JP2010280034A - ロータリテーブル装置 - Google Patents

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【課題】バックラッシュ量をロータリテーブルの回転速度に応じて調整することが可能なロータリテーブル装置を提供する。
【解決手段】ロータリテーブル装置11は、ロータリテーブル13と、ロータリテーブルと一体回転するウォームホイール14と、ウォームホイールと噛合するウォームねじ15と、ウォームねじに当接するように配置された押し付け部材26を移動させることによりウォームねじ15の位置を変化させて噛合箇所におけるバックラッシュ量をロータリテーブル13の回転速度に応じて調整するウォームねじ位置調整機構とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウォームギヤ機構による回転伝達機能を備えたロータリテーブル装置に関し、特に噛合箇所のバックラッシュ量を調整することができるウォームギヤ機構に関する。
ウォームねじがウォームホイールと噛合し、これらの回転軸線が互いに直交関係にあるウォームギヤ機構を備えたロータリテーブル装置は、ウォームねじとウォームホイールとの噛合箇所が適切なバックラッシュ量を保つことが必要とされる。
そこで、噛合箇所のバックラッシュ量を調整することができるロータリテーブルとしては従来、例えば、特開2002−66876号公報(特許文献1)に記載のごとき技術が知られている。特許文献1に記載の割り出し台は、ウォームねじが複リード式のウォーム歯を外周部に有する複リード式ウォームである。かかるウォーム歯は、リードが歯面の左右でわずかに異なり、そのため歯厚寸法が回転軸線方向の一方側で大きく、回転軸線方向寸法の他方側に向かって徐々に小さくなるよう形成される。そしてウォーム本体を回転軸線方向に移動させてバックラッシュ量を最適に調整するというものである。
特開2002−66876号公報
ところで近年、工作機械の高精度化の要求のもと、バックラッシュの小さい歯車の需要が増加している。しかしながら従来の複リード式ウォームは、ウォームねじの熱膨張を考慮しなければならず、バックラッシュ量を0.04[mm]〜0.05[mm]程度確保してウォーム歯の焼付きを回避しなければならなかった。このため従来の割り出し台では、割り出しの高精度化の要求を一層満足することができなかった。
本発明は、上述の実情に鑑み、ウォーム歯の焼付きを考慮する必要をなくし、バックラッシュ量を調整することが可能なロータリテーブル装置を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるロータリテーブル装置は、ロータリテーブルと、ロータリテーブルと一体回転するウォームホイールと、ウォームホイールと噛合するウォームねじと、ウォームねじに当接するように配置された押し付け部材を移動させることによりウォームねじの位置を変化させて噛合箇所におけるバックラッシュ量をロータリテーブルの回転速度に応じて調整するウォームねじ位置調整機構とを備える。
かかる本発明によれば、ウォームねじ位置調整機構が押し付け部材を移動させることによりウォームねじの位置を変化させて噛合箇所におけるバックラッシュ量をロータリテーブルの回転速度に応じて調整することから、ウォームねじの回転軸線およびウォームホイールの回転軸線と直交する方向にウォームねじとウォームホイールとの相対距離を変化させることが可能になる。したがって、ウォーム歯の熱膨張に対する余裕分を見込む必要がなく、噛合箇所におけるバックラッシュ量を任意に調整することが可能になり、従来の複リード式ウォームよりもバックラッシュ量を小さくすることができる。したがって、割り出しの精度が向上する。
本発明のウォームねじ位置調整機構は、ロータリテーブル装置の割り出し角度制御および回転速度制御の演算部になる制御プログラム指令部からの信号(移動指令)を受けて自動操作される。具体的な実施形態として例えば、制御プログラム指令部がロータリテーブルの回転速度を高速回転モードまたは低速回転モードのいずれかにするかを決定する。ウォームねじ位置調整機構は、ロータリテーブルの回転速度を高速回転モードまたは低速回転モードのいずれかにするかに応じてウォームねじに対する押し付け部材の押し付け力を増減する押し付け部材制御手段を有する。そして、押し付け部材制御手段は、ロータリテーブルの回転速度を高速回転モードにするのに応じて、押し付け部材の押し付け力を所定値未満にしてバックラッシュ量を大きくし、低速回転モードにするのに応じて、押し付け部材の押し付け力を所定値以上にしてバックラッシュ量を小さくする。
かかる実施形態によれば、ロータリテーブルの回転速度に応じて好適にバックラッシュ量を調整することが可能になり、低速回転モードでは高精度切削を可能とし、高速回転モードではウォーム歯の当たりを低減して円滑な高速送りを可能にする。
好ましい実施形態として、押し付け部材制御手段は、ロータリテーブルが停止モードのときは、押し付け部材の押し付け力を最大値にしてバックラッシュ量を略0にする。かかる実施形態によれば、ウォームホイールとウォームねじとの噛合箇所でブレーキ力を発揮することが可能になり、停止モードではロータリテーブルが回転しないよう確実に保持することができる。
本発明は1実施形態に限定されるものではないが、ウォームねじの位置の変化は、ウォームねじの軸のたわみ量の変化によってもたらされる。あるいは、ウォームねじの軸線を平行移動させるものであってもよい。
本発明の押し付け部材は、ウォームねじと滑り接触するものであってもよく、転がり接触するものであってもよいが、好ましい実施形態として押し付け部材は、ウォームねじの外周面に当接して回転するローラと、ローラを回転自在に支持するブラケットとを有する。かかる実施形態によれば、押し付け部材がウォームねじと転がり接触し、摩擦抵抗を低減することができる。
本発明は1実施形態に限定されるものではないが、ローラはウォームねじの軸線方向中央部に当接する。かかる実施形態によれば、ローラがウォームねじを直接に押し付けて、ウォームねじとウォームホイールとの噛合箇所のバックラッシュ量を好適に制御することが可能になる。
あるいは、他の実施形態として、ローラはウォームねじを軸線方向両側から挟む位置にあるウォームねじの軸部分に当接する。かかる実施形態によれば、ウォームねじの両端に均等な押し付け力を与えて、ウォームねじ15を移動させることが可能になり、噛合箇所のバックラッシュ量を好適に制御することができる。
本発明は1実施形態に限定されるものではないが、ウォームねじ位置調整機構は、押し付け部材を移動させる流体圧シリンダを有する。かかる実施形態によれば、押し付け力を迅速に制御することができる。
このように本発明は、噛合箇所におけるバックラッシュ量をロータリテーブルの回転速度に応じて調整するウォームねじ位置調整機構を備えることから、従来の複リード式ウォームよりもバックラッシュ量を小さくすることが可能になり、従来の複リード式ウォームよりも精度の高い回転割り出しを可能にする。しかも、バックラッシュ量を大きくすることが可能になり、円滑な高速送りを可能にする。
本発明の1実施例になるロータリテーブル装置の要部を模式的に示す正面図である。 バックラッシュ量の調整制御をフローチャートで示す説明図である。 本発明の他の実施例になるロータリテーブル装置の要部を模式的に示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施例になるロータリテーブル装置の要部を、模式的に示す正面図である。このロータリテーブル装置11は、フレーム12と、ロータリテーブル13と、このロータリテーブル13に固定されてロータリテーブル13と一体回転するウォームホイール14と、このウォームホイール14に噛合してウォームホイール14を回転駆動するウォームねじ15とを備える。ロータリテーブル装置11は割り出し機構を備え、ロータリテーブル13を所定の角度だけ割り出し回転させる作業が可能である。
フレーム12に回転自在に取り付けられたロータリテーブル13は、ロータリテーブル装置11の内部に設けられたテーブル主軸16の一端と一体に結合する。テーブル主軸16の他端には円盤形状のウォームホイール14が固定されている。ロータリテーブル13は、フレーム12に回転可能に支持されてウォームホイール14と一体回転する。なお、テーブル主軸16は負荷容量の大きな軸受によってフレーム12に確りと支持されており、その回転軸線がフレーム12に対して変位することはない。
ウォームホイール14の外周縁は、周方向等間隔に歯が刻設され、このウォームホイール14を駆動するウォームねじ15と噛合する。ウォームねじ15は、外周に螺旋状の歯が刻設されて長手方向を回転軸線とするものであり、回転軸線両端からそれぞれ軸部分17がそれぞれ突出する。軸部分17はウォームホイール14の接線方向に延在し、その両端部は、ウォームねじ用軸受になる1対の転がり軸受18,19で回転自在に支持される。転がり軸受18の内輪および転がり軸受19の内輪は、軸部分17の外周に嵌合固定される。また転がり軸受18の外輪および転がり軸受19の外輪は、ロータリテーブル装置11の内部に取り付けられた軸受ブロック21に固定される。
軸部分17の一端に固定された歯車22は、駆動モータ23のモータシャフト24と結合する歯車25と噛合する。駆動モータ23は、図示しない制御プログラム指令部によって制御されて、ロータリテーブル13を回転駆動する。なお、制御プログラム指令部は、プログラム用パネル(図示せず)と、操作者によって操作される手動操作用ハンドルおよびジョグボタン(図示せず)との間で電気信号を送受信してロータリテーブル13の割り出し角度制御および回転速度制御を演算する他、後述する押し付け部材駆動部34に、ロータリテーブルの回転速度の状態(移動指令)を送信する。
かかる回転速度制御によると、ロータリテーブル13の回転速度の状態は、ロータリテーブル13を低速で回転させる低速回転モードと、ロータリテーブル13を高速で回転させる高速回転モードと、ロータリテーブル13を回転させない停止モードとに、選択的にされる。
低速回転モードは、ロータリテーブル13にワークをチャッキングしてワークを切削する切削送りを実現する。高速回転モードは、前の切削工程から次の切削工程へ切り換わる間などの非切削時にワークの高速送りを実現する。停止モードは、ロータリテーブル13を回転不能に固定する。
軸部分17の転がり軸受18,19は、複列であり、ウォームホイール14からウォームねじ15を介して軸部分17に加わる回転軸線方向の力を好適に受け止めることができる。
ロータリテーブル装置11内部には1個の押し付け部材26が両端の軸部分17,17からみてウォームホイール14とは反対側に配設されている。押し付け部材26は、図1に示すウォームねじ15の軸線方向中央部と対面するよう設置される。そして、ウォームねじ15の外周面と転がり接触する。
押し付け部材26は先端にローラ27を備える。1個の押し付け部材26に取り付けられたローラ27は、歯が刻設されたウォームねじ15の外周面と接触し、回転するウォームねじ15に連れ回される。
ローラ27は、転がり軸受によって押し付け部材26のブラケット29に回転自在に支持される。ローラ27の転がり軸受として例えば、ローラ27はローラベアリングの形態を有する。あるいは、ローラ27の軸線方向両端がブラケット29に回転自在に支持される。
ブラケット29は先端側でローラ27を支持する一方で、ブラケット29の根元側がロッド30の一端と結合する。ロッド30の他端はピストン32と結合し、かかるピストン32はシリンダ31の内周に嵌挿されている。シリンダ31は、エア回路35と接続する。エア回路35は、押し付け部材駆動部36から切り換え信号を受信してシリンダ31内部の空気圧を増減し、ピストン32前面の空気圧とピストン32背面の空気圧との間に圧力差を与えることによって、ロッド30を図1矢印の向きに進退動させることが可能である。
すなわちシリンダ31は、空気圧で動作し、押し付け部材26をウォームねじ15に押し付けることが可能であり、ローラ27は図1に矢印で示す押し付け力をウォームねじ15に与える。かかる押し付け力の方向はウォームねじ15の回転軸線およびウォームホイール14の回転軸線と直交する方向である。ローラ27から押し付け力を受けることによって、ウォームねじ15は両端側の軸部分17に対してたわみ、ウォームねじ15はウォームねじ15の歯の歯高程度のわずかな距離で移動する。
これにより押し付け部材26、ロッド30、シリンダ31、ピストン32、およびエア回路35は、ウォームねじ位置調整機構として動作し、ウォームねじ15をウォームホイール14に押し付けて、ウォームねじ15とウォームホイール14との相対距離を変化させるのである。
ウォームねじ15の歯は、その歯厚が歯元から歯先に向かって細くなる公知の形状である。また、ウォームホイール14の歯も、その歯厚が歯元から歯先に向かって細くなる公知の形状である。
押し付け部材26は、図1に矢印で示すようにウォームねじ15の回転軸線およびウォームホイール14の回転軸線と直交する方向にこれらウォームねじ15とウォームホイール14との相対距離を変化させる。そうすると、ウォームねじ15とウォームホイール14との噛合箇所において、ウォームねじ15がウォームホイール14に近づくほど噛み合いが深くなってバックラッシュ量が小さくなる。これに対し、ウォームねじ15がウォームホイール14から遠ざかるほど噛み合いが浅くなってバックラッシュ量が大きくなる。
図2は、押し付け部材駆動部36で演算されるバックラッシュ量の調整制御をフローチャートで示す説明図である。押し付け部材駆動部36は、ウォームねじ位置調整機構の押し付け部材制御手段として移動指令毎にこの調整制御を実行し、切り換え信号をエア回路35に指令する。
まずステップS11では、ロータリテーブル13が停止モードであるか否かをチェックする。停止モードであると判断すれば(YES)、ステップS12へ進み、押し付け部材の押し付け力を最大値にする切り換え信号をエア回路35に指令して、このフローチャートを終了する。これによりバックラッシュ量は略0となり、ウォームホイール14にはブレーキ力が作用して回転不能に固定される。
これに対し前述のステップS11で停止モードでないと判断すれば(NO)、ステップS13へ進む。次のステップS13では、ロータリテーブル13の回転速度が低速回転モードであるか否かをチェックする。低速回転モードであると判断すれば(YES)、ステップS14へ進み、押し付け部材の押し付け力を所定値以上にする切り換え信号をエア回路35に指令して、このフローチャートを終了する。これによりバックラッシュ量は小さくなり、ウォームホイール14の割り出し角度の精度が向上する。
前述のステップS13で低速回転モードでないと判断すれば(NO)、ステップS15へ進む。次のステップS15では、ロータリテーブル13の回転速度が高速回転モードであると判断し、押し付け部材の押し付け力を所定値未満にする切り換え信号をエア回路35に指令して、このフローチャートを終了する。これによりバックラッシュ量は大きくなり、ウォームホイール14の高速送りを円滑に行う。
かかるバックラッシュ量の調整によれば、ロータリテーブル13を低速回転モードで回転させながらロータリテーブル13にチャッキングされた図示しないワークを切削加工する切削時にバックラッシュ量を小さくして、高精度切削を可能にする。これに対し、ワークを切削しないでロータリテーブル13を高速回転モードで回転させる高速送り時にバックラッシュ量を大きくして、非切削時の高速送りを可能にする。
ところで、本実施例のロータリテーブル装置11によれば、ロータリテーブル13と、ロータリテーブル13と一体回転するウォームホイール14と、ウォームホイール14と噛合するウォームねじ15と、ウォームねじ15に当接するように配置された押し付け部材26を移動させることによりウォームねじ15の位置を変化させて噛合箇所におけるバックラッシュ量をロータリテーブル13の回転速度に応じて調整するウォームねじ位置調整機構とを備えることから、従来の複リード式ウォームよりもバックラッシュ量を小さくして精度の高い回転割り出しが可能になる。一方で、バックラッシュ量を大きくすることが可能になり、円滑な高速送りが可能になる。
また本実施例のロータリテーブル装置11によれば、ウォームねじ位置調整機構はロータリテーブル13の回転速度を高速回転モードまたは低速回転モードのいずれかにするかに応じてウォームねじ15に対する押し付け部材26の押し付け力を増減する押し付け部材制御手段としてのエア回路35および駆動部36を有する。そして、エア回路35および駆動部36は、ロータリテーブル13の回転速度を高速回転モードにするのに応じて、押し付け部材26の押し付け力を所定値未満にしてバックラッシュ量を大きくし、低速回転モードにするのに応じて、押し付け部材26の押し付け力を所定値以上にしてバックラッシュ量を小さくする。これにより、ロータリテーブルの回転速度に応じて好適にバックラッシュ量を調整することが可能になり、低速回転モードでは高精度切削を可能とし、高速回転モードではウォーム歯の当たりを低減して円滑な高速送りを可能にする。
また本実施例のロータリテーブル装置11によれば、ロータリテーブル13が停止モードのときは、押し付け部材26の押し付け力を最大値にしてバックラッシュ量を略0にすることから、ウォームホイール14にブレーキ力を与えて、ロータリテーブル13を回転不能に固定することができる。
また本実施例のロータリテーブル装置11によれば、ウォームねじ15の位置の変化は、ウォームねじ15の一方端から他方端まで延在する軸17のたわみ量の変化によってもたらされる。これにより、軸17の復元力を利用してウォームねじ15の位置を変化させることが可能となり、バックラッシュ量を迅速に変化させることができる。
また本実施例のロータリテーブル装置11によれば、押し付け部材26は、ウォームねじ15の外周面に当接して回転するローラ27と、ローラ27を回転自在に支持するブラケット29とを有することから、押し付け部材26がウォームねじ15と転がり接触し、摩擦抵抗を低減することができる。
また本実施例のロータリテーブル装置11によれば、ローラ27は、ウォームねじ15の軸線方向中央部に当接することから、ローラ27がウォームねじ15を直接に押し付けて、ウォームねじ15とウォームホイール14との噛合箇所のバックラッシュ量を好適に制御することが可能になる。
また本実施例のロータリテーブル装置11によれば、押し付け部材を移動させる流体圧シリンダとしてのシリンダ31およびピストン32を有することから、押し付け力を迅速に制御することができる。なお空気圧以外の流体圧をシリンダ31に供給してピストン32を動作させてもよい。
次に本発明の他の実施例を説明する。図3は本発明の他の実施例になるロータリテーブル装置の要部を示す正面図である。他の実施例の基本構成も、上述した図1および図2に示す実施例と同様であり、共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。
他の実施例では、1個の押し付け部材26がウォームねじ15の軸線方向中央部に対設されるのではなく、2個の押し付け部材26,26がウォームねじ15の軸線方向両側にそれぞれ配置されている。
ウォームねじからみて軸線方向一方および他方の軸部分17の外周には軌道面33がそれぞれ設けられる。軌道面33の外径は軸部分17の外径よりも大きい。そして一方の押し付け部材26のローラ27は、軸線方向一方の軌道面33と回転しながら接触し、他方の押し付け部材26のローラ27は、軸線方向他方の軌道面33と回転しながら接触する。
かかる他の実施例によれば、押し付け部材26は、ウォームねじ15の軸線方向両端側にそれぞれ配置され、押し付け部材26のローラ27は、ウォームねじ15の軸線方向端から延びるウォームねじ15の軸部分17と回転しながら接触することから、ウォームねじ15の両端に均等な押し付け力を与えて、ウォームねじ15を軸線直角方向に移動させることが可能になる。この結果、噛合箇所のバックラッシュ量を好適に調整することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるロータリテーブル装置は、工作機械において有利に利用される。
11 ロータリテーブル装置、12 フレーム、13 ロータリテーブル、14 ウォームホイール、15 ウォームねじ、16 テーブル主軸、17 軸部分、18,19 転がり軸受、21 軸受ブロック、23 駆動モータ、26 押し付け部材、27 ローラ、29 ブラケット、30 ロッド、31 シリンダ、32 ピストン、33 軌道面、35 エア回路、36 押し付け部材駆動部。

Claims (8)

  1. ロータリテーブルと、前記ロータリテーブルと一体回転するウォームホイールと、前記ウォームホイールと噛合するウォームねじと、前記ウォームねじに当接するように配置された押し付け部材を移動させることにより前記ウォームねじの位置を変化させて噛合箇所におけるバックラッシュ量をロータリテーブルの回転速度に応じて調整するウォームねじ位置調整機構とを備える、ロータリテーブル装置。
  2. 前記ウォームねじ位置調整機構は、前記ロータリテーブルの回転速度を高速回転モードまたは低速回転モードのいずれかにするかに応じて前記ウォームねじに対する前記押し付け部材の押し付け力を増減する押し付け部材制御手段を有し、
    前記押し付け部材制御手段は、前記ロータリテーブルの回転速度を前記高速回転モードにするのに応じて、前記押し付け部材の押し付け力を所定値未満にしてバックラッシュ量を大きくし、前記低速回転モードにするのに応じて、前記押し付け部材の押し付け力を所定値以上にしてバックラッシュ量を小さくする、請求項1に記載のロータリテーブル装置。
  3. 前記押し付け部材制御手段は、前記ロータリテーブルが停止モードのときは、前記押し付け部材の押し付け力を最大値にしてバックラッシュ量を略0にする、請求項2に記載のロータリテーブル装置。
  4. 前記ウォームねじの位置の変化は、ウォームねじの軸のたわみ量の変化によってもたらされる、請求項1〜3のいずれかに記載のロータリテーブル装置。
  5. 前記押し付け部材は、ウォームねじの外周面に当接して回転するローラと、前記ローラを回転自在に支持するブラケットとを有する、請求項1〜4のいずれかに記載のロータリテーブル装置。
  6. 前記ローラは、前記ウォームねじの軸線方向中央部に当接する、請求項5に記載のロータリテーブル装置。
  7. 前記ローラは、前記ウォームねじを軸線方向両側から挟む位置にあるウォームねじの軸部分に当接する、請求項5に記載のロータリテーブル装置。
  8. 前記ウォームねじ位置調整機構は、前記押し付け部材を移動させる流体圧シリンダを有する、請求項1〜7のいずれかに記載のロータリテーブル装置。
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