JP4952463B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明はディフューザが静止翼を有する遠心圧縮機に関するものである。
遠心圧縮機は、高速で回転するインペラにより圧縮性流体、例えば空気に速度エネルギを与えると共に圧縮し、ディフューザを経ることで速度エネルギ(動圧)が更に圧力(静圧)に変換される。
図5は、従来の遠心圧縮機の要部を示しており、ハウジング1はインペラ2を収納するインペラ収納部3、該インペラ収納部3の周囲に形成されたスクロール4を有し、前記インペラ収納部3には前記インペラ2と同軸の吸入口5が開口しており、前記インペラ収納部3と前記スクロール4との間にはディフューザ6が形成される。
通常、該ディフューザ6には、動圧が静圧に効果的に変換される様、半径に対して所要の角度を有する静止翼7が所要の間隔で設けられる。
前記インペラ2が、モータ或はガスタービン等の駆動源によって回転されることで、空気が前記吸入口5より吸入され、前記インペラ2によって圧縮されると共に動圧が与えられる。
圧縮された空気は、前記ディフューザ6を通過することで、又前記静止翼7によって動圧が静圧に変換され、昇圧し、前記スクロール4に入流する。該スクロール4を経て図示しない吐出口より圧縮流体として吐出される。
ここで、前記インペラ2から前記スクロール4に至る流体の挙動を考察すると、前記吸入口5から吸引された空気は、前記インペラ2の回転により回転されつつ、即ち前記インペラ2によって仕事が与えられつつ、前記ディフューザ6を経て前記スクロール4へ流出する。又、吸引された空気の一部は、前記ハウジング1の前記インペラ2に臨接する部分(シュラウド8)に沿って前記ディフューザ6に流入する。
前記インペラ2が高速で回転しているのに対し、前記シュラウド8は静止しているので、該シュラウド8に沿って流れる空気は大きな圧力損失を伴い、高損失流体9の層を形成する。
該高損失流体9は、前記インペラ2から吐出される高速の圧縮空気と共に前記静止翼7部分に流入する。この為、前記高損失流体9の流れが多い場合、前記静止翼7を流れる圧縮流体に乱れを生じさせ、前記静止翼7に対する流れについて剥離現象を生じさせる。
前記ディフューザ6を通過する圧縮空気の流れが乱れ、流体の剥離現象が生じると、圧縮機の効率低下を招くという問題がある。
特開平10−77997号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、シュラウドに沿って流れる高損失流体による、ディフューザでの流れの乱れ、剥離現象を抑制して遠心圧縮機の効率を向上させるものである。
本発明は、ディフューザが静止翼を有する遠心圧縮機であって、シュラウドの壁面の延長上に前記ディフューザと分離されたリング状の空隙が形成され、該空隙に連通し、前記ディフューザに向って開口する噴出孔が設けられ、前記空隙、前記噴出孔によりディフューザバイパス流路が形成された遠心圧縮機に係るものである。
又本発明は、前記空隙は、前記ディフューザの前記シュラウド側の壁面の一部を構成し、前記シュラウドの壁面と対峙する分離プレートによって形成される遠心圧縮機に係るものである。
又本発明は、前記噴出孔は前記分離プレートに穿設され、前記静止翼の表面に隣接して開口する遠心圧縮機に係り、又前記噴出孔の少なくとも一部は前記静止翼の内部に形成され、該静止翼の表面に開口する遠心圧縮機に係るものである。
又本発明は、前記噴出孔は、少なくとも前記静止翼の一面に対して少なくとも1つ設けられる遠心圧縮機に係り、更に又前記噴出孔の開口位置は、前記静止翼を通過する流体が表面剥離を生じ易い位置である遠心圧縮機に係るものである。
本発明によれば、ディフューザが静止翼を有する遠心圧縮機であって、シュラウドの壁面の延長上に前記ディフューザと分離されたリング状の空隙が形成され、該空隙に連通し、前記ディフューザに向って開口する噴出孔が設けられ、前記空隙、前記噴出孔によりディフューザバイパス流路が形成されたので、シュラウド壁面に形成される高損失流体が本流から分離されるので本流の乱れを防止し、更にその後前記静止翼の表面に沿って噴出されるので、本流の流速の低下を補い、流量を補充するので、静止翼に対する流体剥離を防止し、遠心圧縮機の効率の向上が図れ、又遠心圧縮機の稼働範囲が拡大するという優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
先ず、図1に於いて、遠心圧縮機の一例を概略説明する。
軸箱11に駆動軸12、従動軸13が回転自在に設けられ、前記駆動軸12には駆動ギア14が嵌着され、前記従動軸13には従動ギア15が嵌着され、該従動ギア15と前記駆動ギア14とは噛合している。前記駆動軸12にはモータ等の駆動源(図示せず)が連結され、該駆動源によって前記駆動軸12が回転され、該駆動軸12の回転は前記駆動ギア14、前記従動ギア15により増速されて前記従動軸13に伝達される。
該従動軸13の一端部には、圧縮部16が設けられる。尚、図示していないが多段に圧縮する場合は、前記従動軸13の他端にも圧縮部が設けられ、或は複数の従動軸が設けられ、複数の従動軸の端部にそれぞれ圧縮部が設けられる。
前記圧縮部16の基本的な構造は、図5で示された構造と同等であり、図5中で示したものと同等のものには同符号を付してあり、以下は説明を省略する。
前記従動軸13と同心に配置したハウジング1が前記軸箱11に取付けられる。前記従動軸13の一端にインペラ2が嵌着され、該インペラ2は前記ハウジング1に収納される。
ディフューザ6は、シュラウド8と該シュラウド8に対向するハブ17との間に形成される。
図2、図3により前記ディフューザ6について説明する。
前記シュラウド8の前記ディフューザ6に臨接する部分にドーナツ円板状の分離プレート18が前記シュラウド8の壁面に対峙して設けられ、前記分離プレート18と前記シュラウド8との間にドーナツ円板状の空隙19が形成される。該空隙19は、前記シュラウド8壁面の延長上にあり、前記ディフューザ6とは分離され、外周端が閉塞され、内周端に開口されている。
前記分離プレート18の表面と前記シュラウド8の表面の一部は、連続する平坦面となっており、前記ディフューザ6に臨接するシュラウド側の壁面22を構成している。
前記分離プレート18の内周端部のシュラウド8側は、テーパ加工、面取加工等の加工がされ、前記空隙19の内周開口部は中心に向って隙間が拡大する形状となっている。
前記分離プレート18には、噴出孔21が前記空隙19の外周端に連通する様に穿設され、又前記噴出孔21は静止翼7の表面7a,7bに隣接して開口し、又開孔位置は前記静止翼7の中央より外周側となっている。又、前記噴出孔21の中心線は、外周側に向って傾斜すると共に前記表面7a,7bの接線方向に傾斜している。
前記分離プレート18は、前記ディフューザ6とは分離した空間である空隙19を形成し、又該空隙19、前記噴出孔21によって、ディフューザバイパス流路が形成される。
尚、図3では、前記噴出孔21は前記表面7a,7bに各1つ宛設けたが、複数設けてもよく、或は表面7aと表面7bで数が異なっていてもよい。又、前記表面7a,7bのいずれか一方が設けられてもよく、いずれが一方が設けられる場合は、前記静止翼7に対して流体の剥離が起り易い表面7aに対して設けられることが好ましい(図3参照)。
前記静止翼7は、前記ハブ17に固定してもよく、或は前記分離プレート18と一体に形成してもよい。
前記ディフューザ6に於ける流体の作動について説明する。尚、前記インペラ2が回転により、前記吸入口5より空気が吸入され、吸入された空気に動圧、静圧のエネルギが与えられること、前記シュラウド8の壁面に沿って高損失流体9が形成されることについては上記したと同様である。
前記インペラ2によってエネルギが与えられた空気の殆ど(以下本流)は前記ディフューザ6に流入し、前記静止翼7によって昇圧される。又、空気の一部でシュラウド8の壁面に沿って形成された高損失流体9は、前記空隙19に流入し、更に前記噴出孔21により外周側に向って噴出する。
前記高損失流体9は、前記空隙19に流入する。該空隙19の内周部は間隙が拡大しているので、前記高損失流体9の前記空隙19への分離は効果的に行われる。前記高損失流体9は本流に対して前記分離プレート18によって本流から分離され、エネルギの低い流体となっているが、前記空隙19へ流入した高損失流体9は、前記空隙19で堰止められることで昇圧し、前記噴出孔21から噴出する際の流速は増大する。増速された高損失流体9は、前記静止翼7の表面に沿って噴出される。
一方、本流は前記静止翼7によって昇圧されることで、速度が低下する。従って、遠心圧縮機が低負荷で稼働している等、流体流量が少ない状態では、前記静止翼7に対して流体の剥離が発生し易くなり、特に外周側では流体の剥離傾向が大きくなる。
増速された前記高損失流体9が、前記静止翼7の外周部から噴出されることで、本流の速度低下を抑制すると共に流量の補充がなされ、前記静止翼7に対する流体剥離が抑制される。従って、圧縮効率が向上する。特に低負荷側での圧縮効率が向上すると共に低負荷側での稼働可能な範囲が拡大する。
尚、前記噴出孔21の開口位置については、遠心圧縮機が稼働される状態に対応させて選択すればよく、効率を上昇させたい稼働状態で、前記静止翼7に対し流体剥離が生じ易い位置が選択される。
図4は第2の実施の形態を示している。
該第2の実施の形態では、噴出孔21の一部21aを静止翼7の内部に形成し、該静止翼7の表面に開口させたものである。尚、前記噴出孔21については、開口位置が、前記静止翼7の中央より外周側となっている等、第1の実施の形態と同様である。
本発明が実施される遠心圧縮機の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る遠心圧縮機の要部を示す部分断面図である。 図2のA−A矢視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す説明図である。 従来の遠心圧縮機を示す部分断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 インペラ
5 吸入口
7 静止翼
6 ディフューザ
8 シュラウド
9 高損失流体
16 圧縮部
17 ハブ
18 分離プレート
19 空隙
21 噴出孔

Claims (6)

  1. ディフューザが静止翼を有する遠心圧縮機であって、シュラウドの壁面の延長上に前記ディフューザと分離されたリング状の空隙が形成され、該空隙に連通し、前記ディフューザに向って開口する噴出孔が設けられ、前記空隙、前記噴出孔によりディフューザバイパス流路が形成されたことを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記空隙は、前記ディフューザの前記シュラウド側の壁面の一部を構成し、前記シュラウドの壁面と対峙する分離プレートによって形成される請求項1の遠心圧縮機。
  3. 前記噴出孔は前記分離プレートに穿設され、前記静止翼の表面に隣接して開口する請求項2の遠心圧縮機。
  4. 前記噴出孔の少なくとも一部は前記静止翼の内部に形成され、該静止翼の表面に開口する請求項1の遠心圧縮機。
  5. 前記噴出孔は、少なくとも前記静止翼の一面に対して少なくとも1つ設けられる請求項1〜請求項4のいずれか1つの遠心圧縮機。
  6. 前記噴出孔の開口位置は、前記静止翼を通過する流体が表面剥離を生じ易い位置である請求項1〜請求項5のいずれか1つの遠心圧縮機。
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