JP4722522B2 - 高周波半導体集積回路 - Google Patents

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Description

この発明は、高周波アイソレーション特性を向上させた高周波半導体集積回路に関するものである。
従来の高周波半導体集積回路としては、例えば非特許文献1に開示されるものがある。簡単に構造を説明すると、シリコン基板を貫通して形成された貫通ビアが、シリコン基板の一方の面に形成したパッドと、このパッドが形成された面の裏面に形成した接地導体とを接続する。これにより、パッドが貫通ビアを介して接地導体に接地される。
Lydia Lap, Wai Leung, and Kevin J. Chen, .Microwave Characterization of High Aspect Ratio Through-Wafer Interconnect Vias in Silicon Substrates., 2004 IEEE MTT-S Digest WEIF-43, pp.1197-1200.
従来の高周波半導体集積回路では、低抵抗のシリコン基板にパッド、接地導体、貫通ビアを形成すると、これらを伝搬する高周波信号がシリコン基板へ漏洩してしまい、近傍に設けられたパッド、接地導体、貫通ビア同士の高周波アイソレーション特性を確保できないという課題があった。
上記課題を図14、図15を用いて簡単に説明する。
図14は、非特許文献1に開示される従来の高周波半導体集積回路のパッドと貫通ビアの構造を示す断面図である。また、図15は、図14中の高周波半導体集積回路のパッド部分の上面図である。図に示すように、貫通ビア12が、シリコン基板1の一方の面に形成されたパッド4と、このパッド4が形成された面の裏面に形成された接地導体11とを電気的に接続する。
また、従来の高周波半導体集積回路では、パッド4、接地導体11、貫通ビア12が酸化膜などの絶縁体を介さず、1kΩcm程度の抵抗率が比較的に高いシリコン基板1に直接形成される。しかしながら、能動素子を形成するための一般的な半導体製造プロセスでは、10Ωcm程度の比較的に抵抗率が低いシリコン基板が使用される。
このシリコン基板を用いて非特許文献1に開示されるような構成の回路を形成すると、シリコン基板の抵抗率が小さいため、パッド4、接地導体11、貫通ビア12を伝搬する高周波信号がシリコン基板へ漏洩してしまう。
さらに、能動素子を形成するための一般的な半導体製造プロセスでは、能動素子を実現するため、シリコン基板よりさらに低い抵抗率のエピタキシャル層をシリコン基板上に形成している。このため、非特許文献1に開示されるような従来の構成を適用すると、貫通ビア12がエピタキシャル層に接触してしまう。
これにより、近傍に設けられたパッド4と貫通ビア12が、エピタキシャル層を介して結合してしまう可能性があるという課題があった。この結果、貫通ビア12近傍に設けられたパッド4、貫通ビア12との高周波アイソレーション特性を確保できない。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、低抵抗率のシリコン基板にパッドや貫通ビアを形成しても、パッドや貫通ビアのシリコン基板を介した不要な結合を抑圧することができ、高周波アイソレーション特性を確保できる高周波半導体集積回路を得ることを目的とする。
また、この発明は、抵抗率の低いエピタキシャル層を形成したシリコン基板にパッドや貫通ビアを形成しても、パッドや貫通ビアのエピタキシャル層を介した不要な結合を抑圧することができ、高周波アイソレーション特性を確保できる高周波半導体集積回路を得ることを目的とする。
この発明に係る高周波半導体集積回路は、半導体基板と、半導体基板上に形成したエピタキシャル層と、エピタキシャル層上に形成した酸化膜と、酸化膜上に形成したパッドと、パッドを囲むように配置され、み内外のエピタキシャル層を分離するトレンチと、半導体基板の前記パッドが形成された面の裏面に形成した接地導体と、半導体基板、エピタキシャル層、酸化膜を貫通して形成され、パッドと接地導体とを電気的に接続する貫通ビアとを備えたものである。
この発明によれば、半導体基板と、半導体基板上に形成したエピタキシャル層と、エピタキシャル層上に形成した酸化膜と、酸化膜上に形成したパッドと、パッドを囲むように配置され、み内外のエピタキシャル層を分離するトレンチと、半導体基板の前記パッドが形成された面の裏面に形成した接地導体と、半導体基板、エピタキシャル層、酸化膜を貫通して形成され、パッドと接地導体とを電気的に接続する貫通ビアとを備えるので、パッドの不要な結合を抑圧することができ、高周波アイソレーション特性を確保できるという効果がある。

関連例1.
図1は、この発明の高周波半導体集積回路の構成に関連する関連例1を示す断面図である。関連例1では、シリコン基板(半導体基板)1上に能動素子で使用されるエピタキシャル層2を形成し、その上に酸化膜3、金属膜から成るパッド4を積層している。通常、エピタキシャル層2はウェハ全面に形成する。さらに、関連例1による高周波半導体集積回路では、絶縁体から成るトレンチ5をパッド4の周囲に環状に形成し、トレンチ5の内側のエピタキシャル層2とトレンチ5の外側のエピタキシャル層2とを分離している。
図2は、図1中のパッド周辺部を示す上面図である。パッド4の周囲に環状に形成されたトレンチ5によって、トレンチ5の内側のエピタキシャル層2とトレンチ5の外側のエピタキシャル層2とが分離されている。
エピタキシャル層2の抵抗率は、能動素子を形成するための一般的な半導体製造プロセスで形成されるシリコン基板の抵抗率である約10Ωcmよりさらに低い。このため、金属膜から成るパッド4とパッド4直下のエピタキシャル層2が平行平板コンデンサのようになり、特に高い周波数においてはパッド4とパッド4直下のエピタキシャル層2が結合してしまう。
さらに、エピタキシャル層2はウェハ全面に形成されているため、パッド4を伝搬する高周波信号がエピタキシャル層2を介して低抵抗のシリコン基板1へ漏洩してしまう。
図3に示す断面図は、複数のパッド4a,4bを同一のシリコン基板1上に形成した構成例を示している。この構成で仮にトレンチ5a,5bを設けないと、複数のパッド4a,4bとエピタキシャル層2とが2つの平行平板コンデンサで片方の平板を共通にした構成に等価になる。このため、共通にした平板に相当するエピタキシャル層2を介してパッド4a,4b間が結合してしまう。
そこで、関連例1では、トレンチ5a,5bでそれぞれのパッド4a,4b直下のエピタキシャル層2を分離する。これにより、エピタキシャル層2を介してパッド4a,4b間が結合してしまうことを抑制できる。
以上のように、この関連例1によれば、トレンチ5の内側のエピタキシャル層2とトレンチ5の外側のエピタキシャル層2とを絶縁体のトレンチ5で分離するので、パッド4と結合してしまうパッド4直下のエピタキシャル層2の面積を小さくすることができ、エピタキシャル層2を介してシリコン基板1へ高周波信号が漏洩してしまうことを抑制できる。また、近傍に設けられたパッド4a,4b間での高周波アイソレーション特性を確保することもできる。
関連例2.
図4は、この発明の関連例2による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。なお、図1から図3までに示した構成要素と同一又はこれに相当するものには同一符号を付して重複した説明を省略する。本関連例2では、上記関連例1におけるトレンチ5の代わりに、エピタキシャル層2とは逆極性の半導体からなる分離部6を形成する。
この分離部6は、エピタキシャル層2とPN接合を形成しており、バイアス端子7を介して逆方向バイアスを印加することでエピタキシャル層2との間でPN分離を形成する。これにより、上記関連例1と同様に、分離部6の内側のエピタキシャル層2と分離部6の外側のエピタキシャル層2とが分離される。
なお、分離部6の内側のエピタキシャル層2と分離部6の外側のエピタキシャル層2は、シリコン基板1と同電位にするか、あるいは接地する。
以上のように、この関連例2によれば、トレンチ5の代わりに、エピタキシャル層2とは逆極性の半導体からなる分離部6を形成するので、上記関連例1と同様の効果を得ることができる。
関連例3.
図5は、この発明の関連例3による高周波半導体集積回路の構成を示す上面図である。なお、図1から図4までに示した構成要素と同一又はこれに相当するものには同一符号を付して重複した説明を省略する。本関連例3では、シリコン基板1上にエミッタ接地増幅器を構成するバイポーラトランジスタ9、バイアス回路10a,10bを集積する。
バイポーラトランジスタ9のエミッタ電極は、上記関連例1又は上記関連例2で示した構成のパッド8aを介して接地する。トランジスタ9のベース電極は、バイアス回路10aを介してパッド4aからバイアスされると共に、上記関連例1又は上記関連例2で示した構成のパッド8bから高周波信号が入力される。
トランジスタ9のコレクタ電極は、バイアス回路10bを介してパッド4bからバイアスされ、上記関連例1又は上記関連例2で示した構成のパッド8cから高周波信号が出力される。
以上のように、この関連例3によれば、バイポーラトランジスタ9のエミッタ電極を上記関連例1又は上記関連例2で示した構成のパッド8aを介して接地するので、パッド8aを伝搬する高周波信号がシリコン基板1へ漏洩することを抑えることができる。
その結果、エミッタ接地増幅器を構成するバイポーラトランジスタ9のエミッタに寄生するシリコン基板1の寄生容量が低減されるので、エミッタ接地増幅器の高周波特性を改善することができる。
また、この関連例3によれば、エミッタ接地増幅器を構成する高周波信号の入力パッド8a、エミッタを接地するためのパッド8b、高周波信号出力パッド8cとして、上記関連例1又は上記関連例2で示した構成のパッドを使用している。
これにより、各パッド8a,8b,8c間の高周波アイソレーション特性が確保されることから、これらパッド8a,8b,8cを同一のシリコン基板1上に近接して設けることができる。従って、エミッタ接地増幅器をシリコン基板1の小さな領域に集積することができ、本関連例3による高周波半導体集積回路を構成するシリコン半導体チップを小形化できる。
なお、上記関連例3では、トランジスタとしてバイポーラトランジスタ9を用いて説明したが、電界効果トランジスタでもよく同様の効果が得られる。
実施の形態
図6は、この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図であり、図7は図6中のパッド周辺部を示す上面図である。なお、図1から図5までに示した構成要素と同一又はこれに相当するものには同一符号を付して重複した説明を省略する。
本実施の形態は、上記関連例1に示した高周波半導体集積回路においてシリコン基板1、エピタキシャル層2、酸化膜3を貫通して、金属から成る貫通ビア12を形成したものである。この貫通ビア12は、パッド4を形成したシリコン基板1面の裏面に設けた接地導体11とパッド4とを電気的に接続する。すなわち、パッド4が貫通ビア12を介して接地導体11へ接地されている。
図8に示す断面図は、複数のパッド4a,4b,4cを同一のシリコン基板1上に形成した構成例を示している。図8の例では、貫通ビア12a,12bが、抵抗率の低いエピタキシャル層2と接触している。このため、トレンチ5a,5bによりその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2とを分離しないと、貫通ビア12a,12b同士が直流的に接続され、またそれぞれの貫通ビア12a,12bに接続されたパッド4a,4b同士も直流的に接続されてしまう。
また、図8のように、貫通ビア12a,12bを設けたパッド4a,4bの近傍に貫通ビアのないパッド4cを設けた場合、トレンチ5a,5b,5cでその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2とを分離しないと、貫通ビア12a,12bを設けたパッド4a,4bと貫通ビアのないパッド4cとの間がエピタキシャル層2を介して結合してしまい、高周波アイソレーション特性が確保できなくなってしまう。
以上のように、この実施の形態によれば、貫通ビア12a,12bに接触している抵抗率が低いエピタキシャル層2をトレンチ5a,5bでその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2とを分離するので、エピタキシャル層2を介した貫通ビア12a,12b同士が直流的に接続されず、絶縁することができる。
また、この実施の形態によれば、パッド4a,4b,4c直下のエピタキシャル層2が、トレンチ5a,5b,5cによってその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2とに分離されるので、貫通ビア12a,12bを設けたパッド4a,4bと貫通ビアのないパッド4cとの間でエピタキシャル層2を介した不要な結合を抑制でき、高周波アイソレーション特性を確保できる。
実施の形態
図9は、この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。図9において、図1から図8までに示した構成要素と同一又はこれに相当するものには同一符号を付して重複した説明を省略する。本実施の形態は、上記実施の形態に示した高周波半導体集積回路におけるトレンチ5の代わりにエピタキシャル層2と逆極性の半導体を用いた分離部6を設けたものである。
この分離部6は、エピタキシャル層2とPN接合を形成しており、バイアス端子7を介して逆方向バイアスを印加することでエピタキシャル層2との間でPN分離を形成する。これにより、上記関連例3と同様に、分離部6の内側のエピタキシャル層2と分離部6の外側のエピタキシャル層2とが分離される。
以上のように、この実施の形態によれば、パッド4a,4b,4c直下のエピタキシャル層2が、トレンチ5a,5b,5cによってその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2とに分離されるので、上記関連例3と同様の効果が得られる。
実施の形態
図10は、この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。また、図11は、図10中のパッド周辺部を示す上面図である。図10及び図11において、図1から図8までに示した構成要素と同一又はこれに相当するものには同一符号を付して重複した説明を省略する。
本実施の形態では、第1のパッド4aを形成したシリコン基板1の面の裏面に第2の酸化膜3bを形成し、第2の酸化膜3b上の第1のパッド4aに対向する位置に第2のパッド4bを形成する。第1のパッド4aは、シリコン基板1上にエピタキシャル層2を介して積層された第1の酸化膜3a上に形成される。
また、第1のパッド4aと第2のパッド4bは、シリコン基板1、エピタキシャル層2、第1の酸化膜3a及び第2の酸化膜3bを貫通する、金属からなる貫通ビア12によって電気的に接続される。さらに、貫通ビア12の周囲には絶縁膜13が設けられ、この絶縁膜13によって貫通ビア12はシリコン基板1及びエピタキシャル層2との間で絶縁されている。
この貫通ビア12の周囲に設けた絶縁膜13により、貫通ビア12に高周波信号を伝送させる場合であっても、貫通ビア12がエピタキシャル層2及びシリコン基板1と絶縁されることから、高周波信号がシリコン基板1へ漏洩することを抑制することができる。
また、図12に示す断面図は、複数のパッド4a,4cを同一のシリコン基板1の面上に形成し、その裏面に対向するように複数のパッド4b,4dを設けた構成例を示している。図12の例では、貫通ビア12a,12bの周囲には絶縁膜13a,13bが設けられ、この絶縁膜13a,13bによって貫通ビア12a,12bがシリコン基板1及びエピタキシャル層2との間でそれぞれ絶縁されている。また、パッド4a,4c直下のエピタキシャル層2が、トレンチ5a,5bによってその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2とに分離されている。
これにより、図12に示すように、複数の貫通ビア12a,12bが同一のシリコン基板1に近接して設けられており、さらに貫通ビア12a,12bに高周波信号を伝送させる場合であっても、絶縁膜13a,13bやトレンチ5a,5bにより貫通ビア12a,12b間の高周波アイソレーション特性を確保することができる。
以上のように、この実施の形態によれば、パッド4a,4bを電気的に接続する貫通ビア12の周囲に絶縁膜13を設けるので、貫通ビア12を伝送する高周波信号がシリコン基板1へ漏洩することを抑制できる。
また、複数の貫通ビア12a,12bを同一のシリコン基板1に近接して設けた場合であっても、貫通ビア12a,12bの周囲に絶縁膜13を設けているため、貫通ビア12a,12b間の高周波アイソレーション特性を確保することができる。
さらに、この実施の形態によれば、貫通ビア12a,12bに接触している抵抗率が低いエピタキシャル層2を、トレンチ5a,5bによりその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2とに分離しているため、貫通ビア12a,12bを伝送する高周波信号がエピタキシャル層2を介してシリコン基板1へ漏洩することをさらに抑圧でき、貫通ビア12a,12b間の高周波アイソレーション特性をさらに大きく確保することができる。
上記実施の形態によれば、図12に示す構成において、第2のパッド4b,4dを介して接地するだけでなく、高周波信号をシリコン基板1の反対側の面、つまりシリコン基板1の第2のパッド4b,4dを設けた面の裏面に設けた第1のパッド4a,4cに伝送することもできる。
なお、図12では、トレンチ5によってその内側のエピタキシャル層2と外側のエピタキシャル層2を分離する例を示したが、上記関連例2に示したように、トレンチ5の代わりにエピタキシャル層2とは逆極性の半導体からなる分離部6を形成しても同様の効果が得られる。
実施の形態
図13は、この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す上面図である。図において、パッド14は、上記実施の形態から上記実施の形態までのうちのいずれかに示した周辺部の構成を有している。図13において、図1から図12までに示した構成要素と同一又はこれに相当するものには、同一符号を付して重複した説明を省略する。
本実施の形態は、シリコン基板1上にエミッタ接地増幅器を構成するバイポーラトランジスタ9、バイアス回路10a,10bを集積している。バイポーラトランジスタ9のエミッタ電極は、上記実施の形態から上記実施の形態までのうちのいずれかに示した周辺部の構成を有しているパッド14を介して接地される。
トランジスタ9のベース電極は、バイアス回路10aを介してパッド4aからバイアスされると共に、上記関連例1又は上記関連例2で示した構成のパッド8aから高周波信号が入力される。
トランジスタ9のコレクタ電極は、バイアス回路10bを介してパッド4bからバイアスされ、上記関連例1又は上記関連例2で示した構成のパッド8bから高周波信号が出力される。
以上のように、この実施の形態によれば、バイポーラトランジスタ9のエミッタ電極を、上記実施の形態から上記実施の形態までのうちのいずれかに示した周辺部の構成を有するパッド14と接続することで貫通ビアを介して接地されるため、ボンディングワイヤを介して接地する場合に比べ、直列インダクタンスを小さくでき、バイポーラトランジスタ9の高周波特性の向上を図ることができる。
また、この実施の形態によれば、エミッタ接地増幅器を構成するバイポーラトランジスタ9のベース及びコレクタを、上記関連例1又は上記関連例2に記載の周辺構成を有するパッドに接続し、エミッタは上記実施の形態から上記実施の形態までのうちのいずれかに示した周辺部の構成を有するパッド14を介して接地するので、ベース、コレクタ、エミッタ間の高周波アイソレーション特性を確保する。
さらに、高周波アイソレーション特性を確保できることから、上記各構成を同一のシリコン基板1上に近接して設けることができる。つまり、エミッタ接地増幅器をシリコン基板1の小さな領域に集積できる。これにより、本実施の形態による高周波半導体集積回路を形成するシリコン半導体チップの小形化を図ることができる。
なお、上記実施の形態では、トランジスタとしてバイポーラトランジスタ9を用いて説明したが、電界効果トランジスタでもよく同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、バイアス回路10a,10bのバイアス印加用にパッド4a,4bを用い、高周波信号入出力用にパッド8a,8bを用いる例を示したが、上記実施の形態6に示した周辺構造を有するパッドを用いてもよく、同様の効果が得られる。
この発明の関連例1による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。 図1中のパッド周辺部を示す上面図である。 関連例1において複数のパッドを同一のシリコン基板上に形成した構成例を示す断面図である。 この発明の関連例2による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。 この発明の関連例3による高周波半導体集積回路の構成を示す上面図である。 この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。 図6中のパッド周辺部を示す上面図である。 実施の形態において複数のパッドを同一のシリコン基板上に形成した構成例を示す断面図である。 この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。 図10中のパッド周辺部を示す上面図である。 この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態による高周波半導体集積回路の構成を示す上面図である。 従来の高周波半導体集積回路のパッドと貫通ビアの構造を示す断面図である。 図14中の高周波半導体集積回路のパッド部分の上面図である。
1 シリコン基板(半導体基板)、2 エピタキシャル層、3,3a,3b 酸化膜、4,4a,4b,4c,4d パッド、5,5a,5b,5c トレンチ、6 分離部、7 バイアス端子、8a,8b,8c パッド、9 バイポーラトランジスタ、10a,10b バイアス回路、11 接地導体、12,12a,12b 貫通ビア、13,13a,13b 絶縁膜、14 パッド。

Claims (4)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成したエピタキシャル層と、
    前記エピタキシャル層上に形成した酸化膜と、
    前記酸化膜上に形成したパッドと、
    前記パッドを囲むように配置され、み内外のエピタキシャル層を分離するトレンチと、
    前記半導体基板の前記パッドが形成された面の裏面に形成した接地導体と、
    前記半導体基板、前記エピタキシャル層、前記酸化膜を貫通して形成され、前記パッドと前記接地導体とを電気的に接続する貫通ビアとを備えた高周波半導体集積回路。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成したエピタキシャル層と、
    前記エピタキシャル層上に形成した酸化膜と、
    前記酸化膜上に形成したパッドと、
    前記パッドを囲むように配置され、前記エピタキシャル層と逆極性の半導体からなり、バイアスの印加によりみ内外のエピタキシャル層をPN分離する分離部と、
    前記半導体基板の前記パッドが形成された面の裏面に形成した接地導体と、
    前記半導体基板、前記エピタキシャル層、前記酸化膜を貫通して形成され、前記パッドと前記接地導体とを電気的に接続する貫通ビアとを備えた高周波半導体集積回路。
  3. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成したエピタキシャル層と、
    前記エピタキシャル層上に形成した第1の酸化膜と、
    前記第1の酸化膜上に形成した第1のパッドと、
    前記半導体基板の前記第1のパッドの形成面の裏面に形成した第2の酸化膜と、
    前記第2の酸化膜上に形成された第2のパッドと、
    前記半導体基板、前記エピタキシャル層、前記酸化膜を貫通して形成され、前記第1の酸化膜と前記第2のパッドとを電気的に接続する貫通ビアと、
    前記貫通ビアの周囲に形成され、前記貫通ビアと前記半導体基板及び前記エピタキシャル層とを絶縁する絶縁膜とを備えた高周波半導体集積回路。
  4. 半導体基板上に形成したトランジスタと、請求項から請求項のうちのいずれか1項記載の高周波半導体集積回路とを備え、前記高周波半導体集積回路のパッドを介して前記トランジスタのエミッタ電極又はソース電極を接地する高周波半導体集積回路。
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