JP2011226410A - 多翼ファン - Google Patents

多翼ファン Download PDF

Info

Publication number
JP2011226410A
JP2011226410A JP2010097848A JP2010097848A JP2011226410A JP 2011226410 A JP2011226410 A JP 2011226410A JP 2010097848 A JP2010097848 A JP 2010097848A JP 2010097848 A JP2010097848 A JP 2010097848A JP 2011226410 A JP2011226410 A JP 2011226410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
edge
multiblade fan
impeller
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010097848A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
Kiyosato Yokose
清識 横瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2010097848A priority Critical patent/JP2011226410A/ja
Publication of JP2011226410A publication Critical patent/JP2011226410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】傾斜羽根を有する多翼ファンにおいて、ファン効率の低下を抑制するとともに、騒音が生じるのを抑制する。
【解決手段】各前向き羽根83は、回転軸Sから後縁85rまでの距離が回転軸Sの軸方向においてほぼ一定であり、回転軸Sから前縁85fまでの距離が回転軸Sの軸方向の一方側から回転軸Sの軸方向の他方側に向かうにつれて小さくなる第1羽根85と、この第1羽根85よりも回転方向Dの前方に配置され、前縁87fが第1羽根85の前縁85fよりも半径方向外側に位置し、後縁87rが第1羽根85の後縁85rよりも半径方向外側に位置し、前縁87f側の部位が第1羽根85の後縁85r側の部位と所定の隙間をあけた状態で回転方向Dに対向する第2羽根87と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば空気調和機などに用いられる多翼ファンに関する。
従来から、例えば空気調和機の送風機として多翼ファンが用いられている。この多翼ファンは、ファンモータにより回転する羽根車と、空気吸込口及び空気吹出口を有し、前記羽根車を収容するケーシングとを備えている。羽根車は、円盤状の主板と、この主板に対して軸方向に対向する位置に配置され、羽根車内への空気の流入口となる円環状の側板と、この側板と前記主板との間に回転方向に沿って配列された複数の前向き羽根とを備えている。
この多翼ファンでは、ファンモータが駆動して羽根車が回転すると、ケーシングの空気吸込口からケーシング内に空気が吸い込まれる。ケーシングの内部に吸い込まれた空気は、羽根車の前記流入口(円環状の側板の開口)を通じて羽根車の回転軸の軸方向に沿って羽根車内に送られ、さらに半径方向外側に送られて羽根同士の隙間を通過し、前記空気吹出口からケーシングの外部に吹き出される。このような多翼ファンにおいては、ケーシング内を空気が流れる際に騒音が生じやすいという問題があるとともに、ファン効率を向上させることが望まれている。
例えば特許文献1には、回転軸から各前向き羽根の前縁(内縁)までの距離が前記側板側から前記主板側に向かうにつれて小さくなる傾斜羽根を有する羽根車が開示されている。すなわち、この羽根車では、各前向き羽根の翼弦長が前記側板側から前記主板側に向かうにつれて大きくなる。特許文献1には、この羽根車を備えていることにより、高効率で低騒音の多翼ファンを提供することができる、と記載されている。
各前向き羽根を上記のような傾斜羽根にすることにより、流速の大きな主板側において各前向き羽根の翼弦長を大きくすることができる。翼弦長が大きくなると、各前向き羽根の羽根入口角を調整する自由度が増すので、各前向き羽根の羽根入口角を各前向き羽根への空気の流入角度に近づけることも可能になる。これにより、各前向き羽根に空気を滑らかに流入させることができるので、各前向き羽根の負圧面の内縁側の部位において空気が剥離するのを抑制することができる。
特開2000−145693号公報
しかしながら、特許文献1の羽根車のように湾曲形状を有する前向き羽根において翼弦長が大きくなると、各前向き羽根の負圧面において前縁側の部位と後縁側の部位との角度差が大きくなる。このように前記角度差が大きくなると、各前向き羽根の負圧面の後縁側の部位において空気の剥離が生じやすくなるという新たな問題が生じる。負圧面の後縁側の部位において空気の剥離が生じると、ファン効率が低下するとともに、騒音の原因にもなる。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、傾斜羽根を有する多翼ファンにおいて、ファン効率の低下を抑制するとともに、騒音が生じるのを抑制することにある。
本発明の多翼ファンは、回転方向(D)に沿って配列された複数の前向き羽根(83)を有し、回転軸(S)の軸方向の一方側から前記軸方向に沿って空気が流入し、この空気が前記前向き羽根(83)同士の隙間を通過して半径方向外側に流出するように構成された羽根車(11)を備えている。各前向き羽根(83)は、前記回転軸(S)から後縁(85r)までの距離が前記軸方向においてほぼ一定であり、前記回転軸(S)から前縁(85f)までの距離が前記回転軸(S)の軸方向の前記一方側から前記回転軸(S)の軸方向の他方側に向かうにつれて小さくなる第1羽根(85)と、前記第1羽根(85)よりも前記回転方向(D)の前方に配置され、前縁(87f)が前記第1羽根(85)の前記前縁(85f)よりも半径方向外側に位置し、後縁(87r)が前記第1羽根(85)の前記後縁(85r)よりも半径方向外側に位置し、前縁(87f)側の部位が前記第1羽根(85)の後縁(85r)側の部位と所定の隙間をあけた状態で前記回転方向(D)に対向する第2羽根(87)と、を含む。
この構成では、各前向き羽根(83)が前記第1羽根(85)と前記第2羽根(87)とを含むので、ファン効率の低下を抑制できるとともに、騒音が生じるのを抑制することができる。すなわち、各前向き羽根(83)は、第1羽根(85)の後縁(85r)側の部位が第2羽根(87)の前縁(87f)側の部位と所定の隙間をあけた状態で回転方向(D)に対向しているので、第1羽根(85)の正圧面(85p)に沿って流れる空気の一部が前記隙間を通過する。そして、この隙間を通過した高速の空気(隙間流)は、第2羽根(87)の負圧面(87n)側に流れ込む。これにより、第1羽根(85)の負圧面(85n)に沿って流れる空気(主流)は、第1羽根(85)の後縁(85r)を過ぎて第2羽根(87)の負圧面(87n)に沿って流れる際に高速の前記隙間流によって第2羽根(87)の負圧面(87n)に沿って案内されるので、安定した流れとなる。その結果、第2羽根(87)の負圧面(87n)の後縁(87r)側の部位において空気の剥離が生じるのを抑制することができる。
また、この構成では、第1羽根(85)を傾斜羽根としているので、回転軸(S)の軸方向の前記他方側(空気の流入口とは反対側)の流速の大きな領域において各前向き羽根の翼弦長を大きくすることができる。翼弦長が大きくなると、第1羽根(85)の羽根入口角を調整する自由度が増すので、この羽根入口角を第1羽根(85)への空気の流入角度に近づけることも可能になる。これにより、各第1羽根(85)の負圧面(85n)の前縁(85f)側の部位において空気が剥離するのを抑制することもできる。
以上のことから、この構成では、前記傾斜羽根を有する多翼ファンにおいて、各前向き羽根(83)の前縁側の部位(すなわち、第1羽根(85)の前縁(85f)側の部位)と各前向き羽根(83)の後縁側の部位(すなわち、第2羽根(87)の後縁(87r)側の部位)との角度差を大きくした場合であっても、前縁側の部位及び後縁側の部位の両方において空気の剥離を抑制することができる。これにより、ファン効率の低下を抑制できるとともに、騒音が生じるのを抑制することができる。
また、本発明の好ましい構成では、前記第1羽根(85)の翼弦長が前記第2羽根(87)の翼弦長よりも大きい。
この構成では、第1羽根(85)の前縁(85f)における羽根入口角を第1羽根(85)への空気の流入角度により近づけることができる。また、第1羽根(85)の翼弦長が大きくなることにより、羽根車11の回転時においてより円滑な昇圧が可能になるので、ファン効率を向上させることができる。
また、本発明の好ましい構成では、前記第2羽根(87)の前記前縁(87f)と前記第1羽根(85)の正圧面(85p)との距離(B)は、前記第1羽根(85)の後縁(85r)と前記第2羽根(87)の負圧面(87n)との距離(A)よりも大きい。
この構成では、第1羽根(85)の後縁(85r)側の部位と第2羽根(87)の前縁(87f)側の部位との間の前記所定の隙間において、空気の入口側の開口幅である距離(B)よりも空気の出口側の開口幅である距離(A)の方が小さいので、前記所定の隙間に流入した空気が前記隙間から流出するときの風速をより高めることができる。これにより、第2羽根(87)の負圧面(87n)側により高速の隙間流を流し込むことができるので、第1羽根(85)の負圧面(85n)に沿って流れる空気(主流)が、第1羽根(85)の後縁(85r)を過ぎて第2羽根(87)の負圧面(87n)に沿って流れる際に、より安定した流れとなる。
また、本発明の好ましい構成では、前記第2羽根(87)は、負圧面(87n)が凸状に湾曲した形状を有し、前記第1羽根(85)の前記後縁(85r)側の部位は、前記第2羽根(87)に沿って湾曲した形状を有し、前記第1羽根(85)の前縁(85f)側の部位は、平板状の形状を有している。
また、本発明の好ましい構成では、前記第1羽根(85)及び前記第2羽根(87)は、厚みがほぼ一定の薄板形状を有しているので、羽根車(11)を軽量化することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ファン効率の低下を抑制できるとともに、騒音が生じるのを抑制することができる。
(A)は、本発明の一実施形態に係る多翼ファンを示す正面図であり、(B)は、前記多翼ファンの平面図である。 図1のII−II線断面図である。 前記実施形態に係る多翼ファンの前向き羽根を示す図であって、(A)は、図2のIIIA−IIIA線断面図であり、(B)は、図2のIIIB−IIIB線断面図であり、(C)は、図2のIIIC−IIIC線断面図である。 前記多翼ファンにおける前記前向き羽根と回転軸との位置関係を示している。 (A)〜(C)は、前記実施形態に係る多翼ファンと従来の多翼ファンの騒音レベルを比較したグラフである。 (A)は、前記実施形態の変形例1に係る多翼ファンを示す断面図であり、(B)は、前記実施形態の変形例2に係る多翼ファンを示す断面図である。 前記実施形態の変形例3に係る多翼ファンを示す断面図である。 変形例3に係る多翼ファンの羽根車を示す分解立体図である。 (A)は、前記実施形態の変形例4に係る多翼ファンを示す断面図であり、(B)は、変形例4の多翼ファンにおける羽根車とベルマウスとの間の空気の流れを示す概略図であり、(C)は、図1(B)の前記実施形態の多翼ファンにおける羽根車とベルマウスとの間の空気の流れを示す概略図である。 (A)は、従来の多翼ファンの一例を示す断面図であり、(B)は、(A)のXB−XB線断面図であり、(C)は、従来の多翼ファンの他の例を示す断面図であり、(D)は、(C)のXD−XD線断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る多翼ファンについて図面を参照して説明する。図1(A),(B)及び図2に示すように、本実施形態の多翼ファン10は、渦巻形ケーシング17と、この渦巻形ケーシング17内に収容された羽根車11と、この羽根車11に接続されたモータ93とを備えている。図2では、モータ93の図示を省略している。
渦巻形ケーシング17は、羽根車11を収容するケーシング本体171と、このケーシング本体171から空気の吐出方向Tに突出する吐出管部172とを有している。吐出管部172は、ケーシング本体171と連通しており、空気の吐出方向Tの端部に吐出口19を有している。渦巻形ケーシング17は、羽根車11の回転軸Sの軸方向の正面F側及び背面R側にそれぞれ配設された一対の側板41と、これらの側板41の間に配設された胴板43とを有している。
図1(A)に示すように、各側板41は、側壁部411と、管壁部412とを有している。一方の側壁部411は、回転軸Sの軸方向の正面F側の側部を覆い、他方の側壁部411は、背面R側の側部を覆っている。これら一対の側壁部411は、ケーシング本体171の両側の側壁を構成している。前記軸方向の両側に位置する一対の管壁部412は、各側壁部411から吐出方向Tにそれぞれ延設されており、吐出管部172の両側の側壁を構成している。
胴板43は、周壁部431と、内側管壁部432と、外側管壁部433とを有している。周壁部431は、一対の側壁部411の間において羽根車11の周囲に沿って配設されており、ケーシング本体171の周壁を構成している。内側管壁部432は、周壁部431における回転方向Dの基端側の部位から吐出方向Tに延設されており、吐出管部172の内側の壁を構成している。外側管壁部433は、周壁部431における回転方向Dの先端側の部位から吐出方向Tに延設されており、吐出管部172の外側の壁を構成している。
したがって、ケーシング本体171は、各側板41の側壁部411と、胴板43の周壁部431とにより構成されており、吐出管部172は、各側板41の管壁部412と、内側管壁部432と、外側管壁部433とにより構成されている。また、吐出口19は、吐出方向Tの端部における内側管壁部432の縁部、外側管壁部433の縁部、及び一対の管壁部412の各縁部によって形成されている。
図1(A),(B)及び図2に示すように、渦巻形ケーシング17は、正面F側の側板41に設けられたベルマウス91を有している。このベルマウス91は、羽根車11に対して正面F側に対向配置されている。ベルマウス91は、ケーシング17内へ空気を吸い込む吸込口となる略円形の開口を有し、空気を羽根車11に案内する役割を果たす。図2に示すように、ベルマウス91の内周面91aは、その内径が正面F側から背面R側に向かうにつれて小さくなる湾曲形状を有している。同様に、ベルマウス91の外周面91bは、その外径が正面F側から背面R側に向かうにつれて小さくなる湾曲形状を有している。
図3(A)は、図2のIIIA−IIIA線断面図であり、この断面の位置は、前向き羽根83における回転軸Sの軸方向の正面F側の端部近傍である。図3(B)は、図2のIIIC−IIIC線断面図であり、この断面の位置は、前向き羽根83における回転軸Sの軸方向のほぼ中央である。図3(C)は、図2のIIIC−IIIC線断面図であり、この断面の位置は、前向き羽根83における回転軸Sの軸方向の背面R側の端部近傍である。
図1(A),(B)、図2及び図3(A)〜(C)に示すように、羽根車11は、背面R側の側壁部411に対向して配置された円盤状の主板82と、回転方向Dに沿って配列された複数の前向き羽根83と、これらの前向き羽根83の正面F側の端部に連結されたリング部84とを有している。各前向き羽根83の背面R側の端部は主板82につながっている。主板82は、円盤状の主板本体98と、この主板本体98の中心から正面F側に突出するハブ97とを有している。
各前向き羽根83は、第1羽根85と第2羽根87とを含む。図2に示すように、第1羽根85は、回転軸Sから後縁(半径方向外側の縁)85rまでの距離が前記軸方向においてほぼ一定である。すなわち、第1羽根85の後縁85rは、回転軸Sの軸方向にほぼ平行である。
また、第1羽根85は、回転軸Sから前縁(半径方向内側の縁)85fまでの距離が回転軸Sの軸方向の正面F側から背面R側に向かうにつれて小さくなる傾斜羽根である。すなわち、第1羽根85の前縁85fは、回転軸Sに対して傾斜している。図3(A)〜(C)に示すように、第1羽根85における前縁85fから後縁85rまでの長さ(翼弦長)L1は、正面F側から背面R側に向かうにつれて大きくなっている(図3(A)、図3(B)、図3(C)の順に大きくなっている。)。
第2羽根87は、第1羽根85よりも回転方向Dの正面に配置されている。第2羽根87の前縁(半径方向内側の縁)87fは、第1羽根85の前縁85fよりも半径方向外側に位置している。また、第2羽根87の後縁(半径方向外側の縁)87rは、第1羽根85の後縁85rよりも半径方向外側に位置している。第2羽根87の前縁87f側の部位は、第1羽根85の後縁85r側の部位と所定の隙間をあけた状態で回転方向Dに対向している。図3(A)〜(C)に示すように、第2羽根87における前縁87fから後縁87rまでの長さ(翼弦長)L2は、回転軸Sの軸方向に沿ってほぼ一定である。
図2に示すように、第1羽根85の前縁85fの正面F側の端部近傍は湾曲した形状を有しており、第1羽根85の前縁85fの他の部位は平板状(断面が直線状)の形状を有している。第1羽根85の翼弦長L1は、少なくとも第1羽根85の背面R側の端部近傍の位置(図2のIIIC−IIIC線の位置)において第2羽根87の翼弦長L2よりも大きい。また、第1羽根85の翼弦長L1は、前向き羽根83における回転軸Sの軸方向のほぼ中央の位置(図2のIIIB−IIIB線の位置)よりも背面R側の部位において第2羽根87の翼弦長L2よりも大きいのが好ましい。さらに、第1羽根85の翼弦長L1は、第1羽根85の背面R側の端部近傍の位置において、翼弦長L2の2倍よりも大きく、翼弦長L2の4倍よりも小さい範囲のあるのがより好ましい。
図4は、前向き羽根83と回転軸Sとの位置関係を示している。図4中の円弧A1は、回転時に第1羽根85の前縁85fが通る位置であり、円弧A2は、回転時に第2羽根87の前縁87fが通る位置であり、円弧A3は、回転時に第2羽根87の後縁87rが通る位置である。円弧A1,A2,A3は回転軸Sを中心としている。
図3(A)〜(C)及び図4に示すように、第2羽根87は、負圧面87nが凸状に湾曲し、正圧面87pが凹状に湾曲した形状を有している。第1羽根85は、第2羽根87の湾曲形状に沿って湾曲する後縁85r側の部位と、平板形状の前縁85f側の部位とを有している。第1羽根85における湾曲形状の部位は、第2羽根87に回転方向Dに対向する部位である。平板形状の前縁85f側の部位は、第2羽根87の前縁87fよりも半径方向内側の部位、すなわち図4の円弧A2よりも半径方向内側の部位である。
第1羽根85及び第2羽根87は、厚みがほぼ一定の薄板形状を有している。第1羽根85の後縁85r及び第2羽根87の後縁87rは、先細形状を有している。第1羽根85の先細形状の部分は、第2羽根87に回転方向Dに対向する部位の全部又は一部である。
図3(A)〜(C)に示すように、第2羽根87の前縁87fと第1羽根85の正圧面85pとの距離Bは、第1羽根85の後縁85rと第2羽根87の負圧面87nとの距離Aよりも大きい。
図1(B)に示すように、モータ93は、渦巻形ケーシング17の背面R側の側壁部411に固定されている。側壁部411に設けられた図略の貫通口を通じてモータ93のシャフト95がケーシング本体13内に挿通されている。このシャフト95は、羽根車11のハブ97に固定されている。このようにして羽根車11は、その回転軸Sを中心に回転可能に渦巻形ケーシング17に支持されている。
羽根車11は、例えば樹脂成形、板金加工などによって作製することができる。樹脂成形の場合、主板82、複数の前向き羽根83及びリング部84を一体成形してもよく、主板82、複数の前向き羽根83及びリング部84を別々に成形した後、これらを組み立てて羽根車11を作製してもよい。
モータ93により羽根車11が回転すると、図2において二点鎖線で示すように、ベルマウス91からケーシング17内に空気が吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、回転軸Sの軸方向の正面F側から前記軸方向に沿って背面R側に向かって羽根車11内に流入し、前向き羽根83同士の隙間を通過して半径方向外側に羽根車11から流出する。この流出した空気は、渦巻形ケーシング17のケーシング本体13の内部を回転方向Dに沿って移動し、吐出管部15の吐出口19から吐出される。
図5(A)〜(C)は、本実施形態に係る多翼ファン10と図10(A)及び図10(C)に示す従来の多翼ファン100(100a,100b)の騒音レベルを比較したグラフである。これらのグラフのデータは、本実施形態の多翼ファン10及び従来の多翼ファン100を実際に運転してその際に生じる騒音を測定し、従来の多翼ファンの騒音値(dBA)を基準(ゼロ)としたときの本実施形態の多翼ファン10の騒音値(dBA)を示している。したがって、データがマイナスである場合には、本実施形態の多翼ファンの騒音が従来の多翼ファン100の騒音よりも低いことを示している。
図10(A)は、比較対象の従来の多翼ファン100aを示している。図10(A)に示すように、この多翼ファン100aの各前向き羽根283は、前縁283fから後縁283rまでの長さ(翼弦長)が回転軸Sの軸方向に沿ってほぼ一定である。各前向き羽根283は、本実施形態の多翼ファン10の前向き羽根83の第2羽根87とほぼ同じ形状である。各前向き羽根283は、本実施形態のように第1羽根と第2羽根に分けられたものではなく、単一の羽根のみからなる。
図10(C)は、比較対象の従来の多翼ファン100bを示している。図10(C)に示すように、この多翼ファン100bの各前向き羽根283は、回転軸Sから前縁283fまでの距離が回転軸Sの軸方向の正面F側から背面R側に向かうにつれて小さくなる傾斜羽根である。多翼ファン100bの各前向き羽根283の前縁283fから後縁283rまでの長さ(翼弦長)は、本実施形態の多翼ファン10の第1羽根85の前縁85fから第2羽根87の後縁87rまでの距離とほぼ同じである。各前向き羽根283は、本実施形態のように第1羽根と第2羽根に分けられたものではなく、単一の羽根のみからなる。
図5(A)に示すデータは、図4に示す第1羽根85の後縁85rと第2羽根87の負圧面87nとの距離Aと、隣り合う第2羽根87同士の距離Cとの比(A/C)を0.08〜0.40の間で変えて測定した多翼ファン10の騒音値と、従来の多翼ファン100bの騒音値とを比較したものである。図5(A)に示すデータを測定する際には、多翼ファン10の前向き羽根83における距離Cは12mmとし、後述する値Φは0.75とした。また、距離Cは、図4に示すように、隣り合う第1羽根85のそれぞれの後縁85rを通り、回転軸Sの軸方向に垂直な直線(仮想線)を引いたときに、回転方向Dの前方に位置する第2羽根87の負圧面87nが前記仮想線と交わる点と、回転方向Dの後方に位置する第2羽根87の正圧面87pが前記仮想線と交わる点との距離である。図5(A)のグラフの縦軸の1目盛りは1dBAである。
図5(B)に示すデータは、値Φ(Φ=(E−D)/(F−D))を0〜1.0の間で変えたときの多翼ファン10の騒音値と従来の多翼ファン100bの騒音値とを比較したものである。値D,E,Fは、図2に示している。すなわち、値Dは、回転軸Sの軸方向から羽根車11を見たときに、回転時に第2羽根87の前縁87fが描く円の直径である。値Eは、回転軸Sの軸方向から羽根車11を見たときに、回転時に第1羽根85の後縁85rが描く円の直径である。値Fは、回転軸Sの軸方向から羽根車11を見たときに、回転時に第2羽根87の後縁87rが描く円の直径である。図5(B)に示すデータを測定する際には、距離Cは12mmとし、比(A/C)は0.16とした。図5(B)のグラフの縦軸の1目盛りは1dBAである。
図5(C)に示すデータは、多翼ファン10の騒音値と従来の多翼ファン100aの騒音値と多翼ファン100bの騒音値とを比較したものである。図5(C)に示すデータを測定する際には、距離Cは12mmとし、比(A/C)は0.16とし、値Φは0.75とした。図5(C)のグラフの縦軸の1目盛りは1dBAである。
図5(A)に示すように、従来の多翼ファン100bと比較した場合、騒音抑制効果の観点では、比(A/C)は0.08〜0.32の範囲にあるのが好ましく、比(A/C)は0.08〜0.24の範囲にあるのがより好ましいことがわかる。また、図5(B)に示すように、従来の多翼ファン100bと比較した場合、騒音抑制効果の観点では、値Φは0.25〜0.75の範囲にあるのが好ましく、値Φは0.50〜0.75の範囲にあるのがより好ましいことがわかる。また、図5(C)に示すように、従来の多翼ファン100a及び多翼ファン100bに比べると騒音抑制の顕著な効果が得られることがわかる。
従来の多翼ファン100aでは、図10(B)に示すように、各前向き羽根283の前縁283fにおける羽根入口角が約90°程度であり、空気の流入方向Kとの差が大きい。このため、各前向き羽根283の負圧面283nの前縁283f側の部分において空気の剥離渦が誘起され、これにより生じる負圧を利用して負圧面283nの後縁283r側の部分において空気を再付着させている。これにより、多翼ファン100aの性能向上を図っているが、前記剥離渦が生じることにより、騒音が大きくなる。また、前記剥離渦が生じることにより、空気の衝突損失が発生し、また、空気の流路(羽根同士の隙間)における空気の増速又は減速に伴う損失が生じることにより、各前向き羽根283において大きなエネルギー損失が生じるので、ファン効率が低い。
また、従来の多翼ファン100bでは、各前向き羽根283が傾斜羽根であるので、流速の大きな主板282側において各前向き羽根283の翼弦長を大きくすることができる。翼弦長が大きくなると、各前向き羽根283の羽根入口角を調整する自由度が増すので、各前向き羽根283の羽根入口角を各前向き羽根283への空気の流入方向Kに近づけることも可能になる。これにより、各前向き羽根283に空気を滑らかに流入させることができるので、各前向き羽根283の負圧面283nの前縁283f側の部位において空気が剥離するのを抑制することができる。
しかし、多翼ファン100bでは、各前向き羽根283の翼弦長が大きくなると、各前向き羽根283の負圧面283nにおいて前縁283f側の部位と後縁283r側の部位との角度差が大きくなる(羽根出口角は150°〜160°程度)。このように前記角度差が大きくなると、各前向き羽根283の負圧面283nの後縁283r側の部位において空気の剥離が生じやすくなる。負圧面283nの後縁283r側の部位において空気の剥離が生じると、ファン効率が低下するとともに、騒音の原因にもなる。
(変形例1)
図6(A)は、本実施形態の変形例1に係る多翼ファン10を示す断面図である。この変形例1の多翼ファン10は、羽根車11の形状が図2に示す多翼ファン10と異なっている。
図6(A)に示すように、この多翼ファン10の羽根車11は、樹脂の一体成形に適した構造を有している。この羽根車11は、中心にハブ97を有する円盤状の主板82と、複数の前向き羽根83と、円環状の側板86とを備えている。各前向き羽根83は、第1羽根85と第2羽根87とからなる。
主板82は、円盤状の主板本体98と、この主板本体98の中心から正面F側に突出するハブ97とを有している。このハブ97は、回転軸Sの軸方向に貫通する貫通口が設けられており、この貫通口にモータ93のシャフト95が挿通されて固定される。
側板86は、円環形状を有し、各第2羽根87の正面F側の端部に周方向に架け渡されるように配設されている。側板86は、正面F側の端部において隣り合う第2羽根87同士の隙間のうち、半径方向外側の領域を覆うように配設されている。側板86は、回転軸Sの軸方向に略垂直な前面86aを有している。
主板82と側板86とは、羽根車11を回転軸Sの軸方向に見たときに、回転軸Sの軸方向に重なり合わないように形成されている。すなわち、主板82の外径は、側板86の内径とほぼ同じ又は側板86の内径よりも小さく設計されている。これにより、羽根車11は、一対の金型の一方を回転軸Sの軸方向の正面F側に配置し、他方を背面R側に配置して樹脂の一体成形により作製することができる。
また、羽根車11は上記のような側板86を有しているので、環流した空気が羽根車11に再流入するのを抑制できる。すなわち、前向き羽根83同士の隙間を通過して半径方向外側に羽根車11から流出した空気の大半は、吐出口19から外部に吐出されるが、前記空気の一部は、ケーシング本体171内を環流し、この環流した空気が正面F側の端部において隣り合う第2羽根87同士の隙間から羽根車11内に再流入することがある。この変形例1では、側板86が、正面F側の端部において隣り合う第2羽根87同士の隙間のうち、半径方向外側の領域を覆うように配設されているので、環流した空気が羽根車11に再流入するのを抑制できる。
(変形例2)
図6(B)は、本実施形態の変形例2に係る多翼ファン10を示す断面図である。この変形例2の多翼ファン10は、羽根車11の構造が変形例1と一部相違している。この変形例2では、変形例1と同様にして樹脂の一体成形により図6(A)に示す羽根車11を作製する一方で、側板86とほぼ同形状の第2側板88を樹脂成形などにより作製する。この第2側板88を図6(A)に示す羽根車11の主板82を囲むようにして配置し、例えば溶着などにより固定する。これにより、羽根車11の剛性がより向上する。
(変形例3)
図7は、本実施形態の変形例3に係る多翼ファン10を示す断面図であり、図8は、この変形例6に係る多翼ファンの羽根車11を示す分解立体図である。この変形例3の多翼ファン10は、羽根車11の形状が図2に示す多翼ファン10と異なっている。
図7に示すように、この変形例3における羽根車11は、主板82と、複数の前向き羽根83と、側板86とを備えている。各前向き羽根83は、第1羽根85と第2羽根87とからなる。
この羽根車11は、例えば図7に示すように、主板82、各第1羽根85、各第2羽根87及び側板86を樹脂成形、板金加工などによって個別に成形した後、これらを組み立てることにより成形することができる。板金加工の場合、アルミニウム又はその合金、マグネシウム合金などのように軽量化が可能な材料を用いるのが好ましい。
主板82は、円盤状の主板本体98と、この主板本体98の中心から正面F側に突出するハブ97とを有している。側板86は、回転軸Sの軸方向に略垂直な円環状の板材である。
図8に示すように、各第1羽根85は、背面R側の縁部から背面Rに向かって突出する2つの係合突起P1,P2と、正面F側の縁部から正面Fに向かって突出する係合突起P3とを有している。各第2羽根87は、背面R側の縁部から背面Rに向かって突出する2つの係合突起P4,P5と、正面F側の縁部から正面Fに向かって突出する係合突起P6とを有している。
各第1羽根85の係合突起P1,P2は、主板本体98に形成された係合孔H1,H2に挿入されてこれらの係合孔H1,H2に固定され、係合突起P3は、側板86に形成された係合孔H3に挿入されてこの係合孔H3に固定される。各第2羽根87の係合突起P4,P5は、主板本体98に形成された係合孔H4,H5に挿入されてこれらの係合孔H4,H5に固定され、係合突起P6は、側板86に形成された係合孔H6に挿入されてこの係合孔H6に固定される。これにより、羽根車11の組立てが完了する。
この羽根車11は、正面F側の端部に上記のような側板86を有しているので、剛性が向上している。特に、各前向き羽根83が正面F側の端部と背面R側の端部において主板82及び側板86にそれぞれ固定されるので、各前向き羽根83の強度が向上している。
(変形例4)
図9(A)は、本実施形態の変形例4に係る多翼ファン10を示す断面図であり、図9(B)は、変形例4の多翼ファン10における羽根車11とベルマウス91との間の空気の流れを示す概略図である。図9(C)は、図2の多翼ファン10における羽根車11とベルマウス91との間の空気の流れを示す概略図である。この変形例4の多翼ファン10は、羽根車11の正面F側の端部の形状が図2の多翼ファン10の羽根車11と異なっている。
この変形例4の羽根車11は、第2羽根87の正面F側の縁部が半径方向外側の部位ほど背面R側に位置するように傾斜している。また、第1羽根85の正面F側の縁部は、半径方向外側の一部が第2羽根87の前記縁部の傾斜とほぼ同じ角度で傾斜している。
図9(C)に示すように、図2の多翼ファン10では、前向き羽根83同士の隙間を通過して半径方向外側に羽根車11から流出した空気の一部が環流し、この環流した空気が、正面F側の端部において隣り合う第2羽根87同士の隙間から羽根車11内に再流入することがある。羽根車11に再流入した空気は、ベルマウス91から羽根車11に流入する主流と干渉してファン効率が若干低下することがある。
一方、図9(B)に示すように、変形例4では、羽根車11の正面F側の縁部が上記のように傾斜しているので、図9(A)の羽根車11に比べて、環流した空気が羽根車11内に再流入しにくくなる。これにより、環流した空気が羽根車11に再流入する量を低減することができるので、ファン効率の低下を抑制できる。
以上説明したように、本実施形態では、各前向き羽根83は、第1羽根85の後縁85r側の部位が第2羽根87の前縁87f側の部位と所定の隙間をあけた状態で回転方向Dに対向しているので、第1羽根85の正圧面85pに沿って流れる空気の一部が前記隙間を通過する。そして、この隙間を通過した高速の空気(隙間流)は、第2羽根87の負圧面87n側に流れ込む。これにより、第1羽根85の負圧面85nに沿って流れる空気(主流)は、第1羽根85の後縁85rを過ぎて第2羽根87の負圧面87nに沿って流れる際に高速の前記隙間流によって第2羽根87の負圧面87nに沿って案内されるので、安定した流れとなる。その結果、第2羽根87の負圧面87nの後縁87r側の部位において空気の剥離が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1羽根85を傾斜羽根としているので、回転軸Sの軸方向の背面R側の流速の大きな領域において各前向き羽根83の翼弦長を大きくすることができる。翼弦長が大きくなると、第1羽根85の羽根入口角を調整する自由度が増すので、この羽根入口角を第1羽根85への空気の流入角度に近づけることも可能になる。これにより、各第1羽根85の負圧面85nの前縁85f側の部位において空気が剥離するのを抑制することもできる。
また、本実施形態では、第1羽根85の翼弦長が第2羽根87の翼弦長よりも大きいので、第1羽根85の前縁85fにおける羽根入口角を第1羽根85への空気の流入角度により近づけることができる。また、第1羽根85の翼弦長が大きくなることにより、羽根車11の回転時の仕事量を大きくすることができる。
また、本実施形態では、第1羽根85の後縁85r側の部位と第2羽根87の前縁87f側の部位との間の前記所定の隙間において、空気の入口側の開口幅である距離Bよりも空気の出口側の開口幅である距離Aの方が小さいので、前記所定の隙間に流入した空気が前記隙間から流出するときの風速をより高めることができる。これにより、第2羽根87の負圧面87n側により高速の隙間流を流し込むことができるので、第1羽根85の負圧面85nに沿って流れる空気(主流)が、第1羽根85の後縁85rを過ぎて第2羽根87の負圧面87nに沿って流れる際に、より安定した流れとなる。
また、本実施形態では、第1羽根85及び第2羽根87は、厚みがほぼ一定の薄板形状を有しているので、羽根車11を軽量化することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、各前向き羽根が第1羽根と第2羽根からなる場合を例に挙げて説明したが、各前向き羽根が3つ以上の羽根から構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、各前向き羽根は、厚みがほぼ一定の薄板形状である場合を例に挙げて説明したが、例えば滑らかに湾曲した翼形状であってもよい。
10 多翼ファン
11 羽根車
17 渦巻形ケーシング
171 ケーシング本体
172 吐出管部
19 吐出口
41 側板
411 側壁部
412 管壁部
43 胴板
431 周壁部
432 内側管壁部
433 外側管壁部
83 前向き羽根
85 第1羽根
85f 第1羽根の前縁
85r 第1羽根の後縁
85p 第1羽根の正圧面
85n 第1羽根の負圧面
87 第2羽根
87f 第2羽根の前縁
87r 第2羽根の後縁
87p 第2羽根の正圧面
87n 第2羽根の負圧面
91 ベルマウス
D 回転方向
F 回転軸の軸方向の正面側
R 回転軸の軸方向の背面側
S 回転軸

Claims (5)

  1. 回転方向(D)に沿って配列された複数の前向き羽根(83)を有し、回転軸(S)の軸方向の一方側から前記軸方向に沿って空気が流入し、この空気が前記前向き羽根(83)同士の隙間を通過して半径方向外側に流出するように構成された羽根車(11)を備えた多翼ファンであって、
    各前向き羽根(83)は、
    前記回転軸(S)から後縁(85r)までの距離が前記軸方向においてほぼ一定であり、前記回転軸(S)から前縁(85f)までの距離が前記回転軸(S)の軸方向の前記一方側から前記回転軸(S)の軸方向の他方側に向かうにつれて小さくなる第1羽根(85)と、
    前記第1羽根(85)よりも前記回転方向(D)の前方に配置され、前縁(87f)が前記第1羽根(85)の前記前縁(85f)よりも半径方向外側に位置し、後縁(87r)が前記第1羽根(85)の前記後縁(85r)よりも半径方向外側に位置し、前縁(87f)側の部位が前記第1羽根(85)の後縁(85r)側の部位と所定の隙間をあけた状態で前記回転方向(D)に対向する第2羽根(87)と、を含む多翼ファン。
  2. 前記第1羽根(85)の翼弦長が前記第2羽根(87)の翼弦長よりも大きい、請求項1に記載の多翼ファン。
  3. 前記第2羽根(87)の前記前縁(87f)と前記第1羽根(85)の正圧面(85p)との距離(B)は、前記第1羽根(85)の後縁(85r)と前記第2羽根(87)の負圧面(87n)との距離(A)よりも大きい、請求項1又は2に記載の多翼ファン。
  4. 前記第2羽根(87)は、負圧面(87n)が凸状に湾曲した形状を有し、
    前記第1羽根(85)の前記後縁(85r)側の部位は、前記第2羽根(87)に沿って湾曲した形状を有し、
    前記第1羽根(85)の前縁(85f)側の部位は、平板状の形状を有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多翼ファン。
  5. 前記第1羽根(85)及び前記第2羽根(87)は、厚みがほぼ一定の薄板形状を有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多翼ファン。
JP2010097848A 2010-04-21 2010-04-21 多翼ファン Pending JP2011226410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010097848A JP2011226410A (ja) 2010-04-21 2010-04-21 多翼ファン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010097848A JP2011226410A (ja) 2010-04-21 2010-04-21 多翼ファン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011226410A true JP2011226410A (ja) 2011-11-10

Family

ID=45042024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010097848A Pending JP2011226410A (ja) 2010-04-21 2010-04-21 多翼ファン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011226410A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2781761A1 (en) * 2013-03-20 2014-09-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Centrifugal fan and air conditioner having the same
WO2020217367A1 (ja) * 2019-04-25 2020-10-29 三菱電機株式会社 羽根車、多翼送風機、及び空気調和装置
CN111946664A (zh) * 2020-09-16 2020-11-17 台州学院 一种带开缝结构的离心通风机叶片
JP2020204328A (ja) * 2019-04-25 2020-12-24 三菱電機株式会社 羽根車、多翼送風機、及び空気調和装置
JPWO2021130821A1 (ja) * 2019-12-23 2021-07-01
JPWO2022085149A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28
JPWO2022085143A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28
TWI794771B (zh) * 2020-10-23 2023-03-01 日商三菱電機股份有限公司 多翼離心送風機
US12000602B2 (en) * 2020-11-27 2024-06-04 Mitsubishi Electric Corporation Air-conditioning apparatus

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01113196U (ja) * 1988-01-22 1989-07-31
JPH0442300U (ja) * 1990-08-09 1992-04-09
JPH05321891A (ja) * 1992-05-21 1993-12-07 Matsushita Seiko Co Ltd 多翼ファン
JP2002054595A (ja) * 2000-08-08 2002-02-20 Daikin Ind Ltd 遠心ファン
JP2004060447A (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Sanden Corp 多翼ファン
JP2009203897A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Daikin Ind Ltd 多翼送風機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01113196U (ja) * 1988-01-22 1989-07-31
JPH0442300U (ja) * 1990-08-09 1992-04-09
JPH05321891A (ja) * 1992-05-21 1993-12-07 Matsushita Seiko Co Ltd 多翼ファン
JP2002054595A (ja) * 2000-08-08 2002-02-20 Daikin Ind Ltd 遠心ファン
JP2004060447A (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Sanden Corp 多翼ファン
JP2009203897A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Daikin Ind Ltd 多翼送風機

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2781761A1 (en) * 2013-03-20 2014-09-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Centrifugal fan and air conditioner having the same
CN104061176A (zh) * 2013-03-20 2014-09-24 三星电子株式会社 离心风机以及具有其的空调机
US20140286800A1 (en) * 2013-03-20 2014-09-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Centrifugal fan and air conditioner having the same
KR20140115192A (ko) * 2013-03-20 2014-09-30 삼성전자주식회사 원심팬 및 이를 포함하는 공기조화기
AU2014238673B2 (en) * 2013-03-20 2016-08-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Centrifugal fan and air conditioner having the same
US9624932B2 (en) 2013-03-20 2017-04-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Centrifugal fan and air conditioner having the same
RU2636909C2 (ru) * 2013-03-20 2017-11-28 Самсунг Электроникс Ко., Лтд. Центробежный вентилятор и кондиционер с таким вентилятором
KR102143389B1 (ko) * 2013-03-20 2020-08-28 삼성전자주식회사 원심팬 및 이를 포함하는 공기조화기
CN113710899A (zh) * 2019-04-25 2021-11-26 三菱电机株式会社 叶轮、多翼送风机及空调装置
EP3961043A4 (en) * 2019-04-25 2022-04-20 Mitsubishi Electric Corporation IMPELLER, MULTI-BLADE BLOWER AND AIR CONDITIONING
JP6786007B1 (ja) * 2019-04-25 2020-11-18 三菱電機株式会社 羽根車、多翼送風機、及び空気調和装置
JP2020204328A (ja) * 2019-04-25 2020-12-24 三菱電機株式会社 羽根車、多翼送風機、及び空気調和装置
CN113710899B (zh) * 2019-04-25 2024-04-30 三菱电机株式会社 叶轮、多翼送风机及空调装置
US11808270B2 (en) 2019-04-25 2023-11-07 Mitsubishi Electric Corporation Impeller, multi-blade air-sending device, and air-conditioning apparatus
WO2020217367A1 (ja) * 2019-04-25 2020-10-29 三菱電機株式会社 羽根車、多翼送風機、及び空気調和装置
JP7471319B2 (ja) 2019-12-23 2024-04-19 三菱電機株式会社 多翼送風機、及び空気調和装置
JPWO2021130821A1 (ja) * 2019-12-23 2021-07-01
WO2021130821A1 (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 三菱電機株式会社 羽根車、多翼送風機、及び空気調和装置
US20220372990A1 (en) * 2019-12-23 2022-11-24 Mitsubishi Electric Corporation Impeller, multi-blade fan, and air-conditioning apparatus
CN111946664A (zh) * 2020-09-16 2020-11-17 台州学院 一种带开缝结构的离心通风机叶片
CN111946664B (zh) * 2020-09-16 2022-03-15 台州学院 一种带开缝结构的离心通风机叶片
WO2022085149A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28 三菱電機株式会社 遠心送風機及び空気調和装置
JPWO2022085143A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28
JPWO2022085149A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28
EP4234945A4 (en) * 2020-10-22 2023-12-13 Mitsubishi Electric Corporation CENTRIFUGAL BLOWER AND AIR CONDITIONING
JP7493609B2 (ja) 2020-10-22 2024-05-31 三菱電機株式会社 遠心送風機及び空気調和装置
JP7493608B2 (ja) 2020-10-22 2024-05-31 三菱電機株式会社 遠心送風機及び空気調和装置
TWI794771B (zh) * 2020-10-23 2023-03-01 日商三菱電機股份有限公司 多翼離心送風機
US12000602B2 (en) * 2020-11-27 2024-06-04 Mitsubishi Electric Corporation Air-conditioning apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011226410A (ja) 多翼ファン
WO2016068280A1 (ja) 送風装置および掃除機
JP3698150B2 (ja) 遠心送風機
JP4612084B2 (ja) 遠心ファン、及び、それを用いた空気流体機械
JP4779627B2 (ja) 多翼送風機
JP6446138B2 (ja) 羽根付きディフューザ及びこれを備えた送風機乃至流体機械乃至電動送風機
JP5434235B2 (ja) 室外機
WO2006006668A1 (ja) 遠心送風機および遠心送風機を備えた空気調和装置
JP2006307651A (ja) 多翼ファン
TWI468597B (zh) Electric blower and vacuum cleaner equipped with electric blower
JP2020020320A (ja) インペラ、遠心ファン
JP2012140884A (ja) 多翼送風機
JP6621194B2 (ja) ターボファン及びこのターボファンを用いた送風装置
JP2017203427A (ja) ターボチャージャ
JP2018132012A (ja) 電動送風機および電動掃除機、ならびにインペラの製造方法
JP6844526B2 (ja) 多翼遠心ファン
JP5682751B2 (ja) 多翼送風機
JP2006322378A (ja) 送風機羽根車
JP5136604B2 (ja) スクロール付遠心送風機
TWI401365B (zh) An electric blower, an electric vacuum cleaner loaded with the electric blower, and a method of manufacturing the same
JP2000110783A (ja) 遠心送風機
JP2005282578A (ja) 渦流ファン
JP2019127865A (ja) 遠心ファン
JP2011226408A (ja) 多翼ファン
JP6695419B2 (ja) 電動送風機および電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140304