JP5017781B2 - 湿気硬化性組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、湿気硬化性組成物に関し、より詳しくは、硬化性および貯蔵安定性に優れる1液湿気硬化型のポリウレタン樹脂組成物に関する。
従来より、シーリング材、目地材、接着剤、塗料、防水材、床材等として各種のポリウレタン樹脂組成物が広く使用されている。このようなポリウレタン樹脂組成物は、ポリオール系化合物とイソシアネート系化合物とからなる2液型の樹脂組成物と、空気中の湿気あるいは配合された化合物に吸着された水分等により硬化する1液型の樹脂組成物とが知られているが、近年では、現地施工における樹脂組成物の混合調整が不要で取り扱いが容易であるなどの理由から、湿気硬化性の1液型ポリウレタン樹脂組成物(以下、単に「1液型ウレタン組成物」という。)の利用が拡大している。
この1液型ウレタン組成物は、架橋硬化反応が施工場所の表面から始まり内部へと進行するため、使用した組成物が完全に硬化するまでには半日から丸一日という長時間を要する。そこで、スタナスオクトエイト、ジブチルチンジラウレートなどの錫もしくは鉛の有機金属化合物、または、トリエチルアミンもしくはトリエチレンジアミン、N−メチルモルフォリンなどの3級アミンを、単独もしくは組み合わせて使用することで、硬化時間の短縮が図られてきた。しかしながら、このような硬化触媒が添加された1液型ウレタン組成物は、硬化時間は短縮されるものの、貯蔵安定性が低下するという問題があった。
このような問題を解決し、硬化性、貯蔵安定性が共に良好な1液型ウレタン組成物を実現するために、貯蔵安定性の低下が少ない硬化触媒を配合した1液型ウレタン組成物や、貯蔵安定性を改善するための添加剤を配合した1液型ウレタン組成物が、各種提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。しかしながら、これらの公報に記載の従来の1液型ウレタン組成物は、必ずしも満足な貯蔵安定性を与えるものではなく、イソシアネート系化合物として反応性の高い芳香族ジイソシアネートを用いた場合においては硬化後の組成物が黄変してしまうという耐光性に劣る問題があり、また、有機金属触媒およびシランカップリング剤を併用した場合においては該有機金属触媒がシラノール縮合反応の触媒にもなるため、該縮合反応により生成したアルコールによるエンドキャップが起こり安定した接着性が得られないという問題があった。
特公平4−11564号公報 特開平4−59811号公報 特開平4−149270号公報
そこで、本発明は、硬化性および貯蔵安定性に優れ、さらに硬化後の耐光性および接着性も良好な湿気硬化性組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定のウレタンプレポリマーと接着付与剤とオキサゾリジン系化合物とを含有する湿気硬化性組成物が、硬化性および貯蔵安定性に優れ、さらに硬化後の耐光性および接着性も良好になることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記(1)または(2)に記載の湿気硬化性組成物を提供する。
(1)分子内にイソシアネート基(NCO基)を2個以上有する脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と、接着付与剤(B)と、分子内にオキサゾリジン環を1個以上有するオキサゾリジン系化合物(C)とを含有する湿気硬化性組成物であって、
上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)が、0.5〜10質量%の上記イソシアネート基を含有し、
上記接着付与剤(B)の含有量が、上記脂肪族ウレタンポリマー(A)100質量部に対して1〜50質量部であり、
上記接着付与剤(B)が、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と2級アミノ基(NH基)を有するシランカップリング剤との反応生成物であり、
上記接着付与剤(B)の生成に用いる上記シランカップリング剤を、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)100質量部に対して1〜50質量部添加し、
上記オキサゾリジン系化合物(C)を、該オキサゾリジン系化合物(C)の加水分解により生成する活性水素と、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)および上記接着付与剤(B)の合計のイソシアネート基との当量比(活性水素/NCO基)が0.4〜4.0となるように添加して調製される湿気硬化性組成物。
(2)上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)が、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)とポリプロピレングリコール(PPG)との反応生成物である上記(1)に記載の湿気硬化性組成物。
以下に説明するように、本発明によれば、硬化性および貯蔵安定性に優れ、さらに硬化後の耐光性および接着性も良好な湿気硬化性組成物を提供することができ、各種シーリング材、目地材、接着剤、塗料、防水材、床材等に好適に用いることができるため有用である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の湿気硬化性組成物は、分子内にイソシアネート基を2個以上有する脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と、接着付与剤(B)と、分子内にオキサゾリジン環を1個以上有するオキサゾリジン系化合物(C)とを含有する湿気硬化性組成物であって、該接着付与剤(B)が、分子内にイソシアネート基を2個以上有する脂肪族ウレタンプレポリマーと2級アミノ基を有するシランカップリング剤との反応生成物であり、該接着付与剤(B)を、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)100質量部に対して1〜50質量部含有し、該オキサゾリジン系化合物(C)を、該オキサゾリジン系化合物(C)の加水分解により生成する活性水素と、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)および該接着付与剤(B)の合計のイソシアネート基との当量比が0.4〜4.0となるように含有する湿気硬化性組成物である。
次に、上記の脂肪族ウレタンプレポリマー(A)、接着付与剤(B)およびオキサゾリジン系化合物(C)について詳述する。
<脂肪族ウレタンプレポリマー(A)>
本発明の湿気硬化性組成物に用いられる脂肪族ウレタンプレポリマー(A)は、分子内にNCO基を2個以上有し、主鎖骨格が脂肪族炭化水素基からなる化合物であれば特に限定されず、通常の1液型ウレタン組成物に用いるプレポリマーと同様、脂肪族ポリオール化合物に対して過剰の脂肪族ポリイソシアネート化合物(すなわち、水酸基(OH基)に対して過剰のNCO基)を反応させて得られる反応生成物であって、一般的に、0.5〜10質量%のNCO基を分子末端に含有するものである。
上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)の生成に用いられる脂肪族ポリイソシアネート化合物は、分子内にNCO基を2個以上有する脂肪族イソシアネートであれば特に限定されず、その具体例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアナートメチル(NBDI)等が挙げられ、これらを1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
これらのうち、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を用いることが、コストおよび得られる脂肪族ウレタンプレポリマー(A)を含有する本発明の湿気硬化性組成物の硬化物の接着性が良好であるという理由から好ましい。
また、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)の生成に用いられる脂肪族ポリオール化合物は、水酸基を2個以上有する脂肪族ポリオールであれば特に限定されず、その具体例としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、その他のポリオール、およびこれらの混合ポリオール等が挙げられる。
これらのポリオール化合物のうち、少なくともポリエーテルポリオールを用いる場合、すなわち、ポリエーテル骨格を有するポリオールがウレタンプレポリマーに含まれる場合には、硬化前の樹脂の粘度や、硬化物の弾性が優れる理由から好ましい。
ここで、ポリエーテルポリオールとしては、具体的には、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールから選ばれる少なくとも1種に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ポリオキシテトラメチレンオキサイドなどから選ばれる少なくとも1種を付加させて得られるポリオール等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、具体的には、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、その他の低分子ポリオールなどから選ばれる少なくとも1種と、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン酸、ダイマー酸、その他の低分子脂肪族カルボン酸やオリゴマー酸などから選ばれる少なくとも1種との縮合重合体;プロピオンラクトン、バレロラクトンなどの開環重合体;等が挙げられる。
その他のポリオールとしては、具体的には、例えば、ポリマーポリオール、ポリカーボネートポリオール;ポリブタジエンポリオール;水素添加されたポリブタジエンポリオール;アクリルポリオール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の低分子ポリオールが挙げられる。
上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)としては、上記で例示した各種脂肪族ポリオール化合物と過剰量の脂肪族ポリイソシアネート化合物とを反応させて得られる反応生成物が挙げられる。これらのうち、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)と、ポリプロピレングリコール(PPG)とを反応させて得られる反応生成物が好ましい。
ここで、上記脂肪族ポリイソシアネート化合物と上記脂肪族ポリオール化合物との反応は、該ポリイソシアネート化合物と該ポリオール化合物とを、NCO基/OH基が、1.2〜2.5、好ましくは1.5〜2.4となる当量比で混合させて行われる。当量比がこの範囲であれば、得られる脂肪族ウレタンプレポリマー(A)の粘度が適当となり、該ウレタンプレポリマー(A)を含有する本発明の湿気硬化性組成物の耐光性が良好となり、さらに耐発泡性も良好になる理由から好ましい。また、この脂肪族ウレタンプレポリマー(A)の生成は、通常のウレタンプレポリマーと同様の方法で行うことができ、例えば、上述の当量比の脂肪族ポリオール化合物と脂肪族ポリイソシアネート化合物とを、50〜100℃で加熱かくはんすることによって行うことができる。また、必要に応じて、有機錫化合物、有機ビスマス、アミン等のウレタン化触媒を用いることもできる。
<接着付与剤(B)>
本発明の湿気硬化性組成物に用いられる接着付与剤(B)は、分子内にNCO基を2個以上有する脂肪族ウレタンプレポリマーと2級アミノ基を有するシランカップリング剤との反応生成物である。
上記接着付与剤(B)の生成に用いられる脂肪族ウレンプレポリマーは、上述した脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と基本的に同一である。
また、本発明においては、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と、上記接着付与剤(B)の生成に用いられる脂肪族ウレンプレポリマーとは、それぞれ独立に異種のウレタンプレポリマーを用いてもよいが、同種のウレタンプレポリマーを用いることが好ましい。これは、後述する実施例においても示すように、本発明の湿気硬化性組成物の製造の際に、系内に脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と接着付与剤(B)の生成に用いられる脂肪族ウレンプレポリマーとを一括して含有、すなわち、後述するシランカップリング剤に対して過剰量の脂肪族ウレタンプレポリマーを1種含有させておくことで、系内に、未反応の脂肪族ウレタンプレポリマーを脂肪族ウレタンプレポリマー(A)として含有し、反応生成物を接着付与剤(B)として含有することになり、製造が簡便になるためである。
上記接着付与剤(B)の生成に用いられるシランカップリング剤は、2級アミノ基を有するシランカップリング剤であって、シリル基が加水分解性基を少なくとも1個、好ましくは2個以上有しているものである。
ここで、上記加水分解性基は特に限定されず、従来公知の加水分解性基であればよい。具体的には、例えば、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等が挙げられる。これらのうち、水素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基およびアルケニルオキシ基であることが好ましく、加水分解性が穏やかで取り扱いやすいという理由からメトキシ基等のアルコキシ基が特に好ましい。なお、加水分解性基を選択することにより、用途に応じた、加水分解速度や接着性発現時間を調整することができる。
このようなシランカップリング剤は、具体的には、下記一般式(1)または(2)で表される化合物である。
Figure 0005017781
上記一般式(1)中、R1は炭素数1〜12のアルキレン基であり、R2およびR3はそれぞれ独立に炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基であり、nは0〜2の整数である。また、複数のR1、R2およびR3はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
1の炭素数1〜12のアルキレン基としては、具体的には、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基等が挙げられ、入手が容易で接着性が優れる点からトリメチレン基がより好ましい。
2およびR3の炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基としては、具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基等が挙げられ、これらの基が二重結合または三重結合を含んでいてもよい。これらのうち、メチル基、エチル基が好ましい。
ここで、上記一般式(1)で表されるシランカップリング剤としては、具体的には、例えば、N,N−ビス[(3−トリメトキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス[(3−トリエトキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス[(3−トリプロポキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス[(3−メトキシジメトキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス[(3−エトキシジエトキシシリル)プロピル]アミン等が挙げられる。
上記一般式(2)中、R2およびR3はそれぞれ独立に炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基であり、R4は炭素数1〜12のアルキレン基であり、R5は炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基、炭素数7〜18のアラルキル基もしくは炭素数6〜18のアリール基であり、nは0〜2の整数である。また、複数のR2またはR3はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
ここで、R2およびR3は、上記一般式(1)で説明したものと基本的に同一である。
4の炭素数1〜12のアルキレン基としては、具体的には、例えば、上記一般式(1)のR1で例示したアルキレン基を挙げることができ、炭素数2〜6のアルキレン基であることが好ましい。
5の炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基としては、具体的には、例えば、上記一般式(1)のR2およびR3で例示したアルキル基を挙げることができる。
ここで、R5が炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基である、上記一般式(2)で表されるシランカップリング剤としては、具体的には、例えば、N−ブチルアミノプロピルトリメトキシシラン(Dynasilane1189、デグサヒュルス社製)、N−エチルアミノイソブチルトリメトキシシラン(日本ユニカー社製)等が挙げられる。
5の炭素数7〜18の分岐していてもよいアラルキル基としては、具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基等を挙げることができる。
5の炭素数6〜18のアリール基としては、具体的には、例えば、フェニル基、メチルフェニル基(トルイル基)、ジメチルフェニル基、エチルフェニル基等を挙げることができる。また、アリール基の置換基としては、上記したアルキル基の他に、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子からなる基等が好適に例示される。これらの置換基は1または2以上を有してもよく、それらの置換位置も限定されない。
ここで、R5が炭素数6〜18のアリール基である、上記一般式(2)で表されるアミノシラン化合物としては、具体的には、例えば、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(Y9669、日本ユニカー社製)等が挙げられる。
上述したシランカップリング剤が、芳香族性のシランカップリング剤であれば、得られる接着付与剤(B)が低粘度になり、該接着付与剤(B)を含有する本発明の湿気硬化性組成物が接着性に優れる理由から好ましい。すなわち、上記一般式(2)におけるR5が炭素数6〜18のアリール基であることが好ましく、具体的には、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシランおよびそれらの誘導体(例えば、N−(2−メチルフェニル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(3−メチルフェニル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等)を用いることがより好ましい。
また、上述したシランカップリング剤が、脂肪族性のシランカップリング剤であれば、上述した脂肪族ウレタンプレポリマーとの反応が低温(例えば、20〜50℃)で進行するという理由から好ましい。すなわち、上記一般式(2)におけるR5が炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基であることが好ましく、具体的には、N−ブチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−エチルアミノイソブチルトリメトキシシランを用いることがより好ましい。
上記接着付与剤(B)は、上述した脂肪族ウレンプレポリマーと上述したシランカップリング剤との反応生成物であって、その具体例としては、上記で例示した各種脂肪族ウレタンプレポリマーとシランカップリング剤とを反応させて得られる反応生成物が挙げられる。
これらのうち、オキシプロピレンジオールおよびポリオキシプロピレンジオールとHDIとを反応させて得られる脂肪族ウレタンプレポリマーと、上記で例示した各種シランカップリング剤とを、反応させて得られる反応生成物が好ましい。
ここで、脂肪族ウレタンプレポリマーとシランカップリング剤との反応は、該ウレタンプレポリマーと該シランカップリング剤とを、NCO基/NH基が2〜100、好ましくは5〜50となる当量比で混合させて行われる。当量比がこの範囲であれば、得られる接着付与剤(B)の接着付与性が顕著となり、該接着付与剤(B)を含有する本発明の湿気硬化性組成物が硬化性および接着性に優れるという理由から好ましい。
このような接着付与剤(B)の含有量は、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)100質量部に対して、1〜50質量部であり、1〜40質量部であることが好ましく、1〜30質量部であることがより好ましい。
また、この含有量は、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と上記接着付与剤(B)の生成に用いられる脂肪族ウレンプレポリマーとが同種のウレタンプレポリマーであれば、脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と接着付与剤(B)の生成に用いられる脂肪族ウレンプレポリマーとの合計100質量部に対する、接着付与剤(B)の生成に用いられるシランカップリング剤の含有量で調整することもできる。なお、その場合のシランカップリング剤の含有量は、脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と接着付与剤(B)の生成に用いられる脂肪族ウレンプレポリマーとの合計100質量部に対して、1〜50質量程度、好ましくは1〜40質量部程度、より好ましくは1〜30質量部程度である。
上記接着付与剤(B)の含有量がこの範囲であれば、得られる本発明の湿気硬化性組成物が硬化性および接着性に優れるという理由から好ましい。
これは、接着付与剤(B)を用いることにより、縮合反応の触媒になり得る硬化触媒、特に金属触媒が不要になることにより、生成したアルコールによるエンドキャップが大幅に抑制できるためであると考えられる。
<オキサゾリジン系化合物(C)>
本発明の湿気硬化性組成物に用いられるオキサゾリジン系化合物(C)は、分子内にオキサゾリジン環を1個以上有する化合物であれば特に限定されず、オキサゾリジン(テトラヒドロオキサゾール)およびその誘導体である下記一般式(3)で表される化合物が好適に例示される。
Figure 0005017781
上記一般式(3)中、R6は炭素数2〜6のアルキレン基であり、R7およびR8はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1以上のアルキル基、炭素数5〜7の脂環式アルキル基もしくは炭化水素6〜10のアリール基であり、R9は炭素数2〜6のアルキレン基もしくはウレタン結合を含む炭素数2〜6のアルキレン基であり、R10はm個のポリイソシアネートからイソシアネート基を除去することによって得られる基であり、mは1〜4の整数である。また、複数のR6〜R9はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
6の炭素数2〜6のアルキレン基としては、具体的には、例えば、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙げられる。これらのうち、上記オキサゾリジン系化合物(C)が炭素数2または3のオキサゾリジン環またはオキサゾリン環を有する化合物であることが好ましい理由から、エチレン基またはプロピレン基であることが好ましい。
7およびR8の炭素数1以上のアルキル基としては、具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等が挙げられる。これらのうち、炭素数5〜7の脂環式アルキル基にも該当するペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基であることが好ましい。
7およびR8の炭化水素6〜10のアリール基としては、具体的には、例えば、フェニル基、トルイル基、フェネチル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基等が挙げられる。これらのうち、反応性が優れるという理由から、フェニル基であることが好ましい。
また、R9の炭素数2〜6のアルキレン基としては、R6で説明したものと基本的に同一である。
9のウレタン結合を含む炭素数2〜6のアルキレン基としては、ウレタン結合を有する炭素数1〜5のアルキル基が好適に例示される。
さらに、mは、上記オキサゾリジン系化合物(C)がジイソシアネートまたはトリイソシアネート化合物の骨格となる化合物であることが好ましい理由から、2または3であることが好ましい。
上記オキサゾリジン系化合物(C)としては、具体的には、例えば、オキサゾリジン、2−イソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、2−イソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリンとヘキサメチレンジイソシアネートとの反応物等が挙げられる。
このようなオキサゾリジン系化合物(C)は、分子内のオキサゾリジン環が湿気による加水分解により開環してイミノ基(2級アミノ基)と水酸基を生成し、それにより架橋反応を起こす潜在性硬化剤である。
これは、生成したイミノ基は上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)のイソシアナート基と反応して尿素結合を形成し、同様に生成した水酸基は上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)のイソシアネート基と反応してウレタン結合を形成することで、架橋を促進するためである。
そのため、このようなオキサゾリジン系化合物(C)は、該オキサゾリジン系化合物(C)の加水分解により生成するイミノ基および水酸基の活性水素と、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)および上記接着付与剤(B)の合計のイソシアネート基との当量比が0.4〜4.0、好ましくは0.5〜3、より好ましくは0.5〜2となるように含有している。
上記オキサゾリジン系化合物(C)の含有量がこの範囲であれば、得られる本発明の湿気硬化性組成物が硬化性および貯蔵安定性に優れる理由から好ましい。これは、上述したように、オキサゾリジン系化合物(C)が潜在性硬化剤として作用するためである。
本発明の湿気硬化生成物は、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)、接着付与剤(B)およびオキサゾリジン系化合物(C)をそれぞれ所定量含有するものであり、これにより、硬化性および貯蔵安定性に優れ、さらに硬化後の耐光性および接着性も良好になる湿気硬化性組成物となるため有用である。
また、本発明の湿気硬化生成物は、架橋性シリル基含有有機重合体を含有していることが、耐候性および物性(伸び、モジュラス)を調整できる理由から好ましい。
ここで、架橋性シリル基含有有機重合体は、以下に示す架橋性シリル基を末端あるいは側鎖に少なくとも2個有する有機重合体である。
ここで、架橋性シリル基とは、例えば、ケイ素原子と結合した加水分解性基を有するケイ素含有基やシラノール基のように湿気や架橋剤の存在下、必要に応じて触媒等を使用することにより縮合反応を起こす基のことであり、代表的なものを示すと、例えば、下記一般式(4)で表される基が挙げられる。
Figure 0005017781
式中、R11およびR12は、それぞれ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または(R133SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R11またはR12が2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。
ここで、R13は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3個のR13は同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示し、Yが2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0、1、2または3を、bは0、1または2をそれぞれ示す。
また、t個の下記一般式(5)で表される基におけるbは異なっていてもよい。tは0〜19の整数を示す。ただし、a+t×b≧1を満足するものとする。
Figure 0005017781
上記Yで示される加水分解性基は特に限定されず、上述したシランカップリング剤において例示したものと基本的に同一である。
架橋性シリル基の中で、下記一般式(6)で表される架橋性シリル基が、入手容易の点から好ましい。下記一般式(6)中、R12、Y、aは上述のR12、Y、aと同一である。
Figure 0005017781
上記一般式(4)におけるR11およびR12の具体例としては、メチル基、エチル基などのアルキル基;シクロヘキシル基などの脂環式炭化水素基;フェニル基などのアリール基;ベンジル基などのアラルキル基;R13がメチル基やフェニル基などである(R133SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基;等が挙げられる。R11、R12、R13としてはメチル基が特に好ましい。
したがって、架橋性シリル基含有有機重合体は、末端あるいは側鎖に、上記一般式(4)で表される架橋性シリル基を少なくとも2個有する有機重合体であれば特に限定されず、具体的には、例えば、シリル基含有ポリエーテル、シリル基含有ポリエステル、シリル基含有ビニル系重合体、シリル基含有ポリエステル変性ビニル系重合体、シリル基含有ジアリルフタレート系重合体、シリル基含有ジアリールフタレート系重合体、シリル基含有ポリイソブチレン、シリル基含有エチレン・α−オレフィン系共重合体、これらの混合物およびこれらの共重合体(ブロック共重合体、グラフト共重合体)のシリル基含有有機重合体等が挙げられる。
これらのうち、架橋性シリル基含有有機重合体がシリル基含有ポリエーテルである場合、主鎖のポリエーテルとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブテンオキシド、テトラヒドロフランなどを原料物質として、カチオン重合、アニオン重合の方法を用いて製造されるもの等が好適に例示される。
架橋性シリル基含有有機重合体がシリル基含有ポリエステルである場合には、主鎖のポリエステルとしては、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フタル酸などのカルボン酸、その無水物、そのエステルまたはハロゲン化物と、化学量論的過剰のエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどのポリオールと、を反応させることにより調整されるポリエステルポリオール類、または、ラクトン類の開環重合により得られるラクトンポリオール類等が好適に例示される。
架橋性シリル基含有有機重合体がシリル基含有ビニル系重合体である場合、ビニルモノマーとしてアクリルモノマーを主成分に用いることが、得られる架橋性シリル基含有有機重合体を含有する本発明の湿気硬化性組成物の耐候性および物性(伸び、モジュラス)が向上する理由から好ましい。
上記ビニルモノマーの具体例としては、特開2002−97449号公報に記載されているシクロヘキシルアクリレートおよび/またはブチルアクリレートを主成分とするビニルモノマーが挙げられる。また、上記公報では、上記ビニルモノマーとアルコキシシリル基含有モノマーとを共重合させることによって、シリル基含有ビニル系重合体が得られることが記載されている。さらに、重合方法は、通常のラジカル重合に加え、特開昭57−502171号公報および特開昭59−6207号公報に記載されている高温連続重合を用いることもできる。
架橋性シリル基含有有機重合体が、シリル基含有ポリイソブチレンやシリル基含有エチレン・α−オレフィン系共重合体である場合、主鎖としては、それぞれ、特開平4−154816号公報、および特開2001−31719号公報に記載された方法により製造されたものが用いられる。
また、架橋性シリル基含有有機重合体の数平均分子量は1000以上であることが好ましく、6000〜30000であることがより好ましい。数平均分子量がこの範囲であると、架橋性シリル基含有有機重合体を含有する本発明の湿気硬化性組成物の硬化前の粘度が低くなるため取り扱い易く、硬化後の強度、伸び、モジュラス等の物性が良好となる理由から好ましい。
以上のことより、架橋性シリル基含有有機重合体の好適な具体例としては、鐘淵化学工業社製のMSポリマーやサイリル、エピオン、旭硝子社製のエクセスター等が挙げられる。
これらのうち、主鎖が本質的にポリエーテルで、分子中に末端としてまたは側鎖に少なくとも1個のメチルジメトキシシリル基を有するポリエーテルオリゴマー、または、該ポリエーテルオリゴマーとメチルジメトキシシリル基を有するアクリルオリゴマーとの混合物を含む架橋性シリル基含有有機重合体を用いることが好ましい。
さらに、本発明の湿気硬化性組成物は、上記各成分に加え、必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲で、その他の添加剤、例えば、可塑剤、充填剤、硬化触媒、チクソトロピー性付与剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、接着性付与剤、分散剤、脱水剤、紫外線吸収剤を含有することができる。
可塑剤としては、例えば、テトラヒドロフタル酸、アゼライン酸、安息香酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、クエン酸およびこれらの誘導体;ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ系、パラフィン系、ナフテン系および芳香族系のプロセスオイル;等が挙げられる。
これらのうち、フタル酸系可塑剤、アジピン酸系可塑剤等のエステル系可塑剤が好ましい。
具体的には、フタル酸系可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジオクチル錫ラウレート(DOTL)、ジブチルフタレート(DBP)、ジラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレート(BBP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジメチルフタレート、ジエチルフタレートが挙げられる。これらのうち、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレートが好ましい。
アジピン酸系可塑剤としては、例えば、ジオクチルアジぺート(DOA)、ジイソノニルアジペート(DINA)、ジイソデシルアジぺート、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステルが挙げられる。これらのうち、ジイソノニルアジペートが好ましい。
その他の可塑剤としては、例えば、セバシン酸ジブチル、コハク酸ジイソデシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチル、トリオクチルフォスフェート、トリス(クロロエチル)フォスフェート、トリス(ジクロロプロピル)フォスフェート、リン酸トリクレジル、トリブチルトリメリテート(TBTM)、トリオクチルトリメリテート(TOTM)、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油;分子量500〜10,000のブチルアクリレート等のアクリルオリゴマーが挙げられる。
所望により添加する可塑剤の含有量は、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)100質量部に対して、10〜200質量部であることが好ましく、50〜150質量部であることがより好ましい。可塑剤の含有量がこの範囲であれば、得られる本発明の湿気硬化性組成物の粘度が良好となり作業性を良好にすることができる理由から好ましい。
充填剤としては、各種形状の有機または無機のもの、例えば、カーボンブラック、炭酸カルシウム、シリカ(ホワイトカーボン)、クレー・タルク類、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化バリウム、酸化マグネシウム、生石灰、炭酸塩類(例えば、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、胡粉)、アルミナ水和物(例えば、含水水酸化アルミニウム)、ケイソウ土、硫酸バリウム(例えば、沈降性硫酸バリウム)、マイカ、硫酸アルミナ、リトポン、アスベスト、グラファイト、二硫化モリブデン、軽石粉、ガラス粉、ケイ砂、ゼオライト;これらの脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸エステル、高級アルコール付加イソシアネート化合物などによる表面処理物;ガラスバルーン;樹脂バルーン;等が挙げられる。
カーボンブラックとしては、例えば、SAF(Super Abrasion Furnace)、ISAF(Intermediate Super Abrasion Furnace)、HAF(High Abrasion Furnace)、FEF(Fast Extruding Furnace)、GPF(General Purpose Furnace)、SRF(Semi−Reinforcing Furnace)、FT(Fine Thermal)、MT(Medium Thermal)等が挙げられる。
具体的には、上記SAFとしてはシースト9(東海カーボン社製)、ISAFとしてはショウワブラックN220(昭和キャボット社製)、HAFとしてはシースト3(東海カーボン社製)、FEFとしてはHTC#100(中部カーボン社製)等が例示される。また、GPFとしては旭#55(旭カーボン社製)、シースト5(東海カーボン社製)、SRFとしては旭#50(旭カーボン社製)、三菱#5(三菱化学社製)、FTとしては旭サーマル(旭カーボン社製)、HTC#20(中部カーボン社製)、MTとしては旭#15(旭カーボン社製)等が例示される。
炭酸カルシウムとしては、具体的には、例えば、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム)、コロイダル炭酸カルシウム等が挙げられる。
また、脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸エステル、高級アルコール付加イソシアネート化合物等により表面処理された表面処理炭酸カルシウムも用いることができる。具体的には、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウムとして、カルファイン200(丸尾カルシウム社製)、ホワイトン305(重質炭酸カルシウム、白石カルシウム社製)、脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウムとして、シーレッツ200(丸尾カルシウム社製)等が好適に用いられる。これらのうち、脂肪酸、脂肪酸エステル、高級アルコール付加イソシアネート化合物等で表面処理されたものが特に好ましい。表面処理炭酸カルシウムは、粘度を高くするため形状保持性および作業性に寄与し、また、表面が疎水性であるため貯蔵安定性に寄与する。
シリカとしては、具体的には、例えば、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカ、無水微粉ケイ酸、含水微粉ケイ酸、含水ケイ酸アルミニウム、含水ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
クレーとしては、具体的には、例えば、ろう石クレー、カオリン質クレー(カオリナイト、ハロイサイト)、パイロフィライト質クレー、セリサイト質クレー、焼成クレー等が挙げられる。
所望により添加する充填剤の含有量は、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)100質量部に対して、50〜500質量部であることが好ましく、100〜400質量部であることがより好ましい。充填剤の含有量がこの範囲であれば、得られる本発明の湿気硬化性組成物が作業性が良好であり、補強効果に優れる理由から好ましい。
硬化触媒としては、例えば、金属触媒、第三級アミン触媒が挙げられる。
金属触媒としては、具体的には、例えば、スタナスオクトエート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジメトキシド、ジブチル錫ジマレエート、ジブチル錫ビスアセチルアセトナート、ジブチル錫シリレート、オクチル酸ビスマス等が挙げられる。
第三級アミン触媒としては、具体的には、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリアミルアミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、トリラウリルアミン、ジメチルエチルアミン、ジメチルプロピルアミン、ジメチルブチルアミン、ジメチルアミルアミン、ジメチルヘキシルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジメチルラウリルアミン、トリアリルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルフォリン、4,4′−(オキシジ−2,1−エタンジイル)ビス−モルフォリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、ピコリン、ジメチルアミノメチルフェノール、トリスジメチルアミノメチルフェノール、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−1、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、トリエタノールアミン、N,N′−ジメチルピペラジン、テトラメチルブタンジアミン、ビス(2,2−モルフォリノエチル)エーテル、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル等が挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのうち、ビス(2,2−モルフォリノエチル)エーテル、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテルが好ましい。
所望により添加する硬化触媒の含有量は、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)100質量部に対して、10質量部以下であることが好ましく、5質量部以下であることがより好ましい。
なお、本発明においては、上記接着付与剤(B)およびオキサゾリジン系化合物(C)を含有するため、後述する実施例においても示すように、有機錫触媒等の金属触媒を含有しなくてもよい。これは、オキサゾリジン系化合物(C)の加水分解には触媒が必要なく、接着付与剤(B)の反応も触媒が無くても進行するためであると考えられる。
チクソトロピー性付与剤としては、具体的には、例えば、エアロジル(日本エアロジル社製)、ディスパロン(楠本化成社製)等が挙げられる。
顔料としては、無機顔料および有機顔料が挙げられる。
無機顔料としては、具体的には、例えば、亜鉛華、酸化チタン、弁柄、酸化クロム、鉄黒、複合酸化物(例えば、チタンエロー系、亜鉛−鉄系ブラウン、チタン・コバルト系グリーン、コバルトグリーン、コバルトブルー、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック)などの酸化物;黄鉛、モリブデートオレンジなどのクロム酸塩;紺青等のフェロシアン化物;カドミウムエロー、カドミウムレッド、硫化亜鉛などの硫化物;硫酸バリウムなどの硫酸塩;塩酸塩;群青などのケイ酸塩;炭酸カルシウムなどの炭酸塩;マンガンバイオレットなどのリン酸塩;黄色酸化鉄などの水酸化物;カーボンブラックなどの炭素;アルミニウム粉、ブロンズ粉などの金属粉;チタン被覆雲母;等が挙げられる。
有機顔料としては、具体的には、例えば、モノアゾレーキ系(例えば、レーキレッドC、パーマネンレッド2B、ブリリアントカーミン6B)、モノアゾ系(例えば、トルイジンレッド、ナフトールレッド、ファストエローG、ベンズイミダロンボルドー、ベンズイミダゾロンブラウン)、ジスアゾ系(例えば、ジスアゾエローAAA、ジスアゾエローHR、ピラゾロンレッド)、縮合アゾ系(例えば、縮合アゾエロー、縮合アゾレッド、縮合アゾブラウン)、金属錯塩アゾ系(例えば、ニッケルアゾエロー)などのアゾ系顔料;銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、臭素化銅フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料;塩基性染料レーキ(例えば、ローダミン6レーキ)などの染付顔料;アンスラキノン系(例えば、フラバンスロンエロー、ジアンスラキノリルレッド、インダンスレンブルー)、チオインジゴ系(例えば、チオインジゴボルドー)、ペリノン系(例えば、ペリノンオレンジ)、ペリレン系(例えば、ペリレンスカーレット、ペリレンレッド、ペリレンマルーン)、キナクリドン系(例えば、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンスカーレット)、ジオキサジン系(例えば、ジオキサジンバイオレット)、イソインドリノン系(例えば、イソインドリノンエロー)、キノフタロン系(例えば、キノフタロンエロー)、イソインドリン系(例えば、イソインドリンエロー)、ピロール系(例えば、ピロールレッド)などの縮合多環顔料;銅アゾメチンエローなどの金属錯塩アゾメチン;アニリンブラック;昼光蛍光顔料;等が挙げられる。
染料としては、具体的には、例えば、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化クロム、弁柄等が挙げられる。
老化防止剤は、具体的には、例えば、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(DPPD)、N,N′−ジナフチル−p−フェニレンジアミン(DNPD)、2,2,4−トリメチル−1,3−ジヒドロキノリン(TMDQ)、N−フェニル−1−ナフチルアミン(PAN)、ヒンダードフェノール系化合物等が挙げられる。
酸化防止剤は、具体的には、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)などのヒンダードフェノール系化合物;亜リン酸トリフェニル:等が挙げられる。
帯電防止剤は、具体的には、例えば、第四級アンモニウム塩、アミンなどのイオン性化合物;ポリグリコール、エチレンオキサイド誘導体などの親水性化合物;等が挙げられる。
難燃剤は、具体的には、例えば、クロロアルキルホスフェート、ジメチルメチルホスホネート、臭素・リン化合物、アンモニウムポリホスフェート、ジエチルビスヒドロキシエチルアミノホスフェート、ネオペンチルブロマイドーポリエーテル、臭素化ポリエーテル等が挙げられる。
接着性付与剤は、具体的には、例えば、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂、各種シランカップリング剤等が挙げられる。
分散剤は、具体的には、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、リノール酸カルシウム、ヒドロキシステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩;ステアリン酸エチル、ラウリン酸エチル、オレイン酸ブチル、アジピン酸ジオクチル、ステアリン酸モノグリセライドなどの脂肪酸エステル;等が挙げられる。
脱水剤は、具体的には、例えば、メチルスアテアロキシポリシロキサン等が挙げられる。
紫外線吸収剤は、具体的には、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードフェノール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザリックアシッドアニリド系紫外線吸収剤、フォルムアミジン系紫外線吸収剤、トリアジン環系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明の湿気硬化性組成物の製造方法は、特に限定されず、例えば、上記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)、接着付与剤(B)およびオキサゾリジン系化合物(C)、ならびに所望により含有させる架橋性シリル基含有有機重合体および各種添加剤を混合し、ロール、ニーダー、押出し機、万能かくはん機等を用いて室温下または加熱下(40〜60℃、例えば40℃)で十分に混合し、均一に分散させることにより製造することができる。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
(実施例1および2、比較例1〜4)
脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と接着付与剤(B)の生成に用いられる脂肪族ウレンプレポリマーの合計(以下、[実施例]においては単に「脂肪族ウレタンプレポリマー」という。)100質量部に対して、下記表1に示す組成成分(質量部)を添加し、高粘度用混合ミキサーで均一に分散させて実施例1および2、比較例1〜4の湿気硬化性組成物を調製した。得られた各湿気硬化性組成物について、以下に示すタックフリータイム(分)、貯蔵安定性、耐発泡性、接着性および耐光性の評価を行った。その結果を下記表1に示す。
なお、上記の脂肪族ウレタンプレポリマーおよび各組成成分としては、以下に示すものを用いた。
脂肪族ウレタンプレポリマー:平均分子量が2000であるポリオキシプロピレンジオールを500g、平均分子量が5000のポリオキシプロピレントリオールを750g、およびHDI144gを、可塑剤であるフクル酸ジイソノニル1460gとともに混合し、窒素気流中、80℃で反応させて得られる、イソシアネート基を1.1質量%含有するHDIプレポリマーを用いた。
芳香族ウレタンプレポリマー:平均分子量が2000であるポリオキシプロピレンジオールを500g、平均分子量が5000のポリオキシプロピレントリオールを750g、およびMDI214gを、可塑剤であるフクル酸ジイソノニル1460gとともに混合し、窒素気流中、80℃で反応させて得られる、イソシアネート基を1.1質量%含有するMDIプレポリマーを用いた。
2級アミノシラン1:接着付与剤(B)の生成に用いられるシランカップリング剤として、日本ユニカー社製のY9669を用いた。
2級アミノシラン2:接着付与剤(B)の生成に用いられるシランカップリング剤として、日本ユニカー社製のAlink−15を用いた。
1級アミノシラン:日本ユニカー社製のA−1110を用いた。
炭酸カルシウム:丸尾カルシウム社製のカルファイン200Mを用いた。
可塑剤:ジェイプラス社製のDINPを用いた。
オキサゾリジン:オキサゾリジン系化合物(C)としてオキサゾリジンを用いた。
ジブチル錫オキサイド:日東化成社製のネオスタンNo.918を用いた。
<タックフリータイム>
得られた各湿気硬化性組成物を、温度20℃、相対湿度55%の環境下で硬化させ、JIS A5758に準じて、タックフリータイム(分)を測定した。
タックフリータイムが、120分以下であれば硬化性に優れており、120分超であれば硬化性に劣る。
<貯蔵安定性>
得られた各湿気硬化性組成物の調製直後(初期)の粘度を、B型粘度計を用いて測定した。さらに、これらの組成物について、50℃で7日間養生後の粘度を測定し、初期粘度との比を求め粘度上昇倍率を求めた。なお、比較例1で得られた組成物については、養生時にゲル化が生じ粘度上昇率の測定が不可能であった。
粘土上昇率が、1.5未満であれば貯蔵安定性に優れており、1.5以上であれば貯蔵安定性に劣る。
<耐発泡性>
得られた各湿気硬化性組成物をモルタルに3mm厚で塗布し試験体とした。試験体を20℃、65%RHの雰囲気下で7日間放置後、接着層に発泡があるものを×、若干発泡しているものを△、発泡が全くないものを○と評価した。
<接着性>
得られた各湿気硬化性組成物を陽極酸化アルミに3mm厚で塗布し試験体とした。試験体を20℃、65%RHの雰囲気下に7日間放置後、ナイフカットによる手剥離試験を行った。
手剥離試験により、塗布面積全てで組成物層が凝集破壊した場合を○と評価し、それ以外を×と評価した。
<耐光性>
得られた各湿気硬化性組成物を板ガラスに3mm厚で塗布し試験体とした。試験体を20℃、65%RHの雰囲気下に7日間放置後、サンシャインウェザオメータに100時間放置した。外観上、黄変しているものを×と評価し、変色が認められないものを○と評価した。
Figure 0005017781
上記表1から明らかなように、実施例1および2の湿気硬化性組成物は、硬化触媒を使用せずに、硬化性および貯蔵安定性に優れ、また硬化後の耐光性および接着性にも優れ、さらに耐発泡性をも有することが明らかとなった。

Claims (2)

  1. 分子内にイソシアネート基を2個以上有する脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と、接着付与剤(B)と、分子内にオキサゾリジン環を1個以上有するオキサゾリジン系化合物(C)とを含有する湿気硬化性組成物であって、
    前記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)が、0.5〜10質量%の前記イソシアネート基を含有し、
    前記接着付与剤(B)の含有量が、前記脂肪族ウレタンポリマー(A)100質量部に対して1〜50質量部であり、
    前記接着付与剤(B)が、前記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)と2級アミノ基を有するシランカップリング剤との反応生成物であり、
    前記接着付与剤(B)の生成に用いる前記シランカップリング剤を、前記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)100質量部に対して1〜50質量部添加し、
    前記オキサゾリジン系化合物(C)を、該オキサゾリジン系化合物(C)の加水分解により生成する活性水素と、前記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)および前記接着付与剤(B)の合計のイソシアネート基との当量比が0.4〜4.0となるように添加して調製される湿気硬化性組成物。
  2. 前記脂肪族ウレタンプレポリマー(A)が、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)とポリプロピレングリコール(PPG)との反応生成物である請求項1に記載の湿気硬化性組成物。
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