JP4716505B2 - モータ及びそれを使用した電動機器 - Google Patents

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Description

本発明は、固定軸を有するモータ並びにこのモータを使用した電動機器に関する。
固定軸を有するモータを使用した電動機器としては、例えば、液体等の圧力流体(例えば液体)の送排出量を制御するポンプがある。(例えば、特許文献1参照。)
特開2001−123996号公報 特許文献1に示すポンプにおいて、図9に示すように、固定軸108を有するモータ150は、固定軸108に対向配置され、回転可能なラジアル軸受120と、ラジアル軸受120のスラスト力を受けるスラスト軸受109、110と、を備えている。
スラスト軸受109、110は、それぞれケース103またはハウジング107に支持され、ラジアル軸受120の軸方向に形成された端面に摺動可能となっている。このため、ラジアル軸受120からのスラスト力に負けて、スラスト軸受109、110がラジアル軸受120の回転につられて周方向に移動する場合がある。
そこで、固定軸108の両端には、図10に示すように、外周壁の一部にD型カット面108a,108bが形成されている。同様に、スラスト軸受109,110は、図10に示すように、その中心には、固定軸108の両端に形成されたDカット面108a,108bと係合状態で固定軸108の両端が貫通するDカット穴109a,110aが形成されている。スラスト軸受109、110の回り止めを行っている。
さらに、スラスト軸受109、110のDカット穴109a、110aは、固定軸108のDカット面108a、108bと同一形状にDカットすると共になるべく密着状態で係合して固定軸108にブレが発生しないように、固定軸108を回転不能に支持する形状並びに大きさに形成されている。
しかしながら、特許文献1に示すポンプ100において、固定軸108を有するモータ150にあっては、Dカット108a、108bが形成された固定軸108と、Dカット穴109a、110aが形成されたスラスト軸受109、110とが、軸ブレを発生しないように、高い組立精度を維持する必要がある。このために、各部品の高い加工精度を必要とし、加工時間がかかるという問題がある。
さらに、固定軸108は、比較的硬質で後加工が困難なセラミックやステンレスを材質としているため、Dカット面108a,108bを形成する作業工数が増し、固定軸108の部品コストが高騰してしまうという問題が生じている。
また、特許文献1に示すポンプ100において、固定軸108を有するモータ150にあっては、スラスト軸受109,110に、ラジアル軸受120の回転に対して回り止めとなるDカット穴109a、110aが形成されている。すなわち、スラスト軸受109、110は、回転するラジアル軸受120のスラスト力を受けるとともに、固定軸108からの反力を受けるようになっており、ラジアル軸受120、固定軸108に比べて薄く、小さいスラスト軸受109、110に上記の2つの力が集中するようになっている。このため、スラスト軸受109、110の寿命が短くなるという問題が生じている。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、各部品の加工精度及びこれらの組立精度の向上を図ることができるモータ及びそのモータを使用する電動機器を提供することを目的とする。
本発明は、固定軸と、前記固定軸の両端を支持する軸支持穴を有するハウジングと、前記固定軸に対向配置され、回転可能なラジアル軸受と、前記固定軸が貫通する縦貫通穴が形成されているとともに前記縦貫通穴に前記固定軸を通して該固定軸の両端側に配置されて該ラジアル軸受のスラスト力を受けるスラスト軸受とを有し、前記ハウジングには、前記スラスト軸受の回り止め手段が形成されており、前記回り止め手段は前記スラスト軸受が嵌る非円形形状したスラスト軸受穴であるとともに、前記スラスト軸受の外周形状は、前記スラスト軸受穴に係合する非円形形状であり、前記固定軸は円柱状に形成されているとともに、回転軸線と直交する方向に貫通する貫通穴である係止用穴が形成されており、該係止用穴には固定ピンが挿入されており、前記ハウジングには、前記固定ピンと嵌合する溝状の支持部が形成されているとともに、前記固定ピンと前記支持部によって前記ハウジングに係止する係止手段が構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、スラスト軸受がハウジングに対し確実に回り止めができるとともに、各部品の加工精度及びこれらの組立精度の向上を図ることができる。
さらに、本発明において、前記ハウジングは、前記固定軸の一端側を支持する外ハウジングと、前記固定軸の他端側を支持する内ハウジングとにより構成されており、前記内ハウジングは、有底円筒部を備えるとともに該有底円筒部の底壁中央には前記固定軸と同軸上に位置する台座部が形成されており、前記台座部には、前記軸支持穴と前記支持部と前記スラスト軸受穴が形成されていることが好ましい。
また、本発明において、前記スラスト軸受穴は、前記軸支持穴の外周を取り巻くように前記台座部の端面に開放し且つ前記スラスト軸受の肉厚よりも浅い凹状に形成されており、前記支持部は、前記台座部の端面に開放し且つ前記スラスト軸受穴の内側に位置して前記軸受穴を跨ぐように形成されているとともに、前記支持部は、前記スラスト軸受穴よりも深く前記軸支持穴よりも浅く形成されていることが好ましい。
また、本発明は、前記モータを備えている電動機器であることが好ましい。これにより、本発明は、モータのスラスト軸受がハウジングに対し確実に回り止めができるとともに、固定軸の加工精度を保持することができ、これら各部材の間で組立精度の向上を図ることができるモータを備えた電動機器を提供することができる。
さらに、本発明は、前記電動機器は、流体が通過する流路を形成した側に羽根車が配置されるポンプ室を備えてなることが好ましい。これにより、本発明は、モータのスラスト軸受がハウジングに対し確実に回り止めができるとともに、固定軸の加工精度を保持することができ、これら各部材の間で組立精度の向上を図ることができるモータを備えた電動機器を提供することができる。
本発明によれば、スラスト軸受がハウジングに対し確実に回り止めができるとともに、各部品の加工精度及びこれらの組立精度の向上を図ることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
(全体構成)
図1は本発明の一実施形態に係る固定軸を有するモータを使用した電動機器の断面図である。図2は図1に示す電動機器を構成するハウジングとしての内ハウジングの平面図、図3は図1に示す電動機器を構成するハウジングとしての外ハウジングの底面図、図4は本発明の一実施形態に係る固定軸の一部を破断した正面図、図5は本発明の一実施形態に係るスラスト軸受の平面図、図6は要部の分解斜視図である。
本実施の形態において、電動機器1は、モータ50と、ポンプ室としてのポンプ51とを主の構成とし、これらモータ50、ポンプ51は、外ハウジング7とケース2とによって囲まれる空間内に収納されている。
ポンプ51は、図1に示すように、圧力流体(例えば、液体)の導入口16と排出口17と、導入口16から排出口17に至る流体経路18の中途部に形成された負圧室19と、負圧室19内で回転する羽根車としての遠心ファン21とを備えている。
遠心ファン21は、モータ50の一部を構成するロータ部11の回転に伴って高速回転し、これによって負圧室19内を負圧として導入口16から流体を吸入すると、その流体を流体経路18を経由して排出口17から排出するようになっている。
さらに、本実施の形態では、負圧室19内には、モータ50を構成するロータ部11が配置されている。
(モータの構造)
図1において、モータ50は、ステータ部5とロータ部11とから構成されており、ロータ部11は、ラジアル軸受としてのセラミック製のスリーブ20と、ステータコア13と対向配置されたロータマグネット(永久磁石)22と、スリーブ20とロータマグネット22との間に介在された樹脂製の遠心ファン(インペラやディフューザを含む)21とを備えている。
このロータマグネット22の磁力と巻線15に流れる電流とによってフレミングの左手の法則により所定の回転方向にロータ11が回転するようになっている。
ステータ部5は、固定軸8と、固定軸8の両端側に配置されたスラスト軸受9、10と、ステータコア13と、ステータコア13にボビン(又はヨーク)14を介して巻設された巻線15とを主な構成としている。
固定軸8は、図1に示すように、スリーブ20の中空円筒内に配置され、スリーブ20が固定軸8の外周面に摺動しながら回転するようになっている。
固定軸8は、硬い材質であるセラミック製或いはステンレス製で円柱状に形成されている。また、固定軸8は、図4に示すように、その下端側には、回転軸線を通るように回転軸線と直交する係止用穴8aが形成されている。この係止用穴8aには、係止手段としてのシャフト状の固定ピン41が貫通している。なお、係止用穴8aは単なる貫通穴であるため、その加工は、例え、硬質なセラミック製やステンレス製の固定軸8であっても容易に、例えば、金型等で行うことができるようになっている。
また、固定軸8の一端側(図1において上端側)は外ハウジング7に支持され、その他端側(図1において下端側)は内ハウジング3に支持されている。なお、外ハウジング7と内ハウジング3とにより、ハウジングが構成されている。
また、本実施の形態では、図1に示すように、内ハウジング3は、略有底円筒形状したケース2の開放端を閉じるように配置され、内ハウジング3とケース2との空間には、ステータ室4が形成されている。
なお、ステータ室4には、モータ50を駆動する駆動回路または制御回路等が配置されているが、ここでは、図示せず、その説明を省略している。
内ハウジング3は、図2に示すように、ステータ室4の内部に位置する有底円筒部3aと、この有底円筒部3aの開放端縁に位置するフランジ部3bとが一体に形成されている。また、有底円筒部3aの底壁中央には固定軸8と同軸上に位置して固定軸8の一端を支持する軸支持穴3cを形成した台座部3dが形成されている。さらに、フランジ部3bには、取付ボルト6が貫通する貫通穴3eが形成されている。また、フランジ部3bには、外ハウジング7との密閉性を確保するための環状パッキン12が挿入される環状溝3fが形成されている。
外ハウジング7は、図3に示すように、その中心に圧力流体(ここでは、液体)の導入口16と排出口17とが形成されている。また、外ハウジング7は、内ハウジング3と共同して導入口16と排出口17とに至る流体経路18を形成していると共に、その中途部に負圧室19を形成している。さらに、外ハウジング7は、取付ボルト6の挿通穴7aが形成されている。また、外ハウジング7には、流体経路18を形成するための螺旋状の壁7bが形成されている。さらに、外ハウジング7の中心に向けて延在する脚部7cには平面視略真円形状の軸支持穴7dが形成されている。この軸支持穴7dの中心は導入口16と同軸上に形成されている。
なお、ケース2は、使用目的(使用環境)に応じて防錆性を有するアルミ等の金属や樹脂から構成され、取付ボルト6と羅合するねじ穴2aが形成されている。
また、ポンプ51は、一般に、キャンドポンプと呼ばれており、図1に示すように、ケース2と内ハウジング3とで囲まれる空間がステータ室4を形成し、ステータ室4には、モータ50のステータ部5を構成するステータコア13と、ステータコア13にボビン(又はヨーク)14を介して巻設された巻線15が配置されている。そして、ステータ室4と外ハウジング7とで隔離される反対側の内ハウジング3と外ハウジング7とで囲まれる空間が、モータ50のロータ部11とこれと連接するポンプ51(ポンプ室)で、ここにスリーブ20、ロータマグネット20及び樹脂製の遠心ファン(インペラやディフューザを含む)21とが配置されている。
(スラスト軸受の回り止め手段)
スラスト軸受9(10)は、図5に示すように、基本的に同一のものが使用されており、その中心には、固定軸8が貫通する真円形状の軸貫通穴9a(10a)が形成されている。また、スラスト軸受9(10)には、外形は非円形した形状となっており、本実施の形態では、その外周の一部2箇所をDカットした切断部9b,9c(10b,10c)が回り止め手段として形成されており、正面視において略小判型に形成されている。
スラスト軸受9は、内ハウジング3の台座部3dに形成された軸支持穴3cに嵌合されている。
具体的には、台座部3dに形成された軸支持穴3cは、台座部3dの端面に開放し且つ台座部3dの高さ方向中途部まで形成されている。また、台座部3dには、軸支持穴3cの外周を取り巻くように台座部3dの端面に開放し且つスラスト軸受9の肉厚よりも浅い凹状とされたスラスト軸受穴3gが形成されている。スラスト軸受穴3gは、非円形形状した孔であり、嵌合されるスラスト軸受9の外形とほぼ同じ形、大きさとなっている。さらに、スラスト軸受穴3gには、スラスト軸受9のDカット形状された切断部9b、9cの切断面とほぼ同じ形状した壁部3j、3iが形成されている。
また、台座部3dには、台座部3dの端面に開放し且つスラスト軸受穴3gの内側に位置して軸支持穴3cを跨ぐように形成された、係止手段としての溝状の支持部3hが形成されている。この支持部3hは、スラスト軸受穴3gよりも深く軸支持穴3cよりも浅く形成されている。
外ハウジング7は、図3に示すように、その中心に向けて延在する脚部7cには平面視略真円形状の軸支持穴7dが形成されている。脚部7cには軸支持穴7dの外周を取り巻くように脚部7cの端面に開放し且つスラスト軸受10の肉厚よりも浅い凹状とされたスラスト軸受穴7eが形成されている。スラスト軸受穴7eは、非円形形状した孔であり、嵌合されるスラスト軸受10の外形とほぼ同じ形、大きさとなっている。さらに、スラスト軸受軸受穴7eには、スラスト軸受10のDカット形状された切断部10b、10cの切断面とほぼ同じ形状した壁部7f、7gが形成されている。
つぎに、固定軸8、スラスト軸受9、10、内ハウジング3、外ハウジング7の組み立て方法について説明する。
まず、図6に示すように、固定軸8の係止用穴8aに、固定ピン41が挿入されて固着される。つぎに、スラスト軸受9が固定軸8に挿入され、固定ピン41に当接する。
このような状態で、固定軸8は、内ハウジング3の台座部3dに形成された軸支持穴3c内に挿入される。これにより、図1に示すように、固定ピン41(係止手段)が溝状の支持部3h(係止手段)に嵌合されると同時に、スラスト軸受9がスラスト軸受穴3gに嵌合されている。すなわち、スラスト軸受9に形成された切断部9b、9cがスラスト軸受穴3gに嵌合する。これにより、Dカット形状の切断部9b、9cが、スラスト軸受穴3gに形成された壁部3j、3iと対向するようになり、スラスト軸受9が周方向に移動できないようになっている。すなわち、スラスト軸受9の回り止め機能を有している。
なお、スラスト軸受9がスラスト軸受穴3gに嵌合される際、接着剤等を用いて仮止めしてもよい。このようにすれば、組み立て作業時に、スラスト軸受9がスラスト軸受穴3gから抜け落ちることを防止できる。
同様に、スラスト軸受10が、外ハウジング7に形成されたスラスト軸受穴7eに嵌合される。すなわち、スラスト軸受10に形成された切断部10b、10cがスラスト軸受穴7eに嵌合する。これにより、Dカット形状の切断部10b、10cが、スラスト軸受穴7eに形成された壁部7f、7gと対向するようになり、スラスト軸受10が周方向に移動できないようになっている。すなわち、スラスト軸受10の回り止め機能を有している。なお、スラスト軸受10がスラスト軸受穴7eに嵌合される際、接着剤等を用いて仮止めしてもよい。このようにすれば、組み立て作業時に、スラスト軸受10がスラスト軸受穴7eから抜け落ちることを防止できる。
固定軸8が内ハウジング3の台座部3c内に取り付けられた後、固定軸8には、モータ50のロータ部11が挿入される。具体的には、ラジアル軸受としてのスリーブ20の中空内に、固定軸8が貫通する。貫通後、固定軸8には、スラスト軸受10が取り付けられた外ハウジング7が挿入される。
上述したように、組み立てられた電動機器1は、モータ50のロータ部11が回転すると、スリーブ20の両端はスラスト軸受9,10によってスラスト荷重が受けられる。
この際、特に、遠心ファン21の高速回転化に比例して負圧室19内の負圧が高くなり、ロータ部11が固定軸8の軸線に沿って負圧室19側へと変位するが、負圧室19側に配置されたスラスト軸受10は、外ハウジング7に対して、確実に回り止めされているので、従来に比べて安定してスラスト荷重を受けることができるようになっている。
(実施の形態の主な効果)
モータ50とポンプ51とを有する電動機器1において、スラスト軸受9、10の外形が非円形形状とし、この非円形形状とほぼ同じ形状、大きさを有するスラスト軸受穴3g、7eを内ハウジング3、外ハウジング7に形成したので、スラスト軸受9、10がハウジングとしての内ハウジング3及び外ハウジング7に対し確実に回り止めができるとともに、これら部品の加工精度及びこれらの組立精度の向上を図ることができる。
さらに、電動機器1においては、スラスト軸受9、10の回り止め手段は、スラスト軸受9の切断部9b、9cと内ハウジング3のスラスト軸受穴3gとにより、同様に、スラスト軸受10の切断部10b、10cと外ハウジング7のスラスト軸受穴7eとによって形成されている。これにより、スラスト軸受9、10の軸貫通穴9a、10a及び固定軸8には、軸ブレの発生を抑えるように、高い加工精度や組立精度を維持できる。このために、各部品の高い加工精度を必要としないので、短い加工時間となり、コストを抑えることができる。
また、スラスト軸受9、10の回り止め手段は、スラスト軸受9の切断部9b、9cと内ハウジング3のスラスト軸受穴3gとにより、同様に、スラスト軸受10の切断部10b、10cと外ハウジング7のスラスト軸受穴7eとによって形成されている。これにより、スラスト軸受9、10には、固定軸8からの反力を大きく受けるような構造では無いので、従来例のように、集中することがなくなっている。従って、スラスト軸受9、10の寿命を長くすることができる。
さらに、電動機器1は、内ハウジング3のスラスト軸受穴3gは非円形形状した穴、すなわち、Dカット形状の穴であるとともに、スラスト軸受9の外周形状は、Dカット形状の穴に係合する非円形形状、すなわち、Dカットされた切断部9b、9cが形成されている。同様に、外ハウジング7のスラスト軸受穴7eは非円形形状した穴、すなわち、Dカット形状の穴であるとともに、スラスト軸受10の外周形状は、Dカット形状の穴に係合する非円形形状、すなわち、Dカットされた切断部10b、10cが形成されている。これらにより、Dカットであるので比較的簡単な加工で確実に回り止めすることができ、内、外ハウジング3、7やスラスト軸受9、10の各部品の加工精度を高めることができるとともに、組立精度の向上を図ることができる。
また、電動機器1において、固定軸8には、内ハウジング3に係止する係止手段としての固定ピン41が係止用穴8aに挿入されて固定されているので、固定軸8は、スラスト軸受9、10の加工精度に影響されることなく、内ハウジング3に確実に係止することができる。
さらに、電動機器1は、圧力流体(例えば、液体)が通過する流体経路18を形成した側に遠心ファン21が配置されるポンプ室51を備えている。これにより、電動機器1は、モータ50のスラスト軸受9、10が内、外ハウジング3、7に対し確実に回り止めができるとともに、固定軸8の加工精度を保持することができ、これら各部材の間で組立精度の向上を図ることができるモータ50を備えた電動機器1を提供することができる。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態は、本発明の好適な形態の一例であるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
また、固定軸8に設けられた固定ピン41は、上述したシャフト状のものの他、割りピンなどの市販のものを使用しても良い。さらに、固定ピン41は、固定軸8を貫通している必要はなく、その一端を固定軸8に係合し、その他端を内ハウジング3に係合する構造でも良い。この際、固定軸8を、外ハウジング7に固定ピン41等を用いて、固定してもよい。
(実施の形態2)
図7は本発明の他の実施形態に係る電動機器の要部の分解斜視図である。
上述した本実施の形態では、スラスト軸受9,10の外周2箇所にDカットした切断部9b,9c並びに切断部10b,10cを形成したものを開示したが、図7に示す実施の形態2では、スラスト軸受69,70の外周1箇所に切断部69b,70bを形成したものである。
なお、スラスト軸受69,70の形状に合わせて、例えば、内ハウジング3の台座部3dにも一つの壁部3iが形成するようにしてもよいし、図6に示すように2つの壁部のままでもよい。
このような構成とすることにより、スラスト軸受69,70の構成をより一層簡素化することができると共に、上述した実施の形態と同一直径のものでありながら、スリーブ20との接触面積を大きく確保することができる。
(実施の形態3)
図8は本発明の別の実施形態に係る電動機器の要部の分解斜視図である。
上述した実施の形態1,2では、スラスト軸受9,10、69、70の外周には、一つ又は2つのDカット形状した切断部9b,9c並びに切断部10b,10cを形成したものを開示したが、図8に示す実施の形態3では、スラスト軸受89,90の外周1箇所に小さな切欠部89d,90dを形成したものである。
尚、スラスト軸受89,90の形状に合わせて、例えば、内ハウジング3の台座部3dにも一つの係合凸壁3kが形成されている。
このような構成とすることにより、スラスト軸受89,90の構成をより一層簡素化することができると共に、実施の形態1,2と同一直径のものでありながら、スリーブ20との接触面積をより一層大きく確保することができる。
(その他の実施の形態)
上述したとおり、実施の形態1乃至3では、電動機器として、ポンプにて説明したが、これ以外のものでもよく、例えば、電気掃除機の電動送風機や換気扇といったように、液体や気体を圧力流体としてその圧力流体を導入・排出する構造全般に適用するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る固定軸を有するモータを使用した電動機器の断面図である。 図1に示す電動機器を構成するハウジングとしての内ハウジングの平面図である。 図1に示す電動機器を構成するハウジングとしての外ハウジングの底面図である。 本発明の一実施形態に係る固定軸の一部を破断した正面図である。 本発明の一実施形態に係るスラスト軸受の平面図である。 本発明の一実施形態に係る固定軸を有するモータを使用した電動機器における要部の分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態2に係る固定軸を有するモータを使用した電動機器における要部の分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態3に係る固定軸を有するモータを使用した電動機器における要部の分解斜視図である。 従来の電動機器としてのポンプの断面図である。 図9に示すポンプにおける要部の分解斜視図である。
符号の説明
1…電動機器
2…ケース
3…内ハウジング(ハウジング)
3g…スラスト軸受穴(回り止め手段)
3i、3j…壁部
3h…支持部(係止手段)
4…ステータ室
5…ステータ部
7…外ハウジング(ハウジング)
7e…スラスト軸受穴(回り止め手段)
7f、7g…壁部
9、10…スラスト軸受
9b、9c、10b、10c…切断部(回り止め手段)
11…ロータ部
20…スリーブ(ラジアル軸受)
21…遠心ファン(インペラ・ディフューザ)(羽根車)
41…固定ピン(係止手段)
50…モータ
51…ポンプ(ポンプ室)

Claims (5)

  1. 固定軸と、前記固定軸の両端を支持する軸支持穴を有するハウジングと、前記固定軸に対向配置され、回転可能なラジアル軸受と、前記固定軸が貫通する縦貫通穴が形成されているとともに前記縦貫通穴に前記固定軸を通して該固定軸の両端側に配置されて該ラジアル軸受のスラスト力を受けるスラスト軸受とを有し、前記ハウジングには、前記スラスト軸受の回り止め手段が形成されており、
    前記回り止め手段は前記スラスト軸受が嵌る非円形形状したスラスト軸受穴であるとともに、前記スラスト軸受の外周形状は、前記スラスト軸受穴に係合する非円形形状であり、
    前記固定軸は円柱状に形成されているとともに、回転軸線と直交する方向に貫通する貫通穴である係止用穴が形成されており、該係止用穴には固定ピンが挿入されており、
    前記ハウジングには、前記固定ピンと嵌合する溝状の支持部が形成されているとともに、前記固定ピンと前記支持部によって前記ハウジングに係止する係止手段が構成されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記ハウジングは、前記固定軸の一端側を支持する外ハウジングと、前記固定軸の他端側を支持する内ハウジングとにより構成されており、
    前記内ハウジングは、有底円筒部を備えるとともに該有底円筒部の底壁中央には前記固定軸と同軸上に位置する台座部が形成されており、
    前記台座部には、前記軸支持穴と前記支持部と前記スラスト軸受穴が形成されていることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 前記スラスト軸受穴は、前記軸支持穴の外周を取り巻くように前記台座部の端面に開放し且つ前記スラスト軸受の肉厚よりも浅い凹状に形成されており、
    前記支持部は、前記台座部の端面に開放し且つ前記スラスト軸受穴の内側に位置して前記軸受穴を跨ぐように形成されているとともに、前記支持部は、前記スラスト軸受穴よりも深く前記軸支持穴よりも浅く形成されていることを特徴とする請求項2記載のモータ。
  4. 前記モータを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電動機器。
  5. 前記電動機器は、流体が通過する流路を形成した側に羽根車が配置されるポンプ室を備えてなることを特徴とする請求項4記載の電動機器。
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