JP4679261B2 - 磁気結合ポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気結合力を利用してインペラの動力を伝達する磁気結合ポンプ装置に関するものである。
磁気結合ポンプ装置では、隔壁を介して仕切られたモータ室およびポンプ室のうち、モータ室にモータを構成する一方、ポンプ室にインペラを配置し、磁気結合力を利用してモータの動力をインペラに伝達する。ここで、従来の磁気結合ポンプ装置は、マグネットの配置によって、図3および図4に示す2種類の構造が採用されている。
まず、図3に示すような、いわゆる周対向構造と呼ばれるタイプの磁気結合ポンプ装置401では、モータ回転軸424の上端部に対してカップ状のヨーク422が開口をポンプ室404に向けて連結されている一方、隔壁430には、ヨーク422のカップ形状に倣って、モータ室402側に凹んだ有底筒状の円筒部430bが形成されている。モータ室402側では、ヨーク422の円筒部422bの内周面に駆動マグネット408が固定されている一方、ポンプ室404側では、隔壁430の円筒部430b内に、インペラ410と一体の従動マグネット409が配置され、従動マグネット409は、駆動マグネット408に対して半径方向内側で対向することになる。ここで、回転軸424には、ヨーク422とは別体のカップ状のロータ421が下向きに連結されているとともに、ロータ421の円筒状側面部421bの内周面にはロータマグネット425が固定され、ロータマグネット425は、ステータ423の外周面に対して半径方向外側で対向している(例えば、特許文献1参照)。
これに対して、図4に示すような、いわゆる面対向構造と呼ばれるタイプの磁気結合ポンプ装置501では、カップ状のロータ521が回転軸524に対して下向きに連結され、隔壁530には、ロータ521の上底部521aにモータ軸線方向で対向する円板部530aが形成されている。モータ室502側では、ロータ521の上底部521aの上面に駆動マグネット508が固定される一方、ポンプ室504側では、隔壁530の円板部530aにモータ軸線方向で対向するようにインペラ510と一体の従動マグネット509が配置され、駆動マグネット508と従動マグネット509はモータ軸線方向で対向することになる。ここで、ロータ521の円筒状側面部521bの内周面にはロータマグネット525が固定され、ロータマグネット525は、ステータ523の外周面に対して半径方向外側で対向している(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−303985号公報 特開平6−74184号公報
従来の磁気結合ポンプ装置401、501のうち、図3に示す磁気結合ポンプ装置401は、以下に示す構成
モータ部分 :周対向
磁気結合部分:周対向(駆動マグネットが外周/従動マグネットが内周)
になっているため、モータ軸線方向にロータ421とヨーク422とを積み上げる必要がある。このため、モータ部分が周対向になっているので装置全体の外径寸法が大きい割には、縦長になってしまい、磁気結合ポンプ装置401を小型化、薄型化できないという問題点がある。
また、図4に示す磁気結合ポンプ装置501は、以下に示す構成
モータ部分 :周対向
磁気結合部分:面対向
になっているため、磁気結合部分が面対向になっている割には、磁気結合ポンプ装置501の外径寸法が大きくなってしまい、磁気結合ポンプ装置501を小型化できないという問題点がある。
また、図4に示すような面対向構造の磁気結合ポンプ装置501では、駆動マグネット508と従動マグネット509との間に発生する磁気的吸引力によって、インペラ510には、大きなモータ軸線方向のスラスト負荷が加わる。このため、インペラ510におけるスラスト軸受561、562が変形または損傷してしまい、ポンプ効率が低下してしまうという問題点がある。このような問題点は特殊なスラスト軸受561、562を用いればある程度、解消できるが、かかるスラスト軸受561、562は極めて高価であるため、コストが増大してしまう。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、小型化を図ることのできる磁気結合ポンプ装置を提供することにある。
また、本発明の課題は、薄型化を実現でき、かつ、磁気的吸引力によるインペラのスラスト負荷を軽減することのできる磁気結合ポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、モータ室と、隔壁を介して前記モータ室に対向するポンプ室とを有し、前記モータ室内には、ステータ、モータ回転軸、該モータ回転軸に保持されたロータ、前記ステータに対向するように前記ロータに保持されたロータマグネット、および前記ロータに保持された駆動マグネットを備えたモータが配置され、前記ポンプ室内には、前記隔壁を介して前記駆動マグネットに対向する従動マグネットと、該従動マグネットと一体に回転可能なインペラとが配置された磁気結合ポンプ装置において、前記ロータマグネットは、前記ステータに対して半径方向外側位置で対向し、前記隔壁は、前記ロータに対して半径方向外側位置で当該ロータの周りを囲む円筒部を備え、前記従動マグネットは、前記隔壁の前記円筒部を介して前記駆動マグネットに対して半径方向外側位置で対向していることを特徴とする。
すなわち、本発明において、モータ部では、ロータマグネットがステータの外周側に位置する「周対向構造」を備え、かつ、磁気結合部では、従動マグネットが駆動マグネットの外周側に位置する「周対向構造」を備えている。このため、本発明によれば、ロータマグネット、駆動マグネット、および従動マグネットが一方方向にこの順に並んでいるため、構造を簡素化できる。従って、本発明によれば、従来の磁気結合ポンプ装置と比較して、高さ方向の小型化を図ることができる。
本発明において、モータ部では、ロータマグネットがステータの外周側に位置する「周対向構造」を備え、かつ、磁気結合部では、従動マグネットが駆動マグネットの外周側に位置する「周対向構造」を備えている。このような構成の場合においては、前記隔壁は、前記ロータに対して半径方向外側位置で当該ロータの周りを囲む円筒部を備え、前記従動マグネットは、前記隔壁の前記円筒部を介して前記駆動マグネットに対して半径方向外側位置で対向している。このため、駆動マグネットを専用に取り付けるためのヨークを必要としない。従って、周対向構造の磁気結合ポンプ装置でありながら、モータ軸線方向の寸法を大幅に縮小することができる。また、従動マグネットは、隔壁の前記円筒部を介して駆動マグネットに対して半径方向外側位置で対向する周対向構造になっているため、駆動マグネットと従動マグネットとの間に発生する磁気的吸引力によるインペラへのスラスト負荷を軽減することができる。このため、インペラにおける軸受の変形や損傷を防止することができるので、長期間にわたってポンプ効率を高いレベルに維持できるなど、ポンプの寿命を延ばすことができる。また、インペラに対するスラスト軸受として高価なものを用いる必要がないため、ポンプのコストを低減することができる。さらに、アウターロータ型であれば、インナーロータ型と比較してイナーシャが大きいので、急な立ち上げの際、インペラが同期回転しないという現象(脱調現象)が発生しない。それ故、駆動マグネットと従動マグネットとのカップリングトルクを大きくしなくてもよいので、コストダウンを図ることができる。
本発明において、前記ロータは、上底部および該上底部の外周縁からモータ軸方向に延びた円筒状側面部を備えたカップ形状を備え、前記ロータマグネットは、前記円筒状側面部の内周面に固定され、前記駆動マグネットは、前記円筒状側面部の外周面に固定されていることが好ましい。
本発明において、前記駆動マグネットと前記従動マグネット各々の磁気中心位置が、軸線方向において互いに一致していることが好ましい。このように構成すると、モータスイッチングノイズの発生を防止することができる。
本発明において、前記モータ室の前記ポンプ室側とは反対側は開口部になっているとともに、当該開口部には、端板が着脱自在に取り付けられ、前記端板には、前記モータ回転軸および前記ステータが搭載されていることが好ましい。このように構成すると、モータ室においてポンプ室側とは反対側に肉厚の壁面を設ける必要がないので、磁気結合ポンプ装置の薄型化を図ることができる。しかも、端板は着脱自在に取り付けられ、かつ、端板には、モータ回転軸およびステータが搭載されているため、モータ回転軸やステータを端板に全て搭載した後、端板をハウジングに取り付けるだけで磁気結合ポンプ装置のモータ部が完成するので、組み立ての作業効率が高い。しかも、端板を外せば、モータ回転軸、ロータ、ステータが全て取り外すことができるので、メンテナンスが容易である。
本発明において、前記ロータは、磁性体から構成されて前記駆動マグネットのヨークとしての機能を担っていることが好ましい。このように構成すると、ヨークを別途、搭載する必要がないので、部品点数の削減を図ることができる。
本発明に係る磁気結合ポンプ装置において、モータ部では、ロータマグネットがステータの外周側に位置する「周対向構造」を備え、かつ、磁気結合部では、従動マグネットが駆動マグネットの外周側に位置する「周対向構造」を備えている。このため、本発明によれば、ロータマグネット、駆動マグネット、および従動マグネットが一方方向に並んでいるため、構造を簡素化できる。従って、本発明によれば、従来の磁気結合ポンプ装置と比較して、高さ方向の小型化を図ることができる。
本発明において、モータ部では、ロータマグネットがステータの外周側に位置する「周対向構造」を備え、かつ、磁気結合部では、従動マグネットが駆動マグネットの外周側に位置する「周対向構造」を備えているため、駆動マグネットを専用に取り付けるためのヨークを必要としない。従って、周対向構造の磁気結合ポンプ装置でありながら、モータ軸線方向の寸法を大幅に縮小することができる。また、駆動マグネットと従動マグネットとの間に発生する磁気的吸引力によるインペラへのスラスト負荷を軽減することができる。このため、インペラにおける軸受の変形や損傷を防止することができるので、長期間にわたってポンプ効率を高いレベルに維持できるなど、ポンプの寿命を延ばすことができる。また、インペラに対するスラスト軸受として高価なものを用いる必要がないため、ポンプのコストを低減することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した磁気結合ポンプ装置を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用した磁気結合ポンプ装置の断面図である。図1において、本形態の磁気結合ポンプ装置1は、下面が開口するカップ状のケース31、このケース31の内側に装着されたカップ状の隔壁30、および隔壁30の下方開口を塞ぐ端板32からなるハウジング3を有しており、隔壁30の端面と端板32とはボルト111によって固定されている。また、ケース31の端面と隔壁30のフランジ部30dとは、間にOリング12を挟んだ状態でボルト112によって固定されている。ケース31には、流入管部31aが上方に開口し、流出管部31bが側方に開口している。
このように構成したハウジング3において、その内側は、隔壁30によって、モータ室2と、このモータ室2に対して隔壁30を介して対向するポンプ室4とに区画形成されている。隔壁30は、カップ形状における上底部分を構成する円板部30aと、円板部30aの外周縁からモータ軸線方向に沿って延びた円筒部30bとを備えており、モータ室2は、隔壁30と端板32とに囲まれた略円柱状の空間である。ポンプ室4は、隔壁30とケース31とに囲まれた空間であり、隔壁30の円板部30aとケース31の上底部分31cとの間に挟まれた略円柱状の空間と、隔壁30の円筒部30bとケース31の外周側面部31dとの間に挟まれた円筒状の空間とを備えている。
(モータ室内の詳細構成)
モータ室2において、端板32には、その中央に円形の穴320が形成されており、この穴320を利用して、端板32には円筒状のホルダ14が直立した状態で固定されている。ホルダ14の外周面には、コア位置決め用環状段部が形成されており、このコア位置決め用段部を利用してステータコア230が軸線方向および半径方向に位置決めされ、かつ、ボルト113によって、ステータコア230、ホルダ14および端板32が固定されている。ステータコア230にはコイル231が巻回され、ステータコア230およびコイル231によって構成されたステータ23は、ホルダ14を介して端板32上に搭載されている。
ホルダ14には、モータ軸線方向に貫通する孔が形成され、この孔を貫通するように、モータ回転軸24が配置されている。ホルダ14の内周面には、環状突部が形成されており、この環状突部に対してポンプ室4の側とは反対側には、モータ回転軸24のポンプ室4側とは反対側に位置する第1の軸端部を回転可能に支持する第1のベアリング軸受26の外輪が装着されている。また、ホルダ14の内側において、環状突部に対してポンプ室4の側にはコイルバネ51が装着され、かつ、コイルバネ51に対してポンプ室4の側には、モータ回転軸24のポンプ室4側に位置する第2の軸端部を回転可能に支持する第2のベアリング軸受28の外輪が装着されている。第1のベアリング軸受26においてモータ回転軸24に装着された内輪は、第1の軸端部で止め輪52によって軸線方向で位置決めされ、第2のベアリング軸受28においてモータ回転軸24に装着された内輪は、ボス27の環状突起によって軸線方向で位置決めされている。従って、コイルバネ51および第2のベアリング軸受28をホルダ14に装着した後、ボス27を取り付けたモータ回転軸24を第1の軸端部の側から第2のベアリング軸受28の内側に挿入した後、第1の軸端部に第1のベアリング軸受26を装着し、しかる後に、モータ回転軸24に止め輪52を装着すると、モータ回転軸24は、ホルダ14を介して端板32に搭載された状態となる。また、第1のベアリング軸受26および第2のベアリング軸受28において、外輪と内輪との間に軸線方向の与圧が付与されることになる。
このように構成した磁気結合ポンプ装置1において、ボス27は、環状の樹脂成形品あるいは金属製であり、ボス27の中央穴にモータ回転軸24に嵌め込まれている。ボス27は、ポンプ室4の側に位置する大径部と、ポンプ室4の側とは反対側に位置する小径部とが形成されており、大径部と小径部とによってモータ回転軸24に対して同心状のロータ位置決め用環状段部が形成されている。
本形態において、ロータ21は、カップ形状を備えており、その上底部分を構成する円板部21aと、この円板部21aの外周縁からモータ軸線方向に延びた円筒状側面部21bとを備えている。ロータ21において、円板部21aの中央穴はボス27の小径部に嵌っており、ロータ21は、ロータ位置決め用環状段部によって軸線方向および半径方向に位置決めされ、かつ、ボス27に対する加締によりボス27に固定されている。
ここで、ロータ21の円筒状側面部21bの内周面には、環状のロータマグネット25が固定されており、ロータマグネット25は、ステータ23に対して半径方向外側位置でステータ23の外周面に対向している。このようにして、アウターロータ型のモータ20が構成されている。
本形態において、ロータ21の円筒状側面部21bの外周面には、環状の駆動マグネット8が固定されており、駆動マグネット8は、隔壁30の円筒部30bの内周面に対向している。ここで、ロータ21は、磁性板をカップ状に成形したものであり、駆動マグネット8のヨークとしての機能を担っている。
(ポンプ室内の詳細構成)
ポンプ室4において、隔壁30には支軸40の基端部が保持されている一方、流入管部31a側に形成された支軸保持部31eには支軸40の先端部が保持されている。支軸40に、インペラ10の円筒状のスリーブ11が嵌っており、インペラ10は、支軸40の外周面とスリーブ11の内周面とを摺動面として支軸40周りに回転可能である。インペラ10の軸線方向の両側にインペラ10に対するスラスト軸受としてのスラストプレート61、62が支軸40に固定されている。なお、支軸保持部31eには、流入管部31aからポンプ室4内への液体の流入を可能とする通路31fが確保されている。
インペラ10は、環状の従動マグネット9および環状のバックヨーク91と一体にカップ状に成形された樹脂成形品であり、その上面には羽根部10cを備えている。ここで、インペラ10は、羽根部10cが形成された上底部分としての円板部10aと、この円板部10aの外周縁からモータ軸線方向に延びた円筒状側面部10bとを備えており、円筒状側面部10bは、隔壁30の円筒部30bとケース31の外周側面部31dとの間に挟まれた円筒状の空間内に位置している。インペラ10において、円筒状側面部10bの内周面には環状の従動マグネット9が保持され、この従動マグネット9の外周側を囲むようにバックヨーク91が保持されている。このため、従動マグネット9は、駆動マグネット8の半径方向外側位置で隔壁30の円筒部30bを介して駆動マグネット8に対向している。
ここで、駆動マグネット8と従動マグネット9は各々の磁気中心位置が、モータ軸線方向において互いに一致しており、そのため、モータスイッチングノイズの発生を防止することができる。
(動作)
本形態の磁気結合ポンプ装置1において、モータ20を動作させ、モータ回転軸24を回転させると、モータ回転軸24の回転は、駆動マグネット8および従動マグネット9を介してインペラ10に伝達される結果、インペラ10が支軸40周りに回転し、矢印Aで示すように、流入管部31aからポンプ室4に流体を流入させるとともに、ポンプ室4に流入してきた流体を、矢印Bに示すように、流出管部31bを介して送り出すことができる。その際、流体は、モータ20を構成する部材に一切接触しないので、磁気結合ポンプ装置1は、例えば、給湯器用の循環ポンプなどとして用いた場合、液温が95℃の熱水を循環させたときでも信頼性が高く、かつ、十分な揚程を確保できる。
(本形態による効果)
以上説明したように、本形態の磁気結合ポンプ装置1において、モータ20は、ロータマグネット25がステータ23の外周側に位置する「周対向構造」を備え、かつ、磁気結合部では、従動マグネット9が駆動マグネット8の外周側に位置する「周対向構造」を備えており、ロータマグネット25、駆動マグネット8、および従動マグネット9が半径方向内側から半径方向外側に向かって一方方向に並んでいる。このため、磁気結合ポンプ装置1の構造を簡素化できるので、高さ方向の小型化を図ることができる。さらに、アウターロータ型であるため、インナーロータ型と比較してイナーシャが大きいので、急な立ち上げの際、インペラ10が同期回転しないという現象(脱調現象)が発生しない。それ故、駆動マグネット8と従動マグネット9とのカップリングトルクを大きくしなくてもよいので、コストダウンを図ることができる。
また、駆動マグネット8がロータ21の円筒状側面部21bの外周面に配置されているため、駆動マグネット8を専用に取り付けるためのヨークを必要としない。従って、周対向構造の磁気結合ポンプ装置1でありながら、軸線方向の寸法を大幅に縮小することができる。
また、従動マグネット9は、駆動マグネット8に対して半径方向外側位置で対向している。このように構成すると、駆動マグネット8と従動マグネット9との間に発生する磁気的吸引力によるインペラ10へのスラスト負荷を軽減することができる。このため、インペラ10におけるスラストプレート61、62の変形や損傷を防止することができるので、長期間にわたってポンプ効率を高いレベルに維持できるなど、ポンプの寿命を延ばすことができる。また、インペラ10に対するスラスト軸受として高価なものを用いる必要がなく、スラストプレート61、62の材質は、例えばステンレス鋼などで十分であるため、ポンプのコストを低減することができる。
また、本形態では、ロータ21が駆動マグネット8およびロータマグネット25のヨークとしての機能を担っているため、ヨークを別途、搭載する必要がない。それ故、部品点数の削減を図ることができる。
さらに、モータ室2においてポンプ室4側とは反対側は開口部になっているが、この開口部には、端板32が取り付けられているため、モータ室2においてポンプ室4側とは反対側に肉厚の壁面を設ける必要がない。それ故、磁気結合ポンプ装置1の薄型化を図ることができる。しかも、端板32はボルト111によって着脱自在に取り付けられ、かつ、端板32には、モータ回転軸24およびステータ23がホルダ14を介して搭載されている。このため、モータ回転軸24やステータ23を端板32に全て搭載した後、端板32をハウジング3に取り付けるだけで磁気結合ポンプ装置1のモータ部が完成するので、組み立ての作業効率が高い。しかも、端板32を外せば、モータ回転軸24、ロータ21、ステータ23を全て取り外すことができるので、部品交換やモータ特性測定等のメンテナンスが容易である。
(参考例)
上記実施の形態では、モータ部では、ロータマグネット25がステータ23の外周側に位置する「周対向構造」を備え、かつ、磁気結合部では、従動マグネット9が駆動マグネット8の外周側に位置する「周対向構造」を備えていたが、ロータマグネット25、駆動マグネット8、および従動マグネット9を一方方向に並べて構造を簡素化するという観点からすれば、図2に示す構造を採用してもよい。
図2に示す磁気結合ポンプ装置101も、モータ室102と、隔壁130を介してモータ室102に対向するポンプ室104とを有し、モータ室102内には、ステータ123、モータ回転軸124、このモータ回転軸124に保持されたロータ121、ステータ123に対向するようにロータ121に保持されたロータマグネット125、およびロータ121に保持された駆動マグネット108を備えたモータ120が配置されている。ポンプ室104内には、隔壁130を介して駆動マグネット108に対向する従動マグネット109と、この従動マグネット109と一体に回転可能なインペラ110とが配置されている。ここで、モータ部では、ロータマグネット125がステータ123に対してモータ軸線方向に位置する「面対向構造」を備え、かつ、磁気結合部では、従動マグネット109が駆動マグネット108に対してモータ軸線方向に位置する「面対向構造」を備えている。
このように構成すると、ロータマグネット125、駆動マグネット108、および従動マグネット109がモータ軸線方向に並んでいるため、従来の磁気結合ポンプ装置と比較して、径方向の小型化を図ることができる。
本発明を適用した磁気結合ポンプ装置の断面図である。 本発明の参考例に係る磁気結合ポンプ装置の断面図である。 従来の磁気結合ポンプ装置の断面図である。 従来の別の磁気結合ポンプ装置の断面図である。
符号の説明
1 磁気結合ポンプ装置
2 モータ室
4 ポンプ室
8 駆動マグネット
9 従動マグネット
10 インペラ
21 ロータ
23 ステータ
24 モータ回転軸
25 ロータマグネット
30 隔壁
32 端板

Claims (5)

  1. モータ室と、隔壁を介して前記モータ室に対向するポンプ室とを有し、
    前記モータ室内には、ステータ、モータ回転軸、該モータ回転軸に保持されたロータ、前記ステータに対向するように前記ロータに保持されたロータマグネット、および前記ロータに保持された駆動マグネットを備えたモータが配置され、
    前記ポンプ室内には、前記隔壁を介して前記駆動マグネットに対向する従動マグネットと、該従動マグネットと一体に回転可能なインペラとが配置された磁気結合ポンプ装置において、
    前記ロータマグネットは、前記ステータに対して半径方向外側位置で対向し、
    前記隔壁は、前記ロータに対して半径方向外側位置で当該ロータの周りを囲む円筒部を備え、
    前記従動マグネットは、前記隔壁の前記円筒部を介して前記駆動マグネットに対して半径方向外側位置で対向していることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  2. 請求項1において、前記ロータは、上底部および該上底部の外周縁からモータ軸方向に延びた円筒状側面部を備えたカップ形状を備え、
    前記ロータマグネットは、前記円筒状側面部の内周面に固定され、
    前記駆動マグネットは、前記円筒状側面部の外周面に固定されていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  3. 請求項1または2において、前記駆動マグネットと前記従動マグネット各々の磁気中心位置が、モータ軸線方向において互いに一致していることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記モータ室の前記ポンプ室側とは反対側は開口部になっているとともに、当該開口部には端板が着脱自在に取り付けられ、
    前記端板には、前記モータ回転軸および前記ステータが搭載されていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記ロータは、磁性体から構成されて前記駆動マグネットのヨークとしての機能を担っていることを特徴とする磁気結合ポンプ装置。
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