JP2008075608A - ポンプおよび流体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】羽根車の吐出口から出た高圧流体の漏れ量を減らす。
【解決手段】モータ部19の回転駆動するロータ43と一体となって回転する2個の羽根車45,47を軸方向に直列に配置してポンプ部17を構成する。モータ部19側に位置する下流側の羽根車47は、そのハウジングとなる前面シュラウド63の外径より後面シュラウド67の外径を大きくし、この後面シュラウド67の外周側の突出端部67bをモータ部側ケース23の内側に設けた凹部75内に挿入配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータにより駆動され、流体を吸入して吐出するポンプおよび同ポンプを備えた流体供給装置に関する。
近年市場で要望されている、高揚程・少水量の小型ポンプとして、例えば遠心ポンプの場合には、ポンプ外径を大きくすることなく高揚程を実現するために、羽根車を同一軸上に多段に配置することが行われている(例えば下記特許文献1参照)。
これは1つの羽根車で与えられるエネルギを持つ液体が、多段とされた羽根車に直列的に順次流入して、そのつどエネルギが与えられ、吐出圧力を高めて高揚程を実現する。
特開2001−65484号公報
ところで、上記した遠心ポンプは、吸入口から吸入した液体を羽根車の回転による遠心力で外周に吐出させる構造となっているので、吐出圧力を高めるために、羽根車出口からの液体の漏れ量を極力少なくする必要がある。
ところが、遠心ポンプとして、永久磁石を配したモータ部のロータと羽根車とが、ケース側に設けた回転支持軸に対して一体的に回転するタイプでは、ロータの外周側とケースとの間に隙間が発生するため、羽根車の吐出口から出た高圧流体が、上記した隙間から漏れ、流体の漏れ損失が多くなるという問題がある。
そこで本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、羽根車の吐出口から出た高圧流体の漏れ量を減らすことを目的としている。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、モータ部の回転駆動するロータとポンプ部に設けた羽根車とを、互いに一体的に回転可能としてケース内に収容し、前記羽根車は、内周側に吸入口が、外周側に吐出口がそれぞれ設けられ、前記羽根車の軸方向両側に位置するハウジングの前記ロータに連結する後面部の外周側端部を、前記ロータの外周面と該ロータが回転可能に収容される前記ケースの内周面との間より外側へ突出させたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のポンプであって、前記後面部の外側へ突出させた突出端部を、前記ケースの内周面に設けた凹部に挿入配置したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のポンプであって、前記後面部の突出端部と前記ケースの凹部との互いに対向する面の、前記羽根車の回転中心軸を含む面に沿ってずれた位置に、互いに接近する方向に突出する突起をそれぞれ設け、これら一方の突起の先端部が、他方の突起の先端部よりも該他方の突起の基部側に位置していることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載のポンプであって、前記後面部の突出端部に設けた突起と前記ケースの凹部に設けた突起とのいずれか一方を、前記羽根車の直径方向に沿ってずれた位置に2個設け、これら2個の突起相互間に形成される溝に、前記後面部の突出端部に設けた突起と前記ケースの凹部に設けた突起とのいずれか他方を挿入したことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれか1項に記載のポンプであって、前記羽根車は、前記ケースに設けた回転支持軸に対して回転可能となる軸受を一体的に備え、この軸受の軸方向端部を前記ケースに対して摺動回転可能とする一方、前記後面部における突出端部の前記軸受側の面と前記ケースにおける内周面の凹部との互いに軸方向に対向する面の少なくとも一方に、前記羽根車の回転によって動圧を発生させる動圧発生部を設けたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のポンプであって、前記動圧発生部は、前記羽根車の直径方向に延びる段部であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のポンプを備えたことを特徴とする流体供給装置としている。
請求項8の発明は、請求項7に記載の流体供給装置であって、前記ポンプから吐出される流体が流入して発熱部品を冷却する冷却器と、この冷却器で前記発熱部品から受熱して温度上昇した流体を冷却し、この冷却した流体を前記ポンプに供給する放熱器と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、羽根車の吐出口におけるハウジングの後面部の外周側端部を、外側に向けて突出させているので、羽根車の吐出口から出た流体のロータ外周側の隙間への漏れ量を減らすことができ、ポンプとして流体の漏れ損失を低減することができる。
請求項2の発明によれば、ハウジングの後面部の外側に向けて突出させた突出端部が、ケース内周面の凹部によって覆われた形となるので、羽根車の吐出口から出た流体のロータ外周側の隙間への漏れ量をより一層減らすことができる。
請求項3の発明によれば、後面部の突出端部とケースの凹部との互いに対向する面それぞれ設けた突起によって、羽根車の吐出口から出た流体のロータ外周側の隙間への漏れ量をさらに減らすことができる。
請求項4の発明によれば、一方の2個の突起によって形成した溝に、他方の突起を挿入しているので、羽根車の吐出口から出た流体のロータ外周側の隙間への漏れ量をより確実に減らすことができる。
請求項5の発明によれば、羽根車の回転によって発生する動圧により、羽根車に取り付けた軸受が、この軸受の軸方向端部に摺接するケースから離れる方向に力を受けるので、これら摺接部相互の接触抵抗を減らすことができ、軸受とケースとの摺接部の磨耗量を軽減し、羽根車を高速回転させることが可能となり、ポンプとして高性能かつ長寿命化を達成することができる。
請求項6の発明によれば、段部によって動圧を確実に発生させることができる。
請求項7の発明によれば、漏れ損失を低減したポンプを流体供給装置に組み込むことで、流体供給装置として信頼性を高めることができる。
請求項8の発明によれば、漏れ損失を低減したポンプを用いることで、冷却器での発熱部品に対する冷却性能を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
「第1の実施の形態」
図1は、本発明の第1の実施形態を示すポンプ1の断面図である。このポンプ1は、図2に示すような流体供給装置に使用する。
図2に示す流体供給装置は、上記したポンプ1と、ポンプ1から吐出される流体としての冷媒となる液体によって、基板3に実装してある電子部品などからなる発熱部品5を熱交換により冷却する冷却器7と、冷却器7で発熱部品5から受熱して温度上昇した液体を冷却する放熱器9と、放熱器9から流出する液体Rを溜めておくリザーバタンク11と、をそれぞれ備え、これらを配管13によって順次接続している。
ポンプ1は、図1に示すように、ケース15内の図中で上部にポンプ部17を、同下部にモータ部19をそれぞれ収容している。ケース15は、ポンプ側ケース21とモータ側ケース23とを、環状のシール材25を介して互いに結合しており、ポンプ側ケース21は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のプラスチックやステンレス等の金属から構成し、モータ側ケース23は、アルミニウム等の金属や耐熱性プラスチック等から構成している。
モータ側ケース23は、モータ部19とポンプ部17とを隔離してポンプ部17からモータ部19への液体Rの浸入を防止する機能を備えている。
このモータ側ケース23の内側に配置しているモータ部19は、通電されることで磁界を発生させる円筒形状のステータ29を備え、ステータ29は、モータ側ケース23の図1中で下方に開放部を有するステータ収容凹部31内に固定している。
ステータ29の下部には、該ステータ29を通電制御するための、例えばトランスやトランジスタ等の電子部品33や35を備えた制御部を構成する配線基板37を、上記したステータ収容凹部31の一部を閉塞するようにしてモータ側ケース23に取り付けている。
また、モータ側ケース23の図1中で下方に開放する領域には、ステータ29および、電子部品33や35を備えた制御部を保護するために注入して硬化した樹脂39を充填してあり、この樹脂39を充填したモータ側ケース23の図1中で下方に開放する領域は、蓋41によって閉塞している。
上記したモータ部19におけるステータ29の外周側には、永久磁石等からなる円筒形状のロータ43を、ステータ29が発生させた磁界により回転可能に配置している。
一方、ポンプ部17は、上記したモータ部19のロータ43と一体となって回転する複数(ここでは2個)の羽根車45,47を軸方向に沿って多段に配置してある。これら各羽根車45,47は、いずれも全体としてほぼ円盤状を呈し、内周側に吸入口49,51を、外周側に吐出口53,55をそれぞれ備え、前記したPPS等のプラスチック等から構成している。
上記した2個の羽根車45,47のうち、上流側の羽根車45の吸入口49は、ポンプ側ケース21の上部に設けてあるケース吸入口57に連通し、下流側の羽根車47の吐出口55は、モータ側ケース23の上部に設けてあるケース吐出口59に連通している。
また、これら各羽根車45,47は、ハウジングを構成する前面シュラウド61,63および後面シュラウド65,67をそれぞれ備え、前面シュラウド61,63と後面シュラウド65,67との間に、羽根69,71をそれぞれ複数設けている。
すなわち、各羽根車45,47の回転に伴う羽根69,71の作用により、吸入口49,51から吸い込んだ液体は、羽根車45,47内にて半径方向外側に向けて圧送され、吐出口53,55に達する。
そして、下流側の羽根車47の後面シュラウド67の外周側端部付近の下部に環状の連結突起67aを下方に向けて突出させ、この連結突起67aの先端を前記したモータ部19のロータ43の上端に連結固定する。
したがって、本実施形態においては、モータ部19の回転駆動するロータ43と、ポンプ部17に設けた羽根車45とを、互いに一体的に回転可能としてケース15内に収容していることになる。
上記した下流側の羽根車47の後面部となる後面シュラウド67の外径は、前面シュラウド63の外径より大きくし、後面シュラウド67の外周側端部を、外側へ向けて突出させて突出端部67bを形成している。なお、上流側の羽根車45の前面シュラウド61および後面シュラウド65の外径は、下流側の羽根車47の前面シュラウド63の外径と同等としている。
一方、上記した突出端部67bに対応してモータ側ケース23の内周面には、ケースの一部となる環状部材73を固定し、環状部材73の内周側端部の下部には、図3に拡大して示すように環状の切欠部73aを設けている。この切欠部73aとモータ側ケース23との間に、内周側に向けて開口する凹部75が形成される。
そして、この凹部75に、前記した後面シュラウド67の突出端部67bを挿入配置する。ここで、ロータ43の外周面と該ロータ43が回転可能に収容されるモータ側ケース23の内周面との間には、隙間Sがあり、上記した突出端部67bはこの隙間Sより外側へ突出している。つまり、突出端部67bは、凹部75によって囲まれた形となっている。
また、上記した環状部材73は、モータ側ケース23のケース吐出口59に対応する位置に、該ケース吐出口59に連通して下流側の羽根車47の吐出口55からの液体が流入する吐出連通路73cを備えている。
前記した上流側の羽根車45と下流側の羽根車47との間の羽根車47側には、これら各羽根車45,47相互間を仕切るステンレス等の金属からなる円板形状の仕切り板76を設けている。この仕切り板76は、その上部に配置してある流体案内部材77と前記した環状部材73との間に挟持されて固定してある。
流体案内部材77は、上流側の羽根車45と下流側の羽根車47との間の羽根車45側に位置する円板部77aの外周側の上部に案内羽根77bを備える一方、円板部77aの下部には戻り羽根77cを設けており、全体がPPS等のプラスチック等から構成されている。
案内羽根77bは、羽根車45の吐出口53から吐出された液体を外周側へ案内し、流体案内部材77の外周側端部に設けた連通孔77dを通して仕切り板76の上部の空間に流入させる。一方、戻り羽根77cは、上記仕切り板76の上部の空間に流入した液体を、内周側の吸入口51に向けて戻すように案内する。
また、上流側の羽根車45と下流側の羽根車47の回転中心には、焼成カーボンあるいはモールドカーボンからなる軸受79,81を取り付けている。そして、この軸受79,81には、各羽根車45,47を回転支持するステンレス等の金属からなる回転支持軸83を挿入してあり、回転支持軸83は、上端がポンプ側ケース21の連結孔21aに、下端がモータ側ケース23の連結孔23aに、それぞれ挿入して連結している。
上部の軸受79の上端面とポンプ側ケース21との間および、下部の軸受81の下端面とモータ側ケース23との間には、これら各軸受79,81の端面と摺接し、かつ回転支持軸83が貫通するセラミック等からなる軸受板85,87を設けている。
また、上流側の羽根車45と下流側の羽根車47とは、円筒形状の連結具89によって互いに連結固定しており、これら各羽根車45,47は一体となって回転する。
このように構成したポンプ1は、モータ部19の駆動によりロータ43が回転し、この回転に伴って2個の羽根車45,47も一体となって回転する。羽根車45,47の回転により、図2のリザーバタンク11内の液体Rが、配管13を通ってケース吸入口57に吸い込まれ,上流側の羽根車45内に吸入口49から流入した後、複数の羽根69により外周側に向けて圧送され、連通孔77dを経て羽根車45,47相互間の空間を内周側に向けて流れ、さらに吸入口51から羽根車47内に流入する。
羽根車47内に流入した液体は、複数の羽根71により外周側に向けて圧送され、吐出口55からケース吐出口59を経て配管13に流出した後、図2に示す冷却器7に流入して発熱部品5を冷却する。発熱部品5を冷却した液体は、温度上昇して放熱器9に達し、放熱器9で放熱して温度低下しリザーバタンク11に戻る。
ここで、図3に詳細に示すように、下流側の羽根車47は、前面シュラウド63の外径よりも後面シュラウド67の外径を大きくし、この後面シュラウド67の外周側の突出端部67bを、モータ側ケース23と環状部材73との間に設けた凹部75に挿入し、突出端部67bを凹部75によって覆うようにしている。
これにより、突出端部67bは、ロータ43とモータ側ケース23との隙間Sを覆う形となり、下流側端部の羽根車47の吐出口55から出た高圧液体の隙間Sへの漏れを抑え、液体の漏れ損失を低減することができ、羽根車45,47を同一軸上に設けて小型化した高揚程・少水量のポンプの高効率化を達成することができる。
そして、このような液体の漏れ損失を低減した高効率なポンプ1から吐出される液体により、図2に示すように発熱部品5を冷却することで、冷却器7での冷却性能を高めることができ、流体供給装置として信頼性が向上する。
「第2の実施の形態」
図4は、本発明の第2の実施形態を示す、前記図3に対応する断面図である。第2の実施形態は、下流側の羽根車47における後面シュラウド67の突出端部67bと、凹部75を形成する環状部材73の切欠部73aとの間に、漏れ防止部91を設けている。
漏れ防止部91は、突出端部67bの羽根車45側の面に、羽根車47の直径方向に沿って互いにずれた状態で環状の突起67c,67dをそれぞれ設ける一方、これら各突起67c,67dに対向する切欠部73a側には、各突起67c,67d相互間に位置して、この相互間の環状溝67eに挿入する環状の突起73bを設けて構成している。
すなわち、第2の実施形態によれば、後面部である後面シュラウド67の突出端部67bとモータ側ケース23の内周面の凹部75との互いに対向する面の、羽根車47の回転中心軸を含む面に沿ってずれた位置に、互いに接近する方向に突出する突起67c,67dと突起73bとをそれぞれ設け、一方の突起(例えば突起67c,67d)の先端部が、他方の突起(例えば突起73b)の先端部よりも該他方の突起(突起73b)の基部側に位置していることになる。
その他の構成は、前記図1から図3に示した第1の実施形態と同様であり、同様の構成要素には同一符号を付してある。
このように構成した第2の実施形態によれば、環状部材73側に設けた突起73bを、突出端部67b側に設けた突起67c,67d相互間の環状溝67eに挿入しているので、図3に示した第1の実施形態に比較して、下流側端部の羽根車47の吐出口55から出た高圧液体の隙間Sへの漏れをより一層抑えることができ、流体の漏れ損失をより低減することができる。
なお、上記した漏れ防止部91は、図4に示した構造に限ることはなく、例えば図4の構造とは逆に、切欠部73a側に2個の突起を設け、これら突起相互の環状溝に挿入される1個の突起を突出端部67bの羽根車45側の面に設けてもよい。また、図4に示す二つの突起67c,67dのうちいずれか一方を廃止した構造としてもよい。
さらに、漏れ防止部として、突出端部67bの羽根車45と反対側の面(図4中で下面)と、凹部75におけるモータ側ケース23の上面との間に設けてもよく、また、突出端部67bの外周側の端部(図4中で右側の先端面)と、これに対向する凹部75における切欠部73aの側面との間に設けてもよい。
「第3の実施の形態」
図5は、本発明の第3の実施形態を示す、前記図3に対応する断面図である。第3の実施形態は、下流側の羽根車47における後面シュラウド67の突出端部67bに、羽根車47の回転によって動圧を発生させる動圧発生部93を設けている。
動圧発生部93は、後面シュラウド67の突出端部67bにおける前面シュラウド63側の面に、羽根車47の直径方向外側に延びる段部としての突条67fを複数設けて構成している。
なお、段部として突条67fに代えて溝を設けてもよい。また、段部は、上記図5の突条67fを設けた面の突出端部67bに対向する切欠部73aに設けてもよい。すなわち、動圧発生部93は、後面シュラウド67における突出端部67bの軸受79側の面とモータ側ケース23における内周面の凹部75との互いに軸方向に対向する面の少なくとも一方に設ければよい。
その他の構成は、前記図1から図3に示した第1の実施形態と同様であり、同様の構成要素には同一符号を付してある。
上記した第3の実施形態においては、羽根車47の回転に伴う後面シュラウド67の回転により、後面シュラウド67の突出端部67bに設けた突条67fによって、突出端部67bと環状部材73との間に動圧が発生する。この動圧により、羽根車47は、図1,図5中で下方に向かう力を受ける。
一方、上流側の羽根車45において、ポンプ1の作動時に、吸入口49から液体が吸入される際には、吸入口49の上流側が負圧気味となり、羽根車45が図1,図5中で上方に向けて移動しようとする力が作用する。
この羽根車45が図1,図5中で上方に向けて移動しようとする力に対して前記した動圧が打ち消すように作用することで、軸受79の上端面に摺接するポンプ側ケース21に相当する軸受板85との接触抵抗を減らすことができる。
よって、第3の実施形態によれば、軸受79と軸受板85との互いの摺接面の磨耗量を軽減し、羽根車45,47を高速回転させることが可能となって、高性能かつ長寿命のポンプを得ることができる。
その他、第3の実施形態においては、第1の実施形態と同様に、後面シュラウド67の突出端部67bを、モータ側ケース23側の凹部75によって覆うようにしているので、下流側端部の羽根車47の吐出口55から出た高圧液体の隙間Sへの漏れを抑え、液体の漏れ損失を低減することができる。
なお、前記した各実施形態においては、ポンプ1を使用する流体供給装置の一例として、電子部品などからなる発熱部品5を冷却する装置を示しているが、例えば井戸ポンプ装置や給湯装置または排水供給装置等、どのような流体供給装置にもポンプ1を適用することができる。
また、ポンプ1として前記した各実施形態においては、軸方向に2個の羽根車45,47を設けているが、図1示す下流側の羽根車47の1個だけか、あるいは該羽根車47の上流側に2個以上の羽根車を軸方向に沿って多段に設けてもよい。
本発明の第1の実施形態を示すポンプの断面図である。 図1のポンプを使用した流体供給装置の全体構成図である。 図1の要部の拡大した断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す、図3に対応する断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す、図3に対応する断面図である。
符号の説明
1 ポンプ
5 発熱部品
7 冷却器
9 放熱器
15 ケース
17 ポンプ部
19 モータ部
43 ロータ
45 上流側の羽根車
47 下流側の羽根車
49 上流側の羽根車の吸入口
51 下流側の羽根車の吸入口
53 上流側の羽根車の吐出口
55 下流側の羽根車の吐出口
57 ケース吸入口
59 ケース吐出口
67 後面シュラウド(ハウジング,後面部)
67b 突出端部
67f 突条(段部,動圧発生部)
67c,67d,73b 突起
67e 溝
75 凹部
93 動圧発生部

Claims (8)

  1. モータ部の回転駆動するロータとポンプ部に設けた羽根車とを、互いに一体的に回転可能としてケース内に収容し、前記羽根車は、内周側に吸入口が、外周側に吐出口がそれぞれ設けられ、前記羽根車の軸方向両側に位置するハウジングの前記ロータに連結する後面部の外周側端部を、前記ロータの外周面と該ロータが回転可能に収容される前記ケースの内周面との間より外側へ突出させたことを特徴とするポンプ。
  2. 請求項1に記載のポンプであって、前記後面部の外側へ突出させた突出端部を、前記ケースの内周面に設けた凹部に挿入配置したことを特徴とするポンプ。
  3. 請求項2に記載のポンプであって、前記後面部の突出端部と前記ケースの凹部との互いに対向する面の、前記羽根車の回転中心軸を含む面に沿ってずれた位置に、互いに接近する方向に突出する突起をそれぞれ設け、これら一方の突起の先端部が、他方の突起の先端部よりも該他方の突起の基部側に位置していることを特徴とするポンプ。
  4. 請求項3に記載のポンプであって、前記後面部の突出端部に設けた突起と前記ケースの凹部に設けた突起とのいずれか一方を、前記羽根車の直径方向に沿ってずれた位置に2個設け、これら2個の突起相互間に形成される溝に、前記後面部の突出端部に設けた突起と前記ケースの凹部に設けた突起とのいずれか他方を挿入したことを特徴とするポンプ。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項に記載のポンプであって、前記羽根車は、前記ケースに設けた回転支持軸に対して回転可能となる軸受を一体的に備え、この軸受の軸方向端部を前記ケースに対して摺動回転可能とする一方、前記後面部における突出端部の前記軸受側の面と前記ケースにおける内周面の凹部との互いに軸方向に対向する面の少なくとも一方に、前記羽根車の回転によって動圧を発生させる動圧発生部を設けたことを特徴とするポンプ。
  6. 請求項5に記載のポンプであって、前記動圧発生部は、前記羽根車の直径方向に延びる段部であることを特徴とするポンプ。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のポンプを備えたことを特徴とする流体供給装置。
  8. 請求項7に記載の流体供給装置であって、前記ポンプから吐出される流体が流入して発熱部品を冷却する冷却器と、この冷却器で前記発熱部品から受熱して温度上昇した流体を冷却し、この冷却した流体を前記ポンプに供給する放熱器と、を備えることを特徴とする流体供給装置。
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