JP4429785B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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    • H04N25/616Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise involving a correlated sampling function, e.g. correlated double sampling [CDS] or triple sampling

Description

本発明は、固体撮像装置に関するものである。
固体撮像装置として、入射光量に応じてフォトダイオードで発生した電流信号を対数圧縮して電圧信号として出力するものが知られている(例えば特許文献1および特許文献2を参照)。この固体撮像装置は、入射光量検出のダイナミックレンジが大きいという利点を有している。
特開平11−155105号公報 特開平5−219443号公報
しかしながら、上記のような対数圧縮方式を採用した固体撮像装置は、温度に依存して対数圧縮特性(すなわち、入射光量検出特性)が大きく変化するという問題点を有している。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、入射光量検出のダイナミックレンジが大きく、温度依存性が小さい固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置は、(1) 入射光量に応じた量の電荷を発生するN個のフォトダイオードPD〜PDと、(2) 各フォトダイオードPD と接続され、N個の期間T 〜T を1サイクルとして該サイクルが繰り返されるうちの各期間T において、第1蓄積期間およびこれより後の第2蓄積期間に閉じるスイッチSW と、(3) 各フォトダイオードPDとスイッチSWを介して接続され、入力した電荷を蓄積する容量部を有し、各サイクルの各期間Tにおいて、前サイクルの期間T の第2蓄積期間が終了した後にフォトダイオードPDで発生した電荷を第1蓄積期間に亘りスイッチSWを介して入力して容量部に蓄積し当該蓄積電荷量に応じた第1電圧値を出力するとともに、現サイクルの期間T の第1蓄積期間が終了した後にフォトダイオードPDで発生した電荷を第1蓄積期間より後の第2蓄積期間に亘りスイッチSWを介して入力して容量部に蓄積し当該蓄積電荷量に応じた第2電圧値を出力する積分回路と、(4) 各フォトダイオードPDについて、積分回路から出力される第1電圧値または第2電圧値を保持して、この保持した電圧値を出力する保持回路と、(5) 各フォトダイオードPDについて、積分回路から出力される第1電圧値を入力し、第1電圧値と基準電圧値とを大小比較して、この比較結果を表す比較信号を出力し、この比較信号に基づいて、第1電圧値が基準電圧値より小さければ保持回路に対して第1電圧値を保持するよう指示し、そうでなければ保持回路に対して第2電圧値を保持するよう指示する比較回路と、を備えることを特徴とする。ただし、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の任意の整数である。
この固体撮像装置の動作は、N個の期間T〜Tを1サイクルとして、このサイクルが順次に繰り返される。各期間Tにおいて、スイッチSWは第1蓄積期間および第2蓄積期間それぞれに閉じ、他のスイッチSW(m≠n)は開いたままである。各フォトダイオードPDは、対応する期間T内の第1蓄積期間および第2蓄積期間それぞれにおいて、対応するスイッチSWが閉じることにより、積分回路と接続される。
第1蓄積期間において、スイッチSWが閉じていると、前サイクルの期間Tにおいて最後にスイッチSWが開いた時刻より以降に比較的長期間に亘ってフォトダイオードPDへの光入射に伴ってフォトダイオードPDで発生し接合容量部に蓄積されていた電荷は、スイッチSWを経て積分回路に入力して容量部に蓄積され、この蓄積された電荷の量に応じた第1電圧値が積分回路から出力される。
第2蓄積期間において、スイッチSWが閉じていると、現サイクルの期間Tにおいて最後にスイッチSWが開いた時刻より以降に比較的短期間に亘ってフォトダイオードPDへの光入射に伴ってフォトダイオードPDで発生した電荷は、スイッチSWを介して積分回路に入力して容量部に蓄積され、この蓄積された電荷の量に応じた第2電圧値が積分回路から出力される。
各フォトダイオードPDについて、比較回路により、積分回路から出力される第1電圧値が基準電圧値と大小比較されて、この比較結果を表す比較信号が出力される。そして、この比較信号に基づいて、保持回路により、第1電圧値が基準電圧値より小さければ第1電圧値が保持され、そうでなければ第2電圧値が保持される。保持回路からは、この保持された電圧値(第1電圧値または第2電圧値)が出力される。
ここで、比較回路から出力される比較信号は、第1電圧値と基準電圧値との大小関係(すなわち、フォトダイオードPDへの入射光量のレベル)を表すものである。また、第1蓄積期間における蓄積電荷量より第2蓄積期間における蓄積電荷量が少ないので、第1電圧値より第2電圧値が小さい。したがって、フォトダイオードPDへの入射光量が比較的少ない場合には、保持回路から出力される第1電圧値に基づいて、フォトダイオードPDへの入射光量を検知することができる。一方、フォトダイオードPDへの入射光量が比較的多い場合には、保持回路から出力される第2電圧値に基づいて、フォトダイオードPDへの入射光量を検知することができる。
したがって、この固体撮像装置は、画素毎に入射光量検出のダイナミックレンジを大きくすることができる。また、フォトダイオードPDで発生した電荷を積分回路の容量部に蓄積して、その蓄積した電荷の量に応じた電圧値を積分回路から出力するので、入射光量検出の温度依存性が小さい。
本発明に係る固体撮像装置は、積分回路の容量部の容量値が可変であり、第1蓄積期間における容量部の容量値より第2蓄積期間における容量部の容量値が大きいのが好適である。この場合には、光検出のダイナミックレンジを更に大きくすることができる。
本発明に係る固体撮像装置は、積分回路と保持回路との間に設けられ、積分回路から出力される電圧値を入力し、第2蓄積期間の開始および終了それぞれの際に入力する該電圧値の差に応じた電圧値を保持回路へ出力するCDS回路を更に備えるのが好適である。また、保持回路から出力される電圧値を入力し、この入力した電圧値をデジタル値に変換して、このデジタル値を出力するA/D変換回路を更に備えるのが好適である。さらに、A/D変換回路から出力されるデジタル値を入力するとともに、比較回路から出力される比較信号を入力して、該比較信号に基づいて該デジタル値のビットをシフトさせ、このビットシフトしたデジタル値を出力するビットシフト回路を更に備えるのが好適である。
本発明に係る固体撮像装置は、入射光量検出のダイナミックレンジが大きく、温度依存性が小さい。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る固体撮像装置1の概略構成図である。この図に示される固体撮像装置1は、N個のフォトダイオードPD〜PD、N個のスイッチSW〜SW、積分回路10、CDS回路20、保持回路30、比較回路40、A/D変換回路50およびビットシフト回路60を備える。ここで、Nは2以上の整数である。また、以下で用いるnは1以上N以下の任意の整数である。
各フォトダイオードPDは、アノード端子が接地され、カソード端子がスイッチSWを介して積分回路10に接続されている。積分回路10の入力端は、N個のスイッチSW〜SWそれぞれの一端と共通の配線により接続されている。積分回路10は、容量部を有していて、フォトダイオードPDで発生した電荷を入力し、この入力した電荷を容量部に蓄積して、この蓄積した電荷の量に応じた電圧値V10を出力する。
CDS(Correlated Double Sampling、相関二重サンプリング)回路20は、積分回路10から出力される電圧値V10を入力し、第1時刻および第2時刻それぞれの入力電圧値の差に応じた電圧値V20を出力する。保持回路30は、CDS回路20から出力される電圧値V20を入力して、所定時刻における入力電圧値を保持し、その保持した電圧値V30を出力する。比較回路40は、積分回路10から出力される電圧値V10を入力し、この入力電圧値V10と基準電圧値とを大小比較して、この比較結果を表す比較信号S40を出力するとともに、この比較信号S40に基づいて保持回路30に対して所定時刻における入力電圧値を保持するよう指示する。
A/D変換回路50は、保持回路30から出力される電圧値V30を入力し、この入力した電圧値をデジタル値に変換して、このデジタル値D50を出力する。ビットシフト回路60は、A/D変換回路50から出力されるデジタル値D50を入力するとともに、比較回路40から出力される比較信号S40を入力して、該比較信号に基づいて該デジタル値のビットをシフトさせ、このビットシフトしたデジタル値D60を出力する。
図2は、本実施形態に係る固体撮像装置1の積分回路10、CDS回路20、保持回路30および比較回路40の回路図である。
積分回路10は、アンプA10、容量素子C10、容量素子C11、スイッチSW10およびスイッチSW11を有する。アンプA10の非反転入力端子は、基準電位Vrefが入力する。アンプA10の反転入力端子は、スイッチSWを介してフォトダイオードPDに接続されている。アンプA10の反転入力端子と出力端子との間には、スイッチSW10、容量素子C10、ならびに、互いに直列接続されたスイッチSW11および容量素子C11が、互いに並列的に設けられている。
容量素子C10,容量素子C11およびスイッチSW11は、容量値が可変の容量部を構成している。この可変容量部は、下記(1)式に表されるように、容量値Cおよび容量素子Cのうちの何れかの容量値に選択的に設定される。すなわち、スイッチSW11が開いているときの可変容量部の容量値Cは、容量素子C10の容量値と等しい。また、スイッチSW11が閉じているときの可変容量部の容量値Cは、容量素子C10および容量素子C11それぞれの容量値の和と等しい。
Figure 0004429785
積分回路10は、スイッチSW10が開いているときに、フォトダイオードPDから出力される電荷を可変容量部に蓄積して、この蓄積した電荷の量に応じた電圧値V10を出力する。また、積分回路10は、スイッチSW10,SW11が閉じることにより、容量素子C10,C11に蓄積されていた電荷が放電され、出力電圧値が初期化される。
CDS回路20は、アンプA20、容量素子C20およびスイッチSW20を有する。アンプA20の入力端子は、容量素子C20を介して積分回路10のアンプA10の出力端子と接続され、スイッチSW20を介して接地電位と接続されている。このCDS回路20は、スイッチSW20が閉状態から開状態に転じた第1時刻に積分回路10から出力された電圧値V10と、スイッチSW20が開状態に維持されたまま第1時刻より後の第2時刻に積分回路10から出力された電圧値V10と、の差に応じた電圧値V20を出力する。
保持回路30は、アンプA30、容量素子C30およびスイッチSW30を有する。アンプA30の入力端子は、スイッチSW30を介してCDS回路20のアンプA20の出力端子と接続され、容量素子C30を介して接地電位と接続されている。この保持回路30は、スイッチSW30が閉状態から開状態に転じた時刻にCDS回路20から出力された電圧値V20を以降も保持し、その保持した電圧値に応じた電圧値V30を出力する。スイッチSW30の開閉は、比較信号40から出力される比較信号S40に基づいて制御される。
比較回路40は、コンパレータ41およびDフリップフロップ42を有する。コンパレータ41は、積分回路10から出力される電圧値V10を入力するとともに、基準電圧値Vsatをも入力して、これら電圧値V10と基準電圧値Vsatとを大小比較する。そして、コンパレータ41の出力レベルは、電圧値V10が基準電圧値Vsatより大きいときにハイレベルとなり、そうでないときにはローレベルとなる。Dフリップフロップ42は、CLR入力端子に入力するClr信号がハイレベルであるときに、Q出力端子からの出力レベルがローレベルとなる。Dフリップフロップ42は、コンパレータ41からの出力電圧値をクロック入力端子に入力し、この電圧値がローレベルからハイレベルに転じると、それまでD入力端子に入力していた信号レベルを、それ以降においてQ出力端子から出力する。このDフリップフロップ42のQ出力端子から出力される信号が比較信号S40となる。
次に、本実施形態に係る固体撮像装置1の動作について図3〜図5を用いて説明する。N個のフォトダイオードPD〜PDそれぞれに入射する光の強度は、一般には一様ではなく、位置(n)によって異なる。以下では、フォトダイオードPDへの入射光量が比較的少ない場合および比較的多い場合それぞれについて説明する。また、以下の動作は、図示しない制御回路から出力される制御信号に基づいて為される。
図3は、本実施形態に係る固体撮像装置1の各スイッチSWの開閉タイミングを説明するタイミングチャートである。この図に示されるように、固体撮像装置1の動作は、N個の期間T〜Tを1サイクルとして、このサイクルが順次に繰り返される。各期間Tにおいて、スイッチSWは2つの部分期間(すなわち、第1蓄積期間および第2蓄積期間)に閉じ、他のスイッチSW(m≠n)は開いたままである。各フォトダイオードPDは、対応する期間T内の第1蓄積期間および第2蓄積期間それぞれにおいて、対応するスイッチSWが閉じることにより、積分回路10と接続される。各期間Tは一定時間であり、また、各期間TにおけるスイッチSWの開閉タイミングは一定である。
図4および図5それぞれは、本実施形態に係る固体撮像装置1の期間Tにおける動作を説明するタイミングチャートである。図4は、フォトダイオードPDへの入射光量が比較的少ない場合の積分回路10,CDS回路20,保持回路30および比較回路40それぞれの動作を説明するものである。また、図5は、フォトダイオードPDへの入射光量が比較的多い場合の積分回路10,CDS回路20,保持回路30および比較回路40それぞれの動作を説明するものである。
各図には、上から順に、積分回路10のスイッチSW10およびスイッチSW11それぞれの開閉動作、比較回路40のDフリップフロップ42のCLR入力端子に入力するClr信号のレベル、CDS回路20のスイッチSW20の開閉動作、フォトダイオードPDに対応して設けられたスイッチSWの開閉動作、積分回路10から出力される電圧値V10、CDS回路20から出力される電圧値V20、比較信号40から出力される比較信号S40、保持回路30のスイッチSW30の開閉動作、ならびに、保持回路30から出力される電圧値V30、が示されている。
図4および図5に示される何れの場合においても、積分回路10のスイッチSW10は、時刻tから時刻tまでの期間、および、時刻tから時刻tまでの期間、それぞれにおいて閉じて、これにより、積分回路10からの出力電圧値V10は初期化される。積分回路10のスイッチSW11は、時刻tから時刻tまでの期間において開いていて、時刻t以降の期間において閉じている。Clr信号は、時刻tから時刻tまでの期間内にハイレベルとなり、これにより、比較回路40から出力される比較信号S40はローレベルとなる。
CDS回路20のスイッチSW20は、時刻tから時刻tまでの期間、および、時刻tから時刻tまでの期間、それぞれにおいて閉じて、これにより、CDS回路20は、スイッチSW20が開いた時刻より以降の入力電圧値V10の変動分を電圧値V20として出力する。フォトダイオードPDに対応して設けられたスイッチSWは、時刻tから時刻tまでの期間、および、時刻tから時刻tまでの期間中の所定時刻以降、それぞれにおいて閉じる。
時刻tから時刻tまでの期間(第1蓄積期間)においては、積分回路10の可変容量部の容量値はC(上記(1a)式)となっている。この第1蓄積期間において、スイッチSWが閉じていると、前サイクルの期間Tにおいて最後にスイッチSWが開いた時刻より以降に比較的長期間に亘ってフォトダイオードPDへの光入射に伴ってフォトダイオードPDで発生し接合容量部に蓄積されていた電荷は、スイッチSWを経て積分回路10に入力して容量素子C10に蓄積され、この蓄積された電荷の量に応じた第1電圧値が積分回路10から出力される。また、CDS回路20から出力される電圧値V20は、スイッチSW20が開く時刻t以降において積分回路10から出力される電圧値の変動分となる。
時刻t以降の期間(第2蓄積期間)においては、積分回路10の可変容量部の容量値はC(上記(1b)式)となっている。この第2蓄積期間において、スイッチSWが閉じていると、現サイクルの期間Tにおいて最後にスイッチSWが開いた時刻tより以降に比較的短期間に亘ってフォトダイオードPDへの光入射に伴ってフォトダイオードPDで発生した電荷は、スイッチSWを介して積分回路10に入力して容量素子C10および容量素子C11に蓄積され、この蓄積された電荷の量に応じた第2電圧値が積分回路10から出力される。また、CDS回路20から出力される電圧値V20は、スイッチSW20が開く時刻t以降において積分回路10から出力される電圧値の変動分となる。
以上までの動作説明は、図4および図5それぞれの場合で共通である。しかし、以下に説明する動作は、フォトダイオードPDへの入射光量の大きさによって異なる。
フォトダイオードPDへの入射光量が比較的少ない場合の動作は図4に示されている。この場合、スイッチSWが閉じる時刻tから、スイッチSW11が閉じる時刻tまでの期間に、積分回路10から出力される電圧値V10は、基準電圧値Vsatより小さい。したがって、比較回路40のコンパレータ41の出力レベルはローレベルのままであり、Dフリップフロップ42のQ出力端子から出力される比較信号S40はローレベルのままである。そして、この比較信号S40に基づいて、保持回路30のスイッチSW30は時刻tに閉じた後に時刻tに開き、この時刻tにおいてCDS回路20から出力された電圧値V20が保持回路30により保持され、以降、この保持された電圧値に応じた電圧値V30が保持回路30から出力される。時刻t5、は、図示しない制御回路から出力される制御信号に基づいて決められる。
フォトダイオードPDへの入射光量が比較的多い場合の動作は図5に示されている。この場合、スイッチSWが閉じる時刻tから、スイッチSW11が閉じる時刻tまでの期間に、積分回路10から出力される電圧値V10は、基準電圧値Vsatより大きい。したがって、比較回路40のコンパレータ41の出力レベルはローレベルからハイレベルに転じ、Dフリップフロップ42のQ出力端子から出力される比較信号S40もローレベルからハイレベルに転じる。そして、この比較信号S40に基づいて、保持回路30のスイッチSW30は時刻tに閉じた後に第2蓄積期間中の時刻t10に開き、この時刻t10においてCDS回路20から出力された電圧値V20が保持回路30により保持され、以降、この保持された電圧値に応じた電圧値V30が保持回路30から出力される。時刻t10は、図示しない制御回路から出力される制御信号に基づいて決められる。
以上のように、時刻t10以降において比較回路40から出力される比較信号S40は、フォトダイオードPDへの入射光量のレベルを2段階で表したものとなっている。
すなわち、比較信号S40がローレベルであることは、積分回路10の可変容量部が容量値Cに設定されているときに、それまでフォトダイオードPDで発生した電荷が可変容量部に蓄積されても、その蓄積期間の終了の際に積分回路10から出力される第1電圧値Vが基準電圧値Vsatより小さいこと、つまり、フォトダイオードPDへの入射光量が比較的少ないことを表している。
比較信号S40がハイレベルであることは、積分回路10から出力される第1電圧値V10が基準電圧値Vsat以上となるが、積分回路10の可変容量部が容量値Cに設定されているときに、それまでフォトダイオードPDで発生した電荷が可変容量部に蓄積されても、その蓄積期間の終了の際に積分回路10から出力される第2電圧値Vが基準電圧値Vrefより小さいこと、つまり、フォトダイオードPDへの入射光量が比較的多いことを表している。
時刻t10以降において比較信号S40がローレベルであるときに保持回路30から出力される第1電圧値V31は、前サイクルの期間Tにおいて最後にスイッチSWが開いた時刻より以降にフォトダイオードPDへの光入射に伴ってフォトダイオードPDで発生した電荷の量をQとすると、下記(2a)式で表される。また、時刻t10以降において比較信号S40がハイレベルであるときに保持回路30から出力される第2電圧値V32は、現サイクルの期間TにおいてスイッチSWが開いた時刻tより以降にフォトダイオードPDへの光入射に伴ってフォトダイオードPDで発生した電荷の量をQとすると、下記(2b)式で表される。
Figure 0004429785
このとき、保持回路30から第1電圧値V31が出力されるときの受光感度をαとし、保持回路30から第2電圧値V32が出力されるときの受光感度をβとすると、両者の比は下記(3)式で表される。ここで、容量素子C10および容量素子C11それぞれの容量値を適切に設定するとともに、スイッチSWの開閉タイミングを適切に設定することにより、この比を例えば 64:1 とすることができる。
Figure 0004429785
そして、時刻t10以降において、保持回路30から出力された電圧値は、A/D変換回路50によりデジタル値に変換される。さらに、A/D変換回路50から出力されたデジタル値は、ビットシフト回路60により必要ビット数だけシフトされる。このときシフトされるビット数は、上記(3)式で表される受光感度比に応じたものである。
したがって、この固体撮像装置1は、画素毎に入射光量検出のダイナミックレンジを大きくすることができる。また、フォトダイオードPDで発生した電荷を積分回路10の容量素子に蓄積して、その蓄積した電荷の量に応じた電圧値を積分回路10から出力するので、入射光量検出の温度依存性が小さい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、比較回路40は、上記実施形態では積分回路10から出力される電圧値V10を基準電圧値Vsatと大小比較したが、CDS回路20から出力される電圧値V20を基準電圧値Vsatと大小比較してもよい。複数のフォトダイオードは、1次元状に配列されていてもよいし、2次元状に配列されていてもよい。複数のフォトダイオードが2次元状に配列される場合、その配列の行毎に積分回路10等が設けられていてもよい。また、上記(3)式から判るように、第1蓄積期間および第2蓄積期間それぞれにおいて積分回路10の容量部の容量値を互いに等しくしてもよく、この場合にも光検出のダイナミックレンジを大きくすることができる。
本実施形態に係る固体撮像装置1の概略構成図である。 本実施形態に係る固体撮像装置1の積分回路10、CDS回路20、保持回路30および比較回路40の回路図である。 本実施形態に係る固体撮像装置1の各スイッチSWの開閉タイミングを説明するタイミングチャートである。 本実施形態に係る固体撮像装置1の期間Tにおける動作を説明するタイミングチャートである。 本実施形態に係る固体撮像装置1の期間Tにおける動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1…固体撮像装置、10…積分回路、20…CDS回路、30…保持回路、40…比較回路、50…A/D変換回路、60…ビットシフト回路。

Claims (5)

  1. 入射光量に応じた量の電荷を発生するN個のフォトダイオードPD〜PDと、
    各フォトダイオードPD と接続され、N個の期間T 〜T を1サイクルとして該サイクルが繰り返されるうちの各期間T において、第1蓄積期間およびこれより後の第2蓄積期間に閉じるスイッチSW と、
    各フォトダイオードPDとスイッチSWを介して接続され、入力した電荷を蓄積する容量部を有し、各サイクルの各期間Tにおいて、前サイクルの期間T の前記第2蓄積期間が終了した後にフォトダイオードPDで発生した電荷を前記第1蓄積期間に亘りスイッチSWを介して入力して前記容量部に蓄積し当該蓄積電荷量に応じた第1電圧値を出力するとともに、現サイクルの期間T の前記第1蓄積期間が終了した後にフォトダイオードPDで発生した電荷を前記第2蓄積期間に亘りスイッチSWを介して入力して前記容量部に蓄積し当該蓄積電荷量に応じた第2電圧値を出力する積分回路と、
    各フォトダイオードPDについて、前記積分回路から出力される前記第1電圧値または前記第2電圧値を保持して、この保持した電圧値を出力する保持回路と、
    各フォトダイオードPDについて、前記積分回路から出力される前記第1電圧値を入力し、前記第1電圧値と基準電圧値とを大小比較して、この比較結果を表す比較信号を出力し、この比較信号に基づいて、前記第1電圧値が前記基準電圧値より小さければ前記保持回路に対して前記第1電圧値を保持するよう指示し、そうでなければ前記保持回路に対して前記第2電圧値を保持するよう指示する比較回路と、
    を備えることを特徴とする固体撮像装置(ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の任意の整数)。
  2. 前記積分回路の前記容量部の容量値が可変であり、前記第1蓄積期間における前記容量部の容量値より前記第2蓄積期間における前記容量部の容量値が大きいことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記積分回路と前記保持回路との間に設けられ、前記積分回路から出力される電圧値を入力し、前記第2蓄積期間の開始および終了それぞれの際に入力する該電圧値の差に応じた電圧値を前記保持回路へ出力するCDS回路を更に備えることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記保持回路から出力される電圧値を入力し、この入力した電圧値をデジタル値に変換して、このデジタル値を出力するA/D変換回路を更に備えることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記A/D変換回路から出力されるデジタル値を入力するとともに、前記比較回路から出力される比較信号を入力して、該比較信号に基づいて該デジタル値のビットをシフトさせ、このビットシフトしたデジタル値を出力するビットシフト回路を更に備えることを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
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