JP4714132B2 - 空調装置 - Google Patents

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本発明は、調湿ロータの調湿作用を利用して、空調対象空間の空調を行えるようにした空調装置に関し、詳しくは、空調対象空間の加湿を行う加湿タイプの空調装置と、空調対象空間の除湿を行う除湿タイプの空調装置とがある。
前記加湿タイプの空調装置は、次のような構成となっている。
すなわち、空調対象空間に供給する供給用空気の給気風路に通風作用する給気送風手段と、空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿ロータとを備えるとともに、給気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に加熱作用するように空調用加熱手段を設けて、その空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段及び前記排気送風手段を夫々作動させ、且つ、前記調湿体を連続的に駆動回転するように前記駆動手段を作動させて、前記供給用空気を前記調湿ロータにて調湿した状態で空調対象空間に供給すると共に、排気送風手段の通風作用により空調対象空間の空気を排出用空気として外部に排出するように構成してある。
そして、空調用加熱手段にて加熱された供給用空気が調湿体における給気風路に位置する部分を通過し、且つ、空調対象空間からの排出用空気が調湿体における排気風路に位置する部分を通過する形態で運転されることにより、空調対象空間からの排出用空気中の水蒸気が調湿体に吸収され、その調湿体に吸収された水分が供給用空気に放出されて供給用空気が加湿された状態で空調対象空間に供給されるので、空調対象空間を無給水にて加湿することが可能となる。従って、空調運転として加湿運転を行うことができる。
又、前記除湿タイプの空調装置は、次のような構成となっている。
すなわち、前記加湿タイプの空調装置にて説明したものと同様な、給気送風手段、排気送風手段、及び、調湿ロータを備えるとともに、前記排気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に加熱作用するように空調用加熱手段を設けて、その空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段及び前記排気送風手段を夫々作動させ、且つ、前記調湿体を連続的に駆動回転するように前記駆動手段を作動させて、前記供給用空気を前記調湿ロータにて調湿した状態で空調対象空間に供給するように構成してある。
そして、空調対象空間からの排出用空気がその空調用加熱手段にて加熱されたのち調湿体における排気風路に位置する部分を通過し、且つ、供給用空気が調湿体における給気風路に位置する部分を通過する形態で運転されることにより、供給用空気中の水蒸気が調湿体に吸収されて空調対象空間に供給されるので、空調対象空間を除湿することが可能となる。従って、空調運転として除湿運転を行うことができる(例えば、特許文献1参照。)。
尚、特許文献1には記載されていないが、このような空調装置では、除湿も加湿も行う必要がないときは、上記したような空調運転を行う代わりに、換気対象空間の空気を単に換気するための通常換気運転を行うこともある。つまり、空調用加熱手段の加熱作動を停止し、且つ、前記調湿ロータの駆動手段による調湿体の駆動回転を停止させた状態で、給気送風手段及び排気送風手段を作動させる運転である。
特開2003−4255号公報
ところで、住宅内の部屋を空調対象空間とする場合においては、トイレや浴室等、臭気が発生する可能性がある空間を含む場合があり、又、住宅内の空気に限らず外気を給気するような場合においても、その給気する外気の中にも臭気を含んでいるおそれがあるが、これらの臭気成分の中には、例えば、アンモニアやホルムアルデヒド等に代表されるような水溶性の臭い成分が含まれている可能性がある。
上記空調装置では、前記通常換気運転を行う場合や、前記空調用加熱手段、前記調湿ロータ、前記給気送風手段及び排気送風手段の全ての作動を停止させた運転停止状態等、前記調湿ロータの駆動手段による調湿体の駆動回転を停止させた状態において、上記したような臭い成分を含んだ空気が調湿体を通過するときに、その空気に含まれる臭い成分が調湿体に付着するおそれがある。
すなわち、上記したような調湿体の駆動回転を停止させた状態において、水溶性の臭い成分を含んだ空気が調湿体を通過すると、その空気に含まれる臭い成分が調湿体に付着したり、調湿体に吸収されている水分に溶解して臭い成分が調湿体に蓄積することがある。
そして、従来では、前記通常換気運転を行っている状態、あるいは、全ての装置の作動を停止して運転を停止している状態が長く続いた後において、前記除湿運転や前記加湿運転を開始させると、そのとき、臭い成分が調湿体に付着堆積している状態のまま運転を実行するので、調湿体に蓄積した臭い成分の一部が供給用空気に混入されて空調対象空間に戻るおそれがあり、空調対象空間を除湿や加湿を行うときの快適性が低下する不利がある。特に、調湿体に対する臭い成分の蓄積量が多くなっていると、供給用空気に混入されて空調対象空間に戻る臭い成分が多くなって、空調対象空間を快適に空調することができなくなるという問題があった。
ところで、上記したような除湿運転を実行する構成においては、空調対象空間からの排出用空気がその空調用加熱手段にて加熱されたのち調湿体における排気風路に位置する部分を通過して外部に排出されることになるので、調湿体に含まれる水分が蒸発するのでその水分に溶解している臭い成分の一部は除去されて外部に排出されるが、この除湿運転においては、調湿ロータが連続回転しながら除湿運転が行われるものであるから、調湿体における排気風路に位置する部分は連続的に給気経路に位置する部分と入れ替わる状態となるので、調湿体は臭い成分の充分な除去が行われないまま給気経路に位置する部分に向けて回転移動することになる。従って、空調対象空間に供給される臭い成分が残るので、空調対象空間を快適に空調することができないおそれがある。
本発明の目的は、臭い成分が調湿体に付着することがあっても、そのような臭い成分を除去することが可能となる空調装置を提供する点にある。
本発明に係る空調装置は、空調対象空間に供給する供給用空気の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
前記空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿ロータと、
前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する空調用加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが備えられ、
前記調湿体が、前記給気風路と前記排気風路とを区分けするための仕切り体を備えた支持枠に、回転自在に支持され、
前記運転制御手段が、
前記空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段及び前記排気送風手段を夫々作動させ、且つ、前記調湿体を連続的に駆動回転するように前記駆動手段を作動させて、前記供給用空気を前記調湿ロータにて調湿した状態で空調対象空間に供給する空調運転を実行するように構成されているものであって、
その第1特徴構成は、前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する除臭用加熱手段が設けられ、
前記運転制御手段が、
前記除臭用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段と前記排気送風手段とのうちの少なくとも前記排気送風手段を作動させ、且つ、乾燥用設定時間が経過する間だけ前記調湿体の回転を停止させる処理と前記調湿体における前記排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように前記駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を前記排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行するように構成され
前記運転制御手段が、前記除臭運転において、前記空調運転を実行するときに比べて前記排気送風手段による通風量を少なくするように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、前記運転制御手段が前記除臭運転を実行すると、前記除臭用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段と前記排気送風手段とのうちの少なくとも前記排気送風手段を作動させることになるから、空調対象空間からの排出用空気が除臭用加熱手段にて加熱された状態で調湿体における排気風路に位置する部分を通過する形態で運転されて、調湿体に吸収されている水分がその調湿体を通過する排出用空気に放出される状態となるので、調湿体に吸収されている水分に溶解している臭い成分は、水分と共に排出用空気に放出される状態で除去され、調湿体に付着している臭い成分は、排出用空気に放出されたり排出用空気中の水蒸気に溶解する状態で除去される。
又、運転制御手段は、前記除臭運転において、乾燥用設定時間が経過する間だけ前記調湿体の回転を停止させる処理と前記調湿体における前記排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように前記駆動手段を作動させるので、駆動手段の駆動回転によって前記排気風路に位置することになる調湿体の全ての領域において、付着している臭い成分を確実に除去させることが可能となる。
説明を加えると、設定時間が経過する間だけ調湿体の回転を停止させるので、そのように調湿体の回転を停止させた状態で、前記除臭用加熱手段により加熱された空気が調湿体における排気風路に位置させる部分に供給されるので、その排気風路に位置させる部分においては、回転が停止した状態で空気が供給され続けるので、調湿体に含まれる水分が的確に蒸発して除去されることになる。それに伴って水分に溶解している臭い成分が的確に除去されるのである。
しかも、そのような調湿体の回転を停止させる処理と調湿体における排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するので、調湿体の全ての領域を的確に水分及び臭い成分の除去を行うことができる。
説明を加えると、前記調湿ロータは、前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるものであるから、調湿体を回転自在に支持する支持枠における前記給気風路と前記排気風路とが仕切られる箇所には、風路を区分けするための仕切り体が設けられることになる。
そして、調湿体を設定角度だけ回転させるときに、排気風路に位置させる部分のうちの全部が他の部分と入れ替わる形態、例えば、前記給気風路と前記排気風路とが半分ずつ備えられるものにおいて調湿体を180°回転させる構成であれば、調湿体における前記仕切り体によって覆われている部分が、回転したのにおいても再度、仕切り体によって覆われる状態になって、臭い成分の除去を行えないおそれがある。
これに対して、上記したように、排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で調湿体を回転させるようにしたから、調湿体を回転停止させた状態において前記仕切り体によって覆われている部分を、排気風路に位置させることができ、その仕切り体によって覆われている部分についても、的確に臭い成分の除去を行えるものとなる。
ちなみに、このような除臭運転は、例えば、運転時間が設定時間に達する毎に行うようにしたり、空調運転を開始する毎に行うようにする等、臭い成分を除去する必要があると考えられるタイミングで適宜実行することになる。
従って、第1特徴構成によれば、空調運転として加湿運転を行うことができるようにした空調装置において、臭い成分が調湿体に付着することがあっても、そのような臭い成分を除去することが可能となる空調装置を提供できるに至った。
また、第1特徴構成によれば、前記除臭運転においては前記空調運転を実行するときに比べて前記排気送風手段による通風量を少なくするようにしたから、前記除臭用加熱手段にて加熱される空気の温度が低下するおそれが少なく、高い温度のまま調湿体に向けて通風されるので、水分を蒸発させて臭い成分を除去することをより的確に行い易いものになる。
従って、第1特徴構成によれば、調湿体に付着している臭い成分を除去することをより的確に行い易いものとなる。
本発明の第2特徴構成は、空調対象空間に供給する供給用空気の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
前記空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿ロータと、
前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する空調用加熱手段と、
運転を制御する運転制御手段とが備えられ、
前記調湿体が、前記給気風路と前記排気風路とを区分けするための仕切り体を備えた支持枠に、回転自在に支持され、
前記運転制御手段が、
前記空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段及び前記排気送風手段を夫々作動させ、且つ、前記調湿体を連続的に駆動回転するように前記駆動手段を作動させて、前記供給用空気を前記調湿ロータにて調湿した状態で空調対象空間に供給する空調運転を実行するように構成されている空調装置であって、
前記運転制御手段が、
前記空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段と前記排気送風手段とのうちの少なくとも前記排気送風手段を作動させ、且つ、乾燥用設定時間が経過する間だけ前記調湿体の回転を停止させる処理と前記調湿体における前記排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように前記駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を前記排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行するように構成され
前記運転制御手段が、前記除臭運転において、前記空調運転を実行するときに比べて前記排気送風手段による通風量を少なくするように構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、前記運転制御手段が前記除臭運転を実行すると、前記空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段と前記排気送風手段とのうちの少なくとも前記排気送風手段を作動させることになるから、空調対象空間からの排出用空気が空調用加熱手段にて加熱された状態で調湿体における排気風路に位置する部分を通過する形態で運転されて、調湿体に吸収されている水分がその調湿体を通過する排出用空気に放出される状態となるので、調湿体に吸収されている水分に溶解している臭い成分は、水分と共に排出用空気に放出される状態で除去され、調湿体に付着している臭い成分は、排出用空気に放出されたり排出用空気中の水蒸気に溶解する状態で除去される。
又、運転制御手段は、前記除臭運転において、乾燥用設定時間が経過する間だけ前記調湿体の回転を停止させる処理と前記調湿体における前記排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように前記駆動手段を作動させるので、駆動手段の駆動回転によって前記排気風路に位置することになる調湿体の全ての領域において、付着している臭い成分を確実に除去させることが可能となる。
説明を加えると、乾燥用設定時間が経過する間だけ調湿体の回転を停止させるので、そのように調湿体の回転を停止させた状態で、前記除臭用加熱手段により加熱された空気が調湿体における排気風路に位置させる部分に供給されるので、その排気風路に位置させる部分においては、回転が停止した状態で空気が供給され続けるので、調湿体に含まれる水分が的確に蒸発して除去されることになる。それに伴って水分に溶解している臭い成分が的確に除去されるのである。
しかも、そのような調湿体の回転を停止させる処理と調湿体における排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するので、調湿体の全ての領域について的確に臭い成分を除去することができる。
説明を加えると、前記調湿ロータは、前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるものであるから、前記給気風路と前記排気風路とが仕切られる箇所には、風路を区分けするための仕切り体が設けられることになるので、例えば、調湿体を設定角度だけ回転させるときに、排気風路に位置させる部分のうちの全部が他の部分と入れ替わる形態、例えば、前記給気風路と前記排気風路とが半分ずつ備えられて排気風路に位置させる部分と他部分とが夫々半円状に形成されるものであれば、調湿体を180°回転させるようにすると、回転させたのちにも前記仕切り体によって覆われている箇所が再度、仕切り体によって覆われることになって、臭い成分の除去ができないおそれがある。しかし、上記したように、排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で調湿体を回転させるようにしたから、前記仕切り体によって覆われている箇所についても、的確に臭い成分の除去を行えるものとなる。
ちなみに、このような除臭運転は、例えば、運転時間が予め設定された時間に達する毎に行うようにしたり、空調運転を開始する毎に行うようにする等、臭い成分を除去する必要があると考えられるタイミングで適宜実行することになる。
従って、第2特徴構成によれば、空調運転として除湿運転を行うことができるようにした空調装置において、臭い成分が調湿体に付着することがあっても、そのような臭い成分を除去することが可能となる空調装置を提供できるに至った。
また、特徴構成によれば、前記除臭運転においては前記空調運転を実行するときに比べて前記排気送風手段による通風量を少なくするようにしたから、前記空調用加熱手段にて加熱される空気の温度が低下するおそれが少なく、高い温度のまま調湿体に向けて通風されるので、水分を蒸発させて臭い成分を除去することをより的確に行い易いものになる。
従って、第特徴構成によれば、調湿体に付着している臭い成分を除去することをより的確に行い易いものとなる。
本発明の第特徴構成は、第1特徴構成又は特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記除臭運転において、前記給気送風手段の通風作動を停止させるように構成されている点にある。
特徴構成によれば、前記除臭運転において前記給気送風手段の通風作動を停止させるようにしたから、前記除臭運転を実行することによって蒸発した臭い成分を含む水分が、誤って給気風路に入り込み空調対象空間に向けて供給されることがない。
従って、第特徴構成によれば、除臭運転の実行中に空調対象空間の快適性を損なうことのない状態で、調湿体に付着している臭い成分を除去することが可能となる。
本発明の第特徴構成は、第1特徴構成〜第特徴構成のいずれかに加えて、前記運転制御手段が、前記空調運転の開始が指令されると、前記除臭運転を実行したのちに前記空調運転を実行するように構成され、且つ、前記空調運転の開始が指令されたときに、前回の前記除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していなければ、前記除臭運転を実行することなく、前記空調運転を実行するように構成されている点にある。
特徴構成によれば、前記空調運転の開始が指令されると、空調運転に先立って除臭運転を実行するので、臭い成分が調湿体に付着することがあっても、そのような臭い成分が除臭運転にて調湿体から除去された後に空調運転が実行されることになり、空調運転を実行するときに、空調対象空間に供給される供給用空気に臭い成分が混入することが抑制される。
又、前記空調運転の開始が指令されたときに、前回の前記除臭運転の実行を終了してから前記判別用設定時間以上経過していなければ、前記除臭運転を実行することなく、前記空調運転を実行するようにしたから、空調の快適性を損なうおそれが少ない状態では、開始指令に伴って時間遅れのない状態ですぐに空調運転を開始することができる。
説明を加えると、前回の前記除臭運転の実行を終了してから前記判別用設定時間以上経過していない状態であれば、調湿体に対する臭い成分の蓄積量は少ない状態であり、空調運転を実行するときに空調対象空間に供給される供給用空気には混入される臭い成分は少なく空調の快適性を損なうおそれは少ないと考えられる。そこで、前記空調運転の開始が指令されたときに、前回の前記除臭運転の実行を終了してから前記判別用設定時間以上経過していなければ、前記除臭運転を実行することなく前記空調運転を実行する構成とすることで、臭い成分の混入による空調の快適性を損なうことなく空調運転をすぐに開始することができるのである。
従って、第特徴構成によれば、臭い成分が調湿体に付着することがあっても、そのような臭い成分を除去することが可能となるものでありながら、臭い成分の混入による空調の快適性を損なうおそれが少ないときは空調運転をすぐに開始することができ、使い勝手のよい空調装置を提供できるに至った。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る空調装置の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、前記空調装置としてのデシカント空調装置は、外気OAを装置内に吸い込むための外気吸込口1、その装置内に吸い込んだ外気OAを供給用空気SAとして空調対象空間としての複数の空調対象室に供給するための給気送出口2、住宅内の空気(以下、内気と称する)RAを装置内に吸い込むための内気吸込口3及びその装置内に吸い込んだ内気RAを排出用空気EAとして屋外に排出するための排気送出口4を備えたケーシング5を用いて組み付けて構成してあり、図示は省略するが、住宅の天井裏等に配置する。
図示は省略するが、外気OAを導入する外気導入ダクトを前記外気吸込口1に接続し、各空調対象室の給気口に接続した給気ダクトを前記給気送出口2に接続し、住宅内の排気口に接続した排気ダクトを前記内気吸込口3に接続し、内気RAを屋外に排出する排気ダクトを前記排気送出口4に接続する。
そして、前記外気導入ダクトを通じて導入した外気OAを空調して供給用空気SAとして前記給気ダクトを通じて各空調対象室に供給する共に、前記排気ダクトを通じて住宅内から吸込んだ内気RAを排出用空気EAとして前記排気導出ダクトを通じて屋外に排出するように構成してある。
この空調装置は加湿タイプであり、図1に示すように、空調対象室に供給する供給用空気SAの給気風路6に通風作用する給気送風手段としての給気送風機7と、空調対象室外に排出する排出用空気EAの排気風路8に通風作用する排気送風手段としての排気送風機9と、一部を前記給気風路6に位置させ且つ他の一部を前記排気風路8に位置させるように配置される調湿体10及びその調湿体10における前記給気風路6に位置させる部分及び前記排気風路8に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体10を駆動回転する駆動手段としての電動モータ11を備えた調湿ロータLと、前記給気風路6における前記調湿体10よりも通風方向上手側箇所を通流する空気と前記排気風路8における前記調湿体10よりも通風方向下手側箇所を通流する空気とを熱交換させる顕熱交換器25と、前記給気風路6における前記顕熱交換器25と前記調湿体10との間の箇所を通流する空気に対して加熱作用する加熱手段としての加湿用加熱器40と、この空調装置の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部13と、その運転制御部13に各種制御情報を指令する遠隔操作式の操作部14等を備えて構成してある。
そして、この実施形態では、前記排気風路8における前記調湿体10よりも通風方向上手側箇所を通流する空気を加熱する除臭用加熱手段としての除臭用加熱器43を備えている。
以下、空調装置の各部について説明を加える。
図1ないし図3に示すように、前記ケーシング5は、薄型状の直方体形状に形成し、その厚さ方向視における4つの側壁のうちの一側壁に、第1吸込口5a及び第2送出口5dを並べて設け、それら第1吸込口5a及び第2送出口5dを設けた側壁に対向する側壁に、第2吸込口5c及び第1送出口5bを第2吸込口5cが前記第1吸込口5aと同じ側に位置する状態で並べて設けてある。
そして、調湿ロータL及び顕熱交換器25を、前記ケーシング5内における前記風路形成部16内に並べて設け、更に、前記風路形成部16内における調湿ロータLよりも第1吸込口5aの側の部分を、風路仕切り壁26により、第1吸込室27と第2送出室28とに仕切り、前記風路形成部16内における調湿ロータLよりも第2吸込口5cの側の部分を、顕熱交換器25により、第1接続室29、第1送出室30、第2吸込室31及び第2接続室32の4室に仕切ってある。
図1、図2及び図4に基づいて、前記調湿ロータLについて説明を加える。
前記調湿体10は、円盤状でその軸心方向に通気自在なハニカム状の基材に吸湿材(シリカゲルや塩化リチウム等)を保持して構成し、その外周部に全周にわたってギア部21を設けてある。
前記調湿ロータLは、前記調湿体10をその軸心にて回転自在に矩形枠状の支持枠22に支持すると共に、その支持枠22に、前記電動モータ11をその出力軸に設けたギア23を前記調湿体10の外周部のギア部21に噛み合わせた状態で設けて、ユニット状に構成してある。
そして、電動モータ11を作動させることにより、調湿体10を軸芯周りに駆動回転するように構成してある。
前記支持枠22における前記調湿体10の軸心方向に並ぶ両側部の夫々には、一対の概ね半円状の開口22wを、前記軸心方向視において一方の側部の開口22wと他方の側部の開口22wとが重なる状態で形成してある。又、一方の側部に形成される一対の開口22w,22wの間には、調湿体10の回転用支軸22aを支持するとともに、給気風路6と排気風路8とを区分けするための仕切り体としての縦桟部22bを形成してある。
その支持枠22の各開口22wには、シール材24をその先端が前記調湿体10に当接する状態で各開口22wの全周にわたって嵌め込んで設けてある。
図1に示すように、前記顕熱交換器25は、第1熱交換流路(図示省略)及び第2熱交換流路(図示省略)を直交する状態で且つ夫々の熱交換流路を通流する流体同士で熱交換される状態で備えた静止型の顕熱交換器にて構成され、この顕熱交換器25が、前記給気風路6を通流する空気と前記排気風路8を通流する空気とを熱交換させる顕熱交換部Sを構成する。
説明を加えると、この顕熱交換器25は、厚さ方向視の形状が略正方形状の直方体又は立方体状であり、図示は省略するが、厚さ方向に複数の第1熱交換流路及び複数の第2熱交換流路が隔壁を隔てて交互に並ぶ形態でアルミニウム等の熱伝導率の高い材料にて形成してある。
そして、この顕熱交換器25における厚さ方向視での4つの側面のうちの1つの側面25aには、前記複数の第1熱交換流路の入口側開口部が形成され、その側面25aとは反対側の側面25bには、前記複数の第1熱交換流路の出口側開口部が形成され、残りの2つの側面のうちの1つの側面25cには、前記複数の第2熱交換流路の入口側開口部が形成され、その側面25cとは反対側の側面25dには、前記複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成されている。
図1に示すように、前記調湿ロータL及び前記顕熱交換器25を、前記ケーシング5内における前記風路形成部16内に、調湿ロータLを第1吸込口5aの側に位置させる状態で第1吸込口5a及び第2吸込口5cの並び方向に並べて設けてある。
調湿ロータLは、一対の開口22wが前記ケーシング5の横幅方向に並ぶ姿勢で、前記ケーシング5内における前記風路形成部16内を第1吸込口5aの側の部分と第2吸込口5cの側の部分とに仕切る状態で設け、更に、その風路形成部16内における調湿ロータLよりも第1吸込口5aの側の部分を、風路仕切り壁26により、調湿ロータLの一対の開口22wのうちの一方と前記第1吸込口5aが臨む第1吸込室27と、調湿ロータLの一対の開口22wのうちの他方が臨む第2送出室28とに仕切ってある。
前記顕熱交換器25を、前記複数の第1熱交換流路の入口側開口部が形成された側面25aを前記中間隔壁15の側とは反対側に向けた姿勢で、その側面25aと前記複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25dとにより形成される角部25eを調湿ロータL側に向けてその調湿ロータLに近接させた状態で設けて、前記風路形成部16内における調湿ロータLよりも前記第1吸込口5cの側の部分を、前記複数の第1熱交換流路の入口側開口部が形成された側面25aと前記調湿ロータLの一対の開口22wのうちの一方とが臨む第1接続室29、前記複数の第1熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25bが臨む第1送出室30、前記複数の第2熱交換流路の入口側開口部が形成された側面25c及び前記第2吸込口5cが臨む第2吸込室31、及び、前記複数の第2熱交換流路の出口側開口部が形成された側面25dと前記調湿ロータLの一対の開口22wのうちの他方とが臨む第2接続室32の4室に仕切ってある。
尚、調湿ロータLにおける一対の開口部22wの境界部分と顕熱交換器25の前記角部25eとわたって風路仕切り壁33を設けて、その風路仕切り壁33にて前記第1接続室29と前記第2接続室32とを仕切ってある。
前記顕熱交換器25の配置形態について説明を加えると、この顕熱交換器25は、その複数の第2熱交換器の出口側開口部が形成された側面25dが、前記調湿体10の軸芯方向の端面と45°よりも小さい角度(例えば、25°)で対向する状態に設けてある。
図1及び図3に示すように、前記中間隔壁15には、前記第1送出室30と前記第1送風機室19とを連通する第1連通開口34、及び、前記第2送出室28と前記第2送風機室20とを連通する第2連通開口35を形成してある。
図1に示すように、前記第1吸込口5a、前記第2吸込口5cには、夫々、通過する空気から除塵する第1フィルタ38、第2フィルタ39を設けてある。
前記加湿用加熱器40は、熱媒を通流させる熱媒流通管(図示省略)を空気の通過が可能なように蛇行状に配管した熱媒循環式に構成し、図5に示すように、その加湿用加熱器40を、前記第2接続室32内に、前記顕熱交換器25における前記複数の第2熱交換流路の出口が形成された側面25dに近接させた状態で設けてある。そして、その加湿用加熱器40と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路41にて接続して、その熱源機にて加熱した熱媒を熱媒循環路41を通じて加湿用加熱器40に循環供給するように構成してある。つまり、前記熱媒循環路41に加湿用熱動弁42を設けて、その加湿用熱動弁42を開閉して前記加湿用加熱器40への熱媒の供給を断続することにより、前記加湿用加熱器40を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
前記除臭用加熱器43は、前記加湿用加熱器40と同じ構成であり加熱容量も同じものが用いられる。つまり、熱媒を通流させる熱媒流通管(図示省略)を空気の通過が可能なように蛇行状に配管した熱媒循環式に構成してあり、その除臭用加熱器43と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路44にて接続して、その熱源機にて加熱した熱媒を熱媒循環路44を通じて除臭用加熱器43に循環供給するように構成してある。つまり、前記熱媒循環路44に除臭用熱動弁45を設けて、除臭用加熱器43への熱媒の供給を断続することにより、除臭用加熱器43を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
この第1実施形態においては、前記第1吸込口5aを前記内気吸込口3として、前記第1送出口5bを前記排気送出口4として夫々用い、前記排気送風機9を前記第1連通開口34に吸引作用するように前記第1送風機室19内に設けて、前記排気風路8を、前記第1吸込室27、前記第1接続室29及び前記第1送出室30とを備えて構成してある。
そして、前記排気送風機9を作動させることにより、前記内気吸込口3から吸い込んだ内気RAを、第1吸込室27、調湿体10、第1接続室29、顕熱交換器25の第1熱交換流路、第1送出室30、第1連通開口34を順次通過させる形態で、排気風路8を通して通流させて、排気送出口4から排出用空気EAとして送出するように構成してある。
又、前記第2吸込口5cを前記外気吸込口1として、前記第2送出口5dを前記給気送出口2として夫々用い、前記給気送風機7を前記第2連通開口35に吸引作用するように前記第2送風機室20内に設けて、前記給気風路6を、前記第2吸込室31、前記第2接続室32及び前記第2送出室28とを備えて構成してある。
そして、前記給気送風機7を作動させることにより、前記外気吸込口1から吸い込んだ外気OAを、第2吸込室31、顕熱交換器25の第2熱交換流路、第2接続室32、調湿体10、第2送出室28、第2連通開口35を順次通過させる形態で、給気風路6を通して通流させて、給気送出口2から供給用空気SAとして送出するように構成してある。
前記運転制御部13は、運転モードとして、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、前記調湿体10を調湿用設定速度で回転駆動し、前記除臭用加熱器43を加熱停止状態にし、前記加湿用加熱器40を加熱作用状態にする空調運転としての加湿運転を実行する加湿モード、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、前記調湿体10を停止させ、前記加湿用加熱器40及び前記除臭用加熱器43を加熱停止状態にする通常換気運転を実行する通常換気モード、及び、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動停止させ、前記調湿体10を停止させ、前記加湿用加熱器40及び前記除臭用加熱器43を加熱停止状態にする、すなわち運転停止状態となる運転停止モードを備えるように構成してある。
前記操作部14には、図示を省略するが、上述のようにこの空調装置に備えさせてある加湿モード、通常換気モード、運転停止モードを択一的に選択して実行させる運転モード選択スイッチを設けてある。
そして、前記運転制御部13は、前記除臭用加熱器43を加熱作用状態にして、前記給気送風機7の通風作動を停止させて前記排気送風機9を作動させ、且つ、乾燥用設定時間が経過する間だけ調湿体10の回転を停止させる処理と調湿体10における排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で調湿体10を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように電動モータ11を作動させて、調湿体10に吸収されている水分を前記排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行する構成となっている。又、前記運転制御部13は、前記除臭運転において、前記加湿運転を実行するときに比べて排気送風機9による通風量を少なくするように構成してある。
前記運転制御部13は、空調運転としての加湿運転の開始が指令されると、前記除臭運転を実行したのちに前記加湿運転を実行する構成となっており、且つ、前記加湿運転の開始が指令されたときに、前回の前記除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していなければ、前記除臭運転を実行することなく、前記加湿運転を実行する構成となっている。
次に、前記運転制御部13の制御動作について説明する。
前記運転制御部13は、図5に示すように、前記操作部14からの指令情報に基づいて、運転モード選択スイッチにて運転停止モードが指令されると前記運転停止状態にする(ステップ1,2)。すなわち、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動停止させ、前記調湿体10を停止させ、前記加湿用加熱器40及び前記除臭用加熱器43を加熱停止状態にする。
運転モード選択スイッチにて通常換気モードが指令されると、前記通常換気運転を実行する(ステップ3,4)。
この通常換気運転においては、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、前記調湿体10を停止させ、前記加湿用加熱器40及び前記除臭用加熱器43を加熱停止状態にする。この通常換気運転では、図1を参照すると、内気吸込口3から排気風路8に吸い込まれた内気RAは、回転停止状態の調湿体10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、排気送出口4から排気ダクトを通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から給気風路6に吸い込まれた外気OAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱停止状態の加湿用加熱器40、回転停止状態の調湿体10を順次通過して、給気送出口2から給気ダクトを通じて供給用空気SAとして空調対象室に供給されることになり、空調対象室が換気される。
前記運転モード選択スイッチにて前記加湿モードが指令されると、前記運転停止モード又は前記通常換気モードから加湿モードに切り換わった直後であって、且つ、前回の除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していることが判別されると、前記除臭運転を実行した後に前記加湿運転を実行し、前回の除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していなければ、除臭運転を実行せずに加湿運転を実行する(ステップ5〜9)。
前記加湿運転においては、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、前記調湿体10を調湿用設定速度で回転駆動し、前記除臭用加熱器43を加熱停止状態にし、前記加湿用加熱器40を加熱作用状態にする。図1を参照して説明を加えると、内気吸込口3から排気風路8に吸い込まれた内気RAは、前記調湿用設定速度にて回転する調湿体10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、排気送出口4から排気ダクトを通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から前記給気風路6に吸い込まれた外気OAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱作用状態の加湿用加熱器40、前記調湿用設定速度にて回転する調湿体10を順次通過して通流して、給気送出口2から給気ダクトを通じて空調対象室に供給される。
そして、内気RAは、調湿体10を通過するときに、その内気RA中の水蒸気が調湿体10に吸収されて内気RAが除湿されると共に凝縮熱により加熱され、その除湿並びに加熱された内気RAが顕熱交換器25を通過するときに外気OAとの熱交換により冷却された後、排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、外気OAは、顕熱交換器25を通過するときに内気RAとの熱交換により加熱され、更に、前記加湿用加熱器40を通過することで加熱され、そのように加熱された外気OAが調湿体10を通過するときに調湿体10から放湿されて加湿され、そのように加湿並びに加熱された外気OAが供給用空気SAとして空調対象室に供給されるので、空調対象室が換気されながら加湿される。
次に、前記除臭運転について説明する。
図6に示すように、この除臭運転においては、給気送風機7の作動を停止し、前記加湿用加熱器40を加熱停止状態にして、電動モータ11を停止させて調湿体10の回転を停止させる(ステップ10,11)。そして、除臭用熱動弁45を開弁して除臭用加熱器43を加熱作用状態にして、排気送風機9を通風作動させる(ステップ12,13)。このとき、排気送風機9の通風量としては、前記空調運転としての加湿運転を実行するときに比べて少ない少風量になるように設定している。
そして、その後、乾燥用設定時間(例えば数分間)が経過すると、調湿体10における排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わるように調湿体10を設定角度としての1/3回転(約120°)だけ回転させて停止させる(ステップ14,15)(図7(イ)(ロ)参照)。そのように回転を停止させた状態で前記乾燥用設定時間が経過すると、再度、調湿体10を設定角度としての1/3回転(約120°)だけ回転させて停止させる(ステップ16,17)(図7(ハ)参照)。さらに、そのように回転を停止させた状態で前記乾燥用設定時間が経過すると除臭運転を終了する(ステップ18)。
このようにして除臭運転を実行することで、調湿体10における仕切り体としての縦桟部22bにて覆われている箇所も含めて調湿体10の全領域にわたって,水分を蒸発させて充分に乾燥させることにより、水分に溶解している臭い成分を排気用空気に放出して外部に排出させることができる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態の空調装置は、除湿タイプであり、上記の第1実施形態と同様に、外気吸込口1、給気送出口2、内気吸込口3及び排気送出口4を備えたケーシング5を用いて組み付けて構成してあり、住宅の天井裏等に配置する。
そして、第1実施形態と同様に、外気OAを導入する外気導入ダクトを前記外気吸込口1に接続し、各空調対象室の給気口に接続した給気ダクトを前記給気送出口2に接続し、住宅内の排気口に接続した排気ダクトを前記内気吸込口3に接続し、内気RAを屋外に排出する排気ダクトを前記排気送出口4に接続して、前記外気導入ダクトを通じて導入した外気OAを空調して供給用空気SAとして前記給気ダクトを通じて各空調対象室に供給する共に、前記排気ダクトを通じて住宅内から吸込んだ内気RAを排出用空気EAとして前記排気導出ダクトを通じて屋外に排出するように構成してある。
この第2実施形態の空調装置は、図8に示すように、空調対象室に供給する供給用空気SAの給気風路6に通風作用する給気送風手段としての給気送風機7と、空調対象室外に排出する排出用空気EAの排気風路8に通風作用する排気送風手段としての排気送風機9と、一部を前記給気風路6に位置させ且つ他の一部を前記排気風路8に位置させるように配置される調湿体としての調湿体10及びその調湿体10における前記給気風路6に位置させる部分及び前記排気風路8に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体10を駆動回転する駆動手段としての電動モータ11を備えた調湿ロータLと、前記給気風路6における前記調湿体10よりも通風方向下手側箇所を通流する空気と前記排気風路8における前記調湿体10よりも通風方向上手側箇所を通流する空気とを熱交換させる顕熱交換器25と、前記排気風路8における顕熱交換器25と前記調湿体10との間の箇所を通流する空気に対して加熱作用する空調用加熱手段としての除湿用加熱器12と、この空調装置の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部13と、その運転制御部13に各種制御情報を指令する遠隔操作式の操作部14等を備えて構成してある。
以下、空調装置の各部について説明を加える。
第1実施形態と同様に、前記ケーシング5は、薄型状の直方体形状に形成し、その厚さ方向視における4つの側壁のうちの一側壁に、第1吸込口5a及び第2送出口5dを並べて設け、それら第1吸込口5a及び第2送出口5dを設けた側壁に対向する側壁に、第2吸込口5c及び第1送出口5bを第2吸込口5cが前記第1吸込口5aと同じ側に位置する状態で並べて設けてある。
そして、前記ケーシング5の内部を、中間隔壁15にて、前記第1吸込口5a及び前記第2吸込口5cの側の風路形成部16と、前記第2送出口5d及び前記第1送出口5bの側の送風機室形成部17とに仕切り、更に、その送風機室形成部17を、送風機室隔壁18にて、前記第1送出口5bの側の第1送風機室19と前記第2送出口5dの側の第2送風機室20とに仕切ってある。
前記顕熱交換器25の配置形態について説明を加えると、この第2実施形態においても、上記の第1実施形態と同様に、前記顕熱交換器25は、その複数の第2熱交換器の出口側開口部が形成された側面25dが、前記調湿体10の軸芯方向の端面と45°よりも小さい角度(例えば、25°)で対向する状態に設けてある。
前記除湿用加熱器12は、熱媒を通流させる熱媒流通管(図示省略)を空気の通過が可能なように蛇行状に配管した熱媒循環式に構成し、その除湿用加熱器12を、前記第2接続室32内に、前記顕熱交換器25における前記複数の第2熱交換流路の出口が形成された側面25dに近接させた状態で設けてある。
その除湿用加熱器12と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路36にて接続して、その熱源機にて加熱した熱媒を熱媒循環路36を通じて除湿用加熱器12に循環供給するように構成してある。そして、前記熱媒循環路36に除湿用熱動弁37を設けて、その除湿用熱動弁37を開閉して前記除湿用加熱器12への熱媒の供給を断続することにより、前記除湿用加熱器12を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、前記第1吸込口5a、前記第2吸込口5cに、夫々、第1フィルタ38、第2フィルタ39を設けてある。
この第2実施形態においては、前記第1吸込口5aを前記外気吸込口1として、前記第1送出口5bを前記給気送出口2として夫々用い、前記給気送風機7を前記第1連通開口34に吸引作用するように前記第1送風機室19内に設けて、前記給気風路6を、前記第1吸込室27、前記第1接続室29及び前記第1送出室30を備えて構成してある。
そして、前記給気送風機7を作動させることにより、前記外気吸込口1から吸い込んだ外気OAを、第1吸込室27、調湿体10、第1接続室29、顕熱交換器25の第1熱交換流路、第1送出室30、第1連通開口34を順次通過させる形態で、給気風路6を通して通流させて、給気送出口2から供給用空気SAとして送出するように構成してある。
又、前記第2吸込口5cを前記内気吸込口3として、前記第2送出口5dを前記排気送出口4として夫々用い、前記排気送風機9を前記第2連通開口35に吸引作用するように前記第2送風機室20内に設けて、前記排気風路8を、前記第2吸込室31、前記第2接続室32及び前記第2送出室28とを備えて構成してある。
そして、前記排気送風機9を作動させることにより、前記内気吸込口3から吸い込んだ内気RAを、第2吸込室31、顕熱交換器25の第2熱交換流路、第2接続室32、調湿体10、第2送出室28、第2連通開口35を順次通過させる形態で、排気風路8を通して通流させて、排気送出口4から排出用空気EAとして送出するように構成してある。
前記運転制御部13は、運転モードとして、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、前記調湿体10を調湿用設定速度で回転駆動し、前記除湿用加熱器12を加熱作用状態にする空調運転としての除湿運転を実行する除湿モード、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動させ、前記調湿体10を停止させ、前記除湿用加熱器12を加熱停止状態にする通常換気運転を実行する通常換気モード、及び、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動停止させ、前記調湿体10を停止させ、前記除湿用加熱器12を加熱停止状態にする、すなわち運転停止状態となる運転停止モードを備えるように構成してある。
又、運転制御部13は、第1実施形態と同様な除臭運転を実行する構成となっている。
すなわち、空調用加熱手段としての除湿用加熱器12を加熱作用状態にして、排気送風機9を作動させ、且つ、乾燥用設定時間が経過する間だけ前記調湿体10の回転を停止させる処理と前記調湿体10における前記排気風路8に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体10を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように電動モータ11を作動させて、前記調湿体10に吸収されている水分を前記排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行する構成となっている。
前記操作部14には、図示を省略するが、第1実施形態と同様に、上述のようにこの空調装置に備えさせてある除湿モード、通常換気モード、運転停止モードを択一的に選択して実行させる運転モード選択スイッチを設けてある。
前記運転制御部13は、第1実施形態と同様に、空調運転としての前記除湿運転の開始が指令されると、前記除臭運転を実行したのちに前記除湿運転を実行するように構成され、且つ、前記除湿運転の開始が指令されたときに、前回の前記除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していなければ、前記除臭運転を実行することなく、前記除湿運転を実行する構成となっている。
次に、前記運転制御部13の制御動作について説明する。
前記運転制御部13は、図9に示すように、前記操作部14からの指令情報に基づいて、運転モード選択スイッチにて運転停止モードが指令されると前記運転停止状態にする(ステップ1,2)。すなわち、前記給気送風機7及び前記排気送風機9を作動停止させ、前記調湿体10を停止させ、前記除湿用加熱器12を加熱停止状態にする。
運転モード選択スイッチにて通常換気モードが指令されると、前記通常換気運転を実行する(ステップ3,4)。この通常換気運転においては、前記給気送風機7及び前記排気送風機9夫々を作動させ、前記電動モータ11を停止させて前記調湿体10の回転を停止させ、前記除湿用熱動弁37を閉弁して前記除湿用加熱器12を加熱停止状態にする。
この通常換気モードでは、図8を参照すると、内気吸込口3から排気風路8に吸い込まれた内気RAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱停止状態の除湿用加熱器12、回転停止状態の調湿体10を順次通過して、排気送出口4から排気ダクトを通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から給気風路6に吸い込まれた外気OAは、回転停止状態の調湿体10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、給気送出口2から給気ダクトを通じて供給用空気SAとして空調対象室に供給されることになり、空調対象室が換気される。
前記運転モード選択スイッチにて前記除湿モードが指令されると、前記運転停止モード又は前記通常換気モードから除湿モードに切り換わった直後であって、且つ、前回の除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していることが判別されると、前記除臭運転を実行した後に前記除湿運転を実行し、前回の除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していなければ、除臭運転を実行せずに前記除湿運転を実行する(ステップ5〜9)。
この除湿運転においては、前記給気送風機7及び前記排気送風機9夫々を作動させ、前記調湿体10を予め設定した調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ11を作動させ、前記除湿用熱動弁37を開弁して前記除湿用加熱器12を加熱作用状態にする。
この除湿運転では、図8を参照すると、内気吸込口3から排気風路8に吸い込まれた内気RAは、顕熱交換器25の第2熱交換流路、加熱作用状態の除湿用加熱器12、前記調湿用設定速度にて回転する調湿体10を順次通過して、排気送出口4から排気ダクトを通じて排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、給気吸込口1から給気風路6に吸い込まれた外気OAは、前記調湿用設定速度にて回転する調湿体10、顕熱交換器25の第1熱交換流路を順次通過して通流して、給気送出口2から給気ダクトを通じて供給用空気SAとして空調対象室に供給される。
そして、内気RAは、顕熱交換器25を通過するときに、外気OAとの熱交換により加熱され、更に、除湿用加熱器12を通過することで加熱され、そのように加熱された内気RAが調湿体10を通過するときに調湿体10から放湿されて加湿された後、排出用空気EAとして屋外に排出され、一方、外気OAは、調湿体10を通過するときに、その外気OA中の水蒸気が調湿体10に吸収されて除湿されると共に凝縮熱により加熱され、そのように除湿並びに加熱された外気OAが顕熱交換器25を通過するときに内気RAとの熱交換により冷却され、そのように除湿並びに冷却された外気OAが供給用空気SAとして空調対象室に供給されるので、空調対象室が換気されながら除湿される。
この第2実施形態における前記除臭運転は、第1実施形態の図6のステップ3における除臭用加熱器に代えて空調用加熱手段としての前記除湿用加熱器12を加熱作動状態にする点が異なる他は、第1実施形態と同じであるから説明は省略する。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)上記各実施形態では、前記除臭運転において、前記調湿体における前記排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体を設定角度だけ回転させる処理として、調湿体を1/3回転(約120°)だけ回転させて停止させる構成としたが、このような構成に代えて、1/3回転(約120°)よりも小さい角度、例えば1/4回転(約90°)だけ回転させて停止させる構成としてもよく、1/3回転(約120°)よりも大きい角度だけ回転させて停止させる構成としてもよい。但し、180°回転させると、仕切り体としての縦桟部22bに対応する領域が再度、縦桟部22bに対応する状態になるので、180°又はそれに近い角度を除外した角度にする必要がある。
(ロ)上記各実施形態では、前記除臭運転において、排気送風機だけを作動させ、給気送風機を停止させるようにしたが、排気送風機と給気送風機とを共に作動させるようにしてもよい。
(ハ)上記各実施形態では、いずれかの運転モードが指令されると、前回に除臭運転を実行してから設定時間以上経過していれば、前記除臭運転を実行した後に指令された運転モードに対応する運転を実行し、前回に除臭運転を実行してから設定時間以上経過していなければ、除臭運転を実行せずに、すぐに指令された運転モードに対応する運転を実行する構成としたが、このような構成に代えて、次のように構成してもよい。
例えば、いずれかの運転モードを実行中に、設定インターバル時間が経過する毎に、前記除臭運転を実行するようにしたり、あるいは、前記除臭運転の実行を指令する指令スイッチを設けて、適宜、手動操作にて除臭運転の実行を指令するようにしてもよく、種々の形態で実施することができる。
)上記各実施形態では、加湿運転を実行する加湿タイプの空調装置と、除湿運転を実行する除湿タイプの空調装置とを各別に構成するようにしたが、例えば、給気用風路及び排気用風路を切り換えるようにして、加湿運転と除湿運転とを共通の空調装置によって行えるように構成するものでもよい。
)上記実施形態では、前記熱交換器を静止型の顕熱交換器にて構成したが、一部を給気風路に位置させ且つ他の一部を排気風路に位置させるように配置される顕熱交換ロータ及びその顕熱交換ロータにおける前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記顕熱交換ロータを駆動回転する顕熱交換用電動モータを備えた回転型に構成しても良い。
)前記除臭用加熱器や前記除湿用加熱器は、熱媒循環式に限定されるものではなく、例えば、電気ヒータでも良い。
第1実施形態の空調装置の一部切欠平面図 第1実施形態の空調装置の一部切欠正面図 第1実施形態の空調装置の一部切欠側面図 調湿ロータの斜視図 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 調湿体の回転状態を示す図 第2実施形態の空調装置の一部切欠平面図 第2実施形態の制御動作のフローチャート
符号の説明
6 給気風路
7 給気送風手段
8 排気風路
9 排気送風手段
10 調湿体
11 駆動手段
12,40 空調用加熱手段
13 運転制御手段
43 除臭用加熱手段
L 調湿ロータ

Claims (4)

  1. 空調対象空間に供給する供給用空気の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
    前記空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
    一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿ロータと、
    前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する空調用加熱手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが備えられ、
    前記調湿体が、前記給気風路と前記排気風路とを区分けするための仕切り体を備えた支持枠に、回転自在に支持され、
    前記運転制御手段が、
    前記空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段及び前記排気送風手段を夫々作動させ、且つ、前記調湿体を連続的に駆動回転するように前記駆動手段を作動させて、前記供給用空気を前記調湿ロータにて調湿した状態で空調対象空間に供給する空調運転を実行するように構成されている空調装置であって、
    前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する除臭用加熱手段が設けられ、
    前記運転制御手段が、
    前記除臭用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段と前記排気送風手段とのうちの少なくとも前記排気送風手段を作動させ、且つ、乾燥用設定時間が経過する間だけ前記調湿体の回転を停止させる処理と前記調湿体における前記排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように前記駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を前記排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行するように構成され
    前記運転制御手段が、前記除臭運転において、前記空調運転を実行するときに比べて前記排気送風手段による通風量を少なくするように構成されている空調装置。
  2. 空調対象空間に供給する供給用空気の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
    前記空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
    一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿ロータと、
    前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する空調用加熱手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが備えられ、
    前記調湿体が、前記給気風路と前記排気風路とを区分けするための仕切り体を備えた支持枠に、回転自在に支持され、
    前記運転制御手段が、
    前記空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段及び前記排気送風手段を夫々作動させ、且つ、前記調湿体を連続的に駆動回転するように前記駆動手段を作動させて、前記供給用空気を前記調湿ロータにて調湿した状態で空調対象空間に供給する空調運転を実行するように構成されている空調装置であって、
    前記運転制御手段が、
    前記空調用加熱手段を加熱作用状態にして、前記給気送風手段と前記排気送風手段とのうちの少なくとも前記排気送風手段を作動させ、且つ、乾燥用設定時間が経過する間だけ前記調湿体の回転を停止させる処理と前記調湿体における前記排気風路に位置させる部分のうちの一部が他の部分と入れ替わる形態で前記調湿体を設定角度だけ回転させる処理とを繰り返して実行するように前記駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を前記排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行するように構成され
    前記運転制御手段が、前記除臭運転において、前記空調運転を実行するときに比べて前記排気送風手段による通風量を少なくするように構成されている空調装置。
  3. 前記運転制御手段が、前記除臭運転において、前記給気送風手段の通風作動を停止させるように構成されている請求項1又は2記載の空調装置。
  4. 前記運転制御手段が、
    前記空調運転の開始が指令されると、前記除臭運転を実行したのちに前記空調運転を実行するように構成され、且つ、前記空調運転の開始が指令されたときに、前回の前記除臭運転の実行を終了してから判別用設定時間以上経過していなければ、前記除臭運転を実行することなく、前記空調運転を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調装置。
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