JP4722510B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンに係り、特にミシンの中押さえ手段の制御の技術に関する。
従来、送り歯を用いず布をXY方向に搬送させながら任意の位置に運針を行いつつ縫製を行うミシンにあっては、布が縫い針との摩擦により縫い針と共に上昇してばたつくのを防止するため、縫い針の上昇時に布の針貫通部周辺を下方に押さえ付ける中押さえ手段が設けられている。
この中押さえ手段は通常、縫い針が布から上昇する際に中押さえにより布を下方に押さえ付け、縫い針が布から完全に上昇した後は中押さえが縫い針と共に上昇するようになっている。
このような中押さえ手段として、中押さえを上下動させる揺動体の揺動支点を変位させるように調整し、針板からの中押さえ高さを調節可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−178272号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、中押さえの上下動における下死点高さを調整することは出来るが、その上下動振幅を変えることはできない。そのため、縫製を行う布などの素材の厚みに十分に対応することができず、また、収縮性のある素材の縫製に十分に対応することができないという不都合があった。
本発明は、多種多様な被縫製物に対する対応性の向上を図ることを、その目的とする。
請求項1記載の発明は、縫い針を上下動させる針上下動手段と、布保持部に保持された被縫製物と縫い針とを当該縫い針の上下動方向と交差する方向に相対的に位置決めする位置決め手段と、縫い針の近傍で上下動を行うことで、布保持部に保持される被縫製物が縫い針とともに上昇しないように被縫製物を下方に押さえ付ける中押さえを有する中押さえ手段と、中押さえ手段の中押さえの高さを調整する中押さえ高さ調整制御手段と、を備え、中押さえ高さ調整制御手段が、中押さえの上下動駆動源とは別に、中押さえの高さを調節する駆動源を有し、中押さえの高さを調節する駆動源を制御して、中押さえの上昇時と下降時とにそれぞれ駆動させて中押さえの上下動の振幅の調整を行う動作制御手段を備える、という構成を採っている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、縫い目データを含む縫製パターンデータを複数記憶する記憶手段を備えると共に、動作制御手段は、記憶手段に記憶されている縫製パターンデータに基づき、縫い針と布保持部とを動作させて、複数の縫い目データに応じた縫い目を形成する制御を行い、中押さえ手段の中押さえの振幅調整に関する中押さえ振幅調整データを、縫い目データと共に縫製パターンデータの一部として記憶手段に記憶すると共に、動作制御手段は、記憶手段に記憶されている中押さえ振幅調整データに基づき、中押さえ手段の中押さえの振幅を調整する、という構成を採っている。
請求項3記載の発明は、縫い目データを含む縫製パターンデータを複数記憶する記憶手段を備えると共に、動作制御手段は、記憶手段に記憶されている縫製パターンデータに基づき、縫い針と布保持部とを動作させて、複数の縫い目データに応じた縫い目を形成する制御を行い、中押さえ手段の中押さえの振幅調整に関する中押さえ振幅調整データを、縫製パターンデータと関連づけて記憶手段に記憶すると共に、動作制御手段は、縫製パターンデータに基づいて縫製する際に、当該縫製パターンデータと関連づけられた中押さえ振幅調整データに基づき、中押さえ手段の中押さえの振幅を調整する、という構成を採っている。
請求項1記載の発明では、被縫製物を下方に押さえつけるために中押さえを上下動させる駆動源とは別に、中押さえの高さ調整を行うための駆動源を備えており、例えば、中押さえが下死点位置に到達する前に高さ調整を行うことでその下死点高さの調整が行われる。
これと同様に、動作制御手段は、高さ調整を行うための駆動源を、被縫製物を押さえつけるために上下動を行う中押さえに対して、下死点到達前或いは上死点到達前に、高さ調整の駆動源を駆動させることで、その下死点高さや上死点高さを任意に変更させることができ、これにより振幅調整を行うことができる。
そして、中押さえの振幅調整が可能となることで、種々の厚さの被縫製物に対して布地を押さえつけることができ、さらには、伸縮性がある被縫製物がその復元力で縫製中にも厚さ変化を生じるような場合であっても、適正な振幅に調整することでこれに対して有効に被縫製物の押さえを行うことができる。
さらに、高さ調整の駆動源を独立して備えるので、縫製中にあっても、中押さえの高さ調整及び振幅調整が可能となる。
従って、これらにより、多種多様な被縫製物に対する対応性の向上を図ることが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、ミシンは、記憶手段に記憶されている縫製パターンデータに基づき縫い針と布保持部とを動作させて、複数の縫い目データに応じた縫い目を形成する際に、縫い目データとともに縫製パターンデータの一部として記憶されている中押さえ高さデータに基づき、中押さえ手段の中押さえの高さを調整することができる。
つまり、予め縫製パターンデータに、中押さえ手段の中押さえの振幅を調整するための中押さえ振幅調整データを組み込んでおくことにより、その縫製パターンデータに基づく縫製をミシンが実行することによって、その中押さえ振幅調整データが縫製を行うための縫製パターンデータにおけるコマンドのように機能し、中押さえの振幅を調整することができるので、所望するタイミングにおいて、中押さえ手段に中押さえの振幅を調整することが可能になる。
これにより、被縫製物の各部において、その厚さや伸縮性が変化する被縫製物に対しても、その変化位置に合わせて振幅を調整することができ、多種多様な被縫製物に対する対応性のさらなる向上を図ることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、ミシンは、記憶手段に記憶されている縫製パターンデータに基づき縫い針と布保持部とを動作させて、複数の縫い目データに応じた縫い目を形成する際に、その縫製パターンデータに対応付けて記憶手段に記憶されている中押さえ振幅調整データに基づき、中押さえ手段の中押さえの振幅を調整することができる。
つまり、予め中押さえ振幅調整データを縫製パターンデータに対応付けて組み込んで記憶手段に記憶しておくことにより、その縫製パターンデータに基づく縫製をミシンが実行することによって、その中押さえ振幅調整データが縫製を行うためのコマンドのように機能し、中押さえの振幅を調整することができるので、縫製パターンデータに応じて適正な中押さえの振幅を設定する必要がなく、効率的に縫製を行うことが可能となる。
(電子サイクルミシンの全体構成)
本発明の実施の形態を図1〜図22に基づいて説明する。
本実施形態において、ミシンとして電子サイクルミシンを例に説明する。電子サイクルミシンは、縫製を行う被縫製物である布を保持する布保持部としての保持枠を有し、その保持枠が縫い針に対し相対的に移動することにより、保持枠に保持される布に所定の縫製データ(縫い目パターン)に基づく縫い目を形成するミシンである。
ここで、後述する縫い針108が上下動を行う方向をZ軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向をX軸方向(左右方向)とし、Z軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をY軸方向(前後方向)と定義する。
電子サイクルミシン100(以下、ミシン100)は、図1に示すように、ミシンテーブルTの上面に備えられるミシン本体101と、ミシンテーブルTの下部に備えられ、ミシン本体101を操作するためのペダルR等により構成されている。
(ミシンフレーム及び主軸)
図1に示すように、ミシン本体101は、外形が側面視にて略コ字状を呈するミシンフレーム102を備えている。このミシンフレーム102は、ミシン本体101の上部をなし前後方向に延びるミシンアーム部102aと、ミシン本体101の下部をなし前後方向に延びるミシンベッド部102bと、ミシンアーム部102aとミシンベッド部102bとを連結する縦胴部102cとを有している。
このミシン本体101は、ミシンフレーム102内に動力伝達機構が配され、回動自在で前後方向に延びる主軸2(図4参照)及び図示しない下軸を有している。主軸2はミシンアーム部102aの内部に配され、下軸(図示省略)はミシンベッド部102bの内部に配されている。
主軸2は、主軸モータ2a(図14参照)に接続され、この主軸モータ2aにより回動力が付与される。また、下軸(図示省略)は、図示しない縦軸を介して主軸2と連結しており、主軸2が回動すると、主軸2の動力が縦軸(図示省略)を介して下軸側へ伝達し、下軸が回動するようになっている。
主軸2の前端には、主軸2の回動によりZ軸方向に上下動する針棒108aが接続されており、その針棒108aの下端には、図2に示されるように、縫い針108が備えられている。かかる主軸2と主軸モータ2aと針棒108aと主軸2から針棒108aに上下動の駆動力を付与する図示しない伝達機構により針上下動手段が構成される。
なお、主軸モータ2aの駆動取出軸又は主軸にエンコーダ2b(図14参照)が設けられている。エンコーダ2bは主軸モータ2aの主軸の回転角度を検知するものであり、例えば、主軸モータ2aの主軸が1°回転するごとにパルス信号を制御装置1000に出力するようになっている。また、主軸2の1回転に伴い、針棒108aは1往復の運動を行う。
また、下軸(図示省略)の前端には、釜(図示省略)が設けられている。主軸2とともに下軸が回動すると、縫い針108と釜(図示省略)との協働により縫い目が形成される。
なお、主軸モータ2a、主軸2、針棒108a、縫い針108、下軸(図示省略)、釜(図示省略)等の接続構成は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
(中押さえ手段)
また、ミシンアーム102aには縫い針108の上下動による布の浮き上がりを防止するために、針棒108aの上下動と連動して上下動し、縫い針108の周囲の布を下方に押圧する中押さえ29を有する中押さえ手段1(図3参照)が設けられている。なお、中押さえ手段1はミシンアーム部102aの内部に配設されており、縫い針108は、中押さえ29の先端側に形成されている貫通孔に挿通されて備えられている。
また、図1、図2に示すように、ミシンベッド部102b上には、針板110が配設されており、この針板110の上方に保持枠111及び縫い針108が配置されるようになっている。
保持枠111は、ミシンアーム部102aの前端部に配される取付部材113に取り付けられており、その取付部材113にはミシンベッド102b内に配置されたX軸モータ76a及びY軸モータ77aが駆動手段として連結されている(図14参照)。
保持枠111は、被縫製物である布を保持し、X軸モータ76a及びY軸モータ77aの駆動に伴い、保持した布を保持枠111ごと前後左右方向に移動するようになっている。保持枠111の移動と、縫い針108や釜(図示省略)の動作が連動することにより、布に所定の縫製パターンデータの縫い目データに基づく縫い目が形成される。
また、保持枠111は、布押さえ(図示省略)と下板(図示省略)とからなっており、取付部材113はミシンアーム102a内に配置された布押さえモータ79bの駆動により上下駆動が可能であり、布押さえ下降時に下板との間で布を挟持し保持するようになっている。
そして、これら保持枠111、取付部材113X軸モータ76a及びY軸モータ77aが、縫い針と布地をX軸方向及びY軸方向に相対的に位置決めする位置決め手段ととして機能する。
ペダルRは、ミシン100を駆動し、針棒108a(縫い針108)を上下動させたり、保持枠111を動作させたりするための操作ペダルとして作動する。すなわちペダルRには、ペダルRが踏み込まれたその踏み込み操作位置を検出するための、例えば、可変抵抗等から構成されるセンサ(踏み込み量検出手段)が組み込まれており、センサからの出力信号がペダルRの操作信号として後述する制御装置1000に出力され、制御装置1000はその操作位置、操作信号に応じて、ミシン100を駆動し、動作させるように構成されている。
中押さえ手段1は、図3〜図5に示すように、先端に縫い針108が設けられた針棒108aを上下方向に駆動させる主軸2に設けられている。主軸2には偏心カム3が固定され、この偏心カム3には接続リンク4が連結されている。接続リンク4には揺動軸抱き5が連結され、揺動軸抱き5には揺動軸6の一端部が連結されている。
図3〜図5に示すように、揺動軸6の他端部には中押さえの上下方向D1の移動量を調節する中押さえ調節腕7の基端部が固定されている。中押さえ調節腕7には溝カム7aが形成されている。この溝カム7aは弧状の長孔になっており、この溝カム7aの所望の位置と第1リンク8の一端部とが調節ナット9と段ねじ10により回動自在に固定される。この固定位置は揺動軸6の軸芯線と交差する位置からこの交差位置より中押さえ調節腕7の一端側の所定位置の範囲までの間に形成され、この範囲内で所望に調節することができる。
第1リンク8の他端部は、第2リンク11の長さ部分と段ねじ12で回動自在に連結されている。また、調節ナット9が係合する溝カム7aは、中押さえ29が上下往復運動の下死点にあるときに、段ねじ12の軸芯を中心とした円弧の一部となる。第2リンク11の背面側には位置決めリンク13が連結されている。
位置決めリンク13は、その中央部近傍で段ねじ14によりミシン筐体としてのミシンフレーム102に回動自在に取り付けられ、段ねじ14の位置は、中押さえ29が下死点にあるときの段ねじ12の位置と一致する。
位置決めリンク13の一端部には、ばね掛13aが形成され、また、ミシンフレーム102には、ばね掛15aが固定され、この両ばね掛間にはコイルばね16が架け渡されて、ばね掛13aが取り付けられた位置決めリンク13の一端部を下方に引き下げるように付勢する。すなわち、コイルばね16は、中押さえ揺動部としての第2リンク11における第3リンク20との接続部位P1が上方に移動した際に、接続部位P1を下方に向けて付勢する付勢手段として機能する。位置決めリンク13の他端部にはストッパ17が連結されており、第2リンク11の一端部及び位置決めリンク13の他端部と一つの段ねじ18で連結されている。また、ストッパ17は、段ねじ14で位置決めリンク13とともにミシンフレーム102に回動自在に取り付けられている。ストッパ17の一端部17aの上方には、ストッパ17の上方への回動を規制するように規制部材19が設けられている。なお、この規制部材19は、ミシンフレーム102の一部で代用してもよい。そして、第1リンク8、第2リンク11、位置決めリンク13により、中押さえ揺動機構M1が構成される。
第2リンク11の他端部には、第3リンク20の一端部が段ねじ21により回動自在に連結されている。第3リンク20の他端部には、第4リンク22の一端部が段ねじ23により第3リンク20の長手方向に対して直列となるように回動自在に連結されている。この第3リンク20と第4リンク22とで中押さえリンク部材24が構成される。
第4リンク22の他端部には、リンク中継板25が段ねじ26により連結されている。リンク中継板25には中押さえ棒抱き27が固定されており、中押さえ棒抱き27には上下方向に延びる中押さえ棒28が保持されている。中押さえ棒28の下端部には、縫製時に布地を針板に押さえ付ける中押さえ29が取り付けられている。中押さえ棒28の上端部にはコイルばね30が設けられており、ボルト31及びナット32により中押さえ棒抱き27に取り付けられている。
段ねじ23は、角駒33及び案内部材34とともに第3リンク20と第4リンク22とを連結している。すなわち、第4リンク22の正面側には案内部材34が設けられ、この案内部材34の正面側には角駒33が設けられており、第3リンク20、第4リンク22、角駒33、案内部材34を一つの段ねじ23で連結している。
角駒33は、段ねじ23と、第3リンク20と第4リンク22の連結部P3との隙間をうめるスペーサの役割を果たしており、各リンクのがたつきを防ぎ、各部材を円滑に駆動させる。
案内部材34には、略三角形状の板材であり、上端部34tが段ねじ35によりミシンフレーム102に回動自在に取り付けられている。案内部材34の下端部近傍には、上下方向に長尺な長孔34aが形成されている。この長孔34aは、段ねじ23のねじ部の径より若干大きな幅に形成され、この長孔34aに段ねじ23が挿通されている。すなわち、案内部材34は、第3リンク20と第4リンク22の連結部P3を中押さえ29の上下方向D1に移動可能とし、かつ、第3リンク20と第4リンク22の直列方向D2を横切る方向D3への移動を規制する。
また、案内部材34には、案内部材34を第3リンク20と第4リンク22の直列方向を横切る方向へ移動させる移動手段としての移動リンク36の一端部が段ねじ37により長孔34aの上部近傍で回動自在に連結されている。移動リンク36の他端部には偏心カム38が連結されており、この偏心カム38には可変軸39の一端部が連結されている。可変軸39の他端部には、ベアリング40、かさ歯車41を介して駆動手段としての中押さえモータ42が連結されている。すなわち、中押さえモータ42の駆動が、可変軸39、偏心カム38、移動リンク36の順に伝達されて、移動リンク36が案内部材34を移動させる。
そして、この中押さえモータ42と案内部材34とこれらの間で動力を伝達する各構成が、中押さえモータ42を駆動源として中押さえ29の高さを調整する中押さえ高さ調整手段として機能する。
かさ歯車41には、かさ歯車43が噛み合わされており、中押さえモータ42の駆動を可変軸39の軸方向に直交する方向D5に出力することができるようになっている。かさ歯車43の後端にはベアリング44、中押さえ昇降カム45等が同軸上に連結されている。
中押さえ昇降カム45は、図6〜図8に示すように、回動中心を通る中心線を境に一方は、回動中心から外周面までの距離がほぼ同一の円弧状に形成され(以下、維持部45aという。)、他方は、回動中心から外周面までの距離が、維持部45aにおける回動中心から外周面までの距離よりも大きく、かつ、滑らかに変化する形状(以下、変化部45bという。)とされている。
中押さえ昇降カム45は、中押さえ29を縫製終了後の退避高さ位置P5に上昇させる中押さえ上げ部材46を昇降させるものであり、中押さえ上げ部材46の一端部に設けられた円筒状のコロ47の外周面に中押さえ昇降カム45の外周面が当接するようになっている。すなわち、中押さえ昇降カム45の維持部45aがコロ47に当接している際には、中押さえ上げ部材46は上昇しないが(図6参照)、中押さえ昇降カム45の変化部45bがコロ47に当接している際には、中押さえ上げ部材46が上昇するようになっている(図7及び図8参照)。すなわち、中押さえ昇降カム45、中押さえ上げ部材46、コロ47により、中押さえ退避機構M2が構成されている。
中押さえ上げ部材46は、その中腹部でピン48によりミシンフレーム102に回動自在に取り付けられている。中押さえ上げ部材46は、その他端部が中押さえ棒抱き27の下方に位置するように設けられており、中押さえ昇降カム45の変化部45bがコロ47に当接して中押さえ上げ部材46の他端部が上昇することにより、中押さえ棒抱き27を上昇させ、中押さえ29を退避高さ位置P5に上昇させることができる(図8参照)。また、ミシンフレーム15には、中押さえ上げ部材46よりも上方に位置するようにばね掛49が設けられており、このばね掛49にコイルばね50の一端部が架けられ、他端部が中押さえ上げ部材46の一端部近傍に架けられている。これにより、中押さえ上げ部材46の一端部を常に上方に付勢するようになっている。
次に、上述の構成を有する中押さえ手段1の動作について、図3から図8に基づき説明する。
主軸モータ2aを駆動させて、主軸2や偏心カム3を回動させると、接続リンク4の先端は主軸2の軸線に略直交する方向(第3リンク20と第4リンク22の直列方向D2に対して横切る方向D3)に揺動し、接続リンク4に連結された揺動軸抱き5も同方向に揺動する。揺動軸抱き5が揺動することにより、揺動軸6も揺動するため、第1リンク8の一端部が揺動支点となって第1リンク8の他端部が揺動軸6の軸線に略直交する方向(第3リンク20と第4リンク22の直列方向D2に対して横切る方向D3)に揺動する。第1リンク8の他端部の揺動に伴い、第2リンク11の他端部は第3リンク20と第4リンク22の直列方向D2に揺動し、第2リンク11の他端部に連結された第3リンク20及び第4リンク22は、その直列方向(上下方向)D2に揺動する。第3リンク20及び第4リンク22の揺動に伴い、第4リンク22に連結された中押さえ棒28は上下方向D1に沿って下方に移動するため、中押さえ29も上下方向に移動する。
次に、上述の構成を有する中押さえ手段1による中押さえ高さ位置P4の調節動作について、図3から図9に基づき説明する。
後述する制御装置1000のCPU73が制御プログラムを実行することにより、中押さえモータ42は、後述するEEPROM72に記憶された縫製パターンデータや中押さえ高さデータに基づいて駆動を始める。
中押さえモータ42の駆動は、かさ歯車41、ベアリング40を介して可動軸39に伝達され、可動軸39は回動を始める。可動軸39の回動により、偏心カム38も回動し、移動リンク36は、可動軸39の軸線に略直交する方向(第3リンク20と第4リンク22の直列方向D2に対して横切る方向D3)に揺動する。移動リンク36の揺動により、案内部材34は第3リンク20と第4リンク22の直列方向D2に対して横切る方向D3に揺動する。
このとき、図9に示すように、案内部材34の長孔34aで連結された第3リンク20と第4リンク22の連結部P3の段ねじ23は、そのねじ部分が長孔34aによって、第3リンク20と第4リンク22の直列方向D2に対して横切る方向D3への移動が規制されているため、揺動により伝達される力を逃がす場所が無くなり、段ねじ23は長孔34aに沿って上方に移動し、段ねじ23の案内部材34に追随した移動に伴って、直列に並んで連結されていた第3リンク20と第4リンク22同士がなす角度θが変化し、中押さえリンク部材24は、略く字状になる。中押さえリンク部材24が略く字状になると、中押さえリンク部材24の両端部間の距離L、言い換えると、第3リンク20の一端部と第4リンク22の他端部との間の距離Lが短くなり、中押さえ29は上下方向D1に沿って上方に移動する。これにより、中押さえ29の針板からの中押さえ高さ位置P4を調節することができる。
(ミシンの制御系:全体概要)
また、ミシン100(ミシン本体101)は、図1、図10に示すように、作業者がミシンに対する各種設定操作や、各種データ等の入力操作を行うための操作パネル74aを有している。この操作パネル74aとミシン本体101とは、図示しない有線又は無線の回線により接続されている。
操作パネル74aは、ミシンの各種設定、各種データの入力の操作が可能な複数の操作キー群と、各種設定状態等を表示するデータ表示部74d等を備えている。
図10に示すように、操作パネル74aには、データ表示部74d、準備キー74e、リセットキー74f、+/前進キー74g、−/後退キー74h、パターンナンバーキー74i、X拡大縮小率キー74j、Y拡大縮小率キー74k、スピードキー74l、中押さえ高さキー74m、中押さえ振幅補正キー74n、プログラムキー(「Pr1」,「Pr2」,「Pr3」,「Pr4」)74o、及びミシンや各キーの動作状態等を示すLED90、91等が設けられている。
データ表示部74dには、LED91が点灯している箇所、キーに対応した各種データ番号や、データ数値等が表示される。
準備キー74eは、+/前進キー74gや−/後退キー74hなどにより変更されたデータや数値を確定する操作などを行うためのキーである。
リセットキー74fは、+/前進キー74gや−/後退キー74hなどにより変更されたデータや数値をリセットする操作などを行うためのキーである。
+/前進キー74g、−/後退キー74hは、各種データ番号やデータ数値の変更(順送り;+、逆送り;−)を行う操作のためのキーである。
パターンナンバーキー74iは、例えば、予め設定されて記憶されている縫製パターンデータによる縫製を行う際に、所望する縫製パターンデータを選択するため、その縫製パターンデータに対応する縫製パターンデータを呼び出したり、その縫製パターンNo.を表示したりするためのキーである。なお、縫製パターンデータについては後述する。
X拡大縮小率キー74j、Y拡大縮小率キー74kは、縫製パターンを実行する際に、そのパターンのX軸成分とY軸成分とをそれぞれ拡大縮小率の設定入力及び表示を行うためのキーである。
スピードキー74lは、縫製時のミシン速度の設定入力及び表示を行うためのキーである。
中押さえ高さキー74mは、縫製時の中押さえ手段1の中押さえ29の高さの設定入力及び表示を行うためのキーである。
中押さえ振幅補正キー74nは、縫製時の中押さえ手段1の中押さえ29の高さ方向の揺動幅の増減補正の設定入力及び表示を行うためのキーである。
プログラムキー(「Pr1」,「Pr2」,「Pr3」,「Pr4」)74oは、縫製パターンデータ、拡大縮小率、ミシン速度、中押さえ高さ等が組み合わされた、カスタマイズな縫製を行うためのデータ(プログラムパターンデータ)を選択するためのキーである。
なお、操作パネル74aにおいて各種キーを介して設定入力された縫製データ、プログラムパターンデータなどの各種データは、後述する制御装置1000に出力され、後述するEEPROM72に記憶される。
(ミシンの制御系:縫製パターン)
ここで、縫製パターンについて説明する。
縫製パターンは、縫製を行う際の運針パターンであって、その運針パターンを実行するために、保持枠111を移動させる際のX方向移動量、Y方向移動量のデータ(針落ち位置を示す縫い目データ)が複数組み合わされてなる縫製パターンデータで表されるものである。実際の縫製パターンデータと、運針パターンの一例を、図11、図12に示す。原点位置(0,0)から図11に示すパターンNo.1の縫製パターンデータに従い運針が行われると、図12に示す運針が行われ、縫い目が形成される。
なお、図11に示す縫製パターンデータにおいて、空送り1、空送り2、空送り3・・・縫い16、縫い17は、保持枠111を移動させる際のX方向移動量、Y方向移動量のデータ(パラメータ)である。つまり、縫製時におけるX軸モータ76aとY軸モータ77aの回転駆動量がこれらにより決定される。
そして、「空送り」においては針棒108a(縫い針108)は動作せず、保持枠111のみが移動し、「縫い」においては保持枠111とともに針棒108a(縫い針108)が動作し、縫い目を形成するようになっている。
また、「糸切り」は糸切り装置(図示省略)、「終了」はミシン100の動作に対するコマンドであるとともに、その動作に対する数値設定は不要となるので、数値データは設定されない(図11では(0)と表記)。
また、「中押さえ高さ」、「中押さえ振幅補正量」は、それぞれ中押さえ手段1の動作に対するコマンドであるとともに、その動作に対する数値データを含むものである。
即ち、「中押さえ高さ」の設定値によって、主軸モータ2aの回転角度で規定される縫い針108の下死点の位相(180°)における中押さえ29の高さ、即ち、中押さえモータ42の回転角度位置が決定される。
また、「中押さえ振幅補正量」の設定値によって、縫い針108の上死点から下死点の間における中押さえモータ42の回転駆動量及びその逆となる下死点から上死点の間における中押さえモータ42の回転駆動量が決定される。
なお、図11,12のX移動量、Y移動量、中押さえ移動量、中押さえ振幅補正量の数値データにおける表記は10倍表記であり、例えば、「15」は、「1.5mm」を示している。
(ミシンの制御系:プログラムパターン)
次いで、プログラムパターンについて説明する。
プログラムパターンデータは、図13に示すように、縫製を行う任意の縫製パターンデータが選択され、当該縫製パターン中の各「空送り」、「縫い」コマンドのX移動量、Y移動量を増減させるX拡大縮小率とY拡大縮小率が数値設定され、縫製時の主軸モータ2aの回転速度であるミシン速度、縫製中の基準となる中押さえ29の下死点高さ(ただし、縫製パターンに中押さえ高さが設定されている場合には縫製パターンを優先する)が数値設定され、縫製中の基準となる中押さえ29の上下動振幅の補正量(ただし、縫製パターンに中押さえ振幅の補正量が設定されている場合には縫製パターンを優先する)が数値設定されている。
そして、プログラムパターンデータの実行の際には、選択されたプログラムパターンに記録されている縫製パターンについて、X移動量、Y移動量が調整され、設定されたミシン速度、中押さえ高さ、振幅調整量で縫製が実行される。
後述する制御装置1000では、EEPROM72に対して四つのプログラムパターンデータを記憶することができ、前述した操作パネル74aのプログラムキー(「Pr1」,「Pr2」,「Pr3」,「Pr4」)74oによりそれぞれ呼び出すことができる。
(ミシンの制御系:制御装置)
また、ミシン100は、図14に示すように、上述した各部、各部材の動作を制御するための制御装置1000を備えている。
制御装置1000は、図14に示すように、ROM70、RAM71、EEPROM72及びCPU73を備えている。
ROM70(PROM)には、ミシン100(ミシン本体101)の制御プログラムや制御データ、各種縫製に関するデータが格納され、記憶されている。
RAM71には、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中やデータ処理中のワークエリアとして使用され、ROM70やEEPROM72から読み出したプログラムやデータ等を一時的に記憶するものである。
EEPROM72は、入力された各種データや各種パラメータを記憶する。
特に、EEPROM72は、記憶手段として、操作パネル74aを介して入力された、複数の縫い目データが組み合わされてなる縫製パターンデータ(例えば、図11のパターンNo.1の縫製パターンデータ等)やプログラムパターンが記憶されるようになっている。
また、EEPROM72は、X拡大縮小率やY拡大縮小率のデータ、ミシン速度データ、中押さえ高さデータ、中押さえ振幅補正量データ等を記憶している。特に、EEPROM72は、中押さえ振幅補正量データを、複数の縫い目データが組み合わされてなる縫製パターンデータに対応させて記憶する中押さえ振幅補正量記憶手段として機能する。なお、縫製パターンデータは、中押さえ振幅補正量データを含まないものであっても含むものであってもよい。
また、EEPROM72は、それら縫製パターンデータ、X拡大縮小率やY拡大縮小率のデータ、ミシン速度データ、中押さえ高さデータ、中押さえ振幅補正量データ等が組み合わされた縫製データとしてのプログラムパターンデータ(例えば、図13のプログラムパターンデータ「Pr1」,「Pr2」,「Pr3」,「Pr4」)等を記憶している。
CPU73は、RAM71を作業領域(ワークエリア)としてROM70に格納された制御プログラムに基づく各種の動作処理、演算処理等を行うものである。
そして、制御装置1000のCPU73は、複数の縫い目データとともに縫製パターンデータの一部としてEEPROM72に記憶されている中押さえ振幅補正量データに基づき、中押さえ手段1の中押さえ29の上下動の振幅を調整する中押さえ振幅補正量調整制御手段として機能する。
また、制御装置1000のCPU73は、記憶手段であるEEPROM72に、縫製パターンデータに対応付けて記憶されている中押さえ振幅補正量データに基づき、中押さえ手段1の中押さえ29の上下動における振幅量を調整する中押さえ振幅補正量調整制御手段として機能する。
なお、振幅補正量調整制御手段としてのCPU73は、中押さえモータ42の駆動を制御することにより、中押さえ手段1の中押さえ29の上下動の振幅を調整するようになっている。
また、CPU73は、インターフェース74を介して操作パネル74aに接続されており、操作パネル74aから入力されるデータに基づき縫製パターンデータの選択及び変更等を行う。
また、CPU73は、インターフェース74を介して布押さえスイッチ74b及びスタートスイッチ74cと接続されており、布押さえスイッチ74b及びスタートスイッチ74cから指示信号が入力された場合に、前述の縫製パターンデータ等に基づき、ミシン100の各部に縫製を行わせる処理を行う。
また、CPU73は、インターフェース75を介して、主軸モータ2aを駆動する主軸モータ駆動回路75bに接続され、主軸モータ2aの回転を制御することにより、駆動機構(例えば、縫い針108が取り付けられた針棒108a、主軸2等)の動作を制御する。なお、主軸モータ2aはエンコーダ2bを備えており、主軸モータ2aを駆動する主軸モータ駆動回路75bにおいて、エンコーダ2bから主軸モータ2aの一回転ごとに出力されるZ相信号が、インターフェース75を介してCPU73に入力され、この信号によって、CPU73は主軸2の一回転における原点(0°位置)を認識できる。また、エンコーダ2bからは、主軸モータ2aの回転角度における1°ごとに出力されるA相信号が、インターフェース75を介してCPU73に入力され、前述したZ相信号を基準にA相信号のパルス数をカウントして、CPU73は主軸2の現在回転角度を認識できる。
なお、主軸モータ2aには、例えば、サーボモータを適用することができる。
また、CPU73は、インターフェース76及びインターフェース77を介して、縫製すべき布を保持する保持枠111に備えられるX軸モータ76a及びY軸モータ77aをそれぞれ駆動するX軸モータ駆動回路76b及びY軸モータ駆動回路77bが接続され、保持枠111のX軸方向及びY軸方向の動作を制御する。
また、CPU73は、インターフェース78を介して、主軸モータ2aによる上下動とは別に中押さえ29の高さ位置を調節する中押さえモータ42を駆動する中押さえモータ駆動回路78bが接続され、中押さえ手段1の動作を制御する。
また、CPU73は、インターフェース79を介して、布押さえ(図示省略)を上下に移動する布押さえモータ79aを駆動する布押さえモータ駆動回路79bが接続され、布押さえの動作を制御する。
なお、X軸モータ76a及びY軸モータ77a、中押さえモータ42、布押さえモータ79aには、例えば、パルスモータを適用することができる。
また、CPU73は、インターフェース80を介して、保持枠111の原点位置を検出するためのX軸原点センサ80a及びY軸原点センサ80bに接続され、保持枠111が原点位置に戻っているか否かを示す信号が入力されて、該信号に基づく制御を行う。
また、CPU73は、インターフェース80を介して、中押さえ手段1の中押さえ29の原点位置を検出するための中押さえ原点センサ80cに接続され、中押さえ手段1の中押さえ29が正規の配置に位置しているか否かを示す信号が入力されて、該信号に基づく制御を行う。
また、CPU73は、インターフェース80を介して、布押さえ(図示省略)の原点位置を検出するための布押さえ原点センサ80dに接続され、布押さえが原点位置に戻っているか否かを示す信号が入力されて、該信号に基づく制御を行う。
(本縫いミシンの全体的な動作説明)
次に、本発明に係るミシン100の各種の設定入力作業を含む全体的な動作について、図15、図16に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、ミシン100の主電源(図示省略)がオン操作されて、ミシン100が起動した状態において、プログラムキー(「Pr1」,「Pr2」,「Pr3」,「Pr4」)74oが押下された信号を制御装置1000が検出すると(ステップS101;Yes)、制御装置1000は、EEPROM72に記憶されているプログラムパターンデータから押下されたプログラムキー74oに応じた所定のプログラムパターンデータを選択して取り出し、RAM71に展開して設定する(ステップS102)。
そして、制御装置1000が、プログラムキー74oが押下された信号を検出しない場合(ステップS101;No)、或いはステップS102におけるプログラムパターンの設定後に、ステップS103に移行する。
次いで、パターンナンバーキー74i、X拡大縮小率キー74j、Y拡大縮小率キー74k、スピードキー74l、中押さえ高さキー74m、中押さえ振幅補正キー74nが押下された信号を制御装置1000が検出すると(ステップS103;Yes)、制御装置1000は、各キーに応じた設定内容や設定データをデータ表示部74dに表示し、対応するLED91を点灯する(ステップS104)。
そして、制御装置1000が、パターンナンバーキー74i、X拡大縮小率キー74j、Y拡大縮小率キー74k、スピードキー74l、中押さえ高さキー74mが押下された信号を検出しない場合(ステップS103;No)、或いはステップS104における動作後に、ステップS105に移行する。
次いで、+/前進キー74g、−/後退キー74hが押下された信号を制御装置1000が検出すると(ステップS105;Yes)、制御装置1000は、データ表示部74dに表示されている設定内容、設定データの更新を行う(ステップS106)。
そして、制御装置1000が、+/前進キー74g、−/後退キー74hが押下された信号を検出しない場合(ステップS105;No)、或いはステップS106における設定の更新後に、ステップS107に移行する。
次いで、制御装置1000は、準備キー74cが操作されるか否かを監視し、制御装置1000が、準備キー74cが押下された信号を検出しない場合(ステップS107;No)、ステップS101へ戻る。一方、制御装置1000が、準備キー74cが押下された信号検出すると(ステップS107;Yes)、ステップS106において更新された設定を確定し、ステップS108へ進む。
次いで、制御装置1000は、中押さえ高さのデータが変更されているか否かを判断する(ステップS108)
制御装置1000が、中押さえ高さのデータが変更されていると判断すると(ステップS108;Yes)、制御装置1000は、変更された新たな中押さえ高さのデータをEEPROM72に書き込む(ステップS109)。一方、制御装置1000が、中押さえ高さのデータが変更されていないと判断した場合(ステップS108;No)、或いはステップS109におけるデータの書き込み後に、ステップS110に移行する。
次いで、制御装置1000は、中押さえ振幅補正量データが変更されているか否かを判断する(ステップS110)
制御装置1000が、中押さえ振幅補正量データが変更されていると判断すると(ステップS110;Yes)、制御装置1000は、変更された新たな中押さえ振幅補正量データをEEPROM72に書き込む(ステップS111)。一方、制御装置1000が、中押さえ振幅補正量データが変更されていないと判断した場合(ステップS110;No)、或いはステップS111におけるデータの書き込み後に、ステップS112に移行する。
そして、制御装置1000は、ステップS102〜104において選択されて設定されたプログラムのパターンNo.やX拡大縮小率、Y拡大縮小率、ミシン速度、中押さえ高さが変更されていると判断すると(ステップS112;Yes)、変更された新たなプログラムパターンのデータをEEPROM72に書き込み(ステップS113)、ステップS120へ進む。一方、制御装置1000が、プログラムが変更されていないと判断すると(ステップS112;No)、ステップS120へ進む。
次いで、制御装置1000は、布押さえモータ79aを駆動し、布押さえ(図示省略)を布押さえ原点センサ80dの検出位置まで移動させる原点検索を行う(ステップS120)。なお、布押さえの原点位置は布押さえ下降位置である。
更に、制御装置1000は、中押さえモータ42を駆動し、中押さえを中押さえ原点センサ80cの検出位置まで移動させる原点検索を行う(ステップS121)。なお、中押さえの原点位置は、中押さえ上昇位置である。
更に、制御装置1000は、X軸モータ76a、Y軸モータ77aを駆動し、保持枠111をX軸原点センサ80a、Y軸原点センサ80bの検出位置まで移動させる原点検索を行った後、選択された縫製パターンデータの縫い始め位置まで保持枠111を移動させる(ステップS122)。
そして、制御装置1000は、布押さえモータ79aを駆動し、布押さえ(図示省略)を上昇させる(ステップS123)。
次いで、制御装置1000は、布押さえSW74bが押下されたか否かを判断する(ステップS124)。
制御装置1000が、布押さえSW74bが押下された信号を検出しない場合(ステップS124;No)、ステップS124へ戻る。一方、制御装置1000が、布押さえSW74bが押下された信号を検出した場合(ステップS124;Yes)、布押さえモータ79aを駆動し、布押さえ(図示省略)を下降させる(ステップS125)。
また、制御装置1000は、布押さえSW74bが押下されたか否かを判断する(ステップS126)。
制御装置1000が、布押さえSW74bが押下された信号を検出した場合(ステップS126;Yes)、布押さえモータ79aを駆動し、布押さえ(図示省略)を上昇させて(ステップS127)、ステップS124へ戻る。一方、制御装置1000が、布押さえSW74bが押下された信号を検出しない場合(ステップS126;No)、ステップS128へ進む。
次いで、制御装置1000は、スタートSW74cが押下されたか否かを判断する(ステップS128)。
制御装置1000が、スタートSW74cが押下された信号を検出しない場合(ステップS128;No)、ステップS126へ戻る。一方、制御装置1000が、スタートSW74cが押下された信号を検出した場合(ステップS128;Yes)、縫製動作処理を行い(ステップS129)、その処理終了後にステップS130に移行する。
そして、制御装置1000は、X軸モータ76a、Y軸モータ77aを駆動し、保持枠11を縫い終わり位置から縫い始め位置まで移動させる(ステップS130)。
更に、制御装置1000は、布押さえモータ79aを駆動し、布押さえ(図示省略)を上昇させ(ステップS131)、ステップS124へ戻り、縫製動作が繰り返される。
(本縫いミシンの中押さえの高さ調整処理説明)
次に、本縫いミシン100の中押さえの高さ調整処理について、詳細に説明する。
図17は主軸モータ2aの一回転(0°を上死点、180°を下死点とする)における中押さえモータ42の駆動タイミングを示す説明図である。
中押さえ高さデータと中押さえ振幅調整データとが設定されている場合において、縫製パターンデータに含まれる中押さえ高さデータに基づいて中押さえ高さ(下死点高さ)を変更する場合には、図17に示すように、主軸モータ2aの回転角度が270〜90度[°](針上位置とする)の範囲R1にあるときに、[中押さえ高さデータが示す高さ−中押さえ振幅補正データが示す振幅補正量A]となるように中押さえモータ42を駆動する。
さらに、主軸モータ2aの回転角度が135〜180度[°]の範囲R2にあるときに、[中押さえ振幅補正データが示す振幅補正量A]だけ中押さえ29が上昇又は下降移動するように中押さえモータ42を駆動する。
さらに、主軸モータ2aの回転角度が180〜225度[°]の範囲R3にあるときに、[中押さえ振幅補正データが示す振幅補正量A]だけ中押さえ29が下降又は上昇移動するように中押さえモータ42を駆動する。
図18は中押さえ高さの調節を行う場合の中押さえ29の移動軌跡を示す線図である。図18に示す軌跡L1は振幅補正を行うことなく[中押さえ高さデータが示す高さ]となる下死点を通過する場合の軌跡を示し、軌跡L2は振幅補正を行うことなく[中押さえ高さデータが示す高さ−中押さえ振幅補正データが示す振幅補正量A]となる下死点を通過する場合の軌跡を示す。
上記L2の軌跡はそのままでは中押さえ高さデータが示す高さを通過しないが、下死点位置を通過する前に振幅補正量による減少分Aと同じ高さだけ中押さえモータ42により中押さえ29を下降させる制御と下死点通過後に振幅補正量による減少分Aと同じ高さだけ上昇させて元に戻す制御とを行うことで下死点の前後で中押さえ29は軌跡L3に従って軌跡を描き、中押さえ高さデータが示す高さを通過させることができる。
さらに、下死点の前後以外はL2に従って中押さえ29が軌跡を描くことで、上死点の高さはL1よりも補正量Aだけ低位置を通過するため、中押さえ29の全体の振幅(上死点から下死点までの振幅)は振幅補正量Aだけ増加させることができる。
図19は中押さえ振幅調整動作を行うための主軸モータ2aの回転角度ごとの中押さえモータ42の駆動パルス出力タイミングテーブルを示す。
制御装置1000はPROM70に、主軸モータ2aの回転角度がR2とR3にある時の中押さえモータ42の駆動パルスの出力テーブルを記憶させており、CPU73は、中押さえ振幅補正データが示す振幅補正量Aを取得すると出力テーブルに従って中押さえモータ42の駆動制御を行う。
例えば、振幅補正量が10パルス(10パルス分振幅を増やす)に設定された場合、主軸モータ2aが135〜180°の範囲R2を回転する間に中押さえモータ42を10パルス中押さえ29が下降する方向に回転させなければならないので、主軸モータ2aの回転角度がだいたい9°の間に2パルス駆動するようにテーブルが設定されている。
また、180〜225°の範囲R3では、中押さえモータ42を中押さえ29が上昇する方向に10パルス駆動させねばならないので、主軸モータ2aの回転角度がだいたい9°の間に2パルス駆動するようにテーブルが設定されている。
また、他の振幅補正量9〜−10パルスについても、適正な間隔でパルス駆動を行う湯に設定されている。
なお、図19では主軸モータ2aの回転角度で180°の前後の図示を省略している。
(本縫いミシンの縫製動作処理の説明)
次に、ステップS129における縫製動作処理について、図20〜22に示すフローチャートに基づき説明する。図20は縫製動作処理の全体的な処理を示し、図21,22は縫製動作処理中に主軸モータ2aの回転角度に応じて行われる割り込み処理を示している。
ミシン100は、ステップS101で選択されたプログラムパターンデータ中の縫製パターンデータや、ステップS102で選択された縫製パターンデータにおける複数の縫い目データに基づき縫製を行う。
まず、制御装置1000は、選択されている縫製パターンデータの縫い目データが「空送り」データであるか否かを判断する(ステップS201)。
制御装置1000が、縫い目データが「空送り」データであると判断すると(ステップS201;Yes)、制御装置1000は、X軸モータ76a、Y軸モータ77aを、「空送り」データのX移動量、Y移動量に基づいて駆動し、保持枠111を移動させる(ステップS202)。なお、このとき、X拡大縮小率やY拡大縮小率が設定されている場合には、これらの設定値を乗じたX移動量、Y移動量に基づいて各モータ76a、77aの駆動が行われ、ステップS201へ戻る。
そして、制御装置1000が、縫い目データが「空送り」データでないと判断した場合(ステップS201;No)、ステップS203へ進む。
次いで、制御装置1000は、選択されている縫製パターンデータの縫い目データが「終了データ(終了コマンド)」であるか否かを判断する(ステップS203)。
制御装置1000が、縫い目データが「終了データ(終了コマンド)」であると判断すると(ステップS203;Yes)、縫製動作処理(サブルーチン)を終了し、メインルーチンへ戻る。一方、制御装置1000が、縫い目データが「終了データ(終了コマンド)」でないと判断すると(ステップS203;No)、ステップS204へ進む。
次いで、制御装置1000は、選択されている縫製パターンデータが、プログラムパターンデータとして選択されたものであるか否かを判断する(ステップS204)。
制御装置1000が、縫製パターンデータはプログラムパターンデータとして選択されたものであると判断すると(ステップS204;Yes)、制御装置1000は、そのプログラムパターンデータ中の中押さえ高さデータに応じて中押さえモータ42を動作させて、中押さえ29を所定の高さに下降させて配置し(ステップS205)、ステップS207へ進む。
一方、制御装置1000が、縫製パターンデータはプログラムパターンデータとして選択されたものでないと判断すると(ステップS204;No)、制御装置1000は、縫製パターンデータ中の中押さえ高さデータに応じて中押さえモータ42を動作させて、中押さえ29を所定の高さに下降させて配置し(ステップS206)、ステップS207へ進む。
次いで、制御装置1000は、設定されているミシン速度に応じて、ミシン速度指令を主軸モータ駆動回路75bに出力し、ミシン回転指令をオンとして、ミシン100の主軸2を回動させ、針棒108a(縫い針108)を動作させる(ステップS207)。
次いで、制御装置1000は、エンコーダ2bの出力から縫い針108が針下位置(主軸モータ2aの回転角度が90〜270°の範囲)か否かを判断する(ステップS208)。
制御装置1000が、縫い針108が針下位置ではないと判断した場合(ステップS208;No)、ステップS208へ戻る。一方、制御装置1000が、縫い針108が針下位置であると判断した場合(ステップS208;Yes)、ステップS209へ進む。
次いで、制御装置1000は、選択されている縫製パターンデータの縫い目データが「糸切りデータ(糸切りコマンド)」であるか否かを判断する(ステップS209)。
制御装置1000が、縫い目データが「糸切りデータ(糸切りコマンド)」であると判断すると(ステップS209;Yes)、ステップS214へ進む。
一方、制御装置1000が、縫い目データが「糸切りデータ(糸切りコマンド)」でないと判断すると(ステップS209;No)、ステップS210へ進む。
次いで、制御装置1000は、エンコーダ2bの出力からX軸モータ76a及びY軸モータ77aの駆動タイミングか否かを判断する(ステップS210)。かかるX軸モータ76a及びY軸モータ77aの駆動タイミングは、主軸モータ2aの回転角度が90〜135°の範囲内の任意の角度に設定され、当該角度に到達したか否かが判断される。
制御装置1000が、各モータ76a、77aの駆動タイミングではないと判断した場合(ステップS210;No)、ステップS210へ戻る。
一方、制御装置1000が、各モータ76a、77aの駆動タイミングであると判断した場合(ステップS210;Yes)、制御装置1000は、X軸モータ76a、Y軸モータ77aを、縫製パターンデータの「縫い」データのX移動量、Y移動量に基づいて駆動し、保持枠111を移動させる(ステップS211)。なお、このとき、X拡大縮小率やY拡大縮小率が設定されている場合には、これらの設定値を乗じたX移動量、Y移動量に基づいて各モータ76a、77aの駆動が行われる。
次いで、制御装置1000は、選択されている縫製パターンデータの縫い目データが「中押さえ高さデータ(中押さえ高さコマンド)」であるか否かを判断する(ステップS212)。
制御装置1000が、縫い目データが「中押さえ高さデータ(中押さえ高さコマンド)」であると判断すると(ステップS212;Yes)、制御装置1000は、その中押さえ高さデータが示す布押さえ高さから現在の布押さえの振幅補正量を減じた高さとなるように中押さえモータ42を動作させて、中押さえ29を所定の高さに下降させて配置を変更し(ステップS213)、ステップS208へ戻る。一方、制御装置1000が、縫い目データが「中押さえ高さデータ(中押さえ高さコマンド)」でないと判断すると(ステップS212;No)、ステップS208へ戻る。
ステップS214において、制御装置1000は、糸切り装置(図示省略)に糸切り指令を出力して糸切りを行うとともに、ミシン回転指令をオフとして、ミシン停止指令を出力し、縫い針108が針上位置で停止するまでウエイトする(ステップS215)。
制御装置1000が、主軸2が停止し、ミシン100が停止したと判断すると(ステップS215;Yes)、制御装置1000は、中押さえモータ42を動作させて、中押さえ29を原点の高さに上昇させて待機位置に配置し(ステップS216)、ステップS201へ戻る。
また、図21に示すように、上記縫製動作処理が続いている間に、制御装置1000は、エンコーダ2bからZ相信号を検出すると、縫製処理の実行中に関わらずZ相割り込み処理を実行して針棒位置を0に更新する。即ち、主軸モータ2aの回転角度を0°に更新する(ステップS301)。
また、図22に示すように、上記縫製動作処理が続いている間に、制御装置1000は、エンコーダ2bからA相信号を検出すると、縫製処理の実行中に関わらずA相割り込み処理を実行して針棒位置のカウント値に1加算する。即ち、主軸モータ2aの現在回転角度を1°加算する(ステップS401)。
次いで、制御装置1000は、エンコーダ2bの出力から求められた主軸モータ2aの回転角度が135〜225°の範囲か否かを判断する(ステップS402)。
制御装置1000が、主軸モータ2aの回転角度が135〜225°の範囲ではないと判断した場合(ステップS402;No)、A相割り込み処理を終了する。
一方、制御装置1000が、主軸モータ2aの回転角度が135〜225°の範囲であると判断した場合(ステップS402;Yes)、ステップS403へ進む。
ステップS403では、制御装置1000が、PROM70に記憶された駆動パルス出力タイミングテーブルを参照し、現在の中押さえ振幅補正データが示す振幅補正量と主軸モータ2aの現在回転角度とから駆動パルス数を読み出し、RAM71に展開する。
そして、制御装置1000は、読み出した駆動パルス数が1か否かを判断する(ステップS404)。
そして、読み出した駆動パルス数が1である場合(ステップS404;Yes)、制御装置1000は中押さえモータ42を1パルス分下降方向に駆動させて(ステップS405)、A相割り込み処理を終了する。
一方、読み出した駆動パルス数が1ではない場合(ステップS404;No)、ステップS406へ進む。
ステップS406では、制御装置1000は、読み出した駆動パルス数が−1か否かを判断する。
そして、読み出した駆動パルス数が−1である場合(ステップS406;Yes)、制御装置1000は中押さえモータ42を1パルス分上昇方向に駆動させて(ステップS407)、A相割り込み処理を終了する。
一方、読み出した駆動パルス数が−1ではない場合(ステップS406;No)、A相割り込み処理を終了する。
(電子サイクルミシンの効果)
このように、本発明に係るミシン100は、EEPROM72に記憶されている縫製パターンデータに基づき縫製を行う際に、その縫製パターンデータの一部として記憶されている中押さえ振幅調整データや、その縫製パターンデータに対応つけられてプログラムパターンデータ中に記憶されている中押さえ振幅調整データに基づいて、中押さえ手段1の中押さえモータ42の動作を制御することにより、中押さえ手段1の中押さえ29の上下方向の振幅を調整し、変更することができる。
つまり、予め、縫製パターンデータや、プログラムパターンデータに、中押さえ手段1の中押さえ29の振幅を調整するための中押さえ振幅調整データを組み込んでおくことにより、それら縫製パターンデータやプログラムパターンデータに基づく縫製をミシン100が実行した際に、その中押さえ振幅調整データが縫製を行うための縫製データにおけるコマンドのように機能し、所望するタイミングにおいて、中押さえ手段1に中押さえ29の振幅を調整することが可能になる。
これにより、布地の各部において、その厚さや伸縮性が変化する場合も、その変化位置に合わせて振幅を調整することができ、多種多様な被縫製物に対する対応性の向上を図ることが可能となる。
また、プログラムパターンデータ中において、縫製パターンデータに対応付けて中押さえ振幅調整データを記憶する場合、その縫製パターンに適正な中押さえ振幅を設定することが可能となるので、縫製の度に中押さえの振幅を設定する作業を不要とし、効率的に縫製を行うことが可能となる。
なお、以上の実施の形態においては、記憶手段、中押さえ高さ記憶手段として、EEPROM72を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、記憶手段として、その他の記憶装置(磁気的記録媒体、光学的記録媒体、半導体メモリなど)を備えるようにしてもよい。
また、XY機構ではなく、一軸駆動や円弧駆動等のような駆動機構であってもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明にかかるミシンを示す斜視図である。 本発明にかかるミシンの保持枠や中押さえの近傍を示す拡大斜視図である。 中押さえ手段の中押さえ高さ調節前の側面図である。 中押さえ手段の分解斜視図である。 中押さえ手段の他の分解斜視図である。 中押さえの退避機構(退避前)を説明する側面図である。 中押さえの退避機構(退避中)を説明する側面図である。 中押さえの退避機構(退避後)を説明する側面図である。 中押さえ手段の中押さえ高さ調節後の側面図である。 ミシンの操作パネルを示す平面図である。 ミシンにおける縫製パターンデータを示す説明図である。 縫製パターンデータに基づく運針(縫い目形状)を示す説明図である。 ミシンにおけるプログラムパターンデータを示す説明図である。 ミシンの制御装置を示すブロック図である。 本発明にかかるミシンの設定入力作業を含む全体的な動作を示すフローチャートである。 図15に連なるミシンの全体的な動作を示すフローチャートである。 主軸モータの一回転における中押さえモータの駆動タイミングを示す説明図である。 中押さえ高さの調節を行う場合の中押さえの移動軌跡を示す線図である。 中押さえ振幅調整動作を行うための主軸モータの回転角度ごとの中押さえモータの駆動パルス出力タイミングテーブルを示す説明図である。 図15に示す縫製動作処理の全体的な処理を示すフローチャートである。 縫製動作処理中に主軸モータの回転角度に応じて行われる割り込み処理を示すフローチャートである。 縫製動作処理中に主軸モータの回転角度に応じて行われる他の割り込み処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 中押さえ手段
2 主軸
2a 主軸モータ
29 中押さえ
34 案内部材
42 中押さえモータ(駆動源)
70 ROM
71 RAM
72 EEPROM(記憶手段、中押さえ高さ記憶手段)
73 CPU
100 電子サイクルミシン(ミシン)
108 縫い針
111 保持枠(布保持部)
1000 制御装置(動作制御手段)

Claims (3)

  1. 縫い針を上下動させる針上下動手段と、
    布保持部に保持された被縫製物と前記縫い針とを当該縫い針の上下動方向と交差する方向に相対的に位置決めする位置決め手段と、
    前記縫い針の近傍で上下動を行うことで、前記布保持部に保持される前記被縫製物が前記縫い針とともに上昇しないように前記被縫製物を下方に押さえ付ける中押さえを有する中押さえ手段と、
    前記中押さえ手段の中押さえの高さを調整する中押さえ高さ調整手段と、を備え、
    前記中押さえ高さ調整手段が、前記中押さえの上下動駆動源とは別に、前記中押さえの高さを調節する駆動源を有し、
    前記中押さえの高さを調節する駆動源を制御して、前記中押さえの上昇時と下降時とにそれぞれ駆動させて前記中押さえの上下動の振幅の調整を行う動作制御手段を備えることを特徴とするミシン。
  2. 縫い目データを含む縫製パターンデータを複数記憶する記憶手段を備えると共に、
    前記動作制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記縫製パターンデータに基づき、前記縫い針と前記布保持部とを動作させて、複数の縫い目データに応じた縫い目を形成する制御を行い、
    前記中押さえ手段の中押さえの振幅調整に関する中押さえ振幅調整データを、前記縫い目データと共に前記縫製パターンデータの一部として前記記憶手段に記憶すると共に、
    前記動作制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記中押さえ振幅調整データに基づき、前記中押さえ手段の中押さえの振幅を調整することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 縫い目データを含む縫製パターンデータを複数記憶する記憶手段を備えると共に、
    前記動作制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記縫製パターンデータに基づき、前記縫い針と前記布保持部とを動作させて、複数の縫い目データに応じた縫い目を形成する制御を行い、
    前記中押さえ手段の中押さえの振幅調整に関する中押さえ振幅調整データを、前記縫製パターンデータと関連づけて前記記憶手段に記憶すると共に、
    前記動作制御手段は、前記縫製パターンデータに基づいて縫製する際に、当該縫製パターンデータと関連づけられた前記中押さえ振幅調整データに基づき、前記中押さえ手段の中押さえの振幅を調整することを特徴とする請求項1記載のミシン。
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