JP4716803B2 - 線材送給装置 - Google Patents

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本発明は、複数のローラの間に線材を挟んでそれらローラをサーボモータで回転駆動することにより線材を送給する線材送給装置に関する。
図8に示した従来の線材送給装置には、複数(具体的には、2つ)の送給機構部3が備えられている。各送給機構部3には、1対のローラ2,2が線材1を間に挟んで上下に並べて設けられ、図9に示したサーボモータ4によりローラ2,2の回転位置を制御して線材を送給していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−230926号公報(段落[0036]、図1,2)
ところで、上述したように複数の送給機構部3を備えた線材送給装置には、複数の送給機構部3の間で1つのサーボモータ4を共通の駆動源としたものと、複数の送給機構部3の各にサーボモータ4をそれぞれ備えたものとがある。このように複数の送給機構部3の各にサーボモータ4をそれぞれ備えた線材送給装置では、各サーボモータ4が小型化されてロータイナーシャが小さくなるため、動作指令に対する応答性が向上し、各線材1の送給・停止を俊敏に切り替えることが可能になる。
しかしながら、一部の送給機構部3のみが線材1に軸力を付与するように能動し、残りの送給機構部3が線材1から力を受けて従動する事態が起こり得る。そして、能動状態の送給機構部3においては、サーボモータ4が負荷(送給抵抗)を受けた状態で駆動制御される一方、従動状態の送給機構部3においては、サーボモータ4が無負荷状態で駆動制御されることになり、制御上のダンパ機能が低下する。このため、従動状態の送給機構部3では、サーボモータ4とローラ2との間に備えたギヤ5(図9参照)のバックラッシの範囲でサーボモータ4が微動する発振現象が生じ得た。そして、上記したようにサーボモータ4の応答性が良い分、発振の周波数が高くなり、発熱によるサーボダウンが起きていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、サーボモータの発振を抑え、発熱によるサーボダウンを防ぐことが可能な線材送給装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る線材送給装置は、線材を間に挟んで対称回転する1対のローラと、ローラにギヤを介して連結されたサーボモータとを有してなる送給機構部を複数備え、それら複数の送給機構部の各サーボモータによりローラの回転位置を制御して線材を送給する線材送給装置において、複数の送給機構部のサーボモータの出力回転軸同士を、ギヤを介さずにタイミングベルトで連結したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の線材送給装置において、送給機構部を少なくとも3つ以上備え、それら全ての送給機構部のサーボモータの出力回転軸をタイミングベルトで連結したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の線材送給装置において、送給機構部を少なくとも3つ以上備え、それら送給機構部に備えたサーボモータを線材の送給方向に沿って並べ、隣り合ったサーボモータの出力回転軸同士をタイミングベルトで連結したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の線材送給装置において、送給機構部を少なくとも3つ以上備え、1対のローラによる線材の挟持力を、線材の送給方向の前方へ向かうに従って徐々に大きくしたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の線材送給装置において、ローラとサーボモータとの間に減速機を設け、減速機の入力回転軸にタイミングベルトを係止するためのプーリを軸支したところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の線材送給装置において、サーボモータは、超低慣性モータであるところに特徴を有する。
請求項1の構成によれば、複数の送給機構部のサーボモータの出力回転軸同士をギヤを介さずにタイミングベルトで連結したので、それら複数のサーボモータのうち一部のサーボモータのみが負荷を受けた状態で駆動制御されかつ、残りのサーボモータが無負荷状態で駆動制御されている事態が生じても、負荷を受けて発振が抑えられているサーボモータが、無負荷状態のサーボモータの発振を規制し、発熱によるサーボダウンを防ぐことが可能になる
ここで、複数の送給機構部のサーボモータの出力回転軸同士をタイミングベルトで連結する構成としては、複数の送給機構部を2つ以上のグループに分け、各グループにおける送給機構部のサーボモータの出力回転軸同士をタイミングベルトで連結した構成にしてもよいし、請求項2の発明のように、線材送給装置に備えた全ての送給機構部のサーボモータの出力回転軸をタイミングベルトで連結した構成にしてもよい。そして、請求項2の構成によれば、一部のサーボモータが無負荷状態になった場合にそのサーボモータの発振を残り全部のサーボモータで規制することができ、確実に発振を抑えることができる。
また、全ての送給機構部のサーボモータの出力回転軸をタイミングベルトで連結する構成としては、1つの送給機構部のサーボモータの出力回転軸に、他の全ての送給機構部のサーボモータの出力回転軸を連結した構成にしてもよいし、請求項3の発明のように、全ての送給機構部のサーボモータを線材の送給方向に沿って並べ、隣り合ったサーボモータの出力回転軸同士をタイミングベルトで連結した構成にしてもよい。そして、請求項3の構成によれば、各タイミングベルトを比較的短くすることができ、タイミングベルトの設置が容易になる。
さらに、送給機構部を少なくとも3つ以上備えた場合には、請求項4の構成のように、それら各送給機構部のローラによる線材の挟持力を、線材の送給方向の前方へ向かうに従って徐々に大きくすることで線材をスムーズに送給することが可能になる。
また、ローラとサーボモータとの間に減速機を設けた場合に、請求項5の構成のようにタイミングベルトを係止するためのプーリを減速機の入力回転軸に軸支すれば、プーリ軸支用の軸部品を別途設ける必要がなくなり、部品点数の削減が図られる。
さらに、請求項6の構成のように、サーボモータを超低慣性モータとすることにより、線材の送給動作の俊敏な切り替えが可能になる。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示したばね成形機10は、鉛直に起立した基板30に、本発明に係る線材送給装置20Sの他、成形工具14T,15T、切断工具13T、心金工具12等を組み付けて備えている。心金工具12は基板30の前面から突出しており、一方の成形工具15Tが心金工具12の斜め下方に配置され、他方の成形工具14Tが心金工具12の斜め上方に配置され、さらに、切断工具13Tが心金工具12の上方に配置されている。また、これら切断工具13T及び成形工具14T,15Tは、それぞれサーボモータ13M,14M,15Mを駆動源として直動し、心金工具12の近傍の成形空間Rに対して進退する。そして、線材送給装置20Sが線材90を成形空間Rに送給すると、図2に示すように、線材90が各成形工具14T,15Tの先端面に摺接して円弧状に塑性変形され、心金工具12を取り巻くようにコイルばねが成形される。そのコイルばねのばね長が所定長となったところで、切断工具13Tが成形空間R側に前進し、切断工具13Tのエッジと心金工具12のエッジとの間で線材90の一部を切断して、所定長のコイルばねを後続の線材90から切り離す。なお、各成形工具14T,15Tの先端面には、線材90を案内するための線材摺接溝14Z,15Zが形成されている。
線材送給装置20Sは、図1に示すように4つの送給機構部20Aを水平方向に並べて備えている。各送給機構部20Aには、上下に並んだ1対のローラ21,21を有している。それらローラ21,21を軸支するために、図3に示すように基板30及びその後方(図3の左側)の基台31には、1対の出力段シャフト25A,25Bが回転可能に組み付けられている。これら出力段シャフト25A,25Bは上下に並んで平行になっており、ローラ21,21が各出力段シャフト25A,25Bの一端に嵌合されている。そして、各ローラ21が、出力段シャフト25A,25Bに一体形成されたフランジ部25Fにピン止めされ(ピンは図示せず)かつ、各出力段シャフト25A,25Bの一端面に螺子止めされた押さえ盤22にて抜け止めされている。また、各出力段シャフト25A,25Bの他端側にはそれぞれギヤ26,26が備えられ、これらギヤ26,26同士の噛合により上下のローラ21,21が対称的に回転する。
図4に示すように、ローラ21の外周面には1対の溝21M,21Nが周方向に延びている。これら両溝21M,21Nの内面は、互いに曲率が異なった円弧状をなし、両ローラ21,21の間で、大きな溝21N,21N同士と小さな溝21M,21M同士とが向かい合わされている。また、図4の状態に対してローラ21,21の裏表を逆にして出力段シャフト25A,25Bに取り付けることにより、大小の溝21M,21Nの配置を逆にすることができる。そして、基板30寄り位置で互いに向かい合わされた溝21N,21Nの間に線材90が通され、ローラ21,21の間に挟持される。この状態でローラ21,21同士は互いに僅かに離され、これにより線材90にローラ21,21の挟持力がかかっている。
図1に示すように、線材90は4つの送給機構部20A全体を横切るようにして全ての送給機構部20Aにおけるローラ21,21の間に挟持されている。これにより、線材90が水平方向に延びて、その先端が成形空間Rに向いている。また、線材90の送給方向において、送給機構部20A群の前後及び隣り合った送給機構部20A,20Aの間には、線材90の送給ラインに沿ってノズル70が備えられ、それらノズル70の内部を線材90が貫通して案内されている。
図3に示すように基板30のうち出力段シャフト25A,25Bが貫通した部分には、上下方向に延びたブロック収容孔30Aが形成されている。そのブロック収容孔30Aの下端側に1対のブロック24,24が上下に重ねて収容されている。また、下側のブロック24は基板30に固定され、上側のブロック24は上下動可能になっている。そして、出力段シャフト25A,25Bの一端部が、これらブロック24,24に回転可能に軸支されている。ブロック収容孔30Aの上端部にはエアーシリンダ23が固定され、そのエアーシリンダ23から下方に延びた直動ロッド23Rが上側のブロック24に連結されている。また、上側の出力段シャフト25Aのうちローラ21から離れた側の端部を軸支したベアリング25Rは、出力段シャフト25Aの揺動を許容した構造になっている。そして、エアーシリンダ23へのエアーの供給圧力を調整することで、ローラ21,21による線材90の挟持力を変更することができる。また、本実施形態では、線材90の送給方向の前方(成形空間R側)に向かうに従って送給機構部20Aにおけるローラ21,21の挟持力が徐々に大きくなるように設定されている。
下側の出力段シャフト25Bのさらに下方には、1対の入力段シャフト28A,28Bが上下に並べられ、両端部を基台31に回転可能に軸支されている。それらのうち上側の入力段シャフト28Aには可動ペアギヤ41が一体回転可能かつスライド可能に組み付けられ、下側の入力段シャフト28Bには固定ペアギヤ40が一体回転可能かつスライド不能に組み付けられている。
固定ペアギヤ40は、小ギヤ40Aと中ギヤ40Bとを一体に備えてなる。一方、可動ペアギヤ41は、大ギヤ41Aと中ギヤ41Bとを一体化してなる。そして、固定ペアギヤ40の小ギヤ40Aに対応する側に可動ペアギヤ41の大ギヤ41Aが配置され、固定ペアギヤ40の中ギヤ40Bに対応する側に可動ペアギヤ41の中ギヤ41Bが配置されている。また、大ギヤ41Aと中ギヤ41Bとの間には、中ギヤ41Bの歯底径より外径が小さい中継部41Cが設けられている。そして、可動ペアギヤ41がスライド可能なストロークの一端側に配置されると、図3に示すように可動ペアギヤ41の大ギヤ41Aと固定ペアギヤ40の小ギヤ40Aとが噛合すると共に、固定ペアギヤ40の中ギヤ40Bが前記中継部41Cに対向して両中ギヤ40B,41Bが空回りする。一方、可動ペアギヤ41がストロークの他端側に配置されると、可動ペアギヤ41の中ギヤ41Bと固定ペアギヤ40の中ギヤ40Bとが噛合すると共に、固定ペアギヤ40の小ギヤ40Aが前記中継部41Cに対向して大小のギヤ40A,41Aが空回りする。これらにより、上下の入力段シャフト28A,28Bの間でギヤ比を変更することができる。
なお、可動ペアギヤ41のうち中継部41Cには、周方向にレバー係止溝41Dが形成されており、ここに可動ペアギヤ41を手動でスライドさせるためのレバー29が係止している。また、レバー29の揺動領域には、1対のリミットスイッチ42A,42Bが設けられている。そして、これらリミットスイッチ42A,42Bが出力した検出信号に基づいて、可動ペアギヤ41がスライド可能なストロークの一端側と他端側の何れに配置されているかを判別している。
上側の入力段シャフト28Aのうち可動ペアギヤ41と反対側の端部には出力ギヤ27が一体回転可能に組み付けられ、この出力ギヤ27に前記した下側の出力段シャフト25Bのギヤ26が噛合している。これにより、上下の入力段シャフト28A,28B、及び、上下の出力段シャフト25A,25Bが連動回転する。
下側の入力段シャフト28Bには、減速機44を介してサーボモータ45が連結されている。具体的には、入力段シャフト28Bの後端寄り位置(基板30から離れた側の端部寄り位置)が、基台31に備えた直立壁31Aにベアリングを介して軸支され、入力段シャフト28Bの後端部が直立壁31Aから後方に突出している。また、減速機44の外側ケース44Hは、直立壁31Aの後方から対向した直立壁31Bに固定され、それら直立壁31A,31Bの間で減速機44の出力回転軸44Sと下側の入力段シャフト28Bの後端部とが軸継手43により連結されている。
減速機44における外側ケース44Hの後端部には円筒スリーブ51が固定されている。図5に示すように円筒スリーブ51の内部には、減速機44の入力回転軸52がベアリング52B1,52B2によって回転可能に軸支されている。詳細には、入力回転軸52は、減速機44側から順番にギヤ部52G、プーリ支持部52P、モータ連結部52Cとを備えてなる。プーリ支持部52Pの外径は、ギヤ部52Gより僅かに大きくなっており、モータ連結部52Cの外径はプーリ支持部52Pの外径の略2倍の大きさになっている。そして、モータ連結部52Cのうちプーリ支持部52P側の端部が一方のベアリング52B1によって軸支され、プーリ支持部52Pのうちギヤ部52G側の端部が他方のベアリング52B2によって軸支されている。
ギヤ部52Gは、外側ケース44H内に突入して減速機44を構成する図示しないギヤに噛合している。モータ連結部52Cの中心部には、図示しない円筒孔が形成され、そこにサーボモータ45の出力回転軸45Sが挿入されかつキー結合されている。また、サーボモータ45のステータ45Hが円筒スリーブ51の後端部に固定されている。これにより、サーボモータ45の出力回転軸45Sを回転駆動すると、そのサーボモータ45の出力トルクが減速機44及び前記した固定ペアギヤ40,可動ペアギヤ41等を介して出力段シャフト25A,25Bに伝達され、ローラ21,21が対称回転する。
なお、サーボモータ45は、所謂、超低慣性モータと呼ばれるモータであって、通常の円筒モータに比べて軸方向に長くなっており、これによりロータイナーシャが抑えられている。
4つの送給機構部20Aのうち中央2つの送給機構部20A,20A(図5における左側2つの送給機構部20A,20A)に備えたプーリ支持部52Pには、1対のプーリ53,54が嵌合されている。それらのうち一方のプーリ53はモータ連結部52Cの端面に螺子止めされ、そのプーリ53の端面に他方のプーリ54が螺子止めされている。また、中央2つの送給機構部20Aに備えた円筒スリーブ51には、一方のプーリ53の外周面と対向する部位の一部と、他方のプーリ54の外周面と対向する部位の一部とをそれぞれ切除してベルト挿通孔51W1,51W2が形成されている。これらベルト挿通孔51W1,51W2は相反する方向を向いて開放しており、中央2つの送給機構部20A,20Aの間では、減速機44側に位置した一方のベルト挿通孔51W2,51W2同士が対向し、サーボモータ45側に位置した他方のベルト挿通孔51W1,51W1同士が相反する方向を向いている。そして、それら送給機構部20A,20Aの間でベルト挿通孔51W2,51W2を通して対向している両プーリ54,54の間に、タイミングベルト55が差し渡されている。
4つの送給機構部20Aのうち両端2つの送給機構部20A(図5には、両端2つの送給機構部20Aのうち成形空間Rに近い側の送給機構部20Aのみが同図の右側に示されている)は、上記した中央2つの送給機構部20Aにおける一方のプーリ54及びベルト挿通孔51W2を有さず、他方のプーリ53及びベルト挿通孔51W1のみを有した構造になっている。その他は中央2つの送給機構部20Aと同じ構成になっている。そして、両端2つの送給機構部20Aと中央2つの送給機構部20Aとの間でサーボモータ45側のベルト挿通孔51W1,51W1同士が対向している。そして、両端2つの送給機構部20Aと中央2つの送給機構部20Aとの間でベルト挿通孔51W1,51W1を通して対向している両プーリ53,53の間に、タイミングベルト55が差し渡されている。
これらの構成により、図6に示すように、隣り合ったサーボモータ45の出力回転軸45S同士がタイミングベルト55で連結されて、線材送給装置20Sに備えた全てのサーボモータ45の出力回転軸45Sが連結された構成になっている。
また、隣り合った円筒スリーブ51,51の間にはそれぞれ滑車60が設けられ、それら滑車60がタイミングベルト55の内面に押し付けられている。滑車60は、図5に示すように基台31の直立壁31Bから突出したリブ31Cに組み付けられ、図示しない調節機構により上下動可能になっている。これによりタイミングベルト55のテンションを調節することができる。
線材送給装置20Sは、ばね成形機10に備えた図示しない制御装置によって駆動制御される。具体的には、制御装置には、ローラ21の回転位置の代用値としてサーボモータ45の出力回転軸45Sに係る回転位置データが記憶されている。また、制御装置には、各サーボモータ45に備えた位置センサ45Eの検出信号と、リミットスイッチ42A,42Bの検出信号とが取り込まれている。それらリミットスイッチ42A,42Bの検出信号に基づいて制御装置はサーボモータ45とローラ21との間の減速比(ギヤ比)を特定し、その減速比と出力回転軸45Sの回転位置データとに基づいて所定周期毎の出力回転軸45Sの回転位置の指令値を生成する。そして、位置センサ45Eによって検出した実際の出力回転軸45Sの回転位置と前記指令値との偏差に応じたモータ駆動電流をサーボモータ45に流す。このようにして、制御装置は、ローラ21の回転位置をフィードバック制御している。
次に、上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。
ばね成形機10を起動すると、制御装置が線材送給装置20Sに備えた全てのサーボモータ45を駆動制御して線材90を所定量ずつ間欠的に成形空間Rに向けて送給する。すると、送給された所定量の線材90が成形空間Rにおいて成形工具14T,15Tに摺接してコイルばねに成形される。そして、コイルばねが所定のばね長になったところで心金工具12及び切断工具13Tにより後続の線材90から切り離される。これにより、順次コイルばねが製造される。ここで本実施形態の線材送給装置20Sでは、各送給機構部20Aに備えたサーボモータ45を超低慣性モータとしたので、制御装置からの指令に対する応答性が向上し、各線材90の送給・停止を俊敏に切り替えることが可能になる。即ち、ばね成形機10の高速運転が可能になる。
また、本実施形態の線材送給装置20Sでは、送給機構部20Aによる線材90の挟持力を、成形空間Rに向かうに従って徐々に大きくしたので、全ての送給機構部20Aの挟持力を均一にした場合に比べて線材90をスムーズに送給することができる。
ところで、線材送給装置20Sが線材90を送給すると、線材90と成形工具14T,15Tとの摺動抵抗が線材送給装置20Sのサーボモータ45に負荷としてかかる。そして、本実施形態の線材送給装置20Sのように、複数の送給機構部20Aの各にサーボモータ45をそれぞれ備えた構成では、一部の送給機構部20A(例えば、両端2つの送給機構部20A)のサーボモータ45のみに負荷がかかり、残りの送給機構部20A(中央2つの送給機構部20A)のサーボモータ45が無負荷状態になる事態が起こり得る。具体的には、一部の送給機構部20Aにおいて、サーボモータ45の出力トルクが減速機44及び固定ペアギヤ40等を介してローラ21に伝達され、その反力が負荷としてサーボモータ45にかかる一方、残りの送給機構部20Aでは、線材90を通して受けた力によりローラ21及び減速機44が動作し、サーボモータ45が無負荷状態で駆動制御される事態が生じ得る。
しかしながら、本実施形態の線材送給装置20Sでは、複数の送給機構部20Aのサーボモータ45の出力回転軸45S同士をギヤを介さずにタイミングベルト55で連結したので、負荷を受けて発振を抑えられているサーボモータ45が、無負荷状態のサーボモータ45の発振を規制し、発熱によるサーボダウンを防ぐことが可能になる。しかも、全ての送給機構部20Aのサーボモータ45の出力回転軸45S同士をタイミングベルト55にて連結したので、一部のサーボモータ45が無負荷状態になった場合にそのサーボモータ45の発振を残り全部のサーボモータ45で規制することができ、確実に発振を抑えることができる。また、タイミングベルト55を係止するためのプーリ53,54を減速機44の入力回転軸52に軸支したので、プーリ軸支用の軸部品を別途設ける必要がなくなり、部品点数の削減が図られる。
[第2実施形態]
本実施形態の線材送給装置20Tは、図7に示されている。この線材送給装置20Tは、2つの送給機構部20Aを備えており、これら送給機構部20Aは前記第1実施形態の4つの送給機構部20Aのうち中央2つの送給機構部20Aと同じ構成になっている。そして、これら両送給機構部20Aに備えたプーリ54,54同士の間にタイミングベルト55が差し渡され、両送給機構部20Aのサーボモータ45が互いに発振を規制する構成になっている。
また、各送給機構部20Aには、上記したサーボモータ45に加えて補助用サーボモータ45Vがそれぞれ備えられている。これら補助用サーボモータ45Vは、前記第1実施形態の両端の送給機構部20A,20Aにおけるサーボモータ45と同じ位置に配置されている。また、補助用サーボモータ45Vの出力回転軸45Wには前記プーリ53がキー結合され、サーボモータ45と補助用サーボモータ45Vとに備えた両プーリ53,53の間にタイミングベルト55が差し渡されている。これにより、サーボモータ45を補助用サーボモータ45Vにて補助して、送給機構部20Aから線材90に付与可能な軸力を上げることが可能になっている。
また、サーボモータ45及び補助用サーボモータ45Vの全てが互いにタイミングベルト55により連結されるので一部のサーボモータ45及び/又は補助用サーボモータ45Vが無負荷状態になった場合に、それらサーボモータ45及び/又は補助用サーボモータ45Vの発振を残り全部のサーボモータ45及び/又は補助用サーボモータ45Vで規制することができ、確実に発振を抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明に係る線材送給装置が有する送給機構部の数は、第1及び第2の実施形態で例示した2つ又は4つに限定されるものではなく、複数であれば3つ又は5つ以上であってもよい。
(2)前記第1実施形態のレバー29に代えて、可動ペアギヤ41をスライドさせるための直動駆動源(例えば、エアーシリンダ)を設けた構成にしてもよい。
(3)前記第1実施形態では、サーボモータ45とローラ21との間の減速比(ギヤ比)が変更可能であったが、サーボモータとローラとの間の減速比を固定した構成にしてもよい。
(4)前記実施形態の線材送給装置20Sで送給する線材90は、断面が円形であったが、線材の断面は矩形であってもよい。
(5)前記実施形態では、サーボモータ45と入力段シャフト28Bとの間に減速機44が備えられていたが、減速機44を設けずにサーボモータ45の出力回転軸45Sを入力段シャフト28Bに連結した構成にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るばね成形機の正面図 線材が成形工具に摺接して成形されたコイルばねの斜視図 線材送給装置の側断面図 ローラの側断面図 線材送給装置の平断面図 線材送給装置の正断面図 第2実施形態の線材送給装置の正断面図 従来の線材送給装置の正面図 従来の線材送給装置の側断面図
符号の説明
20A 各送給機構部
20S,20T 線材送給装置
21 ローラ
44 減速機
45 サーボモータ
45S 出力回転軸
52 入力回転軸
53,54 プーリ
55 タイミングベルト
90 線材

Claims (6)

  1. 線材を間に挟んで対称回転する1対のローラと、前記ローラにギヤを介して連結されたサーボモータとを有してなる送給機構部を複数備え、それら複数の送給機構部の前記各サーボモータにより前記ローラの回転位置を制御して線材を送給する線材送給装置において、
    前記複数の送給機構部の前記サーボモータの出力回転軸同士を、前記ギヤを介さずにタイミングベルトで連結したことを特徴とする線材送給装置。
  2. 前記送給機構部を少なくとも3つ以上備え、それら全ての送給機構部の前記サーボモータの出力回転軸を前記タイミングベルトで連結したことを特徴とする請求項1に記載の線材送給装置。
  3. 前記送給機構部を少なくとも3つ以上備え、それら送給機構部に備えた前記サーボモータを前記線材の送給方向に沿って並べ、隣り合った前記サーボモータの出力回転軸同士を前記タイミングベルトで連結したことを特徴とする請求項2に記載の線材送給装置。
  4. 前記送給機構部を少なくとも3つ以上備え、前記1対のローラによる前記線材の挟持力を、前記線材の送給方向の前方へ向かうに従って徐々に大きくしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の線材送給装置。
  5. 前記ローラと前記サーボモータとの間に減速機を設け、前記減速機の入力回転軸に前記タイミングベルトを係止するためのプーリを軸支したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の線材送給装置。
  6. 前記サーボモータは、超低慣性モータであることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の線材送給装置。
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