JP4720259B2 - 2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

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本発明は、2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物に関し、より詳しくは、ウレタン系シーリング材として好適に用いることができる2液硬化型のポリウレタン樹脂組成物に関する。
従来より、主剤(基材)としてポリイソシアネート(ウレタンプレポリマー)、硬化剤としてポリオールおよび硬化触媒を含有する2液硬化型ポリウレタンシーリング材組成物が知られている。ここで、上記硬化触媒としては、良好な硬化性の確保、水分との反応により発生しうる炭酸ガスによる発泡を抑える観点から鉛系の有機カルボン酸鉛が多用されていた。しかしながら、このような有機酸鉛は、環境や人体への悪影響が懸念され、その使用も問題とされることから代替触媒の検討がなされてきた。その中で、ビスマス系の有機カルボン酸ビスマスは、高い触媒活性を有し、可使時間を保ち、さらに耐発泡性に優れる等の利点から代替触媒として高い評価を得ている。
そこで、この有機カルボン酸ビスマスを硬化触媒として含有するポリウレタン組成物として、特許文献1には、「末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー、硬化剤としてポリオール、および硬化触媒として有機カルボン酸ビスマスと他の有機カルボン酸金属塩との混合物を含有することを特徴とするポリウレタン組成物」が記載されている。
しかしながら、このポリウレタン組成物では、モルタル等の被着体に打設した後に硬化物表面にべたつき(表面タック)が残りやすく、組成物内、特に被着体との界面付近に発泡(以下、「内部発泡」ともいう。)が生ずる問題があった。また、貯蔵後の硬化剤を使用した際の物性(例えば、モジュラス、硬度等)の低下(以下、「貯蔵後の物性の低下」ともいう。)がみられるという問題もあった。
特開2001−89549号公報
そこで、本発明は、打設後の表面タックおよび内部発泡の発生を抑制し、貯蔵後の物性の低下を低減することができる2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、基材および/または硬化剤に、有機酸ビスマスおよび特定のオキサゾリジン化合物を含有する2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物が、打設後の表面タックおよび内部発泡の発生を抑制し、貯蔵後の物性の低下を低減することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記(1)〜()に記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂材組成物を提供する。
(1)ウレタンプレポリマーを含有する基材と、活性水素基を2個以上有する化合物を含有する硬化剤とからなる2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物であって、
上記基材および/または上記硬化剤に、有機酸ビスマスと、オキサゾリジン化合物とを含有し、
上記オキサゾリジン化合物が、オキサゾリジン環とイソシアネート基とを有する化合物であり、
上記オキサゾリジン環とイソシアネート基とを有する化合物が、オキサゾリジン環および水酸基を有する化合物と、2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物との反応生成物であり、
上記オキサゾリジン環および水酸基を有する化合物が、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンであり、
上記ポリイソシアネート化合物が、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)およびノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)からなる群より選択される少なくとも1種であり、
上記オキサゾリジン化合物の含有量が、上記ウレタンプレポリマーと上記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、0.3〜10質量部である2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
(2)更に、上記有機酸ビスマス以外の有機酸金属塩を、上記硬化剤に含有する上記(1)に記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
(3)上記有機酸金属塩を構成する金属が、メンデレーエフ周期表の1〜3族の金属のいずれかである上記(2)に記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
(4)上記金属が、カリウム、カルシウムおよびセリウムからなる群より選択される少なくとも1種である上記(3)に記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
)上記有機酸ビスマスの含有量が、上記ウレタンプレポリマーと上記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、ビスマス量換算で0.01〜1質量部である上記(1)〜()のいずれかに記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
)上記有機酸金属塩の含有量が、上記ウレタンプレポリマーと上記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、金属量換算で0.01〜2質量部である上記(2)〜()のいずれかに記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
以下に説明するように、本発明によれば、打設後の表面タックおよび内部発泡の発生を抑制し、貯蔵後の物性の低下を低減することができる2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供することができ、各種シーリング材、ならびに目地材、接着剤、塗料、防水材および床材等にも好適に用いることができるため有用である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の2液硬化型ポリウレタン樹脂材組成物(以下、単に「本発明の樹脂組成物」という。)は、ウレタンプレポリマーを含有する基材と、活性水素基を2個以上有する化合物を含有する硬化剤とからなる2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物であって、
上記基材および/または上記硬化剤に、有機酸ビスマスと、オキサゾリジン化合物とを含有する2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物である。
次に、基材および硬化剤ならびに有機酸ビスマスおよびオキサゾリジン化合物について詳述する。
<基材>
本発明の樹脂組成物に用いられる基材は、ウレタンプレポリマーを含有するものであれば特に限定されない。
上記ウレタンプレポリマーは、通常の1液型のポリウレタン樹脂組成物と同様、ポリオール化合物と過剰のポリイソシアネート化合物(すなわち、水酸基(OH基)に対して過剰のイソシアネート基(NCO基))を反応させて得られる反応生成物であって、一般に、0.5〜5重量%のNCO基を分子末端に含有する。
このようなウレタンプレポリマーを生成するポリイソシアネート化合物は、分子内にNCO基を2個以上有するイソシアネート化合物であれば特に限定されず、その具体例としては、TDI(例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI))、MDI(例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4′−MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4′−MDI))、1,4−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)などの脂肪族ポリイソシアネート;トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)などの脂環式ポリイソシアネート;上記各ポリイソシアネートのカルボジイミド変性ポリイソシアネート、または、これらのイソシアヌレート変性ポリイソシアネート等が挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)であるのが、入手が容易である理由から好ましい。
また、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)であるのが、比較的安価である理由から好ましい。
更に、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)であるのが、反応性が高い理由から好ましい。
本発明においては、このような理由から好適に例示される各種ポリイソシアネート化合物を1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、上記ウレタンプレポリマーを生成するポリオール化合物は、水酸基を2個以上有するポリオール化合物であれば特に限定されず、その具体例としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリオール、およびこれらの混合ポリオール等が挙げられる。
これらのポリオール化合物のうち、少なくともポリエーテルポリオールを用いる場合、すなわち、ポリエーテル骨格を有するポリオールがウレタンプレポリマーに含まれる場合には、得られるウレタンプレポリマーの粘度が低く、作業性に優れ、該ウレタンプレポリマーを基材として有するポリウレタン樹脂組成物の硬化物の耐水性が向上する等の理由から好ましい。
ここで、ポリエーテルポリオールとしては、具体的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールから選ばれる少なくとも1種に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ポリオキシテトラメチレンオキサイドなどから選ばれる少なくとも1種を付加させて得られるポリオール等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、具体的には、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、その他の低分子ポリオールなどから選ばれる少なくとも1種と、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、ダイマー酸、その他の低分子脂肪族カルボン酸やオリゴマー酸などから選ばれる少なくとも1種との縮合重合体;プロピオンラクトン、バレロラクトンなどの開環重合体;等が挙げられる。
その他のポリオールとしては、具体的には、例えば、ポリマーポリオール、ポリカーボネートポリオール;ポリブタジエンポリオール;水素添加されたポリブタジエンポリオール;アクリルポリオール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の低分子ポリオールが挙げられる。
上記ウレタンプレポリマーとしては、上記で例示した各種ポリオール化合物と過剰量のポリイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応生成物が挙げられる。これらのうち、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)およびジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)からなる群より選択される少なくとも1種と、ポリプロピレングリコール(PPG)を反応させて得られる反応生成物が好ましい。
ここで、上記ポリイソシアネート化合物と上記ポリオール化合物との反応は、該ポリイソシアネート化合物と該ポリオール化合物とを、NCO基/OH基が、1.2〜2.5、好ましくは1.5〜2.2となる当量比で混合させて行われる。当量比がこの範囲であると、得られるウレタンプレポリマーの粘度が適当となり、該ウレタンプレポリマーを基材として有する本発明の樹脂組成物の耐発泡性も良好となる。また、このウレタンプレポリマーの生成は、通常のウレタンプレポリマーと同様の方法で行うことができ、例えば、上述の当量比のポリオール化合物とポリイソシアネート化合物とを、50〜100℃で加熱攪拌することによって行うことができる。また、必要に応じて、有機錫化合物、有機ビスマス、アミン等のウレタン化触媒を用いることもできる。
本発明の樹脂組成物に用いられる基材は、上記ウレタンプレポリマーとしての性能を損なわない範囲で、可塑剤、難燃剤、消泡剤、紫外線吸収剤、老化防止剤等を加えてもよい。
<硬化剤>
本発明の樹脂組成物に用いられる硬化剤は、活性水素基を2個以上有する化合物を含有するものであれば特に限定されない。
ここで、活性水素基を2個以上有する化合物は、水酸基、メルカプト基およびアミノ基(イミノ基も含む、以下同様。)からなる群より選択される置換基を分子内に2個以上有する化合物であれば特に限定されず、例えば、水酸基を2個以上有するポリオール化合物、メルカプト基を2個以上有するポリチオール化合物、アミノ基を2個以上有するポリアミン化合物が挙げられ、ポリオール化合物であるのが好ましい。
上記ポリオール化合物としては、具体的には、例えば、上述したウレタンプレポリマーの生成で用いるポリオール化合物が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらのうち、ポリプロピレングリコール(PPG)であることが好ましい。
上記ポリチオール化合物としては、具体的には、例えば、メタンジチオール、1,3−ブタンジチオール、1,4−ブタンジチオール、2,3−ブタンジチオール、1,2−ベンゼンジチオール、1,3−ベンゼンジチオール、1,4−ベンゼンジチオール、1,10−デカンジチオール、1,2−エタンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,9−ノナンジチオール、1,8−オクタンジチオール、1,5−ペンタンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパジチオール、トルエン−3,4−ジチオール、3,6−ジクロロ−1,2−ベンゼンジチオール、1,5−ナフタレンジチオール、1,2−ベンゼンジメタンチオール、1,3−ベンゼンジメタンチオール、1,4−ベンゼンジメタンチオール、4,4′−チオビスベンゼンチオール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、1,5−ジメルカプト−3−チアペンタン、2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記ポリアミン化合物としては、具体的には、例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、テトラメチル−1,6−ヘキサンジアミン、キシリレンジアミン、テトラメチルキシリレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、N−アミノエチルピペラジン、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、トリエチレンテトラミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N’−ジイソプロピルエチレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、N,N’−ジエチル−1,3−プロパンジアミン、N,N’−ジイソプロピル−1,3−プロパンジアミン、N,N’−ジメチル−1,6−ヘキサンジアミン、N,N’−ジエチル−1,6−ヘキサンジアミン、N,N’,N’’−トリメチルビス(ヘキサメチレン)トリアミン等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(有機酸ビスマス)
本発明の樹脂組成物に用いられる有機酸ビスマスは、上述した基材および/または硬化剤に含有するものであり、その具体例としては、オクチル酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、ロジン酸ビスマス等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
このような有機酸ビスマスを含有することにより、本発明の樹脂組成物は、環境や人体への悪影響が懸念される鉛化合物を用いることなく、可使時間が適当を保持でき、また、耐発泡性に優れるものとなる。
本発明においては、上記有機酸ビスマスの含有量は、上記ウレタンプレポリマーと上記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、ビスマス量換算で0.01〜1質量部であるのが好ましく、0.02〜0.5質量部であるのがより好ましい。ビスマス量の含有量がこの範囲であると、得られる本発明の樹脂組成物の硬化速度や硬化物の耐久発泡性がより向上する。
また、本発明においては、上記有機酸ビスマスとしては、市販されているものを用いることもでき、具体的には、ネオスタンU660(ビスマス量:3質量%、日東化成社製)、プキャットB3(ビスマス量:3質量%、日本化学産業社製)、ビスマスネオデカノエート(ビスマス量:20質量%、シェファードケミカル社製)等が好適に例示される。
(オキサゾリジン化合物)
本発明の樹脂組成物に用いられるオキサゾリジン化合物は、上述した基材および/または硬化剤に含有するものである
オキサゾリジン化合物を含有することにより、本発明の樹脂組成物は、打設後の表面タックおよび内部発泡の発生を抑制し、貯蔵後の物性の低下を低減することができる。これは、湿気(水)によるオキサゾリジン環の開環が、結果として有機酸ビスマスの失活を防ぐことになり、オキサゾリジン環の開裂により生じるアミノ基および水酸基が硬化反応にも寄与することができるためであると考えられる。
本発明における上記オキサゾリジン化合物上述したウレタンプレポリマーと活性水素基を2個以上有する化合物との硬化反応を阻害しないという理由から、オキサゾリジン環とイソシアネート基とを有する化合物(以下、「イソシアネートオキサゾリジン化合物」という。)である。
また、本発明におけるこのようなイソシアネートオキサゾリジン化合物、オキサゾリジン環および水酸基を有する化合物と、2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物との反応生成物である。また、このオキサゾリジン環および水酸基を有する化合物が、加水分解速度と貯蔵安定性のバランスがウレタン系シーリング材に好適に用いられる程度となる理由から、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンであり、このポリイソシアネート化合物が、キシリレンジイソシアネート(XDI)であるのが反応性の高さと安全性の観点から好ましく、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)およびトリレンジイソシアネート(TDI)であるのが入手しやすく安価である理由から好ましい。
上記オキサゾリジン化合物としては、例えば、N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン、カーボネートオキサゾリジン、エステルオキサゾリジン等が挙げられる。
上記N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンは、例えば、アルカノールアミンとケトンまたはアルデヒドとの脱水縮合反応によって調製することができる。
このようなN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとしては、具体的には、例えば、2−イソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン(以下、「ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(1)」とする。)、3−(2−ヒドロキシエチル)−2−(1−メチルブチル)オキサゾリジン(以下、「ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(2)」とする。)、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン(以下、「ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(3)」とする。)、2−(p−メトキシフェニル)−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン(以下、「ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(4)」とする。)、2−(2−メチルブチル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾリジン(以下、「ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(5)」とする。)等が挙げられる。
これらのうち、ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(2)および(3)であるのが、加水分解速度と貯蔵安定性のバランスに優れる理由から好ましい。
上記カーボネートオキサゾリジンは、例えば、特開平5−117252号公報の方法で得られるカーボネートオキサゾリジン等が挙げられる。カーボネートオキサゾリジンは、例えば、上述のヒドロキシアルキルオキサゾリジン(1)等のヒドロキシアルキルオキサゾリジンとジアリルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジプロピレンカーボネート等のカーボネートとを、ジエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコールを用いて反応させることによって得ることができる。この反応は、例えばナトリウムメチラート等のエステル交換触媒の存在下で、60〜160℃、好ましくは100〜140℃の範囲の温度で行われる。触媒の添加量は、ヒドロキシアルキルオキサゾリジン、カーボネート、多価アルコールの合計量に対して50〜1000ppmであるのが好ましい。
このようにして調製されるカーボネートオキサゾリジンは、下記式1で表される。
ここで、式中、nは、1〜10の整数で、R4およびR5は各々独立に炭素数1〜8個の有機基である。R6およびR7は各々独立に水素原子または炭素数1〜8個の有機基である。
式1で表される化合物の具体例を以下に示す、カーボネートオキサゾリジン(1)等が挙げられる。
上記エステルオキサゾリジンとしては、例えば、米国特許第3661923号明細書および米国特許第4138545号明細書の方法で得られるエステルオキサゾリジン等の種々のエステルオキサゾリジンを用いることができ、例えば、上述のヒドロキシアルキルオキサゾリジン(1)とジカルボン酸もしくはポリカルボン酸の低級アルキルエーテルとの反応によって得ることができる。
具体的には、下記エステルオキサゾリジン(1)が挙げられる。更に、下記エステルオキサゾリジン(2)で示されるバイエル社製のハードナーOZ等の市販品を使用することもできる。
また、上記オキサゾリジン化合物としては、1分子中に3個以上のオキサゾリジン環を有するオキサゾリジン化合物を用いてもよい。
このようなオキサゾリジン化合物は、下記式2で表されるN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと、ポリイソシアネート化合物とを反応することによって、1分子中に3個以上のオキサゾリジン環を有する化合物として合成することができる。
ここで、式中、R8は炭素数2〜3の直鎖状または分岐鎖を有する2価の脂肪族炭化水素基であり、例えば、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基を示す。また、R9およびR10は、各々独立に水素原子または炭素数1〜20の1価の炭化水素基を示す。
上記式2で表されるN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンは、相当するアルデヒドまたはケトンとN−ヒドロキシアルキルアミンより、公知の方法により合成することができる。
アルデヒドとしては、具体的には、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、2−メチルペンチルアルデヒド、オクチルアルデヒド、3,5,5−トリメチルヘキシルアルデヒドなどの脂肪族アルデヒド;ベンズアルデヒド、メチルベンズアルデヒド、トリメチルベンズアルデヒド、エチルベンズアルデヒド、イソプロピルベンズアルデヒド、イソブチルベンズアルデヒド、メトキシベンズアルデヒド、ジメトキシベンズアルデヒド、トリメトキシベンズアルデヒドなどの芳香族アルデヒド;等が好適に例示される。
ケトンとしては、具体的には、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、ジエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−t−ブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等が好適に例示される。
N−ヒドロキシアルキルアミンとしては、具体的には、ビス−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン、ビス−N−(2−ヒドロキシプロピル)アミン、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(2−ヒドロキシプロピル)アミン等が好適に例示される。
上述のアルデヒドまたはケトンと、N−ヒドロキシアルキルアミンとは、アルデヒドまたはケトンのモル数に対応する窒素の当モル量で反応するが、アルデヒドまたはケトンを1.01〜1.5の範囲で過剰に用いることが好ましい。特に好ましくは、1.01〜1.1の範囲である。この理由は、未反応のN−ヒドロキシアルキルアミンは生成物との分離が困難で、イソシアネートと反応するため、貯蔵安定性の低下の原因となるからである。
反応温度は、トルエン、キシレン等の溶媒中で、還流条件下で行うことが望ましい。
反応時間は、6〜24時間とすることが望ましく、特に8〜12時間とすることが望ましい。反応時間をこの範囲とした理由は、6時間未満では反応が不完全だからであり、24時間を超えると反応混合物が着色するからである。また、反応は通常の雰囲気で行うことが好ましい。反応終了後に、過剰のアルデヒドまたはケトンを減圧下で留去して、上記式2で表されるN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンを得ることができる。
このようなN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとしては、具体的には、例えば、上記で例示したヒドロキシアルキルオキサゾリジン(1)〜(4)等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリイソシアネート化合物は、有機基を有するポリイソシアネートであって、例えば、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、ポリプロピレングリコール等の多価アルコール類と、パラフェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、オクタデシルジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートおよびこれらの変性品等との反応生成物、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等のジイソシアネート化合物を、触媒の存在下で三量化させてイソシアヌレート環を形成させることによって得ることができる。
このようなポリイソシアネート化合物としては、具体的には、例えば、上記で例示した上記ウレタンプレポリマーを生成する各種ポリイソシアネート化合物のうち、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H 6 XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H 12 MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)およびノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)からなる群より選択される少なくとも1種を用いる。
上記式2で表されるN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと、ポリイソシアネート化合物を、反応温度50℃〜100℃程度で、常圧下で反応させることで、1分子に3個以上のオキサゾリジン環を有するオキサゾリジン化合物を合成することができる。合成の際には、粘度を下げる目的でトルエン、キシレン等の溶剤を使用してもよい。
N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと、ポリイソシアネート化合物との量比は、N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンのヒドロキシル基1モルあたりポリイソシアネート化合物が1モルで反応させるのがよい。
このような1分子に3個以上のオキサゾリジン環を有する化合物の具体例としては、下記式で表される多官能オキサゾリジン化合物(1)、(2)等が挙げられる。
また、N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとポリイソシアネート化合物との反応で得られる多官能オキサゾリジン化合物の他の例としては、下記式3で表される化合物が挙げられる。
ここで、式中、R11は炭素数2〜6の、好ましくは炭素数2〜3の、より好ましくは炭素数2のアルキレン基である。
12およびR13は、各々独立に、水素原子、炭素数1以上のアルキル基、炭素数5〜7の脂環式アルキル基または炭素数6〜10のアリール基である。
14は炭素数2〜6のアルキレン基、アリール基またはウレタン結合を含む炭素数2〜6のアルキレン基もしくはウレタン結合を含むアリール基であり、ウレタン結合を有する炭素数1〜5のアルキル基もしくはアリール基であることが好ましい。
15はn個のポリイソシアネートからイソシアネート基を除去することによって得られる基で、イソシアネート化合物の骨格を形成するものであればよい。ジイソシアネートまたはトリイソシアネート化合物の骨格となる化合物であることが好ましい。
nは、2〜4の整数であり、2または3であることが好ましい。特に、nが2または3であると、引張強度と引張伸び率のバランスがとれた硬化物が得られる。
上記式3で表されるオキサゾリジン化合物の具体例としては、以下に示す、TDIベースの多官能オキサゾリジン化合物(3)等が挙げらる。
本発明に用いるオキサゾリジン化合物として好適なイソシアネートオキサゾリジン化合物としては、下記式4で示されるオキサゾリジン化合物が好適に例示される。
ここで、式中、R16は、炭素原子数5以上の脂肪族炭化水素基、R17は、有機のポリイソシアネートからイソシアネート基を除いて得られる残基、mは1〜6の整数、nは1〜4の整数である。
上記式中、R16は、炭素原子数5以上、好ましくは炭素原子数5〜15の脂肪族炭化水素基であって、例えば、n−ペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、3,5,5−トリメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デカニル、n−ウンデカニル、n−ドデカニル、n−トリデカニル、n−テトラデカニルなどが挙げられる。なかでも、炭素原子数5〜10の場合が好ましい。そして、R16の位置の置換基が、2置換基とも脂肪族炭化水素では加水分解が速すぎて、貯蔵安定性が悪い。また、R16が、芳香族基であると加水分解が遅く、硬化性が悪い。更に、炭素原子数4以下では比較的加水分解が速くて、貯蔵安定性が悪い。
17は、有機のポリイソシアネートからイソシアネート基を除いて得られる残基であって、脂肪族、脂環式、芳香族のいずれでもよい。例えば、トリレン、ジフェニルメタン、フェニレン、ポリメチレンポリフェニレンなどの芳香族基、ヘキサメチレンなどの脂肪族基、イソホロンなどの脂環式炭化水素基、キシレンなどの芳香族脂肪族基、更に、これらのカルボジイミド変性基またはイソシアヌレート変性基などが挙げられ、これらの1種または2種以上の組み合わせとして使用される。
mは、1〜6の整数、特に、2〜3であるのが、硬化性、硬化物の物性の点で好ましい。また、nは、0〜4の整数、特に、0〜2であるのが、硬化性の点で好ましい。
上記式4で示されるイソシアネートオキサゾリジン化合物は、例えば、(a)ジエタノールアミンと相当するアルデヒドより下記式5で示されるN−ヒドロキシエチルオキサゾリジンを合成し、(b)得られた上記式5で示されるN−ヒドロキシエチルオキサゾリジンと、有機ポリイソシアネートとを反応させる方法により合成することができる。
なお、予め、N−ヒドロキシエチルオキサゾリジンが入手できている場合は、上記の工程(b)のみで、イソシアネートオキサゾリジン化合物を得ることができる。
(式中、R18は、炭素原子数5以上の脂肪族炭化水素である。)
上記工程(a)における反応は、反応温度70〜150℃、溶媒として、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機溶媒の存在下で行われる。反応終了後、油浴下で、反応混合物を5〜10時間還流させる。
また、上記工程(b)における反応は、N−ヒドロキシエチルオキサゾリジンと有機ポリイソシアネートとを混合し、60〜90℃で、5〜10時間行われる。また、必要に応じて、反応の途中で温度を変化させてもよい。
上記工程(a)で用いるアルデヒドとしては、具体的には、例えば、n−ヘキサナール、2−メチルペンタナール、2−メチルヘプタナール、n−オクタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、n−デカナール、n−ウンデカナール、n−ドデカナール、n−トリデカナール、n−テトラデカナール、n−ペンタデカナール等が挙げられ、これらのアルデヒドは、市販品として入手可能である。
また、上記工程(b)で用いる有機ポリイソシアネートとしては、脂肪族、脂環式、芳香族のいずれも使用可能である。
このような有機ポリイソシアネートとしては、具体的には、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネート;キシレンジイソシアネートなどの芳香族脂肪族ポリイソシアネート;およびこれらのカルボジイミド変性またはイソシアヌレート変性ポリイソシアネート;等が挙げられ、これらの1種または2種以上の組み合わせとして使用される。
上述のようにして得られたイソシアネートオキサゾリジン化合物は、さまざまに物性を調整できる等の特性がある。
また、本発明に好適に用いられる他のオキサゾリジン化合物としては、オキサゾリジンシリルエーテルが挙げられる。
上記オキサゾリジンシリルエーテルは、例えば、上述したN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと、トリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、トリエトキシシラン、ジメトキシジメチルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のアルコキシシランまたは水酸基を有するオキサゾリジンとハロゲン化シリル化合物との反応により合成することができる。
このうち、アルコキシシランとの反応は、チタンアルコキシド、アルミニウムアルコキシドあるいは2価の錫化合物(Sn2+)を触媒として40〜160℃で、特に好ましくは80〜140℃で行う。触媒は、そのまま添加しても、あるいはキシレン等の有機溶媒の溶液中に溶かして使用してもよい。このような触媒の使用量は、オキサゾリジン100質量部に対して、0.01〜5質量部、特に0.1〜2質量部であるのが、反応時間、生成物の純度の点で好ましい。
このようなオキサゾリジンシリルエーテルは、下記式6で示される化合物であるのが好ましい。
ここで、式中、nは、0〜3の整数である。
19は、水素原子、炭素原子数1〜12個を有するアルキル基、アルコキシアルキル基、脂環基、アルコキシ基、アクリロキシアルキル基、アミノアルキル基またはメルカプトアルキル基、;ビニル基、フェニル基、アミノ基等が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、ビニル基、メタアクリロキシプロピル基、エポキシシクロヘキシル基、グリシドキシプロピル基、アミノエチル基、アミノプロピル基、フェニル基、アミノ基、メルカプトプロピル基が例示される。nが、2以上の場合、R19基は、各々独立に別の基であっても、同一の基であってもよい。
20は炭素数2または3のアルキル基、特に、エチル基、イソプロピル基であるのが好ましい。
21は水素原子またはメチル基であるのが好ましい。
22、R23は、各々独立に、水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基である。更に、炭素原子数3〜12であるのが好ましく、具体的には、イソプロピル基、イソペンチル基、フェニル基、例えばメトキシフェニル基などのアルコキシフェニル基が挙げられ、中でもR22、R23の内の一方が、水素原子であるのが、貯蔵安定性、硬化性の点で好ましい。
上記式6で示されるオキサゾリジンシリルエーテルの具体例は、以下に示す、オキサゾリジンシリルエーテル化合物(1)〜(7)等が挙げられる。
更に、本発明に好適に用いられる他のオキサゾリジン化合物としては、下記式7で示される化合物が挙げられる。
ここでR24は炭素数1以上の直鎖状または分岐鎖を有する脂肪族炭化水素基であり、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキレン基を示す。
また、R25およびR26は、各々独立に水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を示す。
これらの好ましい具体例を以下に示す。
本発明においては、このようなオキサゾリジン化合物の含有量は、上記ウレタンプレポリマーと上記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、0.3〜10質量部であり、0.5〜8質量部であるのが好ましい。
上記有機酸ビスマスおよび上記オキサゾリジン化合物を基材および/または硬化剤に含有する本発明の樹脂組成物は、可使時間を適当に保持しつつ、打設後の表面タックおよび内部発泡の発生を抑制し、貯蔵後の物性の低下を低減することができる。これは、上述したように、湿気(水)によるオキサゾリジン環の開環が、結果として加水分解による有機酸ビスマスの失活を防ぎ、また、オキサゾリジン環の開裂により生じるアミノ基および水酸基が硬化反応にも寄与することができるためであると考えられる。
本発明の樹脂組成物は、上記硬化剤に、更に、上記有機酸ビスマス以外の有機酸金属塩を含有しているのが好ましい。
このような有機酸金属塩を更に含有することにより、得られる本発明の樹脂組成物が表面硬化性や深部硬化性に優れ、また、上記有機酸ビスマスの添加量を少なくすることができるため有機酸ビスマスを多量に添加した場合に発生しうる硬化物の高モジュラス化を抑制することができる等の理由から好ましい。
このような有機金属塩としては、具体的には、例えば、オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ネオデカン酸、ドデカン酸、ネオドデカン酸、アビエチン酸、ネオアビエチン酸などの有機カルボン酸;d−ピマル酸、イソ−d−ピマル酸、ポドカルプ酸などの脂環族系有機酸;安息香酸、ナフトエ酸、ケイ皮酸、p−オキシケイ皮酸などの脂肪族系有機酸;等の金属(例えば、錫、チタン、ジルコニウム、カルシウム、亜鉛、鉄、コバルト等)塩が挙げられる。
本発明においては、上記有機酸金属塩を構成する金属が、メンデレーエフ周期表の1〜3族の金属のいずれかであるのが、有機酸ビスマスとの共存下において良好な触媒作用を有する有機酸金属塩となり、可使時間と硬化速度が良好となる理由から好ましく、該金属が、カリウム、カルシウムおよびセリウムからなる群より選択される少なくとも1種であるのがより好ましい。
したがって、上記有機金属塩としては、具体的には、オクチル酸カルシウム、ナフテン酸カルシウム、2−エチルヘキシル酸カルシウム、ネオデカン酸カルシウム、2−エチルヘキシル酸カリウム、2−エチルヘキシル酸セリウム等が好適に例示される。
また、本発明においては、上記有機酸金属塩の含有量は、上記ウレタンプレポリマーと上記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、金属量換算で0.01〜2質量部であるのが好ましく、0.02〜1質量部であるのがより好ましい。金属量の含有量がこの範囲であると、得られる本発明の樹脂組成物の表面硬化性や深部硬化性に優れ、有機酸ビスマスの添加量を低減することができる。
更に、本発明においては、上記有機酸金属塩としては、市販されているものを用いることもでき、具体的には、ニッカオクチックスCa5%(T)(カルシウム量:5質量%、日本化学産業社製)、ナフテックスCa3%(T)(カルシウム量:3質量%、日本化学産業社製)、プキャットCa−5B(カルシウム量:5質量%、日本化学産業社製)、プキャット15G(カリウム量:15質量%、日本化学産業社製)等が好適に例示される。
本発明の樹脂組成物は、上記各成分に加え、必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲で、その他の添加剤、例えば、可塑剤、充填剤、硬化触媒(ビスマス塩および亜鉛塩を除く)、チクソトロピー性付与剤、シランカップリング剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、接着性付与剤、分散剤、脱水剤、紫外線吸収剤、溶剤等を含有することができる。
可塑剤としては、例えば、テトラヒドロフタル酸、アゼライン酸、安息香酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、クエン酸およびこれらの誘導体;ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ系、パラフィン系、ナフテン系および芳香族系のプロセスオイル;等が挙げられる。
これらのうち、フタル酸系可塑剤、アジピン酸系可塑剤等のエステル系可塑剤が好ましい。
具体的には、フタル酸系可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレート(BBP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジメチルフタレート、ジエチルフタレートが挙げられる。これらのうち、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレートが好ましい。
アジピン酸系可塑剤としては、例えば、ジオクチルアジぺート(DOA)、ジイソノニルアジペート(DINA)、ジイソデシルアジぺート、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステルが挙げられる。これらのうち、ジイソノニルアジペートが好ましい。
その他の可塑剤としては、例えば、セバシン酸ジブチル、コハク酸ジイソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、トリオクチルフォスフェート、トリス(クロロエチル)フォスフェート、トリス(ジクロロプロピル)フォスフェート、リン酸トリクレジル、トリブチルトリメリテート(TBTM)、トリオクチルトリメリテート(TOTM)、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油;分子量500〜10,000のブチルアクリレート等のアクリルオリゴマーが挙げられる。
充填剤としては、各種形状の有機または無機のもの、例えば、炭酸カルシウム、カーボンブラック、シリカ(ホワイトカーボン)、クレー・タルク類、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化バリウム、酸化マグネシウム、生石灰、炭酸塩類(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、胡粉)、アルミナ水和物(例えば、含水水酸化アルミニウム)、ケイソウ土、硫酸バリウム(例えば、沈降性硫酸バリウム)、マイカ、硫酸アルミナ、リトポン、アスベスト、グラファイト、二硫化モリブデン、軽石粉、ガラス粉、ケイ砂、ゼオライト;これらの脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸エステル、高級アルコール付加イソシアネート化合物などによる表面処理物;ガラスバルーン;樹脂バルーン;等が挙げられる。
炭酸カルシウムとしては、例えば、重質炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム、コロイダル炭酸カルシウム)が挙げられる。また、これらを脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸エステル、高級アルコール付加イソシアネート化合物等により表面処理した表面処理炭酸カルシウムも用いることができる。
具体的には、表面処理されていない重質炭酸カルシウムとしては、ホワイトンSSB赤(白石工業社製)、スーパーS(丸尾カルシウム社製)等が挙げられ、表面処理された重質炭酸カルシウムとしては、ライトンA−4(備北粉化工業社製)、スノーライト(丸尾カルシウム社製)等が挙げられる。また、表面処理されていない沈降炭酸カルシウムとしては、白艶華A、Brilliant-1500(ともに白石工業社製)等が挙げられ、表面処理された沈降炭酸カルシウムとしては、ビスコライトMBP(白石工業社製)、カルファイン200(丸尾カルシウム社製)等が挙げられる。
カーボンブラックとしては、例えば、SAF(Super Abrasion Furnace)、ISAF(Intermediate Super Abrasion Furnace)、HAF(High Abrasion Furnace)、FEF(Fast Extruding Furnace)、GPF(General Purpose Furnace)、SRF(Semi−Reinforcing Furnace)、FT(Fine Thermal)、MT(Medium Thermal)等が挙げられる。
具体的には、上記SAFとしてはシースト9(東海カーボン社製)、ISAFとしてはショウブラックN220(昭和キャボット社製)、HAFとしてはシースト3(東海カーボン社製)、FEFとしてはHTC#100(中部カーボン社製)等が例示される。また、GPFとしては旭#55(旭カーボン社製)、シースト5(東海カーボン社製)、SRFとしては旭#50(旭カーボン社製)、三菱#5(三菱化学社製)、FTとしては旭サーマル(旭カーボン社製)、HTC#20(中部カーボン社製)、MTとしては旭#15(旭カーボン社製)等が例示される。
シリカとしては、具体的には、例えば、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカ、無水微粉ケイ酸、含水微粉ケイ酸、含水ケイ酸アルミニウム、含水ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
クレーとしては、具体的には、例えば、ろう石クレー、カオリン質クレー(カオリナイト、ハロイサイト)、パイロフィライト質クレー、セリサイト質クレー、焼成クレー等が挙げられる。
所望により添加する充填剤の含有量は、上記ウレタンプレポリマーと上記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、100〜200質量部であることが好ましい。充填剤の含有量がこの範囲であると、得られる本発明の樹脂組成物の粘度、垂れ性、混合性に優れることから作業性が向上し、また硬化物の硬度、伸び物性が優れる。
チクソトロピー性付与剤としては、具体的には、例えば、エアロジル(日本エアロジル社製)、ディスパロン(楠本化成社製)等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、具体的には、例えば、トリメトキシビニルシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
顔料としては、無機顔料および有機顔料が挙げられる。
無機顔料としては、具体的には、例えば、亜鉛華、酸化チタン、弁柄、酸化クロム、鉄黒、複合酸化物(例えば、チタンエロー系、亜鉛−鉄系ブラウン、チタン・コバルト系グリーン、コバルトグリーン、コバルトブルー、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック)などの酸化物;黄鉛、モリブデートオレンジなどのクロム酸塩;紺青等のフェロシアン化物;カドミウムエロー、カドミウムレッド、硫化亜鉛などの硫化物;硫酸バリウムなどの硫酸塩;塩酸塩;群青などのケイ酸塩;炭酸カルシウムなどの炭酸塩;マンガンバイオレットなどのリン酸塩;黄色酸化鉄などの水酸化物;カーボンブラックなどの炭素;アルミニウム粉、ブロンズ粉などの金属粉;チタン被覆雲母;等が挙げられる。
有機顔料としては、具体的には、例えば、モノアゾレーキ系(例えば、レーキレッドC、パーマネンレッド2B、ブリリアントカーミン6B)、モノアゾ系(例えば、トルイジンレッド、ナフトールレッド、ファストエローG、ベンズイミダロンボルドー、ベンズイミダゾロンブラウン)、ジスアゾ系(例えば、ジスアゾエローAAA、ジスアゾエローHR、ピラゾロンレッド)、縮合アゾ系(例えば、縮合アゾエロー、縮合アゾレッド、縮合アゾブラウン)、金属錯塩アゾ系(例えば、ニッケルアゾエロー)などのアゾ系顔料;銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、臭素化銅フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料;塩基性染料レーキ(例えば、ローダミン6レーキ)などの染付顔料;アンスラキノン系(例えば、フラバンスロンエロー、ジアンスラキノリルレッド、インダンスレンブルー)、チオインジゴ系(例えば、チオインジゴボルドー)、ペリノン系(例えば、ペリノンオレンジ)、ペリレン系(例えば、ペリレンスカーレット、ペリレンレッド、ペリレンマルーン)、キナクリドン系(例えば、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンスカーレット)、ジオキサジン系(例えば、ジオキサジンバイオレット)、イソインドリノン系(例えば、イソインドリノンエロー)、キノフタロン系(例えば、キノフタロンエロー)、イソインドリン系(例えば、イソインドリンエロー)、ピロール系(例えば、ピロールレッド)などの縮合多環顔料;銅アゾメチンエローなどの金属錯塩アゾメチン;アニリンブラック;昼光蛍光顔料;等が挙げられる。
染料としては、具体的には、例えば、直接染料、建染染料、硫化染料、ナフトール染料、酸性染料、分散染料等が挙げられる。
老化防止剤は、具体的には、例えば、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(DPPD)、N,N′−ジナフチル−p−フェニレンジアミン(DNPD)、2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノリン(TMDQ)、N−フェニル−1−ナフチルアミン(PAN)、ヒンダードフェノール系化合物等が挙げられる。
酸化防止剤は、具体的には、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)などのヒンダードフェノール系化合物;亜リン酸トリフェニル:等が挙げられる。
帯電防止剤は、具体的には、例えば、第四級アンモニウム塩、アミンなどのイオン性化合物;ポリグリコール、エチレンオキサイド誘導体などの親水性化合物;等が挙げられる。
難燃剤は、具体的には、例えば、クロロアルキルホスフェート、ジメチルメチルホスホネート、臭素・リン化合物、アンモニウムポリホスフェート、ジエチルビスヒドロキシエチルアミノホスフェート、ネオペンチルブロマイドーポリエーテル、臭素化ポリエーテル等が挙げられる。
接着性付与剤は、具体的には、例えば、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂、各種シランカップリング剤等が挙げられる。
分散剤は、具体的には、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、リノール酸カルシウム、ヒドロキシステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩;ステアリン酸エチル、ラウリン酸エチル、オレイン酸ブチル、アジピン酸ジオクチル、ステアリン酸モノグリセライドなどの脂肪酸エステル;等が挙げられる。
脱水剤は、具体的には、例えば、メチルスアテアロキシポリシロキサン等が挙げられる。
紫外線吸収剤は、具体的には、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードフェノール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザリックアシッドアニリド系紫外線吸収剤、フォルムアミジン系紫外線吸収剤、トリアジン環系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤等が挙げられる。
溶剤としては、具体的には、例えば、ヘキサン、トルエンなどの炭化水素系;テトラクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素系;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系;酢酸エチルなどのエステル系;等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物の製造方法は、特に限定されず、例えば、上記ウレタンプレポリマーおよび硬化剤、ならびに所望により含有させる各種添加剤を混合し、ロール、ニーダー、押出し機、万能攪拌機等を用いて室温下または加熱下(40〜60℃、例えば40℃)で十分に混合し、均一に分散(混練)させることにより使用時に製造することができる。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
<ウレタンプレポリマー1(基材1)の製造>
数平均分子量4000の3官能型ポリプロピレングリコール(PPG)(エクセノール4030、旭硝子社製)900gを反応容器に入れ、110℃、20mmHg以下で4時間減圧脱水した。
このポリオールを80℃に冷却し、116gのトリレンジイソシアネート(コスモネート T−80、三井武田ケミカル社製)をかくはんしながら加えることで、末端イソシアネート基2.7%、粘度16.7Pa・s(20℃)、平均分子量約4600のウレタンプレポリマー1(NCO/OH=1.95)を得た。なお、上記粘度はE型回転粘度計で測定した。
参考例1〜3および比較例1)
基材1として得られたウレタンプレポリマー1と、下記表1に示される配合の硬化剤とを、下記表1に示す質量比で混合して各樹脂組成物を得た。
なお、以下、参考例1〜3をそれぞれ実施例1〜3という。
硬化剤に用いた上記表1中の各成分は、以下のものを使用した。
・PPG1:エクセノール3020(旭硝子社社)
・PPG2:エクセノール5030(旭硝子社社)
・可塑剤:DINA(ダイヤ サイザー、三菱化成ビニル社製)
・表面処理沈降炭酸カルシウム:ビスコライトMBP(白石工業社製)
・重質炭酸カルシウム:ライトンA−4(備北粉化工業社製)
・二酸化チタン:タイペークCR−90(石原産業社製)
・オクチル酸ビスマス:ネオスタンU660(ビスマス量:3質量%、日東化成社製)
・オクチル酸カルシウム:プキャットCa5B(カルシウム量:5質量%、日本化学産業社製)
・オクチル酸カリウム:プキャット15G(カリウム量:15質量%、日本化学産業社製)
・オキサゾリジン化合物1:3−(2−ヒドロキシエチル)−2−(1−メチルブチル)オキサゾリジンと、XDIとを、NCO/OH=1.0となる当量比で反応させて得られる反応生成物
・ミネラルスピリット(溶剤):Aソルベント(新日本石油社製)
得られた各樹脂組成物の粘度およびチクソインデックス、H型試験片およびISO型試験片を用いた引張特性、耐発泡性ならびに表面タックを、以下に示す測定方法により測定した。
<粘度およびチクソインデックス>
得られた各樹脂組成物の35℃、70%RH(相対湿度)における、回転速度1rpm、2rpmおよび10rpmでの粘度を、BS型粘度計にてNo.7ローターを用いて測定した。チクソインデックス(TI)を、1rpmでの粘度と10rpmでの粘度との比(TI 1/10)、および、2rpmでの粘度と10rpmでの粘度との比(TI 2/10)から求めた。なお、粘度の測定は、15分の混練を行い混練が終了した直後(混練直後)、混練終了後30分、60分、90分および120分を経過した時点で測定した。
また、同様の測定を、上記表1に示される配合の硬化剤を60℃、3日間貯蔵した後に、基材であるウレタンプレポリマー1と混練して得られた樹脂組成物についても行った。
これらの結果を下記表2に示す。
上記表2に示す結果より、実施例1〜3で得られた樹脂組成物は、オキサゾリジン化合物を含有しない比較例1で得られた樹脂組成物に比べて、チクソインデックスが高く、また、貯蔵後の硬化剤を用いて得られた樹脂組成物についての粘度低下が抑制されており、適当な可使時間を確保できることが分かった。
<引張特性>
(1)JIS A1439:2004に記載された方法に従って、得られた樹脂組成物からH型試験片を作製した。H型試験片は、予めプライマー(プライマーNo.30、横浜ゴム社製)を塗布し、15〜30分間風乾させておいた50mm×50mm×3mmのサイズのアルミニウム板2枚を用い、この2枚のアルミニウム板の間に19mm×50mm×12mmのサイズのスペーサーを2個挟むことによって生じる12mm×50mm×12mmの空間に、得られた樹脂組成物を空気の入らないように充填することで作製した。得られたH型試験片は、23℃、50%RH下で3日間、50℃下で4日間硬化養生させた。
このH型試験片を用い、引張速度50mm/分での引張試験をJIS A1439:2004に準じて行い、50%モジュラス(M50)[N/cm2]、150%モジュラス(M150)[N/cm2]、破断強度(TB)[N/cm2]および破断伸び(EB)[%]を室温にて測定した。
また、上記引張試験により破断(はく離)した際の破断面を観察し、破断状況をCF(凝集破壊)、TCF(薄層凝集破壊)で示した。なお、数値は破壊した面積の塗布面積に対する割合(%)を示す。
更に、上記引張試験後の試験体に残った硬化物をアルミニウム板の接着面と平行にナイフカットし、カット面(面積:1.2×5.0cm2)に発泡が見られないときを○、1〜10個程度の気泡が見られたときを△、それ以上の気泡が見られたときを×と評価した。
これらの結果を下記表3に示す。
(2)同様に、JIS A1439:2004に記載された方法に従って、得られた樹脂組成物からISO型試験片を作製した。ISO型試験片は、予めプライマー(プライマーNo.30、横浜ゴム社製)を塗布し、15〜30分間風乾させておいた12mm×50mm×6mmのサイズのアルミニウム板2枚を用い、この2枚のアルミニウム板の間に12mm×12.5mm×12mmのサイズのスペーサーを2個挟むことによって生じる12mm×12mm×50mmの空間に、得られた樹脂組成物を空気の入らないように充填することで作製した。得られたISO型試験片は、23℃、50%RH下で3日間、50℃下で4日間硬化養生させた。
このISO型試験片を用い、上記(1)と同様の引張試験を行い、50%モジュラス(M50)[N/cm2]、150%モジュラス(M150)[N/cm2]、破断強度(TB)[N/cm2]および破断伸び(EB)[%]を室温にて測定した。
また、上記引張試験により破断(はく離)した際の破断面を観察し、破断状況をCF(凝集破壊)、TCF(薄層凝集破壊)で示した。なお、数値は破壊した面積の塗布面積に対する割合(%)を示す。
更に、上記引張試験後の試験体に残った硬化物をアルミニウム板の接着面と平行にナイフカットし、カット面(面積:1.2×5.0cm2)に発泡が見られないときを○、1〜10個程度の気泡が見られたときを△、それ以上の気泡が見られたときを×と評価した。
これらの結果を下記表3に示す。
上記表3に示す結果より、オキサゾリジン化合物を含有しない比較例1では、貯蔵後の硬化剤を用いた硬化物の引張特性が、貯蔵なしの硬化剤を用いた硬化物と比べて低下していることが分かる。これに対し、実施例1〜3で得られた樹脂組成物は、貯蔵後の硬化剤を用いても引張特性の低下が抑えられるか又は低下していないことが分かった。また、破断状況から見た接着性能および内部発泡も比較例と同等以上に優れていた。
<耐発泡性>
耐発泡性は、得られた各樹脂組成物を、湿潤モルタル(サイズ:25mm×50mm×50mm)の25mm×50mmの部分(面)に、厚さ5mmとなるように打設し、35℃、70%RHのオーブン中で硬化させた後の発泡状態を確認することにより行った。
ここで、湿潤モルタルとは、上記サイズのモルタルを24時間以上水に浸し、水分をもった状態のモルタルのことをいい、各樹脂組成物の打設は、打設面表面に残った水を拭い取った後に行った。
また、発泡状態の確認は、樹脂組成物の打設表面、モルタルとの界面および硬化した樹脂組成物の内部において発泡が見られるか否かを目視により行い、3mm以上の発泡が認められたり、1mm以上の発泡が密に認められたものを「×」と評価し、3mm以下の発泡が疎に認められたものを「△」と評価し、発泡が認められなかったものを「○」と評価した。これらの結果を下記表4に示す。
<表面タック>
上記耐発泡性の評価に用いた湿潤モルタルにおいて、各樹脂組成物を打設し、硬化した後の表面タックの残存度合いを、表面を指で触り確認した。指をモルタル表面に押付けた後、引き上げた時にモルタルが持ち上がったものを「強」評価し、持ち上がることはないが粘着感を感じたものを「中」と評価し、粘着感を殆ど感じなかったものを「弱」と評価した。その結果を下記表4に示す。
上記表4に示す結果より、実施例1〜3で得られた樹脂組成物は、オキサゾリジン化合物を含有しない比較例1で得られた樹脂組成物に比べて、耐発泡性に優れ、表面タックの発生も抑制できることが分かった。
<ウレタンプレポリマー2(基材2)の製造>
数平均分子量4000の3官能型ポリプロピレングリコール(PPG)(エクセノール4030、旭硝子社製)900gを反応容器に入れ、110℃、20mmHg以下で4時間減圧脱水した。
このポリオールを80℃に冷却し、トリレンジイソシアネート(コスモネート T−80、三井武田ケミカル社製)124gをかくはんしながら加えた。80℃で約24時間かくはんした時のNCO%は3.12%であった。その後、かくはんしながら2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン17.0gを添加し、更に2時間かくはんすることで、2分子の2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンと1分子のトリレンジイソシアネートとの反応物と、平均分子量約4500のウレタンプレポリマー2との混合物(粘度:15.2Pa・s)を基材2として得た。なお、上記粘度はE型回転粘度計で測定した。
<ウレタンプレポリマー3(基材3)の製造>
数平均分子量4000の3官能型ポリプロピレングリコール(PPG)(エクセノール4030、旭硝子社製)900gを反応容器に入れ、110℃、20mmHg以下で4時間減圧脱水した。
このポリオールを80℃に冷却し、トリレンジイソシアネート(コスモネート T−80、三井武田ケミカル社製)118gをかくはんしながら加えた。80℃で約24時間かくはんした時のNCO%は3.12%であった。その後、かくはんしながら2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン16.9gを添加し、更に2時間かくはんすることで、2分子の2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンと1分子のトリレンジイソシアネートとの反応物と、平均分子量約4700のウレタンプレポリマー3との混合物(粘度:15.2Pa・s)を基材3として得た。なお、上記粘度はE型回転粘度計で測定した。
実施例4〜7および比較例2)
基材1〜3と、下記表5に示される配合の硬化剤とを、下記表5に示す質量比で混合して各樹脂組成物を得た
硬化剤に用いた上記表5中の各成分は、オキサゾリジン化合物3が、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンと、XDIとを、NCO/OH=1.0となる当量比で反応させて得られる反応生成物である以外は、上記表1中の各成分と同様である。
得られた各樹脂組成物の粘度およびチクソインデックス、押出し性、耐発泡性、表面タックおよびアスカーC硬度を以下に示す測定方法により測定した。
<粘度およびチクソインデックス>
5℃下において測定した以外は、上述した方法と同様の方法により粘度およびチクソインデックスを測定した。
また、増粘率として、60分後の1rpmでの粘度または120分後の1rpmでの粘度と混練直後の1rpmでの粘度との比を計算し、TI保持率として、60分後のTI(TI 1/10)または120分後のTI(TI 1/10)と混練直後のTI(TI 1/10)との比を計算した。
これらの結果を下記表6に示す。
<押出し性>
押出し性は、得られた各樹脂組成物の混練直後、混練後30分、60分、90分および120分経過後のそれぞれについて、押出し時間(秒)を測定することにより行った。
押出し時間は、JIS A1439:2004に記載のポリエチレン製カートリッジおよびプランジャーを用いて行った。具体的には、各樹脂組成物をシリンダーの内径約40mmのシーリング用カートリッジ(開口径約13.5mm)に充填し、プランジャー設置後直ちに100kPaの空気圧をかけて組成物を押し出し始めてから、シーリング材組成物のほぼ全量を押し出すのにかかった時間(試料の流出が急激に減少するまでの時間)[秒]を測定することにより行った。
この結果、押し出し時間が4秒未満であれば、使用現場での作業性に優れているといえる。この結果を下記表6に示す。
上記表6に示す結果より、比較例2および実施例4〜7で得られた樹脂組成物は、混練60分経過後のおける増粘率が1.20以内となり、またTI保持率も0.85以上と高く、更に押出し性については混練90分経過後でも4.0秒以内であることから、使用現場、特に低温時(5℃下)においても、作業時間を十分に確保できることが分かった。
<耐発泡性>
実施例1〜3の評価方法と同様の方法により耐発泡性を評価した。その結果を下記表7に示す。
<表面タック>
実施例1〜3の評価方法と同様の方法により表面タックを評価した。その結果を下記表7に示す。
上記表7に示す結果より、実施例4〜7で得られた樹脂組成物は、オキサゾリジン化合物を含有しない比較例2で得られた樹脂組成物に比べて、耐発泡性に優れ、表面タックの発生も抑制できることが分かった。
<アスカーC硬度>
得られた各樹脂組成物について、日本ゴム協会標準規格(SRIS)0101に準じてアスカーC硬度を測定した。
アスカーC硬度は、混練後、5℃下または20℃下、65%RHで1〜6日間硬化させた後の硬度を、それぞれ測定した。その結果を下記表8に示す。
上記表8に示す結果より、実施例4〜7で得られた樹脂組成物は、オキサゾリジン化合物を含有しない比較例2で得られた樹脂組成物に比べて、硬化性、特に低温硬化性に優れることが分かった。
また、上記表6および8に示す結果より、実施例4〜7で得られた樹脂組成物は、低温時においても、良好な作業性を確保しつつ、硬化性に優れていることが分かる。

Claims (6)

  1. ウレタンプレポリマーを含有する基材と、活性水素基を2個以上有する化合物を含有する硬化剤とからなる2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物であって、
    前記基材および/または前記硬化剤に、有機酸ビスマスと、オキサゾリジン化合物とを含有し、
    前記オキサゾリジン化合物が、オキサゾリジン環とイソシアネート基とを有する化合物であり、
    前記オキサゾリジン環とイソシアネート基とを有する化合物が、オキサゾリジン環および水酸基を有する化合物と、2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物との反応生成物であり、
    前記オキサゾリジン環および水酸基を有する化合物が、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンであり、
    前記ポリイソシアネート化合物が、キシリレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H 6 XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H 12 MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)およびノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)からなる群より選択される少なくとも1種であり、
    前記オキサゾリジン化合物の含有量が、前記ウレタンプレポリマーと前記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、0.3〜10質量部である2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  2. 更に、前記有機酸ビスマス以外の有機酸金属塩を、前記硬化剤に含有する請求項1に記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 前記有機酸金属塩を構成する金属が、メンデレーエフ周期表の1〜3族の金属のいずれかである請求項2に記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  4. 前記金属が、カリウム、カルシウムおよびセリウムからなる群より選択される少なくとも1種である請求項3に記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 前記有機酸ビスマスの含有量が、前記ウレタンプレポリマーと前記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、ビスマス量換算で0.01〜1質量部である請求項1〜のいずれかに記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
  6. 前記有機酸金属塩の含有量が、前記ウレタンプレポリマーと前記活性水素基を2個以上有する化合物との合計量100質量部に対して、金属量換算で0.01〜2質量部である請求項2〜のいずれかに記載の2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
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