JP4719351B2 - モータ駆動式流量調整弁 - Google Patents

モータ駆動式流量調整弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ駆動式流量調整弁に関し、更に詳しくは、モータ負荷を低減することにより省電力化を図ったモータ駆動式流量調整弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
流量調整弁としては、流体通路を封鎖している弁体に一体に連結されているシャフトをモータにより昇降して、弁体を開閉するように構成されたモータ駆動式の流量調整弁が知られている。モータを精度良く駆動制御することにより、流量調整を精度良く行なうことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のモータ駆動式流量調整弁では、モータ出力軸が機械的伝達機構を介して直接に弁体シャフトに連結されているので、弁体に作用する水圧等が直接にモータに作用する。このために、弁体の開閉操作には大きな駆動力が必要であり、モータ負荷も大きくなる。この結果、モータ消費電力も増加してしまう。商用電源から電力を供給できる場合にはそれ程問題にはならないが、バッテリ駆動型のモータを使用する場合には消費電力を極力抑制することが望ましい。
【0004】
本発明の課題は、モータ負荷を低減することにより省電力化を図ったモータ駆動式流量調整弁を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のモータ駆動型流量調整弁は、流体圧によって弁座から押し上げられて閉状態から開状態に切り換わる浮遊式の弁体と、この弁体の開度を制限するストッパと、このストッパに対して弾性圧縮可能な連結部材を介して連結されている駆動部材と、この駆動部材を前記弁体の開閉方向に移動させるモータと、前記弾性圧縮可能な連結部材が所定量以上圧縮されたことを検出する過負荷検出器と、駆動部材の原点位置を検出する原点位置検出器とを有することを特徴としている。
【0006】
本発明のモータ駆動式流量調整弁では、モータと弁体とは、機械的連結が無く完全に相互に分離している。従って、弁体に作用する流体圧がモータの側に作用することを回避できる。
【0007】
また、弁体が持ち上がって流体が流れている状態で、モータを駆動してストッパの位置を移動して弁体の開度を制限しようとすると、ストッパは弁体によって押されているので、モータに過剰な負荷がかかる。しかし、本発明では、ストッパと駆動部材は弾性圧縮可能な連結部材を介して連結されているので、駆動部材のみが移動すると、連結部材が圧縮されて、過負荷検出器により過負荷状態が検出される。この検出器からの検出信号によりモータ駆動を強制的に停止すれば、モータが過負荷状態に陥ることを回避でき、従って、消費電力も節約できる。
【0008】
さらに、本発明では、駆動部材の原点位置を原点位置検出器により検出可能であるので、駆動部材を駆動するためには、すなわち、駆動部材に連結部材を介して連結されているストッパの位置を調整するためには、ストッパを一旦原点位置に戻し、そこから所定距離だけストッパを移動させて、目標とする位置に設定すればよい。このようにすれば、ストッパの位置を常に検出している必要が無く、また、ストッパ位置をメモリに保持しておく必要もない。よって、ストッパ位置の常時検出あるいはそれを記憶保持するための消費電力を削減できる。
【0009】
ここで、一般には、前記弁体、前記ストッパ、前記連結部材および前記駆動部材がこの順序で下側から上側に向けて垂直に配列すればよい。
【0010】
しかし、本発明は垂直配列に限定されるものではなく、前記弁体、前記ストッパ、前記連結部材および前記駆動部材をこの順序で下側から上側に向けて斜め方向に配列してもよい。
【0011】
また、前記弁体としては各種の形状のものを用いることができ、例えば、弁体の開閉動作時の摺動抵抗を小さくするためには、球状の弁体を使用することが望ましい。
【0012】
球状の弁体を用いる場合、ストッパにより弁体を弁座に押し付けて弁体を閉じる際、およびストッパによる押付け力を解除して弁体を開く際には、当該弁体が作用する流体圧によって、その開閉方向に延びる軸線を中心として急速に回転することが確認された。従って、この弁体を押し付けるためのストッパを前記の軸線回りに回転自在に保持しておき、当該ストッパの回転運動を利用して発電機により発電を行なわせることも可能である。
【0013】
ここで、弁体としては正多面体を用いることができ、この場合、前記弁座の開口形状を当該弁体が嵌まり込む正多角形とすれば、止水性を改善できる。
【0014】
また、前記弁座を、前記弁体に比べて軟質な素材から形成すれば、弁体の摺動によって弁座が摩耗して、双方の形状がなじむので、止水性を改善できる。
【0015】
さらに、弁体としては、先端形状がほぼ半球状となっている砲弾形のものを用いることができ、この場合には、前記弁座の開口形状を、当該弁体の先端部分が嵌まり込む円形とすればよい。砲弾形の弁体は、不規則な水流や、水流の微小な変化を、自らの形状で安定化させる整流作用があるので、当該弁体が不規則に回転することがなく、振動等の発生を抑制できるという利点がある。
【0016】
次に、前記ストッパに、前記弁体に面接触可能な弁体押付け面を形成しておけば、弁体を確実に押し付けることができる。
【0017】
次に、弁体の開閉を円滑に行なわせるためには、前記弁体の移動空間と、この弁体よりも下流側の流体通路部分との間を連通しているバイパス路を形成することが望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用したモータ駆動式流量調整弁を説明する。
【0019】
(第1の実施例)
図1は本例のモータ駆動式流量調整弁の概略構成図である。この図に示すように、本例のモータ駆動式流量調整弁1は、流体管、たとえば水道管に接続されている弁箱2を備え、この弁箱2の内部には、通水路3、4と、これらの通水路3、4を連通している円形開口5とが形成されている。この円形開口5の内周面が弁座6とされており、ここには、上側から円錐台形状の弁体7が着座して、当該円形開口5が封鎖されている。
【0020】
弁体7は上下方向に移動自在に配置された浮遊型の弁体であり、この弁体7の直上にはストッパ8が上下方向に移動可能に配置されている。このストッパ8は同軸状態に連結した連結用コイルばね9を介して、駆動部材11の下端に連結されている。駆動部材11も上下方向に移動可能であり、当該駆動部材11に形成したボールナット部分に、上側からボールねじ12がねじ込まれている。このボールねじ12はモータ13の出力軸14に同軸状態で連結されている。
【0021】
なお、モータ13と駆動部材11の間に歯車列を介在させて連結してもよい。また、モータ13の回転運動を駆動部材11の直線運動に変換する機構はボールねじ・ボールナット以外の雄ねじおよび雌ねじの組み合わせでもよく、あるいはそれ以外の変換機構を採用することもできる。
【0022】
ここで、駆動部材11は回転不可の状態で弁箱2内に配置されている。従って、モータ13を駆動すると、その出力軸14に連結されているボールねじ12の回転により、駆動部材11は上下に直線移動することになる。駆動部材11を上昇させると、弁箱2の上端面2aに当たるようになっており、当該上端面2aおよび駆動部材11の上端面にはそれぞれ原点位置検出器15の検出用端子15a、15bが配置されている。駆動部材11が弁箱上端面2aに当たると、検出用端子15a、15bが導通状態となり、原点位置検出信号S15が出力されるようになっている。
【0023】
また、連結用コイルばね9が所定量以上圧縮状態になったことを検出するための過負荷検出器16も備わっており、この過負荷検出器16の一方の検出用端子16aは駆動部材11の側に取り付けられ、他方の検出用端子16bはストッパ8の側に取付けられている。コイルばね9が所定量以上圧縮して、双方の部材が接近すると、これらの検出用端子16a、16bが導通状態となり、過負荷検出信号S16が出力されるようになっている。
【0024】
上記の各検出信号S15、S16は駆動制御装置17に供給される。これらの検出信号に基づき、駆動制御装置17は、モータ13の駆動を制御するようになっている。
【0025】
このように構成した本例のモータ駆動式流量調整弁1の動作を説明する。まず、水が流れていない状態においてモータ13を駆動して、駆動部材11をその上端原点位置から所定の位置まで降下させる。すなわち、この駆動部材11に連結用コイルばね9を介して連結されているストッパ8を所定の位置となるように位置決めする。
【0026】
この状態で水を流すと、水圧に押されて浮遊式の弁体7が押し上げられ、開口5が開き、水が流れはじめる。弁体7はストッパ8に当たる位置まで上昇する。よって、ストッパ8によって弁体7の開度が規制される。
【0027】
ここで、通水状態においてモータ13を駆動して、ストッパ8の位置を降下して弁開度を絞ろうとすると、ストッパ8には下側から弁体7が押し付けられているので、駆動部材11のみが降下して、連結用コイルばね9を圧縮する。この結果、過負荷検出用端子16a、16bが接触して導通状態になり、過負荷検出信号S16が出力される。駆動制御装置17は、この検出信号S16を受取ると、強制的にモータ駆動を停止する。従って、本例のモータ駆動式流量調整弁1においては、水圧に逆らって弁体を強制的に移動させるようなモータに過負荷が作用する駆動が行われることを回避できる。よって、かかる駆動により大電流が消費されてしまうことを防止できる。
【0028】
次に、本例のモータ駆動式流量調整弁1では、流量調整はモータ駆動によりストッパ位置を調整することにより行なうことができる。この場合、通水を止めた後に、一旦、ストッパ8を原点位置まで上昇させる。すなわち、モータ13を駆動して、連結用コイルばね9を介してストッパ8に連結されている駆動部材11を上端原点位置まで上昇させる。駆動部材11を上端原点位置まで上昇させると、原点位置検出用接点15a、15bが接触して導通状態になり、原点位置検出信号S15が出力される。この出力を受取ることにより、駆動制御回路17は駆動部材11、したがってストッパ8が原点位置まで上昇したことを認識して、モータ13を停止する。
【0029】
この後は、モータ13を逆回転させることにより、ストッパ8を所定量だけ降下させて、目標とする位置に位置決めする。これにより、弁開度が規定される。このように、本例のモータ駆動式流量調整弁1では、ストッパ8の原点位置を記憶保持する必要がなく、また、常にストッパ位置を検出する必要もない。よって、駆動電力を節約することができる。
【0030】
(第2の実施例)
図2は本発明を適用したモータ駆動式流量調整弁の第2の実施例を示す概略構成図である。本例のモータ駆動式流量調整弁21の基本構成は図1のモータ駆動式流量調整弁1と同一であるので、対応する部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0031】
本例のモータ駆動式流量調整弁21では、弁体7、ストッパ8、連結用コイルばね9、駆動部材11、ボールねじ12およびモータ13が垂線に対して所定の角度だけ傾斜した傾斜配列とされており、これに対応して弁箱2Aも傾斜配置されている。このように弁体7の移動方向を斜めにすることにより、水流方向(水平流)を変えずに、すなわち、弁座6Aが形成されている円形開口5Aを挟み、両側の通水路3A、4Aを段差無く水平に同軸状態に配列して、弁体7を持ち上げることができる。よって、圧力損失が小さくて済む。
【0032】
(第3の実施例)
ここで、本発明においては弁体7を、球状のものを使用してもよい。図3にはかかる構成を備えた第3の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す説明図である。
【0033】
本例のモータ駆動式流量調整弁22では、球状の弁体7Aは、弁箱2の内周面2bとの接触が線接触となるので、接触抵抗が小さくなる。また、転動することにより上下方向の移動が円滑に行われるという利点がある。
【0034】
次に、モータ13を駆動してストッパの8位置を移動して弁体7Aを開こうとしても、弁体7Aが弁箱内2Aの圧力に押されて持ち上がらないことがある。こうした場合は、弁箱2Aの内部空間200、すなわち弁体7Aの背面側の空間と、弁体7Aよりも下流側の通水路3Aとの間にバイパス路18を設けることが望ましい。バイパス路18によって、弁箱2Aの内部空間200の圧力が常に下流側の水圧に等しくなるので、弁体7Aをスムーズに持ち上げることができる。
【0035】
(第4の実施例)
図4は本発明を適用した第4の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す概略構成図である。本例のモータ駆動式流量調整弁23の基本構成は図3のモータ駆動式流量調整弁22と同一であるので、対応する部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0036】
本例のモータ駆動式流量調整弁23では、ストッパ8Aが連結用コイルばね9の先端に対して、弁体の開閉方向に延びる軸線800を中心として回転自在の状態で取付けられている。また、当該ストッパ8Aには、同軸状態でシャフト191の先端が連結されており、このシャフト191は、連結用コイルばね9、駆動部材11、ボールねじ12およびモータ13の中心を、回転自在の状態で貫通しており、他端が発電機19に連結されている。
【0037】
また、ストッパ8Aには、弁体7Aの球状の外周面に対して面接触可能な弁体押付け面801が形成されている。換言すると、弁体7Aに密着可能な凹状球面が形成されている。従って、ストッパ8Aは確実に弁体7Aを押し付けることができる。
【0038】
このように構成されたモータ駆動式流量調整弁23では、弁体7Aを開けた直後あるいは閉じる直前に、当該弁体7Aは、水流により急速に軸線800回りに回転する。この結果、弁体7Aを押し付けているストッパ8Aも一緒に回転する。このストッパ8Aの回転により発電機19が駆動されて発電動作を行なう。よって、弁体7Aの回転を電力として取り出して利用することができる。
【0039】
(第5の実施例)
次に、本発明においては弁体を球形の代わりに、正多面体とすることもできる。図5にはかかる構成を備えた第5の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す説明図である。
【0040】
本例のモータ駆動式流量調整弁24では、弁体7Bが正四面体となっている。これに対応して、弁座6Bの開口も正三角形の開口5Bとされている。このように構成すると、2点鎖線で示す弁箱2A内のストッパ8が弁体7Bを押さえて、弁体7Bが開口5Bに確実に嵌まり込むので、止水性を向上させることができる。
【0041】
(第6の実施例)
また、本発明においては弁体を球形、正多角形の代わりに、砲弾形とすることもできる。図6にはかかる形状の弁体を備えたモータ駆動式流量調整弁を示す説明図である。
【0042】
本例のモータ駆動式流量調整弁25では、弁体70が砲弾形をしている。すなわち、弁体70は、その先端部分71がほぼ半球形状をしており、それ以外の部分が円柱状をしている。これに対して、弁座60の開口61は、弁体先端部分71の大半部分が嵌まり込み可能な円形開口とされている。
【0043】
弁体70を砲弾形とすると次のような利点が得られる。弁体が球や正多角形の場合には、水流の微小な変化によって弁体には常に不規則な回転運動が起きる。このために、振動や騒音が発生し、また、弁体あるいは弁座の摩耗が激しくなる等の弊害が起きる。これに対して、砲弾形の弁体の場合には、その砲弾形状が水流変化を安定させる整流作用があるので、水流変化に起因する弁体の回転運動が低減される。よって、振動や騒音の発生を抑制でき、また、弁体、弁座の部分の摩耗も低減できる。
【0044】
(その他の実施の形態)
なお、上記の各例においては弁体および弁座の素材については言及しなかったが、一般に、弁体に比べて弁座を軟質素材から形成しておけば、弁体によって弁座面が摩耗して、双方の納まりが良くなるので好ましい。
【0045】
また、上記の各例は水の流量調整のためのものであるが、その他の流体流量を調整するために本発明を適用できることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のモータ駆動式流量調整弁では、弁体とモータとの機械的連結を断ち、弁体の開度調整を、モータに連結されている駆動部材に対して弾性圧縮可能な連結部材を介して連結されたストッパ位置を調整することにより行なうようにしている。従って、モータに水圧が作用することが無いので、モータ駆動電力を節約できる。
【0047】
また、通水状態においてストッパ位置を調整すると、当該状態が過負荷検出器によって検出されてモータ駆動が停止する。よって、通常状態においてモータに負荷が作用する状態での調整を回避できるので、省電力化を達成できる。
【0048】
さらには、ストッパの原点位置を検出する原点位置検出器を備え、ストッパ位置の調整時には、一旦原点位置にストッパを戻して所定位置に移動させるようにしている。従って、ストッパ位置を記憶保持しておくための電力あるいはストッパ位置を常時検出するための電力が不要となるので、その分、省電力化を達成できる。
【0049】
次に、本発明において、弁体を球体とした場合には、当該弁体の開閉時に発生する回転運動をストッパを介して取出して発電機の発電用駆動源として利用することができる。
【0050】
また、本発明において、弁体を正多面体とした場合には、これが嵌まり込む正多角形状となるように弁座の開口側を形成しておけば、弁体を確実に着座させることができるので、止水性を改善できる。
【0051】
さらに、本発明において、弁体を砲弾形とした場合には、当該砲弾形状には整流作用があるので、水流変化に起因する弁体の回転運動等を低減でき、従って、弁体の運動に伴う振動や騒音を低減でき、また、弁体や弁座の部分の摩耗を低減できる。
【0052】
一方、弁座は、弁体に比べて軟質な素材から形成しておけば、弁体の摺動によって弁座が摩耗して、弁体が弁座の座面に密着するようになるので、その止水性を改善できるので好ましい。
【0053】
これに加えて、ストッパに、弁体に面接触可能な弁体押付け面を形成しておけば、確実に弁体を押付けことができる。
【0054】
次に、本発明において、弁体の移動空間と、この弁体よりも下流側の流体通路部分との間を、バイパス路で連通させておけば、水圧差によって弁体の円滑が開閉動作が阻害されるという弊害を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁の概略構成図である。
【図2】本発明を適用した第2の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す概略構成図である。
【図3】本発明を適用した第3の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す概略構成図である。
【図4】本発明を適用した第4の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す概略斜視図である。
【図5】本発明を適用した第5の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す概略斜視図である。
【図6】本発明を適用した第6の実施例に係るモータ駆動式流量調整弁を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、21、22、23、24、25 モータ駆動式流量調整弁
2、2A 弁箱
2a 弁箱の上端面
2b 弁箱の内周面
3、4、3A、4A 通水路
5、5A、61 円形開口
5B 三角形開口
6、6A,6B、60 弁座
7、7A、7B、70 弁体
8、8A ストッパ
9 連結用コイルばね
11 駆動部材
12 ボールねじ
13 モータ
14 モータ出力軸
15 原点位置検出器
S15 検出信号
15a、15b 検出用接点
16 過負荷検出器
S16 検出信号
16a、16b 検出用接点
17 駆動制御装置
18 バイパス路
19 発電機
191 シャフト
200 内部空間
800 軸線
801 弁体押し付け面

Claims (10)

  1. 流体圧によって弁座から押し上げられて閉状態から開状態に切り換わる浮遊式の弁体と、この弁体の開度を制限するストッパと、このストッパに対して弾性圧縮可能な連結部材を介して連結されている駆動部材と、この駆動部材を前記弁体の開閉方向に移動させるモータと、前記弾性圧縮可能な連結部材が所定量以上圧縮されたことを検出する過負荷検出器と、駆動部材の原点位置を検出する原点位置検出器とを有することを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  2. 請求項1において、
    前記弁体、前記ストッパ、前記連結部材および前記駆動部材がこの順序で下側から上側に向けて垂直に配列されていることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  3. 請求項1において、
    前記弁体、前記ストッパ、前記連結部材および前記駆動部材がこの順序で下側から上側に向けて斜め方向に配列されていることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記弁体は球であることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  5. 請求項4において、
    前記ストッパは、前記弁体の開閉方向に延びる軸線回りに回転自在に保持されており、
    当該軸線回りのストッパの回転運動により発電動作を行なう発電機を有していることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  6. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記弁体は正多面体であり、前記弁座の開口形状は当該弁体が嵌まり込む正多角形であることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  7. 請求項6において、
    前記弁座は、前記弁体に比べて軟質な素材から形成されていることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  8. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記弁体は先端がほぼ半球状の砲弾形をしており、前記弁座の開口形状は当該弁体の先端部分が嵌まり込む円形であることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  9. 請求項1ないし8のうちのいずれかの項において、
    前記ストッパは、前記弁体に面接触可能な弁体押付け面を備えていることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
  10. 請求項1ないし9のうちのいずれかの項において、
    前記弁体の移動空間と、この弁体よりも下流側の流体通路部分との間を連通しているバイパス路を有していることを特徴とするモータ駆動式流量調整弁。
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