JP4714537B2 - 起立補助機能付き椅子 - Google Patents

起立補助機能付き椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP4714537B2
JP4714537B2 JP2005276379A JP2005276379A JP4714537B2 JP 4714537 B2 JP4714537 B2 JP 4714537B2 JP 2005276379 A JP2005276379 A JP 2005276379A JP 2005276379 A JP2005276379 A JP 2005276379A JP 4714537 B2 JP4714537 B2 JP 4714537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
height
chair
rod
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005276379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007082835A (ja
Inventor
成規 竹原
健一 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2005276379A priority Critical patent/JP4714537B2/ja
Publication of JP2007082835A publication Critical patent/JP2007082835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4714537B2 publication Critical patent/JP4714537B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Description

本願発明は、足腰が弱ってはいるが歩行自体は可能な人(主としてお年寄り)の使用に供される起立補助機能付き椅子に関するものである。
起立補助機能付き椅子は背もたれ付きの座を動力的駆動手段で昇降させるようになっており、座の動きから見ると、座が単に昇降するに過ぎないもの、座が前傾動しながら上昇するもの、座が側面視姿勢を変えることなく上昇し切ってから前傾動するものとに大別される。座が側面視姿勢を殆ど変えることなく上昇し切ってから前傾動するものとしては、例えば本願出願人の先願に係る特許文献1があり、このタイプは、使用者が立ち上がったり着座したりするに際して膝と腰への負担をより軽減できる利点がある。
特開2005−118143号公報
ところで、人は足腰が弱いと急な動きを採ることができないため、身体の動きを器具や装置に委ねる場合、健常者にとっては些かの不安もない動きであっても、足腰の弱い人は不安を感じることがある。起立補助機能付き椅子についてもこのことが懸念され、座の昇降と傾動とが一連に行われると、特に、座が上昇してから前傾動に移行するに際して使用者に不安感を抱かせる虞がある。
この点については、A:座の上昇速度及び前傾速度を不安が感じられない程度の低速に設定する、B:使用者に応じて速度を変更できるようにする、C:座を昇降させるスイッチと前後傾動させるスイッチとを別々に設け、昇降用スイッチでいったん上昇させてから停止させ、次いで、傾動ようスイッチを操作して前傾動に移行させる、といった対策が考えられる。
しかし、Aの対策では、速度が早くてもさほど不安を感じない昇降状態においても必要以上に低速になるため却って使い勝手が悪くなる虞があり、Bの対策では、モータ等のアクチェータとその制御回路が複雑化するという問題が生じ、更にCの対策では、2つのスイッチを使い分けねばならないためコストが嵩むのみならず使用者に混乱を生じさせる虞がある。
本願発明はこのような現状を契機としてなされたもので、センサーの耐久性に優れ、また、足腰の弱い人が安心して使用できる起立補助機能付き椅子を提供することを課題とするものである。
請求項1の発明は、背もたれ付きの座と、スイッチ類の操作によって前記座を昇降及び前後傾動させる動力駆動式の支持装置とを備えており、前記座が、側面視での姿勢を殆ど変えることなく昇降し、上昇し切った高さ又は上昇し切る前の中途高さ位置で前傾動及び戻り傾動するようになっており、更に、前記動力駆動式の支持装置はシリンダに内蔵されたロッドを有しており、前記ロッドが軸方向に往復動することで前記座が昇降及び前後傾動する椅子において、前記シリンダの内部に、前記座が前傾動及び戻り傾動する高さを検知するセンサーが配置されており、前記センサーは前記ロッドの動きによってON・OFFされると共に、前記第2センサーがONになると前記座の上昇が停止するように設定されている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記座は、前傾動及び戻り傾動する高さで上昇動が強制的に停止させられてから、スイッチ類を再操作し直すか又はスイッチ類を操作し続けた状態でタイムラグを経た後でないと前傾動に移行しないように設定されている。
請求項3の発明は、背もたれ付きの座と、スイッチ類の操作によって前記座を昇降させる動力駆動式の支持装置とを備えており、前記座は、上昇し切った高さと下降し切った高さとの間の中途に位置した基準高さを有しており、座を基準高さよりも低い位置からスイッチ類を操作して上昇させると基準高さにおいて強制的に停止させられ、スイッチ類を手動で操作し直すか又はスイッチを操作し続けた状態で適宜時間が経過しないと再上昇に移行しないように設定されており、かつ、前記動力駆動式の支持装置はシリンダに内蔵されたロッドを有しており、前記ロッドが軸方向に往復動することで前記座が昇降する椅子において、前記シリンダの内部に、前記座の基準高さを検知するセンサーと、前記座の下降下限高さを検知するセンサーとが配置されており、前記両センサーは前記ロッドの動きによってON・OFFされる。なお、基準高さは一定に設定しておいても良いし、使用者の身長や好みに応じて変更することも可能である。
請求項の椅子では、使用者が着座する場合は、前傾した座を元の姿勢に戻し回動し、次いで座を下降させることになるが、請求項の発明には、前傾した座を元の姿勢に戻し回動させ切ると停止して下降動は再度のスイッチ操作を要する(又はある程度のタイムラグをおいてから下降し始める)態様と、座が元の姿勢に戻り回動してから連続して下降動に移行する態様との2つの態様を含んでいる。請求項の発明も同様であり、着座に際しては、基準高さ位置で下降動が停止する態様と、基準高さ位置で停止することなく下降動が継続する態様とを含んでいる。
請求項と請求項とは全く別構成の椅子として製造することも可能であるし、一つの椅子において座が前傾動する態様と昇降のみ行う態様とを選択できる構成とすることも可能である。選択式に構成すると、使用者の要望にきめ細かく応えることができる利点がある。
本願発明では、センサーはシリンダで保護されるため耐久性に優れ、かつ、ロッドはストロークが大きいため検知精度も高い利点がある。
また、請求項の発明では、座は前傾する高さで停止するため、上昇速度を過度に遅くしなくても使用者に恐怖感を与えることはない。また、座が上昇してからタイムラグを経て前傾動に移行する場合は当然ながら昇降と傾動とは一つのスイッチで足り、また、座は傾動可能な移行高さ位置で停止するため、再度のスイッチ操作によって座を前傾動させる場合でも、座の傾動用スイッチは昇降用スイッチと同じもので足りる。このためコストアップしたり使用者を混乱させたりすることもない。
結局、請求項の発明によると、使用者は座の前傾に対して体と心の準備を取れるため、使用者に身体的及び心的な負担をかけずにしかも使い勝手が良い起立補助機能付き椅子を提供することができる。座が昇降のみ行う場合、容易に立ち上がりできる高さでは座はかなり高くなるが、請求項のように構成すると途中の基準高さで停止することにより、より高くなることについて使用者に体と心に余裕を持たせることができ、このため、高さに対する不安感を解消できる。従って請求項と同様の効果を発揮できる。
実施形態のように音声表示装置を設けると、使用者は音声表示装置から発せられる音又は声によって座が前傾又は再上昇する高さ位置にあることを把握できるため、使用者は座を前傾動させる動作又は再上昇させる動作を採ることを促されることになり、このため使用者の戸惑いを無くして使い勝手を向上させることができる。なお、実施形態のように座の動きの要所要所を音又は声で知らしめるとより好適である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).概要
まず、図1に基づいて概要を説明する。図1のうち(A)は起立補助機能付き椅子(以下、単に「椅子」という)の斜視図、(B)は平面図、(C)は右側面図であり、これらの図に示すように、椅子は、座1と背もたれ2と動力駆動式の支持装置3とを備えている。詳細は省略するが、座1は、(C)に一部が露出している座フレーム4とその上面に着脱自在に装着したクッション付き座板5とを備えている。座フレーム4には、肘支柱6を介して片持ち梁状の肘当て7が跳ね上げ回動自在に取り付けられている。
背もたれ2は座フレーム4に着脱自在に取付けられた背フレーム(図示せず)に取付けられており、背フレームにはヘッドレスト8を設けている。また、背フレームの上部には、背後に立った人が手を掛けることのできる平面視前向き開口コ字状の把手9を設けている。また、背フレームはバックカバー10で覆われている。
着座した人が右手を載せる右肘当て7の先端部下面には、座1を動かすための操作スイッチ11を設けている。操作スイッチ11は、着座した人から見て手前側の部分を中心にして上下回動するようになっており、上向きに起こし回動させると座1は上昇及び前傾し、下向きに回動させると座1は下降及び戻り傾動する。操作スイッチ11は左右いずれの肘当て7にも取り付けることができ(両方に取り付けることも可能である。)。また、操作スイッチ11は、ある程度の下向き外力が作用すると肘当て7から外れるように配慮されている(使用者が誤って操作スイッチ11を強く押し下げることによって操作スイッチ11が破損することを防止するためである)。
スイッチ11にはケーブル(図示せず)が接続されているが、本実施形態では、肘当て7には布や樹脂シートで筒状に形成した肘カバー12が被さっており、操作スイッチ11に接続されたケーブルは肘カバー12の内部に隠れて露出しないように配慮されている。このため、特別の配線構造を採用することなくケーブルを美麗に処理できる。
支持装置3は平行に延びる左右のサイドフレーム14を備えており、サイドフレーム14の前部14aは外側に向けて広がる状態に湾曲(又は屈曲)しており、その最先端に前部支持筒15を溶接によって固着し、前部支持筒15に前部アジャスタロッド16を下方から挿入している。前部アジャスターロッド16はピン(図示せず)によって前部支持筒15に高さ調節可能に嵌め込まれている。従って、高さを段階的に調節できる(勿論、ねじ込み方式とすることも可能である)。
ところで、サイドフレーム14は強度確保のための必須のメンバーであるが、椅子の重量抑制やコストダウンのためには、左右サイドフレーム14の間隔は必要最小限度の寸法にするのが好ましい。しかし、サイドフレーム14の左右間隔が狭いとその前部に使用者の足が当たる等の不具合が生じ、また、安定性が低くなる。これに対して本実施形態のようにサイドフレーム14の前部14aを外向きに広がる形状に曲げると、サイドフレーム14の間隔を広げることなく安定性を確保できると共に着座者の足が当たる不具合も防止できる。
サイドフレーム14の後端には左右長手のリアフレーム17が溶接によって固着されており、リアフレーム17の左右両端に後部支持筒18を固着し、後部支持筒18に後部アジャスターロッド19をスライド自在に嵌め込んでいる。後部アジャスターロッド19も、ピンによって前部アジャスターロッド16と同じピッチで高さ調節することができる。この場合、後部アジャスターロッド19には、移動の便宜のためキャスター20を設けている。
左右の後部アジャスターロッド19は横杆19aを介して一体に連結されている。左右の後部アジャスターロッド19が別々に独立していると、高さ調節が面倒になる虞があるが、本実施形態のように左右の後部アジャスターロッド19を連結すると、左右の後部アジャスターロッド19を同時に同じ高さに変更できるため、高さ調節を容易に行うことができる。また、横杆19aに例えば膝掛けのような物を掛けることができる利点もある。
支持装置3の左右両側はサイドカバー21で覆われている。サイドカバー21には、昇降操作用リモコン(有線又は無線)を収容するための上向き開口のポケット22を設けている。(C)に示すように、座フレーム4には、その外側に位置した回動式の安全バー23を設けている。座1の下降時に人の手足や物が安全バー23に下方から触れると、安全バー23がその後端部を中心に上向き回動して座1の下降は停止する。
前部支持筒15は上向きに余長部分を形成しており、この余長部分にキャップ24を装着している。そして、(D)に示すように、キャップ24を取り外すと、食事用等の小テーブル25に設けた足26の下端部を差し込めるようになっている。すなわち、前部支持筒15を利用して小テーブル25を取付けできるようになっている。
椅子を使用して食事や書き物、或いはパソコン操作を行う場合、床に設置するテーブルを使用することが一般的であるが、これではテーブルの移動が面倒である。特に、長いテーブルを数人で使用する場合は椅子を並設せねばならないが、この種の椅子は重いため移動作業が極めて厄介である。
これに対して本実施形態のように構成すると、個人専用の小テーブル25を椅子にセットできるため、床置き式テーブルの移動や椅子の移動のような煩わしさが無く、しかも、小テーブル25はずれ動くような不具合はないため好適である。(D)に一点鎖線で示すように、小テーブル25の足26が前部支持筒15に外側から嵌まる構成とすることも可能である。また、小テーブル25の足26はサイドフレーム14の前部14aに嵌め込む(被嵌する)ことも可能である。
(2).支持装置の構成
次に、図2及び図3に基づいて支持装置3とその働きを説明する。図2のうち(A)は支持装置3の骨組みを示した概念図で、(B)は部分的な一部破断側面図、図3は座1の動きを示す右側面図である。
支持装置3は、既述した部材の他に、左右サイドフレーム14の前部間に連結したパイプ状のリアフレーム28と、リアフレーム28に回動自在に取付けられた左右2本の後傾状リンク29と、後傾状リンク29の上下中途部に相対回動自在に連結された左右2本の前傾状リンク30と、後傾状リンク29を駆動する電動シリンダ装置31とを備えている。
左右の後傾状リンク29はその上下中途高さ位置が第1横杆32で連結されている一方、電動シリンダ装置31は、シリンダ33とその内部に嵌め入れたロッド34とロッド34を駆動するモータ35とからなっており、ロッド43の前端部が第1横杆32に相対回動自在に嵌まっている。電動シリンダ装置31のモータ35はリアフレーム17に設けた軸受け部36に左右長手のピン37で相対回動自在に連結されている。
左右の後傾状リンク29の上端には第2横杆38が連結されており、第2横杆38の左右両端にコロ39を設け、このコロ39を、座フレーム4(図2では図示せず)に設けた前後長手のガイドレール40に転動自在に嵌め入れている(コロ39は後傾状リンク29に直接に取付けても良い)。他方、左右の前傾状リンク30の上端は左右横長の第3横杆41で連結されており、第3横杆41が、座フレーム4に設けた軸受け部42に連結されている(前傾状リンク30を軸受け部42に直接に連結しても良い)。
前傾状リンク30は後傾状リンク29の外側に位置しており、両者はピン43で連結されている。また、前傾状リンク30の下端には、左右外側に露出したガイドローラ44が回転自在に取付けられており、このガイドローラ44は、サイドフレーム14の内側面に設けた断面コ字状の固定ガイド体45に転動自在に嵌め入れられている。そして、固定ガイド体45は、前後方向に延びる水平部45a、その前端に連続して斜め上向きに延びる前傾状傾斜部45bとから成っている。
この場合、固定ガイド体45に、前傾状傾斜部45bよりも手前側に水平状に延びる水平延長部45cを形成すると共に、ガイドローラ44の転動先を前傾状傾斜部45bと水平延長部45cとにガイドする回動式等の方向変換体45dを設けることにより、座1が上昇してから前傾する態様と、前傾動することなく側面姿勢をえずに昇降のみ行う態様とに切り換えできるようにすることも可能である。方向変換体45dは手動操作で切り換えることも可能であるし、電磁ソレノイド等の遠隔的操作で切り換えることも可能である。
電動シリンダ装置31のモータ35を正転させてロッド34が前進すると、ガイドローラ44が固定ガイド体45に沿って前進するが、ガイドローラ44が固定ガイド体45の水平部45aを前進する間は、図3(A)(B)に示すように、座1は側面視での姿勢を変えることなく上昇し、ガイドローラ44が固定ガイド体45の前傾状傾斜部45bに移行すると、図3(C)に示すように、座1は上昇し切った高さ位置で前進しつつ前傾動する。電動シリンダ装置31のモータ35を逆転させると座1は逆の動きをする。
(3).制御システム
次に、図3に加えて図4及び図5も参照して座1の動きの制御システム(制御装置)を説明する。図4のうち(A)は電動シリンダ装置31の一部破断図、(B)は(A)のB−B視断面図、図5は電気系統のブロック図である。
本願発明では座1の動きを検知してモータ等のアクチェータを制御する必要があるが、本実施形態では、座1の動きを検知する手段として、シリンダ33の内部に、下降下限位置を検出する第1リミットスイッチ(第1センサー)47と、上昇上限位置を検出する第2リミットスイッチ(第2センサー:請求項1に記載したセンサー))48と、座1が前傾し切った状態を検出する第3リミットスイッチ49とを設けて、ロッド34に設けたドグ(接触子)50が各リミットスイッチ47,48,49に当たることによって座1の状態を検知するようにしている。シリンダ33は円周の一部に張り出しており、この張り出し部の空間内にリミットスイッチ47〜49を配置している。
座1の動きを検知する手段としては、座1の動きをリミットスイッチ等によって直接に検知することや、リンクの動きをリミットスイッチで検知すること、或いは、モータ35の回転数をロータリーエンコーダでカウントしてその回転数から座1の動き状態を演算するといった手段も採用できるが、本実施形態のように構成すると、リミットスイッチ47〜49は確実に保護されるため耐久性に優れ、かつ、ロッド34はストロークが大きいため検知精度も高い利点がある。
図5に示すように、椅子の電気系統(制御装置)は、中枢部として制御回路部52を備えており、制御回路部52に、変圧器53、第1〜第3のリミットスイッチ47〜49、安全バー23の回動でONになる非常停止用リミットスイッチ55、操作スイッチ11、モータ正逆切り換えリレー56、モータ駆動スイッチ57、スピーカ58、音声を記憶したメモリー59が結線されている。
(4).座の動作例(その1)
次に、ガイドローラ44が固定ガイド体45の前傾状傾斜部45bに移行する態様を例にとって動作を説明する。
座1を下降させた状態で着座した人又は介助者が操作スイッチ11を上向きに起こすと(或いは、リモコンの「上昇」のボタンを押すと)、モータ35は正転状態になって座1が上昇し始めると同時に、「上がります」や「立ちます」という音声がスピーカから発せられる。制御回路部に遅延回路を設ける等して、音声が発せられてから僅かの時間(例えば0.5〜1秒)が経過してからモータ35に通電されるように設定しても良い。
操作スイッチ11を引き上げ続けて(或いはリモコンの「上昇」のボタンを押し続けて)座1が上昇し切って第2リミットスイッチ48がONになると、モータ35の回転が停止すると共に、例えば「ピンポーン」という楽器音(或いは合成音)や「上がりました」という言葉(合成語)がスピーカから発せられ、かつ、操作スイッチ11からの信号が遮断されるリセット状態になる。従って、操作スイッチ11を引き上げ続けていてもモータ35には通電されない。
そして、操作スイッチ11(又はリモコンのボタン)からいったん手を離し、再び操作スイッチ11を引き上げ操作すると、モータ35に通電されて座1は前傾動する。この場合、再度のスイッチ操作によって「前傾します」「傾きます」といった声案内を発することも可能である。いずれにしても、上昇し切った高さで座1は停止するため、椅子の使用者は次の前傾動作に対して準備をすることができ、このため、使用者に不安を与えることなく座1を前傾させることができる。
座1が前傾し切ると、例えば第3リミットスイッチ49がONになってモータ35は停止する。これと同時にスピーカから音又は人語による案内がなされる。上昇切ったときに「ピンポーン」のような楽器音で表示する場合は、これとの違いを明確化するため、前傾し切ったら「ポーン」のような1音の楽器音で表示するのが好ましい。また、声の表示の場合は、例えば、「倒れました」「降りて下さい」という言葉を採用できる。
座1が前傾した状態で操作スイッチ11を下向きに押し回動させると、例えば、「下がります」「座ります」というような音声表示がなされると共に、モータ35が逆転して座1は元の姿勢に戻り回動する。この場合も、音声表示の後に若干のタイムラグをおいてモータ35に通電させることも可能である。
座1が元の姿勢に戻り回動し切ると第2リミットスイッチ48がONになり、モータ35への通電は停止すると共に、例えば「ピンポーン」という音が発せらかつ、操作スイッチ11は押してもモータ35に通電しないリセット状態になる。そして、いったん操作スイッチ11から手を離して再び押すとモータ35に通電して下降が開始する。この場合も、下降開始と同時に「下がります」「座ります」といった音声表示が発せられる。座1が下降し切ると第1リミットスイッチ47がONになってモータ35への通電が停止し、かつ、「ポーン」という音によって下降し切ったことを使用者に知らせる。
座1を上昇途中又は下降途中で停止させてから再び上昇又は下降させる場合があるが、本実施形態では、いったん操作スイッチ11から手を離して再び上昇又は下降させると「上がります」「下がります」のような音声(或いは音)がスペーカから発せられるように設定している。
着座するに際しては、人は座1に腰掛けた状態が保持されるため、座1が元の姿勢に戻り回動することに連続して座1を下降させることも可能である。また、第2リミットスイッチ48のONによっても操作スイッチ11をリセットせずに、操作スイッチ11を操作し続けていたら、上昇位置である程度の時間(例えば2〜5秒)停止してから自動的に前傾動又は下降動に移行するように構成することも可能である。いずれの場合も、傾動状態と昇降状態とに移行するに際して、上限高さ位置で音又は声の表示がなされることが好ましい。
図5に示すように、第1〜第3のリミットスイッチ47〜49に加えて又はこれらに代えて、座1の下降下限近くでONになる第4リミットスイッチ61、座1の上限高さ位置の少し手前の高さでONになる第5リミットスイッチ62、座1が前傾し切る少し手前でONになる第6リミットスイッチ63、座1が戻り回動し切る少し前にONになる第7リミットスイッチ64を設けて、これらがONになると「もうすぐ止まります」等の音声を発することも可能である。
(5).座の動作例(その2)
ガイドローラ44が固定ガイド体45の水平延長部45cに移行する場合は、座1は前傾せずに昇降動のみ行う。そして、この場合は、実施形態では、仮に座1が前傾動するとしたらその前傾動に移行する高さ位置を基準高さとして、この高さを第2リミットスイッチ58で検知し、第2リミットスイッチ58のONによってモータ35への通電が停止すると共に、音又は声で表示がなされる。
そして、更に上昇させるには、操作スイッチ11からいった手を離して再度引き上げ操作することになる。座1が上昇し切ると第3リミットスイッチ49がONになって上昇が停止すると共に、音又は声の表示が発せられて立ち上がり動作が促される。着座の動作は逆の手順で行われる。
(6).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、座を昇降及び傾動させる方式はリンク機構を使用することに限らず、他の様々の機構を採用できる。また、リンク機構を採用する場合、実施形態のようなXリンク機構以外のリンク機構を採用できる。昇降と傾動とを別々の機構で行うことも可能である。また、駆動手段としては電動シリンダには限らず、他のアクチェータも採用できる。
(A)は椅子の斜視図、(B)は平面図、(C)は右側面図、(D)はテーブルの支持状態を示す断面図である。 支持装置を示す図で、(A)は骨組みを示す概念図、(B)は部分的な一部破断側断面図である。 は座の動きを示す右側面図である。 (A)は電動シリンダ装置の一部破断図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 電気系統(制御システム)のブロック図である。
1 座
2 背もたれ
3 支持装置
11 操作スイッチ
31 動力的駆動手段の一例としての電動シリンダ装置
29,30 リンク
33 シリンダ
34 ロッド
35 モータ
45 固定ガイド体
47 第1リミットスイッチ(第1センサー)
48 第2リミットスイッチ(第2センサー)
49 第3リミットスイッチ
58 音声表示用手段の一例としてのスピーカ

Claims (3)

  1. 背もたれ付きの座と、スイッチ類の操作によって前記座を昇降及び前後傾動させる動力駆動式の支持装置とを備えており、前記座が、側面視での姿勢を殆ど変えることなく昇降し、上昇し切った高さ又は上昇し切る前の中途高さ位置で前傾動及び戻り傾動するようになっており、
    更に、前記動力駆動式の支持装置はシリンダに内蔵されたロッドを有しており、前記ロッドが軸方向に往復動することで前記座が昇降及び前後傾動する構成であって、
    前記シリンダの内部に、前記座が前傾動及び戻り傾動する高さを検知するセンサーが配置されており、前記センサーは前記ロッドの動きによってON・OFFされると共に、前記センサーがONになると前記座の上昇が停止するように設定されている、
    起立補助機能付き椅子。
  2. 前記座は、前傾動及び戻り傾動する高さで上昇動が強制的に停止させられてから、スイッチ類を再操作し直すか又はスイッチ類を操作し続けた状態でタイムラグを経た後でないと前傾動に移行しないように設定されている、
    請求項1に記載した起立補助機能付き椅子。
  3. 背もたれ付きの座と、スイッチ類の操作によって前記座を昇降させる動力駆動式の支持装置とを備えており、
    前記座は、上昇し切った高さと下降し切った高さとの間の中途に位置した基準高さを有しており、座を基準高さよりも低い位置からスイッチ類を操作して上昇させると基準高さにおいて強制的に停止させられ、スイッチ類を手動で操作し直すか又はスイッチを操作し続けた状態で適宜時間が経過しないと再上昇に移行しないように設定されており、
    かつ、前記動力駆動式の支持装置はシリンダに内蔵されたロッドを有しており、前記ロッドが軸方向に往復動することで前記座が昇降する構成であって、
    前記シリンダの内部に、前記座の基準高さを検知するセンサーと、前記座の下降下限高さを検知するセンサーとが配置されており、前記両センサーは前記ロッドの動きによってON・OFFされる、
    起立補助機能付き椅子。
JP2005276379A 2005-09-22 2005-09-22 起立補助機能付き椅子 Expired - Fee Related JP4714537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005276379A JP4714537B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 起立補助機能付き椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005276379A JP4714537B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 起立補助機能付き椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007082835A JP2007082835A (ja) 2007-04-05
JP4714537B2 true JP4714537B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=37970411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005276379A Expired - Fee Related JP4714537B2 (ja) 2005-09-22 2005-09-22 起立補助機能付き椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4714537B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5105129B2 (ja) * 2010-10-20 2012-12-19 宗喜 長谷 介護用車椅子
JP2015089391A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 分離可能ベッドの制御方法
CN104306117B (zh) * 2014-10-30 2016-08-17 博奥颐和健康科学技术(北京)有限公司 一种具有起身功能的多功能座椅
CN106214368B (zh) * 2016-09-28 2017-09-29 上海邦邦机器人有限公司 一种新型座椅机构及设有该座椅机构的轮椅车

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000157573A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Araco Corp 座椅子
JP2000236981A (ja) * 1999-02-24 2000-09-05 Abe Dengyosha:Kk 昇降型座椅子
JP2004089504A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Seiren Co Ltd 起立補助椅子
JP2005040563A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Shusaku Hara 車椅子の階段昇降機能と設備

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005118143A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Itoki Crebio Corp 起立補助機能付き椅子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000157573A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Araco Corp 座椅子
JP2000236981A (ja) * 1999-02-24 2000-09-05 Abe Dengyosha:Kk 昇降型座椅子
JP2004089504A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Seiren Co Ltd 起立補助椅子
JP2005040563A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Shusaku Hara 車椅子の階段昇降機能と設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007082835A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8973997B2 (en) Seat structure with sit-to-stand feature
JP4630119B2 (ja) 移乗支援装置
JP2008279206A (ja) 運動補助装置
JP4714537B2 (ja) 起立補助機能付き椅子
JP6583661B2 (ja) 介助支援装置
JP5192976B2 (ja) 移乗装置
JP2007029193A (ja) 運動装置
JP6476390B2 (ja) 起立着座支援椅子
KR102150594B1 (ko) 휠체어
JP4169152B2 (ja) 電動車椅子用パワーシリンダの位置センサ及びそのパワーシリンダを用いた電動車椅子
JP2001327563A (ja) 歩行補助装置
KR102306638B1 (ko) 기립보조의자
JP7039366B2 (ja) 歩行支援装置
JP2017140275A (ja) 椅子型マッサージ機に備えられたリモコン装置
JP2005319248A (ja) 背もたれと座板及びひじ掛けが体位に追従する、着席立脚援助椅子の構造。
JP2005124798A (ja) 椅子
JP2006296766A (ja) 椅子型マッサージ機
KR102050584B1 (ko) 의자
JP2004033503A (ja) 立ち上がり補助機構付きチェア
JP2008068123A (ja) 運動装置
JP6851881B2 (ja) 歯科ユニット
JPH0739571A (ja) マッサージ機
JP2004223150A (ja) 移乗補助機器
JP7386247B2 (ja) 介助装置
JP4796783B2 (ja) 電動式座椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110328

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees