JP6349645B2 - 遠心圧縮機及び多段圧縮装置 - Google Patents

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本発明は、遠心力を利用して流体(空気等のガスを含む)を圧縮する遠心圧縮機等に関する。
近年、多段圧縮装置、ガスタービン、過給機等に用いられる遠心圧縮機について種々の研究開発がなされており、遠心圧縮機の一般的な構成について簡単に説明すると、次のようになる(特許文献1から特許文献3等参照)。
遠心圧縮機は、ハウジングを具備しており、このハウジングは、内側に、シュラウドを有している。そして、ハウジング内には、インペラがその軸心周りに回転可能に設けられている。また、インペラは、ディスクを備えており、このディスクのハブ面は、インペラの軸方向一方側から径方向外側に向かって延びている。更に、ディスクのハブ面には、複数のブレードが周方向に間隔を置いて一体的に設けられており、各ブレードの先端縁は、ハウジングのシュラウドに沿うように延びている。
ハウジング内におけるインペラの出口側には、圧縮した流体(圧縮流体)を減速させて昇圧する環状のディフューザ(ディフューザ流路)が形成されている。また、ディフューザ内には、圧縮した流体を整流する複数のディフューザベーンが円周方向に間隔を置いて配設されている。
特開2009−264136号公報 特開2004−150404号公報 特開2001−12388号公報
ところで、近年、遠心圧縮機の大容量化の要請が強まっており、それに伴い、インペラの最大流量(容量)だけでなく、ディフューザの最大流量を大きくする必要がある。また、ディフューザの最大流量を大きくするには、通常、ディフューザの流路幅を大きくしたり又はディフューザベーンのスロートの位置を径方向外側に変位(移動)させたりする手法が考えられる。一方、ディフューザの流路幅又はディフューザベーンのスロートの位置を前述のように変えると、遠心圧縮機の軸方向又は径方向の長さが長くなって、遠心圧縮機の小型化及び軽量化を促進することが困難になる。つまり、遠心圧縮機の小型化及び軽量化を促進しつつ、遠心圧縮機の大容量化を図ることは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の遠心圧縮機等を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、遠心力を利用して流体(空気等のガスを含む)を圧縮する遠心圧縮機において、内側にシュラウドを有したハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に設けられ、ハブ面が軸方向一方側から径方向外側に向かって延びたディスク、及び前記ディスクのハブ面に周方向に間隔を置いて一体的に設けられかつ先端縁が前記ハウジングの前記シュラウドに沿うように延びた複数のブレードを備えたインペラと、を具備し、前記ハウジング内における前記インペラの出口側に、圧縮した流体を減速させて昇圧する環状のディフューザ(ディフューザ流路)が形成され、前記ディフューザ内に圧縮した流体を整流する複数のディフューザベーンが円周方向に間隔を置いて配設され、前記ディフューザのシュラウド側壁面及びハブ側壁面のうち少なくともいずれかの壁面に環状の凹部が軸方向一方側又は軸方向他方側へ凹んで形成され、正断面において前記凹部の凹み量が前記凹部の内周縁及び外周縁から前記ディフューザベーンのスロートの中心位置を含む中心部に向かって漸次大きくなるように、前記凹部の断面形状緩やかな曲面形状を呈し、各ディフューザベーンの軸方向一方側又は軸方向他方側の側面の形状は、前記凹部の断面形状に沿った形状になっていることである。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意であって、「一体的に設けられ」とは、一体形成されたことを含む意であって、「配設され」とは、直接的に配設されたことの他に、別部材を介して間接的に配設されたことを含む意である。また、「軸方向」とは、インペラの軸方向のことをいい、「径方向」とは、インペラの径方向のことをいう。そして、「シュラウド側壁面」とは、ハウジングのシュラウドを径方向外側へ延長した面側に位置する壁面のことをいい、「ハブ側壁面」とは、ディスクのハブ面を径方向外側へ延長した面側に位置する壁面のことをいう。更に、「ディフューザベーンのスロート」とは、周方向に隣接するディフューザベーン間の距離が最小になる部位のことをいう。
第1の態様によると、前記インペラをその軸心周りに回転させることにより、前記インペラ側に流体を取り入れ、遠心力を利用して圧縮することができる。一方、圧縮した流体(圧縮流体)は、複数の前記ディフューザベーンによって整流されながら前記ディフューザによって昇圧されて、前記ハウジングの外側へ排出される。
前記ディフューザ流路の前記いずれかの壁面に環状の前記凹部が形成され、前記ディフューザベーンのスロートの中心部が最も凹んだ箇所になるように、前記凹部の断面形状が緩やかな曲面形状を呈しているため、前記ディフューザの流路幅を大きくしたり又は前記ディフューザベーンのスロートの位置を径方向外側へ変位(移動)させたりすることなく、前記凹部の凹み量に応じた分だけ前記ディフューザベーンのスロートの断面積を増やして、前記ディフューザの最大流量(容量)を大きくすることができる。
本発明の第2の態様は、遠心力を利用して流体(空気等のガスを含む)を段階的に圧縮する多段圧縮装置において、上流段側の遠心圧縮機に第1の態様からなる遠心圧縮機を用いたことである。
第2の態様によると、第1の態様による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前記ディフューザの流路幅又は前記ディフューザベーンのスロートの位置を前述のように変えることなく、前記ディフューザの最大流量を大きくできるため、前記遠心圧縮機の小型化及び軽量化を促進しつつ、前記遠心圧縮機の大容量化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る第1遠心圧縮機の正断面図である。 図2(a)は、図1における矢視部IIの拡大図であって、凹部がディフューザのシュラウド側壁面に形成された状態を示しており、図2(b)は、凹部がディフューザのハブ側壁面に形成された状態を示している 図3は、図1におけるIII-III線に沿った図である。 図4は、本発明の実施形態に係る多段圧縮装置の正断面図である。
本発明の実施形態について図1から図4を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「R」は、右方向、「L」は、左方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向である。
図4に示すように、本発明の実施形態に係る多段圧縮装置1は、遠心力を利用して空気を段階的に圧縮するものである。そして、多段圧縮装置1の具体的な構成は、以下のようになる。
多段圧縮装置1は、箱形のベースフレーム3を具備しており、このベースフレーム3の下部には、左右方向へ延びた下部ロータ軸5が複数のベアリング7を介して回転可能に設けられている。また、ベースフレーム3の上部には、左右方向へ延びた上部ロータ軸9が複数のベアリング11を介して回転可能に設けられており、この上部ロータ軸9は、下部ロータ軸5に対して平行である。
ベースフレーム3における下部ロータ軸5と上部ロータ軸9との間には、左右方向へ延びた駆動軸13がベアリング15を介して回転可能に設けられており、この駆動軸13は、下部ロータ軸5及び上部ロータ軸9に対して平行である。また、駆動軸13は、増速歯車機構17を介して下部ロータ軸5及び上部ロータ軸9に連動連結してある。そして、増速歯車機構17は、駆動軸13に一体的に設けられた主動歯車19と、下部ロータ軸5に一体的に設けられかつ主動歯車19に噛合した下部従動歯車21と、上部ロータ軸9に一体的に設けられかつ主動歯車19に噛合した上部従動歯車23とからなっている。更に、ベースフレーム3の外側の適宜位置には、駆動軸13を回転させる回転モータ25が設けられており、この回転モータ25の出力軸(図示省略)は、カップリング(図示省略)を介して駆動軸13に連動連結してある。
ベースフレーム3の左側下部には、遠心力を利用して空気を圧縮する第1遠心圧縮機27が配設されており、この第1遠心圧縮機27の構成は、次のようになる。
図1及び図4に示すように、第1遠心圧縮機27は、多段圧縮装置1における上流段側の遠心圧縮機であって、第1ハウジング29を具備している。また、第1ハウジング29は、内側にシュラウド31sを有した第1ハウジング本体31と、この第1ハウジング本体31の右側に設けられかつベースフレーム3の左側下部に固定した環状の第1シールプレート33とを備えている。
第1ハウジング29内には、第1インペラ35がその軸心周りに回転可能に設けられており、この第1インペラ35は、下部ロータ軸5の左端部に一体的に連結されている。また、第1インペラ35は、第1ディスク37を備えており、この第1ディスク37のハブ面37hは、左方向(第1インペラ35の軸方向一方側)からの径方向(第1インペラ35の径方向)外側へ延びている。そして、第1ディスク37のハブ面37hには、複数の第1ブレード39が周方向に間隔を置いて一体形成されており、各第1ブレード39の先端縁39tは、第1ハウジング本体31のシュラウド31sに沿うように延びている。
第1ハウジング29における第1インペラ35の入口側(主流の流れ方向から見て上流側)には、空気を第1インペラ35側に取入れるための第1取入口41が形成されている。また、第1ハウジング29内における第1インペラ35の出口側(主流の流れ方向から見て下流側)には、圧縮した空気を減速させて昇圧する環状の第1ディフューザ(第1ディフューザ流路)43が形成されている。また、第1ディフューザ43内には、圧縮した空気を整流する複数の第1ディフューザベーン45が円周方向に間隔を置いて配設されている。
第1ハウジング29内における第1ディフューザ43の出口側には、渦巻き状の第1スクロール(第1スクロール流路)47が形成されており、第1スクロール47は、第1ディフューザ43に連通してある。また、第1スクロール47の断面積は、主流の流れ方向(巻き始め側から巻き終わり側)に沿って漸次大きくなるように構成されている。更に、第1ハウジング29の適宜位置には、圧縮された空気を第1ハウジング29の外側へ排出するための第1排出口(図示省略)が形成されている。
なお、第1シールプレート33には、第1ハウジング29から空気の漏れを防止する第1パッキン49が設けられている。
図4に示すように、ベースフレーム3の右側下部には、遠心力を利用して第1遠心圧縮機27からの空気(第1段階の圧縮空気)を圧縮する第2遠心圧縮機51が配設されている。また、第2遠心圧縮機51は、多段圧縮装置1における中流段側の遠心圧縮機であって、第1遠心圧縮機27に比べて、容量が小さくなっている。そして、第2遠心圧縮機51は、第1遠心圧縮機27と同様に、第2ハウジング53(第2ハウジング本体55と第2シールプレート57)、第2インペラ59(第2ディスク61と複数の第2ブレード63)、第2取入口65、第2ディフューザ67、第2ディフューザベーン69、第2スクロール71、第2排出口(図示省略)、及び第2パッキン73を構成要素としている。ここで、第2インペラ59は、下部ロータ軸5の右端部に一体的に連結されており、第2取入口65は、第1遠心圧縮機27における第1排出口に配管(図示省略)を介して接続されている。
ベースフレーム3の左側上部には、遠心力を利用して第2遠心圧縮機51からの空気(第2段階の圧縮空気)を圧縮する第3遠心圧縮機75が配設されている。また、第3遠心圧縮機75は、多段圧縮装置1における下流段側の遠心圧縮機であって、第1遠心圧縮機27及び第2遠心圧縮機51に比べて、容量が小さくなっている。そして、第3遠心圧縮機75は、第1遠心圧縮機27及び第2遠心圧縮機51と同様に、第3ハウジング77(第3ハウジング本体79と第3シールプレート81)、第3インペラ83(第3ディスク85と複数の第3ブレード87)、第3取入口89、第3ディフューザ91、第3ディフューザベーン93、第3スクロール95、第3排出口(図示省略)、及び第3パッキン97を構成要素としている。ここで、第3インペラ83は、上部ロータ軸9の左端部に一体的に連結されている。また、第3取入口89は、第2遠心圧縮機51における第2排出口に配管(図示省略)を介して接続されている。
続いて、本発明の実施形態に係る第1遠心圧縮機27の特徴部分について説明する。
図1及び図2(a)に示すように、第1ディフューザ43のシュラウド側壁面43sには、環状の凹部99が左方向(第1インペラ35の軸方向一方側)へ凹んで形成されている。また、凹部99の断面形状は、第1ディフューザベーン45のスロートS(図3参照)の中心位置Scを含む中心部Sc’(本発明の実施形態にあっては、中心位置Sc)が最も凹んだ箇所になるように緩やかな曲面形状を呈している。換言すれば、凹部99の凹み量は、凹部99の内周縁99i及び外周縁99oから第1ディフューザベーン45のスロートSの中心部Sc’に向かって漸次大きくなっている。更に、凹部99の内周縁99iの径方向位置は、第1ディフューザベーン45の前縁45aの径方向位置と一致してあるが、一致してなくても構わない。同様に、凹部99の外周縁99oの径方向位置は、第1ディフューザベーン45の後縁45bの径方向位置と一致してあるが、一致してなくても構わない。
ここで、第1ディフューザベーン45のスロートSとは、図3に示すように、周方向に隣接する第1ディフューザベーン45の距離が最小になる部位のことをいい、第1ディフューザベーン45のスロートSの中心位置Scとは、その部位の中心位置のことをいう。また、第1ディフューザベーン45のスロートSの中心部Sc’とは、具体的には、第1ディフューザベーン45のスロートSの中心位置Scから第1ディフューザベーン45の前縁45aの高さ(長さ)の1/10以内のエリアのことをいう。
第1ディフューザ43のシュラウド側壁面43sに環状の凹部99が左方向へ凹んで形成される代わりに、図2(b)に示すように、第1ディフューザ43のハブ側壁面43hに環状の凹部101が右方向(第1インペラ35の軸方向他方側)へ凹んで形成されても構わない。この場合には、凹部101の断面形状は、第1ディフューザベーン45のスロートSの中心部Sc’(本発明の実施形態にあっては、中心位置Sc)が最も凹んだ箇所になるように緩やかな曲面形状を呈している。換言すれば、凹部101の凹み量は、凹部101の内周縁101i及び外周縁101oから第1ディフューザベーン45のスロートSの中心部Sc’に向かって漸次大きくなっている。更に、凹部101の内周縁101iの径方向位置は、第1ディフューザベーン45の前縁45aの径方向位置と一致してあるが、一致してなくても構わない。同様に、凹部101の外周縁101oの径方向位置は、第1ディフューザベーン45の後縁45bの径方向位置と一致してあるが、一致してなくても構わない。
なお、図示は省略するが、第1ディフューザ43のシュラウド側壁面43sに環状の凹部99が左方向へ凹んで形成され、かつ第1ディフューザ43のハブ側壁面43hに環状の凹部101が右方向へ凹んで形成されるようにしても構わない。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
回転モータ25の駆動により駆動軸13を回転させることにより、増速歯車機構17を介して下部ロータ軸5及び上部ロータ軸9を増速回転させる。これにより、第1遠心圧縮機27における第1インペラ35及び第2遠心圧縮機51における第2インペラ59を下部ロータ軸5と一体的に増幅回転させると共に、第3遠心圧縮機75における第3インペラ83を上部ロータ軸9と一体的に増幅回転させる。
その結果、第1遠心圧縮機27における第1取入口41から第1インペラ35側に空気を取り入れて、遠心力を利用して圧縮することができる。一方、圧縮された空気は、第1遠心圧縮機27における複数の第1ディフューザベーン45によって整流されながら第1ディフューザ43によって昇圧されて、第1スクロール47を経由して第1排出口から第1ハウジング29の外側へ第1段階の圧縮空気として排出され、第2遠心圧縮機51における第2取入口65側へ送られる。
続いて、第2遠心圧縮機51における第2取入口65から第2インペラ59側に第1段階の圧縮空気を取り入れ、遠心力によって圧縮することができる。一方、圧縮された圧縮空気は、第2遠心圧縮機51における複数の第2ディフューザベーン69によって整流されながら第2ディフューザ67によって昇圧されて、第2スクロール71を経由して第2排出口から第2ハウジング53の外側へ第2段階の圧縮空気として排出され、第3遠心圧縮機75における第3取入口89側へ送られる。
更に、第3遠心圧縮機75における第3取入口89から第3インペラ83側へ第2段階の圧縮空気を取り入れ、遠心力を利用して圧縮することができる。一方、圧縮された圧縮空気(第3段階の圧縮空気)は、第3遠心圧縮機75における複数の第3ディフューザベーン93によって整流されながら第3ディフューザ91によって昇圧されて、第3スクロール95を経由して第3排出口から第3段階の圧縮空気として第3ハウジング77の外側へ排出される(本発明の実施形態の通常の作用)。
第1ディフューザ43のシュラウド側壁面43sに環状の凹部99が形成され、第1ディフューザベーン45のスロートSの中心部Sc’が最も凹んだ箇所になるように、凹部99の断面形状が緩やかな曲面形状を呈しているため、第1ディフューザ43の流路幅を大きくしたり又は第1ディフューザベーン45のスロートSの位置を径方向外側へ変位(移動)させたりすることなく、凹部99の凹み量に応じた分だけ第1ディフューザベーン45のスロートSの断面積を増やして、第1ディフューザ43の最大流量(容量)を大きくすることができる。同様に、第1ディフューザ43のハブ側壁面43hに環状の凹部101が形成され、第1ディフューザベーン45のスロートSの中心部Sc’が最も凹んだ箇所になるように、凹部101の断面形状が緩やかな曲面形状を呈している場合にも、凹部101の凹み量に応じた分だけ第1ディフューザベーン45のスロートSの断面積を増やして、第1ディフューザ43の最大流量を大きくすることができる。
特に、環状の凹部99が第1ディフューザ43のシュラウド側壁面43sに形成されている場合には、第1ディフューザ43のシュラウド側壁面43s近傍の剥離した流れの一部が凹部99に入り込んで、第1ディフューザ43内の主流の流れを安定させることができる。
従って、本発明の実施形態によれば、第1ディフューザ43の流路幅又は第1ディフューザベーン45のスロートSの位置を前述のように変えることなく、第1ディフューザ43の最大流量を大きくすることができるため、第1遠心圧縮機27の小型化及び軽量化を促進しつつ、第1遠心圧縮機27の大容量化を図ることができる。
環状の凹部99が第1ディフューザ43のシュラウド側壁面43sに形成されている場合には、第1ディフューザ43内の主流の流れを安定させることができるため、第1遠心圧縮機27の圧縮機効率を高めることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば、多段圧縮装置1の第1遠心圧縮機27に適用した技術的思想をガスタービン又は過給機の遠心圧縮機(図示省略)に適用する等、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
S:スロート、Sc:中心位置、Sc’:中心部、1:多段圧縮装置、3:ベースフレーム、5:下部ロータ軸、9:上部ロータ軸、13:駆動軸、17:増速歯車機構、19:主動歯車、21:下部従動歯車、23:上部従動歯車、25:回転モータ、27:第1遠心圧縮機、29:第1ハウジング、31:第1ハウジング本体、31s:シュラウド、33:第1シールプレート、35:第1インペラ、37:第1ディスク、37h:ハブ面、39:第1ブレード、39t:先端縁、41:第1取入口、43:第1ディフューザ、43h:ハブ側壁面、43s:シュラウド側壁面、45:第1ディフューザベーン、45a:前縁、45b:後縁、51:第2遠心圧縮機、53:第2ハウジング、59:第2インペラ、75:第3遠心圧縮機、77:第3ハウジング、83:第3インペラ、99:凹部、99i:内周縁、99o:外周縁、101:凹部、101i:内周縁、101o:外周縁

Claims (3)

  1. 遠心力を利用して流体を圧縮する遠心圧縮機において、
    内側にシュラウドを有したハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に設けられ、ハブ面が軸方向一方側から径方向外側に向かって延びたディスク、及び前記ディスクのハブ面に周方向に間隔を置いて設けられかつ先端縁が前記ハウジングの前記シュラウドに沿うように延びた複数のブレードを備えたインペラと、を具備し、
    前記ハウジング内における前記インペラの出口側に、圧縮した流体を減速させて昇圧する環状のディフューザが形成され、前記ディフューザ内に圧縮した流体を整流する複数のディフューザベーンが円周方向に間隔を置いて配設され、
    前記ディフューザのシュラウド側壁面及びハブ側壁面のうち少なくともいずれかの壁面に環状の凹部が軸方向一方側又は軸方向他方側へ凹んで形成され、正断面において前記凹部の凹み量が前記凹部の内周縁及び外周縁から前記ディフューザベーンのスロートの中心位置を含む中心部に向かって漸次大きくなるように、前記凹部の断面形状緩やかな曲面形状を呈し、
    各ディフューザベーンの軸方向一方側又は軸方向他方側の側面の形状は、前記凹部の断面形状に沿った形状になっている、遠心圧縮機。
  2. 前記凹部が前記ディフューザのシュラウド側壁面に形成されている、請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 遠心力を利用して流体を段階的に圧縮する多段圧縮装置において、
    上流段側の遠心圧縮機に請求項1又は請求項2に記載の遠心圧縮機を用いた、多段圧縮装置。
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