蓄電器の内部抵抗値との差である内部抵抗差が所定値以下になったとき、前記蓄電容量推定部によって推定された推定蓄電容量を上限側の適正値に変更する蓄電容量補正部(例えば、実施の形態での制御部121)と、を備えたことを特徴としている。
さらに、請求項6に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記蓄電器の充放電電流を検出する電流検出部(例えば、実施の形態での電流検出部105)と、前記蓄電器の端子電圧を検出する電圧検出部(例えば、実施の形態での電圧検出部107)と、前記蓄電器の蓄電容量が前記上限蓄電容量時の端子電圧を記憶する記憶部(例えば、実施の形態での記憶部119)と、を備え、前記蓄電容量補正部は、前記電圧検出部によって検出された前記蓄電器の端子電圧と、前記上限蓄電容量時の前記蓄電器の端子電圧との差を、前記電流検出部によって検出された前記蓄電器の充電電流の値で除算することによって、前記内部抵抗差を算出することを特徴としている。
さらに、請求項7に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記推定蓄電容量に応じて前記蓄電器の充放電を制御する充放電制御部(例えば、実施の形態での制御部121)を備え、前記充放電制御部は、前記蓄電容量補正部が前記推定蓄電容量を前記上限側の適正値に変更したとき、前記蓄電器の放電を開始することを特徴としている。
さらに、請求項8に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記上限側の適正値は、前記推定蓄電容量よりも高い値であり、前記内部抵抗差が前記所定値のときの前記推定蓄電容量に対応する前記蓄電器の連続出力電力と同一の連続出力電力を出力可能な蓄電容量値であることを特徴としている。
さらに、請求項9及び10に記載の発明の蓄電容量制御装置では、駆動源として電動機が搭載された車両に設けられた前記蓄電器は、前記電動機に電力を供給し、当該蓄電容量制御装置は、前記車両の走行抵抗を推定する走行抵抗推定部(例えば、実施の形態での走行状態検出部117)を備え、前記蓄電容量補正部は、前記走行抵抗推定部によって推定された走行抵抗が所定値以上のときに動作することを特徴としている。
さらに、請求項11に記載の発明の蓄電容量制御装置では、駆動源として電動機が搭載された車両に設けられた前記蓄電器は、前記電動機に電力を供給し、前記蓄電容量補正部は、前記車両が登坂走行時に動作することを特徴としている。
さらに、請求項12に記載の発明の蓄電容量制御装置では、駆動源として電動機が搭載された車両に設けられた前記蓄電器は、前記電動機に電力を供給し、前記蓄電容量補正部は、前記車両がクルージング走行時に動作することを特徴としている。
さらに、請求項13に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記蓄電容量補正部は、前記蓄電器の充放電電流が所定値範囲内のときに動作することを特徴としている。
さらに、請求項14に記載の発明の蓄電容量制御装置では、前記蓄電容量推定部は、前記蓄電器の充放電電流の積算に基づいて前記蓄電器の蓄電容量を推定することを特徴としている。
請求項1及び2に記載の発明の蓄電容量制御装置によれば、内部抵抗差に基づいて蓄電器の蓄電容量が下限蓄電容量となる前に推定蓄電容量を下限側の適正値に変更するため、蓄電器の蓄電容量を高い精度で検出することができる。また、蓄電器の耐久性に悪影響を及ぼす可能性は低い。
請求項3及び4に記載の発明の蓄電容量制御装置によれば、下限蓄電容量に変更された推定蓄電容量に対応する蓄電器の連続出力電圧は、変更前の連続出力電圧と同一であり、変更後は充電が開始される。このため、蓄電器は、推定蓄電容量の変更前と同じ連続出力電圧を供給できる。その結果、蓄電器からの電圧によって駆動する電動機を駆動源として搭載した車両の運転者は、運転中に推定蓄電容量が下限側の適正値に変更されても、走行性に関して違和感なく運転できる。
請求項5及び6に記載の発明の蓄電容量制御装置によれば、内部抵抗差に基づいて蓄電器の蓄電容量が上限蓄電容量となる前に推定蓄電容量を上限側の適正値に変更するため、蓄電器の蓄電容量を高い精度で検出することができる。また、蓄電器の耐久性に悪影響を及ぼす可能性は低い。
請求項7及び8に記載の発明の蓄電容量制御装置によれば、上限蓄電容量に変更された推定蓄電容量に対応する蓄電器の連続出力電圧は、変更前の連続出力電圧と同一であり、変更後は放電が開始される。このため、蓄電器は、推定蓄電容量の変更前と同じ連続出力電圧を供給できる。その結果、蓄電器からの電圧によって駆動する電動機を駆動源として搭載した車両の運転者は、運転中に推定蓄電容量が上限側の適正値に変更されても、走行性に関して違和感なく運転できる。
請求項9、10、11及び12に記載の発明の蓄電容量制御装置によれば、車両の走行抵抗が高い登坂時又はクルージング走行時に推定蓄電容量が下限側又は上限側の適正値に変更されても、走行性に関して違和感なく運転できる。
請求項13に記載の発明の蓄電容量制御装置によれば、蓄電容量補正部は、内部抵抗差を正確に算出することができる。
請求項14に記載の発明の蓄電容量制御装置によれば、蓄電容量推定部は、蓄電器の蓄電容量を高い精度で推定することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下説明する実施形態の蓄電容量制御装置は、蓄電器から供給された電力によって駆動する電動機が駆動源として設けられたEV(Electric Vehicle:電気自動車)やHEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)等の車両に搭載されている。
図1は、本発明に係る一実施形態の蓄電容量制御装置を含む車両の内部構成を示すブロック図である。図1に示す車両は、内燃機関Eと、電動機Mと、変速機構Tと、駆動輪Wと、電動機駆動部101と、蓄電器103と、電流検出部105と、電圧検出部107と、温度検出部109と、残容量推定部111と、指令部113と、回転数センサ115と、走行状態検出部117と、記憶部119と、制御部121とを主に備える。
図1に示す車両は、内燃機関Eと電動機Mと変速機構Tとを直列に直結した構造のパラレル式ハイブリッド車両である。この種のハイブリッド車両では、内燃機関E及び電動機Mの両方の駆動力は変速機構Tを介して駆動輪Wに伝達される。また、ハイブリッド車両の減速時に駆動輪W側から電動機M側に駆動力が伝達されると、電動機Mは発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。さらに、車両の運転状態に応じて、電動機Mは内燃機関Eの出力によって発電機として駆動され、発電エネルギーを発生する。
電動機Mの駆動及び回生作動は、制御部121からの制御指令を受けて電動機駆動部101により行われる。電動機駆動部101には、電動機Mから出力される発電エネルギー及び回生エネルギーを蓄電すると共に電動機Mに電気エネルギーを供給する蓄電器103が接続されている。
蓄電器103は、例えば金属水素化物を陰極活物質とするNi−MH(nickel-metal hydride)電池やリチウムイオン電池、電気二重層キャパシタ、コンデンサ等である。図2は、蓄電器103の残容量(SOC:State of Charge)に対する連続出力電圧を示すグラフである。図2に示すように、蓄電器103は、SOCが所定範囲(20%〜80%)内であれば、所定以上の連続出力電圧を電動機M等の負荷に供給することができる。以下の説明では、当該SOCの所定幅の下端値(20%)を「下限SOC」といい、上端値(80%)を「上限SOC」という。蓄電器103の充放電は、上限SOCと下限SOCの間で繰り返される。但し、SOCが下限SOC付近での蓄電器103の内部抵抗は、SOCの低下に従って増加する。また、SOCが上限SOC付近での蓄電器103の内部抵抗は、SOCの増加に従って増加する。
電流検出部105は、蓄電器103の充放電電流Iを検出する。なお、充放電電流Iは、蓄電器103から電動機M等の負荷へと供給される放電電流、及び回生動作や発電動作を行う電動機M等から蓄電器103へと供給される充電電流を含む。電圧検出部107は、蓄電器103の端子電圧Vを検出する。温度検出部109は、蓄電器103の温度Tを検出する。
残容量推定部111は、電流検出部105によって検出された充放電電流Iを所定期間毎に積算して積算充電量及び積算放電量を算出し、積算充電量及び積算放電量を初期状態又は充放電開始直前のSOCに加算又は減算することによって蓄電器103のSOCを推定する。以下、残容量推定部111によって推定されたSOCを「積算SOC」という。なお、積算SOCの推定の際、残容量推定部111は、温度検出部109によって検出された蓄電器103の温度Tに応じて、積算充電量及び積算放電量に係数を乗じても良い。
指令部113は、車両の運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作等に関する信号を制御部121に出力する。回転数センサ115は、電動機Mの回転数を検出する。走行状態検出部117は、電動機Mの回転数や駆動輪Wの回転数、車速、加速度、図示しない傾斜計によって計測された斜度等に基づいて車両の走行抵抗を推定し、車両の走行状態を検出する。走行状態検出部117によって、車両の登坂状態やクルージング走行状態、砂地走行状態、凍結路走行状態等が検出される。例えば、走行状態検出部117は、走行抵抗が所定値以上のとき、車両の登坂状態を検出する。
記憶部119は、蓄電器103のSOCが上限SOCのときの蓄電器103の端子電圧及び下限SOCのときの蓄電器103の端子電圧を記憶する。なお、上限SOC時及び下限SOC時の各端子電圧は、それぞれ蓄電器103の充放電電流I及び蓄電器103の温度Tに応じて異なる。このため、記憶部119は、異なる充放電電流I及び温度Tに対応した上限SOC時及び下限SOC時の各端子電圧が示されたマップを記憶する。
制御部121は、蓄電器103のSOCと、指令部113から入力された信号と、回転数センサ115が検出した電動機Mの回転数とに基づいて、電動機Mが必要なトルクを発生するための供給電流を指定する電流指令を生成して、当該電流指令を電動機駆動部101に出力する。なお、制御部121が認識している蓄電器のSOCを「制御SOC」という。制御部121は、通常、残容量推定部111によって推定された積算SOCを制御SOCとみなす。但し、制御部121は、所定の条件が満たされたとき、残容量推定部111によって推定された積算SOCを適正値に変更する。以下、所定の条件及び積算SOCの補正について詳細に説明する。以下の説明は、蓄電器103が放電時と充電時の2つの場合に分けて行う。
<放電時>
制御部121は、現在の蓄電器103の内部抵抗値と、下限SOC時の蓄電器103の内部抵抗値との差である内部抵抗差が所定値以下になり、かつ、走行状態検出部117によって検出された車両の走行状態が登坂であるとき、上記所定の条件を満たしたと判断する。なお、上述したように、蓄電器103の内部抵抗は、SOCが下限SOC付近ではSOCの低下に従って増加する。
上述の内部抵抗差RDは、以下の式(1)で表わすことができる。但し、EOcは現在の蓄電器103の開放電圧、EOlは下限SOC時の蓄電器103の開放電圧、Vcは現在の蓄電器103の端子電圧、Vlは下限SOC時の蓄電器103の端子電圧、Idは現在の蓄電器103の放電電流を示す。現在の蓄電器103の端子電圧Vcは、電圧検出部107によって検出された電圧値である。また、現在の蓄電器103の放電電流Idは、電流検出部105によって検出された電流値である。制御部121は、放電電流Id及び温度検出部109によって検出された蓄電器103の温度Tに対応する下限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vlを記憶部119から読み出す。
内部抵抗差RD(=下限SOC時の内部抵抗値−現在の内部抵抗値)
=(EOl−Vl)/Id−(EOc−Vc)/Id
={(EOl−EOc)−(Vl−Vc)}/Id
≒(Vc−Vl)/Id …(1)
なお、上記式(1)では、下限SOC時の蓄電器103の開放電圧EOl及び現在の蓄電器103の開放電圧EOcは、蓄電器のSOCが下限SOCに近づくと略同値(EOl≒EOc)となるため、EOl−EOc=0とみなした。
したがって、制御部121は、現在の蓄電器103の端子電圧Vcと下限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vlとの差を放電電流Idで除算した値が所定値以下になり、かつ、車両が登坂状態のとき、上記所定の条件を満たしたと判断する。
図3は、現在の蓄電器103の端子電圧Vc、下限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vl及び放電電流Idの推移の一例を示すグラフである。また、図4は、現在の蓄電器103の内部抵抗値、下限SOC時の蓄電器103の内部抵抗値及び内部抵抗差の推移の一例を示すグラフである。図3に示すように、現在の蓄電器103の端子電圧Vcが下限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vlに近づいていくに従って、図4に示すように、現在の内部電圧値が増加していき、内部抵抗差が0に近づいていく。内部抵抗差が0のときは蓄電器のSOCが下限SOCのときであるが、本実施形態では、図4に示すように、内部抵抗差が所定値以下(75mΩ以下)になったとき(t=ta)、残容量推定部111によって推定された積算SOCを下限側の適正値に変更する。
本実施形態では、内部抵抗差が0になる前に積算SOCを下限側の適正値に変更する。つまり、図2のグラフに示すように、蓄電器103のSOCが約35%〜約80%の間であれば連続出力電圧を供給できるため、本実施形態では、内部抵抗差が所定値以下(75mΩ以下)になったとき(t=ta)、残容量推定部111によって推定された積算SOCを下限側の適正値である35%に変更する。このときの適正値(35%)は、図5に示すように、補正前と同じ連続出力電圧を供給できるように設定する。
積算SOCを下限側の適正値に変更することにより、制御部121は、内部抵抗差が零になる前の早い段階から蓄電器103を充電するよう制御する。図6は、車両が登坂しているため蓄電器103が放電している時に内部抵抗差が所定値となったため、積算SOC(制御SOC)を下限側の適正値に下げ、その後、蓄電器103を充電したときの(a)内部抵抗差、(b)登坂判定フラグ及び(c)制御SOCの推移を示すグラフである。図6(c)中の一点鎖線は、従来の場合の制御SOCの推移を示す。この一点鎖線に示されるように、従来は、制御SOCが急激に下限SOCまで低下した後、充電を開始する。しかし、制御SOCが下限SOCまで低下した後であるため、蓄電器103は、しばらくは十分な連続出力電力を電動機Mに供給できない可能性がある。一方、本実施形態では、制御SOCが下限SOCまで低下する前に制御SOCを補正して、蓄電器103の充電を開始する。このため、車両が登坂状態のとき制御SOCが補正されても、蓄電器103は連続出力電圧を電動機Mに供給し続けることができる。その結果、電動機Mは所望のトルクを出力し続けることができる。
<充電時>
制御部121は、現在の蓄電器103の内部抵抗値と、上限SOC時の蓄電器103の内部抵抗値との差である内部抵抗差が所定値以下になり、かつ、走行状態検出部117によって検出された車両の走行状態がクルージング走行であるとき、上記所定の条件を満たしたと判断する。なお、上述したように、蓄電器103の内部抵抗は、SOCが上限SOC付近ではSOCの増加に従って増加する。
上述の内部抵抗差RDは、以下の式(2)で表わすことができる。但し、EOcは現在の蓄電器103の開放電圧、EOhは上限SOC時の蓄電器103の開放電圧、Vcは現在の蓄電器103の端子電圧、Vhは上限SOC時の蓄電器103の端子電圧、Icは現在の蓄電器103の充電電流を示す。現在の蓄電器103の端子電圧Vcは、電圧検出部107によって検出された電圧値である。また、現在の蓄電器103の充電電流Icは、電流検出部105によって検出された電流値である。制御部121は、充電電流Ic及び温度検出部109によって検出された蓄電器103の温度Tに対応する上限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vhを記憶部119から読み出す。
内部抵抗差RD(=上限SOC時の内部抵抗値−現在の内部抵抗値)
=(EOh−Vh)/Ic−(EOc−Vc)/Ic
={(EOh−EOc)−(Vh−Vc)}/Ic
≒(Vc−Vh)/Ic …(2)
なお、上記式(2)では、上限SOC時の蓄電器103の開放電圧EOh及び現在の蓄電器103の開放電圧EOcは、蓄電器のSOCが上限SOCに近づくと略同値(EOh≒EOc)となるため、EOh−EOc=0とみなした。
したがって、制御部121は、現在の蓄電器103の端子電圧Vcと上限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vhとの差を充電電流Icで除算した値が所定値以下になり、かつ、車両がクルージング走行状態のとき、上記所定の条件を満たしたと判断する。
図7は、現在の蓄電器103の端子電圧Vc、上限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vh及び充電電流Icの推移の一例を示すグラフである。また、図8は、現在の蓄電器103の内部抵抗値、上限SOC時の蓄電器103の内部抵抗値及び内部抵抗差の推移の一例を示すグラフである。図7に示すように、現在の蓄電器103の端子電圧Vcが上限SOC時の蓄電器103の端子電圧Vhに近づいていくに従って、図8に示すように、現在の内部電圧値が増加していき、内部抵抗差が0に近づいていく。内部抵抗差が0のときは蓄電器のSOCが上限SOCのときであるが、本実施形態では、図8に示すように、内部抵抗差が所定値以下(例えば75mΩ以下)になったとき(t=tb)、残容量推定部111によって推定された積算SOCを上限側の適正値に変更する。
本実施形態では、内部抵抗差が零になる前に積算SOCを上限側の適正値に変更する。図2のグラフに示すように、蓄電器103のSOCが約35%〜約80%の間であれば連続出力電圧を供給できるため、本実施形態では、内部抵抗差が所定値以下(例えば75mΩ以下)になったとき(t=tb)、残容量推定部111によって推定された積算SOCを上限側の適正値である65%に変更する。このときの適正値は、図9に示すように、蓄電器103は補正前と同じ連続出力電圧を供給できるように設定する。
積算SOCを上限側の適正値に変更したことにより、制御部121は、内部抵抗差が零になる前の早い段階から蓄電器103を放電するよう制御する。図10は、車両がクルージング走行しているため蓄電器103が充電している時に内部抵抗差が所定値となったため、積算SOC(制御SOC)を上限側の適正値に上げ、その後、蓄電器103を放電したときの(a)内部抵抗差、(b)クルージング走行判定フラグ及び(c)制御SOCの推移を示すグラフである。図10(c)中の一点鎖線は、従来の場合の制御SOCの推移を示す。この一点鎖線に示されるように、従来は、制御SOCが急激に上限SOCまで増加した後、放電を開始する。一方、本実施形態では、制御SOCが上限SOCまで増加する前に制御SOCを補正して、蓄電器103の放電を開始する。したがって、蓄電器103が過充電される可能性を低くすることができる。
以上説明した放電時又は充電時における内部抵抗差に応じた制御SOCの補正であれば、蓄電器103のSOCを高い精度で検出しつつ、車両の登坂時又はクルージング走行時に制御SOCの補正が行われても、運転者は走行性に違和感を感じない。また、蓄電器103の実SOCが上限SOC又は下限SOCとなる前に充放電が行われるため、蓄電器103の耐久性に悪影響を及ぼす可能性は低い。
なお、上記説明した制御SOCの補正は、充放電電流が所定値以下のときに限って行っても良い。また、制御SOCの補正後に行う充放電は、通常の充放電よりも急速に行っても良い。
本発明に係る一実施形態の蓄電容量制御装置を含む車両の内部構成を示すブロック図 蓄電器の残容量(SOC:State of Charge)に対する連続出力電圧を示すグラフ 現在の蓄電器の端子電圧Vc、下限SOC時の蓄電器の端子電圧Vl及び放電電流Idの推移の一例を示すグラフ 現在の蓄電器内部抵抗値、下限SOC時の蓄電器の内部抵抗値及び内部抵抗差の推移の一例を示すグラフ 下限側への制御SOCの補正と連続出力電圧との関係を示す図 車両が登坂しているため蓄電器が放電している時に内部抵抗差が所定値となったため、積算SOC(制御SOC)を下限側の適正値に下げ、その後、蓄電器を充電したときの(a)内部抵抗差、(b)登坂判定フラグ及び(c)制御SOCの推移を示すグラフ 現在の蓄電器の端子電圧Vc、上限SOC時の蓄電器の端子電圧Vh及び充電電流Icの推移の一例を示すグラフ 現在の蓄電器の内部抵抗値、上限SOC時の蓄電器の内部抵抗値及び内部抵抗差の推移の一例を示すグラフ 上限側への制御SOCの補正と連続出力電圧との関係を示す図 車両がクルージング走行しているため蓄電器が充電している時に内部抵抗差が所定値となったため、積算SOC(制御SOC)を上限側の適正値に上げ、その後、蓄電器を放電したときの(a)内部抵抗差、(b)クルージング走行判定フラグ及び(c)制御SOCの推移を示すグラフ 蓄電セルのSOCと開放電圧(OCV)の関係を示すグラフ (a)初期及び(b)末期における蓄電器の制御SOC及び実SOCの範囲を示す図 (a)初期及び(b)末期における蓄電器の低下する制御SOCの推移を示す図 末期の蓄電器での低下する制御SOCの制御によって変化した蓄電器の出力変化を示す図 (a)初期及び(b)末期における蓄電器の制御SOC及び実SOCの範囲を示す図 (a)初期及び(b)末期における蓄電器の増加する制御SOCの推移を示す図 末期の蓄電器での増加する制御SOCの制御によって変化した蓄電器の出力変化を示す図
符号の説明
E 内燃機関
M 電動機
T 変速機構
W 駆動輪
101 電動機駆動部
103 蓄電器
105 電流検出部
107 電圧検出部
109 温度検出部
111 残容量推定部
113 指令部
115 回転数センサ
117 走行状態検出部
119 記憶部
121 制御部

Claims (14)

  1. 所定の下限蓄電容量付近で蓄電容量の低下に従って内部抵抗が増加する蓄電器の蓄電容量を推定する蓄電容量推定部と、
    前記蓄電器の放電時、前記蓄電器の内部抵抗値と、前記下限蓄電容量時の前記蓄電器の内部抵抗値との差である内部抵抗差が所定値以下になったとき、前記蓄電容量推定部によって推定された推定蓄電容量を下限側の適正値に変更する蓄電容量補正部と、
    を備えたことを特徴とする蓄電容量制御装置。
  2. 請求項1に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記蓄電器の充放電電流を検出する電流検出部と、
    前記蓄電器の端子電圧を検出する電圧検出部と、
    前記蓄電器の蓄電容量が前記下限蓄電容量時の端子電圧を記憶する記憶部と、を備え、
    前記蓄電容量補正部は、前記電圧検出部によって検出された前記蓄電器の端子電圧と、前記下限蓄電容量時の前記蓄電器の端子電圧との差を、前記電流検出部によって検出された前記蓄電器の放電電流の値で除算することによって、前記内部抵抗差を算出することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記推定蓄電容量に応じて前記蓄電器の充放電を制御する充放電制御部を備え、
    前記充放電制御部は、前記蓄電容量補正部が前記推定蓄電容量を前記下限側の適正値に変更したとき、前記蓄電器の充電を開始することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記下限側の適正値は、前記推定蓄電容量よりも低い値であり、前記内部抵抗差が前記所定値のときの前記推定蓄電容量に対応する前記蓄電器の連続出力電力と同一の連続出力電力を出力可能な蓄電容量値であることを特徴とする蓄電容量制御装置。
  5. 所定の上限蓄電容量付近で蓄電容量の増加に従って内部抵抗が増加する蓄電器の蓄電容量を推定する蓄電容量推定部と、
    前記蓄電器の充電時、前記蓄電器の内部抵抗値と、前記上限蓄電容量時の前記蓄電器の内部抵抗値との差である内部抵抗差が所定値以下になったとき、前記蓄電容量推定部によって推定された推定蓄電容量を上限側の適正値に変更する蓄電容量補正部と、
    を備えたことを特徴とする蓄電容量制御装置。
  6. 請求項5に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記蓄電器の充放電電流を検出する電流検出部と、
    前記蓄電器の端子電圧を検出する電圧検出部と、
    前記蓄電器の蓄電容量が前記上限蓄電容量時の端子電圧を記憶する記憶部と、を備え、
    前記蓄電容量補正部は、前記電圧検出部によって検出された前記蓄電器の端子電圧と、前記上限蓄電容量時の前記蓄電器の端子電圧との差を、前記電流検出部によって検出された前記蓄電器の充電電流の値で除算することによって、前記内部抵抗差を算出することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  7. 請求項5又は6に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記推定蓄電容量に応じて前記蓄電器の充放電を制御する充放電制御部を備え、
    前記充放電制御部は、前記蓄電容量補正部が前記推定蓄電容量を前記上限側の適正値に変更したとき、前記蓄電器の放電を開始することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記上限側の適正値は、前記推定蓄電容量よりも高い値であり、前記内部抵抗差が前記所定値のときの前記推定蓄電容量に対応する前記蓄電器の連続出力電力と同一の連続出力電力を出力可能な蓄電容量値であることを特徴とする蓄電容量制御装置。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    駆動源として電動機が搭載された車両に設けられた前記蓄電器は、前記電動機に電力を供給し、
    当該蓄電容量制御装置は、前記車両の走行抵抗を推定する走行抵抗推定部を備え、
    前記蓄電容量補正部は、前記走行抵抗推定部によって推定された走行抵抗が所定値以上のときに動作することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  10. 請求項5〜8のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    駆動源として電動機が搭載された車両に設けられた前記蓄電器は、前記電動機に電力を供給し、
    当該蓄電容量制御装置は、前記車両の走行抵抗を推定する走行抵抗推定部を備え、
    前記蓄電容量補正部は、前記走行抵抗推定部によって推定された走行抵抗が所定値以上のときに動作することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  11. 請求項1〜4及び請求項9のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    駆動源として電動機が搭載された車両に設けられた前記蓄電器は、前記電動機に電力を供給し、
    前記蓄電容量補正部は、前記車両が登坂走行時に動作することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  12. 請求項5〜8及び請求項10のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    駆動源として電動機が搭載された車両に設けられた前記蓄電器は、前記電動機に電力を供給し、
    前記蓄電容量補正部は、前記車両がクルージング走行時に動作することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記蓄電容量補正部は、前記蓄電器の充放電電流が所定値範囲内のときに動作することを特徴とする蓄電容量制御装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の蓄電容量制御装置であって、
    前記蓄電容量推定部は、前記蓄電器の充放電電流の積算に基づいて前記蓄電器の蓄電容量を推定することを特徴とする蓄電容量制御装置。
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