JP4717107B2 - 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、被写体を照明する照明装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ装置及びデジタル複合機等の画像形成装置に備えられる画像読取装置や、ネットワーク等の通信手段を介してコンピュータに接続される画像読取装置においては、一般的に、被写体である原稿を照明する光源部を含む照明装置によって照明された原稿からの反射光を原稿画像として読み取るようになっている。
例えば、従来の画像読取装置として、原稿台ガラス上に載置された原稿を照明する光源部を含む照明装置と第一ミラーとを配置した光源ユニット、第二及び第三ミラー、結像レンズ、撮像素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device)等のラインセンサ)を備え、光源部により照明された原稿反射光を、照明装置における枠体等の基体に設けられたスリットを通じて、第一ミラー、第二ミラー、第三ミラーから結像レンズを介して撮像素子に結像させて原稿画像を読み取る構成のものが多い。
このような画像読取装置は、例えば、CCDなどの撮像素子上に結像された画像情報を電気信号に変換して画像処理し、画像情報の印刷を行う画像形成装置へ転送する場合や、ネットワークに接続されたコンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ)へ送信する場合などの画像読取手段として使用される。
従来、照明装置に設けられる光源部として、ハロゲンランプ、キセノンランプなどの棒状の光源や、発光ダイオード(LED)などの発光素子の光源を採用することがある。
例えば、下記特許文献1には、導光部材の長手方向両端にそれぞれLED光源を設けた画像読取装置が開示されている。
特開平9−214675号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような画像読取装置においては、LEDなどの発光素子の光源は所定方向に強い指向特性を有しているため、以下のような課題がある。
図10は、所定方向に強い指向特性を有する光源Eの指向特性の一例を示す図である。図10に示す光源Eは、該光源Eから射出される光Bのうち所定方向(図中矢印A方向)における光束が最も強くなり、その方向A以外の方向では光束が弱くなる特性を示している。なお、通常は、光束が最も強くなる方向が光軸となる。
図11は、長手方向両端面F’,F”にそれぞれ発光素子E’,E”を設けた透光性を有する長尺な導光部材Fを説明するための図である。図11(a)は、該導光部材Fを長手方向Y一方の外側から視た概略側面図を示している。図11(b)は、該導光部材Fを長手方向Y他方の外側から視た概略側面図を示している。また、図11(c)は、該導光部材Fにおいて、長手方向Yに沿った所定方向に強い指向特性を有する光源E’,E”からの光を長手方向両端面F’,F”から導光することで長手方向Yに沿った長尺な光射出面Mから原稿Gに光照射する光の反射状態を説明するための概略側面図を示している。なお、図11において、原稿と光源との間に設けられるガラスは図示を省略している。
図11に示す構成では、各光源E’,E”から射出された光が導光部材Fの長手方向Y両端面F’,F”から入射されると、導光部材F内で反射され、該反射された光が最終的に光射出面Mから射出され、そして原稿Gを照射する。
かかる構成において、光源E’,E”の光軸L’,L”が導光部材F内で反射される際の反射ロスを抑えることは、光射出面Mから原稿Gを照射する光の光量の向上に大きく左右する。すなわち、光源E’,E”の光軸L’,L”の光束が最も強いため、該光軸L’,L”が導光部材F内で反射される際の反射ロスを抑えるほど、光射出面Mから原稿Gを照射する光の光量を効率的に大きくすることができる。
ところが、図11に示す構成では、各光源E’,E”は、それらの光軸L’,L”が同軸上に位置するように配置されていることから、一方の光源E’からの光軸L’が他方の光源E”の中心に照射され、また他方の光源E”からの光軸L”が一方の光源E’の中心に照射されることになる。そして、各光源E’,E”で反射する反射面の光反射率は他の部位の光反射率に比べて低くなっていることが多い。
このため、一方の光源E’の光軸L’が他方の光源E”に反射する際に反射ロスが生じると共に、他方の光源E”の光軸L”が一方の光源E’に反射する際に反射ロスが生じ、それだけ光射出面Mから原稿Gを照射する光の光量が低下することになる。
そこで、本発明は、透光性を有する長尺な導光部材を有し、該導光部材にて一方の光源部からの光を長手方向一端面から導光すると共に他方の光源部からの光を長手方向他端面から導光することで長手方向に沿った長尺な光射出面から被写体に光照射する照明装置及び画像読取装置並びに画像形成装置であって、前記光射出面から被写体を照射する光の光量を向上させることができる照明装置及び画像読取装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するため、被写体を照明する照明装置において、一方の光源部と、他方の光源部と、透光性を有する長尺な導光部材であって、前記一方の光源部からの光を長手方向一端面から導光すると共に、前記他方の光源部からの光を長手方向他端面から導光することで長手方向に沿った長尺な光射出面から被写体に光照射する導光部材とを備え、前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向他端面側で前記他方の光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向一端面側で前記一方の光源部と異なる位置に向かうように設けられていることを特徴とする照明装置を提供する。
また、本発明は、前記本発明に係る照明装置を備えたことを特徴とする画像読取装置も提供する。
また、本発明は、前記本発明に係る画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置も提供する。
本発明において、前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、所定方向に強い指向特性を有する光源部とされており、この指向特性において、光束が最も強くなる方向を光軸としている。
本発明によれば、前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向他端面側で前記他方の光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向一端面側で前記一方の光源部と異なる位置に向かうように設けられているので、前記一方の光源部の光の前記他方の光源部の反射面に反射させる量を少なくした状態で、該一方の光源部の光を前記導光部材の長手方向他端面側の反射面に反射させると共に、前記他方の光源部の光の前記一方の光源部の反射面に反射させる量を少なくした状態で、該他方の光源部の光を前記導光部材の長手方向一端面側の反射面に反射させることができる。これにより、特に、前記一方の光源部から前記導光部材の長手方向一端面を通って該導光部材内に導入された光軸が該導光部材の長手方向他端面側の反射面で反射する光の反射効率を向上させることができる。また、前記他方の光源部から前記導光部材の長手方向他端面を通って該導光部材内に導入された光軸が該導光部材の長手方向一端面側の反射面で反射する光の反射効率を向上させることができる。従って、前記一方の光源部の光軸及び前記他方の光源部の光軸が前記導光部材内で反射される際の反射ロスを軽減でき、それだけ前記光射出面から被写体を照射する光の光量を増大させることができる。
本発明において、前記導光部材内の光を反射させる主反射部材を備えていることが好ましい。
本発明において、前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記導光部材の形状(例えば前記導光部材の長手方向から視た側面視での長方形状や正方形状といった形状)によって適正な配置構成とすることができる。
具体的には、前記一方の光源部及び前記他方の光源部の配置構成として、次の態様を例示できる。すなわち、
(a)前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸の位置と前記他方の光源部の光軸の位置とが被写体の光照射面に直交する方向で互いに異なるように設けられている態様、
(b)前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸の位置と前記他方の光源部の光軸の位置とが被写体の光照射面に平行な方向かつ前記導光部材の長手方向に直交する方向で互いに異なるように設けられている態様、
(c)前記(a)及び(b)を組み合わせた態様である。
本発明において、前記一方の光源部及び前記他方の光源部は何れも単一の光源として構成されていてもよいし、前記一方の光源部及び前記他方の光源部のうち少なくとも一方が2以上の光源からなる光源群として構成されていてもよい。
前記光源部が2以上の光源からなる光源群として構成されている場合、該光源部の光量を容易に増加させることができ、或いは/さらに、異なる2以上の波長にピークを有する光を該光源部から射出することができる。なお、2以上の光源からなる光源群として構成されている前記光源部では、該2以上の光源から射出される光全体の指向特性において(すなわち該各光源から射出される光全体として)光束が最も強くなる方向を光軸とすることができる。
本発明において、前記一方の光源部が配設された一方の光源基板と、前記他方の光源部が配設された他方の光源基板と、基体とを備えており、前記一方の光源基板が前記導光部材の長手方向一端面側で支持されていると共に、前記他方の光源基板が前記導光部材の長手方向他端面側で支持されており、前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向他端面側で前記他方の光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向一端面側で前記一方の光源部と異なる位置に向かうように前記一方の光源基板及び前記他方の光源基板にそれぞれ設けられている態様を例示できる。
この態様において、前記一方の光源基板と前記導光部材との間に一方の反射部材を介在させると共に、前記他方の光源基板と前記導光部材との間に他方の反射部材を介在させることが好ましい。
この特定事項では、前記導光部材の長手方向一端面側の反射面を前記一方の反射部材による反射面とすることができ、これにより前記導光部材内に導入された光が前記一方の反射部材の反射面で反射される際の反射効率をさらに向上させることができる。また、前記導光部材の長手方向他端面側の反射面を前記他方の反射部材による反射面とすることができ、これにより前記導光部材内に導入された光が前記他方の反射部材の反射面で反射される際の反射効率をさらに向上させることができる。従って、前記一方の光源部の光軸及び前記他方の光源部の光軸が前記導光部材内で反射される際の反射ロスをさらに軽減でき、それだけ前記光射出面から被写体を照射する光の光量を増大させることができる。この場合、前記反射部材自身を熱伝導性に優れた材料(例えば金属材料)で構成してもよいし、前記反射部材を、反射フィルムと該反射フィルムを支持する熱伝導性に優れた部材(例えば金属性部材)とで構成してもよい。この場合、前記反射部材は光反射機能に加えて前記一方の光源部及び前記他方の光源部で発生する熱を効果的に放熱する放熱機能も兼ね備えることができる。
本発明において、前記導光部材を2つにした構成として、例えば、次の態様を挙げることができる。すなわち、前記一方の光源部は、一方の第1光源部と一方の第2光源部とからなり、前記他方の光源部は、他方の第1光源部と他方の第2光源部とからなり、前記一方の光源基板は、前記一方の第1光源部及び前記一方の第2光源部が配設されており、前記他方の光源基板は、前記他方の第1光源部及び前記他方の第2光源部が配設されており、前記導光部材は、互いに長手方向が揃うように長手方向に直交する方向に並設された第1及び第2導光部材からなり、前記基体は、前記第1導光部材と前記第2導光部材との間に被写体からの反射光を通過させるための前記長手方向に沿って延びるスリットを有しており、前記一方の光源基板が前記第1及び第2導光部材の長手方向一端面側で支持されていると共に、前記他方の光源基板が前記第1及び第2導光部材の長手方向他端面側で支持されており、前記主反射部材は、前記第1導光部材内の光を反射させる第1主反射部材と、前記第2導光部材内の光を反射させる第2主反射部材とからなり、前記一方の第1光源部及び前記他方の第1光源部は、前記一方の第1光源部の光軸が前記第1導光部材の長手方向他端面側で前記他方の第1光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の第1光源部の光軸が前記第1導光部材の長手方向一端面側で前記一方の第1光源部と異なる位置に向かうように前記一方の光源基板及び前記他方の光源基板にそれぞれ設けられており、前記一方の第2光源部及び前記他方の第2光源部は、前記一方の第2光源部の光軸が前記第2導光部材の長手方向他端面側で前記他方の第2光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の第2光源部の光軸が前記第2導光部材の長手方向一端面側で前記一方の第2光源部と異なる位置に向かうように前記一方の光源基板及び前記他方の光源基板にそれぞれ設けられている態様である。
この特定事項では、前記スリットが前記第1導光部材と前記第2導光部材との間に位置しているので、前記第1及び第2導光部材の光射出面からの光が照射されて被写体から反射した反射光を前記スリットに効率的に通過させることができる。
このように導光部材が二つ設けられている態様において、前記一方の第1光源部が前記他方の第1光源部よりも被写体に近い場合には、前記他方の第2光源部が前記一方の第2光源部よりも被写体に近くなっていると共に、前記一方の第2光源部が前記一方の第1光源部よりも被写体に遠い位置に、かつ、前記他方の第1光源部が前記他方の第2光源部よりも被写体に遠い位置に設けられており、前記一方の第1光源部が前記他方の第1光源部よりも被写体に遠い場合には、前記他方の第2光源部が前記一方の第2光源部よりも被写体に遠くなっていると共に、前記一方の第2光源部が前記一方の第1光源部よりも被写体に近い位置に、かつ、前記他方の第1光源部が前記他方の第2光源部よりも被写体に近い位置に設けられていることが好ましい。
この特定事項では、前記一方の第1光源部が前記他方の第1光源部よりも被写体に近い場合には、被写体の前記長手方向一方側が他方側に比べて明るくなるところ、前記他方の第2光源部が前記一方の第2光源部よりも被写体に近いので、前記長手方向の光量を均一にした状態で被写体に光照射することができる。すなわち、前記一方の第2光源部が前記一方の第1光源部よりも被写体に遠いので、被写体の前記長手方向一方側で光量を均一にすることができると共に、前記他方の第1光源部が前記他方の第2光源部よりも被写体に遠いので、被写体の前記長手方向他方側で光量を均一にすることができる。
また、前記一方の第1光源部が前記他方の第1光源部よりも被写体に遠い場合には、被写体の前記長手方向一方側が他方側に比べて暗くなるところ、前記他方の第2光源部が前記一方の第2光源部よりも被写体に遠いので、前記長手方向の光量を均一にした状態で被写体に光照射することができる。すなわち、前記一方の第2光源部が前記一方の第1光源部よりも被写体に近いので、被写体の前記長手方向一方側で光量を均一にすることができると共に、前記他方の第1光源部が前記他方の第2光源部よりも被写体に近いので、被写体の前記長手方向他方側で光量を均一にすることができる。
さらに、この構成において、前記第1及び第2導光部材の長手方向から視た側面視において、前記一方の第1光源部の透視像の位置及び前記他方の第1光源部の透視像の位置を結んだ第1仮想直線と、前記他方の第1光源部の透視像の位置及び前記一方の第2光源部の透視像の位置を結んだ第2仮想直線と、前記一方の第2光源部の透視像の位置及び前記他方の第2光源部の透視像の位置を結んだ第3仮想直線と、前記他方の第2光源部の透視像の位置及び前記一方の第1光源部の透視像の位置を結んだ第4仮想直線とで囲まれる形状が長方形又は等脚台形とされていることが好ましい。
ここで、前記「等脚台形」とは、平行でない辺の長さの等しい台形であり、隣り合う角同士の大きさが互いに等しい組が2組ある台形をいう。
この特定事項では、前記一方の光源基板に配設された前記一方の第1及び第2光源部と、前記他方の光源基板に配設された前記他方の第1及び第2光源部とが、前記第1から第4仮想直線で囲まれる形状を長方形又は等脚台形とした位置に設けられているので、前記一方の光源基板を他方側で、また前記他方の光源基板を一方側で使用することができる。すなわち、前記一方の光源基板と前記他方の光源基板との共通使いが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る照明装置及び画像読取装置並びに画像形成装置によると、前記一方の光源部及び前記他方の光源部を、前記一方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向他端面側で前記他方の光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向一端面側で前記一方の光源部と異なる位置に向かうように設けることにより、前記光射出面から被写体を照射する光の光量を向上させることができる。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明に係る照明装置の一実施形態を適用した画像読取装置100を備えた画像形成装置Dを概略的に示す側面図である。
図1に示す画像形成装置Dは、被写体である原稿G(後述する図2参照)の画像を読み取る画像読取装置100と、この画像読取装置100により読み取られた原稿Gの画像又は外部から受信した画像をカラーもしくは単色で普通紙等の記録シートに記録形成する装置本体D’とを備えている。
[画像形成装置の全体構成について]
画像形成装置Dの装置本体D’は、露光装置1、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、像担持体として作用する感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナ装置4(4a,4b,4c,4d)、転写部として作用する中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)を含む中間転写ベルト装置8、定着装置12、シート搬送装置50、給紙部として作用する給紙トレイ10、及び排紙部として作用する排紙トレイ15を備えている。
画像形成装置Dの装置本体D’において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナ装置4(4a,4b,4c,4d)、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)は各色に応じた4種類の画像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれの末尾符号a〜dのうち、aがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションが構成されている。以下、末尾符号a〜dは省略して説明する。
感光体ドラム3は、装置本体D’の上下方向のほぼ中央に配置されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
露光装置1は、ここでは、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム3表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K,C,M,Y)のトナーにより現像する。クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト装置8は、中間転写ローラ6に加えて、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、テンションローラ23、及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6、従動ローラ22、テンションローラ23等のローラ部材は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を所定のシート搬送方向(図中矢印方向)に周回移動させる。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7内側に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接されている。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられており、各感光体ドラム3表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。この転写ベルト7は、ここでは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7内側(裏面)に圧接されている中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(例えば、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。中間転写ローラ6は、ここでは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われたローラである。この導電性の弾性材により、記録シートに対して均一に高電圧を印加することができる。
画像形成装置Dの装置本体D’は、転写部として作用する転写ローラ11aを含む2次転写装置11をさらに備えている。転写ローラ11aは、中間転写ベルト7の外側に接触している。
上述の様に各感光体ドラム3表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、2次転写装置11によって記録シート上に転写される。
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは、相互に圧接されてニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録シートに転写させるための電圧(例えば、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、そのニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラや発泡性樹脂ローラ等)としている。
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録シート上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。中間転写ベルトクリーニング装置9には、例えばクリーニング部材として中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられており、このクリーニングブレードで残留トナーを除去及び回収することができる。従動ローラ22は、中間転写ベルト7を内側(裏側)から支持しており、クリーニングブレードは、外部から従動ローラ22に向けて押圧するように中間転写ベルト7に接触している。
給紙トレイ10は、記録シートを格納しておくためのトレイであり、装置本体D’の画像形成部の下側に設けられている。また、画像形成部の上側に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの記録シートをフェイスダウンで載置するためのトレイである。
また、装置本体D’には、給紙トレイ10の記録シートを2次転写装置11や定着装置12を経由させて排紙トレイ15に送るためのシート搬送装置100が設けられている。このシート搬送装置100は、Sの字形状のシート搬送路Sを有し、シート搬送路Sに沿って、ピックアップローラ16、サバキローラ14a、分離ローラ14b、各搬送ローラ13、レジスト前ローラ対19、レジストローラ対106、定着装置12、及び排紙ローラ17等の搬送部材が配置されている。
ピックアップローラ16は、給紙トレイ10のシート搬送方向下流側端部に設けられ、給紙トレイ10から記録シートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。サバキローラ14aは、分離ローラ14bとの間に記録シートを通過させて1枚ずつ分離しつつシート搬送路Sへと搬送する。各搬送ローラ13及びレジスト前ローラ対19は、記録シートの搬送を促進補助するための小型のローラである。各搬送ローラ13は、シート搬送路Sに沿って複数箇所に設けられている。レジスト前ローラ対19は、レジストローラ対106のシート搬送方向上流側の直近に設けられており、記録シートをレジストローラ対106へと搬送するようになっている。
定着装置12は、トナー像が転写された記録シートを受け取り、この記録シートをヒートローラ31及び加圧ローラ32間に挟み込んで搬送する。
ヒートローラ31は、所定の定着温度となるように温度制御され、加圧ローラ32とともに記録シートを熱圧着することにより、記録シートに転写されたトナー像を溶融、混合、圧接し、記録シートに対して熱定着させる機能を有している。
各色のトナー像の定着後での記録シートは、排紙ローラ17によって排紙トレイ15上に排出される。
なお、4つの画像形成ステーションのうち一つだけを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写ベルト装置8の中間転写ベルト7に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写ベルト7から記録シートに転写され、記録シート上に定着される。
また、記録シートの表(オモテ)面だけではなく、両面の画像形成を行う場合は、記録シートの表面の画像を定着装置12により定着した後に、記録シートをシート搬送路Sの排紙ローラ17により搬送する途中で、排紙ローラ17を停止させてから逆回転させ、記録シートを表裏反転経路Srに通して、記録シートの表裏を反転させてから、記録シートを再びレジストローラ対106へと導き、記録シートの表面と同様に、記録シートの裏面に画像を記録して定着し、記録シートを排紙トレイ15に排出する。
[画像読取装置の全体構成について]
図2は、図1に示す画像読取装置100の概略縦断面図であり、図3は、図1に示す画像読取装置100の概略斜視図である。
図1から図3に示す画像読取装置100は、原稿固定方式により原稿Gを固定して原稿画像を読み取ると共に、原稿移動方式により原稿Gを移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。
すなわち、画像読取装置100は、原稿台ガラス201a上に載置される原稿Gを光源部211にて該ガラス201aを介して照明し、該光源部211を副走査方向(図中矢印X方向)に移動させつつ該光源部211により照明された原稿Gからの反射光を主走査方向(図中矢印Y方向)に走査して原稿画像を読み取る原稿固定読取構成と、自動原稿送り装置300で原稿読取ガラス201b上を通過するように副走査方向Xに搬送される原稿Gを、原稿読取部200において定位置Pに位置する光源部211にて該ガラス201bを介して照明しつつ該光源部211により照明された原稿Gからの反射光を主走査方向Yに走査して原稿画像を読み取る原稿移動読取構成とを備えている。なお、図2では光源部211が定位置Pに位置している状態を示している。また、図3において、自動原稿送り装置300、後述するミラーユニット203等は図示を省略している。
詳しくは、原稿読取部200は、原稿台ガラス201a、光源部211を含む光源ユニット210(照明装置の一例)、光源部211を移動させる光学系駆動部(図示せず)、ミラーユニット203、集光レンズ204及び撮像素子(ここではCCD)205を備えており、光源部211は光源ユニット210に設けられており、これらは金属製のフレーム(以下、枠体という)202内に収容されている。なお、光源ユニット210についてはのちほど詳しく説明する。
原稿台ガラス201aは、透明なガラス板からなり、主走査方向Yの両端部が枠体202に載置されている。なお、自動原稿送り装置300は、副走査方向Xに沿った軸線回りに(例えばヒンジによって軸支され)原稿読取部200に対して開閉可能となっており、その下面が原稿読取部200の原稿台ガラス201a上に載置された原稿Gを上から押さえる原稿押さえ部材を兼ねている。
ミラーユニット203は、第2ミラー203a、第3ミラー203b及び支持部材(図示せず)を備えている。前記支持部材は、第2ミラー203aを、光源ユニット210における第1ミラー230からの光を反射して第3ミラー203bに導くように支持すると共に、第3ミラー203bを、第2ミラー203aからの光を反射して集光レンズ204に導くように支持している。集光レンズ204は、第3ミラー203bからの光を撮像素子205に集光するものであり、撮像素子205は、集光レンズ204からの光(原稿画像光)を電気信号に画像データとして電気信号に変換するものである。
また、前記光学系駆動部は、光源ユニット210を一定の速度で副走査方向Xに移動させると共に、ミラーユニット203を光源ユニット210の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向Xに移動させるように構成されている。
ここでは、原稿読取部200は、原稿固定方式に加えて、原稿移動方式にも対応しており、原稿読取ガラス201bを備えている。従って、前記光学系駆動部は、さらに、光源ユニット210を原稿読取ガラス201b下方の所定のホームポジションPに位置させるように構成されている。なお、原稿台ガラス201a及び原稿読取ガラス201bは、ここでは個々に独立したものとしているが、これらを一体的に形成したものとしてもよい。
自動原稿送り装置300は、原稿Gを搬送するために載置する原稿トレイ301と、この原稿トレイ301の下方に配置される排出トレイ302と、これらの間を接続する第1搬送路303と、原稿読取ガラス201bを基準にして原稿Gを該原稿Gの搬送方向X1においてそれぞれ上流側及び下流側で搬送する上流側搬送ローラ対304及び下流側搬送ローラ対305とからなる2つの搬送ローラ対とを備えている。すなわち、上流側搬送ローラ対304、原稿読取ガラス201b及び下流側搬送ローラ対305は、搬送方向X1に沿ってこの順に配設されている。また、原稿読取ガラス201bは、第1搬送路303の搬送壁を画するように略水平に設けられている。
自動原稿送り装置300は、さらに、ピックアップローラ306と、サバキローラ307と、分離パッド等の分離部材308とを備えている。
ピックアップローラ306は、原稿トレイ301上に載置された原稿Gを該原稿トレイ301から搬送方向X1に沿って第1搬送路303内へ送り出すものである。サバキローラ307は、ピックアップローラ306より搬送方向X1下流側に配置されており、ピックアップローラ306にて送られてきた原稿Gを分離部材308と共に挟持しつつさらに搬送方向X1下流側へ搬送するものである。分離部材308は、サバキローラ307に対峙された状態で該サバキローラ307との間に搬送される原稿Gが1枚になるように該原稿Gを捌く(分離する)ようになっている。
かかる構成を備えた自動原稿送り装置300は、原稿Gをピックアップローラ306にてサバキローラ307と分離部材308との間に搬送し、ここで原稿Gを捌いて分離すると共にサバキローラ307が回転駆動されることによって1枚ずつ搬送するようになっている。そして、サバキローラ307にて搬送される原稿Gを第1搬送路304にて案内して上流側搬送ローラ対304に向けて1枚ずつ供給することが可能となっている。
詳しくは、ピックアップローラ306は、原稿トレイ301に積載された原稿Gに対して、図示しないピックアップローラ駆動部にて接離可能とされている。また、ピックアップローラ306は、無端ベルト等を含む駆動伝達手段309を介してサバキローラ307と同方向に回転するように該サバキローラ307に連結されている。ピックアップローラ306及びサバキローラ307は、原稿Gの読み取り要求がなされると、図示しない原稿供給駆動部にて原稿Gを搬送方向X1に搬送させる方向(図2中矢印H)に回転駆動されるようになっている。
本実施の形態では、自動原稿送り装置300は、原稿Gを表裏が逆転するように反転させて該原稿Gの一方の面を読み取り可能に搬送した後、該原稿Gを表裏が逆転するように反転させて該原稿Gの他方の面を読み取り可能に搬送するように構成されている。
詳しくは、自動原稿送り装置300は、前記の構成に加えて、さらに、反転ローラ対310と、第2搬送路311と、切換爪312とを備えている。
第1搬送路303は、原稿Gをサバキローラ307から上流側搬送ローラ対304、原稿読取ガラス201b、下流側搬送ローラ対305及び反転ローラ対310を経て排出トレイ302へ搬送するようにループ状に形成されている。反転ローラ対310は、下流側搬送ローラ対305よりも搬送方向X1下流側に配設され、かつ、該下流側搬送ローラ対305から搬送されてきた原稿Gを後端(搬送方向X1上流側端)が前になるように搬送するためのものである。第2搬送路311は、反転ローラ対310と下流側搬送ローラ対305との間の分岐部S’から分岐され、かつ、該反転ローラ対310にて後端が前になるように搬送された原稿Gを該原稿Gの表裏が逆転するように反転させるために第1搬送路303の上流側搬送ローラ対304よりも搬送方向X1上流側へ導くものである。第1搬送路303の反転ローラ対310と分岐部S’との間には、スイッチバック搬送路313が形成されている。このスイッチバック搬送路313は、反転ローラ対310の順方向(原稿Gの搬送方向X1)の回転による原稿Gの搬送と、逆方向の回転による原稿Gの逆搬送とが可能な搬送路とされている。
切換爪312は、分岐部S’に配置され、かつ、原稿Gを反転ローラ対310から第2搬送路311を介して上流側搬送ローラ対304へ導く第1切換姿勢と、原稿Gを下流側搬送ローラ対305からスイッチバック搬送路313を介して反転ローラ対310へ導く第2切換姿勢とをとり得るように構成されている。
ここでは、切換爪312は、通常状態では、スイッチバック搬送路313と第2搬送路311とを直結する形態で配置され(第1切換姿勢、図2中実線参照)、原稿読取部200で原稿画像が読み取られた原稿Gが搬送方向X1に搬送される際には、該原稿Gの先端(搬送方向X1下流側端)が切換爪312を押し上げて該原稿Gをスイッチバック搬送路313へ導くようになっている(第2切換姿勢、図中破線参照)。この分岐爪312は、爪部312aが自重で落下し、下流側搬送ローラ対305と反転ローラ対310との間の第1搬送路303を閉塞して前記第1切換姿勢をとるように反転ローラ対311の軸線方向に沿った揺動軸Q回りに揺動自在とされている。そして、切換爪312は、原稿Gの後端がスイッチバック搬送路313内に位置し、該原稿Gが逆方向に回転する反転ローラ対310にて原稿Gの搬送方向X1とは反対方向の逆搬送方向(図中矢印X2方向)に逆搬送される際には、該原稿Gを第2搬送路311へ導くようになっている。
なお、原稿トレイ301に載置された原稿Gのサイズは、原稿トレイ301の原稿載置部に配設された原稿サイズセンサ314で検出されるようになっている。原稿トレイ301に載置された原稿Gの有無は、原稿トレイ301の原稿載置部のピックアップローラ306近傍に配設された原稿有無検知センサ315で検出されるようになっている。また、上流側搬送ローラ対304は、停止状態においてサバキローラ307にて搬送された原稿Gの先端を突き合わせて整合し、読み取りタイミングに合わせて回転駆動されるようになっている。こうして搬送される原稿Gは、第1搬送路303の搬送方向X1において第2搬送路311より下流側、かつ、上流側搬送ローラ対304より下流側に配設された搬送センサ316で検出されるようになっている。また、反転ローラ対310にて排出される原稿Gは、反転ローラ対310より排出側で該反転ローラ対310近傍に配設された排出センサ317で検出されるようになっている。なお、搬送ローラ対304,305、反転ローラ対310等は、図示しない搬送系の駆動部にて駆動されるようになっている。
また、本実施の形態においては、原稿搬送部200は、搬送される原稿Gを間にして、原稿読取ガラス201bと対向する読取ガイド318をさらに備えている。
以上説明した画像読取装置100では、原稿固定方式によって原稿Gの原稿画像を読み取る指示がなされると、光源ユニット210は原稿台ガラス201aに載置される原稿Gに対して光を該原稿台ガラス201aを介して照射しながら一定の速度で副走査方向Xの一方側に移動して原稿Gの画像を走査し、それと同時にミラーユニット203は光源ユニット210の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向Xの一方側に移動する。
光源ユニット210にて照明された原稿Gからの反射光は、光源ユニット210に設けられた第1ミラー230で反射したのち、ミラーユニット203の第2及び第3ミラー203a,203bによって180°光路変換され、第3ミラー203bから反射された光は集光レンズ204を介して撮像素子205に結像し、ここで原稿画像光が読み取られて電気的な画像データに変換される。
一方、原稿移動方式によって原稿Gの原稿画像を読み取る指示がなされると、光源ユニット210及びミラーユニット203が図2に示される位置に静止したまま、自動原稿送り装置300によって原稿Gが図2に示される位置の上部を通過するように副走査方向Xの一方側に搬送される。すなわち、原稿トレイ301に載置された原稿Gは、ピックアップローラ306によって取り出され、サバキローラ307及び分離部材308によって1枚ずつに分離され、第1搬送路303に搬送される。第1搬送路303に搬送された原稿Gは、搬送センサ316で原稿Gの搬送が確認された後、上流側搬送ローラ対304によって、斜行防止のために先端が揃えられると共に、規定の読み取りタイミングで送り出され、表裏が反転されて原稿読取ガラス201bへと搬送される。
そして、原稿読取ガラス201b上を通過した原稿Gの一方の面に、光源ユニット210からの光が該原稿読取ガラス201bを介して照射されて該一方の面で反射される。この原稿Gの一方の面から反射された光は、上述の原稿固定方式と同様に第1ミラー230によって反射された後、ミラーユニット203の第2及び第3ミラー203a,203bによって180°光路変換され、集光レンズ204を介して撮像素子205に結像し、ここで原稿画像が読み取られて電気的な画像データに変換される。なお、この撮像素子205による読み取り動作は、後述する両面読み取りの場合も同様であり、以下では説明を省略する。
読み取りの終了した原稿Gは、下流側搬送ローラ対305によって読取ガラス201上から引き出され、第1搬送路303のスイッチバック搬送路313を介して、可逆回転可能な反転ローラ対310によって排出トレイ302上に排出される。
また、原稿Gの一方の面と他方の面との両面を読み取る場合には、一方の面が読み取られた原稿Gが排出トレイ302に排出されることなく、該原稿Gの後端がスイッチバック搬送路313内に位置するように搬送され、逆方向に回転する反転ローラ対310にて逆搬送方向X2に逆搬送されて第1切換姿勢にある切換爪312にて第2搬送路311へ導かれる。第2搬送路311に導かれた原稿Gは、第2搬送路311を介して、再度、第1搬送路303に戻ることで、表裏が反転されて上流側搬送ローラ対304にて搬送され、原稿読取ガラス201b上を通過して他方の面が読み取られる。こうして両面の読み取りが終わった原稿Gは、再度、第1搬送路303に戻ることで、表裏が反転されて搬送ローラ対304,305にて搬送され、その後、第1搬送路303のスイッチバック搬送路313を通過し、順方向に回転する反転ローラ対310を介して排出トレイ302に排出される。
[本発明の特徴部分の説明]
本発明の実施形態に係る光源ユニットとして、一つ又は二つ以上の導光部材を備えたものとして構成することができる。ここでは、二つの第1及び第2導光部材213a,213bを備えた光源ユニット210を例にとって以下に説明する。
図4は、本実施形態に係る光源ユニット210の概略構成を示す概略斜視図であり、図5は、光源ユニット210における光源導光部材ユニット220を示す概略斜視図である。
また、図6は、光源ユニット210における二つの光源基板212’,212”を示す概略図であって、図6(a)は、該各光源基板212’,212”の正面図を示しており、図6(b)は、該各光源基板212’,212”の側面図を示している。なお、二つの光源基板212’,212”は、同一構成の部材であり、図6では一つの図で示している。また、図6において、符号C1は各光源部211a’,211b’,211a”,211b”の台座を示しており、符号C2はコネクタ端子を示しており、符号C3は光源基板212’,212”の取り付けビス穴を示している。
また、図7は、光源ユニット210の要部を長手方向両外側から視た概略側面図であって、図7(a)は、一方の外側から視た図を示しており、図7(b)は、他方の外側から視た図を示している。なお、図7において、台座C1、コネクタ端子C2及び取り付けビス穴C3は図示を省略している。
また、図8は、第1及び第2導光部材213a,213bにおける光の反射状態を説明するための概略断面図であって、図8(a)は、発光面が対向する二つの第1光源部211a’,211a”からの光を長手方向Y両端面213a’,213a”から導光することで光射出面Mから原稿Gに照射する光の反射状態を示しており、図8(b)は、発光面が対向する二つの第2光源部211b’,211b”からの光を長手方向Y両端面213b’,213b”から導光することで光射出面Mから原稿Gに照射する光の反射状態を示している。なお、図8において、原稿と光源部との間に設けられるガラスは図示を省略している。
光源ユニット210は、二つの光源基板212’,212”と、第1及び第2導光部材213a,213bと、基体214と、第1及び第2主反射部材(ここでは反射フィルム)215a,215bとを備えている。
本実施の形態においては、二つの光源基板212’,212”のうち、一方の光源基板212’は、一方の第1光源基板212a’と一方の第2光源基板212b’とを一体形成したものとされている(図6参照)。一方の第1光源基板212a’は、第1導光部材213aに光を射出する一方の第1光源部211a’を搭載している。一方の第2光源基板212b’は、第2導光部材213bに光を射出する一方の第2光源部211b’を搭載している。また、二つの光源基板212’,212”のうち、他方の光源基板212”は、他方の第1光源基板212a”と他方の第2光源基板212b”とを一体形成したものとされている(図6参照)。他方の第1光源基板212a”は、第1導光部材213aに光を射出する他方の第1光源部211a”を搭載している。他方の第2光源基板212b”は、第2導光部材213bに光を射出する他方の第2光源部211b”を搭載している。なお、光源部は、図2の符号211の部材に対応している。
具体的には、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’並びに他方の第1及び第2光源部211a”,211b”は、何れもLED発光素子からなるLED光源部とされている。
従って、各光源部211a’,211b’,211a”,211b”は、長手方向Yに沿った所定方向A(図10参照)に強い指向特性を有する光源部とされている。各光源部211a’,211b’,211a”,211b”から射出される光のうち光束が最も強くなる方向が光軸とされている。
第1及び第2導光部材213a,213bは、何れも透光性を有する材料からなり、主走査方向Yに延びる長尺なものとされている。第1及び第2導光部材213a,213bは、互いに長手方向Yが揃うように所定の間隔をおいて原稿Gの光照射面に沿った副走査方向Xに並んで配設されている。
第1導光部材213aは、一方の第1光源部211a’からの光を長手方向Y一端面213a’から導光すると共に、他方の第1光源部211a”からの光を長手方向Y他端面213a”から導光することで長手方向Yに延びる光射出面(頂面)Mから原稿Gに光照射するものである(図8(a)参照)。第2導光部材213bは、一方の第2光源部211b’からの光を長手方向Y一端面213b’から導光すると共に、他方の第2光源部211b”からの光を長手方向Y他端面213b”から導光することで長手方向Yに延びる光射出面(頂面)Mから原稿Gに光照射するものである(図8(b)参照)。
具体的には、第1及び第2導光部材213a,213bは、何れも直方体形状のものとされている。ここでは、第1及び第2導光部材213a,213bは、何れもアクリル樹脂で形成されている。また、第1及び第2導光部材213a,213bの光射出面Mとは反対側に位置する面(底面)は、何れも反射面N1とされている。この反射面N1は、ここでは、長手方向Yに直交する光射出面Mに沿った幅方向Xa,Xbから視て微小な三角形状(例えばノコギリ状)に形成されている。また、長手方向Yの中央に行くに従って光量を向上させるという観点から、三角形状に形成された反射面N1の山と山との頂点間の間隔は、長手方向Yの中央に行くに従い次第に小さくなっている。
図4、図5及び図7に示すように、基体214は、一方の光源基板212’を第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向一端面213a’,213b’側で固定する一方の固定部(ここではビスSCで固定するビス穴)214’と、他方の光源基板212”を第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向他端面212a”,213b”側で固定する他方の固定部(ここではビスSCで固定するビス穴)214”とを有している。こうして、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’が第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向一端面213a’,213b’に、また、他方の第1及び第2光源部211a”,211b”が第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向他端面213a”,213b”にそれぞれ配置されている。
基体214は、さらに、第1導光部材213aを支持する第1支持部214aと、第2導光部材213bを支持する第2支持部214bと、第1支持部214a及び第2支持部214bを連結する連結部214cとを有している。そして、第1支持部214aと第2支持部214bとの間に設けられた連結部214cには、原稿Gからの反射光を通過させるための長手方向Yに沿って延びるスリットRが形成されている。なお、第1支持部214aと第2支持部214bと連結部214cとは、ここでは一体的に形成された支持板214dとして構成されている。
具体的には、第1及び第2支持部214a,214bは、何れも長手方向Yから視た側面視でコ字状に形成されている。すなわち、第1及び第2支持部214a,214bは、何れも長手方向Yに延びる底板と該底板の長手方向Yに直交する光射出面Mに沿った幅方向Xa,Xb両端部から原稿G側へ垂直又は略垂直に延びる両側板からなっている。第1及び第2支持部214a,214bは、長手方向Yが揃うように所定の間隔をおいて長手方向Yに直交する原稿Gの光照射面に沿った方向Xに並んで配設されている。また、第1支持部214aのコ字状開放端の第2支持部214b側と、第2支持部214bのコ字状開放端の第1支持部214a側とが連結部214cで連結されており、この連結部214cの長手方向Y両端部のうち、一端部に一方の固定部214’が設けられており、他端部に他方の固定部214”が設けられている。なお、第1及び第2導光部材213a,213bは、それらの光射出面Mから射出される光が原稿Gの光照射面上で交差するように(ここでは長手方向Yから視た側面視で原稿Gの光照射面に入射する光の入射角が等しくなるように)配置されている。従って、ここでは、第1及び第2支持部214a,214bは、長手方向Yから視た側面視において、コ字状開放端とは反対側のコ字状基端側が開くように「ハの字」形に配置されている。
第1主反射部材215aは、主として第1導光部材213a内を通過する光を該導光部材213aの長手方向Yに直交する光射出面Mに沿った幅方向Xa両側の側面N2,N2で反射させるものであり、第2主反射部材215bは、主として第2導光部材213b内を通過する光を該導光部材213bの幅方向Xb両側の側面N2,N2で反射させるものである(図7参照)。
具体的には、第1主反射部材215aは、第1導光部材213aの両端面213a’、213a”及び光射出面M以外の面に配置されている。第2主反射部材215bは、第2導光部材213bの両端面213b’、213b”及び光射出面M以外の面に配置されている。第1及び第2主反射部材215a,215bは、何れも高反射率を有する反射フィルム(例えば、98%以上の高反射率を有するビキュイティ(登録商標)DESR−Mシリーズ(住友スリーエム社製))で構成されており、それぞれ、第1及び第2導光部材213a,213bの反射面N1及び両側面N2,N2のうち少なくとも両側面N2,N2に配置されている。
本実施の形態では、基体214は、さらに、第1及び第2導光部材213a,213bをそれぞれ保持する第1及び第2保持部材216a,216bを備えている。
第1保持部材216aは、第1保持部2161aと第1傾斜部2162aとを有している。第1保持部2161aは、第1導光部材213aを着脱自在に保持するものである。第1傾斜部2162aは、第1導光部材213aの光射出面Mから射出される光を反射すると共に第1導光部材213aから遠ざかるに従って斜めに開くように第1保持部2161aの光射出面M側先端から延設されている。また、第2保持部材216bは、第2保持部2161bと第2傾斜部2162bとを有している。第2保持部2161bは、第2導光部材213bを着脱自在に保持するものである。第2傾斜部2162bは、第2導光部材213bの光射出面Mから射出される光を反射すると共に第2導光部材213bから遠ざかるに従って斜めに開くように第2保持部2161bの光射出面M側先端から延設されている。
本実施の形態では、第1及び第2保持部2161a,2161bは、何れも長手方向Yから視た側面視でコ字状に形成されている。すなわち、第1及び第2保持部2161a,2161bは、何れも長手方向Yに延びる底板と該底板の長手方向Yに直交する光射出面Mに沿った幅方向Xa,Xb両端部から原稿G側へ垂直又は略垂直に延びる両側板からなっている。そして、第1及び第2傾斜部2162a,2162bは、それぞれ、長手方向Yから視た側面視で第1及び第2導光部材213a,213bから遠ざかるに従って斜めに開く「ハの字」形に形成されている。
第1及び第2保持部2161a,2161bは、それぞれ、第1及び第2導光部材213a,213bをコ字状内面で着脱自在に嵌着するようになっている。これにより、第1及び第2保持部2161a,2161bは、それぞれ、第1及び第2導光部材213a,213bを内面に密着させた状態で確実に保持することができる。また、第1及び第2保持部材216a,216bは、それぞれ、第1及び第2支持部214a,214bに着脱自在に嵌入されている。これにより、第1及び第2支持部214a,214bから第1及び第2保持部材216a,216bを取り外した状態でそれぞれ第1及び第2保持部2161a,2161bに対する第1及び第2導光部材213a,213bの取り外しができるので、それだけ第1及び第2導光部材213a,213bの交換性を向上させることができる。また、第1及び第2主反射部材215a,215bは、第1及び第2保持部2161a,2161bにそれぞれ支持されている。なお、第1及び第2保持部2161a,2161b自身がそれぞれ第1及び第2主反射部材215a,215bとされていてもよい。
例えば、第1及び第2保持部2161a,2161b並びに第1及び第2傾斜部2162a,2162bは、何れもテンレス鋼(SUS)等の金属材料で構成することができる。この場合、第1及び第2保持部2161a,2161bをそれぞれ第1及び第2主反射部材215a,215bとして兼ねることができる。これにより、第1及び第2保持部2161a,2161bの内面は、それぞれ、第1及び第2導光部材213a,213b内の光を反射させる反射面として作用することができる。なお、第1及び第2導光部材213a,213bと、第1及び第2保持部材216a,216bと、支持板214dとで光源導光部材ユニット220を構成している。また、支持板214dと第1及び第2保持部材216a,216bとが一体的に形成されていてもよい。
ここでは、第1保持部材216aを構成する第1保持部2161a及び第1傾斜部2162aの内面に第1主反射部材215aとして反射フィルムが貼り付けられている。また、第2保持部材216bを構成する第2保持部2161b及び第2傾斜部2162bの内面に第2主反射部材215bとして反射フィルムが貼り付けられている。
光源ユニット210は、さらに、第1ミラー230(図2参照)を備えている。第1ミラー230は、原稿Gの光照射面にて反射した光を基体214における連結部214cに設けられたスリットRを介してミラーユニット203の第2ミラー203aに導くように図示しない支持部材に支持されている。
そして、図8に示すように、一方の第1光源部211a’及び他方の第1光源部211a”は、一方の第1光源部211a’の光軸La’の位置と他方の第1光源部211a”の光軸La”の位置とが一致しないように(すなわち、一方及び他方の第1光源部211a’,211a”の光軸La’,La”の少なくとも一方が相手方の第1光源部の発光面の光軸位置で反射しないように)一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられている(図8(a)参照)。また、一方の第2光源部211b’及び他方の第2光源部211b”は、一方の第2光源部211b’の光軸Lb’の位置と他方の第2光源部211b”の光軸Lb”の位置とが一致しないように(すなわち、一方及び他方の第2光源部211b’,211b”の光軸Lb’,Lb”の少なくとも一方が相手方の第2光源部の発光面の光軸位置で反射しないように)一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられている(図8(b)参照)。
具体的には、図8(a)に示すように、両第1光源部211a’,211a”は、一方の第1光源部211a’の光軸La’と他方の第1光源部211a”の光軸La”とが平行になると共に、これら光軸La’,La”の位置が原稿Gの光照射面に直交する方向(図中Z方向)で互いに異なるように一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられている。なお、両第1光源部211a’,211a”は、ここでは、一方の第1光源部211a’の光軸La’と他方の第1光源部211a”の光軸La”とが平行になると共に、これら光軸La’,La”の位置が原稿Gの光照射面に平行な方向かつ第1導光部材213aの長手方向Yに直交する方向Xでも互いに異なるように一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられている。
また、図8(b)に示すように、両第2光源部211b’,211b”は、一方の第2光源部211b’の光軸Lb’と他方の第2光源部211b”の光軸Lb”とが平行になると共に、これら光軸Lb’,Lb”の位置が原稿Gの光照射面に直交する方向Zで互いに異なるように一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられている。なお、両第2光源部211b’,211b”は、ここでは、一方の第2光源部211b’の光軸Lb’と他方の第2光源部211b”の光軸Lb”とが平行になると共に、これら光軸Lb’,Lb”の位置が原稿Gの光照射面に平行な方向かつ第2導光部材213bの長手方向Yに直交する方向Xでも互いに異なるように一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられている。
本実施の形態においては、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’で反射する反射面並びに他方の第1及び第2光源部211a”,211b”の光反射率は、該光源部以外の部位の光反射率に比べて低くなっている。
以上説明した光源ユニット210では、一方の第1光源部211a’及び他方の第1光源部211a”は、一方の第1光源部211a’の光軸La’の位置と他方の第1光源部211a”の光軸La”の位置とが互いに異なるように一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられており、ここでは、一方の第1光源部211a’の光軸La’を他方の第1光源部211a”に反射させない位置としている。従って、該光軸La’を第1導光部材213aの長手方向Y他端面213a”側他方の第1光源部211a”以外の反射面に反射させることができる。他方の第1光源部211a”の光軸La”についても一方の第1光源部211a’に反射させない位置としている。従って、該光軸La”も第1導光部材213aの長手方向Y一端面213a’側一方の第1光源部211a’以外の反射面に反射させることができる。
これにより、特に、一方の第1光源部211a’及び他方の第1光源部211a”から、それぞれ、第1導光部材213aの長手方向Y一端面213a’及び他端面213a”を通って該導光部材213a内を通過する光軸La’,La”が該導光部材213aの長手方向Y他端面213a”側の反射面及び一端面213a’側の反射面で反射される際の反射効率を向上させることができる。
また、一方の第2光源部211b’及び他方の第2光源部211b”は、前記の構成と同様に、一方の第2光源部211b’の光軸Lb’の位置と他方の第2光源部211b”の光軸Lb”の位置とが互いに異なるように一方の光源基板212’及び他方の光源基板212”にそれぞれ設けられている。従って、一方の第2光源部211b’の光軸Lb’を他方の第2光源部211b”に反射させることなく、第2導光部材213bの長手方向Y他端面213b”側他方の第2光源部211b”以外の反射面に反射させると共に、他方の第2光源部211b”の光軸Lb”を一方の第2光源部211b’に反射させることなく、第2導光部材213bの長手方向Y一端面213b’側一方の第2光源部211b’以外の反射面に反射させることができる。
これにより、特に、一方の第2光源部211b’及び他方の第2光源部211b”から、それぞれ、第2導光部材213bの長手方向Y一端面213b’及び他端面213b”を通って該導光部材213b内を通過する光軸Lb’,Lb”が該導光部材213bの長手方向Y他端面213b”側の反射面及び一端面213b’側の反射面で反射される際の反射効率を向上させることができる。
このように光源ユニット210によれば、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’の光軸La’,Lb’並びに他方の第1及び第2光源部211a”,211b”の光軸La”,Lb”がそれぞれ第1及び第2導光部材213a,213b内で反射される際の反射ロスを抑えることができ、それだけ光射出面Mから原稿Gの光照射面を照射する光の光量を増大させることができる。
なお、各第1光源部211a’,211a”のうち少なくとも一方、或いは、各第2光源部211b’,211b”のうち少なくとも一方は、2以上の光源(例えばLED素子)からなる光源群として構成されていてもよい。
図9は、各第1光源部211a’,211a”の双方、及び、各第2光源部211b’,211b”の双方を2以上のLED素子からなる光源群とした一例を示す図であって、図9(a)は、光源ユニット210の要部を長手方向Y一方の外側から視た概略側面図を示しており、図9(b)は、2以上のLED素子からなる一方の光源群211a’,211b’の指向特性の一例を示しており、図9(c)は、2以上のLED素子からなる他方の光源群211a”,211b”の指向特性の一例を示している。
図9(a)に示すように、各第1光源群211a’,211a”は、第1導光部材213aの長手方向Y両端面に配置されていると共に、各第2光源群211b’,211b”は、第2導光部材213bの長手方向Y両端面に配置されている。
この構成では、図9(b)に示すように、一方の第1及び第2光源群211a’,211b’における2以上(図示例では3個)のLED素子から射出される光全体として光束が最も強くなる方向を光軸La’,Lb’とすればよく、また、図9(c)に示すように、他方の第1及び第2光源群211a”,211b”における2以上(図示例では3個)のLED素子から射出される光全体として光束が最も強くなる方向を光軸La”,Lb”とすればよい。
本実施の形態においては、図4、図5及び図8に示すように、一方の光源基板212’と第1及び第2導光部材213a,213bとの間に一方の反射部材218’を介在させると共に、他方の光源基板212”と第1及び第2導光部材213a,213bとの間に他方の反射部材218”を介在させている。
具体的には、一方の反射部材218’は、支持板214dの長手方向Y一端部が装着された状態で一方の固定部214’に取り付けられ、その外側に一方の光源基板212’が配置されている。また、他方の反射部材218”は、支持板214dの長手方向Y他端部が装着された状態で他方の固定部214”に取り付けられ、その外側に他方の光源基板212”が配置されている。
本実施の形態においては、光源ユニット210は、さらに、一方の放熱部材219’及び他方の放熱部材219”を備えている。一方の放熱部材219’は、一方の反射部材218’及び一方の光源基板212’を包囲するように一方の反射部材218’に密着して配置されている。他方の放熱部材219”は、他方の反射部材218”及び他方の光源基板212”を包囲するように他方の反射部材218”に密着して配置されている。
具体的には、一方の放熱部材219’は、一方の反射部材218’の幅方向両側面に密着すると共に一方の光源基板212’の裏面を囲繞するように光源ユニット210の枠体210xに取り付けられている。また、他方の放熱部材219”は、他方の反射部材218”の幅方向両側面に密着すると共に他方の光源基板212”の裏面を囲繞するように光源ユニット210の枠体210xに取り付けられている。
各反射部材218’,218”並びに各放熱部材219’,219”は、ここでは、何れもアルミニウム等の金属材料で構成されている。なお、一方の反射部材218’には、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’からの光を通過させるための貫通穴T’が設けられており、他方の反射部材218”には、他方の第1及び第2光源部211a”,211b”からの光を通過させるための貫通穴T”が設けられている。
かかる構成によれば、第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向Y一端面213a’,213b’側の反射面を一方の反射部材218’による反射面とすることができ、これにより他方の第1及び第2光源部211a”,211b”から第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向Y他端面213a”,213b”をそれぞれ通って該導光部材213a,213b内に導入された光(特に光軸La”,Lb”)が一方の反射部材218’の反射面で反射するため、反射効率をさらに向上させることができる。また、第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向Y他端面213a”,213b”側の反射面を他方の反射部材218”による反射面とすることができ、これにより一方の第1及び第2光源部211a’,211b’から第1及び第2導光部材213a,213bの長手方向Y一端面213a’,213b’を通って該導光部材213a,213b内に導入された光(特に光軸La’,Lb’)が他方の反射部材218”の反射面で反射するため、反射効率をさらに向上させることができる。従って、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’の光軸La’,Lb’並びに他方の第1及び第2光源部211a”,211b”の光軸La”,Lb”が導光部材213a,213b内で反射される際の反射ロスをさらに抑えることができ、それだけ光射出面Mから原稿Gの光照射面を照射する光の光量を増大させることができる。
しかも、この構成では、一方の反射部材218’及び他方の反射部材218”は、何れも熱伝導性に優れた金属材料で構成されているので、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’並びに他方の第1及び第2光源部211a”,211b”で発生する熱を該反射部材218’,218”で効果的に放熱することができる。
さらに、本実施の形態では、一方の反射部材218’に密着した状態で設けられた一方の放熱部材219’が一方の反射部材218’及び一方の光源基板212’を包囲しているので、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’で発生する熱を直接的にかつ一方の反射部材218’を通じて間接的に放熱することができる。また、他方の反射部材218”に密着した状態で設けられた他方の放熱部材219”が他方の反射部材218”及び他方の光源基板212”を包囲しているので、他方の第1及び第2光源部211a”,211b”で発生する熱を直接的にかつ他方の反射部材218”を通じて間接的に放熱することができる。なお、各反射部材218’,218”は、反射フィルムと、この反射フィルムを支持する金属製部材等の熱伝導性に優れた部材とで構成されていてもよい。
ところで、2つの導光部材を採用し、これらの長手方向両端部に光源基板を配置するとなると、四つの光源基板を必要とし、四つもの基板を各々取り付ける必要性から、取り付け部材の構造が複雑となるところ、本実施の形態では、一方の第1及び第2光源基板212a’,212b’が一方の光源基板212’として一体形成され、他方の第1及び第2光源基板212a”,212b”が他方の光源基板212”として一体形成されている。従って、部品コストの低減及び部品点数の削減を図ることができると共に、組立作業性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態においては、図8(a)に示すように、一方の第1光源部211a’が他方の第1光源部211a”よりも原稿Gに近くなっていると共に、図8(b)に示すように、他方の第2光源部211b”が一方の第2光源部211b’よりも原稿Gに近くなっている。そして、図7(a)に示すように、一方の第2光源部211b’が一方の第1光源部211a’よりも原稿Gに遠い位置に、かつ、図7(b)に示すように、他方の第1光源部211a”が他方の第2光源部211b”よりも原稿Gに遠い位置に配置されている。
かかる構成では、図8(a)に示すように、一方の第1光源部211a’が他方の第1光源部211a”よりも原稿Gに近いので、原稿Gの長手方向Y一方側が他方側に比べて明るくなるところ、図8(b)に示すように、他方の第2光源部211b”が一方の第2光源部211b’よりも原稿Gに近いので、長手方向Yの光量を均一にした状態で原稿Gの光照射面に光照射することができる。すなわち、図7(a)に示すように、一方の第2光源部211b’が一方の第1光源部211a’よりも原稿Gに遠いので、原稿Gの長手方向Y一方側で光量を均一にすることができると共に、図7(b)に示すように、他方の第1光源部211a”が他方の第2光源部211b”よりも原稿Gに遠いので、原稿Gの長手方向Y他方側で光量を均一にすることができる。
なお、各光源部211a’,211b’,211a”,211b”は、導光部材213a,213bの配置状態、導光部材213a,213bの長手方向Yから視た側面視で正方形や長方形といった形状に応じて、最適な位置に配置することができる。例えば、導光部材213a,213bの幅方向両側面N2,N2に設けられた主反射部材215a,215bに近づいた方が該主反射部材215a,215bで効果的に反射できる。すなわち、各光源部211a’,211b’,211a”,211b”の光軸La’,Lb’,La”,Lb”は、導光部材213a,213b内に入射し、底部の反射面N1や側面N2,N2に反射して光射出面Mから射出されるが、このとき光軸から広がった光が側面N2,N2に近いと、原稿Gへの照射光の光量が大きくなりやすい。
ところで、従来の構成では、図11で説明したように、一方又は他方の光源からの光が他方又は一方の光源に反射する際に反射ロスが生じて原稿への照射光の光量低下を招くものの、各光源はそれらの光軸が同軸上に位置するように配置されていることから、一方の光源基板と他方の光源基板とを容易に共通使いできる。
この点に関し、本実施の形態においては、図7に示すように、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’は、一体的に形成された一方の光源基板212’に点対称で配置されている。また、他方の第1及び第2光源部211a”,211b”も、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’と同様に、一体的に形成された他方の光源基板212”に点対称で配置されている。
詳しくは、第1及び第2導光部材213a,213aの長手方向Yから視た側面視において、一方の第1光源部211a’の透視像の中心及び他方の第1光源部211a”の透視像の中心を結んだ第1仮想直線α1と、他方の第1光源部211a”の透視像の中心及び一方の第2光源部211b’の透視像の中心を結んだ第2仮想直線α2と、一方の第2光源部211b’の透視像の中心及び他方の第2光源部211b”の透視像の中心を結んだ第3仮想直線α3と、他方の第2光源部211b”の透視像の中心及び一方の第1光源部211a’の透視像の中心を結んだ第4仮想直線α4とで囲まれる形状が長方形又は等脚台形(ここでは等脚台形)とされている。
かかる構成では、一体的に形成された一方の光源基板212’に搭載された一方の第1及び第2光源部211a’,211b’と、一体的に形成された他方の光源基板212”に搭載された他方の第1及び第2光源部211a”,211b”とが、第1から第4仮想直線α1〜α4で囲まれる形状を長方形又は等脚台形とした位置に配置されているので、一方の第1及び第2光源部211a’,211b’を搭載した一方の光源基板212’を他方側で、また他方の第1及び第2光源部211a”,211b”を搭載した他方の光源基板212”を一方側で使用することができる。すなわち、一方の光源基板212’と他方の光源基板212”との共通使いが可能となる。
本発明に係る照明装置の一実施形態を適用した画像読取装置を備えた画像形成装置を概略的に示す側面図である。 図1に示す画像読取装置の概略縦断面図である。 図1に示す画像読取装置の概略斜視図である。 本実施形態に係る光源ユニットの概略構成を示す概略斜視図である。 光源ユニットにおける光源導光部材ユニットを示す概略斜視図である。 光源ユニットにおける光源基板を示す概略図であって、図(a)は、該光源基板の正面図であり、図(b)は、該光源基板の側面図である。 光源ユニットの要部を長手方向両外側から視た概略側面図であって、図(a)は、一方の外側から視た図であり、図(b)は、他方の外側から視た図である。 第1及び第2導光部材における光の反射状態を説明するための概略断面図であって、図(a)は、発光面が対向する二つの第1光源部からの光を長手方向両端面から導光することで光射出面から原稿に照射する光の反射状態を示す図であり、図(b)は、発光面が対向する二つの第2光源部からの光を長手方向両端面から導光することで光射出面から原稿に照射する光の反射状態を示す図である。 各第1光源部の双方及び各第2光源部の双方を2以上のLED素子からなる光源群とした一例を示す図であって、図(a)は、光源ユニットの要部を長手方向一方の外側から視た概略側面図であり、図(b)は、2以上のLED素子からなる一方の光源群の指向特性の一例を示す図であり、図(c)は、2以上のLED素子からなる他方の光源群の指向特性の一例を示す図である。 所定方向に強い指向特性を有する光源の指向特性の一例を示す図である。 長手方向両端面にそれぞれ発光素子を設けた透光性を有する長尺な導光部材を説明するための図であって、図(a)は、該導光部材を長手方向一方の外側から視た概略側面図であり、図(b)は、該導光部材を長手方向他方の外側から視た概略側面図であり、また、図(c)は、該導光部材において、長手方向に沿った所定方向に強い指向特性を有する光源からの光を長手方向両端面から導光することで長手方向に沿った長尺な光射出面から原稿に照射する光の反射状態を説明するための概略側面図である。
符号の説明
100 画像読取装置
210 光源ユニット(照明装置の一例)
211a’,211b’ 一方の第1及び第2光源部
211a”,211b” 他方の第1及び第2光源部
212’ 一方の光源基板
212a’,212b’ 一方の第1及び第2光源基板
212” 他方の光源基板
212a”,212b” 他方の第1及び第2光源基板
213a,213b 第1及び第2導光部材
213a’,213b’ 第1及び第2導光部材の長手方向一端面
213a”,213b” 第1及び第2導光部材の長手方向他端面
214 基体
215a,215b 第1及び第2主反射部材
218’ 一方の反射部材
218” 他方の反射部材
D 画像形成装置
G 被写体である原稿
La’,Lb’ 一方の光源部の光軸
La”,Lb” 他方の光源部の光軸
M 光射出面
R スリット
Y 長手方向

Claims (12)

  1. 被写体を照明する照明装置において、
    一方の光源部と、他方の光源部と、透光性を有する長尺な導光部材であって、前記一方の光源部からの光を長手方向一端面から導光すると共に、前記他方の光源部からの光を長手方向他端面から導光することで長手方向に沿った長尺な光射出面から被写体に光照射する導光部材とを備え、
    前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向他端面側で前記他方の光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向一端面側で前記一方の光源部と異なる位置に向かうように設けられていることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸の位置と前記他方の光源部の光軸の位置とが被写体の光照射面に直交する方向で互いに異なるように設けられていることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の照明装置において、
    前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸の位置と前記他方の光源部の光軸の位置とが被写体の光照射面に平行な方向かつ前記導光部材の長手方向に直交する方向で互いに異なるように設けられていることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1から請求項までの何れか一つに記載の照明装置において、
    前記一方の光源部及び前記他方の光源部のうち少なくとも一方は、2以上の光源からなる光源群として構成されていることを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1から請求項までの何れか一つに記載の照明装置において、
    前記導光部材内の光を反射させる主反射部材を備えていることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置において、
    前記一方の光源部が配設された一方の光源基板と、前記他方の光源部が配設された他方の光源基板と、基体とを備えており、
    前記一方の光源基板が前記導光部材の長手方向一端面側で支持されていると共に、前記他方の光源基板が前記導光部材の長手方向他端面側で支持されており、
    前記一方の光源部及び前記他方の光源部は、前記一方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向他端面側で前記他方の光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の光源部の光軸が前記導光部材の長手方向一端面側で前記一方の光源部と異なる位置に向かうように前記一方の光源基板及び前記他方の光源基板にそれぞれ設けられていることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項6に記載の照明装置において、
    前記一方の光源基板と前記導光部材との間に一方の反射部材を介在させると共に、前記他方の光源基板と前記導光部材との間に他方の反射部材を介在させたことを特徴とする照明装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の照明装置において、
    前記一方の光源部は、一方の第1光源部と一方の第2光源部とからなり、
    前記他方の光源部は、他方の第1光源部と他方の第2光源部とからなり、
    前記一方の光源基板は、前記一方の第1光源部及び前記一方の第2光源部が配設されており、
    前記他方の光源基板は、前記他方の第1光源部及び前記他方の第2光源部が配設されており、
    前記導光部材は、互いに長手方向が揃うように長手方向に直交する方向に並設された第1及び第2導光部材からなり、
    前記基体は、前記第1導光部材と前記第2導光部材との間に被写体からの反射光を通過させるための前記長手方向に沿って延びるスリットを有しており、
    前記一方の光源基板が前記第1及び第2導光部材の長手方向一端面側で支持されていると共に、前記他方の光源基板が前記第1及び第2導光部材の長手方向他端面側で支持されており、
    前記主反射部材は、前記第1導光部材内の光を反射させる第1主反射部材と、前記第2導光部材内の光を反射させる第2主反射部材とからなり、
    前記一方の第1光源部及び前記他方の第1光源部は、前記一方の第1光源部の光軸が前記第1導光部材の長手方向他端面側で前記他方の第1光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の第1光源部の光軸が前記第1導光部材の長手方向一端面側で前記一方の第1光源部と異なる位置に向かうように前記一方の光源基板及び前記他方の光源基板にそれぞれ設けられており、
    前記一方の第2光源部及び前記他方の第2光源部は、前記一方の第2光源部の光軸が前記第2導光部材の長手方向他端面側で前記他方の第2光源部と異なる位置に向かうように、かつ、前記他方の第2光源部の光軸が前記第2導光部材の長手方向一端面側で前記一方の第2光源部と異なる位置に向かうように前記一方の光源基板及び前記他方の光源基板にそれぞれ設けられていることを特徴とする照明装置。
  9. 請求項8に記載の照明装置において、
    前記一方の第1光源部が前記他方の第1光源部よりも被写体に近い場合には、前記他方の第2光源部が前記一方の第2光源部よりも被写体に近くなっていると共に、前記一方の第2光源部が前記一方の第1光源部よりも被写体に遠い位置に、かつ、前記他方の第1光源部が前記他方の第2光源部よりも被写体に遠い位置に設けられており、
    前記一方の第1光源部が前記他方の第1光源部よりも被写体に遠い場合には、前記他方の第2光源部が前記一方の第2光源部よりも被写体に遠くなっていると共に、前記一方の第2光源部が前記一方の第1光源部よりも被写体に近い位置に、かつ、前記他方の第1光源部が前記他方の第2光源部よりも被写体に近い位置に設けられていることを特徴とする照明装置。
  10. 請求項9に記載の照明装置において、
    前記第1及び第2導光部材の長手方向から視た側面視において、前記一方の第1光源部の透視像の位置及び前記他方の第1光源部の透視像の位置を結んだ第1仮想直線と、前記他方の第1光源部の透視像の位置及び前記一方の第2光源部の透視像の位置を結んだ第2仮想直線と、前記一方の第2光源部の透視像の位置及び前記他方の第2光源部の透視像の位置を結んだ第3仮想直線と、前記他方の第2光源部の透視像の位置及び前記一方の第1光源部の透視像の位置を結んだ第4仮想直線とで囲まれる形状が長方形又は等脚台形とされていることを特徴とする照明装置。
  11. 請求項1から請求項10までの何れか一つに記載の照明装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  12. 請求項11に記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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