JP2020094496A - 遠心ポンプ - Google Patents

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Shota Tsukamoto
将太 塚本
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Abstract

【課題】遠心ポンプの大型化を抑制しつつ、軸受の冷却効率を高める。【解決手段】遠心ポンプ10は、モータ18により回転されるシャフト65と、シャフト65を回転可能に支持する軸受70,72と、シャフト65の一端部に同軸に固定されているインペラ16とを有する。インペラ16は、略円板状の基部44を有し、基部44の軸受70,72と反対側である正面側には第1羽根54が延在している。基部44は、正面側にインペラ16の軸線方向に沿った断面における軸線方向への突出量が外周から中心部に向かうに従い大きくなる凸部と、軸線方向において凸部の反対側に凹部とを有する。凹部には、軸受70,72側へ流体を流動する第2羽根56が設けられている。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術は、遠心ポンプに関する。
通常、遠心ポンプは、モータの発熱や各部品における摩擦熱などの熱によって部品の劣化が起こり得る。そのため、特に継続して使用する用途において、遠心ポンプには適切な冷却機構を設けることで、熱による部品の劣化を防ぎ、製品寿命を保つことが望まれる。
例えば特許文献1では、半導体部品等を含む制御部がインペラの背面に面する金属製のシートに熱的に接続されている。これにより制御部が効率よく冷却されている。更に、特許文献1の遠心ポンプは、稼働時に生じるポンプ室内の圧力差を利用することにより、気体をポンプ室内から軸受やモータハウジング内に循環させて、各部品を冷却している。
国際公開第2016/169611号
しかし、特許文献1の遠心ポンプの場合、ポンプ室内の圧力差を利用して軸受等に向けて気体を流動させるため、流動する気体の量が少なく、軸受の冷却効率が低い。また、冷却効率を向上するために別途冷却装置を設置すると、遠心ポンプが大型化してしまい好ましくない。上記問題点を解決するための、本明細書が開示する技術の課題は、軸受の冷却を好適に行うことである。
上記課題を解決するために、本明細書に開示の遠心ポンプは次の手段をとる。
第1の手段は、モータにより回転されるシャフトと、前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、前記シャフトの一端部に同軸に固定されているインペラと、を有する遠心ポンプであって、前記インペラは、略円板状の基部と、前記基部の前記軸受と反対側である正面側に延在する第1羽根とを有し、前記基部は、前記正面側に前記インペラの軸線方向に沿った断面における前記軸線方向への突出量が外周から中心部に向かうに従い大きくなる凸部と、前記軸線方向において前記凸部の反対側に凹部と、を有し、前記凹部には、前記軸受側へ流体を流動する第2羽根が設けられている、遠心ポンプである。
上記第1の手段によれば、凹部に第2羽根が設けられているため、遠心ポンプの稼働中に、凹部内の流体が軸受側に圧送される。この流体の流れにより、軸受の冷却効率を向上することができる。更に、第2羽根は凹部に設けられているため、遠心ポンプの軸線方向における大型化を抑制することができる。
第2の手段は、上述した第1の手段の遠心ポンプであって、前記インペラは、前記基部の前記正面側から背面側へと貫通しており且つ前記凹部に開口する連通孔を有する、遠心ポンプである。
上記第2の手段によれば、インペラの正面側に存在する流体の一部が連通孔を通って凹部内へと導かれる。そのため、凹部に設置された第2羽根により軸受側に流動される流体の量を増加させることができ、結果的に軸受の冷却効率を改善することができる。
第3の手段は、上述した第2の手段の遠心ポンプであって、前記連通孔は、前記インペラの前記正面側において、前記インペラの回転方向における前記第1羽根の前面に隣接する位置に開口している、遠心ポンプである。
上記第3の手段によれば、連通孔の正面側の開口部における流体圧力を高めることにより、より多くの流体をインペラの正面側から凹部内へと流すことができる。これにより、第2羽根によって軸受側に流動される流体の量が増加するため、軸受の冷却効率を改善することができる。
第4の手段は、上述した第1の手段から第3の手段のいずれか1つの遠心ポンプであって、前記軸受を保持し且つ一端が前記インペラの背面に対向する略筒状のベアリングホルダと、前記ベアリングホルダが固定されており、前記インペラの背面に対向するケーシング部材と、を更に有し、前記ベアリングホルダは、前記ケーシング部材より熱伝導性が高い材料により構成されている、遠心ポンプである。
上記第4の手段によれば、熱伝導性が高いベアリングホルダを介して軸受を更に冷却することができるため、軸受がケーシング部材に直接保持されている場合と比べて軸受の冷却効率を向上することができる。
第5の手段は、上述した第4の手段の遠心ポンプであって、前記ベアリングホルダは、前記インペラ側の端部から径方向外方へ延びるフランジ部を有する遠心ポンプである。
上記第5の手段によれば、ベアリングホルダの流体との接触面積が増加するため、ベアリングホルダの冷却効率を向上することができる。それにより、ベアリングホルダを介した軸受の冷却効率も同様に向上することができる。
第6の手段は、上述した第5の手段の遠心ポンプであって、前記シャフトに固定されており、且つ前記インペラの背面側において、前記軸受の前記インペラ側の面に対向するように径方向外方に延びるカバーを更に有する、遠心ポンプである。
上記第6の手段によれば、軸受のインペラに対向する面がカバーによって覆われているため、流体に混入する異物が軸受内部に侵入しにくくなる。また、第2羽根により圧送された流体が直接軸受内部に吹き付けることを防止できるため、流体の吹き付け圧力によるグリス抜けを抑制できる。これにより、軸受の劣化を防止できる。
本明細書に開示の遠心ポンプは、上述の手段をとることにより、大型化することなく軸受の冷却を好適に行うことができる。
本開示の実施形態にかかる遠心ポンプを示す断面図である。 図1に示す遠心ポンプのインペラの上面図である。 図2に示すインペラの下面図である。 図2及び図3のIV−IV線矢視断面図である。 図2及び図3のV−V線矢視断面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、例えば、自動車等の車両に搭載され、キャニスタから内燃機関(エンジン)の吸気通路へのパージ量を補填するためのパージポンプとして用いられる遠心ポンプ10を例示する。図1は遠心ポンプ10を示す断面図である。なお、図1を基準として左右方向、上下方向を定める。但しこれらの方向は、遠心ポンプ10の配置方向を特定するものではない。
(遠心ポンプ10の概要)
図1に示すように、遠心ポンプ10は、モータ18と、モータ18で発生したトルクにより回転するインペラ16と、モータ18及びインペラ16を収容するケーシング14とを備える。
モータ18は、一般的なブラシレスモータであり、中空円筒状のロータ60と、下端がロータ60の中空部分に同軸に挿入されたシャフト65と、ロータ60の外周を取り囲むステータ62とを備える。ロータ60は、シャフト65の軸線に対して周方向に複数の磁極を有する永久磁石によって構成されている。ステータ62は、ロータ60の外周を、ロータ60から所定の距離だけ離間した位置において取り囲む複数のコイル(図示せず)を備える。
シャフト65の上端は、インペラ16の中心孔48(詳細は後述)に同軸に挿入されている。これにより、シャフト65は、ロータ60と、ステータ62との間で生じたトルクをインペラ16へと伝える。また、シャフト65には、樹脂製のカラー80が固定されている。カラー80は、インペラ16とシャフト65とで挟持されている略円筒状の筒状部82と、筒状部82の下端から径方向外側へ延在する円環状のカバー部84とにより形成されている。
ケーシング14は、いずれも樹脂製の第1ケーシング部20と、第2ケーシング部22とを備える。第1ケーシング部20と、第2ケーシング部22とにより、インペラ16を収容するためのポンプ室24が形成されている。ポンプ室24は、インペラ16がポンプ室24の内壁に干渉することなく回転可能な空間を有する。第1ケーシング部20には、上方向に突出する円筒状の吸入部26が形成されている。吸入部26内には、ポンプ室24内外を連通する吸入通路28が形成されている。更に、第1ケーシング部20には、インペラ16の外周の接線方向(図1において右方)に突出する吐出部30が形成されている。吐出部30内には、ポンプ室24内外を連通する吐出通路32が形成されている。
第2ケーシング部22の上部には、軸受70,72を保持するためのベアリングホルダ74が取り付けられている。ベアリングホルダ74は、中空円筒状の筒状部76と、筒状部76の上端から径方向外側へ延在する環状のフランジ部78とにより形成されている。筒状部76は、シャフト65の軸方向に沿って連続して配置された2つの軸受70、72の外周面を覆っている。また、筒状部76の上端はポンプ室24に露出しており、インペラ16の背面に対向している。フランジ部78の上面もポンプ室24に露出しており、第2ケーシング部22の上面のうちポンプ室24の下面を規定する部分と連続した平坦な面を形成している。ベアリングホルダ74は、第2ケーシング部22よりも熱伝導性が高い材質により構成される。このような材質としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等が挙げられる。
軸受70、72は、周知のボールベアリングからなり、外輪がベアリングホルダ74の筒状部76内に固定されており、内輪がシャフト65に固定されている。すなわち、軸受70、72は、シャフト65を回転可能に支持している。軸受70の直径はカラー80のカバー部84の直径より小さく設定されているため、軸受70の上面全体が対向するカバー部84により覆われている。
第2ケーシング部22の下端部には、制御部12が収容されている。制御部12は、リード線を介して外部電源(例えば、車両に搭載されているバッテリ)に接続された外部コネクタに接続されている(リード線、外部電源、外部コネクタは図示を省略)。制御部12は、外部電源から供給される電力をステータ62に供給する。
(インペラ16の構造)
次に、インペラ16の構造を詳細に説明する。なお、図1におけるインペラ16の上面を正面、下面を背面と称する。図2はインペラ16の上面図、図3はインペラ16の下面図である。また、図4及び5は、それぞれインペラ16の断面図である。なお、インペラ16の回転方向は、図2においては時計回り方向、図3においては反時計回り方向とする。図2、4及び5に示すように、インペラ16は、略円板状の基部44と、基部44の正面側から上向きに突出し、かつ放射状に延在する複数(本実施形態では6本)の第1羽根54とを備える。
基部44は、円環状の平板部49と、平板部49の内側に位置し且つ上方に突出する凸部50とを有している。より詳細には、平板部49は、上面視(図2参照)における基部44の外周端と、この外周端から所定距離だけ円の中心部側に位置する内周円とにより形成される円環部分に相当する。平板部49の厚みは一定であり、その上面の高さはあらゆる位置において等しい。凸部50は、平板部49の内周端から基部44の中心部に向かうにつれて上方に突出している。すなわち、図4及び5に示すように、凸部50は、外周側から中心部に向かうに従い軸線方向の突出量が大きくなる。基部44の中央部には、基部44を上下方向に貫通する中心孔48が同心状に形成されている。図2に示すように、第1羽根54は、平板部49の外周端から凸部50の内周端付近まで延在している。
基部44は、図3及び図4に示すように、凸部50の背面側、すなわち軸線方向における反対側に凹部52を有する。凹部52は略円環状の溝である。凹部52の外径は凸部50の外径とほぼ同一であり、その径方向の幅は基部44の半径の約3分の1に設定されている。また、凹部52は、半径方向外方から中心部に向かうにつれてその深さが深くなっている。図3及び図5に示すように、凹部52には、下向きに突出し、放射状に延在する、複数(本実施形態では6本)の第2羽根56が形成されている。第2羽根56の下面は、平板部49の下面と同一平面に形成されている。すなわち、第2羽根56の上下方向における突出高さは、第2羽根56が凹部52内に収まる高さに設定されている。
図2及び4に示すように、インペラ16には、基部44の正面側から背面側へと上下方向に貫通しており、凹部52に開口する複数(本実施形態では6個)の連通孔46が形成されている。また、図2に示すように、連通孔46は、インペラ16の正面側では、インペラ16の回転方向(図2においては時計回り方向)における第1羽根54の前面55に隣接する位置に開口している。一方、図3に示すように、連通孔46は、インペラ16の背面側では、インペラ16の回転方向(図3においては反時計回り方向)において、第2羽根56の前面57から離間した位置に開口している。
なお、インペラ16を第2ケーシング部22に取り付ける際には、最初にシャフト65にインペラ16、ロータ60、軸受70,72、ベアリングホルダ74及びカラー80を組み付けて一体化する。そして、第2ケーシング部22の上部に形成されたベアリングホルダ74の取付箇所にベアリングホルダ74を嵌め込むことにより取り付けられる。なお、ベアリングホルダ74の取付は、圧入、焼きかしめ、接着、熱かしめ等により行うことができる。
(遠心ポンプ10の動作)
続いて、図1に基づき遠心ポンプ10の動作について説明する。ステータ62は、制御部12から電力を供給されると、磁界を発生させる。するとロータ60が回転し、その回転に伴って、シャフト65、軸受70、72の内輪及びインペラ16が一体的に回転する。インペラ16が回転されることで、インペラ16の正面側において流体が圧送される。より詳しくは、インペラ16の回転によって、吸入部26内の吸入通路28を通って流体(パージガス)がポンプ室24内に吸入される(図1中、矢印Y1参照)。その流体は、ポンプ室24内において、インペラ16の回転によって回転方向前方へ圧送されることで昇圧された後、吐出部30内の吐出通路32を通って吐出される(図1中、矢印Y2参照)。
また、第1羽根54により回転方向前方に圧送される流体の一部は、連通孔46(図4参照)を通って、凹部52内へと導かれる。そして、凹部52に形成された第2羽根56が、回転に伴い、凹部52内に存在する流体を軸受70,72側、より詳しくは下方かつ径方向外方へ圧送する。第2羽根56により凹部52内から下方かつ径方向外方へ圧送された流体は、軸受70の上方を覆うカバー部84や、第2ケーシング部22に埋め込まれたフランジ部78と接触して、ポンプ室24の径方向外側へと流れる。なお、本明細書において「軸受側へ流体を流動する」とは、インペラ16やシャフト65の軸線方向において軸受70,72が位置する方向へ流体を流動することを意味しており、流体が流動する方向の直線上に軸受が存在することを必ずしも意味しない。
(本実施形態の利点)
遠心ポンプ10を稼働させると、上述のように、ロータ60の回転に伴って、シャフト65、軸受70、72の内輪及びインペラ16が一体的に回転する。回転の間、軸受70、72の内部では、摩擦により熱が発生する。このため、遠心ポンプ10を継続して稼働させると、軸受70、72の構成部材、すなわち、内輪、外輪及びベアリングボールが摩耗する、及び、軸受70、72の内部に付着させたグリスが変質する等の劣化が生じる。そこで、軸受70、72を冷却させる機構が望まれる。本実施形態の遠心ポンプ10によると、凹部52に第2羽根56が設けられているため、遠心ポンプ10の稼働中に、凹部52内の流体が軸受70側に圧送される。この流体の流れにより、軸受70が冷却され相対的に軸受72よりも低温になるため、軸受72の熱は軸受70へと移る。その結果、軸受70、72の両方を冷却することができる。
更に、第2羽根56は凹部52内に設けられているため、凹部52を形成することなく第2羽根56を設ける場合と比べて遠心ポンプ10の上下方向、すなわち軸線方向における大型化を抑制することができる。
また、インペラ16は、基部44の正面側から背面側へと貫通しており、凹部52に開口する連通孔46を有する。インペラ16が回転している状態において、正面側の連通孔46の開口部における流体の圧力は、背面側、すなわち凹部52側の開口部における圧力よりも高い。そのため、第1羽根54により回転方向前方に圧送される流体の一部は、連通孔46を通って凹部52内へと導かれる。結果として、連通孔46が開口していない場合と比較して、より多くの流体を凹部52内へと導入し、軸受70,72側へと流すことができるため、軸受70、72の冷却効率を改善することができる。
また、インペラ16の正面側では、連通孔46は、インペラ16の回転方向において、第1羽根54の前面55に隣接する位置に開口している。また、ポンプ室24内のインペラ16の正面側に存在する流体は、インペラ16の回転方向において第1羽根54の前方の領域において最も圧力が高くなる。そのため、連通孔46が、インペラ16の回転方向において第1羽根54の前面から離間した位置に形成されている場合と比較して、より多くの流体を凹部52内へと流すことができ、ひいては軸受70、72の冷却効率を改善することができる。
また、インペラ16の背面側では、連通孔46が、インペラ16の回転方向において、第2羽根56の前面57から離間する位置に開口している。そのため、凹部52内に導かれた流体が、第2羽根56により圧送され連通孔46を通ってインペラ16の正面側へと導かれること、すなわち流体が意図される向きとは逆の向きへと流れることが抑制される。
また、軸受70、72は、インペラ16の背面に対向するベアリングホルダ74の筒状部76により外周面を覆われており、かつベアリングホルダ74は、第2ケーシング部22よりも熱伝導性が高い材質により構成されている。これにより、軸受70,72はベアリングホルダ74を介して効率よく放熱を行うことができるため、第2ケーシング部22が直接軸受70、72を覆う場合と比較して、軸受70、72の冷却効率を改善することができる。
また、ベアリングホルダ74は、筒状部76の上端から径方向外方へ延びるフランジ部78を有する。そのため、ベアリングホルダ74がフランジ部78を有さない場合と比較して、ベアリングホルダ74の流体との接触面積が増加するため、軸受70、72の冷却効率を改善することができる。
また、遠心ポンプ10は、シャフト65及びインペラ16の間に挟持されている筒状部82と、筒状部82の下端部から径方向外方へ延在するカバー部84とにより形成されるカラー80を有する。カバー部84は、軸受70の上方を覆っている。そのため、流体が軸受70の上面に直接的に接触して、流体に含まれる異物が軸受70に混入すること、及び流体の圧力により軸受70の内部からグリスが抜け落ちることを抑制することができる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の遠心ポンプは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、連通孔46は、インペラ16の正面側において、インペラ16の回転方向における第1羽根54の前面55から離間した位置に開口していてもよい。また、複数の第1羽根54の全てについて、インペラ16の回転方向において前面55に隣接する位置に連通孔46が開口していなくてもよい。例えば、上記実施形態では、第1羽根54は6本形成され、連通孔46も6個形成されていたが、連通孔46は1〜5個開口していてもよい。また、連通孔46はインペラ16の背面側において凹部52に開口していればよく、インペラ16の軸線方向に対して平行でなくてもよい。又は、インペラ16に、連通孔46が形成されていなくてもよい。
ベアリングホルダ74は、フランジ部78を有さず、筒状部76のみによって構成されていてもよい。あるいは、遠心ポンプ10は、ベアリングホルダ74を有していなくてもよい。また、遠心ポンプ10は、カラー80を有していなくてもよい。但し、カラー80を有さない場合は、異物混入及びグリス抜け防止の観点より、少なくとも軸受70の上面がシールされていることが望ましい。
上記実施形態では、第1羽根54は、基部44から上方に向かって突出し放射状に延在する、いわゆる平板状に形成されていたが、これとは異なる形状をしていてもよい。例えば、基部44から斜めに突出し、平面視で径方向内側から外側へ向かって曲線状に延在していてもよい。同様に、第2羽根56は凹部52から下方に向かって突出し放射状に延在する、いわゆる平板状に形成されていたが、これとは異なる形状をしていてもよい。例えば、凹部52から斜めに突出し、平面視で径方向内側から外側へ向かって曲線状に延在していてもよい。2つの軸受70、72は隣接していなくてもよく、軸受72を、軸受70から下方へ離間した位置、例えばロータ60の下側に配置してもよい。
本開示の遠心ポンプ10は、パージガス以外の流体、例えば、空気等の気体、あるいは、水、燃料等の液体の圧送に用いるポンプに適用してもよい。また、本開示の遠心ポンプ10は、パージポンプに限らず、内燃機関の冷却水を循環するウォータポンプに適用してもよい。また、モータ18は、ブラシ付きモータであってもよい。
10 遠心ポンプ
16 インペラ
18 モータ
22 第2ケーシング部(ケーシング部)
44 基部
46 連通孔
50 凸部
52 凹部
54 第1羽根
55 前面
56 第2羽根
65 シャフト
70,72 軸受
74 ベアリングホルダ
78 フランジ部
84 カバー部(カバー)

Claims (6)

  1. モータにより回転されるシャフトと、
    前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、
    前記シャフトの一端部に同軸に固定されているインペラと、
    を有する遠心ポンプであって、
    前記インペラは、略円板状の基部と、前記基部の前記軸受と反対側である正面側に延在する第1羽根とを有し、
    前記基部は、前記正面側に前記インペラの軸線方向に沿った断面における前記軸線方向への突出量が外周から中心部に向かうに従い大きくなる凸部と、前記軸線方向において前記凸部の反対側に凹部と、を有し、
    前記凹部には、前記軸受側へ流体を流動する第2羽根が設けられている、遠心ポンプ。
  2. 請求項1に記載の遠心ポンプであって、
    前記インペラは、前記基部の前記正面側から背面側へと貫通しており且つ前記凹部に開口する連通孔を有する、遠心ポンプ。
  3. 請求項2に記載の遠心ポンプであって、
    前記連通孔は、前記インペラの前記正面側において、前記インペラの回転方向における前記第1羽根の前面に隣接する位置に開口している、遠心ポンプ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遠心ポンプであって、
    前記軸受を保持し且つ一端が前記インペラの背面に対向する略筒状のベアリングホルダと、
    前記ベアリングホルダが固定されており、前記インペラの背面に対向するケーシング部材と、
    を更に有し、
    前記ベアリングホルダは、前記ケーシング部材より熱伝導性が高い材料により構成されている、遠心ポンプ。
  5. 請求項4に記載の遠心ポンプであって、
    前記ベアリングホルダは、前記インペラ側の端部から径方向外方へ延びるフランジ部を有する、遠心ポンプ。
  6. 請求項5に記載の遠心ポンプであって、
    前記シャフトに固定されており、且つ前記インペラの背面側において、前記軸受の前記インペラ側の面に対向するように径方向外方に延びるカバーを更に有する、遠心ポンプ。
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