JP2004084725A - 自動弁の開度調整機構 - Google Patents

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Toshihiro Hanada
花田 敏広
Kenji Hamada
濱田 健志
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Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】弁の全開又は全閉位置を容易に微調整することのできる自動弁の開度調整機構を提供する。
【解決手段】本発明の自動弁開度調整機構は、内周面に雌ネジ部6をまた外周面下部に該雌ネジ部のピッチより大きいピッチの雄ネジ部7を有する円筒状の調整ネジ1と、中央部に貫通孔8をまた該貫通孔上部に調整ネジの雄ネジ部に螺合する雌ネジ部9を有するボンネット2と、ボンネットの貫通孔に上下動可能かつ回動不能に嵌挿され上部に調整ネジの雌ネジ部に螺合する雄ネジ部10を有する棒状のストッパー3とを具備している。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動弁の開度調整機構に関するものであり、さらに詳しくは自動弁のアクチュエータの動作範囲を容易に微調整することができる自動弁の開度調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエア式自動弁のアクチュエータにおいて、弁の全開位置を調整する機構としては図8に示すようなものが一般的であった。図において、81はシリンダ本体であり、内部にシリンダ部85と側面にシリンダ部85の上部及び下部にそれぞれ連通する一対のエア口86,87を有している。82はピストンであり、シリンダ部85内周面に上下動可能且つ密封状態で摺接され、且つシリンダ本体81下面中央に設けられた貫通孔88を密封状態で貫通するように中央より垂下して設けられた連結部89を有している。83はボンネットであり、シリンダ本体81の上面に接合され中央に雌ネジ部90が設けられている。84は調整ネジであり、下部にボンネット83の雌ネジ部90と螺合される雌ネジ部91を有している。
【0003】
このような自動弁において、下方のエア口87よりエア圧を加えた場合、ピストン82はその上端面が調整ネジ84の下端面に接触する位置まで上昇する。この位置が弁の全開状態となるが、調整ネジ84を回動することによってピストン82の上端面が調整ネジ84の下端面に接触する位置を変化させることができ、すなわち弁の開度を調整することができる。
【0004】
また、従来のエア式自動弁のアクチュエータにおいて、弁の全閉位置を調整する機構としては図9に示すようなものが一般的であった。図において、101はシリンダ本体であり、内部にシリンダ部106と側面にシリンダ部106の上部及び下部にそれぞれ連通する一対のエア口107,108を有している。102はピストンであり、シリンダ部106内周面に上下動可能且つ密封状態で摺接され、且つ、シリンダ本体101下面中央に設けられた貫通孔109を密封状態で貫通するように中央より垂下して設けられた連結部110を有している。103はボンネットであり、シリンダ本体101の上面に接合され中央に貫通孔111が設けられている。104はステムであり、ボンネット103の貫通孔111を密封状態で貫通し、下端部がピストン102上部に接合されており、上部に雄ネジ部112が設けられている。105はストッパーであり、ステム104の雄ネジ部112に螺合されている。
【0005】
このような自動弁において、上方のエア口107よりエア圧を加えた場合、ピストン102はストッパー105の下端面がボンネット103の上端面に接触する位置まで下降する。この位置が弁の全閉状態となるが、ストッパー105を回動することによってピストン102が下降する位置を変化させることができ、すなわち弁の閉位置を調整することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の自動弁では、弁の全開位置、全閉位置を精度良く微調整するためには、調整ネジ或いはストッパーのネジピッチを小さくして調整ネジ或いはストッパー1回転当たりの変化量を小さくする必要がある。しかしながら、ネジピッチを小さくするとネジ強度が低下して調整ネジやストッパーが抜けたり破損する恐れがあるためネジピッチを小さくすることが出来ず、弁の全開位置、中間開位置或いは全閉位置の微調整は困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は上記従来の自動弁の開度調整機構の問題点に鑑みなされたもので、弁の全開位置或いは全閉位置を容易に微調整することのできる自動弁の開度調整機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成を図1に基づいて説明すると、本発明の自動弁開度調整機構は、内周面に雌ネジ部6と外周面下部に該雌ネジ部6のネジピッチより大きいネジピッチの雄ネジ部7とを有する円筒状の調整ネジ1と、中央に貫通孔8と該貫通孔8上部に調整ネジ1の雄ネジ部7に螺合される雌ネジ部9とを有するボンネット2と、ボンネット2の貫通孔8に上下動可能且つ回動不能に嵌挿され、上部に調整ネジ1の雌ネジ部6に螺合される雄ネジ部10を有する棒状ストッパー3とを具備することを特徴としている。
【0009】
また、本発明は上記調整ネジ1の雄ネジ部7と雌ネジ部6のネジピッチの差が雄ネジのピッチの20分の1から5分の1であることを第二の特徴としている。
【0010】
また、本発明は図3,4に示すように、内周面に雌ネジ部27と外周面下部に該雌ネジ部27のネジピッチより大きいネジピッチを有する雄ネジ部28とを有する円筒状の調整ネジ21と、中央に貫通孔29と該貫通孔上部に調整ネジ21の雄ネジ部28に螺合される雌ネジ部30とを有するボンネット22と、ボンネット22の貫通孔29に上下動可能且つ回動不能に嵌挿され上部に調整ネジ21の雌ネジ部27に螺合される雄ネジ部31を有する円筒状のストッパー受け23と、ストッパー受け23に上下動可能に嵌挿され、下端部に自動弁のアクチュエータの可動部と接合される接合部32と上端部にストッパー受け23の上端面と係合する鍔部33とを有する棒状のストッパー24とを具備することを第三の特徴としている。
【0011】
さらに、本発明は上記調整ネジ21の雄ネジ部28と雌ネジ部27のネジピッチの差が雄ネジのピッチの20分の1から5分の1であることを第四の特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様について図面を参照して説明するが、本発明が本実施態様に限定されないことは言うまでもない。
【0013】
図1は本発明の開度調整機構を示す縦断面図である。図2は図1の開度調整機構を操作した状態を示す縦断面図である。図3は本発明の第二の実施態様を示す縦断面図である。図4は図3の開度調整機構を操作した状態を示す縦断面図である。図5は本発明の第三の実施態様を示す縦断面図である。図6は本発明の第四の実施態様を示す縦断面図である。図7は本発明の第五の実施態様を示す横断面図である。
【0014】
図1において、1は円筒状の調整ネジであり、内周面に雌ネジ部6と外周面下部に雌ネジ部6のネジピッチより大きいネジピッチを有する雄ネジ部7とを有する。
【0015】
2はシリンダ本体4に接合されるボンネットであり、中央に貫通孔8と貫通孔8の上部に拡径して設けられた内周面に調整ネジ1の雄ネジ部7が螺合される雌ネジ部9とを有する。
【0016】
3は棒状のストッパーであり、下部はボンネット2の貫通孔8に上下動可能且つキー及びキー溝(ともに図示せず)によって回動不能に密封状態で嵌挿され、上部に調整ネジ1の雌ネジ部6に螺合される雄ネジ部10を有する。
【0017】
シリンダ本体4は、内部にシリンダ部11と側面にシリンダ部11の上部及び下部にそれぞれ連通する一対のエア口12,13を有しており、上端部にボンネット2が接合固定されている。
【0018】
5はピストンであり、シリンダ部11内周面に上下動可能且つ密封状態で摺接され、且つ、シリンダ本体4底部中央に設けられた貫通孔14を密封状態で貫通するように下面中央より垂下して連結部15が設けられている。連結部15は自動弁のステム(図示せず)に連結される。
【0019】
尚、本発明における自動弁の形状はストップ弁、ダイヤフラム弁等の弁座と弁体を圧接、離間することによって弁の開閉を行うものが好適であるが、ピンチバルブ等でもよく特に限定されない。
【0020】
次に本実施態様の開度調整機構の作動について説明する。
【0021】
図1は自動弁の開の状態が示されている。今、この状態でエア口12より圧縮空気等を注入すると、ピストン5は下方に押し下げられ、ついにはシリンダ部11の底部と接触し、下方への移動は止められ、自動弁は閉状態となる。一方、閉状態においてエア口13より圧縮空気等を注入すると、ピストン5は押し上げられ、ストッパー3の下端面と接触し、上方への移動は止められ、自動弁は開状態となる。
【0022】
ピストン5の上端面はストッパー3の下端面と接触した状態で、エア口13より圧縮空気等を注入して加圧してもこれ以上ピストン5は上昇出来ないので、これによって弁の開度が決められている。弁の開度を調整するためにはストッパー3の位置を変更する必要がある。その場合は以下のようにして行われる。まず、この状態で調整ネジ1をボンネット2に対してねじ込む方向に(下方に向かって)回動させると、調整ネジ1と螺合されているストッパー3は調整ネジ1とは逆に上方へ移動する。調整ネジ1のピッチはストッパー3と螺合している雌ネジ部6よりボンネット2と螺合している雄ネジ部7のほうが大きく設計されているので、ストッパー3が上方へ移動する距離よりも調整ネジ1が下方へ移動する距離の方が大きくなりその結果としてストッパー3の下端面はわずかに(両者の移動差分)下方へ移動することとなる(図2の状態)。
【0023】
逆に調整ネジ1をボンネット2に対して弛める方向(上方向)に回動させると、調整ネジ1と螺合されているストッパー3は調整ネジ1とは逆に下方へ移動する。ストッパー3が下方へ移動する距離よりも調整ネジ1が上方へ移動する距離の方が大きいのでストッパー3の下端面はわずかに上方へ移動することとなる。
【0024】
例えば、調整ネジ1の雄ネジ部7のピッチが2mm、雌ネジ部6のピッチが1.8mmであった場合、調整ネジ1を一回転回動させると調整ネジ1は2mm移動するが、ストッパー3は調整ネジ1とは逆方向へ1.8mm移動する。結果として両者の移動差0.2mm(雄ネジ部7のピッチの10分の1)だけストッパー3の下端面は調整ネジ1と同方向に移動することとなる。
【0025】
一方、図8に示す従来の開度調整機構の場合では、調整ネジ84のピッチが2mmであるとすると、調整ネジ84を一回転させると弁の全開位置は2mm移動することとなり、微調整が困難である。また、調整ネジ一回転あたりの全開位置の移動量を小さくするために調整ネジ84のピッチを小さくするとネジ部の強度が低下して破損する恐れがある。
【0026】
尚、調整ネジ1の雄ネジ部7と雌ネジ部6のピッチ差は雄ネジ部7のピッチの20分の1から5分の1に設けるのが好ましい。ピッチ差が小さすぎる場合では、調整ネジのストローク量が大きくなりすぎて、自動弁全体が大きくなってしまうという問題がある。また、ピッチ差が大きすぎる場合では、微調整を行うという本来の目的が損なわれることとなる。
【0027】
以上のように本発明の開度調整機構では調整ネジ1を回動させることによりストッパー3の下端面の位置、すなわち弁の全開位置を調整することができるが、調整ネジ1回転当たりの全開位置の移動量は調整ネジ1の雌ネジと雄ネジのピッチ差に相当するので、十分な強度を持った大きなネジピッチを有しながらも容易に弁開度の微調整が可能となっている。
【0028】
次に本発明の第二の実施態様について図3を参照して説明する。
【0029】
図3において、21は円筒状の調整ネジであり、内周面に雌ネジ部27と外周面下部に雌ネジ部27のネジピッチより大きいネジピッチを有する雄ネジ部28とを有する。尚、ネジピッチについては前記と同じであるので説明は省略する。
【0030】
22はボンネットであり、中央に貫通孔29と貫通孔29上部に調整ネジ21の雄ネジ部28に螺合される拡径して設けられた雌ネジ部30とを有する。
【0031】
23は円筒状のストッパー受けであり、ボンネット22の貫通孔29に上下動可能且つキー及びキー溝(ともに図示せず)によって回動不能に嵌挿され、上部に調整ネジ21の雌ネジ部27に螺合される雄ネジ部31を有する。
【0032】
24は棒状のストッパーであり、ストッパー受け23に上下動可能に嵌挿され、下端部にピストン26の上端部と接合される接合部32と上端部にストッパー受け23の上端面と係合する鍔部33とを有する。
【0033】
25はシリンダ本体であり、内部にシリンダ部34と側面にシリンダ部34の上部及び下部にそれぞれ連通する一対のエア口35,36を有しており上部にボンネット22が接合固定される。
【0034】
ピストン26は、シリンダ部34内周面に上下動可能且つ密封状態で摺接され、且つ、シリンダ本体25底部中央に設けられた貫通孔37を密封状態で貫通するように中央より垂下して設けられた連結部38を有している。連結部38は自動弁のステム(図示せず)に連結される。
【0035】
尚、自動弁の形式は前記と同様にストップ弁、ダイヤフラム弁等の弁座と弁体を圧接、離間することによって弁の開閉を行うものが好適であるが、ピンチバルブ等でもよく特に限定されない。
【0036】
次に本実施態様の開度調整機構の作動について説明する。
【0037】
図3は自動弁の閉状態が示されており、ストッパー24の鍔部33がストッパー受け23の上端面に接触している。今、この状態で、エア口36に圧縮空気等を注入して加圧すれば、ピストン26は上方へ押し上げられて、ついにはボンネット22の下面と接触し、上方への移動は止められ、自動弁は開状態となる。逆に開状態において、エア口35より上記と同様に加圧すれば、ピストンは下方へ押し下げられ、再びストッパー24の鍔部33がストッパー受け23の上端面に接触し、下方への移動は止められ自動弁は閉状態となる。
【0038】
閉状態即ち、ストッパー24の鍔部33がストッパー受け23の上端面と接触している状態では、エア口35より加圧してもこれ以上ピストン32は下降出来ないので、これによって弁の閉位置が決められている。弁の閉位置を調整するためには、ストッパー24の鍔部33とストッパー受け23が接触する位置を変更する必要があるが、この状態で調整ネジ21をボンネット22に対してねじ込む方向に回動させると、調整ネジ21と螺合されているストッパー受け23は調整ネジ21とは逆に上方へ移動する。調整ネジ21のピッチは、ストッパー受け23と螺合している雌ネジよりボンネット22と螺合している雄ネジのほうが大きく設計されているので、ストッパー受け23が上方へ移動する距離よりも調整ネジ21が下方へ移動する距離の方が大きくなりその結果としてストッパー受け23の上端面はわずかに下方へ移動することとなる(図4の状態)。
【0039】
逆に調整ネジ21をボンネット22に対して弛める方向に回動させると調整ネジ21と螺合されているストッパー受け23は調整ネジ22とは逆に下方へ移動する。ストッパー受け23が下方へ移動する距離よりも調整ネジ21が上方へ移動する距離の方が大きいので、ストッパー受け23の上端面はわずかに上方へ移動することとなる。
【0040】
以上のように調整ネジ21を回動させることによりストッパー受け23の上端面の位置、すなわち弁の閉位置を調整することができるが、調整ネジ1回転当たりの閉位置の移動量は調整ネジ21の雌ネジと雄ネジのピッチ差に相当するので、十分な強度を持った大きなネジピッチを有しながらも容易に弁の閉位置の微調整が可能となっている。
【0041】
上記2つの実施態様はシリンダとピストンから成る自動弁の複作動式アクチュエータの例であるが、本発明に係わるアクチュエータの動作形式は複作動式に限らず、第三、第四の実施態様を示す図5,6のようなバネを利用した正作動式或いは逆作動式でもよく、また、ダイヤフラム式でもよい。
【0042】
更には、ボールバルブやバタフライバルブ等の弁体を回転させることによって開閉を行う弁に用いられるラック・アンド・ピニオン式のエアアクチュエータの開度調整にも本発明を用いることができる。以下にこの場合の実施態様(第五の実施態様)について図7に基づいて説明する。
【0043】
図7において、61は円筒状の調整ネジであり、内周面に雌ネジ部69と外周面の一端に雌ネジ部69のネジピッチより大きいネジピッチを有する雄ネジ部70とを有する。尚、ネジピッチについては前記と同じであるので説明は省略する。
【0044】
62はシリンダ本体64の端部に接合されるボンネットであり、中央に貫通孔71と貫通孔71より拡径した内周面に調整ネジ61の雄ネジ部70が螺合される雌ネジ部72とを有する。
【0045】
63は棒状のストッパーであり、一端はボンネット62の貫通孔71に移動可能且つキー及びキー溝(ともに図示せず)によって回動不能に嵌挿され、他端に調整ネジ61の雌ネジ部69に螺合される雄ネジ部73を有する。
【0046】
シリンダ本体64は、内部にシリンダ部74と側面にエア口75を有しており、端部にボンネット62とバネケース67とがそれぞれ接合固定される。
【0047】
65及び66はピストンであり、シリンダ部74内周面に移動可能且つ密封状態で摺接される。
【0048】
78は回転軸であり、歯車79が同軸に接合固定されており、下端部はシリンダ本体64を密封状態で貫通し、ボールバルブ等のステム(図示しない)と接合固定されている。
【0049】
76,77は歯車79と噛み合う一対のラックであり、一端がピストン65,66とそれぞれ接合固定されている。
【0050】
67はバネケースであり、内部にピストン66を内側へ付勢するバネ68が収納されている。
【0051】
次に本実施態様の開度調整機構の作動について説明する。
【0052】
ラック・アンド・ピニオン式のアクチュエータでは、エア口75からシリンダ部74に注入される圧縮空気の圧力或いはバネ68の力によってピストン65,66が左右に移動すれば、ピストン65,66に接合されているラック76,77も同時に左右に移動する。この時、ラック76,77と噛み合っている歯車79は回転することとなり、同時に歯車79に接合された回転軸78も回転し、ボールバルブ等の開閉動作が行われる。
【0053】
ボールバルブ等の全開位置或いは全閉位置は回転軸78の角度によって決まり、回転軸78の角度はラック76,77の移動量、すなわちピストン65,66の移動量によって決まることとなる。従って、ピストン65,66の移動量を調整することでボールバルブ等の開度を調整することが可能となる。
【0054】
今、図7の状態でエア口75からシリンダ部74に圧縮空気を注入すると、ピストン65,66はピストン65の端面がストッパー63の先端部と接触する位置まで外側へ移動する。弁の開度を調整するためにはストッパー63の位置を変更する必要がある。その場合は以下のようにして行われる。まず、この状態で調整ネジ61を回動させると、調整ネジ61と螺合されているストッパー63は調整ネジ61とは逆方向へ移動する。調整ネジ61のピッチはストッパー63と螺合している雌ネジ部69よりボンネット62と螺合している雄ネジ部70のほうが大きく設計されているので、ストッパー63が移動する距離よりも調整ネジ61が移動する距離の方が大きくなりその結果としてストッパー63の先端部はわずかに(両者の移動差分)移動することとなる。
【0055】
以上のように調整ネジ61を回動させてストッパー63の先端部の位置、すなわちピストン65,66の移動量を調整することにより回転軸78の角度の調整が可能となり、弁の全開位置を調整することができるが、調整ネジ61一回転当たりの全開位置の移動量は調整ネジ61の雌ネジ69と雄ネジ70のピッチ差に相当するので、十分な強度を持った大きなネジピッチを有しながらも容易に弁開度の微調整が可能となっている。
【0056】
【実施の効果】
本発明の自動弁の開度調整機構は以上説明したような構造をしており、これを使用することによって以下の優れた効果が得られる。
【0057】
(1)調整ネジ1回転当たりの弁開度の変化量を小さくできるので、自動弁の全開位置や全閉位置の微調整が容易である。
【0058】
(2)調整ネジ1回転当たりの弁開度の変化量は調整ネジの雌ネジと雄ネジのピッチ差のみに関係するので十分な強度を持った大きなネジピッチを使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開度調整機構を示すの縦断面図である。
【図2】図1の開度調整機構を操作した状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第二の実施態様を示す縦断面図である。
【図4】図3の開度調整機構を操作した状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第三の実施態様を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第四の実施態様を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第五の実施態様を示す横断面図である。
【図8】従来の開度調整機構を示す縦断面図である。
【図9】従来の開度調整機構を示す他の形式の縦断面図である。
【符号の説明】
1…調整ネジ
2…ボンネット
3…ストッパー
4…シリンダ本体
5…ピストン
6…雌ネジ部
7…雄ネジ部
8…貫通孔
9…雌ネジ部
10…雄ネジ部
11…シリンダ部
12…エア口
13…エア口
14…貫通孔
15…連結部

Claims (4)

  1. 内周面に雌ネジ部と外周面下部に該雌ネジ部のネジピッチより大きいネジピッチの雄ネジ部とを有する円筒状の調整ネジと、中央に貫通孔と該貫通孔上部に調整ネジの雄ネジ部に螺合される雌ネジ部とを有するボンネットと、ボンネットの貫通孔に上下動可能且つ回動不能に嵌挿され、上部に調整ネジの雌ネジ部に螺合される雄ネジ部を有する棒状のストッパーとを具備することを特徴とする自動弁の開度調整機構。
  2. 調整ネジの雄ネジ部と雌ネジ部のピッチの差が雄ネジのピッチの20分の1から5分の1であることを特徴とする請求項1記載の自動弁の開度調整機構。
  3. 内周面に雌ネジ部と外周面下部に該雌ネジ部のネジピッチより大きいネジピッチを有する雄ネジ部とを有する円筒状の調整ネジと、中央に貫通孔と該貫通孔上部に調整ネジの雄ネジ部に螺合される雌ネジ部とを有するボンネットと、ボンネットの貫通孔に上下動可能且つ回動不能に嵌挿され上部に調整ネジの雌ネジ部に螺合される雄ネジ部を有する円筒状のストッパー受けと、ストッパー受けに上下動可能に嵌挿され、下端部に自動弁のアクチュエータの可動部と接合される接合部と上端部にストッパー受けの上端面と係合する鍔部とを有する棒状のストッパーとを具備することを特徴とする自動弁の開度調整機構。
  4. 調整ネジの雄ネジ部と雌ネジ部のピッチの差が雄ネジのピッチの20分の1から5分の1であることを特徴とする請求項3記載の自動弁の開度調整機構。
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