JP4796319B2 - 磁気結合ポンプ装置 - Google Patents

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本発明は、隔壁により仕切られたポンプ室およびモータ室の各々に配置されたマグネットの磁気結合によりインペラを駆動する磁気結合ポンプ装置に関するものである。
一般に、磁気結合ポンプ装置は、隔壁により仕切られたポンプ室とモータ室とを有し、モータ室には、ステータと、モータ回転軸と、ステータと対向するロータマグネットを保持してモータ回転軸に取り付けられたロータと、このロータに保持された環状の駆動マグネットとが配置されている。ここで、駆動マグネットは、ロータの上面部に固定されている。ポンプ室には、回転可能なインペラと、駆動マグネットに対向するようにインペラに保持された従動マグネットとが配置され、モータ回転軸の回転が駆動マグネットおよび従動マグネットを介してインペラに伝達されているようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−164108号公報
このように構成した磁気結合ポンプ装置において、駆動マグネットの位置がずれると、インペラに十分な回転トルクを伝達できず、かつ、異音の発生の原因となる駆動マグネットについては、軸線方向および径方向の双方において精度よく固定する必要がある。しかしながら、特許文献1に開示の磁気結合モータでは、駆動マグネットがロータの上面部に固定されているだけであり、位置決めのための格別の機構が搭載されていないため、駆動マグネットの位置精度が低いという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、駆動マグネットを高い精度で軸線方向および径方向で位置決め可能な磁気結合ポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、隔壁により仕切られたポンプ室とモータ室とを有し、前記モータ室には、ステータと、モータ回転軸と、前記ステータと対向するロータマグネットを保持して前記モータ回転軸に取り付けられたロータと、該ロータに保持された環状の駆動マグネットとが配置され、前記ポンプ室には、回転可能なインペラと、前記駆動マグネットに対向するように前記インペラに保持された従動マグネットとが配置された磁気結合ポンプ装置において、前記駆動マグネットは、前記ロータの前記ポンプ室側の端面上に搭載されて軸線方向に位置決めされ、かつ、当該駆動マグネットの内周面および外周面のうちの少なくとも一方を基準に半径方向に位置決めされており、前記モータ室の前記ポンプ室側とは反対側は開口部になっているとともに、当該開口部には、端板が着脱自在に取り付けられ、前記端板には、前記モータ回転軸および前記ステータが搭載されており、前記端板には、前記回転軸が内側に挿入された円筒状のホルダが固定され、前記ステータは、前記ホルダの外周面に固定されて当該ホルダを介して前記端板に搭載され、前記ホルダの内側には、前記モータ回転軸の前記ポンプ室側とは反対側に位置する第1の軸端部を回転可能に支持する第1のベアリング軸受の外輪と、前記モータ回転軸の前記ポンプ室側に位置する第2の軸端部を回転可能に支持する第2のベアリング軸受の外輪と、当該第2のベアリング軸受の外輪を前記ポンプ室側に向けて付勢するバネとが取り付けられ、前記第1のベアリング軸受の内輪は、前記第1の軸端部で止め輪によって軸線方向で位置決めされ、前記第2のベアリング軸受の内輪は、前記第2の軸端部で前記ボスによって軸線方向で位置決めされていることを特徴とする。
本発明において、駆動マグネットは、内周面および外周面のうちの少なくとも一方を基準に半径方向に位置決めされているため、回転軸との同心度が高い。さらに、駆動マグネットは、ロータの端面上に搭載されているので、軸線方向でも高い精度で位置決めされている。このため、駆動マグネットと従動マグネットとの間のカップリング効率が高い。また、モータ室においてポンプ室側とは反対側に肉厚の壁面を設ける必要がないので、磁気結合ポンプ装置の薄型化を図ることができる。しかも、端板は着脱自在に取り付けられ、かつ、端板には、モータ回転軸およびステータがホルダを介して搭載されているため、モータ回転軸やステータを端板に全て搭載した後、端板をハウジングに取り付けるだけで磁気結合ポンプ装置のモータ部が完成するので、組み立ての作業効率が高い。しかも、端板を外せば、モータ回転軸、ロータ、ステータが全て取り外すことができるので、メンテナンスが容易である。さらに、駆動マグネットと従動マグネットとの間に作用する磁気吸引力によってロータにポンプ室側に向かう吸引力が作用しても、回転軸の軸線方向の移動は止め輪によって規制される。従って、ステータとロータマグネットが半径方向で対向している場合にロータマグネットの軸線方向における磁気的中心位置と、ステータの軸線方向における磁気的中心位置とが一致する状態を保持できるので、モータノイズの発生を防止することができる。
本発明において、前記モータ回転軸には、前記ロータを当該モータ回転軸に固定するためのボスが取り付けられ、当該ボスの外周面と前記ロータの前記ポンプ室側の端面とは、前記モータ回転軸の中心と同心状の駆動マグネット位置決め用環状段差を構成しており、前記駆動マグネットは、内周面が前記駆動マグネット位置決め用環状段差に当接して半径方向に位置決めされていることが好ましい。このように構成すると、駆動マグネット位置決め用環状段部は、ロータの端面とボスの外周面とによって構成されているので、駆動マグネット位置決め用環状段部を構成するために新たな部材の追加や大幅な設計変更が必要ない。また、駆動マグネット位置決め用環状段部は、駆動マグネットの内周面に当接するボスの外周面を利用して構成されているため、回転軸との同心度が高い。さらに、駆動マグネット位置決め用環状段部は、ロータの端面も利用しているので、駆動マグネットは、軸線方向でも高い精度で位置決めされている。
本発明において、前記ロータの前記ポンプ室側の端面には、前記駆動マグネットの外周面に当接して当該駆動マグネットを半径方向に位置決めする位置決め突起が形成されている構成を採用してもよい。このように構成すると、焼結マグネットを駆動マグネットとして用いた場合でも、駆動マグネットを半径方向に高い精度で位置決めすることができる。すなわち、焼結マグネットは寸法精度が低いので、寸法精度を高めるには研磨を行うのが一般的であるが、このような研磨は、内周面に対しては難しいが、外周面であれば容易であるため、焼結マグネットを駆動マグネットとして用いた場合には、研磨により寸法精度を高めた外周面で位置決めすれば、高い精度で位置決めすることができる。
本発明において、前記ロータは、磁性体から構成されており、前記駆動マグネットのヨークとしての機能を担っていることが好ましい。このように構成すると、ヨークを別途、搭載する必要がないので、部品点数の削減を図ることができる。
本発明において、前記モータ室を区画形成する第1のケースと、前記ポンプ室を区画形成する第2のケースとは、間にOリングを挟んで直接、連結されていることが好ましい。このように構成すると、磁気結合ポンプ装置の薄型化を図ることができる。
本発明において、前記ロータマグネットは、前記ステータの外周側に配置されていることが好ましい。アウターロータ型であれば、インナーロータ型と比較してイナーシャが大きいので、急な立ち上げの際、インペラが同期回転しないという現象(脱調現象)が発生しない。それ故、駆動マグネットと従動マグネットとのカップリングトルクを大きくしなくてもよいので、コストダウンを図ることができる。
本発明の磁気結合ポンプ装置において、駆動マグネット位置決め用環状段部は、ロータの端面とボスの外周面とによって構成されているので、駆動マグネット位置決め用環状段部を構成するために新たな部材の追加や大幅な設計変更が必要がない。また、駆動マグネット位置決め用環状段部は、駆動マグネットの内周面に当接するボスの外周面を利用して構成されているため、回転軸との同心度が高い。さらに、駆動マグネット位置決め用環状段部は、ロータの端面も利用しているので、駆動マグネットは、軸線方向でも高い精度で位置決めされている。それ故、駆動マグネットと従動マグネットとの間で大きな磁気トルクを得ることができるという利点がある。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した磁気結合ポンプ装置の一例を説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係る磁気結合ポンプ装置の平面図、および断面図である。図1(a)、(b)に示す磁気結合ポンプ装置1は、隔壁13により仕切られたポンプ室11とモータ室12とを有し、モータ室12には、ステータ75と、モータ回転軸70と、ステータ75と対向するロータマグネット85を保持するロータ8と、ロータ8に保持された環状の駆動マグネット80とが配置され、ロータ8は、ボス9を介してモータ回転軸70に取り付けられている。
ここで、ロータマグネット85は、ステータ75の外周側に配置され、ロータマグネット85およびステータ75は、アウターロータ型のモータを構成している。
ポンプ室11には、支軸25と、支軸25に回転可能に支持されたインペラ2と、駆動マグネット80に対向するようにインペラ2に保持された従動マグネット20とが配置されている。従って、モータ回転軸70の回転は、駆動マグネット80および従動マグネット20を介してインペラ2に伝達されている結果、インペラ2が支軸25周りに回転し、ポンプ室11の流入管部311から流入する流体をインペラ2によって流出管部313から送り出すことができる。その際、流体は、モータを構成する部材に一切接触しないので、磁気結合ポンプ装置1は、例えば、給湯器用の循環ポンプなどとして用いた場合、液温が95℃の熱水を循環させたときでも信頼性が高く、かつ、4m程度の揚程を確保できる。
このような磁気結合ポンプ装置1を構成するにあたって、本形態では、モータ室12を区画形成する第1のケース31と、ポンプ室11を区画形成する第2のケース32とによってハウジング3が構成され、本形態では、第1のケース31と第2のケース32は、間にOリング37を挟んだ状態で直接、ボルト38により連結されている。第2のケース32には、上記の流入管部311が上方に開口し、流出管部313が側方に開口している。また、第1のケース31には、上記の隔壁13が形成されている。第1のケース31および第2のケース32は、樹脂成形品あるいはアルミニウムダイカストなどにより構成されている。第1のケース31は、ポンプ室11の側とは反対側が開口部33になっており、本形態では、この開口部33を覆うように端板35がボルト36によって着脱自在に固定されている。
ポンプ室11内において、隔壁13には支軸25の基端部が保持されている一方、流入管部311側に形成された支軸保持部315には支軸25の先端部が保持されている。支軸25は、インペラ2の円筒部に嵌っており、インペラ2は、支軸25周りに回転可能である。インペラ2の軸線方向の両側では、セラミックプレート28、29が支軸25に固定されている。また、保持部には、流入管部311からポンプ室11内への液体の流入を可能とする通路が確保されている。
インペラ2は、環状の従動マグネット20と一体に成形された樹脂成形品であり、その上面には羽根部22を備えている。インペラ2において、駆動マグネット80に対してモータ室12の側とは反対側にはバックヨーク21が内蔵されている。また、インペラ2の上部には、羽根部22と第2のケース32の内壁との隙間を埋める円筒部23が形成されている。
モータ室12内において、端板35には、その中央に円形の穴350が形成されており、この穴350を利用して、端板35には円筒状のホルダ6が直立した状態で固定されている。ホルダ6の外周面には、コア位置決め用環状段部69が形成されており、このコア位置決め用段部69を利用してステータコア76が軸線方向および半径方向に位置決めされている。ステータコア76には、コイル77が巻回されている。このようにして、ステータ75は、ホルダ6を介して端板35上に搭載されている。
(ロータ8および駆動マグネット80の位置決め構成)
このように構成した磁気結合ポンプ装置1において、ボス9は、環状の樹脂成形品あるいは金属製であり、ボス9の中央穴にモータ回転軸70に嵌め込まれている。ボス9は、ポンプ室11の側に位置する大径部98と、ポンプ室11の側とは反対側に位置する小径部99とが形成されており、大径部98と小径部99とによってモータ回転軸70に対して同心状のロータ位置決め用環状段部91が形成されている。本形態において、ロータ8の中央穴は小径部99に嵌っており、ロータ8は、ロータ位置決め用環状段部91によって軸線方向および半径方向に位置決めされている。
この状態で、ロータ8の上面部とボス9の大径部98の外周面とによってモータ回転軸70に対して同心状の駆動マグネット位置決め用環状段部92が構成されている。本形態において、駆動マグネット80は、中央穴が大径部98に嵌ってロータ8の上面部に搭載され、軸線方向に位置決めされている。また、駆動マグネット80は、中央穴が大径部98に嵌って内周面が駆動マグネット位置決め用環状段部92に当接し、半径方向に位置決めされている。
ここで、ロータ8は、磁性板をカップ状に成形したものであり、駆動マグネット80のヨークとしての機能を担っている。また、ロータ8の円筒部88の内周面には、円筒状のロータマグネット85が固定されており、ロータ8は、ロータマグネット85のヨークとしての機能も担っている。
(モータ回転軸70の軸受構造)
本形態においては、ホルダ6の内側には、環状突部65が形成されており、この環状突部65に対してポンプ室11の側とは反対側には、モータ回転軸70のポンプ室11側とは反対側に位置する第1の軸端部71を回転可能に支持する第1のベアリング軸受40の外輪41が装着されている。また、ホルダ6の内側において、環状突部65に対してポンプ室11の側にはコイルバネ5が装着され、かつ、コイルバネ5に対してポンプ室11の側には、モータ回転軸70のポンプ室11側に位置する第2の軸端部72を回転可能に支持する第2のベアリング軸受45の外輪46が装着されている。さらに、第1のベアリング軸受40においてモータ回転軸70に装着された内輪42は、第1の軸端部71で止め輪79によって軸線方向で位置決めされ、第2のベアリング軸受45においてモータ回転軸70に装着された内輪47は、ボス9の環状突起95によって軸線方向で位置決めされている。従って、コイルバネ5および第2のベアリング軸受45をホルダ6に装着した後、ボス9を取り付けたモータ回転軸70を第1の軸端部71の側から第2のベアリング軸受45の内側に挿入した後、第1の軸端部71に第1のベアリング軸受40を装着し、しかる後に、モータ回転軸70に止め輪79を装着すると、モータ回転軸70は、ホルダ6を介して端板35に搭載された状態となる。また、第1のベアリング軸受40および第2のベアリング軸受45において、外輪41、46と内輪42、47との間に軸線方向の与圧が付与されることになる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態において、ロータ8は、ボス9のロータ位置決め用環状段部91によって軸線方向および半径方向に位置決めされ、かつ、ロータ8の上面部とボス9の大径部98の外周面とによってモータ回転軸70に対して同心状に構成された駆動マグネット位置決め用環状段部92によって、駆動マグネット80は、軸線方向および半径方向に位置決めされている。このため、駆動マグネット80をモータ回転軸70に対して正確に同軸状に固定でき、かつ、駆動マグネット80と従動マグネット20との相対位置に高い精度を得ることができる。それ故、本形態によれば、駆動マグネット80と従動マグネット20との磁気的な結合力が強いので、インペラ2に大きなトルクを付与することができる。しかも、駆動マグネット位置決め用環状段部92は、ロータ8の上端面とボス9の外周面とによって構成されているので、駆動マグネット位置決め用環状段部92を構成するために新たな部材の追加や大幅な設計変更が必要なく、かつ、駆動マグネット位置決め用環状段部92とモータ回転軸70との同軸度が高いという利点がある。
また、本形態では、ロータ8が駆動マグネット80およびロータマグネット85のヨークとしての機能を担っているため、ヨークを別途、搭載する必要がない。それ故、部品点数の削減を図ることができる。
さらに、モータ室12を区画形成する第1のケース31と、ポンプ室11を区画形成する第2のケース32とは、間にOリング37を挟んで直接、連結されているため、磁気結合ポンプ装置1の薄型化を図ることができる。
さらにまた、第1のケース31において、ポンプ室11側とは反対側は開口部33になっているとともに、この開口部33には、端板35が取り付けられているため、第1のケース31においてポンプ室11側とは反対側に肉厚の壁面を設ける必要がない。それ故、磁気結合ポンプ装置1の薄型化を図ることができる。
しかも、端板35は着脱自在に取り付けられ、かつ、端板35には、モータ回転軸70およびステータ75がホルダ6を介して搭載されている。このため、モータ回転軸70やステータ75を端板35に全て搭載した後、端板35をハウジング3に取り付けるだけで磁気結合ポンプ装置1のモータ部が完成するので、組み立ての作業効率が高い。しかも、端板35を外せば、モータ回転軸70、ロータ8、ステータ75が全て取り外すことができるので、部品交換やモータ特性測定等のメンテナンスが容易である。
さらにまた、本形態ではアウターロータ型であるため、インナーロータ型と比較してイナーシャが大きい。従って、急な立ち上げの際、インペラ2が同期回転しないという現象(脱調現象)が発生しないので、駆動マグネット80と従動マグネット20とのカップリングトルクを大きくしなくてもよい。それ故、コストダウンを図ることができる。
また、駆動マグネット80と従動マグネット20との間に作用する磁気吸引力によってロータ8にポンプ室11側に向かう吸引力が作用しても、回転軸70の軸線方向の移動は止め輪79によって規制される。従って、ステータ75とロータマグネット85が半径方向で対向している場合にロータマグネット85の軸線方向における磁気的中心位置と、ステータ75の軸線方向における磁気的中心位置とが一致する状態を保持できるので、モータノイズの発生を防止することができる。
[実施の形態2]
図2(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係る磁気結合ポンプ装置の平面図、および断面図である。なお、本形態の磁気結合ポンプ装置は、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにして、それらの詳細な説明を省略する。
図2(a)、(b)に示す磁気結合ポンプ装置1も、実施の形態1と同様、隔壁13により仕切られたポンプ室11とモータ室12とを有し、モータ室12には、ステータ75と、モータ回転軸70と、ステータ75と対向するロータマグネット85を保持するロータ8と、ロータ8に保持された環状の駆動マグネット80とが配置され、ロータ8は、ボス9を介してモータ回転軸70に取り付けられている。ロータマグネット85は、ステータ75の外周側に配置され、ロータマグネット85およびステータ75は、アウターロータ型のモータを構成している。また、ポンプ室11には、支軸25と、支軸25に回転可能に支持されたインペラ2と、駆動マグネット80に対向するようにインペラ2に保持された従動マグネット20とが配置されている。
本形態でも、ロータ8の上面部に環状の駆動マグネット80が搭載されて、駆動マグネット80は、軸線方向に位置決めされている。
ここで、ロータ8の上面部には、その外周側に環状の位置決め突起89が形成されており、この位置決め突起89が駆動マグネット80の外周面に当接し、半径方向に位置決めされている。その他の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
本形態では、ロータ8の上面には、駆動マグネット80の外周面に当接して記駆動マグネット80を半径方向に位置決めする位置決め突起89が形成されているため、焼結マグネットを駆動マグネット80として用いた場合でも、駆動マグネット80を半径方向に高い精度で位置決めすることができる。すなわち、焼結マグネットは寸法精度が低いので、寸法精度を高めるには研磨を行うのが一般的であるが、このような研磨は、内周面に対しては難しいが、外周面であれば容易であるため、焼結マグネットを駆動マグネット80として用いた場合には、研磨により寸法精度を高めた外周面で位置決めすれば、高い精度で位置決めすることができる。なお、ボンド磁石については、寸法精度が高いので、実施の形態1、2のいずれの形態に用いてもよい。
(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係る磁気結合ポンプ装置の平面図、および断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係る磁気結合ポンプ装置の平面図、および断面図である。
符号の説明
1 磁気結合ポンプ装置
2 インペラ
3 ハウジング
5 コイルバネ
6 ホルダ
8 ロータ
9 ボス
11 ポンプ室
12 モータ室
13 隔壁
20 従動マグネット
25 支軸
31 第1のケース
32 第2のケース
35 端板
37 Oリング
40 第1のベアリング軸受
45 第2のベアリング軸受
70 モータ回転軸
71 第1の軸端部
72 第2の軸端部
75 ステータ
80 駆動マグネット
85 ロータマグネット
89 位置決め突起
91 ロータ位置決め用環状段部
92 駆動マグネット位置決め用環状段部

Claims (6)

  1. 隔壁により仕切られたポンプ室とモータ室とを有し、前記モータ室には、ステータと、モータ回転軸と、前記ステータと対向するロータマグネットを保持して前記モータ回転軸に取り付けられたロータと、該ロータに保持された環状の駆動マグネットとが配置され、前記ポンプ室には、回転可能なインペラと、前記駆動マグネットに対向するように前記インペラに保持された従動マグネットとが配置された磁気結合ポンプ装置において、
    前記駆動マグネットは、前記ロータの前記ポンプ室側の端面上に搭載されて軸線方向に位置決めされ、かつ、当該駆動マグネットの内周面および外周面のうちの少なくとも一方を基準に半径方向に位置決めされており、
    前記モータ室の前記ポンプ室側とは反対側は開口部になっているとともに、当該開口部には、端板が着脱自在に取り付けられ、
    前記端板には、前記モータ回転軸および前記ステータが搭載されており、
    前記端板には、前記回転軸が内側に挿入された円筒状のホルダが固定され、前記ステータは、前記ホルダの外周面に固定されて当該ホルダを介して前記端板に搭載され、
    前記ホルダの内側には、前記モータ回転軸の前記ポンプ室側とは反対側に位置する第1の軸端部を回転可能に支持する第1のベアリング軸受の外輪と、前記モータ回転軸の前記ポンプ室側に位置する第2の軸端部を回転可能に支持する第2のベアリング軸受の外輪と、当該第2のベアリング軸受の外輪を前記ポンプ室側に向けて付勢するバネとが取り付けられ、
    前記第1のベアリング軸受の内輪は、前記第1の軸端部で止め輪によって軸線方向で位置決めされ、前記第2のベアリング軸受の内輪は、前記第2の軸端部で前記ボスによって軸線方向で位置決めされていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  2. 請求項1において、前記モータ回転軸には、前記ロータを当該モータ回転軸に固定するためのボスが取り付けられ、
    当該ボスの外周面と前記ロータの前記ポンプ室側の端面とは、前記モータ回転軸の中心と同心状の駆動マグネット位置決め用環状段差を構成しており、
    前記駆動マグネットは、内周面が前記駆動マグネット位置決め用環状段差に当接して半径方向に位置決めされていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  3. 請求項1において、前記ロータの前記ポンプ室側の端面には、前記駆動マグネットの外周面に当接して当該駆動マグネットを半径方向に位置決めする位置決め突起が形成されていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記ロータは、磁性体から構成されて前記駆動マグネットのヨークとしての機能を担っていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記モータ室を区画形成する第1のケースと、前記ポンプ室を区画形成する第2のケースとは、間にOリングを挟んで直接、連結されていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記ロータマグネットは、前記ステータの外周側に配置されていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
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