JP2020020320A - インペラ、遠心ファン - Google Patents
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Abstract
【課題】小型の構成で静圧を向上させることができるインペラ、遠心ファンを提供する。【解決手段】インペラ10は、ベース11と、ベース11を支持する回転軸12と、ベース11に設けられた複数の第1羽根13と、ベース11の径方向において第1羽根13よりも外側に配置された複数の第2羽根14と、を備えるものである。第1羽根13は、軸線x方向に向いている端面13aと、回転軸が回転する方向Rに向いている側面13bとを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、インペラ、遠心ファンに関する。
従来、遠心ファンとしては、例えば、インペラが、回転軸と同軸上を回転するシャフトに結合されたボス部、ボス部から径方向外側へ伸びるハブ、及び複数の羽根を有し、複数の羽根は径方向外側へ向かって伸びており、インペラケースの内壁は複数の羽根の上端部に沿って径方向外側へ向けて広がる内側面を有し、インペラケースの中央部にある吸気口の側端部は径方向内側へ突出する湾曲面を有しているものが知られている(特許文献1参照)。
ところで、遠心ファンは、各種装置の筐体内で用いるために、高い静圧を得ることが要求されている。特許文献1に開示される遠心ファンを含め、従来の遠心ファンでは、例えば羽根枚数の増加、などを行うことで、静圧を向上させようとしていた。
しかしながら、特許文献1に開示される遠心ファンを含め、従来の遠心ファンでは、静圧を向上させるためにインペラが大型化していた。
本発明は、上述の課題を一例とするものであり、小型の構成で静圧を向上させることができるインペラ、遠心ファンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインペラは、ベースと、ベースを支持する回転軸と、ベースに設けられた複数の第1羽根と、ベースの径方向において第1羽根よりも外側に配置された複数の第2羽根と、を備える。
本発明の一態様に係るインペラにおいて、第1羽根が所定の方向に湾曲し、第2羽根が所定の方向とは逆向きに湾曲している。
本発明の一態様に係るインペラにおいて、第1羽根は、回転軸が回転する方向に対して逆向きに湾曲し、第2羽根は、回転軸が回転する方向に湾曲している。
本発明の一態様に係るインペラにおいて、第2羽根は、径方向において、第1羽根の外側の端部に対してベースの外周部側に配置される。
本発明の一態様に係るインペラにおいて、周方向において、複数の第1羽根のうち隣接し合う2つの第1羽根の間には、複数の第2羽根のうち2以上の第2羽根が配置される。
本発明の一態様に係るインペラにおいて、第1羽根が設けられるベースの面には、複数の第1羽根の内側の端部で囲まれる空間が設けられる。
上記目的を達成するために、本発明に係る遠心ファンは、上記インペラと、インペラを回転させるモータと、を備える。
本発明に係る遠心ファンによれば、小型の構成で静圧を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係るインペラ、遠心ファンについて図面を参照しながら説明する。
[インペラの実施の形態]
本発明の一実施の形態に係るインペラと、インペラを備える遠心ファンについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るインペラ10の構成を概略的に示す斜視図である。図2は、インペラ10の構成を概略的に示す正面図である。図3は、インペラ10のベース11の構成を概略的に示すための側面図である。
本発明の一実施の形態に係るインペラと、インペラを備える遠心ファンについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るインペラ10の構成を概略的に示す斜視図である。図2は、インペラ10の構成を概略的に示す正面図である。図3は、インペラ10のベース11の構成を概略的に示すための側面図である。
以下の説明では、便宜上、軸線x方向において矢印a方向を上側aとし、矢印b方向を下側bとする。また、軸線xに垂直な径方向において、軸線xから遠ざかる方向(図1の矢印c方向)を外周側cとし、軸線xに向かう方向(図1の矢印d方向)を内周側dとする。また、以下の説明では、便宜上、図2に示す方向を遠心ファン及びインペラ10(以下単に「インペラ10」ともいう。)の正面とする。
遠心ファンは、後述する回転軸(以下、シャフトと呼称する。)12と、インペラ10と、モータとを備える。
インペラ10は、後述する遠心ファンのモータのシャフトに取り付けられて、シャフトとともに回転することで、インペラとして機能する。
[インペラの基本構成]
図1乃至図3を参照して、インペラ10の基本構成について説明する。
インペラ10は、ベース11と、第1羽根13と、第2羽根14と、シュラウド15と、開口部16と、環状のリブ17と、を備える。この開口部16と環状のリブ17は吸引口18を形成している。
図1乃至図3を参照して、インペラ10の基本構成について説明する。
インペラ10は、ベース11と、第1羽根13と、第2羽根14と、シュラウド15と、開口部16と、環状のリブ17と、を備える。この開口部16と環状のリブ17は吸引口18を形成している。
ベース11は、インペラ10の回転運動に適した形状、例えば図2に示すように正面視において円盤状に形成される。図2に示すように、ベース11は、インペラ10の側面方向から見て例えば板状である。ベース11は、図2において上側aの方向を向く面(以下、正面と呼称する。)11a、及び正面11aの反対側の面である背面11bを有する。
正面11aには、回転軸12、第1羽根13、第2羽根14などが設けられる。背面11bは、インペラ10を上記モータのシャフトに取り付けるための不図示のハブに接続される。
なお、ベース11の正面視の形状及び側面視の形状は、インペラ10の回転運動に適した形状であれば、上述の例に限定されない。ベース11の正面視の形状は、例えば円盤状の一部が変形して切り欠きや突起が設けられた略円盤状であってもよい。また、ベース11の側面視の形状は、例えば板状の一部が変形して凹凸が設けられた略板状であってもよい。
第1羽根13は、図2に示すように、ベース11に設けられており、詳細にはベース11の正面11aに、周方向に複数(例えば図2において7枚)が並べられて配置される。第1羽根13は、図2に示すように、ベース11の側面方向から見て正面11aから上側a方向(ベース11からシュラウド15に向かう方向)に突出するように設けられる。第1羽根13は、軸線x方向に向いている端面13aと、回転軸が回転する方向Rに向いている側面13bとを有する。
第1羽根13は、ベース11において、内側に配置された第1端部131と、外側に配置された第2端部132を備える。第1羽根13は、端面13aの形状が所定の方向、例えば図3に示すように回転軸12が回転する方向Rに対して後ろ向きに傾斜している。端面13aの形状は、詳細には、回転軸が回転する方向Rに対して逆向き(以下、後ろ向きと呼称する。)に湾曲している。つまり、第1羽根13は、本実施の形態において後退翼である。端面13aの湾曲度合いは、内側の第1端部131から外側の第2端部132に向かって大きくなる。つまり、周方向における、複数の第1羽根13のうち、隣接する2つの第1羽根13の間隔は、回転軸12の方向から見て隣接する第1端部131間の間隔L1よりも隣接する2つの第2端部132間の間隔L2の方が大きい。
第2羽根14は、ベース11の正面11aに、周方向に複数(例えば図3において28枚)が並べられて配置される。複数の第2羽根14は、ベース11の径方向において第1羽根13よりも外側に配置される。第2羽根14も、図2に示すように、第1羽根13と同様にベース11の側面方向から見て正面11aから突出するように設けられる。第2羽根14は、正面11aの方向に向いている端面14aと、回転軸12が回転する方向Rに向いている側面14bとを有する。
第2羽根14の端面14aの形状が第1羽根13の端面13aが傾斜する所定の方向とは逆向きとなっており、例えば図2に示すように回転軸が回転する方向Rに対して前向きに傾斜している。端面14aの形状は、詳細には、回転軸12が回転する方向Rに対して前向きに湾曲している。つまり、第2羽根14は、本実施の形態において前進翼である。端面14aの湾曲度合いは、例えば内側の第1端部141から外側の第2端部142に向かってほぼ一様である。つまり、複数の第2羽根14の周方向における間隔は、回転軸12から見て内側の第1端部141間の間隔L3と外側の第2端部142間の間隔L4とがほぼ同じである。
なお、複数の第1羽根13の周方向における配置の間隔L1,L2、及び、複数の第2羽根14の周方向における配置の間隔L3,L4は、上述の例に限定されない。
シュラウド15は、ベース11の正面11aを上側aから覆うようにベース11に取り付けられる。シュラウド15は、ベース11の正面11aのほぼ全面を覆う形状を有し、例えば正面視において円盤状または略円盤状に形成される。シュラウド15は、図1に示される正面と正面の反対側の面である背面とを有する。シュラウド15の背面はベース11の正面11aと対向する。シュラウド15の中心部分には、開口部16が設けられる。
開口部16は、シュラウド15の正面と背面とを貫通する孔である。開口部16は、インペラ10が回転する際にベース11とシュラウド15と複数の第1羽根13及び複数の第2羽根14により囲まれるインペラ10の内部への空気の取り入れ口(吸引口18)となる。開口部16の正面側(シュラウド15側)には、環状のリブ17が設けられる。
[第1羽根及び第2羽根の配置]
次に、主に図2を参照して、インペラ10における第1羽根13及び第2羽根14の配置について説明する。
次に、主に図2を参照して、インペラ10における第1羽根13及び第2羽根14の配置について説明する。
第1羽根13は、ベース11の正面11aにおいて、第1端部131が回転軸12から所定の間隔を開けて配置される。第1羽根13は、正面視において、第2端部132が第2羽根14の第1端部141の付近に配置される。
第2羽根14について、ベース11の正面11aにおいて、第1端部141が第1羽根13の第2端部132に対してベース11の外周部11c側に配置される。つまり、径方向において、第2羽根14の第1端部141の位置は、第1羽根13の第2端部132の位置よりも回転軸12から離れている。第2羽根14は、正面視において、外側の第2端部142がベース11の外周部11cの付近に配置される。なお、第2羽根14の第1端部141の位置は、ベース11の径方向において、第1羽根13の第2端部132と同じ位置、またはほぼ同位置であってもよい。
上述したように、周方向において、複数の第1羽根13のうち隣接し合う2つの第1羽根13の間には、複数の第2羽根14のうち2以上の第2羽根14が配置される。インペラ10において、第2羽根14の枚数は、第1羽根13の枚数を上回る枚数が配置される。具体的には、ベース11の周方向において、例えば図3においてそれぞれ2点鎖線で示すように、2枚の第1羽根13の群G13の間に4枚の第2羽根14の群G14が配置される。なお、ベース11の周方向における、複数の第1羽根13の群G13の間に配置される第2羽根14の群G14の枚数は、上述の例に限定されず、所定の枚数を配置することができる。
インペラ10は、上述のように、ベース11の径方向において、第1羽根13の第1端部131が回転軸12から所定の間隔を設けて配置される。上記所定の間隔が設けられることで、ベース11の正面11aには、複数の第1羽根13の第1端部131で囲まれる部分(図1及び図3において2点鎖線で囲まれる部分)に、空間111が設けられる。空間111は、図1に示すように、回転軸12の方向において、シュラウド15の開口部16の直下に位置する。
[インペラの動作]
次に、主に図4及び図5を参照して、以上説明した構成及び配置を有するインペラ10の動作について説明する。図4は、インペラ10の動作を概略的に示す斜視図である。また、図5は、インペラ10の動作を概略的に示す正面図である。
次に、主に図4及び図5を参照して、以上説明した構成及び配置を有するインペラ10の動作について説明する。図4は、インペラ10の動作を概略的に示す斜視図である。また、図5は、インペラ10の動作を概略的に示す正面図である。
図4に示すように、上記遠心ファンのモータのシャフトに取り付けられたインペラ10は、上記モータによって回転軸12が回転する方向Rに回転する。回転軸12が回転する方向Rに回転すると、インペラ10には、開口部16からシュラウド15の内部にあるベース11の正面11aの空間111に向けて、図4において矢印で示すように空気Aが流入する。
図5の矢印で示すように、開口部16から正面11aの空間111に流入した空気Aは、空間111から第1羽根13の第1端部131に流入する。複数の第1羽根13の間に流入した空気は、第1端部131から側面13bに沿って外側の第2端部132の方向に流れる。
第1羽根13の第2端部132に流れた空気は、第1羽根13の外側に配置される第2羽根14の第1端部141の方向に流入する。複数の第2羽根14の間に流入した空気は、第1端部141から側面14bに沿って外側の第2端部142の方向に流れる。第2端部142を通過した空気Aは、インペラ10の外部に排出される。
インペラ10は、回転軸12が回転する方向Rに対して第1羽根13が後ろ向きに湾曲し、図2に示したように回転軸12から見て内側の第1端部131間の間隔L1よりも外側の第2端部132間の間隔L2の方が大きいため、第1羽根13を流れる空気が側面13bから乖離しようとする。一般に、遠心ファンのインペラは、翼の側面から乖離した空気により、渦が生成されて空気の流れが阻害される場合がある。
ここで、インペラ10では、ベース11の径方向において、第2羽根14の第1端部141が、第1羽根13の第2端部132に対してベース11の外周部11c側に配置されることで、第1羽根13における空気の流れの乖離を防ぎ、渦の発生を防ぐ。つまり、インペラ10は、第1羽根13から排出された空気の流れを整流する。このため、インペラ10では、第2羽根14が整流効果を得ることで、全体的な構成を大型化することなく、第1羽根13及び第2羽根14における空気の流れを向上することができる。
また、インペラ10では、空気が流入する開口部16の下に空間111が設けられるため、インペラ10の外部から内部の第1羽根13及び第2羽根14への空気の流れを阻害するものがベース11の正面11aにはない。このため、インペラ10では、インペラ10の内部に取り込まれる空気の流れを向上することができる。
従って、インペラ10によれば、第1羽根13の外側に設けられる第2羽根14により空気の流れが向上することで、小型の構成で遠心ファンにより得られる静圧を向上することができる。
本実施の形態に係るインペラ10を備える遠心ファンと、羽根の形状が異なる(第1羽根13及び第2羽根14を有しない)参考例のインペラを備える遠心ファンとの静圧の演算結果を以下に示す。
参考例のインペラを備える遠心ファンの静圧は、25447[Pa]である。これに対して、インペラ10を備える遠心ファンの静圧は、28326[Pa]である。この演算結果からもわかるように、本実施の形態に係るインペラ10を備える遠心ファンによれば、小型の構成で静圧を向上することができる。
なお、第2羽根14の形状は、上述のように前向きに湾曲しているものに限定されない。第2羽根14の端面14aの形状は、湾曲がなく、例えば回転軸12が回転する方向Rに対して前向きに傾斜した正面視平板形状のようなものであっても、以上説明した通り、静圧を向上することができる。
また、第2羽根14の第1端部141の位置は、上述のようにベース11の径方向において第1羽根13の第2端部132より外側に配置されるものには限定されない。例えば、第2羽根14の第1端部141の位置は、ベース11の径方向において、第1羽根13の第2端部132と同じ位置、またはほぼ同位置であってもよい。
第2羽根14の第1端部141の位置は、例えば、第1羽根13の外側の第2端部132より回転軸12寄りに延びていてもよい。さらに、例えば、第1羽根13の第2端部132と第2羽根14の第1端部141が接続することで、第1羽根13と第2羽根14とが形態的に一枚で形成されてもよい。また、第1羽根13の側面13b、及び第2羽根14の側面14bの形状は、図1乃至図3に示すように2次曲面には限定されず、3次元曲面であってもよい。
[遠心ファンの実施の形態]
次に、本発明の一実施の形態に係る遠心ファンについて説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る遠心ファン1の構成を概略的に示す斜視図である。図6に示すように、本実施の形態に係る遠心ファン1は、インペラ10と、シャフトと、インペラ10を回転させるためのモータ20と、モータ20を収容し遠心ファン1の外形を定める筐体30と、を備える。また、遠心ファン1は、モータ20及び筐体30の下方に、インペラ10が取り付けられたモータ20及び筐体30を支持する支持部40を備える。
次に、本発明の一実施の形態に係る遠心ファンについて説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る遠心ファン1の構成を概略的に示す斜視図である。図6に示すように、本実施の形態に係る遠心ファン1は、インペラ10と、シャフトと、インペラ10を回転させるためのモータ20と、モータ20を収容し遠心ファン1の外形を定める筐体30と、を備える。また、遠心ファン1は、モータ20及び筐体30の下方に、インペラ10が取り付けられたモータ20及び筐体30を支持する支持部40を備える。
インペラ10は、上述の本発明に係るインペラの実施の形態と共通するため、説明を省略する。
回転軸12は、正面視においてベース11の中心である軸線xに位置する。回転軸12は、正面11aにおいて、上記モータのシャフトの位置に対応する。インペラ10は、上記ハブを介して上記モータのシャフトと接続することで、回転軸12を中心に回転軸が回転する方向Rに回転する。
モータ20は、いずれも不図示のステータと上記ステータの内周に配置されるロータと、上記ロータと共に回転するシャフトと、を備える。
筐体30は、第1筐体としての筐体本体31と、筐体本体31に設けられる第2筐体としての筐体上部32とを備える。筐体30は、筒状に形成されている。筐体本体31は筒状に形成され、筐体本体31の一部を筐体上部32が覆っている。筐体30は、インペラ10、あるいはモータ20などの遠心ファン1の構成要素を収容するために、内部に空間が形成されている。
筐体上部32は、図6に示すように、筐体本体31の上側a(一端部の側)を覆っている蓋状の部材である。筐体上部32は、遠心ファン1に取り付けられているインペラ10のシュラウド15を上側aから覆うように筐体本体31に取り付けられる。筐体上部32は、筐体本体31の一端部側の蓋部を覆う形状を有し、例えば正面視において円盤状または略円盤状に形成される。また、筐体上部32は、図6に示される外面(外周側面)32aと、空気の吸引口となる開口部32bと、環状のリブ32cと、外面32aの反対側の面である内面(内周側面)32dと、を有する。内面32dは、インペラ10のシュラウド15と対向する。開口部32bは、筐体上部32の外面32a及び内面32dの中心部分に設けられている。
開口部32bは、筐体上部32の外面32aと内面32dとを貫通する孔である。開口部32bは、インペラ10が回転する際に開口部16への空気の取り入れ口となる。開口部32bの正面側には、環状のリブ32cが設けられる。
筐体本体31は、上述した筐体30の内部に空間を有する筒状の形状を備えている。筐体本体31は、側壁部31aと、脚部31dと、を備える。側壁部31aは、筒形状に形成されている筐体本体31の外面を形成している。脚部31dは、支持部40に接続し、筐体本体31を支持部40に支持させる。
図7は、筐体本体31の構成を概略的に示す正面図である。図7に示すように、筐体本体31は、回転軸12を通す孔が設けられる壁部31eと、壁部31eに形成される複数の開口部31gと、側壁部31aの内側に設けられている内壁部31hと、を備える。インペラ10から取り込まれた空気は、開口部31gを通過して、筐体本体31の内壁部31hにおいてモータ20の外側にある流路を通過して、筐体30の外側へと排出される。
[遠心ファンの動作]
次に、主に図8を参照して、以上説明した構成及び配置を有する遠心ファン1の動作について説明する。図8は、遠心ファン1の内部構造を示す断面図である。図8では、遠心ファン1における上述した流路の空気の流れを説明するために、筐体本体31の側壁部31a及び内壁部31hの断面を示している。
次に、主に図8を参照して、以上説明した構成及び配置を有する遠心ファン1の動作について説明する。図8は、遠心ファン1の内部構造を示す断面図である。図8では、遠心ファン1における上述した流路の空気の流れを説明するために、筐体本体31の側壁部31a及び内壁部31hの断面を示している。
モータ20は、電流が流れることで、上記ロータと共に上記シャフトを回転させる。上記シャフトは、インペラ10のベース11に接続されているハブ21が接続されている。ハブ21は、インペラ10を回転可能に支持する。またハブ21は、回転軸12とともに回転可能である。上記シャフトがハブ21を介してベース11の背面11bに接続されていることで、インペラ10は、図1などに示した回転軸12が回転する方向Rに回転する。
インペラ10が回転すると、シュラウド15の開口部16から流入した空気Aは、第1羽根13から第2羽根14を経て、インペラ10の外部に排出される。インペラ10の外部に排出された空気Aは、筐体上部32の内面32dに沿って筐体30の下側b方向に向かって流れる。
遠心ファン1において、インペラ10の外部に排出された空気Aは、図8に示す矢印Aのように、筐体本体31の側壁部31aの内側にある内壁部31hにより形成される流路に流れる。流路を流れる空気Aは、筐体本体31の下方に配置されているモータ20に向かって流れる。モータ20に向かって流れた空気Aは、モータ20の外側を通過して支持部40から遠心ファン1の外部に排出される。
以上の構成を備える遠心ファンによれば、先に説明したインペラ10と同様に、小型の構成で静圧を向上することができる。
その他、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明のインペラ、遠心ファンを適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1…遠心ファン、10…インペラ、11…ベース、11a…正面、11b…背面、11c…外周部、12…回転軸、13…第1羽根、13a…端面、13b…側面、14…第2羽根、14a…端面、14b…側面、15…シュラウド、16…開口部、17…環状のリブ、18…吸引口、20…モータ、21…ハブ、21a…面、21b…スポーク、21c…開口部、21d…外周部、30…筐体、31…筐体本体、31a…側壁部、31b…孔、31d…脚部、31e…壁部、31h…内壁部、32…筐体上部、32a…外面、32b…開口部、32c…環状のリブ、32d…内面、40…支持部、111…空間、131…第1端部、132…第2端部、141…第1端部、142…第2端部
Claims (7)
- ベースと、
前記ベースを支持する回転軸と、
前記ベースに設けられた複数の第1羽根と、
前記ベースの径方向において前記第1羽根よりも外側に配置された複数の第2羽根と、
を備える、インペラ。 - 前記第1羽根が所定の方向に湾曲し、
前記第2羽根が前記所定の方向とは逆向きに湾曲している、
請求項1に記載のインペラ。 - 前記第1羽根は、周方向において、前記回転軸が回転する方向に対して逆向きに湾曲し、
前記第2羽根は、周方向において、回転軸が回転する方向に湾曲している、
請求項2に記載のインペラ。 - 前記第2羽根は、径方向において、前記第1羽根の外側の端部に対して前記ベースの外周部側に配置される、
請求項1に記載のインペラ。 - 周方向において、前記複数の第1羽根のうち隣接し合う2つの第1羽根の間には、前記複数の第2羽根のうち2以上の第2羽根が配置される、
請求項1に記載のインペラ。 - 前記第1羽根が設けられる前記ベースの面には、複数の前記第1羽根の内側の端部で囲まれる空間が設けられる、
請求項1に記載のインペラ。 - 請求項1に記載のインペラと、
インペラを回転させるモータと、
を備える、遠心ファン。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR102668535B1 (ko) * | 2023-04-19 | 2024-05-23 | 주식회사 포스벨글로벌 | 송풍기의 임펠러 구조체 |
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-
2018
- 2018-08-02 JP JP2018146188A patent/JP2020020320A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP2020197146A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 三菱重工業株式会社 | インペラ及び遠心ポンプ |
JP7234041B2 (ja) | 2019-05-31 | 2023-03-07 | 三菱重工業株式会社 | インペラ及び遠心ポンプ |
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