JP5192976B2 - 移乗装置 - Google Patents

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この発明は移乗装置に関し、より特定的には、ベッドおよび車椅子等の一方から他方に被移乗者を移乗させるための介護用の移乗装置に関する。
たとえば特許文献1には、キャスタと車輪とを含み自動車等と同様に前後に移動可能かつ右左折可能な台座、台座の前端部に左右に離間して立設される一対の支柱、一対の支柱にそれぞれ昇降可能に支持される座席枠、一対の座席枠上にそれぞれ傾動可能に設けられるアームレスト、および一対のアームレストの間に設けられるボディサポータを備える、移乗装置(移乗機能を有する車椅子)が開示されている。
特開2003−180754号公報
しかし、特許文献1の移乗装置では、右左折する際に生じる内輪差(外輪差)によって移動経路が大きくなる。したがって、特許文献1の移乗装置では、介護が必要な被移乗者(被介護者)に対して配置するためには、被移乗者が腰掛けるベッド等の周囲に大きなスペースが必要であった。また、特許文献1の移乗装置では、当該移乗装置を移動させる者(介護者)が不慣れであれば、適切に配置するために切り返しを繰り返さなければならないおそれがあった。つまり、特許文献1の移乗装置では、使用状況が限定されるとともに取り扱いに熟練を要するので使い勝手が悪いという問題があった。
また、特許文献1の移乗装置では、台座をベッドの下に潜り込ませて一対の座席枠を被移乗者の左右に配置するために一対の支柱が台座の前端部に設けられる。このために、被移乗者がシートに着座した状態では略片持ち梁の状態で被移乗者を支持することになる。シートに着座した被移乗者の重心はシートの後端部に位置するので、座席枠の後端部への荷重が大きくなって座席枠や支柱が撓むおそれがあった。ひいては、被移乗者の不安を増大させるおそれがあった。移動に伴う上下の振動や右左折に伴う遠心力を受けることによって座席枠や支柱は撓みやすくなるので、特許文献1の移乗装置では移動の際にこの問題が顕著であった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、使い勝手を向上できるとともに被移乗者の不安を軽減できる、移乗装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の移乗装置は、所定軸を中心にその場で水平方向に回転可能にかつ水平移動可能に設けられる台座、所定方向に延びて一端と他端との間で前記台座に支持される本体、前記本体上で前記所定軸よりも前記一端側の第1位置と前記第1位置よりも前記他端側の第2位置との間を移動可能に設けられる移動手段、被移乗者を背負うように保持しかつ前記一端側および前記他端側の一方から他方に傾動可能に前記移動手段に支持される保持手段、前記保持手段を傾動させる第1駆動手段、および前記移動手段を移動させる第2駆動手段を備え、前記移動手段が前記第2位置にある状態では前記保持手段に保持される被移乗者の体の一部が前記所定軸よりも前記他端側に位置する。
請求項2に記載の移乗装置は、請求項1に記載の移乗装置において、前記第1駆動手段は、伸縮可能な棒状に設けられ、その下端部が前記第2位置よりも前記他端側で前記本体に支持されかつその上端部が前記保持手段に連結されることによって前記一端側および前記他端側の一方から他方に傾動可能に前記本体上に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の移乗装置は、請求項1または2に記載の移乗装置において、前記本体は昇降可能に前記台座に支持され、前記本体を昇降させる第3駆動手段をさらに含むことを特徴とする。
請求項4に記載の移乗装置は、請求項1から3のいずれかに記載の移乗装置において、前記本体は回転可能に前記台座に支持され、前記本体を回転させる第4駆動手段をさらに含むことを特徴とする。
請求項1に記載の移乗装置では、台座が水平方向に回転可能でありかつ水平移動可能であることによって、当該移乗装置を任意の方向に水平移動させることができる。これによって、ベッド等の周囲のスペースが小さい場合や介護者が不慣れな場合であっても、当該移乗装置をベッド等の横に簡単に配置できる。つまり、使い勝手を向上できる。このように使い勝手を向上できるので、介護者による使用頻度が増し、介護者の負担を大幅に軽減できる。また、被移乗者を当該移乗装置に乗せる際には、まず移動手段が第1位置にある状態でベッドや車椅子等に腰掛けた被移乗者を保持手段によって背負うように保持する。つづいて、第1駆動手段が保持手段を本体の他端側に傾動させることによって被移乗者がベッド等から浮き上がる。その後、第2駆動手段が移動手段を第1位置から第2位置に移動させ、保持手段を一端側に傾動させて被移乗者を本体上に着座させる。これによって、被移乗者の体の一部が台座の所定軸(中軸)よりも他端側に位置する状態で被移乗者を台座によって安定して支持できる。このように片持ち梁の状態よりも遥かに安定した状態で被移乗者を支持できるので、被移乗者の不安を軽減できる。上下の振動や旋回に伴う遠心力を受けても被移乗者を安定して支持できるので、特に当該移乗装置を移動させる際の被移乗者の不安を軽減できる。
請求項2に記載の移乗装置では、第1駆動手段がその下端部を支点として本体の一端側および他端側の一方から他方に傾動可能に本体と保持手段とに連結される。これによって、移動手段が第2位置に向けて移動するにつれて保持手段を本体の一端側に傾動させ、移動手段が第1位置に向けて移動するにつれて保持手段を本体の他端側に傾動させるリンク機構が本体上に設けられる。したがって、被移乗者を当該移乗装置に乗せる際には、保持手段を傾動させることでベッド等から浮き上がるように前のめりに保持された被移乗者を、移動手段が第2位置に向けて移動するにつれて本体に着座するような姿勢にできる。つまり、被移乗者を当該移乗装置に快適に乗せることができ、被移乗者の負担を軽減できる。また、被移乗者を当該移乗装置から降ろす際には、移動手段が第1位置に向けて移動するにつれて被移乗者を本体から浮き上がらせることができ、被移乗者を当該移乗装置からベッド等に円滑に移乗させることができる。
請求項3に記載の移乗装置では、第3駆動手段が本体を昇降させることによって本体の高さをベッドや車椅子等の高さに合わせて調節できる。このように使い勝手をより向上できるので、介護者がより気軽に使用でき、介護者の負担を軽減できる。
請求項4に記載の移乗装置では、第4駆動手段が本体を回転させることによって本体の向きを簡単に調節できる。このように使い勝手をより向上できるので、介護者がより気軽に使用でき、介護者の負担を軽減できる。
この発明によれば、使い勝手を向上できるとともに被移乗者の不安を軽減できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
この発明の実施の形態における左右、前後、上下とは、介護が必要な被移乗者(被介護者)が移乗装置10の本体14に跨るように着座した状態(図15に示す状態)を基準とした左右、前後、上下を意味する。
図1はこの発明の一実施形態の移乗装置10の左側面図であり、図2は移乗装置10を左上後方からみた斜視図であり、図3は移乗装置10を左上前方からみた斜視図である。
図1〜図3に示すように、移乗装置10は、台座12、台座12に昇降可能にかつ水平方向に回転可能に支持される本体14、本体14上に移動可能に設けられるスライダ16(図3参照)、被移乗者を背負うように保持しかつスライダ16に傾動可能に支持される保持部材18、本体14を昇降させるためのエアシリンダ20(図1参照)、本体14を水平方向に回転させるためのロータリエアアクチュエータ22(図1参照)、保持部材18を傾動させるためのエアシリンダ24、およびスライダ16ひいては保持部材18を移動させるためのエアシリンダ26a,26b(図3参照)を含む。
台座12は、直方体状の筐体28、筐体28の4つの側面からそれぞれ水平方向に延びる脚29、4つの脚29の端部にそれぞれ設けられるキャスタ30、および筐体28上に昇降可能に設けられる昇降部材32を含む。
4つのキャスタ30はそれぞれ、水平方向に回転可能(360°首振り可能)に脚29に設けられる。また、4つのキャスタ30にはそれぞれ、タイヤの転がりの規制と規制解除とを人が踏むことで操作できるロック機構が設けられる。このようなキャスタ30は一般に広く用いられているので、ここでは詳しい説明を省略する。このように複数(ここでは4つ)の脚29およびキャスタ30で筐体28を支持することによって、台座12は所定軸A(図1に一点鎖線で示す)を中心にその場で回転することができかつ任意の方向に水平移動できる。
昇降部材32は、四隅が丸められた四角板状の昇降板32a、昇降板32aの中央部を嵌通しかつ昇降板32aに固定される円柱状部材32b、昇降板32aの下面四隅近傍からそれぞれ下方に延びる4本のガイドロッド32c、および円柱状部材32bにおいて昇降板32aの上面に突出する部分の周囲を覆うように昇降板32aの上面に設けられるスラスト軸受32d(図1参照)を含む。
4本のガイドロッド32cはそれぞれ、筐体28の上面から筐体28に出入可能に挿入される。スラスト軸受32dは、昇降板32aの上面に固定される下部と、本体14の下面に固定される上部とを有する。スラスト軸受32dの下部と上部とは、一方が他方に対して所定軸Aを中心に回転可能に設けられる。
本体14は前後方向(所定方向:ここでは水平方向の一方向)に延びる直方体の箱状に形成され、本体14の左右の幅は被移乗者が跨る(馬乗りになる)ことのできる程度に設定される。本体14の下面中央よりもやや後端側の位置にはスラスト軸受32dの上部が固定される。これによって、昇降可能にかつ所定軸Aを中心に水平方向に回転可能に、本体14が後端(一端)と前端(他端)との間で台座12に支持される。また、本体14の前端部かつ左右の側面には、複数の棒状部材によって四角形の枠状に形成される把手34が前方斜め上に延びるように取り付けられる。
図1に示すように、エアシリンダ20は、台座12の筐体28に収容されるシリンダ36、およびシリンダ36に出入可能に設けられるピストンロッド38を含み、空気圧によってシリンダ36からのピストンロッド38の突出量を変化させる。
図4は、エアシリンダ20の断面図解図である。詳しくは図4に示すように、ピストンロッド38においてシリンダ36内の端部には、シリンダ36の内周面に隙間なく接するピストン38aが設けられる。このようなピストン38aによって、シリンダ36内には第1空気室36aと第2空気室36bとが区画形成される。また、シリンダ36には、第1空気室36aに連通する流通孔36cと第2空気室36bに連通する流通孔36dとが設けられる。
このようなエアシリンダ20では、図4に実線の矢印で示すように第1空気室36aに流通孔36cを介して圧縮空気が流入するとともに第2空気室36bから流通孔36dを介して圧縮空気が排出されることによって、ピストン38aが第2空気室36b側に移動する。これによって、ピストンロッド38の突出量が大きくなる。一方、図4に破線の矢印で示すように第2空気室36bに流通孔36dを介して圧縮空気が流入するとともに第1空気室36aから流通孔36cを介して圧縮空気が排出されることによって、ピストン38aが第1空気室36a側に移動する。これによって、ピストンロッド38の突出量が小さくなる。
図1〜図3に戻って、ピストンロッド38は、筐体28の上面から突出し、円柱状部材32bの下端に固定される。したがって、エアシリンダ20の駆動に伴って本体14が昇降される。
図1に示すように、ロータリエアアクチュエータ(以下、単に「アクチュエータ」という)22は本体14に設けられる。アクチュエータ22は、本体14に収容されかつ固定される直方体状の筐体40、および筐体40に回転可能に設けられる回転軸42を含み、空気圧によって回転軸42を回転させる。
図5は、アクチュエータ22の横断面図解図である。詳しくは図5に示すように、筐体40内には、その両端部が筐体40の内周面に隙間なく接するピストン44が設けられる。このようなピストン44によって、筐体40内には第1空気室40aと第2空気室40bとが区画形成される。また、筐体40には、第1空気室40aに連通する流通孔40cと第2空気室40bに連通する流通孔40dとが設けられる。ピストン44の中央には貫通孔44aが設けられ、貫通孔44aには筐体40に回転可能に設けられる回転軸42が挿通される。貫通孔44aの内周面には、回転軸42の外周面に設けられるギア42aに係合するギア44bが設けられる。
このようなアクチュエータ22では、図5に実線の矢印で示すように第1空気室40aに流通孔40cを介して圧縮空気が流入するとともに第2空気室40bから流通孔40dを介して圧縮空気が排出されることによって、ピストン44が第2空気室40b側に移動する。これによって、ギア42aでピストン44のギア44bに係合する回転軸42が、周方向の一方向(図5では時計回り方向)に回転する。一方、図5に破線の矢印で示すように第2空気室40bに流通孔40dを介して圧縮空気が流入するとともに第1空気室40aから流通孔40cを介して圧縮空気が排出されることによって、ピストン44が第1空気室40a側に移動する。これによって、回転軸42が周方向の他の方向(図5では反時計回り方向)に回転する。
図1に戻って、アクチュエータ22の回転軸42は、本体14の下面から下方に延びてスラスト軸受32dに挿入された後に、円柱状部材32bに設けられる嵌入孔に嵌入される。回転軸42は、円柱状部材32bに対して回転しないように円柱状部材32bの嵌入孔に嵌入される。具体的には、たとえば回転軸42の外周面には上下に延びる突起が設けられ、円柱状部材32bの嵌入孔には当該突起が嵌合される溝が設けられる。回転軸42は、当該突起が当該溝に嵌合するように円柱状部材32bの嵌入孔に嵌入される。このように回転軸42と円柱状部材32bとを連結することによって、アクチュエータ22の駆動に伴って筐体40ひいては本体14が所定軸Aを中心に水平方向に回転する。
図6は本体14上における構成要素の配置態様を示す斜視図である。図6に示すように、本体14は、前端部が左右二手に分かれた天板14aを有する。天板14aの上面において、左右二手に分かれた部分のやや後方かつ左右中央の位置には、エアシリンダ24を支持する支持部材46が設けられる。また、天板14aの上面かつ左右二手に分かれた部分のうち、左側の部分には側面視略L字状の固定部材48aが設けられ、右側の部分には固定部材48aと同様の固定部材48bが設けられる。また、天板14aの上面において、固定部材48aの後方には直方体状に形成されエアシリンダ26aが嵌通される支持部材50aが設けられ、固定部材48bの後方には支持部材50aと同様の支持部材50bが設けられる。さらに、図7をも参照して、天板14aの上面において、支持部材50aの後方には天板14aの後端まで直線状に延びるレール52aが設けられ、支持部材50bの後方にはレール52aと同様のレール52bが設けられる。レール52a,52b上には、スライダ16が配置される。
図7は本体14上における構成要素の配置態様を示す背面図である。図7に示すように、スライダ16は、レール52a,52b上に配置される板状部材54、板状部材54の下面に設けられる一対の嵌合部材56a,56b、板状部材54の下面に設けられる一対の板状部材58a,58b、板状部材54の上面に左右に離間して対向配置される一対の軸受部材60a,60b、および板状部材54の上面に軸受部材60a,60bを挟んで左右に配置される一対の固定部材62a,62bを含む。
嵌合部材56aは摺動可能にレール52aに嵌合され、嵌合部材56bは摺動可能にレール52bに嵌合される。板状部材58aは本体14の左側面に対向するように設けられ、板状部材58bは本体14の右側面に対向するように設けられる。板状部材58aと本体14の左側面との間にはスライドレール64aが設けられ、板状部材58bと本体14の右側面との間にはスライドレール64bが設けられる。
スライドレール64a,64bはそれぞれ、いわゆるダブルスライド式に構成され、外レール66a、外レール66aに前後に移動可能に設けられる中レール66b、および中レール66bに前後に移動可能に設けられる内レール66cを含む。スライドレール64aにおいて、外レール66aは本体14の左側面に固定され、内レール66cは板状部材58aに固定される。同様に、スライドレール64bにおいて、外レール66aは本体14の右側面に固定され、内レール66cは板状部材58bに固定される。
また、図2に示すように、スライダ16の板状部材54において上面後端部かつ左右中央の位置には、シート68が取り付けられる。シート68は、複数の板状部材68aを蝶番で連結することによって構成される。
図3に示すように、保持部材18は、スライダ16に傾動可能に支持される傾動部材70、傾動部材70に取り付けられる上体保持部材72、および傾動部材70に取り付けられる脚保持部材74a,74bを含む。
図8は本体14上における構成要素の配置態様を示す左側面図である。図6および図8に示すように、傾動部材70は、一端近傍に屈曲部を有する側面視略L字状の筒状部材70a、筒状部材70aの屈曲部を左右に嵌通しかつ筒状部材70aに固定される支軸70b、筒状部材70aの後端部から上方に延びる側面視三角形状のリブ70c、および筒状部材70aの後端開口部を塞ぐように筒状部材70aおよびリブ70cに設けられる板状部材70dを含む。
図6〜図8に示すように、筒状部材70aの屈曲部は、スライダ16の軸受部材60a,60bの間に配置され、支軸70bは軸受部材60a,60bによって回転可能に支持される。つまり、傾動部材70ひいては保持部材18が、スライダ16によって本体14の後端側および前端側の一方から他方に傾動可能に支持される。なお、図7には、筒状部材70aが図8のB−B断面で示されている。
また、図6および図8に示すように、筒状部材70aの前方上端部には突起76が設けられ、突起76には左右に延びる支軸76aが設けられる。支軸76aは、エアシリンダ24に設けられる連結部材114(後述)に回転可能に支持される。
図2および図3に戻って、被移乗者の上体(上半身)を保持するための上体保持部材72は、傾動部材70に取り付けられる胸腹接触部78、ならびに胸腹接触部78に取り付けられる顎支持部80および脇支持部82a,82bを含む。
胸腹接触部78は、傾動部材70の板状部材70dに取り付けられる板状部材83、および板状部材83に取り付けられる緩衝部材84を含む。緩衝部材84は、たとえばウレタンフォーム等からなり、板状部材83の後面を被覆するように取り付けられる。
顎支持部80は、板状部材83の前面かつ上端部に取り付けられる板状の取付部86(図3参照)、取付部86に対して前方側に略直角に屈曲する板状の支持部88、および支持部88に取り付けられる緩衝部材90を含む。支持部88の左右の部分はそれぞれ、被移乗者の顎に沿うように上側に屈曲される。緩衝部材90は、たとえばウレタンフォーム等からなり、支持部88の上面を被覆するように取り付けられる。
脇支持部82aは、板状部材83の前面左端部に取り付けられる板状の取付部92a、取付部92aから後方に延びる板状の支持部94a、および支持部94aに取り付けられる緩衝部材96aを含む。緩衝部材96aは、たとえばウレタンフォーム等からなり、支持部94aに上側から取り付けられ、支持部94aの左右の面を被覆する。脇支持部82aと82bとは左右対称に設けられるので、脇支持部82aの説明において符号「a」を「b」に読み替えるとともに「左」を「右」に読み替えることで、脇支持部82bについては説明を省略する。
脚保持部材74aは、傾動部材70に取り付けられる板状部材98a、板状部材98aに取り付けられるフレーム100a、およびフレーム100aに取り付けられるステップ102aを含む。
図6に示すように、板状部材98aは、筒状部材70aに対して左前方に傾くように筒状部材70aの左側面下端部に取り付けられる。図2および図3に示すように、フレーム100aは、板状部材98aの左面に取り付けられる。フレーム100aは、複数の四角柱状部材を組み合わせて構成され、板状部材98aから左前方に延びた後に下方に延びる。ステップ102aは、左やや後方に延びるようにフレーム100aの下端部に取り付けられる。また、フレーム100aには、被移乗者の左脚内側に接するようにたとえばウレタンフォーム等からなる板状の緩衝部材104aが取り付けられる。脚保持部材74aと74bとは左右対称に設けられるので、脚保持部材74aの説明において符号「a」を「b」に読み替えるとともに「左」を「右」に読み替えることで、脚保持部材74bについては説明を省略する。
また、図1に二点鎖線で示すように、上体保持部材72には、被移乗者の腹部を胸腹接触部78の緩衝部材84に圧着させることによって被移乗者の上体を上体保持部材72に固定するための固定ベルト106が巻回される。固定ベルト106は、脇支持部82a,82bよりも下側の位置で胸腹接触部78に巻回されるベルト106a、およびベルト106aの内側に設けられる緩衝部材106bを含む。ベルト106aは、その両端部を連結しかつその内径を調節可能な図示しないアジャスタバックルを有し、簡単に胸腹接触部78に巻回できる。緩衝部材106bは、たとえばウレタンフォーム等からなる。脚保持部材74aにおいても、図1に二点鎖線で示すように、被移乗者の左脚を固定するための固定ベルト106が板状部材98aに巻回される。脚保持部材74bにおいても同様であり、固定ベルト106が板状部材98b(図3参照)に巻回される。
図6および図8に示すように、エアシリンダ24は、シリンダ108、およびシリンダ108に出入可能に設けられるピストンロッド110を含み、伸縮可能な棒状に設けられる。シリンダ108の下端部には突起112が設けられ、突起112には左右に延びる支軸112aが設けられる。突起112は支持部材46の軸受部材46a,46bの間に配置され、支軸112aは軸受部材46a,46bによって回転可能に支持される。また、ピストンロッド110の上端部には、略コ字状に形成される連結部材114が設けられる。連結部材114は、傾動部材70の突起76を挟み、突起76に設けられる支軸76aを回転可能に支持する。このようにエアシリンダ24と本体14および保持部材18とを連結することによって、本体14の後端側および前端側の一方から他方に傾動可能に、エアシリンダ24が本体14上に配置される。
エアシリンダ24は、エアシリンダ20と同様に、シリンダ108に第1空気室108aと第2空気室108bとを有し(図10参照)、空気圧によってピストンロッド110の突出量を変化させる。ピストンロッド110の突出量を大きくすることによって傾動部材70ひいては保持部材18が本体14の後端側に傾動し、ピストンロッド110の突出量を小さくすることによって傾動部材70ひいては保持部材18が本体14の前端側に傾動する。つまり、ピストンロッド110の突出量を変化させることによって、保持部材18が前後に傾動する。なお、図6にはピストンロッド110の突出量が最大の状態が示され、図8にはピストンロッド110の突出量が最小の状態が示されている。言い換えれば、図6にはエアシリンダ24が最も伸びた状態が示され、図8にはエアシリンダ24が最も縮んだ状態が示されている。
エアシリンダ26a,26bはそれぞれ、シリンダ116、およびシリンダ116に出入可能に設けられるピストンロッド118を含み、伸縮可能な棒状に設けられる。エアシリンダ26aにおいて、シリンダ116の前端部は固定部材48aに固定され、シリンダ116の中央部は支持部材50aを嵌通する。これによって、エアシリンダ26aのシリンダ116が天板14a上で固定される。エアシリンダ26bのシリンダ116についても同様に、固定部材48bおよび支持部材50bによって天板14a上で固定される。また、エアシリンダ26aのピストンロッド118の後端部は固定部材62aに固定され、エアシリンダ26bのピストンロッド118の後端部は固定部材62bに固定される。
エアシリンダ26a,26bはそれぞれ、エアシリンダ20と同様に、シリンダ116に第1空気室116aと第2空気室116bとを有し(図10参照)、空気圧によってピストンロッド118の突出量を変化させる。エアシリンダ26a,26bがピストンロッド118の突出量を変化させることによって、言い換えればエアシリンダ26a,26bが伸縮することによって、スライダ16が本体14上で前後に移動する。ピストンロッド118の突出量が最大であるとき、スライダ16は所定軸Aよりも後端側の第1位置に配置される(図6参照)。また、ピストンロッド118の突出量が最小であるとき、スライダ16は、第1位置よりも本体14の前端側かつ所定軸A上の第2位置に配置される(図8参照)。このようにエアシリンダ26a,26bは、スライダ16を第1位置と第2位置との間で前後に移動させる。
スライダ16を嵌合部材56a,56bを介してレール52a,52b上に配置するとともにスライダ16と本体14とをスライドレール64a,64bで接続することによって、エアシリンダ26a,26bの駆動に伴ってスライダ16ひいては保持部材18を円滑にかつ安定して前後に移動させることができる。
スライダ16に設けられるシート68は、スライダ16が第1位置から第2位置に向けて移動するにつれて本体14上に準備される。詳しくは、図2および図3を参照して、スライダ16が第1位置にある状態では、シート68を構成する複数の板状部材68aが板状部材54から順に垂れ下がる。複数の板状部材68aは、スライダ16が第2位置に向けて移動するにつれてレール52a,52b上に前後に並べられる。そして、図8に示すように、スライダ16が第2位置に達すれば、全ての板状部材68aがレール52a,52b上で前後に並び、シート68がレール52a,52b上に準備される。
また、傾動部材70ひいては保持部材18は、スライダ16が移動することによっても前後に傾動する。これは、支軸112aを中心に前後に傾動可能に本体14に支持されるエアシリンダ24と、支軸70bを中心に前後に傾動可能にスライダ16に支持される傾動部材70とを支軸76aを介して連結することによって本体14上にリンク機構(スライドリンク機構)が設けられるためである。
このようなリンク機構の形状の変化態様の一例を図9に示す。図9には、スライダ16が第1位置に配置されかつエアシリンダ24が最も伸びた状態(図1〜図3参照:以下、「初期状態」という)のリンク機構の形状が実線で示され、当該形状に符号L1が付されている。また、図9には、スライダ16が第1位置に配置されかつエアシリンダ24が最も縮んだ状態のリンク機構の形状が一点鎖線で示され、当該形状に符合L2が付されている。さらに、図9には、スライダ16が第2位置に配置されかつエアシリンダ24が最も縮んだ状態(図15参照:以下、「着座状態」という)のリンク機構の形状が二点鎖線で示され、当該形状に符号L3が付されている。
L2とL3とを比較して、スライダ16を第1位置から第2位置に移動させれば、エアシリンダ24が本体14の前端側に傾動するとともに傾動部材70が本体14の後端側に傾動することがわかる。反対に、スライダ16を第2位置から第1位置に移動させれば、エアシリンダ24が本体14の後端側に傾動するとともに傾動部材70本体14の前端側に傾動することがわかる。
また、L1とL3とを比較して、L1のときの傾動部材70の傾きとL3のときの傾動部材70の傾きとが略同じになっていることがわかる。このことから、移乗装置10では、初期状態における保持部材18の傾きと着座状態における保持部材18の傾きとが略同じになることがわかる。
ついで、図10を参照して、移乗装置10の電気的構成および移乗装置10における圧縮空気の流通経路について説明する。
移乗装置10は、移乗装置10の動作を制御するコントローラ120を含む。図10に実線で示すように、コントローラ120には、コンプレッサ122および電磁バルブ124a〜124eが接続される。コントローラ120、コンプレッサ122および電磁バルブ124a〜124eは、本体14に収容される。また、本体14には、コンプレッサ122および電磁バルブ124a〜124eに供給すべき電力を蓄える図示しないバッテリが収容される。
コントローラ120は、必要な演算を行うCPU、プログラム等を格納するROM、演算に必要なデータを一時的に格納するRAM、操作ユニット128(後述)からのアナログ信号をデジタル信号に変換してCPUに与えるAD変換器、およびCPUからのデジタル信号をアナログ信号に変換して電磁バルブ124a〜124eに与えるDA変換器を含む。
コンプレッサ122は、コントローラ120からの指示に基づいて圧縮空気を吐出する。図10に破線で示すように、コンプレッサ122にはエアタンク126が接続され、コンプレッサ122から吐出された圧縮空気はエアタンク126に貯蔵される。電磁バルブ124a〜124eは、エアタンク126に接続される。また、電磁バルブ124aにはエアシリンダ20が接続され、電磁バルブ124bにはエアシリンダ24が接続され、電磁バルブ124cにはエアシリンダ26aが接続され、電磁バルブ124dにはエアシリンダ26bが接続され、電磁バルブ124eにはアクチュエータ22が接続される。
図4をも参照して、電磁バルブ124aは、エアタンク126から第1空気室36aに圧縮空気を流入させつつ第2空気室36bから圧縮空気を排出させる動作、およびエアタンク126から第2空気室36bに圧縮空気を流入させつつ第1空気室36aから圧縮空気を排出させる動作のいずれか一方をコントローラ120からの指示に基づいて行う。このような電磁バルブ124aの動作に伴ってエアシリンダ20が駆動され、本体14が昇降する。第1空気室36aまたは第2空気室36bから排出された圧縮空気は、電磁バルブ124aを介して外部に排出される。
電磁バルブ124b〜124eについてもコントローラ120の指示に基づいて電磁バルブ124aと同様に動作する。具体的に、電磁バルブ124bは、エアシリンダ24の第1空気室108aおよび第2空気室108bに対して圧縮空気を出入させる動作を行う。これによって、エアシリンダ24が駆動され、保持部材18が前後に傾動する。電磁バルブ124c,124dは、エアシリンダ26a,26bの第1空気室116aおよび第2空気室116bに対して圧縮空気を出入させる動作を行う。これによって、エアシリンダ26a,26bが駆動され、スライダ16ひいては保持部材18が前後に移動する。電磁バルブ124eは、アクチュエータ22の第1空気室40aおよび第2空気室40bに対して圧縮空気を出入させる動作を行う。これによって、アクチュエータ22が駆動され、本体14が水平方向に回転する。
また、コントローラ120には、コントローラ120に指示を与えるための操作ユニット128が接続される。操作ユニット128は、本体14の外部に配置され、ケーブルを介して有線でコントローラ120に接続される。コントローラ120は、操作ユニット128に設けられるボタンが押されることによって、電磁バルブ124a〜124eを動作させ、エアシリンダ20,24,26a,26b、およびアクチュエータ22を駆動させる。
図11は操作ユニット128を示す正面図である。図11に示すように、操作ユニット128の長方形状の主面には、第1移乗ボタン130a、第2移乗ボタン130b、リセットボタン132、右回転ボタン134a、左回転ボタン134b、上昇ボタン136a、下降ボタン136b、緊急停止ボタン138および表示部140が設けられる。
図9をも参照して、第1移乗ボタン130aが押されることによって、コントローラ120は、まず、初期状態からピストンロッド110の突出量が最小になるようにエアシリンダ24を駆動させる。これによって、傾動部材70が本体14の前端側に傾動し、本体14上に設けられるリンク機構の形状がL1からL2になる。その後、コントローラ120は、ピストンロッド118の突出量が最小になるようにエアシリンダ26a,26bを駆動させる。これによって、スライダ16が本体14の前端側に移動するとともに傾動部材70が本体14の後端側に傾動してリンク機構の形状がL2からL3になり、初期状態から着座状態になる。
また、第2移乗ボタン130bが押されることによって、コントローラ120は、まず、着座状態からピストンロッド118の突出量が最大になるようにエアシリンダ26a,26bを駆動させる。これによって、スライダ16が本体14の後端側に移動するとともに傾動部材70が本体14の前端側に傾動してリンク機構の形状がL3からL2に戻る。その後、コントローラ120は、ピストンロッド110の突出量が最大になるようにエアシリンダ24を駆動させ、傾動部材70を本体14の後端側に傾動させる。これによって、リンク機構の形状がL2からL1に戻り、着座状態から初期状態に戻る。
このように、コントローラ120は、第1移乗ボタン130aが押された場合と第2移乗ボタン130bが押された場合とでエアシリンダ24,26aおよび26bを逆の手順で駆動させ、初期状態と着座状態とを切り替える。
また、コントローラ120は、右回転ボタン134aが押されている間は本体14を右回りに回転させるようにアクチュエータ22を駆動させ、左回転ボタン134bが押されている間は本体14を左回りに回転させるようにアクチュエータ22を駆動させる。同様に、コントローラ120は、上昇ボタン136aが押されている間は本体14を上昇させるようにエアシリンダ20を駆動させ、下降ボタン136bが押されている間は本体14を下降させるようにエアシリンダ20を駆動させる。
さらに、コントローラ120は、緊急停止ボタン138が押されることによってエアシリンダ20,24,26a,26b、およびアクチュエータ22を現在の状態で停止させ、リセットボタン132が押されることによって初期状態に戻るようにエアシリンダ24,26aおよび26bを駆動させる。
表示部140は、たとえば液晶ディスプレイ等からなり、操作手順等のコントローラ120からの種々の情報を表示する。
この実施形態では、スライダ16が移動手段に相当し、保持部材18が保持手段に相当する。第1駆動手段はエアシリンダ24を含み、第2駆動手段はエアシリンダ26a,26bを含み、第3駆動手段はエアシリンダ20含み、第4駆動手段はアクチュエータ22を含む。
ついで、図12〜図19を参照して、このように構成される移乗装置10の動作について説明する。ここでは被移乗者Hをベッド200から車椅子300に移乗させる場合について説明する。
まず、図12に示すように、ベッド200に腰掛けた被移乗者Hの正面に保持部材18が位置するように、初期状態の移乗装置10がベッド200に対して後ろ向きに配置される。台座12は4つのキャスタ30によって任意の方向に水平移動可能に設けられるので、介護者は把手34を持ってベッド200の横に移乗装置10を簡単に配置できる。本体14の向きは、介護者が把手34を持って移乗装置10を回転させることによって調節してもよいし、右回転ボタン134aまたは左回転ボタン134b(図11参照)を押すことによって、アクチュエータ22を駆動させ、本体14を回転させることで調節してもよい。また、移乗装置10をベッド200の横に配置する際には必要に応じて、上昇ボタン136aまたは下降ボタン136b(図11参照)が押され、エアシリンダ20の駆動によって本体14の高さがベッド200の上面の高さに合わせて調節される。
つづいて、介護者によって4つのキャスタ30のロック機構が操作され、4つのキャスタ30のタイヤの回転が規制される。そして、図13に示すように、介護者によって、被移乗者Hの左脇と右脇とが脇支持部82aと82b(図2参照)とに載せられ、固定ベルト106が被移乗者Hの腰および胸腹接触部78に巻回される。これによって、被移乗者Hの上体が上体保持部材72に固定される。また、ステップ102aに載せられた被移乗者Hの左腿、および脚保持部材74aに固定ベルト106が巻回される。これによって、被移乗者Hの左脚が脚保持部材74aに固定される。被移乗者Hの右脚についても左脚と同様に、固定ベルト106によって脚保持部材74b(図3参照)に固定される。このように上体および左右両脚を保持部材18に固定することによって、被介護者Hが保持部材18に背負われるように保持される。
つづいて、介護者によって第1移乗ボタン130a(図11参照)が押されることによって、コントローラ120は、初期状態からピストンロッド110の突出量が最小になるようにエアシリンダ24を駆動させる。これによって、図14に示すように、傾動部材70ひいては保持部材18が本体14の前端側に傾動し、保持部材18に背負われる被移乗者Hの臀部がベッド200から浮き上がる。ピストンロッド110の突出量が最小になれば、コントローラ120は、ピストンロッド118の突出量が最小になるようにエアシリンダ26a,26bを駆動させる。これによって、スライダ16(図6参照)ひいては被移乗者Hを保持する保持部材18が本体14の前端側に移動する。これとともに、本体14上にはシート68が準備され、シート68上に被移乗者Hの臀部を降ろすように保持部材18が本体14の後端側に傾動する。そして、図15に示すように、ピストンロッド118の突出量が最小になって着座状態になれば、保持部材18に保持される被移乗者Hがシート68に着座する。このとき、台座12の所定軸(中軸)Aは被移乗者Hの両腿の間に位置し、被移乗者Hの顔および両膝は所定軸Aよりも本体14の前端側に位置する。
つづいて、介護者によって右回転ボタン134aまたは左回転ボタン134b(図11参照)が押され、アクチュエータ22が駆動される。これによって、図16に示すように、本体14の長手方向(前後方向)とベッド200の長手方向とが平行になるように本体14が回転される。そして、介護者によって移乗装置10の後方に車椅子300が配置される。このとき必要に応じて、上昇ボタン136aまたは下降ボタン136b(図11参照)が押され、アクチュエータ20が駆動される。これによって、本体14の高さが車椅子300の座面302の高さに合わせて調節される。なお、図16には、図15の状態から本体14を上昇させた状態が示されている。
つづいて、第2移乗ボタン130b(図11参照)が押されることによって、コントローラ120は、着座状態からピストンロッド118の突出量が最大になるようにエアシリンダ26a,26bを駆動させる。これによって、スライダ16(図6参照)ひいては被移乗者Hを保持する保持部材18が本体14の後端側に移動する。これとともに、被移乗者Hの臀部をシート68から浮き上がらせるように保持部材18が本体14の前端側に傾動する。また、スライダ16が本体14の後端側に向けて移動するにつれて本体14からシート68が垂れ下がる。そして、図17に示すように、ピストンロッド118の突出量が最大になった状態では、保持部材18に保持される被移乗者Hの臀部が車椅子300の座面302上から浮き上がる。その後、図18に示すように、コントローラ120は、ピストンロッド110の突出量が最大になるようにエアシリンダ24を駆動させる。これによって、保持部材18が本体14の後端側に傾動されて初期状態に戻り、保持部材18に保持される被移乗者Hが車椅子300の座面302に着座する。
つづいて、図19に示すように、介護者によって、上体保持部材72および脚保持部材74a,74bから固定ベルト106が取り外される。その後、被移乗者Hの左脇と右脇とが脇支持部82aと82bとから降ろされるとともに、被移乗者Hの左脚と右脚とがステップ102aと102bとから降ろされる。これによって、ベッド200から車椅子300への移乗が完了する。なお、上述の手順と同様の手順で車椅子300からベッド200に被移乗者Hを移乗させることができることはいうまでもない。
このような移乗装置10によれば、台座12が所定軸Aを中心に回転可能でありかつ水平移動可能であることによって、移乗装置10を任意の方向に水平移動させることができる。これによって、ベッド等の周囲のスペースが小さい場合や介護者が不慣れな場合であっても、移乗装置10をベッド等の横に簡単に配置できる。つまり、使い勝手を向上できる。このように使い勝手を向上できるので、介護者による使用頻度が増し、介護者の負担を大幅に軽減できる。また、着座状態(スライダ16が第2位置にある状態)では、被移乗者の体の一部を所定軸Aよりも本体14の前端側に位置させることができ、被移乗者を台座12によって安定して支持できる。このように片持ち梁の状態よりも遥かに安定した状態で被移乗者を支持できるので、被移乗者の不安を軽減できる。上述の動作では、車椅子300を移動させることによって移乗装置10の後方に車椅子300を配置する場合について説明したが、移乗装置10を車椅子300が配置された場所に移動させてもよいことはいうまでもない。移乗装置10によれば移動に伴う上下の振動や旋回に伴う遠心力を受けても被移乗者を安定して支持できるので、特に移乗装置10を移動させる際の被移乗者の不安を軽減できる。
また、本体14上にリンク機構が設けられることによって、被移乗者を移乗装置10に乗せる際には、ベッド等から浮き上がるように前のめりの姿勢で保持された被移乗者を、スライダ16が第1位置(図6参照)から第2位置(図8参照)に向けて移動するにつれて本体14に着座するような姿勢にできる。つまり、移乗装置10に快適に被移乗者を乗せることができ、被移乗者の負担を軽減できる。また、被移乗者を移乗装置10から降ろす際には、スライダ16が第2位置から第1位置に向けて移動するにつれて被移乗者を本体14から浮き上がらせることができ、被移乗者を移乗装置10からベッド等に円滑に移乗させることができる。
エアシリンダ20が本体14を昇降させることによって本体14の高さをベッドや車椅子等の高さに合わせて調節できる。また、アクチュエータ22が本体14を回転させることによって本体14の向きを簡単に調節できる。このように使い勝手をより向上できるので、介護者がより気軽に使用でき、介護者の負担を軽減できる。
空気圧で駆動されるエアシリンダ20,24,26a,26b、およびアクチュエータ22を用いることによって、それらを動作させる際に被移乗者に与えられる不快な振動等を低減できる。したがって、被移乗者をより快適に移乗装置10に乗り降りさせることができる。ひいては被移乗者をベッドおよび車椅子等の一方から他方により快適に移乗させることができる。
また、空気圧で駆動されるエアシリンダ20,24,26a,26b、およびアクチュエータ22を用いることによって、たとえば液体の圧力によって駆動されるシリンダやアクチュエータを用いる場合に比べて、装置を簡単にかつ軽量に構成でき、使い勝手をより向上できる。
制御手段であるコントローラ120によってエアシリンダ20,24,26a,26b、およびアクチュエータ22を制御することによって、保持部材18に保持された被移乗者に恐怖感を与えることのないように、本体14の昇降速度、本体14の回転速度、保持部材18の傾動速度または保持部材18の移動速度等を調節できる。具体的に、第1移乗ボタン130aまたは第2移乗ボタン130bが押されたときには、保持部材18の傾動速度と移動速度とを徐々に大きくした後に徐々に小さくするといったことができる。これによって、被移乗者の不安を大きくすることなく、被移乗者を移乗装置10に円滑に乗り降りさせることができる。
介護者が指示手段である操作ユニット128から指示を与えることによって移乗装置10を簡単に操作でき、使い勝手をより向上できる。
なお、上述の実施形態では、本体14が前後方向(水平方向の一方向)に伸びる場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、本体は水平方向に対して上下に若干傾くように延びていてもよい。
また、上述の実施形態では、着座状態(スライダ16が第2位置にある状態)において、所定軸Aが被移乗者Hの両腿の間に位置し、被移乗者の顔および両膝が所定軸Aよりも本体14の前端側に位置する場合について説明したが、着座状態における被移乗者の位置はこれに限定されない。たとえば、着座状態において被移乗者の臀部が所定軸A上に位置するように、スライダ16を停止させるべき第2位置をより本体14の前端側に設定してもよい。被移乗者の体の一部が所定軸Aよりも本体14の前端側に位置しかつ被移乗者を安定して支持できる限り、第2位置は本体14上で任意に設定できる。
さらに、移動手段であるスライダ16の移動範囲は、第1位置(図6参照)と第2位置(図8参照)との間に限定されず、たとえばスライダ16を第2位置よりも前端側に移動可能に設けてもよい。つまり、移動手段の移動範囲を第1位置と第2位置との間を超えるように設定し、移動手段を第1位置と第2位置とで停止させるようにしてもよい。
なお、上述の実施形態では、被移乗者を移乗装置10に乗せる際にエアシリンダ24が最も縮んだ後にエアシリンダ26a,26bの駆動を開始する場合について説明したが、エアシリンダ24,26aおよび26bの動作手順はこれに限定されない。たとえば、エアシリンダ24の駆動中に、被移乗者の臀部がベッドや車椅子等から十分に浮き上がった時点で、エアシリンダ26a,26bの駆動を開始してもよい。
また、上述の実施形態では、被移乗者を移乗装置10から降ろす際にエアシリンダ26a,26bが最も伸びた後にエアシリンダ24の駆動を開始する場合について説明したが、エアシリンダ24,26aおよび26bの動作手順はこれに限定されない。たとえば、エアシリンダ26a,26bの駆動中に、被移乗者が本体またはベッドや車椅子等に着座することのないように、エアシリンダ24の駆動を開始してもよい。
なお、上述の実施形態では、第1空気室および第2空気室のいずれにも圧縮空気が供給されるエアシリンダ20,24,26a,26b,およびアクチュエータ22を用いる場合について説明したが、エアシリンダおよびアクチュエータはこれに限定されない。第1空気室および第2空気室のいずれか一方につるまきばね等の付勢部材が配置されることによってピストンが他方の部屋側に付勢されるエアシリンダおよびアクチュエータを用いてもよい。たとえば、昇降板32aの下面と筐体28の上面との間に昇降部材32を上方に付勢するつるまきばね等の付勢部材を配置すれば、エアシリンダ20による本体14の上昇を補助でき、本体14を簡単に上昇させることができる。
また、上述の実施形態では、電動のコンプレッサ122および電磁バルブ124a〜124eを用いる場合について説明したが、手動のエアポンプおよびバルブ等を用いてエアシリンダ20,24,26a,26bおよびアクチュエータ22を駆動させるようにしてもよい。つまり、第1〜第4駆動手段を手動で駆動させてもよい。
また、上述の実施形態では、空気圧によって駆動されるエアシリンダ20,24,26a,26bおよびアクチュエータ22を用いる場合について説明したが、これらに代えて液体の圧力によって駆動されるシリンダおよびアクチュエータを用いてもよい。
さらに、第1〜第4駆動手段は流体の圧力によって駆動されるものに限定されない。たとえば、エアシリンダ20,24,26a,26bに代えてボールねじを用いてもよいし、アクチュエータ22に代えてウォームギアの回転に伴って回転軸を回転させるロータリテーブルを用いてもよい。当該ボールねじおよび当該ロータリテーブルは、電動であっても手動であってもよい。
なお、指示手段である操作ユニットは、上述の操作ユニット128のように有線式のものに限定されず、無線式であってもよい。また、操作ユニットは、上述の操作ユニット128のようにボタン式のものに限定されず、たとえば、タッチパネル式に構成されていてもよいし、音声入力に伴ってコントローラ120に指示を与える音声入力式に構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、操作ユニット128からの指示に基づいてコントローラ120がエアシリンダ20,24,26a,26bおよびアクチュエータ22を制御する場合について説明したが、コントローラ120を省略するようにしてもよい。この場合、たとえば、操作ユニット128と電磁バルブ124a〜124eとを直接接続し、操作ユニット128への入力に伴ってエアシリンダ20,24,26a,26bおよびアクチュエータ22を直接駆動させるようにすればよい。また、コントローラ120によってエアシリンダ20,24,26a,26bおよびアクチュエータ22を制御する状態と、操作ユニット128への入力に伴ってエアシリンダ20,24,26a,26bおよびアクチュエータ22を直接駆動させる状態とを切り替えることができるようにしてもよい。これによって、コントローラ120に異常が発生した場合であっても、移乗装置10を動作させることができる。
また、台座にモータ等によって駆動されるキャスタを設け、台座を自走式に構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、操作ユニット128からの指示に基づいてエアシリンダ20,24,26a,26bおよびアクチュエータ22を駆動する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、各種センサの検出結果等に基づいて自動で第1〜第4駆動手段を駆動させ、自動でベッドおよび車椅子等の一方から他方に被移乗者を移乗させるようにしてもよい。
この発明の一実施形態の移乗装置を示す左側面図である。 この発明の一実施形態の移乗装置を左上後方からみた斜視図である。 この発明の一実施形態の移乗装置を左上前方からみた斜視図である。 エアシリンダの断面図解図である。 アクチュエータの横断面図解図である。 本体上における構成要素の配置態様を示す斜視図である 本体上における構成要素の配置態様を示す背面図である。 本体上における構成要素の配置態様を示す左側面図である。 本体上に設けられるリンク機構の変化態様の一例を示す図解図である。 この発明の一実施形態の移乗装置の電気的構成および空気の流通経路を示すブロック図である。 操作ユニットの一例を示す正面図である。 初期状態の移乗装置をベッドの横に配置した状態を示す動作説明図である。 被移乗者を保持部材に保持した状態を示す動作説明図である。 図13の状態から保持部材を本体の前端側に傾動させた状態を示す動作説明図である。 図14の状態から保持部材を本体の前端側に移動させた状態を示す動作説明図である。 図15の状態から本体を回転させた状態を示す動作説明図である。 図16の状態から保持部材を本体の後端側に移動させた状態を示す動作説明図である。 図17の状態から保持部材を本体の後端側に傾動させた状態を示す動作説明図である。 図18の状態から固定ベルトを取り外すことによって被移乗者が車椅子に移乗した状態を示す動作説明図である。
符号の説明
10 移乗装置
12 台座
14 本体
16 スライダ
18 保持部材
20,24,26a,26b エアシリンダ
22 ロータリエアアクチュエータ

Claims (4)

  1. 所定軸を中心にその場で水平方向に回転可能にかつ水平移動可能に設けられる台座、
    所定方向に延びて一端と他端との間で前記台座に支持される本体、
    前記本体上で前記所定軸よりも前記一端側の第1位置と前記第1位置よりも前記他端側の第2位置との間を移動可能に設けられる移動手段、
    被移乗者を背負うように保持しかつ前記一端側および前記他端側の一方から他方に傾動可能に前記移動手段に支持される保持手段、
    前記保持手段を傾動させる第1駆動手段、および
    前記移動手段を移動させる第2駆動手段を備え、
    前記移動手段が前記第2位置にある状態では前記保持手段に保持される被移乗者の体の一部が前記所定軸よりも前記他端側に位置する、移乗装置。
  2. 前記第1駆動手段は、伸縮可能な棒状に設けられ、その下端部が前記第2位置よりも前記他端側で前記本体に支持されかつその上端部が前記保持手段に連結されることによって前記一端側および前記他端側の一方から他方に傾動可能に前記本体上に配置される、請求項1に記載の移乗装置。
  3. 前記本体は昇降可能に前記台座に支持され、
    前記本体を昇降させる第3駆動手段をさらに含む、請求項1または2に記載の移乗装置。
  4. 前記本体は回転可能に前記台座に支持され、
    前記本体を回転させる第4駆動手段をさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の移乗装置。
JP2008264117A 2008-10-10 2008-10-10 移乗装置 Active JP5192976B2 (ja)

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