JP2020197146A - インペラ及び遠心ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高める。【解決手段】インペラ40Aは、円盤状のディスク41、及びディスク41から延びる複数のブレード42A、を有する。ブレード42Aは、径方向Drの内側Driに配置された第一ブレード44と、径方向Drの外側Droに配置された第二ブレード45Aと、を有している。第一ブレード44は、第一内側翼端441と第一外側翼端442とを結ぶ仮想線に対し、第一中間部443が周方向Dcの第一側Dc1に位置するように湾曲して形成されている。第二ブレード45Aは、第一ブレード44の第一外側翼端442に対して周方向Dcの第二側Dc2に配置されている。第二ブレード45において、周方向Dcの第一側Dc1を向く第二圧力面454における径方向Drの外側Droの出口角θ1が60°以上120°以下とされている。【選択図】図3

Description

本発明は、インペラ及び遠心ポンプに関する。
各種の用途で用いられるポンプの一種として、複数のブレードを有するインペラを備えた遠心ポンプがある。遠心ポンプは、回転軸に固定されたディスクに複数のブレードを取り付けたインペラを備えている。遠心ポンプでは、インペラを回転軸の中心回りに回転させると、各ブレードにおいてインペラの回転方向の前方を向く面によって、流体は押される。その結果、流体は、インペラの回転方向に押されつつ、遠心力によってインペラの径方向の内側から外側に向かって流れていく。このようにして、遠心ポンプは、流体に圧力エネルギー及び速度エネルギーを与え、流体を流動させる。
このような遠心ポンプにおいて、液体中に気体が混在した気液2相状態の流体を取り扱うものがある。例えば、各種の油、液体ガス、溶液等の液体を搬送するためのポンプでは、搬送する液体中に、周囲の雰囲気等から取り込まれた気泡(気体)が混入することがある。また、船舶推進用のポンプのように、液(水)体中で用いられるポンプでは、ポンプの作動時に、液面上に存在する気体が液体中に取り込まれることがある。液体中に気体が例えば3%程度以上存在していると、ポンプ揚程が低下し、ポンプによる流体輸送性能が低下してしまう。
例えば、特許文献1には、インペラに設けられた複数のブレードのそれぞれが、凸曲線と凹曲線とが連続的に繋がってなる中心線に沿って湾曲した板状に形成された構成が開示されている。このような構成では、流体が、ブレードにおいて回転方向前方を向く面に沿って径方向外側に向かって流れていくときに、ブレードの径方向の外側に形成された凹曲線に案内される。これにより、インペラの外周部から、インペラの周方向にほぼ直交する方向に流体は流出する。
国際公開第2016/030928号
ところで、インペラにおいては、各ブレードにおいて、回転方向の後方を向く面の近傍には、気体(気泡)が多く集まりやすい。特許文献1に開示された構成では、ブレードにおいて回転方向の後方を向く面が、径方向の内側から外側に向かって、凹曲線から凸曲線へと移行する。このため、インペラの回転による遠心力によって、凹曲線に沿って径方向の外側へと流れる流体は、凹曲線から凸曲線に移行した後に、剥離しやすい。その結果、各ブレードの回転方向の後方を向く面の近傍から流出する流体のエネルギーに損失が生じ、ポンプ揚程の低下に繋がってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、インペラのブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能なインペラ及び遠心ポンプを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係るインペラは、軸線を中心とした円盤状のディスク、及び前記ディスクにおいて前記軸線の延びる軸線方向の第一側を向く面から前記軸線方向に延び、前記軸線周りの周方向に間隔をあけて配置された複数のブレード、を備え、前記ブレードは、前記軸線を中心とする径方向の内側に配置された第一ブレードと、前記第一ブレードに対して少なくとも一部が前記径方向の外側に配置された第二ブレードと、を有し、前記第一ブレードは、前記径方向の最も内側の第一内側翼端と前記径方向の最も外側の第一外側翼端とを結ぶ仮想線に対し、前記第一内側翼端と前記第一外側翼端との間の中間部が前記周方向の第一側に位置するように湾曲して形成され、前記第二ブレードは、前記第一ブレードの前記第一外側翼端に対して前記周方向の第二側に配置され、前記第二ブレードは、前記周方向の第一側を向く第二圧力面を有し、前記第二圧力面における前記径方向の最も外側での出口角は、60°以上120°以下とされている。
このような構成とすることで、インペラを周方向の第一側に向かって回転させた場合、湾曲している第一ブレードにおいて周方向の第一側を向く面に沿って流体が流れる。第一ブレードを径方向の内側から径方向の外側に向かってきた流体は、流れの向きが周方向の第二側に向かうように流れる。しかしながら、第一外側翼端に対して周方向の第二側に配置された第二ブレードにおいて、第二圧力面の出口角は、60°以上120°以下とされている。そのため、第一圧力面に沿って流れた後に第二圧力面に沿って流れることで、流れの向きが径方向の外側や周方向の第一側に近づくように変わる。その結果、第一ブレードの形状に関わらず、インペラからの流出角が出口角に近づき、流出角の増大を図ることができる。インペラからの流出角が、60°以上120°以下とされた出口角に近づくことで、インペラから径方向の外側に流出する流れが有する運動エネルギーが、二相流時の流れの偏りによって打ち消されにくくなる。そのため、流体の角運動量エネルギーが小さくなってしまうことを抑えることができる。したがって、インペラのブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
また、本発明の第二態様に係るインペラでは、第一態様において、前記第二ブレードは、前記第一外側翼端に対して、前記周方向に離れて配置されていてもよい。
このような構成とすることで、第一外側翼端と第二ブレードとの間に隙間が形成される。第一ブレードにおいて周方向の第二側を流れる流体の一部が、隙間を通して第二ブレードの周方向の第一側に吸い込まれる。これにより、第一ブレードの周方向の第二側で流体に含まれる気体(気泡)の一部が、第二ブレードの周方向の第一側に抜ける。その結果、第一ブレードの周方向の第二側に存在する気体の量を減らすことができる。したがって、インペラのブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
また、本発明の第三態様に係るインペラでは、第二態様において、前記第二ブレードにおいて前記径方向の最も内側の第二内側翼端は、前記軸線方向から見た際に、前記第一外側翼端に対して前記径方向の内側に配置されていてもよい。
このような構成とすることで、第一ブレードにおいて周方向の第一側を向く面に沿って流れる流体は、第二圧力面に衝突するように、第一ブレードから第二ブレードに流れる。さらに、第一ブレードにおいて周方向の第二側を向く面に沿って流れる流体も、第二圧力面に衝突するように、第一ブレードから第二ブレードに流れる。その結果、第第一ブレードにおいて周方向の第二側を向く面付近で流体に含まれる気体(気泡)の多くが、第二圧力面に向かって流れる。これにより、第一ブレードにおいて周方向の第二側を向く面付近に存在する気泡を多く含む流体のインペラからの流出を、より一層促進することができる。
また、本発明の第四態様に係るインペラでは、第一態様から第三態様のいずれか一つにおいて、前記第二ブレードは、前記周方向の第二側を向く第二負圧面を有し、前記第二負圧面は、前記周方向の第一側に窪むように湾曲して形成されていてもよい。
このような構成とすることで、第二負圧面は、第一ブレードの周方向の第二側を向く面と湾曲方向が同じとなる。これにより、第一ブレードの周方向の第二側を向く面から、第二負圧面に沿って流体が流れる際に、剥離が生じにくくなる。したがって、ブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
また、本発明の第五態様に係るインペラでは、第一態様から第四態様のいずれか一つにおいて、前記第二ブレードは、前記第二圧力面が前記周方向の第二側に窪むように湾曲して形成されていてもよい。
このような構成とすることで、第一ブレード面によって、第一ブレードにおける周方向の第一側を向く面に沿って流れてきた流体の流れの向きを、出口角に合わせるようにスムーズに変えることができる。
また、本発明の第六態様に係るインペラでは、第一態様から第五態様のいずれか一つにおいて、前記ブレードは、前記第二ブレードに対して、前記周方向の第二側に離間して配置された第三ブレードをさらに有し、前記第三ブレードは、前記周方向の第一側を向く第三圧力面を有し、前記第三圧力面における前記径方向の最も外側での出口角は、60°以上120°以下とされていてもよい。
このような構成とすることで、第一ブレードや第二ブレードに沿って流れた流体の一部は第三ブレードに到達する。第三ブレードに到達した流体の一部は、第三圧力面に沿って流れる。ここで、第三圧力面の出口角θ3は60°以上120°以下とされている。そのため、第三圧力面に沿って流れることで、流れの向きが径方向の外側や周方向の第一側に近づくように変わる。その結果、第三ブレードからの流出角が出口角に近づき、流出角の増大を図ることができる。したがって、ブレード全体として、流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
本発明の第七態様に係るインペラは、軸線を中心とした円盤状のディスク、及び前記ディスクにおいて前記軸線の延びる軸線方向の第一側を向く面から前記軸線方向に延び、前記軸線周りの周方向に間隔をあけて配置された複数のブレード、を備え、前記ブレードは、前記周方向の第一側を向く面として、前記周方向の第一側に突出するように湾曲した内周翼面部と、前記内周翼面部に対して前記軸線を中心とする径方向の外側に形成された外周翼面部とを有し、前記周方向の第二側を向く面として、前記周方向の第一側に窪むように、前記径方向の最も内側の第一端から前記径方向の最も外側の第二端に向かって連続して湾曲する湾曲翼面部を有し、前記外周翼面部は、前記軸線方向から見た際に、前記内周翼面部を前記径方向の外側へ向かって延長させた仮想延長線に対し、前記径方向の外側に向かうにしたがって、前記周方向の第一側に向かうように延び、前記外周翼面部における前記径方向の最も外側の出口角は、60°以上120°以下とされている。
このような構成とすることで、インペラを周方向の第一側に向かって回転させた場合、ブレードにおいて周方向の第一側を向く面に沿って流体が流れる。流体は、内周翼面部では、径方向の内側から外側に向かうにしたがって、周方向の第二側に向かうように流れる。その後、流体は、外周翼面部によって、流れの向きを径方向の外側に変える。外周翼面部に沿って流れた流体は、出口角の流出角度で径方向の外側へ流出していく。インペラからの流出角が、60°以上120°以下とされた出口角に近づくことで、インペラから径方向の外側に流出する流れが有する運動エネルギーが、二相流時の流れの偏りによって打ち消されにくくなる。そのため、流体の角運動量エネルギーが小さくなってしまうことを抑えることができる。したがって、インペラのブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
このような構成とすることで、流体の流出速度が小さくなってしまうのを、特に有効に抑えることができる。したがって、インペラのブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
本発明の第八態様に係るインペラは、第七態様において、前記ブレードは、前記内周翼面部及び前記湾曲翼面部を有する主ブレード材と、前記主ブレード材の前記径方向の最も外側の端部に対して前記周方向の第一側に配置され、前記外周翼面部を有する副ブレード材と、を備えていてもよい。
このような構成とすることで、主ブレード材と副ブレード材とによって、第六態様に係るインペラのブレードを形成することができる。
本発明の第九態様に係るインペラは、第八態様において、前記副ブレード材は、前記主ブレード材における前記径方向の外側の端部に対し、前記周方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
このような構成とすることで、主ブレード材と副ブレード材との間に隙間が形成される。この隙間を通して、流体に含まれる不純物等の固体が通過することで、固体が主ブレード材に衝突することを抑えることができる。これにより、主ブレード材の損傷を抑えることができる。
本発明の第十態様に係るインペラは、第一態様から第九態様のいずれか一つにおいて、前記ブレードは、前記径方向の最も外側で前記径方向の外側を向く面に、前記径方向の内側に向かって窪む凹部を有していてもよい。
このような構成とすることで、インペラが軸線周りに回転すると、ブレードに形成された凹部によって、インペラの径方向の外側に位置する流体との間の摩擦力が高まり、流体がインペラに連れ回りやすくなる。これにより、流体に回転エネルギーを付与し、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
本発明の第十位置態様に係る遠心ポンプは、第一態様から第十態様のいずれか一つのインペラを備え、前記インペラは、軸線周りで前記周方向の第一側に向かって回転駆動される。
このような構成とすることで、インペラのブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
本発明によれば、インペラのブレードによって流体に付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
本発明の実施形態に係る遠心ポンプの構成を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係るインペラを、軸線方向から見た図である。 上記インペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第一実施形態の変形例である第一変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第一実施形態の変形例である第二変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第二実施形態に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第二実施形態の変形例である第三変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第二実施形態の変形例である第四変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第三実施形態に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第三実施形態の変形例である第五変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第三実施形態の変形例である第六変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第三実施形態の変形例である第七変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第一実施形態から第三実施形態の変形例である第八変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。 本発明の第一実施形態から第三実施形態の変形例である第九変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明によるインペラ及び遠心ポンプを実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプの構成を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の遠心ポンプ10は、主として、ケーシング20と、回転軸30と、インペラ40Aと、を備えている。
ケーシング20は、回転軸30及びインペラ40Aを内部に収容している。ケーシング20は、回転軸30の軸線Oの延びる方向(以下、この方向を軸線方向Daと称する)に延びる筒状をなしている。ケーシング20には、縮径及び拡径を繰り返す内部空間24が設けられている。この内部空間24にはインペラ40Aが収容される。
ケーシング20において、軸線方向Daの一方側(第一側)Dauの一端部20aには、主に液体からなる流体Lを外部からケーシング20内に流入させる吸込口25が設けられている。また、ケーシング20において、軸線方向Daの他方側(第二側)Dadの他端部20bには、流体Lをケーシング20の外部に流出させる排出口26が設けられている。
ケーシング20には、インペラ40A同士の間となる位置に、ケーシング側流路50が形成されている。ケーシング側流路50は、インペラ40Aを流通する流体Lを、ケーシング20内を軸線方向Daの一方側Dauの一端部20a側(上流側)から、軸線方向Daの他方側Dadの他端部20b側(下流側)に流通させる。
ケーシング側流路50は、ディフューザ部51と、リターンベンド部52と、戻り流路53と、を備える。
ディフューザ部51は、インペラ40Aの外周部から径方向Drの外側Droに向けて延びている。
リターンベンド部52は、ディフューザ部51の外周部に連続して延びている。リターンベンド部52は、ディフューザ部51の外周部から断面視U字状に回り込み、径方向Drの内側Driに向けて延びている。リターンベンド部52は、インペラ40Aから径方向Drの外側Droに向かって排出される流体Lを、径方向Drの内側Driに反転させて案内する。
戻り流路53は、リターンベンド部52から径方向Drの内側Driに向けて延びている。
回転軸30は、ジャーナル軸受28A及び28Bを介して、ケーシング20に対して軸線O回りに回転自在に支持されている。ジャーナル軸受28Aは、ケーシング20の一端部20a側に設けられている。ジャーナル軸受28Bは、ケーシング20の他端部20b側に設けられている。また、ケーシング20の一端部20aには、スラスト軸受29が設けられている。回転軸30の一端は、スラスト軸受29を介して軸線方向Daに支持されている。
複数のインペラ40Aは、ケーシング20の内部に、軸線方向Daに間隔を空けて収容されている。なお、図1において、インペラ40Aが6つ設けられている場合の一例を示しているが、インペラ40Aは、少なくとも1つ以上設けられていればよい。複数のインペラ40Aは、それぞれ、回転軸30に取り付けられている。各インペラ40Aは、流体Lが流れると、回転軸30と一体に、軸線O回りの周方向Dcの第二側Dc2から第一側Dc1に回転する。各インペラ40Aは、遠心力を利用して流体Lを圧縮する。
各インペラ40Aは、ディスク41と、ブレード42Aと、カバー43と、を備えた、いわゆるクローズドインペラである。
ディスク41は、軸線Oを中心とした円盤状に形成されている。ディスク41は、軸線方向Daの一方側Dauから他方側Dadに向かうにつれて、径方向Drの外側Droに漸次拡径するように形成されている。
ディスク41において軸線方向Daの他方側Dadを向く面は、軸線Oに直交する平面状をなす背面412とされている。ディスク41における軸線方向Daの一方側Dauを向く面は、ディスク主面413とされている。ディスク主面413は、軸線方向Daの一方側Dauから他方側Dadに向かうに従って径方向Drの外側Droに向かって延び、概ね円錐状をなしている。
ブレード42Aは、ディスク41におけるディスク主面413に、軸線O周りの周方向Dcに間隔をあけて複数設けられている。複数のブレード42Aは、ディスク主面413から軸線方向Daの一方側Dauに延びている。複数のブレード42Aは、軸線Oを中心として径方向Drの外側Droに向かって放射状に複数配列されている。各ブレード42Aは、全体として、径方向Drの内側Driから径方向Drの外側Droに向かうに従ってインペラ40Aの回転方向の前方側(周方向Dcの第一側Dc1)に湾曲している。各ブレード42Aの具体的な構成については、後に詳述する。
カバー43は、複数のブレード42Aを軸線方向Daの一方側Dauから覆っている。カバー43は、ディスク41との間にブレード42Aを挟むように、ディスク41と対向して設けられている。カバー43は、軸線方向Daの一方側Dauから他方側Dadに向かうにしたがって径方向Drの外側Droに漸次拡径するように形成されている。カバー43には、ブレード42Aにおけるディスク主面413に接続された端部とは反対側の端部が固定されている。
カバー43、ディスク主面413、及びブレード42Aの間に、インペラ流路401が形成されている。インペラ流路401は、軸線方向Daの一方側Dauから他方側Dadに向かうに従って、径方向Drの外側Droに向かうにように湾曲しながら延びている。
遠心ポンプ10においては、流体Lは、吸込口25からケーシング側流路50に導入される。流体Lは、回転軸30とともに軸線O回りに回転するインペラ40Aのそれぞれにおいて圧縮され、径方向Drの内側Driから径方向Drの外側Droに流出される。
各インペラ40Aでは、インペラ40Aの回転により、軸線方向Daの一方側Dauからインペラ流路401に流体Lが導入される。インペラ流路401に導入された流体Lは、インペラ流路401内を軸線方向Daの一方側Dauから他方側Dadに向かうに従って、径方向Drの外側Droに流れて昇圧される。インペラ流路401内で昇圧された流体Lは、外側Droのディフューザ部51に流出される。
各段のインペラ40Aから流出した流体Lは、ケーシング側流路50のディフューザ部51を通して径方向Drの外側Droに流れる。その後、流体Lは、リターンベンド部52において流れ方向を折り返し、戻り流路53を通して後段側のインペラ40Aに送り込まれる。このようにして、ケーシング20の一端部20a側から他端部20b側に向けて多段に設けられたインペラ40Aとケーシング側流路50を経ることで、流体Lが多段に圧縮され、排出口26から送り出される。
図2は、本発明の第一実施形態に係るインペラを、軸線方向から見た図である。図3は、上記インペラに設けられたブレードを示す図である。図2、図3に示すように、インペラ40Aに設けられた各ブレード42Aは、第一ブレード44と、第二ブレード45Aと、を有している。
第一ブレード44は、軸線方向Daから見た際に、ディスク41において径方向Drの内側Driに配置されている。第一ブレード44における径方向Drの最も内側Driの第一内側翼端441は、ディスク主面413の径方向Drの内側Driの内縁部413aに位置している。第一ブレード44における径方向Drの最も外側Droの第一外側翼端442は、径方向Drにおいて、ディスク主面413の径方向Drの外側Droの外縁部413bと内縁部413aとの間に位置している。より具体的には、第一外側翼端442は、内縁部413aよりも外縁部413bに近い位置に配置されている。
図3に示すように、第一ブレード44は、第一内側翼端441と第一外側翼端442との間に第一中間部443を有している。第一ブレード44は、第一内側翼端441及び第一外側翼端442に対し、第一中間部443で周方向Dcの第一側Dc1に窪むように湾曲して形成されている。つまり、第一中間部443は、第一内側翼端441と第一外側翼端442とを結ぶ仮想線V1に対し、周方向Dcの第一側Dc1に位置している。
第一ブレード44は、周方向Dcの第一側Dc1を向く第一圧力面444と、周方向Dcの第二側Dc2を向く第一負圧面445と、を有する。第一圧力面444は、第一内側翼端441及び第一外側翼端442に対し、周方向Dcの第一側Dc1に突出するように凸面状をなして湾曲している。第一負圧面445は、第一内側翼端441及び第一外側翼端442に対し、周方向Dcの第一側Dc1に窪むように凹面状をなして湾曲している。第一ブレード44は、第一内側翼端441から第一外側翼端442にかけて、軸線方向Daから見た際の第一圧力面444の曲率及び第一負圧面445の曲率がほぼ一定に形成されている。
第二ブレード45Aは、軸線方向Daから見た際に、第一ブレード44に対して少なくともその一部が、ディスク41において径方向Drの外側Droに配置されている。第二ブレード45Aは、第一外側翼端442に対して、周方向Dcの第二側Dc2に配置されている。より具体的には、第二ブレード45Aは、第一外側翼端442に対して、周方向Dcの第二側Dc2に離れて配置されている。第二ブレード45Aは、軸線方向Daから見た際に、径方向Drの長さが第一ブレード44よりも短い。
第二ブレード45Aの径方向Drの最も内側Driの第二内側翼端451Aは、外縁部413bと内縁部413aとの間に位置している。第二ブレード45Aの第二内側翼端451Aの径方向Drの位置は、軸線方向Daから見た際に、第一外側翼端442とほぼ同じ位置に配置されている。第二ブレード45Aの径方向Drの最も外側Droの第二外側翼端452は、外縁部413b上に位置している。
第二ブレード45Aは、第二内側翼端451Aと第二外側翼端452との間に第二中間部453を有している。第二ブレード45Aは、第二内側翼端451A及び第二外側翼端452に対し、第二中間部453で周方向Dcの第二側Dc2に窪むように湾曲して形成されている。つまり、第二中間部453は、第二内側翼端451Aと第二外側翼端452とを結ぶ仮想線V2に対し、周方向Dcの第二側Dc2に位置している。
第二ブレード45Aは、周方向Dcの第一側Dc1を向く第二圧力面454と、周方向Dcの第二側Dc2を向く第二負圧面455と、を有する。第二圧力面454は、第二内側翼端451A及び第二外側翼端452に対し、周方向Dcの第二側Dc2に窪むように凹面状をなして湾曲している。第二負圧面455は、第二内側翼端451A及び第二外側翼端452に対し、周方向Dcの第二側Dc2に突出するように凸面状をなして湾曲している。第二ブレード45Aは、第二内側翼端451Aから第二外側翼端452にかけて、第二圧力面454と第二負圧面455との間の厚みがほぼ一定に形成されている。
第二ブレード45Aは、第二外側翼端452における、第二圧力面454の出口角θ1が60°以上120°以下とされている。出口角θ1の特に好ましい角度は90°である。ここで出口角θ1は、軸線方向Daから見た際の接線d1と延長線d2との間の角度である。接線d1は、軸線方向Daから見た際の外縁部413bでの接線であって、外縁部413bの第二圧力面454と重なる位置から周方向Dcの第二側Dc2に向かって延びる仮想の線である。延長線d2は、軸線方向Daから見た際の第二圧力面454を第二外側翼端452から径方向Drの外側Droへと延長した仮想の線である。
なお、第二ブレード45Aは、出口角θ1が60°以上120°以下とされていればよい。したがって、第二ブレード45Aは、軸線方向Daから見た際に、第二圧力面454及び第二負圧面455が直線状をなすような平板状に形成されていてもよい。また、第二ブレード45Aは、軸線方向Daから見た際に、第二圧力面454が周方向Dcの第一側Dc1に凸面となり、第二負圧面455が周方向Dcの第一側Dc1に凹面となるような平板状に形成されていてもよい。
このようなブレード42Aを備えたインペラ40Aは、外部の駆動源によって軸線O周りの周方向Dcの第一側Dc1を回転方向の前方側として回転駆動される。軸線O方向から見ると、流体Lは、周方向Dcで互いに隣り合うブレード42A同士の間を、径方向Drの内側Driから外側Droに向かって流れる。このとき、各ブレード42Aに対して周方向Dcの第一側Dc1では、流体Lは、第一ブレード44及び第二ブレード45Aによって周方向Dcの第一側Dc1に押圧される。これにより、各ブレード42Aの周方向Dcの第一側Dc1で、流体Lの圧力は上昇する。つまり、第一圧力面444及び第二圧力面454付近で流体Lの圧力は最も上昇する。これに対し、各ブレード42Aに対して周方向Dcの第二側Dc2では、流体Lの圧力は、周方向Dcの第一側Dc1に比較すると、相対的に低くなる。また、流体L中に混在する気泡Bは、各ブレード42Aに対して周方向Dcの第二側Dc2に、より多く存在することとなる。つまり、第一負圧面445及び第二負圧面455付近での流体Lの圧力は最も低下し、気泡Bもより多く存在している。
第一ブレード44の周方向Dcの第一側Dc1では、流体Lは、湾曲した第一圧力面444に沿って、径方向Drの内側Driから外側Droに向かって流れていく。その後、第一外側翼端442から周方向Dcの第二側Dc2に流れる流体Lは、第二ブレード45Aの第二圧力面454に衝突して流れの向きを径方向Drの外側Droに変える。流れの向きを変えた流体Lは、第二圧力面454に沿って、径方向Drの内側Driから外側Droに向かって流れていき、第二外側翼端452において、延長線d2に沿って流出する。つまり、流体Lは、外縁部413bから、出口角θ1の流出角度で径方向Drの外側に流出していく。
ここで、流体Lが、延長線d2よりも、周方向Dcの第二側Dc2に傾いて(出口角θ1よりも小さな角度で)流出すると、インペラ40Aの回転方向(周方向Dcの第一側Dc1)と反対に向かうように流体Lは流れる。そのため、流体Lのインペラ40Aからの流出速度が低下してしまう。その結果、流体Lが有する運動エネルギーが減じられ、流体Lによる遠心ポンプ10の揚程が低下する。
これに対し、本実施形態の構成では、流体Lは、第二外側翼端452において、第二圧力面454から、出口角θ1=60°以上120°以下の角度で、径方向Drの外側Droへと流出する。これにより、流体Lのインペラ40Aからの流出速度の低下が抑えられ、流体Lが有する運動エネルギーの低下も抑えられる。
また、第一ブレード44に対して周方向Dcの第一側Dc1では、湾曲した第一圧力面444に沿って流れる流体Lは、第一外側翼端442から間隔をあけて配置された第二ブレード45Aへと流れていく。また、第一ブレード44に対して周方向Dcの第二側Dc2では、第一負圧面445に沿って流れる流体Lの一部が、第一ブレード44と第二ブレード45Aとの隙間を通して吸い出され、第一圧力面444側に流れ込む。その結果、第一圧力面444に沿って流れた流体Lの流れに、第一負圧面445に沿って流れた流体が隙間を通って合流する。これにより、第二ブレード45Aに対して周方向Dcの第一側Dc1に存在する流体Lのインペラ40Aからの流出を促進するとともに、第一ブレード44の周方向Dcの第二側Dc2に存在する気泡Bの量が減少する。したがって、流体Lのインペラ40Aからの流出速度が高められる。
上述したようなインペラ40A及び遠心ポンプ10によれば、インペラ40Aを周方向Dcの第一側Dc1に向かって回転させた場合、湾曲している第一ブレード44において第一圧力面444に沿って流体Lが流れる。第一圧力面444に沿って径方向Drの内側Driから径方向Drの外側Droに向かってきた流体Lは、流れの向きが周方向Dcの第二側Dc2に向かうように流れる。しかしながら、第一外側翼端442に対して周方向Dcの第二側Dc2に配置された第二ブレード45Aにおいて、第二圧力面454の出口角θ1は60°以上120°以下とされている。そのため、第一圧力面444に沿って流れた後に第二圧力面454に沿って流れることで、流れの向きが径方向Drの外側Dro(インペラ40Aの放射方向)や周方向Dcの第一側Dc1に近づくように変わる。その結果、第一圧力面444の形状に関わらず、インペラ40Aからの流出角が出口角θ1に近づき、流出角の増大を図ることができる。インペラ40Aからの流出角が、60°以上120°以下とされた出口角θ1に近づくことで、インペラ40Aから径方向Drの外側Droに流出する流れが有する角運動エネルギーが、二相流時の流れの偏りによって打ち消されにくくなる。そのため、流体Lの角運動量エネルギーが小さくなってしまうことを抑えることができる。また、第一ブレード44では、流体Lがスムーズに流れるため、急激な圧力上昇を抑えることができる。したがって、第一ブレード44の第一内側翼端441付近において、流体Lの逆流による流路閉塞が発生することを抑えることができる。したがって、インペラ40Aのブレード42Aによって流体Lに付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
また、第二ブレード45Aは、第一外側翼端442に対して、周方向Dcの第二側Dc2に離れて配置されている。その結果、第一外側翼端442と第二ブレード45Aとの間に隙間が形成される。遠心力の作用により、第一圧力面444に沿って流れる流体Lは、第一負圧面445に沿って流れる流体Lよりも液相が多くなって密度が大きくなる。その結果、第一圧力面444に沿って流れる流体Lの流速は、第一負圧面445に沿って流れる流体Lの流速よりも大きくなる。これにより、第一負圧面445に沿って径方向Drの内側Driから外側Droに向かって流れる流体Lの一部が、この隙間を通して第二ブレード45Aに対して周方向Dcの第一側Dc1に吸い込まれる。これにより、第一負圧面445付近で流体Lに含まれる気体(気泡B)の一部が、第二圧力面454側に抜ける。その結果、第一負圧面445付近に存在する気体の量を減らすことができる。したがって、インペラ40Aのブレードによって流体Lに付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
また、第二ブレード45Aは、第二圧力面454が周方向Dcの第二側Dc2に窪むように湾曲して形成されている。そのため、第一圧力面444に沿って径方向Drの内側Driから外側Droに流れてきた流体Lの流れの向きを、第二圧力面454によって、90°以上120°以下とされた出口角θ1に合わせるようにスムーズに変えることができる。
(第一変形例)
なお、上記第一実施形態において、第二ブレード45Aの第二内側翼端451Aは、軸線方向Daから見た際に、径方向Drにおいて、第一ブレード44の第一外側翼端442とほぼ同じ位置に配置するようにした。しかしながら、第一ブレード44に対する第二ブレードの配置は、これに限られるものではない。図4は、本発明の第一実施形態の変形例である第一変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。
例えば、図4に示すように、第一変形例におけるインペラ40Bのブレード42Bでは、第二ブレード45Bの第二内側翼端451Bの位置が第一実施形態と異なっている。第二内側翼端451Bは、軸線方向Daから見た際に、第一ブレード44の第一外側翼端442よりも径方向Drの内側Driに配置されている。つまり、第二内側翼端451B付近の第二ブレード45Bの一部と、第一外側翼端442付近の第一ブレード44の一部とが、周方向Dcから見た際に、互いに重なるように配置されている。
このような構成では、第二内側翼端451Bが、第一外側翼端442よりも径方向Drの内側Driに位置している。そのため、第一圧力面444に沿って流れた流体Lは、第二圧力面454Bに衝突するように、第一ブレード44から第二ブレード45Bに流れる。その結果、第一圧力面444に沿って流れる流体Lの多くを、第二圧力面454Bで高い精度で受けることができる。さらに、第一負圧面445に沿って流れる流体Lも、第二圧力面454Bに衝突するように、第一ブレード44から第二ブレード45Bに流れる。その結果、第一負圧面445付近で流体Lに含まれる気体(気泡B)の多くが、第二圧力面454Bに向かって流れる。これにより、第一負圧面445付近に存在する気泡Bを多く含む流体Lのインペラ40Bからの流出を、より一層促進することができる。さらに、第一負圧面445付近に存在する気泡Bの量が、より一層減少する。これにより、ブレード42Bの周方向Dcの第二側Dc2において、流体Lのインペラ40Bからの流出速度が高められる。したがって、ブレード42Bによって流体Lに付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
(第二変形例)
図5は、本発明の第一実施形態の変形例である第二変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図5に示すように、インペラ40Dのブレード42Dは、第一ブレード44及び第二ブレード45Aに対し、周方向Dcの第二側Dc2に離間して配置された第三ブレード46をさらに有している。第三ブレード46における径方向Drの最も内側Driの第三内側翼端461は、外縁部413bと内縁部413aとの間に位置している。本変形例の第三内側翼端461は、第二内側翼端451Aの径方向Drの位置とほぼ同じ位置とされている。第三ブレード46における径方向Drの最も外側Droの第三外側翼端462は、外縁部413b上に位置している。
第三ブレード46は、第三内側翼端461から第三外側翼端462に向かって、周方向Dcにおける厚みが漸次大きくなっている。第三ブレード46は、周方向Dcの第一側Dc1を向く第三圧力面464と、周方向Dcの第二側Dc2を向く第三負圧面465と、を有する。
第三圧力面464は、出口角θ3が60°以上120°以下とされている。本変形例の第三圧力面464の出口角θ3は、第二圧力面454の出口角θ1と同じ大きさとされている。なお、第三圧力面464の出口角θ3は、第二圧力面454の出口角θ1と同じ大きさであることに限定されるものではない。したがって、第三圧力面464の出口角θ3は、第二圧力面454の出口角θ1とは異なる角度であってもよい。出口角θ3の特に好ましい角度は90°である。第三負圧面465Dは、第一ブレード44の第一負圧面445に沿った流体Lの流れ方向と平行な面として形成されている。
このような構成によれば、第一負圧面445や第二負圧面455に沿って流れた流体Lの一部は、第三ブレード46に到達する。第三ブレード46に到達した流体Lの一部は、第三圧力面464に沿って流れる。ここで、第三圧力面464の出口角θ3は60°以上120°以下とされている。そのため、流体Lが第三圧力面464に沿って流れることで、流れの向きが径方向Drの外側Dro(インペラ40Dの放射方向)や周方向Dcの第一側Dc1に近づくように変わる。その結果、第三ブレード46からの流出角が出口角θ3に近づき、流出角の増大を図ることができる。したがって、ブレード42D全体として、流体Lに付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
なお、本変形例では、第三ブレード46は、軸線方向Daから見た際に、三角形状をなしている。しかしながら、第三ブレード46の形状は、第三圧力面464を有していれば、このような形状に限定されるものではない。例えば、第三ブレード46は、第三内側翼端461から第三外側翼端462に向かって厚み一定の部材であってもよい。
(第二実施形態)
次に、本発明に係るインペラ及び遠心ポンプの第二実施形態について説明する。なお、以下に説明する第二実施形態においては、上記第一実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。第二実施形態では、第二ブレードの構成が第一実施形態と異なっている。
図6は、本発明の第二実施形態に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図6に示すように、本実施形態の遠心ポンプ10のインペラ40Eに設けられた各ブレード42Eは、第一ブレード44と、第二ブレード45Eと、を備えている。
第二ブレード45Eは、ディスク41の径方向Drの外側Droに設けられている。第二ブレード45Eは、第一ブレード44の第一外側翼端442に対して、周方向Dcの第二側Dc2に設けられている。第二ブレード45Eは、第一ブレード44の第一外側翼端442に対して、周方向Dcの第二側Dc2に離間して設けられている。
第二ブレード45Eの径方向Drの内側Driの第二内側翼端451Eは、ディスク主面413の径方向Drの外側Droの外縁部413bと内縁部413aとの間に位置している。第二ブレード45Eの第二内側翼端451Eは、径方向Drにおいて、第一ブレード44の第一外側翼端442とほぼ同じ位置に配置されている。第二ブレード45Eの径方向Drの外側Droの第二外側翼端452Eは、ディスク主面413の外縁部413bに位置している。
第二ブレード45Eは、第二内側翼端451Eから第二外側翼端452Eに向かって、周方向Dcにおける厚みが漸次大きくなっている。第二ブレード45Eは、周方向Dcの第一側Dc1を向く第二圧力面454Eと、周方向Dcの第二側Dc2を向く第二負圧面455Eと、を有する。
第二圧力面454Eは、第二内側翼端451E及び第二外側翼端452Eに対し、周方向Dcの第二側Dc2に窪むように湾曲している。第二圧力面454Eは、第二内側翼端451Eと第二外側翼端452Eとを結ぶ仮想線V4に対し、周方向Dcの第二側Dc2に窪むように湾曲して形成されている。
第二ブレード45Eは、第二外側翼端452Eにおける、第二圧力面454Eの出口角θ2が60°以上120°以下とされている。出口角θ2の特に好ましい角度は90°である。ここで出口角θ2は、軸線方向Daから見た際の接線d3と延長線d4との間の角度である。接線d3は、軸線方向Daから見た際の外縁部413bでの接線であって、外縁部413bの第二圧力面454Eと重なる位置から周方向Dcの第二側Dc2に向かって延びる仮想の線である。延長線d4は、軸線方向Daから見た際の第二外側翼端452Eにおける第二圧力面454Eを外縁部413bから径方向Drの外側Droへと延長した仮想の線である。
第二負圧面455Eは、周方向Dcの第一側Dc1に向かって窪むように湾曲している。第二負圧面455Eは、軸線方向Daから見た際に、第一ブレード44の第一負圧面445を延長した仮想線に重なるように湾曲していることが好ましい。
このようなブレード42Eを備えたインペラ40Eにおいて、第一ブレード44に対して周方向Dcの第一側Dc1では、上記第一実施形態と同様に流体Lは流れていく。具体的には、流体Lは、湾曲した第一圧力面444に沿って、径方向Drの内側Driから外側Droに向かって流れていく。その後、第一外側翼端442から周方向Dcの第二側Dc2に流れる流体Lは、第二ブレード45Eの第二圧力面454Eに衝突して流れの向きを径方向Drの外側Droに変える。流れの向きを変えた流体Lは、第二圧力面454Eに沿って、径方向Drの内側Driから外側Droに向かって流れていき、第二外側翼端452Eにおいて延長線d4に沿って流出する。つまり、流体Lは、外縁部413bから、出口角θ2の角度で径方向Drの外側に流出していく。これにより、ブレード42Eの周方向Dcの第一側Dc1において、流体Lのインペラ40Eからの流出速度の低下が抑えられ、流体Lが有する運動エネルギーの低下も抑えられる。
また、第一ブレード44に対して周方向Dcの第一側Dc1で、第一圧力面444に沿って流れる流体Lは、第一外側翼端442から間隔をあけて配置された第二ブレード45Eへと流れていく。また、第一ブレード44に対して周方向Dcの第二側Dc2では、第一負圧面445に沿って流れる流体Lの一部が、第一ブレード44と第二ブレード45Eとの隙間を通して吸い出され、第一圧力面444側に流れ込む。その結果、第一圧力面444に沿って流れた流体Lの流れに、第一負圧面445に沿って流れた流体が隙間を通って合流する。これにより、第二ブレード45Eに対して周方向Dcの第一側Dc1に存在する流体Lのインペラ40Eからの流出を促進するとともに、第一ブレード44の周方向Dcの第二側Dc2に存在する気泡Bの量が減少する。したがって、流体Lのインペラ40Eからの流出速度が高められる。
また、第二負圧面455Eは、周方向Dcの第一側Dc1に窪むように湾曲した第一ブレード44の第一負圧面445と、湾曲方向が同じである。このため、ブレード42Eに対して周方向Dcの第二側Dc2では、流体Lは、第一負圧面445から第二負圧面455Eに沿って流れる際に、剥離が生じにくくなる。したがって、インペラ40Eによって流体Lに付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
また、上記第一実施形態と同様、第一ブレード44に対して周方向Dcの第一側Dc1を流れてきた流体Lは、第二ブレード45Eによって、流出角が増大される。その結果、インペラ40Eから径方向Drの外側Droに流出する流れが有する角運動エネルギーが二相流時の流れの偏りによって打ち消されて、流体Lの角運動量エネルギーが小さくなってしまうことを抑えることができる。
(第三変形例)
なお、上記第二実施形態において、第二ブレード45Eの第二内側翼端451Eは、軸線方向Daから見た際に、径方向Drにおいて、第一ブレード44の第一外側翼端442とほぼ同じ位置に配置した。しかしながら、第一ブレード44に対する第二ブレード45Eの配置関係は、これに限られない。図7は、本発明の第二実施形態の変形例である第三変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。
図7に示すように、上述した第一変形例と同様、第三変形例のインペラ40Fのブレード42Fでは、第二ブレード45Fの第二内側翼端451Fが、軸線方向Daから見た際に、第一外側翼端442よりも径方向Drの内側Driに配置されている。これにより、第二内側翼端451F付近の第二ブレード45Fの一部と、第一外側翼端442付近の第一ブレード44の一部とが、周方向Dcから見た際に、互いに重なるように配置されている。
このような構成では、第一圧力面444に沿って流れた流体Lは、第二圧力面454Fに衝突するように、第一ブレード44から第二ブレード45Fに流れる。その結果、第一圧力面444に沿って流れる流体Lの多くを、第二圧力面454Fで受けることができる。さらに、第一負圧面445に沿って流れる流体Lも、第二圧力面454Fに衝突するように、第一ブレード44から第二ブレード45Fに流れる。その結果、第一負圧面445付近で流体Lに含まれる気体(気泡B)の多くが、第二圧力面454Fに向かって流れる。これにより、第一負圧面445付近に存在する気泡Bを多く含む流体Lのインペラ40Fからの流出を、より一層促進することができる。さらに、第一負圧面445付近に存在する気泡Bの量が、より一層減少する。これにより、ブレード42Fの周方向Dcの第二側Dc2において、流体Lのインペラ40Fからの流出速度が高められる。したがって、ブレード42Fによって流体Lに付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
(第四変形例)
図8は、本発明の第二実施形態の変形例である第四変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図8に示すように、第一ブレード44と第二ブレード45Gとのオーバーラップ量をより大きくしてもよい。
このような構成では、第一ブレード44と第二ブレード45Gとが周方向Dcから見た際に大きく重なっている。そのため、第一負圧面445に沿って流れる流体Lのより多くが、第二圧力面454Gに案内される。したがって、ブレード42Gによって流体Lに付与されるエネルギーの損失をさらに抑え、ポンプ揚程をさらに高めることが可能となる。
なお、上記第一、第二実施形態において、第一ブレード44と、第二ブレード45A〜45B、45D〜45Gとの間に間隔をあけるようにしたが、このような構成に限定されるものではない。例えば、第一ブレード44と、第二ブレード45A〜45B、45D〜45Gとを、互いに接するように配置してもよい。
(第三実施形態)
図9は、本発明の第三実施形態に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図9に示すように、本実施形態のインペラ40Hに設けられた各ブレード42Hは、ブレード材47からなる。
ブレード材47は、径方向Drの最も内側Driの第一端471Hと、径方向Drの最も外側Droの第二端472Hと、を有する。第一端471Hは、ディスク主面413の内縁部413aに位置している。第二端472Hは、ディスク主面413の外縁部413bに位置している。ブレード材47は、内縁部413aから外縁部413bまで径方向Drに連続して延びている。ブレード材47は、第一端471Hから第二端472Hに向かって、周方向Dcにおける厚みが漸次大きくなっている。ブレード材47は、周方向Dcの第一側Dc1を向くブレード材圧力面474と、周方向Dcの第二側Dc2を向くブレード材負圧面475と、を有する。
ブレード材圧力面474は、内周翼面部4741と、外周翼面部4742と、を有している。
内周翼面部4741は、ブレード材圧力面474において、径方向Drの内側Driに形成されている。内周翼面部4741は、周方向Dcの第一側Dc1に向かって凸となるよう湾曲して形成されている。
外周翼面部4742は、内周翼面部4741に対して径方向Drの外側Droに形成されている。外周翼面部4742は、周方向Dcの第二側Dc2に凹となるよう湾曲して形成されている。
内周翼面部4741と外周翼面部4742とは、ブレード材中間部4743を介して連続している。つまり、ブレード材圧力面474は、軸線方向Daから見た際に、ブレード材中間部4743を変曲点として、湾曲する方向が変化している。内周翼面部4741は、ブレード材中間部4743と第一端471Hとを結ぶ仮想線V7に対し、周方向Dcの第一側Dc1に凸となるよう湾曲して形成されている。外周翼面部4742は、仮想線V8に対し、周方向Dcの第二側Dc2に凹となるよう湾曲して形成されている。仮想線V8は、軸線方向Daから見た際に、ブレード材中間部4743と、ブレード材圧力面474の第二端472Hである正圧側外周端部4741bとを結ぶ仮想の線である。また、外周翼面部4742は、軸線方向Daから見た際に、内周翼面部4741の径方向Drの外側Droへの延長した仮想延長線d7に対し、周方向Dcの第一側Dc1に形成されている。外周翼面部4742は、軸線方向Daから見た際に、仮想延長線d7に対し、径方向Drの外側Droに向かうにしたがって、周方向Dcの第一側Dc1に向かって離れるように延びている。
外周翼面部4742は、正圧側外周端部4741bにおける出口角θ7が60°以上120°以下とされている。出口角θ7の特に好ましい角度は90°である。ここで出口角θ7は、軸線方向Daから見た際の接線d8と延長線d9との間の角度である。接線d8は、軸線方向Daから見た際の外縁部413bでの接線であって、外縁部413bの正圧側外周端部4741bと重なる位置から周方向Dcの第二側Dc2に向かって延びる仮想の線である。延長線d9は、軸線方向Daから見た際のブレード材圧力面474(外周翼面部4742)を正圧側外周端部4741bから径方向Drの外側Droへ延長した仮想の線である。
ブレード材負圧面475は、湾曲翼面部4751を有している。湾曲翼面部4751は、第一端471Hから第二端472Hに向かって、周方向Dcの第一側Dc1に窪むように連続して湾曲している。湾曲翼面部4751は、仮想線V9に対し、軸線方向Daから見た際に、周方向Dcの第一側Dc1に円弧状をなして窪むように湾曲している。仮想線V9は、軸線方向Daから見た際に、第一端471Hと、ブレード材負圧面475の第二端472Hである負圧側外周端部4751bとを結ぶ仮想の線である。
このようなブレード42Hを備えたインペラ40Hは、外部の駆動源によって軸線O周りの周方向Dcの第一側Dc1を回転方向の前方側として回転駆動される。軸線O方向から見ると、流体Lは、周方向Dcで互いに隣り合うブレード42H同士の間を、径方向Drの内側Driから外側Droに向かって流れる。このとき、各ブレード42Hに対して周方向Dcの第一側Dc1では、流体Lは、ブレード材圧力面474によって周方向Dcの第一側Dc1に押圧される。これにより、各ブレード42Hの周方向Dcの第一側Dc1で、流体Lの圧力は上昇する。これに対し、各ブレード42Hに対して周方向Dcの第二側Dc2では、流体Lの圧力は、周方向Dcの第一側Dc1に比較すると、相対的に低くなる。また、流体L中に混在する気泡Bは、各ブレード42Hに対して周方向Dcの第二側Dc2に、より多く存在することとなる。つまり、ブレード材負圧面475付近で、気泡Bもより多く存在している。
ブレード材47の周方向Dcの第一側Dc1では、径方向Drの内側Driから径方向Drの外側Droに向かう流体Lは、内周翼面部4741から外周翼面部4742に沿って流れる。流体Lは、内周翼面部4741では、径方向Drの内側Driから外側Droに向かうにしたがって、周方向Dcの第二側Dc2に向かうように流れる。その後、流体Lは、外周翼面部4742によって、流れの向きを径方向Drの外側Droに変える。外周翼面部4742に沿って流れた流体Lは、正圧側外周端部4741bから延長線d9に沿って流出する。つまり、流体Lは、外縁部413bから、出口角θ7の流出角度で径方向Drの外側Droへ流出していく。
さらに、本実施形態の構成では、流体Lは、正圧側外周端部4741bにおいてブレード材圧力面474から、出口角θ7に合わせて60°以上120°以下の流出角度で流れ出ていく。これにより、インペラ40Hから流出する流体Lが有する角運動エネルギーは、二相流時の流れの偏りによって打ち消されにくくなる。そのため、流体Lの流出速度が小さくなってしまうことを抑えることができる。また、ブレード材47では、流体Lがスムーズに流れるため、急激な圧力上昇をともなうのを抑えることができる。これにより、ブレード42Hの周方向Dcの第一側Dc1での流体Lの角運動量エネルギーの低下が抑えられ、流体Lが有する運動エネルギーの低下も抑えられる。
また、ブレード材負圧面475は、第一端471Hから第二端472Hに向かって、周方向Dcの第一側Dc1に窪むように連続して湾曲している。このため、ブレード42Hに対して周方向Dcの第二側Dc2において、流体Lは、ブレード材負圧面475に沿って流れる際に、剥離が生じにくくなる。したがって、インペラ40Hのブレード42Hによって流体Lに付与されるエネルギーの損失を抑え、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
(第五変形例)
なお、上記第三実施形態において、ブレードは、一つの部材で形成されることに限定されるものではない。ブレードは、複数の部材で形成されていてもよい。図10は、本発明の第三実施形態の変形例である第五変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。
例えば、図10に示すように、本変形例におけるインペラ40Iのブレード42Iは、全体として、上記第三実施形態のブレード42Hと同様の形状を有している。ブレード42Iは、主ブレード材48と、副ブレード材49と、を有している。
主ブレード材48は、周方向Dcの第一側Dc1を向く主ブレード圧力面481と、周方向Dcの第二側Dc2を向く主ブレード負圧面482と、を有する。主ブレード圧力面481は、仮想線V11に対し、周方向Dcの第一側Dc1に凸となるよう湾曲している。仮想線V11は、軸線方向Daから見た際に、主ブレード材48の径方向Drの最も内側Driの主ブレード内端部483と、主ブレード材48の径方向Drの最も外側Droの主ブレード外端部484とを結ぶ仮想の線である。主ブレード圧力面481の一部は、内周翼面部4741を形成している。
主ブレード負圧面482は、主ブレード内端部483と主ブレード外端部484とを結ぶ仮想線V11に対し、周方向Dcの第一側Dc1に凹となるよう湾曲している。主ブレード負圧面482は、第三実施形態と同形状の湾曲翼面部4751を形成している。
副ブレード材49は、主ブレード材48の主ブレード外端部484に対して周方向Dcの第一側Dc1に配置されている。副ブレード材49は、径方向Drの内側Driの副ブレード内端部491から、径方向Drの外側Droの副ブレード外端部492に向けて、周方向Dcの厚みが漸次大きくなっている。副ブレード材49は、周方向Dcの第一側Dc1を向く副ブレード圧力面493と、周方向Dcの第二側Dc2を向く副ブレード接合面494と、を有する。副ブレード圧力面493は、外周翼面部4742を形成する。副ブレード接合面494は、主ブレード材48の径方向Drの外側で、主ブレード圧力面481に接合されている。
このような構成では、例えば、インペラ40Iにおいて、既存の主ブレード材48に対し、副ブレード材49を追設することで、上記第三実施形態のブレード42Hと同様の構成を有するブレード42Iを構成することができる。
(第六変形例)
図11は、本発明の第三実施形態の変形例である第六変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図11に示すように、本変形例におけるインペラ40Jのブレード42Jは、主ブレード材48と、副ブレード材49Jと、を有している。第六変形例では、副ブレード材49Jが主ブレード材48と離れて配置されている点が、第五変形例と異なっている。
副ブレード材49Jは、主ブレード材48に対して周方向Dcの第一側Dc1に間隔をあけて配置されている。副ブレード材49Jは、径方向Drの内側Driの副ブレード内端部491Jから、径方向Drの外側Droの副ブレード外端部492Jに向けて、周方向Dcの厚みが漸次大きくなっている。副ブレード材49Jは、周方向Dcの第一側Dc1を向く副ブレード圧力面493Jと、周方向Dcの第二側Dc2を向く副ブレード対向面494Jと、を有している。副ブレード圧力面493Jは、外周翼面部4742を形成している。副ブレード対向面494Jは、主ブレード材48の径方向Drの外側で、主ブレード圧力面481に対し、周方向Dcに隙間を形成するように配置されている。
このような構成では、主ブレード材48と副ブレード材49Jとの間に隙間である流路部60が形成される。仮に、流体Lに不純物等の固体が含まれている場合に、この流路部60を通して流体Lに含まれる固体が通過する。その結果、固体が外周翼面部4742に衝突することを抑えることができる。これにより、主ブレード材48の損傷を抑えることができる。
また、例えば、既存の主ブレード材48に対し、副ブレード材49Jを追設することで、上記第三実施形態のブレード42Hと同様の構成を有するブレード42Jを構成することができる。
(第七変形例)
図12は、本発明の第三実施形態の変形例である第七変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図12に示すように、本変形例におけるインペラ40Kのブレード42Kは、主ブレード材48と、副ブレード材49Kと、を有している。第七変形例では、副ブレード材49Kの形状が、第六変形例と異なっている。
副ブレード材49Kは、主ブレード材48の主ブレード外端部484に対して周方向Dcの第一側Dc1に間隔をあけて配置されている。副ブレード材49Kは、径方向Drの内側Driの副ブレード内端部491Kと、径方向Drの外側Droの副ブレード外端部492Kとにわたって板状をなしている。副ブレード材49は、周方向Dcの第一側Dc1を向く副ブレード圧力面493Kを有している。副ブレード圧力面493Kは、副ブレード内端部491Kと副ブレード外端部492Kとの間で、周方向Dcの第二側Dc2に向かって窪むような凹面状をなしている。つまり、副ブレード圧力面493Kは、外周翼面部4742を形成している。
このような構成でも、上述した第六変形例のブレード42Kと同様の作用効果を得ることができる。
(第八変形例)
図13は、本発明の第一〜第三実施形態の変形例である第八変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図13に示すように、ブレードの外周面70に凹部71を形成してもよい。外周面70は、ブレードにおいて、外縁部413bで径方向Drの外側Droを向く面である。凹部71は、外周面70から径方向Drの内側Driに向かって窪んでいる。凹部71が形成されるブレードとしては、例えば、第二変形例における第三ブレード46、第二実施形態における第二ブレード45E、45F、45G、第三実施形態におけるブレード材47、副ブレード材49、49Jが挙げられる。図13では、例えば、第二実施形態における第二ブレード45Eの外周面70に、凹部71を形成する構成とした。この例では、凹部71を、周方向Dcに間隔をあけて複数形成している。
このような構成によれば、インペラ40Eが軸線O周りに回転すると、凹部71によって、インペラ40Eに対して径方向Drの外側Droに位置する流体Lとの間の摩擦力が高まる。これにより、流体Lがインペラ40Eに連れ回りやすくなり、流体Lに周方向Dcへの回転エネルギーを付与して、ポンプ揚程を高めることが可能となる。
(第九変形例)
図14は、本発明の第一〜第三実施形態の変形例である第九変形例に係るインペラに設けられたブレードを示す図である。図14に示すように、ブレード42A〜42B、42D〜42Kを構成する、第一ブレード44の第一内側翼端441及び第一外側翼端442、第二ブレード45A〜42B、42D〜45G、ブレード材47、主ブレード材48、副ブレード材49等において、径方向Drの内側Driや外側Droの端面に、凹凸80を形成するようにしても良い。凹凸80は、例えば、クサビ状(三角形状)の凸部81及び凹部82からなる。凸部81及び凹部82は、径方向Drと直交する軸線方向Daに並んでいる。
このような凹凸80を設けることで、流体Lを構成する液体と気体との混合促進、流体Lへの乱れの付与による、剥離低減効果を与えることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、第二圧力面454、454B、454E、454F、454G、第三圧力面464、副ブレード圧力面493、493J、493K等は、他の部分よりも硬質な材料で形成するようにしてもよい。特に、出口角を形成する面は、ブレードの中で最も硬質な材料で形成されていることが好ましい。出口角を形成する面が硬質な材料で形成されることで、固体粒子が混ざった流体のように、固気液混相流における耐摩耗性を向上させることができる。
また、例えば、上記第一、第二実施形態において、第一ブレード44と、第二ブレード45A〜45B、45D〜45Gとの間に間隔をあけるようにしたが、第一ブレード44と、第二ブレード45A〜45B、45D〜45Gとを、互いに接するように設けてもよい。
10 遠心ポンプ
20 ケーシング
20a 一端部
20b 他端部
24 内部空間
25 吸込口
26 排出口
27A、27B 支持孔
28A、28B ジャーナル軸受
29 スラスト軸受
30 回転軸
40A〜40K インペラ
401 インペラ流路
41 ディスク
412 背面
413 ディスク主面
413a 内縁部
413b 外縁部
42A〜42K ブレード
43 カバー
44 第一ブレード
441 第一内側翼端
442 第一外側翼端
443 第一中間部
444 第一圧力面
445 第一負圧面
45A、45B、45D、45E、45F、45G 第二ブレード
451A、451B、451D、451E、451F 第二内側翼端
452、452E 第二外側翼端
453 第二中間部
454、454B、454E、454F、454G 第二圧力面
455、455E 第二負圧面
46 第三ブレード
461 第三内側翼端
462 第三外側翼端
464 第三圧力面
465、465D 第三負圧面
47 ブレード材
471H 第一端
472H 第二端
474 ブレード材圧力面
475 ブレード材負圧面
4741 内周翼面部
4741b 正圧側外周端部
4742 外周翼面部
4743 ブレード材中間部
4751 湾曲翼面部
4751b 負圧側外周端部
48 主ブレード材
481 主ブレード圧力面
482 主ブレード負圧面
483 主ブレード内端部
484 主ブレード外端部
49、49J、49K 副ブレード材
491、491J、491K 副ブレード内端部
492、492J、492K 副ブレード外端部
493、493J、493K 副ブレード圧力面
494 副ブレード接合面
494J 副ブレード対向面
50 ケーシング側流路
51 ディフューザ部
52 リターンベンド部
53 戻り流路
60 流路部
70 外周面
71 凹部
B 気泡
Da 軸線方向
Dad 他方側
Dau 一方側
Dc 周方向
Dc1 第一側
Dc2 第二側
Dr 径方向
Dri 内側
Dro 外側
L 流体
O 軸線
V1、V2、V4、V7、V8、V9、V11 仮想線
d1、d3、d8 接線
d2、d4、d9 延長線
d7 仮想延長線
θ1、θ2、θ3、θ7 出口角

Claims (11)

  1. 軸線を中心とした円盤状のディスク、及び前記ディスクにおいて前記軸線の延びる軸線方向の第一側を向く面から前記軸線方向に延び、前記軸線周りの周方向に間隔をあけて配置された複数のブレード、を備え、
    前記ブレードは、前記軸線を中心とする径方向の内側に配置された第一ブレードと、前記第一ブレードに対して少なくとも一部が前記径方向の外側に配置された第二ブレードと、を有し、
    前記第一ブレードは、前記径方向の最も内側の第一内側翼端と前記径方向の最も外側の第一外側翼端とを結ぶ仮想線に対し、前記第一内側翼端と前記第一外側翼端との間の中間部が前記周方向の第一側に位置するように湾曲して形成され、
    前記第二ブレードは、前記第一ブレードの前記第一外側翼端に対して前記周方向の第二側に配置され、
    前記第二ブレードは、前記周方向の第一側を向く第二圧力面を有し、
    前記第二圧力面における前記径方向の最も外側での出口角は、60°以上120°以下とされているインペラ。
  2. 前記第二ブレードは、前記第一外側翼端に対して、前記周方向に離れて配置されている請求項1に記載のインペラ。
  3. 前記第二ブレードにおいて前記径方向の最も内側の第二内側翼端は、前記軸線方向から見た際に、前記第一外側翼端に対して前記径方向の内側に配置されている請求項2に記載のインペラ。
  4. 前記第二ブレードは、前記周方向の第二側を向く第二負圧面を有し、
    前記第二負圧面は、前記周方向の第一側に窪むように湾曲して形成されている請求項1から3の何れか一項に記載のインペラ。
  5. 前記第二ブレードは、前記第二圧力面が前記周方向の第二側に窪むように湾曲して形成されている請求項1から4の何れか一項に記載のインペラ。
  6. 前記ブレードは、前記第二ブレードに対して、前記周方向の第二側に離間して配置された第三ブレードをさらに有し、
    前記第三ブレードは、前記周方向の第一側を向く第三圧力面を有し、
    前記第三圧力面における前記径方向の最も外側での出口角は、60°以上120°以下とされている請求項1から5の何れか一項に記載のインペラ。
  7. 軸線を中心とした円盤状のディスク、及び前記ディスクにおいて前記軸線の延びる軸線方向の第一側を向く面から前記軸線方向に延び、前記軸線周りの周方向に間隔をあけて配置された複数のブレード、を備え、
    前記ブレードは、
    前記周方向の第一側を向く面として、前記周方向の第一側に突出するように湾曲した内周翼面部と、前記内周翼面部に対して前記軸線を中心とする径方向の外側に形成された外周翼面部とを有し、
    前記周方向の第二側を向く面として、前記周方向の第一側に窪むように、前記径方向の最も内側の第一端から前記径方向の最も外側の第二端に向かって連続して湾曲する湾曲翼面部を有し、
    前記外周翼面部は、前記軸線方向から見た際に、前記内周翼面部を前記径方向の外側へ向かって延長させた仮想延長線に対し、前記径方向の外側に向かうにしたがって、前記周方向の第一側に向かうように延び、
    前記外周翼面部における前記径方向の最も外側の出口角は、60°以上120°以下とされているインペラ。
  8. 前記ブレードは、
    前記内周翼面部及び前記湾曲翼面部を有する主ブレード材と、
    前記主ブレード材の前記径方向の最も外側の端部に対して前記周方向の第一側に配置され、前記外周翼面部を有する副ブレード材と、を備える請求項7記載のインペラ。
  9. 前記副ブレード材は、前記主ブレード材における前記径方向の外側の端部に対し、前記周方向に間隔をあけて配置されている請求項8に記載のインペラ。
  10. 前記ブレードは、前記径方向の最も外側で前記径方向の外側を向く面に、前記径方向の内側に向かって窪む凹部を有している請求項1から9の何れか一項に記載のインペラ。
  11. 請求項1から10の何れか一項に記載のインペラを備え、
    前記インペラは、軸線周りで前記周方向の第一側に向かって回転駆動される遠心ポンプ。
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