JP4722332B2 - 光検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ値をデジタル値に変換するA/D変換回路を含む光検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光検出装置は、1または複数の光検出素子を有しており、各光検出素子が出力した電荷を積分回路により積分し、その積分結果である電圧値を出力する。また、光検出装置によっては、アナログ値である上記電圧値をデジタル値に変換(A/D変換)して、このデジタル値を出力するものもある。もし、このA/D変換の際に電圧値が所定値を越える場合には、その電圧値に基づいてA/D変換され出力されるデジタル値は、その所定値に対応する値となって飽和し、その結果、正確な光検出ができないという問題点がある。従来では、上記電圧値の予想される最大値またはそれ以上の値を上記所定値として設定することにより、上記のような飽和が起こらないようにしていた。
【0003】
一方、飽和することなくA/D変換することができるアナログ値の数値範囲(すなわちダイナミックレンジ)を拡大することが要求されており、そのための提案がなされている。例えば、対数圧縮の技術を用いてダイナミックレンジを拡げる技術が知られている。この対数圧縮の技術では、フォトダイオード(光検出素子)とMOSトランジスタとを接続して、両者の間の接続点の電位をVとし、フォトダイオードからMOSトランジスタへ流れる電流をIとしたときに、I=A・exp(q(V−Vth)/kT)なる関係式が成り立つことを利用している。ここで、Aは比例係数であり、qは電子の電荷量であり、VthはMOSトランジスタの閾電圧値であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である。この関係式から判るように、入射光強度が小さい(すなわちIが小さい)ときに入射光強度の変化による出力電圧Vの変化が大きく、入射光強度が大きい(すなわちIが大きい)ときに入射光強度変化による出力電圧Vの変化は小さい。このようにすることでダイナミックレンジの拡大が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の対数圧縮の技術では、上記関係式から判るようにI-V特性が温度Tに依存していることから、温度Tの変動によって画質が劣化するという問題がある。また、入射光強度が小さい(すなわちIが小さい)ときに入射光強度の変化による出力電圧値Vの変化が大きいことから、暗電流も大きく増幅されて、その影響が出力電圧値Vに現れるので、この点でも画質が悪いという問題点があった。さらに、MOSトランジスタ毎に閾電圧値Vthが異なることから、この点でも画質が悪いという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、画質が劣化することなくダイナミックレンジを拡大することができる光検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光検出装置は、(1) 入射光強度に応じた量の電荷を出力する光検出素子と、(2) アンプと積分容量部とが入力端子と出力端子との間に並列的に設けられ、積分容量部の容量値を第1〜第K(Kは2以上の整数)の容量値の何れかに切り替える容量値切替手段を有し、光検出素子から出力された電荷を入力端子より入力して、容量値切替手段により切り替えられた容量値を有する積分容量部に電荷を蓄積し、この蓄積した電荷の量に応じた電圧値を出力端子より出力する積分回路と、(3) 飽和することなくA/D変換が可能な入力電圧値の最大値を規定する参照電圧値を第1〜第L(Lは2以上の整数)の参照電圧値の何れかに切り替える参照電圧値切替手段を有し、積分回路の出力端子から出力された電圧値を入力して、参照電圧値切替手段により切り替えられて設定された参照電圧値に基づいて電圧値をA/D変換し、この電圧値に応じたデジタル値を出力するA/D変換回路と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この光検出装置によれば、光検出素子に入射した光の強度に応じた量の電荷は、光検出素子より出力されて積分回路に入力し、積分回路の積分容量部に蓄積される。積分容量部に蓄積された電荷の量に応じた電圧値が積分回路より出力され、この電圧値はA/D変換回路によりA/D変換される。そして、この電圧値に応じたデジタル値がA/D変換回路より出力される。入射光強度が大きいときには、積分回路の積分容量部の容量値は容量値切替手段により第1〜第Kの容量値のうち大きい値に切り替えられ、また、A/D変換回路のA/D変換の際に用いられる参照電圧値は参照電圧値切替手段により第1〜第Lの参照電圧値のうち大きい値に切り替えられることで、飽和することなく入射光強度が検出される。一方、入射光強度が小さいときには、積分回路の積分容量部の容量値は容量値切替手段により第1〜第Kの容量値のうち小さい値に切り替えられ、また、A/D変換回路のA/D変換の際に用いられる参照電圧値は参照電圧値切替手段により第1〜第Lの参照電圧値のうち小さい値に切り替えられることで、暗電流の影響が抑制されて、入射光強度が高感度に検出される。
【0008】
また、本発明に係る光検出装置は、第1〜第Kの容量値のうちの第kの容量値をCfkと表したときに Cf1>Cf2>…>Cfk>…>CfK-1>CfK であり、第1〜第Lの参照電圧値のうちの第lの参照電圧値をVref,lと表したときに Vref,1>Vref,2>…>Vref,l>…>Vref,L-1>Vref,L であるのが好適である。そして、本発明に係る光検出装置は、(1) 第1〜第Kの記憶領域とこれらの何れかに切り替える記憶領域切替手段とを有し、第1〜第Kの記憶領域のうちの記憶領域切替手段により切り替えられて選択された何れかの記憶領域に、A/D変換回路から出力されたデジタル値を記憶する記憶部と、(2) 積分回路の容量値切替手段、A/D変換回路の参照電圧値切替手段および記憶部の記憶領域切替手段それぞれを制御して、積分回路の積分容量部の容量値を第kの容量値Cfkとし、A/D変換回路の参照電圧値を第lの参照電圧値Vref,lとして、A/D変換回路から出力されたデジタル値を第kの記憶領域に記憶させる制御手段と、を更に備えるのが好適である。
【0009】
この場合には、制御手段による制御の下に、積分回路の積分容量部の容量値が第kの容量値Cfkとされ、また、A/D変換回路の参照電圧値が第lの参照電圧値Vref,lとされて、そのときに、A/D変換回路から出力されたデジタル値は記憶部の第kの記憶領域に記憶される(k=1〜K)。そして、記憶部のK個の記憶領域それぞれに記憶されたデジタル値に基づいて、光検出素子が受光した光の強度は、強度が大きくても飽和することなく検出され、また、強度が小さくでも高感度に検出される。
【0010】
また、本発明に係る光検出装置は、光検出素子が複数設けられてM行N列(M≧2,N≧2)に2次元配列され、この2次元配列された光検出素子の列毎に積分回路およびA/D変換回路それぞれが設けられているのが好適である。
【0011】
この場合には、M行N列に2次元配列された複数の光検出素子により光学像が撮像される。このとき、積分回路の積分容量部の容量値およびA/D変換回路の参照電圧値それぞれが画素毎に適切に設定されることで、撮像された光学像の各画素の光強度は、強度が大きくても飽和することなく検出され、また、強度が小さくでも高感度に検出される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る光検出装置1の概略構成図である。この光検出装置1は、N個(Nは2以上の整数)のユニット1001〜100N、記憶部200および制御回路300を備える。各ユニット100n(nは1以上N以下の任意の整数)は、M組(Mは2以上の整数)のフォトダイオード(光検出素子)PDおよびスイッチ素子SW、積分回路10、A/D変換回路20ならびにスイッチ素子SW1を備える。各フォトダイオードPDは、アノード端子が接地されており、カソード端子がスイッチ素子SWを介して積分回路10に接続されている。各フォトダイオードPDは、対応するスイッチ素子SWが閉じると、入射光強度に応じた量の電荷を積分回路10へ出力する。
【0014】
図2は、本実施形態に係る光検出装置1の積分回路10の回路図である。各ユニット100nの積分回路10は、アンプA10、容量素子Cf1〜Cf3およびスイッチ素子SW10〜SW13を有する。アンプA10は、非反転入力端子に基準電圧値Vinp1を入力し、反転入力端子がスイッチ素子SWを介してフォトダイオードPDのカソード端子に接続されている。スイッチ素子SW10、互いに直列接続された容量素子Cf1およびスイッチ素子SW11、互いに直列接続された容量素子Cf2およびスイッチ素子SW12、ならびに、互いに直列接続された容量素子Cf3およびスイッチ素子SW13は、アンプA10の反転入力端子と出力端子との間に並列的に設けられている。
【0015】
スイッチ素子SW10〜SW13それぞれは、制御回路300により開閉動作が制御される。容量素子Cf1〜Cf3それぞれの容量値は互いに異なり、容量素子Cf1の容量値をCf1の如く表記すれば、
【0016】
【数1】
なる関係式を満たす。
【0017】
容量素子Cf1〜Cf3は、容量値が可変である積分容量部を構成する要素である。また、スイッチ素子SW11〜SW13は、この積分容量部の容量値を何れかの値に切り替える容量値切替手段として作用する。すなわち、スイッチ素子SW11〜SW13のうちスイッチ素子SW11のみが閉じていれば、積分容量部の容量値は、容量素子Cf1の容量値Cf1と等しい。スイッチ素子SW12のみが閉じていれば、積分容量部の容量値は容量素子Cf2の容量値と等しい。また、スイッチ素子SW13のみが閉じていれば、積分容量部の容量値は容量素子Cf3の容量値と等しい。積分回路10は、フォトダイオードPDから出力された電荷を入力し、容量値Cf1〜Cf3のうちの何れかの容量値を有する積分容量部に電荷を蓄積して、この蓄積した電荷の量に応じた値の積分電圧を出力端子より出力する。スイッチ素子SW10は、閉じることにより、容量素子Cf1〜Cf3に蓄積されていた電荷を放電して、積分回路10の出力レベルをリセットする。
【0018】
図3は、本実施形態に係る光検出装置1のA/D変換回路20の回路図である。各ユニット100nのA/D変換回路20は、結合容量素子C201、帰還容量素子C202、スイッチ素子SW202、アンプ201、比較部202、容量制御部203および可変容量部240を有する。
【0019】
アンプ201は、積分回路10から出力された積分電圧(アナログ値)を、結合容量素子C201を介して反転入力端子に入力し、基準電圧値Vcomを非反転入力端子に入力する。帰還容量素子C202は、アンプ201の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、入力した電圧値に応じて電荷を蓄える。スイッチ素子SW202は、アンプ201の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、開いているときには帰還容量素子C202に電荷の蓄積を行わせ、閉じているときには帰還容量素子C202における電荷蓄積をリセットする。そして、アンプ201は、帰還容量素子C202に蓄積された電荷量に応じた電圧値を、出力端子より比較部202へ出力する。比較回路202は、アンプ201から出力された電圧値を反転入力端子に入力し、基準電圧値Vcomを非反転入力端子に入力し、これら2つの入力の値を大小比較して、この比較結果を示す信号を容量制御部203へ出力する。
【0020】
可変容量部240は、4つの容量素子C241〜C244および4つのスイッチ素子SW241〜SW244(電圧値切替手段)を含む。容量素子C241は、一端がアンプ201の反転入力端子に接続され、他端がスイッチ素子SW241を介して参照電圧値Vref1,Vref2およびVref3ならびに基準電圧値Vcomの何れかに接続される。容量素子C242は、一端がアンプ201の反転入力端子に接続され、他端がスイッチ素子SW242を介して参照電圧値Vref1,Vref2およびVref3ならびに基準電圧値Vcomの何れかに接続される。容量素子C243は、一端がアンプ201の反転入力端子に接続され、他端がスイッチ素子SW243を介して参照電圧値Vref1,Vref2およびVref3ならびに基準電圧値Vcomの何れかに接続される。また、容量素子C244は、一端がアンプ201の反転入力端子に接続され、他端がスイッチ素子SW244を介して参照電圧値Vref1,Vref2およびVref3ならびに基準電圧値Vcomの何れかに接続される。
【0021】
可変容量部240に含まれる各容量素子、結合容量素子C201、帰還容量素子C202それぞれの容量値は、
【0022】
【数2】
なる関係式を満たす。ここで、Cは或る一定容量値である。また、可変容量部240に供給される参照電圧値Vref1,Vref2およびVref3ならびに基準電圧値Vcomそれぞれは、
【0023】
【数3】
なる関係式を満たす。なお、基準電圧値Vcomは一般には接地電位とされるので、以降ではVcom=0とする。このとき、上記(3)式は、
【0024】
【数4】
なる関係式で表される。これら参照電圧値Vref1,Vref2およびVref3それぞれは、例えば抵抗分割回路(図示せず)より供給される。
【0025】
容量制御部203およびスイッチ素子SW241〜SW244は、A/D変換の際に用いられる参照電圧値をVref1,Vref2およびVref3の何れかに切り替える参照電圧値切替手段として作用し、制御回路300により制御される。また、容量制御部203は、これらの4個のスイッチ素子それぞれにおける切替状況を記憶しており、この切替状況および比較部202から出力された信号に基づいて、4ビットのデジタル値を出力する。このA/D変換回路20は、積分回路10の出力端子から出力された積分電圧を入力して、参照電圧値切替手段により切り替えられて設定された参照電圧値(Vref1,Vref2およびVref3の何れか)に基づいて電圧値をA/D変換し、デジタル値を出力する。
【0026】
記憶部200は、図1に示されるように、第1の記憶領域211、第2の記憶領域212、第3の記憶領域213および記憶領域切替手段220を備える。記憶領域切替手段220は、第1の記憶領域211、第2の記憶領域212および第3の記憶領域213の何れかを選択して、各ユニット100nのA/D変換回路20からスイッチ素子SW1を介して出力されたデジタル値を、その選択した記憶領域に記憶させる。
【0027】
制御回路300は、各ユニット100nの積分回路10の容量値切替手段、A/D変換回路20の参照電圧値切替手段、および、スイッチ素子SW1それぞれを制御するとともに、記憶部200の記憶領域切替手段220を制御する。具体的には、制御回路300は、積分回路10のスイッチ素子SW11〜SW13のうちスイッチ素子SW1kのみを閉じて積分容量部の容量値をCfkとし、A/D変換回路20における参照電圧値をVref,kに設定して、このとき、A/D変換回路20から出力されたデジタル値を第kの記憶領域21kに記憶させる。
【0028】
次に、本実施形態に係る光検出装置1の動作について説明する。光検出装置1の一連の動作は4つの段階に区分される。
【0029】
第1段階では、制御回路300により制御されて、各ユニット100nの積分回路10では、スイッチ素子SW11〜SW13のうちスイッチ素子SW11のみが閉じて積分容量部の容量値がCf1とされ、スイッチ素子SW10が一旦閉じて積分回路10の出力レベルがリセットされ、その後、スイッチ素子SW10が開く。また、制御回路300により制御されて、各ユニット100nのA/D変換回路20では、スイッチ素子SW202が一旦閉じて帰還容量素子C202が放電され、その後、スイッチ素子SW202が開く。A/D変換回路20のスイッチ素子SW241〜SW244それぞれは、当初は基準電圧値Vcomの方に切り替えられている。また、制御回路300により制御されて、A/D変換回路20における参照電圧値がVref1に設定され、記憶部200の記憶領域切替手段220により第1の記憶領域211が選択される。
【0030】
各ユニット100nにおいて、光が入射したフォトダイオードPDからスイッチ素子SWを介して出力された電荷は、積分回路10に入力して容量素子Cf1に蓄積され、その蓄積された電荷の量Q0に応じた電圧値Vin(=Q0/Cf1)が積分回路10より出力される。積分回路10より出力された電圧値Vinは、A/D変換回路20に入力する。A/D変換回路20では、積分回路10から出力された電圧値Vinに応じた量の電荷が帰還容量素子C202に蓄積される。ここで、帰還容量素子C202に蓄積される電荷の量Qは、
【0031】
【数5】
なる式で表される。
【0032】
その後、実際のA/D変換処理が開始される。可変容量部240に含まれる4つのスイッチ素子SW241〜SW244それぞれは、参照電圧値Vref1と基準電圧値Vcomとの間で切替動作が行われる。先ず、4つの容量素子C241〜C244のうち最も容量値が大きい容量素子C241に対応するスイッチ素子SW241が参照電圧値Vref1の方に切り替わる。これにより、帰還容量素子C202に蓄積されていた電荷Q(上記(5)式)のうち、
【0033】
【数6】
なる式で表される電荷量Q241が容量素子C241に移動し、
【0034】
【数7】
なる式で表される電荷量Q202が帰還容量素子C202に残る。
【0035】
そして、アンプ201より電圧値(Vin−Vref1/2)が出力される。比較部202により、アンプ201より反転入力端子に入力する電圧値(Vin−Vref1/2)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値Vcom(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin−Vref1/2)の符号が判定される。この結果は、容量制御部203に入力され、出力すべき最上位ビットD3の値として記憶される。すなわち、電圧値(Vin−Vref1/2)が正であればD3=1とされ、そうでなければD3=0とされる。
【0036】
もし、電圧値(Vin−Vref1/2)が正であれば、次に容量値が大きい容量素子C242に対応するスイッチ素子SW242が参照電圧値Vref1の方に切り替わる。これにより、これまで帰還容量素子C202に蓄積されていた電荷Q202(上記(7)式)のうち、
【0037】
【数8】
なる式で表される電荷量Q242が容量素子C242に移動し、
【0038】
【数9】
なる式で表される電荷量Q202が帰還容量素子C202に残る。
【0039】
そして、アンプ201より電圧値(Vin−3Vref1/4)が出力される。比較部202により、アンプ201より反転入力端子に入力する電圧値(Vin−3Vref1/4)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値Vcom(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin−3Vref1/4)の符号が判定される。この結果は、容量制御部203に入力され、出力すべきビットD2の値として記憶される。すなわち、電圧値(Vin−3Vref1/4)が正であればD2=1とされ、そうでなければD2=0とされる。
【0040】
さらに、電圧値(Vin−3Vref1/4)が正であれば、その次に容量値が大きい容量素子C243に対応するスイッチ素子SW243が参照電圧値Vref1の方に切り替わる。これにより、これまで帰還容量素子C202に蓄積されていた電荷Q202(上記(7)式)のうち、
【0041】
【数10】
なる式で表される電荷量Q243が容量素子C243に移動し、
【0042】
【数11】
なる式で表される電荷量Q202が帰還容量素子C202に残る。
【0043】
そして、アンプ201より電圧値(Vin−7Vref1/8)が出力される。比較部202により、アンプ201より反転入力端子に入力する電圧値(Vin−7Vref1/8)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値Vcom(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin−7Vref1/8)の符号が判定される。この結果は、容量制御部203に入力され、出力すべきビットD1の値として記憶される。すなわち、電圧値(Vin−7Vref1/8)が正であればD1=1とされ、そうでなければD1=0とされる。
【0044】
逆に、最上位ビットD3の値の決定の際に電圧値(Vin−Vref1/2)が負であれば、スイッチ素子SW241が基準電圧値Vcomの方に戻って、電荷量Q(上記(5)式)の全てが帰還容量素子C202に戻る。その後、次に容量値が大きい容量素子C242に対応するスイッチ素子SW242が参照電圧値Vref1の方に切り替わる。これにより、帰還容量素子C202に蓄積されていた電荷Q(上記(5)式)のうち、
【0045】
【数12】
なる式で表される電荷量Q242が容量素子C242に移動し、
【0046】
【数13】
なる式で表される電荷量Q202が帰還容量素子C202に残る。
【0047】
そして、アンプ201より電圧値(Vin−Vref1/4)が出力される。比較部202により、アンプ201より反転入力端子に入力する電圧値(Vin−Vref1/4)と、非反転入力端子に入力する基準電圧値Vcom(=0)とが、大小比較されて、電圧値(Vin−Vref1/4)の符号が判定される。この結果は、容量制御部203に入力され、出力すべきビットD2の値として記憶される。すなわち、電圧値(Vin−Vref1/4)が正であればD2=1とされ、そうでなければD2=0とされる。
【0048】
このようにして、可変容量部240に含まれる4つのスイッチ素子SW241〜SW244それぞれの切替状況が順次に決定され、ビットD3〜D0それぞれの値が順次に決定される。
【0049】
以上までの動作は、N個のユニット1001〜100Nそれぞれで並列的に行われる。そして、各ユニット100nのスイッチ素子SW1が順次に閉じて、各ユニット100nのA/D変換回路20から出力されたデジタル値(D3〜D0)は、記憶部200の第1の記憶領域211に記憶される。また、各ユニット100nのM個のフォトダイオードPDそれぞれについて同様に動作する。このようにして、第1段階では、積分回路10の積分容量部の容量値がCf1とされ、A/D変換回路20の参照電圧値がVref1とされて、M行N列に配列されたフォトダイオードPDそれぞれの入射光強度に応じたデジタル値が記憶部200の第1の記憶領域211に記憶される。
【0050】
第1段階に続く第2段階では、以上の第1段階と略同様であるが、積分回路10の積分容量部の容量値がCf2とされ、A/D変換回路20の参照電圧値がVr ef2とされて、M行N列に配列されたフォトダイオードPDそれぞれの入射光強度に応じたデジタル値が記憶部200の第2の記憶領域212に記憶される点で相違する。また、第2段階に続く第3段階でも、以上の第1段階と略同様であるが、積分回路10の積分容量部の容量値がCf3とされ、A/D変換回路20の参照電圧値がVref3とされて、M行N列に配列されたフォトダイオードPDそれぞれの入射光強度に応じたデジタル値が記憶部200の第3の記憶領域213に記憶される点で相違する。
【0051】
第3段階まで終了した時点で、記憶部200の第1の記憶領域211、第2の記憶領域212および第3の記憶領域213それぞれに記憶されているデジタル値は何れも4ビットデータである。ただし、積分回路10の積分容量部の容量値が各段階で相違し、A/D変換回路20の参照電圧値も各段階で相違していることから、各記憶領域に記憶されているデジタル値は相違する。
【0052】
例えば、A/D変換回路20における各参照電圧値が上記(4)式の関係式を満たし、積分回路10の各容量素子の容量値が
【0053】
【数14】
なる関係式を満たすとすれば、第1の記憶領域211に記憶されているデジタル値は、第2の記憶領域212に記憶されているデジタル値より4ビット分だけ上位に位置するものである。また、第2の記憶領域212に記憶されているデジタル値は、第3の記憶領域213に記憶されているデジタル値より4ビット分だけ上位に位置するものである。ただし、第2の記憶領域212に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうち何れかのビットが値1であれば、第3の記憶領域213に記憶されている4ビットデジタル値が飽和している。また、第1の記憶領域211に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうち何れかのビットが値1であれば、第2の記憶領域212および第3の記憶領域213それぞれに記憶されている4ビットデジタル値が飽和している。
【0054】
そこで、第3段階に続く第4段階では、M行N列に配置されたフォトダイオードの各々について、記憶部200より出力される12ビットデジタル値(D11〜D0)は、記憶部200の第1の記憶領域211、第2の記憶領域212および第3の記憶領域213それぞれに記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)に応じて以下のように決定される。すなわち、第2の記憶領域212に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうち何れかのビットが値1であれば、第3の記憶領域213に記憶されている4ビットデジタル値の全てのビットの値が0とされる。次に、第1の記憶領域211に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうち何れかのビットが値1であれば、第2の記憶領域212に記憶されている4ビットデジタル値の全てのビットの値が0とされる。
【0055】
そして、図4に示されるように、記憶部200より出力される12ビットデジタル値(D11〜D0)のうちの上位4ビット(D11〜D8)として、第1の記憶領域211に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)が出力される。記憶部200より出力される12ビットデジタル値(D11〜D0)のうちの中位4ビット(D7〜D4)として、第2の記憶領域212に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)が出力される。また、記憶部200より出力される12ビットデジタル値(D11〜D0)のうちの下位4ビット(D3〜D0)として、第3の記憶領域213に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)が出力される。
【0056】
以上のように、本実施形態に係る光検出装置1は、光電流を電圧に変換し、さらにデジタル値に変換する過程において、常に、積分回路10による電荷電圧変換作用を利用している。即ち、積分回路10は、オープンループゲインが高いアンプA10とフィードバック容量素子とからなるもので、フィードバック容量値をCfとし、フィードバック容量素子に蓄積された電荷量をQとすると、もしアンプA10のオープンループゲインが高ければ、常に、出力電圧Vout=Q/Cfの関係が成り立つ。フィードバック容量素子は酸化膜等の絶縁物を挟み込んで製造されるため、温度依存性が全くない。このため、如何なる温度環境においても、Vout=Q/Cfの関係は不変である。このように、最終的なデジタル変換値も、特性的に全く温度依存性を小さく抑える事が可能である。このことは、従来の技術の欄に述べた対数圧縮方式が温度特性に支配されるのとは対象的である。
【0057】
また、従来の技術の欄に述べた対数圧縮方式においては、関係が非線形であるため、例えば、暗電流成分を不要に強調して増幅してしまう問題が有る。しかし、本実施形態においては、先に述べたチャージアンプの関係を常に利用しているため、光電流に対する最終デジタル出力値は、常に線形な関係にある。従ってこのような暗電流を不要に強調して増幅してしまう、という欠点は皆無である。
【0058】
また、例えば、積分回路10の各容量素子の容量値が、上記(14)式に替えて、
【0059】
【数15】
なる関係式を満たすものであってもよい。この場合には、第1の記憶領域211に記憶されているデジタル値は、第2の記憶領域212に記憶されているデジタル値より2ビット分だけ上位に位置するものである。また、第2の記憶領域212に記憶されているデジタル値は、第3の記憶領域213に記憶されているデジタル値より2ビット分だけ上位に位置するものである。そこで、第3段階に続く第4段階では、M行N列に配置されたフォトダイオードの各々について、記憶部200の第1の記憶領域211、第2の記憶領域212および第3の記憶領域213それぞれに記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)に応じて、8ビットデジタル値(D7〜D0)が記憶部200より出力される。
【0060】
すなわち、第1の記憶領域211に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうちの上位2ビットD3,D2の何れかが値1であれば、図5(a)に示されるように、記憶部200より出力される8ビットデジタル値(D7〜D0)のうちの上位4ビット(D7〜D4)として、第1の記憶領域211に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)が出力され、記憶部200より出力される8ビットデジタル値(D7〜D0)のうちの残りのビットとして値0が出力される。
【0061】
第1の記憶領域211に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうちの上位2ビットD3,D2の双方が値0であって、第2の記憶領域212に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうちの上位2ビットD3,D2の何れかが値1であれば、図5(b)に示されるように、記憶部200より出力される8ビットデジタル値(D7〜D0)のうちの中位4ビット(D5〜D2)として、第2の記憶領域212に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)が出力され、記憶部200より出力される8ビットデジタル値(D7〜D0)のうちの残りのビットとして値0が出力される。
【0062】
また、第1の記憶領域211に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうちの上位2ビットD3,D2の双方が値0であって、第2の記憶領域212に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)のうちの上位2ビットD3,D2の双方が値0であれば、図5(c)に示されるように、記憶部200より出力される8ビットデジタル値(D7〜D0)のうちの下位4ビット(D3〜D0)として、第3の記憶領域213に記憶されている4ビットデジタル値(D3〜D0)が出力され、記憶部200より出力される8ビットデジタル値(D7〜D0)のうちの残りのビットとして値0が出力される。
【0063】
このように、積分回路10の各容量素子の容量値が上記(14)式を満たす場合と比較して、上記(15)式を満たす場合には、光検出装置1より出力されるデジタル値は、総ビット数が減少するものの、有効ビット数が常に3以上である点で好適である。
【0064】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。一般に、積分回路10の積分容量部の容量値をCf1〜CfKの何れかに切り替えが可能であり、A/D変換回路20における参照電圧値がVref,1〜Vref,Lの何れかに切り替えが可能であって、記憶部200がK個の記憶領域を有していてよい(K,Lは2以上の整数)。また、Cf1>Cf2>…>Cfk>…>CfK-1>CfKであって、Vref,1>Vref,2>…>Vref,l>…>Vref,L-1>Vref,L であるのが好適である。さらに、A/D変換回路20から出力されるデジタル値のビット数をBとすると、
【0065】
【数16】
なる関係式が成り立つのが好適である。また、上記実施形態ではA/D変換回路20から出力されるデジタル値のビット数Bを4としたが、これに限られるものではない。
【0066】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明に係る光検出装置によれば、入射光強度が大きいときには、積分回路の積分容量部の容量値は容量値切替手段により第1〜第Kの容量値のうち大きい値に切り替えられ、また、A/D変換回路のA/D変換の際に用いられる参照電圧値は参照電圧値切替手段により第1〜第Lの参照電圧値のうち大きい値に切り替えられることで、飽和することなく入射光強度が検出される。一方、入射光強度が小さいときには、積分回路の積分容量部の容量値は容量値切替手段により第1〜第Kの容量値のうち小さい値に切り替えられ、また、A/D変換回路のA/D変換の際に用いられる参照電圧値は参照電圧値切替手段により第1〜第Lの参照電圧値のうち小さい値に切り替えられることで、暗電流の影響が抑制されて、入射光強度が高感度に検出される。したがって、本発明に係る光検出装置は、特性の温度依存性が小さいので、温度変動に因る画質の劣化が抑制され、また、入射光強度が小さいときにも、暗電流の増幅の影響が小さいので、この点でも画質の劣化が抑制される。このように、この光検出装置は、画質が劣化することなくダイナミックレンジを拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光検出装置1の概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る光検出装置1の積分回路10の回路図である。
【図3】本実施形態に係る光検出装置1のA/D変換回路20の回路図である。
【図4】本実施形態に係る光検出装置1の記憶部200から出力される12ビットデジタル値を説明する図である。
【図5】本実施形態に係る光検出装置1の記憶部200から出力される8ビットデジタル値を説明する図である。
【符号の説明】
1…光検出装置、10…積分回路、20…A/D変換回路、200…記憶部、300…制御回路。
Claims (3)
- 入射光強度に応じた量の電荷を出力する光検出素子と、
アンプと積分容量部とが入力端子と出力端子との間に並列的に設けられ、前記積分容量部の容量値を第1〜第K(Kは2以上の整数)の容量値の何れかに切り替える容量値切替手段を有し、前記光検出素子から出力された電荷を前記入力端子より入力して、前記容量値切替手段により切り替えられた容量値を有する前記積分容量部に前記電荷を蓄積し、この蓄積した電荷の量に応じた電圧値を前記出力端子より出力する積分回路と、
飽和することなくA/D変換が可能な入力電圧値の最大値を規定する参照電圧値を第1〜第L(Lは2以上の整数)の参照電圧値の何れかに切り替える参照電圧値切替手段を有し、前記積分回路の前記出力端子から出力された電圧値を入力して、前記参照電圧値切替手段により切り替えられて設定された参照電圧値に基づいて前記電圧値をA/D変換し、この電圧値に応じたデジタル値を出力するA/D変換回路と、
を備えることを特徴とする光検出装置。 - 前記第1〜第Kの容量値のうちの第kの容量値をCfkと表したときに Cf1>Cf2>…>Cfk>…>CfK-1>CfK であり、前記第1〜第Lの参照電圧値のうちの第lの参照電圧値をVref,lと表したときに Vref,1>Vref,2>…>Vref,l>…>Vref,L-1>Vref,L であって、
第1〜第Kの記憶領域とこれらの何れかに切り替える記憶領域切替手段とを有し、前記第1〜第Kの記憶領域のうちの前記記憶領域切替手段により切り替えられて選択された何れかの記憶領域に、前記A/D変換回路から出力されたデジタル値を記憶する記憶部と、
前記積分回路の前記容量値切替手段、前記A/D変換回路の前記参照電圧値切替手段および前記記憶部の前記記憶領域切替手段それぞれを制御して、前記積分回路の前記積分容量部の容量値を第kの容量値Cfkとし、前記A/D変換回路の参照電圧値を第lの参照電圧値Vref,lとして、前記A/D変換回路から出力されたデジタル値を第kの記憶領域に記憶させる制御手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の光検出装置。 - 前記光検出素子が複数設けられてM行N列(M≧2,N≧2)に2次元配列され、この2次元配列された前記光検出素子の列毎に前記積分回路および前記A/D変換回路それぞれが設けられている、ことを特徴とする請求項1記載の光検出装置。
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