JP5273918B2 - 感温式アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は感温式アクチュエータに係り、とくに感温物質を充填した感温ケース内に押出しチューブを挿入し、該押出しチューブ内に基端部が挿入された第1のロッドを前記感温ケースの外側の温度変化に伴う感温物質の膨張、収縮に応じて押出すようにした感温式アクチュエータに関する。
例えば特開2003−172248号公報には、可動の仕切部材で区画されたハウジング内の第一室に熱膨張率の大きい原動液体を、第二室に潤滑性ある作動液体を充填し、第二室をシリンダの作動室に連通させ、温度上昇に伴う原動液体の膨張力で仕切部材を圧縮し、第二室の作動液体を作動室に移動してピストンを押し、その温度変化に応じた直線動で目的機器類を作動させるようにし、仕切部材とピストンの有効面積比でピストンに与えるストローク、力を任意に設定するようにしたアクチュエータが開示されている。
また特開平8−247020号公報には、形状記憶合金のバネを用いた感温式のアクチュエータが提案されている。また特開平9−313636号公報には、感温フェライトを用いた感温アクチュエータが開示されている。また特開平8−136360号公報には、感温部材を回転子の外周面とエアギャップをもって対向するように固定子側に感温磁性材を設け、回転方向のストロークを得るようにした感温アクチュエータが開示されている。
この種のアクチュエータは、外部の温度あるいは雰囲気温度の変化に応じて、出力を取出すようにしている。とくに特開2003−172248号公報に開示されているような直線的なストロークを得るようにした感温式アクチュエータの場合には、設定値よりも更に外部温度が上昇した場合には、オーバストロークを生ずることになる。すなわち本来は必要でない余剰のストロークをアクチュエータが発生し、これによって使用する機器に対して過大な負荷を与えたり、あるいはまた被押圧部を強く押して故障を生じたりすることになる。そこで従来は、外部の温度あるいは雰囲気温度によってオーバストロークを生ずるような場合には、このようなオーバストロークを予め予想し、このアクチュエータが利用する機器側にリミッタ機構等を設けるようにしていた。
特開2003−172248号公報 特開平8−247020号公報 特開平9−313636号公報 特開平8−136360号公報
本願発明は、所定の設定ストローク以上のオーバストロークを生じないようにした感温式アクチュエータを提供することである。
本願発明の別の課題は、このアクチュエータが適用される機器側に、オーバストロークを吸収するためのリミッタ機構を設ける必要がないようにした感温式アクチュエータを提供することである。
本願発明の更に別の課題は、アクチュエータ側に予想外の温度が印加されても、余剰のストロークを生じないようにした感温式アクチュエータを提供することである。
本願発明の更に別の課題は、設定温度以上の温度が印加された場合に、その出力ストロークが設定ストロークに維持されるようにした感温式アクチュエータを提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な発明は、感温物質を充填した感温ケース内に押出しチューブを挿入し、該押出しチューブ内に基端部が挿入された第1のロッドを前記感温ケースの外側の温度変化に伴う前記感温物質の膨張、収縮に応じて押出すようにした感温式アクチュエータにおいて、
前記第1のロッドの押出し動作に連動して出力ストロークを生ずる第2のロッドを有するとともに、前記第2のロッドが前記第1のロッドのストローク方向先端側に前記第1のロッドと同軸状に配され、しかも前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間にリリーフ機構を設け、前記リリーフ機構が前記第2のロッドの基端側に設けられたカップ状のばね受けの内部に収納された圧縮コイルばねであって、前記カップ状のばね受けの外周側に前記圧縮コイルばねと前記カップ状のばね受けとを囲むように戻しばねが配され、該戻しばねが前記カップ状のばね受けを介して前記第2のロッドを出力ストローク方向と逆方向に付勢し、
前記圧縮コイルばねの弾性復元力が前記第2のロッドが設定ストローク移動したときの前記第2のロッドの戻しばねの弾性復元力よりも大きく設定され、前記第2のロッドが設定ストロークまで移動する間は前記圧縮コイルばねが剛体として機能し、前記第2のロッドが設定ストローク移動した後にさらに前記第1のロッドが押出されたときに該第1のロッドのストロークを前記リリーフ機構によって吸収するようにしたことを特徴とする感温式アクチュエータに関するものである。
ここで、前記カップ状のばね受けの基端側外周部に形成された突出部が前記戻しばねを受け、該戻しばねによって前記カップ状のばね受けを介して前記第2のロッドを出力ストローク方向と逆方向に付勢するようにしてよい。また前記第1のロッドの前記感温ケースから突出した部分にストッパリングが取付けられ、該ストッパリングと前記カップ状ばね受けの前記ストローク方向側の底部との間に前記圧縮コイルばねが配されるようにしてよい。また前記感温物質が感温性のワックスであってよい。また前記押出しチューブが先端部が閉塞された柔軟な筒状のバッグであって、前記チューブの閉塞された先端部が感温ケース内に挿入されるとともに、開放された基端側から第1のロッドが前記チューブ内に挿入されるようにしてよい。
本願の別の主要な発明は、感温物質を充填した感温ケース内に押出しチューブを挿入し、該押出しチューブ内に基端部が挿入された第1のロッドを前記感温ケースの外側の温度変化に伴う前記感温物質の膨張、収縮に応じて押出すようにした感温式アクチュエータにおいて、
前記第1のロッドの押出し動作に連動して出力ストロークを生ずる第2のロッドを有するとともに、前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間にリリーフ機構を設け、
前記リリーフ機構が前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間に介在される圧縮コイルばねであって、該圧縮コイルばねのばね定数が前記第2のロッドの戻しばねのばね定数よりも大きく設定され、しかも前記リリーフ機構を構成する圧縮コイルばねのセット荷重よりも前記戻しばねのセット荷重が大きく設定され、前記第1のロッドが押出されるとまず前記リリーフ機構を構成する圧縮コイルばねが圧縮され、前記圧縮コイルばねの弾性復元力が前記戻しばねの弾性復元力を越えると前記第1のロッドのストロークが前記圧縮コイルばねを介して前記第2のロッドに伝達され、
前記第2のロッドが設定ストローク移動した後に更に前記第1のロッドが押出されたときに該第1のロッドのストロークを前記リリーフ機構によって吸収するようにしたことを特徴とする感温式アクチュエータに関するものである。
ここで、前記第2のロッドが筒状の外筐内に移動可能に配され、しかも前記第2のロッドの基端側のばね受けと前記第1のロッドの先端側のばね受けとの間に前記リリーフ機構を構成する圧縮コイルばねが介在され、前記第1のロッドの出力ストロークが前記圧縮コイルばねを介して前記第2のロッドに伝達されるようにしてよい。
本願の主要な発明は、感温物質を充填した感温ケース内に押出しチューブを挿入し、該押出しチューブ内に基端部が挿入された第1のロッドを前記感温ケースの外側の温度変化に伴う前記感温物質の膨張、収縮に応じて押出すようにした感温式アクチュエータにおいて、
前記第1のロッドの押出し動作に連動して出力ストロークを生ずる第2のロッドを有するとともに、前記第2のロッドが前記第1のロッドのストローク方向先端側に前記第1のロッドと同軸状に配され、しかも前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間にリリーフ機構を設け、前記リリーフ機構が前記第2のロッドの基端側に設けられたカップ状のばね受けの内部に収納された圧縮コイルばねであって、前記カップ状のばね受けの外周側に前記圧縮コイルばねと前記カップ状のばね受けとを囲むように戻しばねが配され、該戻しばねが前記カップ状のばね受けを介して前記第2のロッドを出力ストローク方向と逆方向に付勢し、
前記圧縮コイルばねの弾性復元力が前記第2のロッドが設定ストローク移動したときの前記第2のロッドの戻しばねの弾性復元力よりも大きく設定され、前記第2のロッドが設定ストロークまで移動する間は前記圧縮コイルばねが剛体として機能し、前記第2のロッドが設定ストローク移動した後にさらに前記第1のロッドが押出されたときに該第1のロッドのストロークを前記リリーフ機構によって吸収するようにしたものである。
従ってこのような感温式アクチュエータによると、第2のロッドが設定ストローク移動した後に更に第1のロッドが押出されても、この第1のロッドのストロークがリリーフ機構によって吸収されるために、第2のロッドは設定ストローク以上にその出力を変化させることがない。
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1および図2は本実施の形態の感温式アクチュエータの全体の構成を示すものであって、この感温式アクチュエータは、とくに図2に示すように、円筒状をなす感温ケース10を備えている。感温ケース10内には感温ワックス11が充填されるようになっている。そしてこの感温ケース10の上部開口から押出し用チューブを構成するスプール12が挿入される。スプール12はゴム製のチューブであって、先端側が閉塞されるとともに、基端側が開放されたチューブである。このようなチューブは、感温ケース10の入口側の開口に装着されるガイド13によって感温ケース10に固定されるようになっている。
上記スプール12の内部に上方から挿入されるように、第1のロッド15が配される。第1のロッド15は、上記ガイド13の中心部を軸線方向に貫通する挿通孔14に挿通されるとともに、挿通孔14と第1のロッド15との間には、Oリング16、17、18が装着され、これによって第1のロッド15とガイド13との間の隙間をシールするようにしている。
上記感温ケース10の上部には外筐24が取付けられるようになっている。外筐24は上記感温ケース10と同軸状に配されるようになっており、この外筐24よりも一回り大きな連結筒25を介して感温ケース10の上端側と連結される。そして上記外筐24の下端を受けるように、連結筒25内には、リング状をなすスペーサ26が配される。そしてこのスペーサ26の下側であって連結筒25と感温ケース10の上端との間にOリング27が嵌着され、これによってシールが行なわれるようになっている。
上記外筐24内に第2のロッド28が配される。第2のロッド28が出力ロッドを構成し、上記外筐24の上部の円形孔29から突出するようになっている。なお円形孔29にはテーパ状をなすガイドを兼ねたシール部材30が取付けられ、このシール部材30によって上記第2のロッド28の上端が案内されるとともに、第2のロッド28を介して異物が外筐24内に侵入するのが防止されるようになっている。シール部材30は外筐24の上端に結合されたばね受け31によって固定されている。そして第2のロッド28の下端側には一体にばね受け33が連設される。ばね受け33の下端には外周方向に突出する突出部34が連設され、この突出部24が外筐24の内周面に摺接し、これによって第2のロッド28の下端側の部分が安定に支持されるようになっている。
上記外筐24内には、この第2のロッド28を下方に押戻すための戻しばね32が収納されている。すなわち戻しばね32は、上端が外筐24の上部に取付けられたばね受け31によって受けられ、下端が上記第2のロッド28の下端のばね受け33の突出部34によって受けられ、これによって第2のロッド28が下方に押圧されている。
次に上記第1のロッド15のオーバストロークを吸収するリリーフ機構について説明すると、第2のロッド28のばね受け33内には、例えばウェーブスプリングから成る圧縮コイルばね40が収納されており、この圧縮コイルばね40の下端がばね受け41によって受けられる。なおばね受け41は、上記第1のロッド15の外周部の溝によって係止されたストッパリング42によって受けられるようになっている。従って第1のロッド15は、上記ばね受け41およびストッパリング42を介して圧縮コイルばね40によって下方へ押圧されることになる。なお圧縮コイルばね40としてウェーブスプリングを用いると、小さな変形で大きな弾性復元力を取出すことが可能になる。
次に以上のような構成になる感温式アクチュエータの動作を説明する。第2のロッド28のばね受け33内に収納されている圧縮コイルばね40は固いばねから構成され、そのばねの弾性復元力は、第2のロッド28を戻す戻しばね32が図3Aに示す最大ストロークまで圧縮されたときの弾性復元力よりも大きな値になっている。従って圧縮コイルばね40は、第2のロッド28が最大ストローク移動するまでは、剛体として機能する。
感温ケース10内の感温ワックス11は、この感温ケース10の外側の温度に応じて膨張および収縮を行なう。そして温度が上昇するに従って、感温ケース10内の感温ワックス11が膨張するために、押出しチューブから成るスプール12が絞られるようになり、このスプール12は感温ワックス11の温度上昇に伴う膨張によって第1のロッド15を図3Aに示すように押出す。なおこのときに、圧縮コイルばね40の弾性復元力が第2の戻しばね32の弾性復元力よりも大きく、剛体として機能するために、上記第1のロッド15の出力ストロークが、圧縮コイルばね40を介して第2のロッド28のばね受け33に伝達され、これによって第2のロッド28が第1のロッド15と同じストロークだけ上方に移動する。従ってこの状態においては、第1のロッド15と第2のロッド28との間の相対運動は存在しない。
図3Aに示すように、第1のロッド15によって第2のロッド28が設定ストロークまで押圧されると、第2のロッド28のばね受け33の上端が外筐24の上端に取付けられたばね受け31に当接する。従ってそれ以上第2のロッド28は上方に移動できなくなる。このときの値が設定ストロークに当たる。
このように第2のロッド28が最大ストロークである設定ストロークまで移動した状態で、更に感温ケース10の外側の温度が上昇し、感温ワックス11がスプール12を絞って第1のロッド15を押出すと、今度は図3Bに示すように、リリーフ機構が作動する。このリリーフ機構の作動は、第1のロッド15の移動に伴う圧縮コイルばね40の変形によって行なわれ、この圧縮コイルばね40の変形に伴う第1のロッド15の第2のロッド28に対する相対的な移動によって達成される。
設定ストロークよりも高い温度に感温ケース10の雰囲気温度が上昇した場合には、感温ワックス11の膨張によってスプール12が更に第1のロッド15を絞出す。すると第1のロッド15は、第2のロッド28のばね受け33内の圧縮コイルばね40を圧縮しながら更に上昇を行なうようになる。すなわち第1のロッド15がストッパリング42およびばね受け41を介して圧縮コイルばね40を収縮させながら上昇する。このときに第2のロッド28は上述の如く、ばね受け33の上端がばね受け31の下端に当接しているために、それ以上ストロークを生ずることがなく、設定ストロークのままに維持される。従って設定ストロークと対応する温度以上に雰囲気温度が上昇しても、このような温度上昇に伴う第1のロッド15のオーバストロークが、第2のロッド28のばね受け33内に収納されている圧縮コイルばね40から成るリリーフ機構によって吸収され、それ以上外部に出力ストロークを生ずることがなくなる。
図4はこのような出力ストロークの変化を示しており、感温ケース10の外部の温度が設定温度までは、出力ストロークが上昇するものの、設定温度を超えた場合には、このアクチュエータのストロークが設定ストロークのままで一定に維持される。従ってこのようなアクチュエータが組込まれる機器に対して、オーバストロークによって不測の負荷を与えることがない。あるいはまたアクチュエータによるオーバストロークを吸収するためのリミッタ機構をこのアクチュエータが取付けられる機器に設ける必要もなくなる。そして外部の温度に応じて第2のロッド28によって、所望のストロークを適正に発現することができ、これによって感温式アクチュエータとして用いることが可能になる。
図6に示す特性は、変形例によるストローク特性を示すものである。ここでは、図5に示すリリーフ機構を構成する圧縮コイルばね40のばね定数が戻しばね32のばね定数よりも大きく設定されており、リリーフ機構を構成する圧縮コイルばね40の方が硬く、戻しばね32の方が軟らかいばねになっている。そして戻しばね32については、予め所定のセット圧が加えられた状態でばね受け31とばね受け33の突出部34との間に装着される。これに対してばね受け33内の圧縮コイルばね40はセット荷重が0の状態で組込まれる。
従って感温ケース10の外側の温度が上昇して第1のロッド15が押出された場合には、その初期のストロークにおいては、図5に示すように圧縮コイルばね40が圧縮され、第1のロッド15のストロークが第2のロッド28には伝達されない。そして圧縮コイルばね40の弾性復元力が戻しばね32の弾性復元力を越えた段階で、第1のロッド15のストロークが圧縮コイルばね40を介して第2のロッド28に伝達されるようになる。そして第2のロッド28に連設されているばね受け33が上側のばね受け31に当接すると、それ以上第2のロッド28が上方へ移動できなくなるために、この後は第1のロッド15の移動に伴って圧縮コイルばね40が圧縮され、この圧縮コイルばね40の変形によって第1のロッド15の出力が吸収されるようになり、オーバストロークが吸収される。
このような設定のアクチュエータの特徴は、設定ストロークを越えた段階におけるオーバストロークの吸収については、上記の図4に示す特性と同様である。これに対して初期の特性は、圧縮コイルばね40から成るリリーフ機構による第1のロッド15の初期の変位の吸収によって、第2のロッド28のロッドの出力が遅れることになり、これによって図6に示すように、初期の段階における温度に対するストロークの変化が急峻になり、応答性が向上する特性を示すようになる。従ってとくに設定温度以下の温度における感度を高めるために好適なアクチュエータが提供されることになる。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態における設定温度や設定ストロークについては、使用される機器の要求に応じて、各種の値に設計変更することが可能である。
本願発明は、雰囲気温度あるいは外部温度に応じて適正なストロークを発生する感温式アクチュエータとして利用することができる。
感温式アクチュエータの平面図である。 図1におけるA〜A線縦断面図である。 フルストロークの状態(A)およびオーバストローク(B)の状態を示す縦断面図である。 温度に対する出力ストロークの変化を示すグラフである。 変形例のアクチュエータの縦断面図である。 変形例のアクチュエータの温度に対する出力ストロークの変化を示すグラフである。
符号の説明
10 感温ケース
11 感温ワックス
12 スプール(押出しチューブ)
13 ガイド
14 挿通孔
15 第1のロッド
16〜18 Oリング
24 外筐
25 連結筒
26 スペーサ
27 Oリング
28 第2のロッド
29 円形孔
30 シール部材
31 ばね受け
32 戻しばね
33 ばね受け
34 突出部
40 圧縮コイルばね
41 ばね受け
42 ストッパリング

Claims (7)

  1. 感温物質を充填した感温ケース内に押出しチューブを挿入し、該押出しチューブ内に基端部が挿入された第1のロッドを前記感温ケースの外側の温度変化に伴う前記感温物質の膨張、収縮に応じて押出すようにした感温式アクチュエータにおいて、
    前記第1のロッドの押出し動作に連動して出力ストロークを生ずる第2のロッドを有するとともに、前記第2のロッドが前記第1のロッドのストローク方向先端側に前記第1のロッドと同軸状に配され、しかも前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間にリリーフ機構を設け、前記リリーフ機構が前記第2のロッドの基端側に設けられたカップ状のばね受けの内部に収納された圧縮コイルばねであって、前記カップ状のばね受けの外周側に前記圧縮コイルばねと前記カップ状のばね受けとを囲むように戻しばねが配され、該戻しばねが前記カップ状のばね受けを介して前記第2のロッドを出力ストローク方向と逆方向に付勢し、
    前記圧縮コイルばねの弾性復元力が前記第2のロッドが設定ストローク移動したときの前記第2のロッドの戻しばねの弾性復元力よりも大きく設定され、前記第2のロッドが設定ストロークまで移動する間は前記圧縮コイルばねが剛体として機能し、前記第2のロッドが設定ストローク移動した後にさらに前記第1のロッドが押出されたときに該第1のロッドのストロークを前記リリーフ機構によって吸収するようにしたことを特徴とする感温式アクチュエータ。
  2. 前記カップ状のばね受けの基端側外周部に形成された突出部が前記戻しばねを受け、該戻しばねによって前記カップ状のばね受けを介して前記第2のロッドを出力ストローク方向と逆方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載の感温式アクチュエータ。
  3. 前記第1のロッドの前記感温ケースから突出した部分にストッパリングが取付けられ、該ストッパリングと前記カップ状ばね受けの前記ストローク方向側の底部との間に前記圧縮コイルばねが配されることを特徴とする請求項1に記載の感温式アクチュエータ。
  4. 前記感温物質が感温性のワックスであることを特徴とする請求項1に記載の感温式アクチュエータ。
  5. 前記押出しチューブが先端部が閉塞された柔軟な筒状のバッグであって、前記チューブの閉塞された先端部が感温ケース内に挿入されるとともに、開放された基端側から第1のロッドが前記チューブ内に挿入されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の感温式アクチュエータ。
  6. 感温物質を充填した感温ケース内に押出しチューブを挿入し、該押出しチューブ内に基端部が挿入された第1のロッドを前記感温ケースの外側の温度変化に伴う前記感温物質の膨張、収縮に応じて押出すようにした感温式アクチュエータにおいて、
    前記第1のロッドの押出し動作に連動して出力ストロークを生ずる第2のロッドを有するとともに、前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間にリリーフ機構を設け、
    前記リリーフ機構が前記第1のロッドと前記第2のロッドとの間に介在される圧縮コイルばねであって、該圧縮コイルばねのばね定数が前記第2のロッドの戻しばねのばね定数よりも大きく設定され、しかも前記リリーフ機構を構成する圧縮コイルばねのセット荷重よりも前記戻しばねのセット荷重が大きく設定され、前記第1のロッドが押出されるとまず前記リリーフ機構を構成する圧縮コイルばねが圧縮され、前記圧縮コイルばねの弾性復元力が前記戻しばねの弾性復元力を越えると前記第1のロッドのストロークが前記圧縮コイルばねを介して前記第2のロッドに伝達され、
    前記第2のロッドが設定ストローク移動した後に更に前記第1のロッドが押出されたときに該第1のロッドのストロークを前記リリーフ機構によって吸収するようにしたことを特徴とする感温式アクチュエータ。
  7. 前記第2のロッドが筒状の外筐内に移動可能に配され、しかも前記第2のロッドの基端側のばね受けと前記第1のロッドの先端側のばね受けとの間に前記リリーフ機構を構成する圧縮コイルばねが介在され、前記第1のロッドの出力ストロークが前記圧縮コイルばねを介して前記第2のロッドに伝達されることを特徴とする請求項に記載の感温式アクチュエータ。
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